JP2010182868A - 電力回生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱発生素子の発熱量や装置の冷却能力に応じて熱発電素子を増やし、発熱量が大きい場合でも熱発電を行うことが可能な電力回生装置を提供する。
【解決手段】熱発電素子2をLSI(熱発生素子)1の外部に配置し、且つ、熱発生素子1と放熱器3との間に配置する。熱発電素子2によって発電された出力電圧を昇圧回路19で昇圧し、昇圧回路19の出力電圧が所定電圧以上の場合には昇圧回路19の出力電圧を負荷に供給し、所定電圧以下の場合にはy主電源(電源供給装置)23の出力電圧を負荷に供給する。また、熱発電素子2を複数配置することで、熱抵抗を小さくし、冷却能力を確保する。
【選択図】図3

Description

本発明は、LSI等の熱発生素子の熱を利用して熱発電を行い、駆動電力として回生する電力回生装置に関するものである。
サーバ装置等で使用されるLSIは年々高速化が進み、消費電力は増大する一方である。データセンターの様な多数台のサーバ装置の運用者にとっては、その電力コストの増加は大きな負担となっている。また、LSIの消費電力の増大は発熱量の増加を伴う。従来はLSIの発熱はサーバ装置の外にそのまま排出していたため、LSIの消費電力増大はサーバ装置からの廃熱の増加にも繋がる。即ち、サーバ装置を設置するフロアの冷房コストも、併せて増加することを意味している。
そこで、LSI等の発熱を利用して熱発電を行うことで熱エネルギーを再利用する技術が知られている。例えば、特開2007−299922号公報には、デジタル回路の動作時に発生する熱を利用(回生)して発電する熱発電素子を用いて、アナログ回路に電力を供給することが記載されている(特許文献1)。
なお、その他に廃熱を利用して発電を行う技術としては、特許文献2乃至4に記載されたものがある。
特開2007−299922号公報 特開2003−274680号公報 特開平10−296678号公報 特開平09−017926号公報
特許文献1の半導体装置では、半導体集積回路と放熱板との間に熱発電素子が配置されているため、LSI内に有する以上に熱発電素子を持つことができない。従って、熱発電素子には熱抵抗があるため、冷却能力が低下し、発熱量の大きいサーバ装置のLSI等には使用できないことがある。
本発明の目的は、熱発生素子の発熱量や装置の冷却能力に応じて熱発電素子を増やすことができ、発熱量が大きい場合でも熱発電を行うことが可能な電力回生装置を提供することにある。
本発明は、熱発生素子の外部に配置され、且つ、前記熱発生素子と放熱器との間に配置された熱発電素子と、前記熱発電素子によって発電された出力電圧を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路の出力電圧が所定電圧以上の場合には当該昇圧回路の出力電圧を負荷に供給し、所定電圧以下の場合には主電源の出力電圧を負荷に供給するように制御する制御回路と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、熱発生素子の外部に配置され、且つ、前記熱発生素子と放熱器との間に配置された熱発電素子と、前記熱発電素子によって発電された出力電圧を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路の出力電圧を降圧し、予め設定された一定の出力電圧に制御する第1の降圧回路と、主電源の出力電圧を降圧し、予め設定された一定の出力電圧に制御する第2の降圧回路と、前記昇圧回路の出力電圧が所定電圧以上の場合には前記第1の降圧回路の出力電圧を負荷に供給し、所定電圧以下の場合には前記第2の降圧回路の出力電圧を負荷に供給するように制御する制御回路と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、熱発生素子の発熱を熱発電によって電力に変換し、その電力を装置の駆動電力として回生することにより、装置の消費電力の削減と、設置フロアの冷房コストの削減を併せて実現することができる。
