JP2010181620A - インクジェット装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェットヘッドの損傷を防ぐ。
【解決手段】インクジェット装置100は、インクジェットヘッド103と、ヘッドキャップ111と、インクジェットヘッド103の駆動を制御可能とされ、インクジェットヘッド103をヘッドキャップ111に嵌合した保護位置と、ヘッドキャップ111から離脱した離脱位置との間で移動させる主制御装置120と、インクジェットヘッド103が保護位置と離脱位置とのいずれにあるかを検出可能なセンサ131と、インクジェットヘッド103の移動を規制可能なインターロック部132と、主制御装置120が停止された状態でセンサ131及びインターロック部132の駆動を制御可能とされ、センサ131から出力される検出信号に基づき、離脱位置ではインターロック部132を非作動とし、保護位置ではインターロック部132を作動させる副制御装置130とを備える。
【選択図】図4
【解決手段】インクジェット装置100は、インクジェットヘッド103と、ヘッドキャップ111と、インクジェットヘッド103の駆動を制御可能とされ、インクジェットヘッド103をヘッドキャップ111に嵌合した保護位置と、ヘッドキャップ111から離脱した離脱位置との間で移動させる主制御装置120と、インクジェットヘッド103が保護位置と離脱位置とのいずれにあるかを検出可能なセンサ131と、インクジェットヘッド103の移動を規制可能なインターロック部132と、主制御装置120が停止された状態でセンサ131及びインターロック部132の駆動を制御可能とされ、センサ131から出力される検出信号に基づき、離脱位置ではインターロック部132を非作動とし、保護位置ではインターロック部132を作動させる副制御装置130とを備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、インクジェット装置に関する。
液晶パネルを構成するカラーフィルタの修正に用いられるインクジェット装置の一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、移動および停止を繰り返しながらカラーフィルタを搬送するステージと、ステージによって搬送されるカラーフィルタに対して欠陥部への液滴の塗布を行う液滴塗布機構ユニットとを備えている。この液滴塗布ユニットは、ステージによるカラーフィルタの搬送停止中にカラーフィルタに対して液滴の塗布を行うものとされる。
特開2007−101758公報
ところで、一般的にインクジェット装置は、インクの液滴を吐出する多数のノズルを有したインクジェットヘッドを備えるとともに、ノズル内のインクが乾燥するのを防ぐため、インクジェットヘッドの先端部に嵌合するヘッドキャップを備えている。そして、インクジェットヘッドは、インクを吐出しない待機状態では、ヘッドキャップに嵌合した保護位置に配されるよう駆動制御される。
その一方、インクジェットヘッドは、ノズルに目詰まりなどの不具合が生じる場合があり、その場合は適宜メンテナンス作業を行う必要がある。このメンテナンス作業は、インクジェット装置の主電源をOFFにした状態で行うのであるが、作業内容によってはインクジェットヘッドを移動させる場合がある。このとき、インクジェットヘッドがヘッドキャップに嵌合した状態(保護位置)のまま、誤ってインクジェットヘッドをスライドさせると、インクジェットヘッドが損傷してしまうおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、インクジェットヘッドの損傷を防ぐことを目的とする。
本発明のインクジェット装置は、複数のノズルを備えるインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドに嵌合することで前記ノズルを保護可能なヘッドキャップと、前記インクジェットヘッドの駆動を制御可能とされ、前記インクジェットヘッドを前記ヘッドキャップに嵌合した保護位置と、前記ヘッドキャップから離脱した離脱位置との間で移動させる主制御部と、前記インクジェットヘッドが前記保護位置と前記離脱位置とのいずれにあるかを検出可能なセンサと、前記インクジェットヘッドの移動を規制可能なインターロック部と、少なくとも前記主制御部が停止された状態で前記センサ及び前記インターロック部の駆動を制御可能とされ、前記センサから出力される検出信号に基づき、前記インクジェットヘッドが前記離脱位置にある場合には前記インターロック部を非作動とし、前記インクジェットヘッドが前記保護位置にある場合には前記インターロック部を作動させる副制御部とを備える。
このようにすれば、主制御部によりインクジェットヘッドの駆動を制御することで、インクジェットヘッドをヘッドキャップに嵌合した保護位置と、ヘッドキャップから離脱した離脱位置との間で移動させることができる。一方、例えばメンテナンスなどの事情により、主制御部を停止した状態で手動でインクジェットヘッドを移動させようとする場合があるが、その場合でも副制御部によりセンサから出力される検出信号に基づいてインターロック部の駆動が制御されている。すなわち、インクジェットヘッドが離脱位置にある場合は、移動させても支障がないので、インターロック部を非作動としてインクジェットヘッドの移動を許容する。その一方で、インクジェットヘッドが保護位置にある場合は、インターロック部を作動させてインクジェットヘッドの移動を規制することで、ヘッドキャップに嵌合した状態のインクジェットヘッドを不用意に移動させてノズルなどを損傷させるといった問題が生じるのを回避することができる。
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記インクジェットヘッドは、前記ヘッドキャップに対する嵌合方向に沿う方向と、前記嵌合方向と交差する方向とにそれぞれ移動可能とされるのに対し、前記インターロック部は、前記保護位置とされた前記インクジェットヘッドが前記嵌合方向に沿う方向に移動するのは許容するものの、前記嵌合方向と交差する方向に移動するのを規制可能とされており、前記副制御部は、前記主制御部が駆動された状態でも前記センサ及び前記インターロック部の駆動を制御可能とされている。このようにすれば、主制御部が駆動されている状態で、何らかの不具合(例えば駆動制御用ソフトウェアのバグなど)に因り保護位置にあるインクジェットヘッドが誤って嵌合方向と交差する方向に移動されようとした場合でも、副制御部によりセンサからの検出信号に基づいてインターロック部の駆動を制御しているので、上記のようなインクジェットヘッドの誤移動を防止することができる。
