JP2010182918A - 化学機械研磨機用のバッキングフィルム - Google Patents
化学機械研磨機用のバッキングフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010182918A JP2010182918A JP2009025757A JP2009025757A JP2010182918A JP 2010182918 A JP2010182918 A JP 2010182918A JP 2009025757 A JP2009025757 A JP 2009025757A JP 2009025757 A JP2009025757 A JP 2009025757A JP 2010182918 A JP2010182918 A JP 2010182918A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- backing film
- wafer
- holding device
- chemical mechanical
- mechanical polishing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
Abstract
【課題】化学機械研磨機用のバッキングフィルムの提供。
【解決手段】化学機械研磨機用のバッキングフィルムは化学機械研磨機のウエハ保持装置の上に取付けられ、該ウエハ保持装置は回転軸と該回転軸にアダプタで接続される本体を有し、該バッキングフィルムはウエハ保持装置の本体内部に嵌合され、該ウエハ保持装置内部は独立した三つの気密室に区画され、且つ三つの導管を載置し、導管の充気、抽気を制御することで、本体を昇降させると共にバッキングフィルムに対応する変形を発生させ、ウエハ保持装置にウエハ吸着させるか或いはウエハを押圧させ研磨作業に供し、且つバッキングフィルムは高純度のシリコンであり、且つバッキングフィルムはウエハの接触面上に接触し、ポリパラキシリレンを真空マイクロ塗装し、これによりバッキングフィルムが作業中にウエハに対して汚染を発生するのを防止し、工程中の滑りの問題を解決し、歩留りを高め、コストダウンを達成する。
【選択図】図3
【解決手段】化学機械研磨機用のバッキングフィルムは化学機械研磨機のウエハ保持装置の上に取付けられ、該ウエハ保持装置は回転軸と該回転軸にアダプタで接続される本体を有し、該バッキングフィルムはウエハ保持装置の本体内部に嵌合され、該ウエハ保持装置内部は独立した三つの気密室に区画され、且つ三つの導管を載置し、導管の充気、抽気を制御することで、本体を昇降させると共にバッキングフィルムに対応する変形を発生させ、ウエハ保持装置にウエハ吸着させるか或いはウエハを押圧させ研磨作業に供し、且つバッキングフィルムは高純度のシリコンであり、且つバッキングフィルムはウエハの接触面上に接触し、ポリパラキシリレンを真空マイクロ塗装し、これによりバッキングフィルムが作業中にウエハに対して汚染を発生するのを防止し、工程中の滑りの問題を解決し、歩留りを高め、コストダウンを達成する。
【選択図】図3
Description
本発明は一種の化学機械研磨機用のバッキングフィルムに係り、該バッキングフィルムはウエハ研磨工程中にウエハの一側表面に接触し、並びにウエハの研磨工程中に安定且つ持続する作業をサポートする。
電子産業中、ウエハの関係処理工程は相当に重要であり、そのうち、ウエハの表面は研磨により良好な平坦度を獲得する必要があり、通常は化学機械研磨機を使用してウエハ表面に適宜研磨を行ってウエハ表面の不純物を除去し、良好な表面平坦度を獲得している。通常、このような化学機械研磨機は少なくとも一つのウエハ保持装置を具え、該ウエハ保持装置は研磨を行うウエハを吸着して研磨キャリアヘッド上に送り、且つウエハを研磨過程中に支持してウエハ保持装置より離脱しないようにする。このほか、ウエハ保持装置は研磨過程中にウエハに対して均一で且つ適宜下圧力を加えて研磨後のウエハが高い平坦度を得られるようにすることで、後続のウエハ工程を助ける。
上述の化学機械研磨機のウエハ保持装置の、ウエハの吸着或いは押圧は、ウエハ保持装置に嵌合され且つウエハと接触するバッキングフィルムに依存し、該バッキングフィルムは一般的にネオプレンで円盤状に形成され、ネオプレンは耐油、耐化学薬品の特性を有し、且つその接触面に良好な摩擦抵抗を有し、ウエハはウエハ保持装置からの脱落を確実に防止し、このため該ウエハ保持装置に適用される。化学機械研磨機の詳細な作業方式は周知の技術に属し、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1によると、バッキングフィルムは該ウエハ保持装置内に嵌合され、並びに該ウエハ保持装置本体内部の構造と共同で複数の気密室を区画し、該ウエハ保持装置に複数の導管が設置され、これら導管の充気、抽気の方式でバッキングフィルムを変形させ、例えば抽気時にバッキングフィルムが収縮する時に吸盤の方式でウエハを吸着し、充気時にバッキングフィルムが膨張してウエハを押圧し、研磨過程中に適当で且つ均一な圧力を印加する。
しかし、ネオプレン製のバッキングフィルムは既に普通に用いられているものの、使用上、問題も有している。一般に、ウエハの研磨過程において、内部環境は厳格にコントロールされなければならず、予期せぬ物質が混入した場合、研磨の品質に影響が生じる。ネオプレン製のバッキングフィルムが研磨過程中に摩擦により発生する微粒子は研磨品質に対して不良な影響を与え、さらに、該バッキングフィルムの接触面は悪くない摩擦抵抗を有するものの、実際の操作では滑りを発生することがある。この2点はいずれも生産過程中の歩留りに影響を与えるため、該バッキングフィルムが研磨環境に与える不良な影響、及び、滑りの発生率の改善の問題は、研究、検討に値する。
本発明の主要な目的は、既知のバッキングフィルムの研磨環境に対する汚染及び滑りの問題を改善することにある。
上述の目的を達成するため、本発明は一種の化学機械研磨機用のバッキングフィルムを提供し、該バッキングフィルムは高純度のシリコンで円盤状に形成され、それはウエハに接触或いはウエハを押圧する平面部、該平面部より上向きに延伸された嵌合部で構成され、そのうち、平面部の外側に真空マイクロ塗装方式(或いは高分子パッケージ)で一層のポリパラキシリレンが塗布されてウエハと接触する接触面が形成される。
以上の構造により、本発明のバッキングフィルムはウエハ研磨環境に対して比較的低汚染の特色を有し、且つ良好な摩擦抵抗を提供して滑りを防止し、且つ接触面に塗布されたポリパラキシリレンがバッキングフィルムの耐腐食性を向上し、該バッキングフィルムの耐用性を高める。
図1を参照されたい。図中に示されるのは一種の化学機械研磨機のウエハ保持装置の簡易図であり、本発明のバッキングフィルム3はウエハ保持装置1に取付けられる。ウエハ保持装置1はバッキングフィルム3を利用してウエハに研磨工程で必要な動作を行わせる。
該ウエハ保持装置1は本体11を具え、本体11はアダプタ13で回転軸12と一体に組み合わされ、且つアダプタ13の接続部131と本体11の間に、弾性部材132の繞設により密封された第3気密室114が設けられる。該本体11内部に弾性部材111が設けられ、本発明のバッキングフィルム3は該弾性部材111の部分に嵌合されて、第2気密室113を区画し、該第2気密室113の上表面に気嚢118が設置され、本体11に第1導管115、第2導管116、及び第3導管117が設置される。そのうち、第1導管115の一端は気嚢118に接続され、該第2導管116は該第2気密室113に連通し、該第3導管117は該第3気密室114に連通する。
ウエハの研磨工程を実行する時、まず、第3導管117は第3気密室114に対して抽気し、ウエハ保持装置1の本体11に圧力を受けさせて上昇させ、その後、ウエハ保持装置1はウエハ4の上方に移動し、並びにウエハ4がバッキングフィルム3の下方にあるようにする。上述の弾性部材132は第3導管117の充気或いは抽気の過程中に、本体11をアダプタ13の接続部131に対して移動させる弾性空間を提供し、並びに第3気密室114を密封状態に保持し、バッキングフィルム3とウエハ4が接触した後、第2導管116の抽気によりバッキングフィルム3が上向きに凹み吸盤の形態となってウエハ4を吸着する。該ウエハ保持装置1はウエハ4を吸着後、研磨パッド21上に移動する。実際に研磨工程を実行する時、該第3導管117は第3気密室114内に充気し、本体11を研磨パッド21に押し当て、該本体11と研磨パッド21の間に形成された第1気密室112と第2気密室113の間に圧力差を形成させ(第2気密室113の圧力は第1気密室112より小さい)、バッキングフィルム3がしっかりとウエハ4を吸着できるようにする。その後、第1導管115が気嚢118内に充気し、気嚢118を膨張させてバッキングフィルム3の嵌合部32を膨張させ、バッキングフィルム3は下向きに移動してウエハ4を研磨パッド21に接触させ、該弾性部材111の変形によりバッキングフィルム3移動時に第2気密室113の密封の状態が保持され、これによりバッキングフィルム3が均一且つ適当にウエハ4を押圧すると共に、ウエハ4吸着の力を保持する。ウエハ保持装置1或いは研磨テーブル2のいずれかが回転する時、ウエハ4に対して研磨作業を行える。