また、熱発生素子の発熱量や装置の冷却能力に応じて熱発電素子を増やすことができ、発熱量に対して必要となる冷却能力に応じて複数の熱発電素子を配置することが可能となる。そのため、熱抵抗を小さくでき、冷却能力を確保でき、発熱量の大きいサーバ装置のLSI等にも使用することができる。
本発明に係る電力回生装置の概要を示すブロック図である。 熱発電素子が温度差により熱エネルギーを電気エネルギーに変換する仕組みを説明する図である。 本発明に係る電力回生装置の一実施例を示すブロック図である。 図3の電力回生回路の一例を示すブロック図である。 図4の電力回生回路の具体的な回路例を示す回路図である。 本発明に係る電力回生回路の他の例を示すブロック図である。 図6の電力回生回路の具体的な回路例を示す回路図である。 図7の降圧回路を示す回路図である。
次に、発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る熱発電による電力回生装置の概要を説明するための概略図である。図中1は熱発生素子であるLSI、2は熱発電素子、3は放熱器である。LSI1と放熱器3との間に熱発電素子2が挟み込まれている。熱発電素子2からの電圧出力はケーブル4を介して電力回生回路5に送られる。
電力回生回路5は、熱発電素子2からの電圧出力をサーバ装置の回路基板を動作させるために必要な直流電圧に変換し、電源配線6を介してサーバ装置の回路基板に供給する。電力回生回路5の具体的な構成については後述する。サーバ装置は図示していないが、LSI1の熱を利用して発電された電力を必要な電力の一部として使用する。熱発生素子としてLSIを挙げているが、本発明はこれに限ることはない。
図2は熱発電素子2が温度差により熱エネルギーを電気エネルギーに変換する仕組みを説明する図である。P型半導体7とN型半導体8は電極9で繋がっている。一方、それぞれの半導体の反対側は、P型半導体7は電極10に、N型半導体8は電極11に繋がっている。それぞれ、電極9が高温側熱源12(LSI1に相当)に、電極10と電極11が低温側の放熱器(放熱器3に相当)13に接することで、負荷14に電流15が流れる。これはゼーベック効果として知られている。
図3は本発明に係る電力回生装置の一実施例を示す構成図である。本実施例では、熱発電素子2をLSI(半導体装置)1の外部に持っている。即ち、発熱量の大きいサーバ装置用のLSI(半導体装置)において、その発熱量に対して必要とする冷却能力に応じて図3に示すように複数個の熱発電素子2を配置することで、熱抵抗を小さくし、冷却性能を確保するものである。
図3の構成について説明する。LSI1はヒートスプレッダ41の一方の面に密着して取り付けられ、ヒートスプレッダ41の他方の面には複数の熱発電素子2が密着して取り付けられている。LSI1の発熱による熱エネルギーは、まず、ヒートスプレッダ41に伝えられる。ヒートスプレッダ41の面積はLSI1の放熱板の面積より広くても良い。その際、熱エネルギーをヒートスプレッダ41に満遍なく分散させるため、熱エネルギーの移動にヒートパイプ42を使用しても良い。
ヒートスプレッダ41の熱エネルギーは、複数個の熱発電素子2に伝えられる。この時、熱発電素子2以外に熱エネルギーが逃げてしまわないようにヒートスプレッダ41の周囲を断熱材43で囲むのが望ましい。熱発電素子2の他方側は放熱器3に密着して取り付けられている。
熱発電素子2は、熱エネルギーの一部を電気エネルギーに変換しつつ、その熱伝導性によって残りの熱エネルギーは放熱器3に伝えられる。複数の熱発電素子2はケーブル4によって直列に接続され、これら複数の熱発電素子2で発電された電力はケーブル4を通して電力回生回路5に送られる。
電力回生回路5は、後述するように熱発電素子2からの電力を主電源の電力の一部として肩代わりするように電力回生を行い、電力回生回路5からの電力は電源配線6を通して図示しないサーバ装置に供給される。なお、放熱器3は図示しない強制空冷機構もしくは液冷機構によってサーバ装置の設置環境温度に限りなく近づくように十分な冷却がされるものとする。
ここで、熱発電素子2はヒートスプレッダ41と放熱器3との間に複数個配置されているが、その数は以下の様に求められる。まず、式記号を以下の様に定義する。