(1)前記インクジェットヘッドは、前記ヘッドキャップに対する嵌合方向に沿う方向と、前記嵌合方向と交差する方向とにそれぞれ移動可能とされるのに対し、前記インターロック部は、前記保護位置とされた前記インクジェットヘッドが前記嵌合方向に沿う方向に移動するのは許容するものの、前記嵌合方向と交差する方向に移動するのを規制可能とされており、前記副制御部は、前記主制御部が駆動された状態でも前記センサ及び前記インターロック部の駆動を制御可能とされている。このようにすれば、主制御部が駆動されている状態で、何らかの不具合(例えば駆動制御用ソフトウェアのバグなど)に因り保護位置にあるインクジェットヘッドが誤って嵌合方向と交差する方向に移動されようとした場合でも、副制御部によりセンサからの検出信号に基づいてインターロック部の駆動を制御しているので、上記のようなインクジェットヘッドの誤移動を防止することができる。
(2)前記インクジェットヘッドが前記離脱位置と前記保護位置とのいずれにあるかを報知可能な報知部を備え、前記副制御部は、前記センサから出力される検出信号に基づいて前記報知部の駆動を制御可能とされる。このようにすれば、インクジェットヘッドが離脱位置と保護位置とのいずれにあるかを作業者に報知することができる。
(3)前記副制御部は、前記インクジェットヘッドが前記保護位置にある場合は前記報知部を非作動とし、前記インクジェットヘッドが前記離脱位置にある場合に、前記報知部を作動させるよう制御する。このようにすれば、報知部の作動をもって、インクジェットヘッドを手動で移動させることができる旨を作業者に報知することができる。仮に離脱位置にある場合と保護位置にある場合との双方において報知部を異なる態様で作動させる場合と比べると、作業者に与える指示を単純化することができ、作業の効率化を図ることができる。
(4)前記主制御部と前記副制御部とが互いに独立した電源からの電力供給により駆動される。仮に電源を共通化し、主制御部及び副制御部に対する電力供給の是非を回路的に制御した場合には回路の故障により誤って副制御部が停止されるおそれがあるのと比べると、本発明によれば、主制御部と副制御部とで電源を独立させているので、確実に副制御部を駆動状態に維持することができる。
(5)前記センサは、一定の投射方向へ光を投射する投光部と、前記投光部に対して対向状に配されるとともに前記投光部からの光を受光可能な受光部とを備える。このようにすれば、センサを投光部と受光部とにより構成しているから、動作安定性を高めることができる。
(6)面内に複数の着色部を配置した液晶用カラーフィルタ基板を処理するのに用いられるものであって、前記インクジェットヘッドは、前記ノズルから前記着色部を構成するインクを吐出可能とされる。このようにすれば、液晶用カラーフィルタ基板を処理するものに好適となる。
(7)前記主制御部は、前記液晶用カラーフィルタ基板における前記着色部に生じた欠陥に対して前記インクを塗布して前記欠陥を修正するよう、前記インクジェットヘッドの駆動を制御可能とされる。このようにすれば、液晶用カラーフィルタ基板の着色部に生じた欠陥を良好に修正することができる。
本発明によれば、インクジェットヘッドの損傷を防ぐことができる。
<実施形態1>
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
図1は本発明に係るインクジェット装置による修理を経て製造された液晶パネルを備える液晶表示装置(液晶装置)について、その概略構成を分解して示す斜視図、図2は同液晶表示装置の概略構成を示す断面図、図3は同液晶表示装置の要部構成(液晶パネルの一部分)について示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
図1は本発明に係るインクジェット装置による修理を経て製造された液晶パネルを備える液晶表示装置(液晶装置)について、その概略構成を分解して示す斜視図、図2は同液晶表示装置の概略構成を示す断面図、図3は同液晶表示装置の要部構成(液晶パネルの一部分)について示す断面図である。
図1及び図2に示した液晶表示装置10は、矩形をなす液晶パネル11と、外部光源であるバックライト装置12とを備え、これらがベゼル13などにより一体的に保持されるようになっている。
バックライト装置12は、所謂直下型のバックライト装置であって、液晶パネル11のパネル面(表示面)の背面直下に、当該パネル面に沿って光源(ここでは冷陰極管17)が並列配置された構成を具備している。バックライト装置12は、上面側が開口した矩形の略箱型をなす金属製のシャーシ14と、シャーシ14の開口部を覆うようにして取り付けられる複数の光学部材15(図示下側から順に拡散板、拡散シート、レンズシート、光学シート)と、これら光学部材15をシャーシ14に保持するためのフレーム16と、シャーシ14内に収容されるランプである冷陰極管17と、冷陰極管17の両端部を保持するためのゴム製(例えばシリコンゴム製)のホルダ18と、冷陰極管17群及びホルダ18群を一括して覆うランプホルダ19と、冷陰極管17における両端部を除いた途中の部分を保持するためのランプクリップ20とを備える。
バックライト装置12は、所謂直下型のバックライト装置であって、液晶パネル11のパネル面(表示面)の背面直下に、当該パネル面に沿って光源(ここでは冷陰極管17)が並列配置された構成を具備している。バックライト装置12は、上面側が開口した矩形の略箱型をなす金属製のシャーシ14と、シャーシ14の開口部を覆うようにして取り付けられる複数の光学部材15(図示下側から順に拡散板、拡散シート、レンズシート、光学シート)と、これら光学部材15をシャーシ14に保持するためのフレーム16と、シャーシ14内に収容されるランプである冷陰極管17と、冷陰極管17の両端部を保持するためのゴム製(例えばシリコンゴム製)のホルダ18と、冷陰極管17群及びホルダ18群を一括して覆うランプホルダ19と、冷陰極管17における両端部を除いた途中の部分を保持するためのランプクリップ20とを備える。
