JP2010180868A - タービン設備及び発電設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】COを含む燃焼流体を膨張させて動力を得ると共にCOを含む排気を循環させる閉サイクルのタービン設備において、起動時に系内のCO濃度を速やかに所定の濃度にする。
【解決手段】COを含む燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービン4と、ガスタービン4で仕事を終えたCOを含む排気ガスを圧縮して燃焼器3に導入する循環経路5と、起動時にCOを含む流体を圧縮機2に供給するCO供給経路11と、起動時に系内のガスを排出するガス排出路13とを備え、残留Nが系統内の配管中に存在する起動時に、CO供給経路11からCOを含む流体を圧縮機に供給して燃焼器で燃焼させ、ガス排出路13から残留Nを排出し、ガスタービン4の排気ガスのCO濃度が所定の濃度になった時点でガスタービン4の排気ガスを循環経路5で循環させて閉サイクルの運転を行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は、COを含む燃焼流体を膨張させて動力を得ると共にCOを含む排気を循環させる閉サイクルのタービン設備に関する。
また、本発明は、石炭の反応により燃料ガスを生成するガス化炉を備え、ガス化炉からの燃料ガスを燃焼させた燃焼流体を膨張させて動力を得ると共にCOを含む排気を循環させる閉サイクルのタービンを備えた発電設備に関する。
燃焼器からの燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンを備えた発電設備が種々実用化されている。このような発電設備では、エネルギーを有効に回収して発電効率を向上させている。燃焼器に送られる燃料としては、例えば、天然ガス等が適用され、空気と共に燃焼器で燃焼させて燃焼ガスを得ている。また、石炭を石炭ガス化ガスに変換し、石炭ガス化ガスを燃焼器で燃焼させて燃焼ガスを得ている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
石炭ガス化ガスを燃焼器で燃焼させる発電設備では、高濃度のOと共に石炭ガス化ガスを燃焼させ、COを含む燃焼流体をガスタービンで膨張させて動力を得る設備が知られている。このような設備は、ガスタービンのCOを含む排気中の余分なCOを回収すると共に、COを含む排気を圧縮して燃焼器で燃焼させ、COを環境に放出しない閉サイクルの設備とされている。
COを含む排気を循環させる閉サイクルの設備では、起動時には配管内に空気が存在しているため、起動直後のガスタービンの排気にはNが残留して排ガス中のCO濃度が低下している状態となっている。このため、起動直後から残留NがCOに置換されるまでに間を要し、所定のCO濃度に達するまでの起動時間が長くなっているのが現状である。
特開平4−244504号公報 特開2007−107472号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、COを含む燃焼流体を膨張させて動力を得ると共にCOを含む排気を循環させる閉サイクルのタービン設備において、起動時に系内のCO濃度を速やかに所定の濃度にすることができるタービン設備を提供することを目的とする。
また、本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、石炭の反応により燃料ガスを生成するガス化炉を備え、ガス化炉からの燃料ガスを燃焼させた燃焼流体を膨張させて動力を得ると共にCOを含む排気を循環させる閉サイクルのタービンを備えた発電設備において、起動時に系内のCO濃度を速やかに所定の濃度にすることができる発電設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明のタービン設備は、COを含む流体で燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼器の燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンと、前記ガスタービンで仕事を終えたCOを含む排気ガスを圧縮して前記燃焼器に導入する循環系と、前記圧縮機の上流側の前記循環系に接続され起動時にCOを含む流体を前記圧縮機に供給するCO供給系と、前記ガスタービンの出口と前記CO供給系の接続部の間における前記循環系に接続され起動時に系内のガスを排出するガス排出系とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、残留Nが系統内の配管中に存在する起動時には、CO供給系からCOを含む流体を圧縮機に供給して燃焼器で燃焼させ、ガス排出系から残留Nを排出し、ガスタービンの排気ガスのCO濃度が所定の濃度になった時点でガスタービンの排気ガスを循環系で循環させて閉サイクルの運転を行なう。これにより、残留Nを排出して系内のCO濃度を速やかに所定の濃度にすることができる。
そして、請求項2に係る本発明のタービン設備は、請求項1に記載のタービン設備において、前記燃焼器の燃料は石炭をガス化した燃料であることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、石炭ガス化ガスを燃焼して得られた燃焼ガスを用いた閉サイクルのタービン設備の起動を速やかに行うことができる。
また、請求項3に係る本発明のタービン設備は、請求項1もしくは請求項2に記載のタービン設備において、前記燃焼器ではOを用いて燃料ガスを燃焼することを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、Oを用いて燃料ガスを燃焼した閉サイクルのタービン設備の起動を速やかに行うことができる。
上記目的を達成するための請求項4に係る本発明の発電設備は、石炭の反応により燃料ガスを生成するガス化炉と、前記ガス化炉で生成された燃料ガスを燃焼する燃焼器と、前記燃焼器からの燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンと、前記ガスタービンで仕事を終えたCOを含む排気から熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、前記排熱回収ボイラで熱回収されたCOを含む排気を圧縮して前記燃焼器に圧縮作動流体を送る圧縮機と、前記圧縮機の入口側に接続され起動時にCOを含む流体を前記圧縮機に供給するCO供給系と、前記排熱回収ボイラの出口側に接続され起動時に系内のガスを排出するガス排出系とを備えたことを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、ガス化炉で石炭の反応により生成された燃料ガスを燃焼器で燃焼し、燃焼ガスをガスタービンで膨張して発電動力を得る。ガスタービンのCOを含む排気が排熱回収ボイラで熱回収され、COを含む排気が圧縮されて燃焼器に送られる。残留Nが系統内の配管中に存在する起動時には、CO供給系からCOを含む流体を圧縮機に供給して燃焼器で燃焼させ、ガス排出系から残留Nを排出し、ガスタービンの排気ガスのCO濃度が所定の濃度になった時点でガスタービンの排気ガスを循環系で循環させて閉サイクルの運転を行なう。これにより、残留Nを排出して系内のCO濃度を速やかに所定の濃度にすることができる。
また、請求項5に係る本発明の発電設備は、請求項4に記載の発電設備において、前記排熱ボイラからの排気の一部を冷却して水分を凝縮除去することで高純度のCOを得る冷却手段と、前記冷却手段で得られた高純度のCOを前記ガス化炉に供給する供給系とを備えたことを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、冷却手段により得られた高純度のCOをガス化炉に供給することができる。
また、請求項6に係る本発明の発電設備は、請求項5に記載の発電設備において、前記冷却手段で得られた高純度のCOの一部を貯留する貯留手段を備え、前記CO供給系で供給されるCOが前記貯留手段のCOであることを特徴とする。
請求項6に係る本発明では、系内で貯留された貯留手段のCOを起動時に用いることができる。