本発明の主要な特徴は、バッキングフィルム3の改良であり、図1から図3に示されるように、本発明のバッキングフィルム3は高純度のシリコンで円盤状に形成され、該バッキングフィルム3は平面部31と、該平面部31より上向きに延伸された嵌合部32を包含する。特に説明を要することは、該化学機械研磨機の種類は非常に多く、ウエハ保持装置1の形式にも違いがあり、このため、本発明の図面に表示されるバッキングフィルム3の嵌合部32は簡易表示されており、該嵌合部32は異なる装置に合わせて適宜に外形が調整され得ることである。本発明のバッキングフィルム3の平面部31の下端面は真空マイクロ塗装の方式で、少なくとも一層のポリパラキシリレン(Poly−para−xylylene)で構成されたコーティング層33を有し、該コーティング層33の形成する接触面311がウエハ4の1側面に接触する。
そのうち、本発明のバッキングフィルム3を構成する主要な材料である高純度のシリコンの表面は強大な摩擦抵抗を有し、ウエハ4に接触し、研磨工程中でウエハとの位置ずれを発生せず、また、コーティング層33を構成するポリパラキシリレンは耐腐食性の特性を有し、これにより有効にバッキングフィルム3が侵食を受ける問題を減らし、バッキングフィルム3の耐用性を増す。さらに、該高純度のシリコン材料で構成されたバッキングフィルム3はウエハ4の研磨環境に対しての汚染が少なく、工程の歩留りをアップできる。
総合すると、本発明は有効に伝統的なバッキングフィルムのウエハ研磨工程に対する問題を改善し、優れた発明であり、特許の要件に符合する。
1 ウエハ保持装置 11 本体
111 弾性部材 112 第1気密室
113 第2気密室 114 第3気密室
115 第1導管 116 第2導管
117 第3導管 12 回転軸
13 アダプタ 131 接続部
132 弾性部材 2 研磨テーブル
21 研磨パッド 3 バッキングフィルム
31 平面部 311 接触面
32 嵌合部 33 コーティング層
4 ウエハ
111 弾性部材 112 第1気密室
113 第2気密室 114 第3気密室
115 第1導管 116 第2導管
117 第3導管 12 回転軸
13 アダプタ 131 接続部
132 弾性部材 2 研磨テーブル
21 研磨パッド 3 バッキングフィルム
31 平面部 311 接触面
32 嵌合部 33 コーティング層
4 ウエハ
Claims (2)
- 平面部と、該平面部より上向きに延伸された嵌合部とを有し、該嵌合部により化学機械研磨機のウエハ保持装置に取付けられるバッキングフィルムにおいて、該バッキングフィルムは、高純度のシリコンで製造され、且つ該バッキングフィルムの外側は真空マイクロ塗装方式で少なくとも1層のポリパラキシリレンで構成されたコーティング層がコーティングされ、該コーティング層がウエハに接触可能な接触面を形成したことを特徴とする、化学機械研磨機用のバッキングフィルム。
- 該コーティング層が該バッキングフィルムの該平面部の外側に設置されたことを特徴とする、請求項1記載の化学機械研磨機用のバッキングフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009025757A JP2010182918A (ja) | 2009-02-06 | 2009-02-06 | 化学機械研磨機用のバッキングフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009025757A JP2010182918A (ja) | 2009-02-06 | 2009-02-06 | 化学機械研磨機用のバッキングフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010182918A true JP2010182918A (ja) | 2010-08-19 |
Family
ID=42764243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009025757A Pending JP2010182918A (ja) | 2009-02-06 | 2009-02-06 | 化学機械研磨機用のバッキングフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010182918A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101609059B1 (ko) * | 2014-07-30 | 2016-04-04 | 주식회사 엠오에스 | Cmp 장치의 캐리어 헤드 멤브레인 및 이를 이용한 반도체 웨이퍼 연마장치 |
JP6360586B1 (ja) * | 2017-04-13 | 2018-07-18 | 三菱電線工業株式会社 | Cmp装置のウエハ保持用の弾性膜 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007012918A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Toshiba Ceramics Co Ltd | 研磨ヘッド |