液晶パネル11は、図3に示すように、一対の基板30,40が所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両基板30,40間に液晶が封入された構成とされ、当該液晶により液晶層50が形成されている。
基板40は素子基板(アクティブマトリクス基板)であって、ガラス基板41と、ガラス基板41の液晶層50側に形成された薄膜トランジスタ(TFT)60と、当該薄膜トランジスタ60に対して電気的に接続された画素電極44と、これら薄膜トランジスタ60及び画素電極44の液晶層50側に形成された配向膜45と、を備えている。また、ガラス基板41の液晶層50側とは反対側には偏光板42が配されている。
基板40は素子基板(アクティブマトリクス基板)であって、ガラス基板41と、ガラス基板41の液晶層50側に形成された薄膜トランジスタ(TFT)60と、当該薄膜トランジスタ60に対して電気的に接続された画素電極44と、これら薄膜トランジスタ60及び画素電極44の液晶層50側に形成された配向膜45と、を備えている。また、ガラス基板41の液晶層50側とは反対側には偏光板42が配されている。
画素電極44は例えばITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電膜からなり、素子基板40の液晶層50側にマトリクス状のパターンで形成されている。詳しくは、薄膜トランジスタ60のドレイン電極(図示略)と接続され、当該薄膜トランジスタ60のスイッチング作動により選択的に電圧が印加されるものとなっている。また、配向膜45は例えばポリイミドのラビング配向膜から構成されており、偏光板42は例えば透明フィルムにヨウ素や染料を染み込ませたものを、一方向に延伸してなるものを採用している。
一方、基板30はカラーフィルタ基板(対向基板)であって、ガラス基板31と、ガラス基板31の液晶層50側に形成され、R(赤),G(緑),B(青)の各色光を選択的に透過可能な着色部R,G,Bを備えたカラーフィルタ33と、カラーフィルタ33の液晶層50側に形成された共通電極34と、共通電極34の液晶層50側に形成された配向膜35と、を備えている。また、ガラス基板31の液晶層50側とは反対側には偏光板32が配されている。
カラーフィルタ33は、着色部R,G,Bの境界に配されたブラックマトリクスBMを備え、当該ブラックマトリクスBMは素子基板40の非画素部(つまり薄膜トランジスタ60が形成された領域)を覆うように、当該非画素部に重畳して配されている。また、共通電極34は例えばITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電膜からなり、対向基板30の液晶層50側に全面ベタ状に形成されている。また、配向膜35は例えばポリイミドのラビング配向膜から構成されており、偏光板32は例えば透明フィルムにヨウ素や染料を染み込ませたものを、一方向に延伸してなるものを採用している。
このような液晶表示装置10の液晶パネル11は、下記のような修正工程を経て製造されるものとなっている。なお、当該液晶パネル11の素子基板40及びカラーフィルタ基板30を作成する工程は、公知の方法が採用されており、この公知の方法により作成された基板に対して所定の欠陥検査工程を行った後、欠陥が検出された場合に修正工程を行うものとしている。
修正工程では、図4に示すようなインクジェット装置(修正装置)100により、欠陥の修正を行うものとしている。このインクジェット装置100は、液晶装置の製造装置200の一部を構成する。
図4はインクジェット装置100の概略構成を示す斜視図であり、図5及び図6はインクジェット装置100のブロック図を示している。また、図7〜図9は、インクジェット装置100の動作を説明するための概略を示す正面図である。
なお、以下では、カラーフィルタ基板30の着色部R,G,Bにおける混色或いは色抜け(着色がなされていない場合)等の欠陥を修正する場合について説明するものとする。
図4はインクジェット装置100の概略構成を示す斜視図であり、図5及び図6はインクジェット装置100のブロック図を示している。また、図7〜図9は、インクジェット装置100の動作を説明するための概略を示す正面図である。
なお、以下では、カラーフィルタ基板30の着色部R,G,Bにおける混色或いは色抜け(着色がなされていない場合)等の欠陥を修正する場合について説明するものとする。
図5に示したインクジェット装置100は、欠陥検出装置190により検出された欠陥の位置等を表す欠陥データに基づいて、欠陥基板30の欠陥を修正するものである。なお、インクジェット装置100による欠陥修正に先立って、レーザ照射等により欠陥部分の着色部を除去する除去工程を行うものとしている。
図4に示すように、インクジェット装置100は、定盤101と、定盤101の上面にY軸方向に往復移動可能に設けられたステージ102と、定盤101上に固定して架設された走査基台108と、走査基台108に対してX軸方向に往復移動可能に設けられたインクジェットヘッド103と、このインクジェットヘッド103に一体に取り付けられた観察カメラ104とを備えている。
ステージ102のXY平面に沿った上面には、基板搬送装置(搬入装置兼搬出装置;図5参照)170によって、平板状の基板(欠陥基板)30が載置されている。このステージ102は、図示しないスクリューシャフト等を介してY軸駆動モータ106と連結されている。ステージ102は、Y軸駆動モータ106による駆動に伴って、Y軸方向に延びる図示しない一対のガイドレールに案内されて、Y軸方向に往復移動する。ステージ102自体は、定盤101上で基板30の直交2軸の位置と姿勢を制御するための図示しないXYθ軸を備える。
走査基台108は、定盤101の上面のうちステージ102のY軸方向の移動経路の両側に相当する位置に立設された一対のコラム部108a,108bと、そのコラム部108a,108bの頂部に架けわたされたビーム部108cとを有する。ビーム部108cには、スライダ109がX軸方向に往復移動可能に取り付けられている。このスライダ109は、コラム部108aの頂部に設けられたX軸駆動モータ107による駆動に伴って、X軸方向に往復移動する。ビーム部108cは、コラム部108a,108bに対してZ軸方向に往復移動可能に取り付けられており、Z軸駆動モータ110による駆動に伴って、Z軸方向に往復移動されるようになっている。