また、請求項7に係る本発明の発電設備は、請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の発電設備において、前記排熱回収ボイラで発生した蒸気を膨張して動力を得る蒸気タービンを備えたことを特徴とする。また、請求項8に係る本発明の発電設備は、請求項7に記載の発電設備において、前記排熱回収ボイラで熱回収されたCOを含む排気の一部から不純物を除去する不純物除去手段を備えたことを特徴とする。
このため、蒸気タービンを組み合わせることで、効率を高めた石炭ガス化複合発電(IGCC)の設備において、起動を速やかに行い、ガスタービンで仕事を終えた排気の一部から不純物を除去して、燃焼器に供給される石炭ガス化ガスの不純物を除去する設備を大幅に簡素化することができ、エネルギーロスを抑制することができる。
本発明のタービン設備は、COを含む燃焼流体を膨張させて動力を得ると共にCOを含む排気を循環させる閉サイクルのタービン設備において、起動時に系内のCO濃度を速やかに所定の濃度にすることができる。
また、本発明の発電設備は、石炭の反応により燃料ガスを生成するガス化炉を備え、ガス化炉からの燃料ガスを燃焼させた燃焼流体を膨張させて動力を得ると共にCOを含む排気を循環させる閉サイクルのタービンを備えた発電設備において、起動時に系内のCO濃度を速やかに所定の濃度にすることができる。
本発明の一実施形態例に係るタービン設備の概念系統図である。 本発明の一実施形態例に係る発電設備の概略系統図である。 弁の開閉状態を表す表図である。
本発明の一実施形態例に係る発電設備は、高濃度のOを吹き込むことで石炭を反応させてガス化ガス(燃料ガス)を生成するガス化炉を備え、ガス化炉で生成された燃料ガスを燃焼器で燃焼して燃焼ガスとし、燃焼器からの燃焼ガスをガスタービンで膨張して動力を得て、ガスタービンで仕事を終えた排気の一部を圧縮機で圧縮して燃焼器に送り、ガスタービンで仕事を終えた排気ガスであるCOをガス化炉に供給するようにされている。
そして、発電設備の起動を行なう際には、CO供給系からCOを含む流体を圧縮機に供給して燃焼器で燃焼させ、ガス排出系から残留Nを排出し、ガスタービンの排気ガスのCO濃度が所定の濃度になった時点でガスタービンの排気ガスを循環系で循環させて閉サイクルの運転を行なう。これにより、残留Nを排出して系内のCO濃度を速やかに所定の濃度にすることができる。
図1に基づいてタービン設備を説明する。図1には本発明の一実施形態例に係るタービン設備の概念系統を示してある。
図に示すように、タービン設備1は、圧縮機2及び燃焼器3及びガスタービン4を備えている。燃焼器3には燃料ガス(石炭ガス化ガス)及びO導入路8からの高濃度のOが投入され、燃料ガスが高濃度のO(及びCO)と共に燃焼され、COを主成分とする燃焼ガスが得られる。燃焼器3で燃焼された燃焼ガスはガスタービン4で膨張されて発電動力が得られ、仕事を終えたCOを含む排気ガスは排気経路5を通って排熱回収ボイラ(HRSG)6で熱回収される。熱回収されたCOを含む排気ガスは余分なCO及び水が排出路7から排出され、余分なCO及び水が排出された後のCOを含む排気ガスは圧縮機2で圧縮される(循環系)。尚、前述した高濃度のOは圧縮機2の出口側もしくは燃焼器3の入口側もしくは燃焼器3の燃焼室に直接供給される。
圧縮機2の入口側の排気経路5にはCO供給経路(CO供給系)11が接続され、CO供給経路11には第1弁12が設けられている。また、CO供給経路11の接続部と排出路7の分岐部の間における排気経路5にはガス排出路(ガス排出系)13が接続され、ガス排出路(ガス排出系)13には第2弁14が設けられている。また、ガス排出路13の接続部とCO供給経路11の接続部との間の排気経路5には第3弁15が設けられ、前述した排出路7には第4弁16が設けられている。更に、O導入路8には第5弁17が設けられている。