N : 熱発電素子2の数
ht: ヒートパイプ42を含むヒートスプレッダ41の熱抵抗
tc: 熱発電素子2の熱抵抗
ls: LSI1の発熱による熱エネルギー
tc: 熱発電素子2によって変換される電気エネルギー
sv: サーバ装置の設置環境温度
sv (max): サーバ装置の設置環境温度の上限
hs: 放熱器3の温度。但し、Ths=Tsvとする。
ht: 熱発電素子2に接する面のヒートスプレッダ41の温度
ls: LSI1の温度
ls (max): LSI1の最大動作許容温度
この場合、以下の式が成り立つ。
ht−Ths=(Els−Etc)×Rtc/N …(1)
ls−Tht=Els×Rht …(2)
(1)式、(2)式から以下の式が成り立つ。
ls=Ths+(Els−Etc)×Rtc/N+Els×Rht …(3)
この時、Ths=Tsvとすると、以下のとおりになる。
ls=Tsv+(Els−Etc)×Rtc/N+Els×Rht …(4)
ここで、Tsv (max)のとき、TlsはTls (max)を越えてはならないとすると、以下の通りになる。
ls (max)>Tsv (max)+(Els−Etc)×Rtc/N+Els×Rht …(5)
従って、熱発電素子2の数Nは、以下の通りに求まる。
N>(Els−Etc)×Rtc/(Tls (max)−Tsv (max)−Els×Rht) …(6)
本実施例では、このようにLSI1の発熱量やサーバ装置の冷却能力に応じて熱発電素子を増やすことが可能となる。そのため、複数の熱発電素子2を用いて熱抵抗を小さくすることにより冷却能力を確保でき、発熱量の大きいサーバ装置用のLSI等に対しても使用が可能となる。
図4は図3の電力回生回路5の一例を示すブロック図である。図3の熱発電素子2からの直流電圧出力は図4の熱発電素子出力16に対応する。電源制御回路17は電源オン信号18に応じて熱発電素子出力16を昇圧回路19に出力する。昇圧回路19は熱発電素子出力16を昇圧する回路である。
保護回路21は昇圧回路19の出力を監視し、予め設定された一定電圧を超えたら昇圧回路19の動作を停止させる。電力回生制御回路20は昇圧回路19の出力電圧がサーバ装置を動作させる一定電圧になると、サーバ装置に直流電圧を出力するように制御を行う回路である。
電源供給装置23は商用電源22の交流電圧を一定の直流電圧に変換し、サーバ装置に供給する主電源であり、電源オン信号18により起動する。本実施例では、LSI1の熱を熱発電素子2を用いて電気エネルギーに変換し、電力回生回路5によりサーバ装置に必要な電圧出力に変換し、主電源である電源供給装置23の電力の一部を肩代わりするものである。
動作を説明すると、まず、熱発電素子出力16は電源制御回路17に入力され、電源オン信号18が電源制御回路17に入力されると、熱発電素子出力16が電源制御回路17から昇圧回路19に供給される。熱発電素子出力16は昇圧回路19で昇圧され、電力回生制御回路20に入力される。昇圧された電圧は保護回路21によって監視されており、昇圧回路19の出力電圧が一定電圧以上上昇した場合には、昇圧回路19の動作を停止させる。
電力回生制御回路20は、昇圧回路19で昇圧された電圧がサーバ装置の回路基板を動作させるために必要な直流電圧に達すると、直流電圧出力24として出力する。直流電圧出力24は、電源供給装置23から出力される直流電圧出力と共有され、電源配線6を介してサーバ装置の回路基板に供給される。
即ち、電源供給装置23と電力回生回路5はダイオードを介して接続されており、通常、主電源である電源供給装置23から負荷であるサーバ装置に対して電力を供給している。その際、電力回生回路5の出力電圧が一定値以上に達すると、サーバ装置に対して電力回生回路5から電力が供給され、主電源である電源供給装置23の出力電力の一部を肩代わりする。
図5は図4の電力回生回路5の具体的な回路例を示す回路図である。以下、簡単に説明する。電源制御回路17は電源オン信号18が入力されると、出力段のトランジスタがオンし、熱発電素子出力16を昇圧回路19に供給する。電源供給装置23も電源オン信号18により起動する。