なお、上記したスライダ109及びビーム部108c、すなわちインクジェットヘッド103は、その駆動を制御する主制御装置120及びヘッド制御部125が停止された状態では、外力が作用すると、X軸方向及びZ軸方向のいずれにも自由に移動させるのが可能とされている。これにより、メンテナンス時にインクジェットヘッド103を交換する作業を容易に行うことができるようになっている。
なお、上記したスライダ109及びビーム部108c、すなわちインクジェットヘッド103は、その駆動を制御する主制御装置120及びヘッド制御部125が停止された状態では、外力が作用すると、X軸方向及びZ軸方向のいずれにも自由に移動させるのが可能とされている。これにより、メンテナンス時にインクジェットヘッド103を交換する作業を容易に行うことができるようになっている。
インクジェットヘッド103は、X軸方向に往復移動可能なスライダ109並びにZ軸方向に往復移動可能なビーム部108cを介して走査基台108に取り付けられている。インクジェットヘッド103は、スライダ109に対してX軸方向に沿って3つ並列した状態で装着されている。この例では、インクジェットヘッド103は、着色部(要素)R,G,Bの修正処理を行うために、基板30上に着色材料を塗布する装置である。インクジェットヘッド103は、基板30上に配されて着色材料を含んだインクの液滴を塗布可能な塗布位置(図7)と、基板30上から側方に退避した待機位置(図4及び図8)とを、X軸駆動モータ107によってX軸方向に沿って移動されるとともに、塗布位置において所定の塗布タイミングに合わせて図示しないノズルから着色材料を吐出するように、後述するヘッド制御部125によって制御される。この制御に応じて、インクジェットヘッド103のノズルから基板30上の処理目標へ向けてインクの液滴が吐出される(修正処理)。さらには、インクジェットヘッド103は、基板30上から側方に退避した待機位置(図4及び図8)と、ノズルの乾燥を防止するためのヘッドキャップ111に嵌合した保護位置(図9)とを、Z軸駆動モータ110によってZ軸方向に沿って移動されるよう、ヘッド制御部125により制御される。ヘッドキャップ111には、各インクジェットヘッド103のうちノズルの開口を有する先端部を嵌合可能な嵌合凹部111aが3つX軸方向に沿って並列配置されている。なお、上記した塗布位置及び待機位置は、いずれもインクジェットヘッド103がヘッドキャップ111から離脱していて非嵌合状態とされ、つまり離脱位置である点で共通している。
観察カメラ104は、インクジェットヘッド103による基板30上の修正箇所をレビュー(点検)するために設けられている。そのため、観察カメラ104のための照明(レンズを含む)105は下方へ向けられている。観察カメラ104によって撮影された画像は、次に述べるモニタ126(図5参照)に表示される。
さらに、このインクジェット装置100は、図5に示すように、主制御装置120と、この主制御装置120によって参照される記憶装置121と、画像処理部122と、ステージ制御部123と、基板位置決め制御部124と、ヘッド制御部125と、モニタ126とを備えるのに加え、図6に示すように、副制御装置130と、この副制御装置130によってそれぞれ駆動が制御されるセンサ131と、インターロック部132と、報知部133とを備えている。
主制御装置120は、図5に示すように、CPU(中央処理ユニット)からなり、センサ131、インターロック部132及び報知部133を除くインクジェット装置100全体の制御を行う。記憶装置121は、この例ではハードディスクドライブからなり、必要な情報を記憶する。画像処理部122は、観察カメラ104が撮影した画像を処理するとともに、良好な画像が得られるように照明105を制御する。ステージ制御部123は、Y軸駆動モータ106を制御し、インクジェットヘッド103に対するステージ102(基板30)のY軸方向についての相対的な位置関係を調整可能とされる。基板位置決め制御部124は、図示しないXYθ軸を介して、定盤101上で基板30の直交2軸の位置と姿勢を制御する。ヘッド制御部125は、X軸駆動モータ107及びZ軸駆動モータ110を制御し、ステージ102(基板30)に対する塗布位置のインクジェットヘッド103のX軸方向についての相対的な位置関係、及びヘッドキャップ111に対するインクジェットヘッド103のZ軸方向についての相対的な位置関係を調整可能とされる。なお、主制御装置120は、モニタ126と協働して処理結果表示部として働く。
副制御装置130は、図6に示すように、CPU(中央処理ユニット)からなり、インクジェット装置100のうちセンサ131、インターロック部132及び報知部133の制御を行う。なお、副制御装置130は、上記した主制御装置120(ヘッド制御部125)に電力供給する電源(主電源)とは独立した電源(副電源)からの電力供給を受けるものとされており、主制御装置120が停止された状態であっても駆動されるようになっている。
センサ131は、副制御装置130によりその駆動が制御されることで、インクジェットヘッド103におけるZ軸方向についての位置を検出可能とされている。センサ131は、透過型の光電センサであり、図4及び図7に示すように、LEDなどの光源を内蔵していて光を投射可能な投光部131aと、投光部131aからの光を受光可能な受光部131bとから構成される。これら投光部131a及び受光部131bは、それぞれ異なるコラム部108a,108bの壁面上に取り付けられるとともに、X軸方向について対向状に配されている。投光部131aは、副制御装置130により制御されることで、図7〜図9に示す二点鎖線上をX軸方向に沿ってほぼ真っ直ぐに光を投射するものとされる。受光部131bは、投光部131aから投射された光の光路L上(図7〜図9に示す二点鎖線上)に配されるとともに、受光に伴って検出信号を副制御装置130に出力するものとされる。そして、互いに対向する投光部131aと受光部131bとの間には、図8及び図9に示すように、検出対象であるノズルヘッド103が待機位置と保護位置との間を移動する際の移動経路が介在している。待機位置とされたインクジェットヘッド103は、図8に示すように、投光部131aからの光の光路Lから外れるものの、保護位置とされたインクジェットヘッド103は、図9に示すように、投光部131aからの光の光路L上に位置し、光の進行を遮っている。従って、インクジェットヘッド103が離脱位置(待機位置、または待機位置とZ軸方向の位置関係が同じ塗布位置)にある場合には、受光部131bにて光が検知されて副制御装置130へ検出信号が出力されるのに対し、インクジェットヘッド103が保護位置にある場合には、受光部131bにて光が検知されず副制御装置130へ検出信号が出力されない。