上述したタービン設備1では、第1弁12及び第2弁14が閉弁された状態でCOを主成分とする作動流体が循環され、ガスタービン4で膨張される。残留Nが系統内の配管中に存在する起動時には、第3弁15、第4弁16、第5弁17を閉弁すると共に、第1弁12及び第2弁14を開弁し、CO供給経路11からCOを圧縮機2に供給してガス排出路13から残留Nを排出する。そして、ガスタービン4の出口ガスのCO濃度が所定の濃度になった時点で、第5弁17を開弁し、燃焼器3で燃料の燃焼を開始する。その後、第3弁15、第4弁16を開弁すると共に第1弁12及び第2弁14を閉弁してガスタービン4の排気ガスを排気経路5で循環させて閉サイクルの運転を行なう。これにより、残留Nを排出して系内のCO濃度を速やかに所定の濃度にすることができる。
従って、COを含む燃焼流体を膨張させて動力を得ると共にCOを含む排気を循環させる閉サイクルのタービン設備において、起動時に系内のCO濃度を速やかに所定の濃度にすることができる。
図2、図3に基づいて上述したタービン設備1を備えた発電設備としての石炭ガス化複合発電設備(IGCC)を説明する。
図2には本発明の一実施形態例に係る発電設備の概略系統、図3には弁の開閉状態を示してある。尚、図1で示したタービン設備1と同一構成部材には同一部材を付してある。
図2に示すように、石炭ガス化設備21には回収されたCOが供給されると共に石炭とO(CO、HO)の反応によりガス化ガス(燃料ガス)が生成される。生成された燃料ガスは、金属フィルタ22で固体不純物が除去され、乾式脱硫装置23で硫黄分が除去される。
乾式脱硫装置23で硫黄分が除去された燃料ガスは燃焼器3に投入され、酸素製造装置24で製造された高濃度のOがO導入路8から投入される。燃料ガスは酸素製造装置24で製造された高濃度のOと共に燃焼器3で燃焼される。酸素製造装置24で製造されたOはO供給路9から石炭ガス化設備21にも供給される。酸素製造装置24は、例えば、圧力スウィング吸着により窒素ガスが濃縮されて空気から除去されて加圧されたOが供給される設備や、深冷設備からの純Oが所定圧力に加圧されて供給される設備を適用することができる。
燃焼器3からのCOを含む燃焼ガスはガスタービン4で膨張されて発電動力が得られる。ガスタービン4で仕事を終えた排気ガス(COを主成分とする作動流体)は排気経路5からHRSG6で熱回収され、HRSG6で熱回収された排気ガスは圧縮機2で圧縮される。圧縮機2で圧縮された排気ガスは燃焼器3に投入される。
HRSG6で発生した蒸気は蒸気タービン25に送られ、蒸気タービン25で膨張されて発電動力とされる。蒸気タービン25で仕事を終えた排気蒸気は復水器26で復水されて図示しない給水ポンプによりHRSG6に給水され、HRSG6に送られて蒸気タービン25の駆動用の蒸気とされる。
HRSG6で熱回収されたCOを含む排気ガスの一部は排出路7から汽水分離器27に送られ、汽水分離器27で水分が分離されると共に、併設された水洗塔でハロゲンが除去される。ハロゲンが除去された排気ガス(CO)は圧縮機28で所定圧力に加圧され水銀除去装置29で水銀が除去され、汽水分離器(冷却器)30で更に水分が除去される。水分が除去された排気ガス(CO)は圧縮機31で所定圧力に加圧されて高濃度O供給路34から石炭ガス化設備21に送られる。余剰のCOは分岐路32により第6弁39を介して圧縮機33に送られ、圧縮機33で加圧されて回収される。
圧縮機33で加圧されて回収されるCOの一部が第7弁41を介して貯留タンク35に貯留され、貯留タンク35に貯留されたCOが起動時にCO供給経路11から圧縮機2(排気経路5)に送られる。また、貯留タンク35に貯留されたCOが供給路36から第8弁37を介して高濃度CO供給路34に送られる。また、圧縮機33の出口側の流体が第9弁42を介して放出される。更に、高濃度CO供給路34から分岐して分岐路45が設けられ、分岐路45は金属フィルタ22の上流側及び乾式脱硫装置23の上流側に接続されている。
そして、ガスタービン4の出口側にはCO濃度を検出するCOモニタ46が設けられ、ガス排出路13の第2弁14の上流側にはガス排出路13を流通する流体のN濃度を検出するNモニタ47が設けられている。COモニタ46及びNモニタ47は、後述する起動時に適用される。