昇圧回路19は、発振回路44、出力段のFET47、コンデンサ45、49或いはインダクタ46、ダイオード48等から構成されている。昇圧回路19の構成や動作については詳しく後述する。
保護回路21は昇圧回路19の出力電圧を監視するコンパレータや抵抗等からなる回路を有しており、昇圧回路19の出力電圧が一定値以上の電圧値になると、コンパレータの出力により昇圧回路19のFET47をOFFし、昇圧回路19の動作を停止させる。電力回生制御回路20は昇圧回路19の出力電圧を監視するコンパレータや抵抗等からなる回路を有し、昇圧回路19の出力電圧がサーバ装置の回路基板を動作させるために必要な直流電圧になると、出力段のトランジスタがオンし、ダイオードを介してサーバ装置に供給する。
次に、昇圧回路19の構成や動作を図5を用いて説明する。電源制御回路17からの入力電圧(熱発電素子出力)は入力コンデンサ45によって安定化され、まず、始めに発振回路44の出力がLowにあるとき、インダクタ46とダイオード48を経由して出力コンデンサ49が充電され、入力電圧のレベルまで上昇する。
発振回路44の出力がHighになるとFET(電解効果トランジスタ)47はONになり、インダクタ46に電流がグランドに向けて流れ続け、電力が蓄えられる。ここで、発振回路44の出力がLowになるとFET47はOFFになるため、インダクタ46に蓄えられた電力は出力コンデンサ49に対して電位差として現れる。この時、この電位差が出力コンデンサ49に充電されている電圧に対して加算されて出力電圧となることから、出力電圧は入力電圧よりも上昇する。
なお、保護回路21からの制御信号をLowにすることで発振回路44の出力に拠らず、FET47をOFFにすることができ、必要以上にインダクタ46に電流を流して電力が蓄えられることを止め、出力電圧が上昇し過ぎることを防ぐことが出来る。
本実施例では、LSI1からの発熱による熱エネルギーを複数の熱発電素子2によって電気エネルギーに変換し、電力回生回路5を介して直流電圧出力24をサーバ装置の回路基板に送ることで、電源供給装置23からの直流電圧出力24の一部を肩代わりすることができる。
そのため、電源供給装置23に送られる交流電源22の電流を抑えることができ、サーバ装置を動作させるために必要な消費電流を抑えることができる。更に、放熱器3から大気に放出される熱量を削減することができる。即ち、サーバ装置を設置する環境の冷却を容易にし、総じて、サーバ装置を運用するために必要なコストを削減することが可能となる。
また、熱発電素子2をLSI(半導体装置)1の外部に持つため、LSI1の発熱量やサーバ装置の冷却能力に応じて熱発電素子を増やすことが可能となる。即ち、発熱量に対して必要となる冷却能力に応じて複数の熱発電素子を配置することが可能となるため、熱抵抗を小さくでき、冷却能力を確保することができる。よって、発熱量の大きいサーバ装置のLSIにも使用することができる。
図6は本発明に係る電力回生回路5の他の実施例を示すブロック図である。図6では図4と同一部分には同一符号を付している。LSI1の熱エネルギーを複数の熱発電素子2を用いて発電する構成は図3と同様である。図3に示す熱発電素子2からの熱発電素子出力16は電源制御回路17に入力される。電源オン信号18が電源制御回路17に入力されると、電源制御回路17に入力された熱発電素子出力16は昇圧回路19に供給される。また、電源オン信号18は電源供給装置23にも入力され、電源供給装置23が起動する。
熱発電素子出力16は昇圧回路19で昇圧され、昇圧回路19によって昇圧された出力電圧は降圧回路A31に入力される。昇圧回路19によって昇圧された電圧は保護回路21によって監視されており、一定電圧以上に上昇した場合には昇圧回路19の動作を停止させることができる。降圧回路B32には主電源である電源供給装置23からの一次直流電圧入力35が入力される。降圧回路A31と降圧回路B32は同等な回路であるが、構成や動作については詳しく後述する。