インターロック部132は、副制御装置130によりその駆動が制御されることで、インクジェットヘッド103の移動を規制可能とされる。詳しくは、インターロック部132は、インクジェットヘッド103がX軸方向、つまりヘッドキャップ111に対する嵌合方向(Z軸方向)と直交する方向について移動不能となるよう、スライダ109のスライド機構を機械的にロックできるようになっている。一方、インターロック部132は、インクジェットヘッド103をZ軸方向(ヘッドキャップ103に対する嵌合方向に沿う方向)へ移動させる、ビーム部108cのスライド機構についてはロック不能とされる。そして、副制御装置130は、センサ131からの検出信号の有無に基づいてインターロック部132の駆動を制御しており、センサ131から検出信号が入力されれば(離脱位置)、インターロック部132を非作動状態とし、検出信号が入力されなければ(保護位置)、インターロック部132を作動状態とする。
報知部133は、副制御装置130によりその駆動が制御されることで、インクジェットヘッド103が離脱位置(待機位置または塗布位置)と、保護位置とのいずれにあるかを報知可能とされる。詳しくは、報知部133は、当該インクジェット装置100外の作業者が視認可能な位置に設置されたランプ(図示せず)を備え、その点灯・消灯が副制御装置130により制御される。そして、副制御装置130は、センサ131からの検出信号の有無に基づいて報知部133の駆動を制御しており、センサ131から検出信号が入力されれば(離脱位置)、報知部133を作動させてランプを点灯状態とし、検出信号が入力されなければ、報知部133を非作動としてランプを消灯状態とする。これにより、報知部133のランプが点灯していれば、インクジェットヘッド103が離脱位置(待機位置または塗布位置)にあって、インターロック部132が作動しておらず、メンテナンス時にインクジェットヘッド103を移動させることが可能であることが作業者に報知される。
上記した構成のインクジェット装置100は、液晶パネル11をなすカラーフィルタ基板30の製造工程のうち、カラーフィルタ基板30の着色部R,G,Bにおける混色或いは色抜け(着色がなされていない場合)等の欠陥を修正する修正工程で用いられる。以下、修正工程において駆動される主制御装置120の具体的な制御について説明する。
修正工程では、図5に示すように、予め欠陥検出装置190により欠陥を検出するとともにその欠陥データを記憶装置121に記憶させておくとともに、レーザ照射等により欠陥部分の着色部R,G,Bを除去しておく。そして、基板搬送装置170にて欠陥が生じたカラーフィルタ基板30をステージ102上に搬送し、基板位置決め制御部124によりカラーフィルタ基板30をステージ102上にて位置決めする。それから、記憶装置121に記憶された欠陥データを参照しつつ、ステージ制御部124及びヘッド制御部125を駆動させ、塗布位置としたインクジェットヘッド103のノズルを欠陥に対して位置合わせするとともに、着色材料を含んだインクの液滴を吐出・塗布する。これにより、カラーフィルタ基板30の欠陥が修正される。なお、欠陥の修正前後の状態を確認するには、観察カメラ104にて撮影された画像を画像処理部122にて処理し、モニタ126に映すようにすればよい。
ところで、インクジェットヘッド103には目詰まりなどの不具合が生じる場合があるため、定期的にメンテナンス作業を行う必要があり、場合によってはインクジェットヘッド103を交換することがある。このメンテナンス作業は、作業者の安全性を担保する必要から、主制御装置120を駆動する主電源をOFFにした状態で行われる。このメンテナンスの作業内容によっては、装置内に入った作業者がインクジェットヘッド103を手動により移動させることがあるのだが、仮にインクジェットヘッド103がヘッドキャップ111に嵌合した状態(保護位置)のままX軸方向にスライドされると、インクジェットヘッド103がヘッドキャップ111に干渉して損傷を受ける可能性がある。
そこで、本実施形態では、主電源をOFFした状態であっても、それとは独立した副電源により駆動される副制御装置130により適宜にインターロックがかけられるようになっている。すなわち、インクジェットヘッド103が保護位置に配されていた場合には(図9)、センサ131から検出信号が出力されないので、副制御装置130は、インターロック部132を作動状態とする。従って、保護位置とされたインクジェットヘッド103は、X軸方向に移動するのが規制されるので、誤って作業者が保護位置とされたインクジェットヘッド103をX軸方向に移動させようとしてもその移動が阻止される。これにより、インクジェットヘッド103の損傷を防止することができる。なお、保護位置とされたインクジェットヘッド103は、Z軸方向については移動させることが可能とされているので、待機位置まで持ち来してから改めてメンテナンス作業を行えばよい。一方、インクジェットヘッド103がヘッドキャップ111から離脱した塗布位置または待機位置に配されていた場合には(図7及び図8)、センサ131から検出信号が出力されるので、副制御装置130は、インターロック部132を非作動状態とする。従って、塗布位置または待機位置とされたインクジェットヘッド103は、X軸方向及びZ軸方向のいずれにも何ら支障なく移動させることができる。