JP2008147646A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-26 | Applied Materials Inc | 保持リング及びキャリアリングを持つキャリアヘッド |
-
2009
- 2009-02-06 JP JP2009025757A patent/JP2010182918A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007012918A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Toshiba Ceramics Co Ltd | 研磨ヘッド |
JP2008147646A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-26 | Applied Materials Inc | 保持リング及びキャリアリングを持つキャリアヘッド |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101609059B1 (ko) * | 2014-07-30 | 2016-04-04 | 주식회사 엠오에스 | Cmp 장치의 캐리어 헤드 멤브레인 및 이를 이용한 반도체 웨이퍼 연마장치 |
JP6360586B1 (ja) * | 2017-04-13 | 2018-07-18 | 三菱電線工業株式会社 | Cmp装置のウエハ保持用の弾性膜 |
WO2018190079A1 (ja) * | 2017-04-13 | 2018-10-18 | 三菱電線工業株式会社 | Cmp装置のウエハ保持用の弾性膜 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI567014B (zh) | 晶圓處理系統及處理晶圓之方法 | |
KR102498116B1 (ko) | 진공 흡착 패드 및 기판 보유 지지 장치 | |
KR101410358B1 (ko) | 화학적 기계적 연마장치용 멤브레인 및 화학적 기계적 연마장치용 연마헤드 | |
JP6419635B2 (ja) | 保持装置、真空処理装置 | |
JP2017107900A (ja) | 基板処理装置、基板処理装置の真空吸着テーブルから基板を脱着する方法、及び、基板処理装置の真空吸着テーブルに基板を載置する方法 | |
US20120193009A1 (en) | Substrate bonding method and substrate bonding apparatus | |
WO2015046243A1 (ja) | 吸着ステージ、貼合装置、および貼合基板の製造方法 | |
JP2010135436A (ja) | 基板への接着テープ貼り付け装置 | |
JP6974065B2 (ja) | 基板処理装置および基板を基板処理装置のテーブルから離脱させる方法 | |
JP6029354B2 (ja) | ウェーハ研削装置およびウェーハ研削方法 | |
WO2015141122A1 (ja) | ワーク保持装置 | |
JP4671841B2 (ja) | 対象物間の脱ガス方法および脱ガス装置 | |
JP2534196B2 (ja) | ウエ−ハ貼付方法 | |
WO2016108284A1 (ja) | 平坦加工方法および平坦加工装置 | |
JP2010182918A (ja) | 化学機械研磨機用のバッキングフィルム | |
KR101583816B1 (ko) | 화학 기계적 연마장치용 캐리어 헤드 및 화학 기계적 연마 장치의 제어 방법 | |
JP2009302237A (ja) | テープ貼付装置 | |
JP6104940B2 (ja) | 改善された研磨ヘッド保持リングのための方法および装置 | |
JP5493919B2 (ja) | チャックテーブル装置およびこれを用いた半導体装置の製造方法 | |
JP2018074118A (ja) | ウエハの搬送保持装置 | |
JP2018074120A (ja) | ウエハの搬送保持装置 | |
WO2015197020A1 (zh) | 吸附装置及带有该吸附装置的表面处理装置 | |
JP2014184502A (ja) | 吸着パッド及びワーク加工装置 | |
JP4642350B2 (ja) | 基板の貼り合わせ装置及び貼り合わせ方法 | |
JPH11277422A (ja) | ウェーハの接着装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110809 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120110 |