電力制御回路29は昇圧回路19の出力電圧を監視しており、その出力電圧に応じて降圧回路A31と降圧回路B32が切り換えられる。即ち、昇圧回路19によって昇圧された電圧が降圧回路A31が必要とする電圧に達していない場合には降圧回路B32に切り換えられ、降圧回路B32から電源配線6を介して負荷のサーバ装置に二次直流電圧出力36として供給される。降圧回路A31が必要とする電圧に達している場合には降圧回路A31に切り換えられ、降圧回路A31から負荷のサーバ装置に二次直流電圧出力36として供給される。
なお、反転回路39、OR回路33、基準電圧37、帰還電圧38、発振回路40等は図7の回路で説明する。
図7は図6の電力回生回路5の具体的な回路例を示す。図7では図5、図6と同一部分には同一符号を付している。即ち、電源制御回路17、昇圧回路19、保護回路21、交流電源22、電源供給装置23等は図5のものと同様である。電力制御回路29の出力は反転回路39に出力され、電力制御回路29の出力に応じて降圧回路A31と降圧回路B32が切り換えられる。
図8は図7の降圧回路A31とB32の構成を示す。降圧回路A31と降圧回路B32は基本的には同等の降圧回路であり、昇圧回路19や電源供給装置23の出力電圧を降圧し、一定の電圧値に制御する。図8を用いて降圧回路50の構成や動作について説明する。
Upper−FETドライブ回路53の出力をHighに、Lower−FETドライブ回路54の出力をLowにすると、Upper−FET(電解効果トランジスタ)51がONし、Lower−FET(電解効果トランジスタ)52がOFFになる。この時、入力電圧がUpper−FET51を通ってインダクタ55に印加され、コンデンサ56が充電され出力電圧は上昇する。
続いて、Upper−FETドライブ回路53の出力をLowに、Lower−FETドライブ回路54の出力をHighにすると、Upper−FET51はOFFし、Lower−FET52はONとなる。この時、入力電圧からの電流は遮断されるものの、インダクタ55に蓄えられた電力により電流が流れ続ける。
インダクタ55からの電流が減少し、コンデンサ56から放電が始まって出力電圧が低下し規定された電圧を下回ると、再び、Upper−FET51がONし、Lower−FET52がOFFして入力電圧はインダクタ55に印加される。以上の動作を繰り返すことで、出力電圧を規定された電圧に維持することが出来る。
Duty比生成回路57は、Upper−FET51とLower−FET52のON/OFF時間を調整する回路であり、その周期は制御信号(パルス)の周波数によって定義され、Duty比は基準電圧37に対する帰還電圧38によって調整される。なお、制御信号(パルス)をHighに固定すると、Upper−FET51はOFFし、Lower−FET52はONで固定され、降圧回路50の動作は停止する。
図7に示す降圧回路A31と降圧回路B32との違いは、図8の降圧回路50に対して入力電圧として昇圧回路19の出力電圧が入力されているのが降圧回路A31であり、入力電圧として電源供給装置23からの一次直流電圧35が入力されているのが降圧回路B32である。
ここで、図7の電力回生制御回路29の出力がHighのときには、反転回路39の出力はLowとなり、OR回路33によって発振回路40のパルス信号が降圧回路A31の制御信号(パルス)として入力され、降圧回路A31が動作する。この時、降圧回路B32の制御信号(パルス)はOR回路33によってHigh固定となるため、降圧回路B32の回路動作は停止する。
一方、電力回生制御回路29の出力がLowのときには、反転回路39の出力はHighとなり、降圧回路A31の制御信号(パルス)はOR回路33によってHigh固定となるため、降圧回路A31の回路動作は停止する。この時、降圧回路B32の制御信号(パルス)には、OR回路33によって発振回路40のパルス信号が入力され、降圧回路B32が動作する。
図8の降圧回路50に対して基準電圧を生成するのが、図7に示す基準電圧37の回路である。一例として、ツェナー・ダイオードにより基準電圧を生成する回路を示す。ツェナー・ダイオードによって生成される電圧の種類は限られているため、設定すべき出力電圧に基準電圧を選択できない場合、設定すべき出力電圧のときの帰還電圧が基準電圧と等しくなるように出力電圧から帰還電圧に変換するのが、図7に示す帰還電圧38の回路である。