副制御装置130は、上記のようにインターロック部132の駆動を制御する一方、報知部133の駆動についても制御している。すなわち、インクジェットヘッド103が塗布位置または待機位置に配されていた場合には(図7及び図8)、センサ131から検出信号が出力されるので、副制御装置130は、報知部133を作動させそのランプを点灯状態とする。このランプの点灯をもって作業者は、メンテナンス作業においてインクジェットヘッド103を自由に移動させることができる旨を予め知ることができる。一方、インクジェットヘッド103が保護位置に配されていた場合には(図9)、センサ131から検出信号が出力されないので、副制御装置130は、報知部133を非作動としランプを消灯状態とする。
ところで、本実施形態では、主制御装置120が駆動されている状態であっても、副制御装置130が駆動される設定とされている。従って、主制御装置120が駆動されている状態で、万が一に主制御装置120に係る駆動制御ソフトウェアにバグが生じるなどの不具合が発生し、インクジェットヘッド103が保護位置にあるにも拘わらず、誤ってX軸方向へ移動させられようとした場合でも、副制御装置120によりインターロック部122が作動状態に制御されているので、上記のような誤移動を防止することが可能とされる。なお、保護位置に配されたインクジェットヘッド103は、インターロック部132によりX軸方向については移動が規制されるものの、Z軸方向については移動が許容されているので、主制御装置120の制御により待機位置へ支障なく移動可能とされている。
以上説明したように本実施形態のインクジェット装置100は、複数のノズルを備えるインクジェットヘッド103と、インクジェットヘッド103に嵌合することでノズルを保護可能なヘッドキャップ111と、インクジェットヘッド103の駆動を制御可能とされ、インクジェットヘッド103をヘッドキャップ111に嵌合した保護位置と、ヘッドキャップ111から離脱した離脱位置との間で移動させる主制御装置120と、インクジェットヘッド103が保護位置と離脱位置とのいずれにあるかを検出可能なセンサ131と、インクジェットヘッド103の移動を規制可能なインターロック部132と、少なくとも主制御装置120が停止された状態でセンサ131及びインターロック部132の駆動を制御可能とされ、センサ131から出力される検出信号に基づき、インクジェットヘッド103が離脱位置にある場合にはインターロック部132を非作動とし、インクジェットヘッド103が保護位置にある場合にはインターロック部132を作動させる副制御装置130とを備える。
このようにすれば、主制御装置120によりインクジェットヘッド103の駆動を制御することで、インクジェットヘッド103をヘッドキャップ111に嵌合した保護位置と、ヘッドキャップ111から離脱した離脱位置との間で移動させることができる。一方、例えばメンテナンスなどの事情により、主制御装置120を停止した状態で手動でインクジェットヘッド103を移動させようとする場合があるが、その場合でも副制御装置130によりセンサ131から出力される検出信号に基づいてインターロック部132の駆動が制御されている。すなわち、インクジェットヘッド103が離脱位置にある場合は、移動させても支障がないので、インターロック部132を非作動としてインクジェットヘッド103の移動を許容する。その一方で、インクジェットヘッド103が保護位置にある場合は、インターロック部132を作動させてインクジェットヘッド103の移動を規制することで、ヘッドキャップ111に嵌合した状態のインクジェットヘッド103を不用意に移動させてノズルなどを損傷させるといった問題が生じるのを回避することができる。
より好ましくは、本実施形態では、以下に示す構成を備えている。
(1)インクジェットヘッド103は、ヘッドキャップ111に対する嵌合方向に沿う方向と、嵌合方向と交差する方向とにそれぞれ移動可能とされるのに対し、インターロック部132は、保護位置とされたインクジェットヘッド103が嵌合方向に沿う方向に移動するのは許容するものの、嵌合方向と交差する方向に移動するのを規制可能とされており、副制御装置130は、主制御装置120が駆動された状態でもセンサ131及びインターロック部132の駆動を制御可能とされている。このようにすれば、主制御装置120が駆動されている状態で、何らかの不具合(例えば駆動制御用ソフトウェアのバグなど)に因り保護位置にあるインクジェットヘッド103が誤って嵌合方向と交差する方向に移動されようとした場合でも、副制御装置130によりセンサ131からの検出信号に基づいてインターロック部132の駆動を制御しているので、上記のようなインクジェットヘッド103の誤移動を防止することができる。
(1)インクジェットヘッド103は、ヘッドキャップ111に対する嵌合方向に沿う方向と、嵌合方向と交差する方向とにそれぞれ移動可能とされるのに対し、インターロック部132は、保護位置とされたインクジェットヘッド103が嵌合方向に沿う方向に移動するのは許容するものの、嵌合方向と交差する方向に移動するのを規制可能とされており、副制御装置130は、主制御装置120が駆動された状態でもセンサ131及びインターロック部132の駆動を制御可能とされている。このようにすれば、主制御装置120が駆動されている状態で、何らかの不具合(例えば駆動制御用ソフトウェアのバグなど)に因り保護位置にあるインクジェットヘッド103が誤って嵌合方向と交差する方向に移動されようとした場合でも、副制御装置130によりセンサ131からの検出信号に基づいてインターロック部132の駆動を制御しているので、上記のようなインクジェットヘッド103の誤移動を防止することができる。
(2)インクジェットヘッド103が離脱位置と保護位置とのいずれにあるかを報知可能な報知部133を備え、副制御装置130は、センサ131から出力される検出信号に基づいて報知部133の駆動を制御可能とされる。このようにすれば、インクジェットヘッド103が離脱位置と保護位置とのいずれにあるかを作業者に報知することができる。
(3)副制御装置130は、インクジェットヘッド103が保護位置にある場合は報知部133を非作動とし、インクジェットヘッド103が離脱位置にある場合に、報知部133を作動させるよう制御する。このようにすれば、報知部133の作動をもって、インクジェットヘッド103を手動で移動させることができる旨を作業者に報知することができる。仮に離脱位置にある場合と保護位置にある場合との双方において報知部を異なる態様で作動させる場合と比べると、作業者に与える指示を単純化することができ、作業の効率化を図ることができる。