図示の発電設備では、高濃度CO供給路34に、第10弁51及び石炭ガス化設備21の入口側の第11弁52が設けられている。また、O供給路9には第12弁53が設けられ、分岐路45には金属フィルタ22の上流側の第13弁54が設けられると共に乾式脱硫装置23側の第14弁55が設けられている。また、石炭ガス化設備21と金属フィルタ22の間には第15弁56が設けられ、金属フィルタ22と乾式脱硫装置23の間には第16弁57が設けられ、乾式脱硫装置23と燃焼器の間には第17弁58が設けられている。
そして、石炭ガス化設備21を流通した流体を放出するための第18弁59、金属フィルタ22を流通した流体を放出するための第19弁60、乾式脱硫装置23を流通した流体を放出するための第20弁61が設けられている。
上述した発電設備では、石炭と酸素製造装置24から送られるO(CO、HO)の反応により生成されたガス化ガス(燃料ガス)を金属フィルタ22及び乾式脱硫装置23を通して燃焼器3に送り、燃焼器3で酸素燃焼することでCOを主成分とする燃焼ガス(作動流体)が得られ、燃焼器3からの燃焼ガスをガスタービン4で膨張して発電動力を得る。ガスタービン4で仕事を終えた排気ガスはHRSG6で熱回収され、圧縮機2で圧縮され燃焼器3に送られる。
HRSG6で熱回収された排気(CO)の一部は水分が除去された後圧縮機31で所定の圧力に加圧されて石炭ガス化設備21に供給される。水分が除去される過程で、水洗塔で脱ハロゲン及び水銀除去装置29で水銀除去が行われる。また、圧縮機31で所定の圧力に加圧された排気(CO)の一部は圧縮機33で圧縮されて回収され、回収されたCOの一部が貯留タンク35に貯留される。
ガスタービン4の排気は熱回収された後に一部が燃焼器3に投入されるクローズドシステムとなっているので、HRSG6で熱回収されて石炭ガス化設備21及び外部に回収される排気量が少なく、少ない量の排気に対して不純物を除去することができる。このため、システム全体で不純物の除去を考慮すると、ガスタービン4の燃焼器3の前流側の不純物除去装置として金属フィルタ22と乾式脱硫装置23だけを設け、HRSG6で熱回収された後の排気ガスを脱ハロゲン及び水銀除去する装置を設ける構成とすることができる。
従って、ガス精製設備を簡素化することができると共に回収側も含めて不純物除去に要する熱交換に伴う有効エネルギーのロスを飛躍的に低減することができる。
一方、HRSG6で発生した蒸気は蒸気タービン25に送られて蒸気タービン25が駆動する。排気蒸気は復水器26で復水され、HRSG6に給水されて蒸気タービン25の駆動用の蒸気とされる。従って、ガスタービン4及び蒸気タービン25による複合発電設備とされる。
点検時やメンテナンスで上述した発電設備が停止されると、配管の内部には空気が入った状態になる。この状態から起動を行なう場合、配管内に残留するNを速やかに排出してCOの閉サイクルの運転を開始して起動時間を短縮するようにしている。
起動時の状況を図3に基づいて説明する。
先ず、ガスタービン4の系内のCOの放出(GT系内COパージ)を実施する。この時の弁の状況は図に示す通りで、第1弁12及び第2弁14を開弁し、その他の弁を閉弁することで、貯留タンク35のCOを系内に投入可能にし、系内の残留Nを放出可能にする。第5弁17を開弁して酸素製造装置24からのOを燃焼器3に供給して補助燃料による点火を行なう(GT点火)。第1弁12及び第2弁14を閉弁すると共に、第3弁15、第4弁16、第6弁39、第9弁42を開弁し、CO回収系の通気・パージをガスタービン4の排気ガスにより実施する。
第6弁39、第9弁42閉弁すると共に、第10弁51、第11弁52、第15弁56、第16弁57、第20弁61を開弁し、ガス系のCOパージを行なう。第15弁56、第16弁57を閉弁すると共に、第13弁54、第14弁55、第12弁53、第18弁59、第19弁60を開弁し、石炭ガス化設備21の酸素通気(ガス化炉酸素通気)を行ない、石炭ガス化設備21の点火(ガス化炉点火)を行なう。
第6弁39、第9弁42を開弁し、ガス系の昇圧を行ない、第13弁54、第18弁59を閉弁し、第15弁56を開弁し、金属フィルタ22の通気を行なう(金属フィルタ通気)。第14弁55、第19弁60を閉弁し、第16弁57を開弁し、乾式脱硫装置23の通気を行なう(乾式脱硫通気)。