図4や図5の実施例で説明した回路では、部品点数が少なく効率が高いという特徴があるが、熱発電素子2の出力電圧を昇圧してダイオード間の電位差によって直流電圧出力に流し込むため、電圧の精密な制御が難しいという難点がある。
一方、図6、図7、図8で説明した実施例では、熱発電素子2の出力を一旦昇圧した後、降圧回路によって電圧を精密に制御することが可能となる。また、熱発電素子2の出力が不足して出力電圧を維持できない場合には、降圧回路を切り換えて電源供給装置23からの安定した電圧を降圧して出力電圧を維持することが可能となる。
なお、図5、図7や図8に示す回路は一例であり、これ以外に様々な回路を用いても良いことは言うまでもない。
本発明は、サーバ装置のCPU(中央演算処理装置)だけでなく、熱を発生するすべての熱発生素子の発熱を利用して電気エネルギーに変換し、サーバ装置等の電力の一部を肩代わりすることができる。
1 LSI
2 熱発電素子
3 放熱器
4 ケーブル
5 電力回生回路
6 電源配線
16 熱発電素子出力
17 電源制御回路
18 電源オン信号
19 昇圧回路
20、29 電力回生制御回路
21 保護回路
22 交流電源
23 電源供給装置
31 降圧回路A
32 降圧回路B
33 OR回路
37 基準電圧
38 帰還電圧
39 反転回路
40 発振回路

Claims (7)

  1. 熱発生素子の外部に配置され、且つ、前記熱発生素子と放熱器との間に配置された熱発電素子と、
    前記熱発電素子によって発電された出力電圧を昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧回路の出力電圧が所定電圧以上の場合には当該昇圧回路の出力電圧を負荷に供給し、所定電圧以下の場合には主電源の出力電圧を負荷に供給するように制御する制御回路と、
    を備えたことを特徴とする電力回生装置。
  2. 熱発生素子の外部に配置され、且つ、前記熱発生素子と放熱器との間に配置された熱発電素子と、
    前記熱発電素子によって発電された出力電圧を昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧回路の出力電圧を降圧し、予め設定された一定の出力電圧に制御する第1の降圧回路と、
    主電源の出力電圧を降圧し、予め設定された一定の出力電圧に制御する第2の降圧回路と、
    前記昇圧回路の出力電圧が所定電圧以上の場合には前記第1の降圧回路の出力電圧を負荷に供給し、所定電圧以下の場合には前記第2の降圧回路の出力電圧を負荷に供給するように制御する制御回路と、
    を備えたことを特徴とする電力回生装置。
  3. 前記熱発生素子の熱はヒートスプレッダを介して前記熱発電素子に伝えられることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力回生装置。
  4. 前記ヒートスプレッダ内にヒートパイプが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電力回生装置。
  5. 前記ヒートスプレッダの外周は断熱材で覆われていることを特徴とする請求項3に記載の電力回生装置。
  6. 前記放熱器は、強制冷却されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電力回生装置。
  7. 前記熱発電素子の数Nは、
    前記ヒートスプレッダの熱抵抗をRht
    前記熱発電素子の熱抵抗をRtc
    前記熱発生素子の発熱による熱エネルギーをEls
    前記熱発電素子によって変換される電気エネルギーをEtc
    装置の設置環境温度の上限をTsv (max)
    前記熱発生素子の最大動作許容温度をTls (max)、とする場合、
    N>(Els−Etc)×Rtc/(Tls (max)−Tsv (max)−Els×Rht)であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電力回生装置。
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