(4)主制御装置120と副制御装置130とが互いに独立した電源からの電力供給により駆動される。仮に電源を共通化し、主制御装置120及び副制御装置130に対する電力供給の是非を回路的に制御した場合には回路の故障により誤って副制御装置130が停止されるおそれがあるのと比べると、本実施形態によれば、主制御装置120と副制御装置130とで電源を独立させているので、確実に副制御装置130を駆動状態に維持することができる。
(5)センサ131は、一定の投射方向へ光を投射する投光部131aと、投光部131aに対して対向状に配されるとともに投光部131aからの光を受光可能な受光部131bとを備える。このようにすれば、センサ131を投光部131aと受光部131bとにより構成しているから、動作安定性を高めることができる。
(6)面内に複数の着色部R,G,Bを配置したカラーフィルタ基板30を処理するのに用いられるものであって、インクジェットヘッド103は、ノズルから着色部R,G,Bを構成するインクを吐出可能とされる。このようにすれば、カラーフィルタ基板30を処理するものに好適となる。
(7)主制御装置120は、カラーフィルタ基板30における着色部R,G,Bに生じた欠陥に対してインクを塗布して欠陥を修正するよう、インクジェットヘッド103の駆動を制御可能とされる。このようにすれば、カラーフィルタ基板30の着色部R,G,Bに生じた欠陥を良好に修正することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した実施形態では、主制御装置を駆動させた場合でも副制御装置を駆動させるようにした場合を示したが、主制御装置が駆動される間は副制御装置を停止し、主制御装置が停止された場合にのみ副制御装置を駆動するようにしたものも本発明に含まれる。その場合、インターロック部がインクジェットヘッドの移動をX軸方向及びZ軸方向のいずれについても規制するような設定とすることもできる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した実施形態では、主制御装置を駆動させた場合でも副制御装置を駆動させるようにした場合を示したが、主制御装置が駆動される間は副制御装置を停止し、主制御装置が停止された場合にのみ副制御装置を駆動するようにしたものも本発明に含まれる。その場合、インターロック部がインクジェットヘッドの移動をX軸方向及びZ軸方向のいずれについても規制するような設定とすることもできる。
(2)上記した実施形態では、インクジェットヘッドが離脱位置(塗布位置または待機位置)にある場合にセンサから検出信号を出力させたものを示したが、逆にインクジェットヘッドが保護位置にある場合にセンサから検出信号を出力させるようにしたものも本発明に含まれる。その場合、副制御装置には、検出信号の入力をもってインターロック部を作動させるとともに報知部を非作動とするよう制御させればよい。
(3)上記した実施形態では、インクジェットヘッドが離脱位置(塗布位置または待機位置)にある場合にのみセンサから検出信号を出力させたものを示したが、例えばインクジェットヘッドが離脱位置にある場合と保護位置にある場合とでセンサから異なる検出信号を出力させるようにし、それらの検出信号に基づいて副制御装置にインターロック部及び報知部の駆動を制御させるようにしたものも本発明に含まれる。
(4)上記した実施形態では、インクジェットヘッドが離脱位置(塗布位置または待機位置)にある場合に報知部に報知させるものを例示したが、逆にインクジェットヘッドが保護位置にある場合に報知部に報知させるようにしてもよく、そのようなものも本発明に含まれる。
(5)上記した実施形態では、インクジェットヘッドが離脱位置(塗布位置または待機位置)にある場合にのみ報知部に報知させるものを例示したが、インクジェットヘッドが離脱位置と保護位置とのいずれにある場合にも報知部に報知させるようにしてもよい。例えば、離脱位置にある場合はメンテナンスが可能であることを認知させるべくランプを青色に点灯させ、保護位置にある場合はメンテナンスが不能であることを認知させるべくランプを赤色に点灯させるようにしてもよい。
(6)上記した実施形態では、主制御装置(インクジェットヘッド)と副制御装置(センサ、インターロック部及び報知部)とに独立した別の電源から電力供給する場合を例示したが、同一の電源からの電力供給により主制御装置と副制御装置とを駆動するようにしたものも本発明に含まれる。その場合、電源をONにした状態で、副制御装置への電力供給については維持しつつも主制御装置についてのみ電力供給を断つよう回路設計を工夫することで対応することができる。
(7)上記した実施形態では、メンテナンス時に主制御装置に電力供給する電源をOFFすることで、主制御装置を停止させるものを例示したが、電力供給を維持しつつも主制御装置を一時停止させる、スリープ状態(休止状態)とするようにしたものも本発明に含まれる。
(8)上記した実施形態では、離脱位置とされたインクジェットヘッドがセンサの光路から外れ、保護位置とされたインクジェットヘッドがセンサの光路上に配されるものを示したが、離脱位置とされたインクジェットヘッドがセンサの光路上に配され、保護位置とされたインクジェットヘッドがセンサの光路から外れるような設定とするようにしてもよい。
(9)上記した実施形態では、センサとして透過型の光電センサを用いた場合を例示したが、拡散反射型の光電センサや回帰反射型の光電センサなど、他の種類の光電センサを用いることも可能である。
(10)上記した実施形態では、センサとして光電式のものを用いた場合を例示したが、光電式以外にも、磁気式や圧力感知式など他の方式のセンサを用いることも可能である。
(11)上記した実施形態では、カラーフィルタ基板における着色部を修正するのに用いられるものを示したが、例えば配向膜やスペーサを修正するのに用いるようにしてもよく、そのようなものも本発明に含まれる。
(12)上記した実施形態では、カラーフィルタ基板の修正工程において着色部を修正するのに用いられるものを示したが、カラーフィルタ基板の製造工程において着色部を形成するのに用いるようにしてもよく、そのようなものも本発明に含まれる。同様にカラーフィルタ基板の製造工程において配向膜またはスペーサを形成するのに用いることも可能である。
(13)上記した実施形態では、カラーフィルタ基板の修正工程を示したが、面内に複数の要素を配置した液晶用基板、例えば要素として面内に複数のTFTや画素を備える素子基板についても、TFTや画素の欠陥を修正する際にインクジェット装置を用いて当該修正工程を採用することが可能である。
30…基板(液晶用カラーフィルタ基板)
100…インクジェット装置
103…インクジェットヘッド
111…ヘッドキャップ
120…主制御装置(主制御部)
130…副制御装置(副制御部)
131…センサ
131a…投光部
131b…受光部
132…インターロック部
133…報知部
R,G,B…着色部
100…インクジェット装置
103…インクジェットヘッド
111…ヘッドキャップ
120…主制御装置(主制御部)
130…副制御装置(副制御部)
131…センサ
131a…投光部
131b…受光部
132…インターロック部
133…報知部
R,G,B…着色部
Claims (8)
- 複数のノズルを備えるインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドに嵌合することで前記ノズルを保護可能なヘッドキャップと、
前記インクジェットヘッドの駆動を制御可能とされ、前記インクジェットヘッドを前記ヘッドキャップに嵌合した保護位置と、前記ヘッドキャップから離脱した離脱位置との間で移動させる主制御部と、
前記インクジェットヘッドが前記保護位置と前記離脱位置とのいずれにあるかを検出可能なセンサと、
前記インクジェットヘッドの移動を規制可能なインターロック部と、
少なくとも前記主制御部が停止された状態で前記センサ及び前記インターロック部の駆動を制御可能とされ、前記センサから出力される検出信号に基づき、前記インクジェットヘッドが前記離脱位置にある場合には前記インターロック部を非作動とし、前記インクジェットヘッドが前記保護位置にある場合には前記インターロック部を作動させる副制御部とを備えるインクジェット装置。 - 前記インクジェットヘッドは、前記ヘッドキャップに対する嵌合方向に沿う方向と、前記嵌合方向と交差する方向とにそれぞれ移動可能とされるのに対し、前記インターロック部は、前記保護位置とされた前記インクジェットヘッドが前記嵌合方向に沿う方向に移動するのは許容するものの、前記嵌合方向と交差する方向に移動するのを規制可能とされており、
前記副制御部は、前記主制御部が駆動された状態でも前記センサ及び前記インターロック部の駆動を制御可能とされている請求項1記載のインクジェット装置。 - 前記インクジェットヘッドが前記離脱位置と前記保護位置とのいずれにあるかを報知可能な報知部を備え、前記副制御部は、前記センサから出力される検出信号に基づいて前記報知部の駆動を制御可能とされる請求項1または請求項2記載のインクジェット装置。
- 前記副制御部は、前記インクジェットヘッドが前記保護位置にある場合は前記報知部を非作動とし、前記インクジェットヘッドが前記離脱位置にある場合に、前記報知部を作動させるよう制御する請求項3記載のインクジェット装置。
- 前記主制御部と前記副制御部とが互いに独立した電源からの電力供給により駆動される請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のインクジェット装置。
- 前記センサは、一定の投射方向へ光を投射する投光部と、前記投光部に対して対向状に配されるとともに前記投光部からの光を受光可能な受光部とを備える請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のインクジェット装置。
- 面内に複数の着色部を配置した液晶用カラーフィルタ基板を処理するのに用いられるものであって、前記インクジェットヘッドは、前記ノズルから前記着色部を構成するインクを吐出可能とされる請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のインクジェット装置。
- 前記主制御部は、前記液晶用カラーフィルタ基板における前記着色部に生じた欠陥に対して前記インクを塗布して前記欠陥を修正するよう、前記インクジェットヘッドの駆動を制御可能とされる請求項7記載のインクジェット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009024916A JP2010181620A (ja) | 2009-02-05 | 2009-02-05 | インクジェット装置 |
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Publications (1)
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JP2010181620A true JP2010181620A (ja) | 2010-08-19 |
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ID=42763211
Family Applications (1)
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JP2009024916A Pending JP2010181620A (ja) | 2009-02-05 | 2009-02-05 | インクジェット装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109425616A (zh) * | 2017-09-05 | 2019-03-05 | 住友化学株式会社 | 缺陷记录系统、膜制造系统以及膜的制造方法 |
-
2009
- 2009-02-05 JP JP2009024916A patent/JP2010181620A/ja active Pending
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