そして、石炭ガス化設備21の燃料を切り替えて(ガス化炉燃料切り替え)、第20弁61を閉弁し、第17弁58を開弁し、燃焼器3の燃料を切り替える(GT燃料切り替え)。最後に、第9弁42を閉弁し、第7弁41を開弁し、COの閉サイクルの運転を開始する(CO回収開始)。
以上の手順により、貯留タンク35のCO用いて補助燃料によりガスタービン4を点火してタービン設備1の配管内のNを排出し、COモニタ46N及びモニタ47の検出結果によりタービン設備1(主にHRSG6の配管内)の残留Nの排出が完了した後、汽水分離器27、30、水銀除去装置29、圧縮機28、31、33の残留Nの排出を行なう。更に、石炭ガス化設備21の点火を行なって、金属フィルタ22、乾式脱硫装置23の通気を行い、発電設備の配管内の残留Nの排出を行う。これにより、起動時に貯留タンク35のCO用いて配管に残留するNを排出してCOの閉サイクルの運転を速やかに開始することができる。
従って、石炭の反応により燃料ガスを生成するガス化炉を備え、ガス化炉からの燃料ガスを燃焼させた燃焼流体を膨張させて動力を得ると共にCOを含む排気を循環させる閉サイクルのガスタービン4を備えた発電設備において、起動時に系内のCO濃度を速やかに所定の濃度にすることができ、起動時間の短縮を図ることが可能になる。
尚、図2では、排気ガスを圧縮機28、31で圧縮して不純物の除去の所定圧力を得ると共に、石炭ガス化設備21に供給するための所定圧力にする例を挙げて説明したが、圧縮機の数及び配置は任意であり、設備の規模や機器構成により適宜配置することができる。また、圧縮機2、ガスタービン4、蒸気タービン25は一軸で配列して発電機を備えた構成にしたり、圧縮機2とガスタービン4の軸と、蒸気タービン25の軸を並列に配置してそれぞれ発電機を備えた構成にすることが可能である。
本発明は、COを含む燃焼流体を膨張させて動力を得ると共にCOを含む排気を循環させる閉サイクルのタービン設備の産業分野で利用することができる。
また、本発明は、石炭の反応により燃料ガスを生成するガス化炉を備え、ガス化炉からの燃料ガスを燃焼させた燃焼流体を膨張させて動力を得ると共にCOを含む排気を循環させる閉サイクルのタービンを備えた発電設備の産業分野で利用することができる。
1 タービン設備
2、28、31、33 圧縮機
3 燃焼器
4 ガスタービン
5 排気経路
6 排熱回収ボイラ(HRSG)
7 排出路
8 O導入路
9 O供給路
11 CO供給経路
12 第1弁
13 ガス排出路
14 第2弁
15 第3弁
16 第4弁
17 第5弁
21 石炭ガス化設備
22 金属フィルタ
23 乾式脱硫装置
24 酸素製造装置
25 蒸気タービン
26 復水器
27、30 汽水分離器
29 水銀除去装置
32、45 分岐路
34 高濃度O供給路
35 貯留タンク
36 供給路
37 第8弁
39 第6弁
41 第7弁
42 第9弁
46 COモニタ
47 N及びモニタ
51 第10弁
52 第11弁
53 第12弁
54 第13弁
55 第14弁
56 第15弁
57 第16弁
58 第17弁
59 第18弁
60 第19弁
61 第20弁

Claims (8)

  1. COを含む流体で燃焼ガスを発生させる燃焼器と、
    前記燃焼器の燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンと、
    前記ガスタービンで仕事を終えたCOを含む排気ガスを圧縮して前記燃焼器に導入する循環系と、
    前記圧縮機の上流側の前記循環系に接続され起動時にCOを含む流体を前記圧縮機に供給するCO供給系と、
    前記ガスタービンの出口と前記CO供給系の接続部の間における前記循環系に接続され起動時に系内のガスを排出するガス排出系とを備えた
    ことを特徴とするタービン設備。
  2. 請求項1に記載のタービン設備において、
    前記燃焼器の燃料は石炭をガス化した燃料である
    ことを特徴とするタービン設備。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載のタービン設備において、
    前記燃焼器ではOを用いて燃料ガスを燃焼する
    ことを特徴とするタービン設備。
  4. 石炭の反応により燃料ガスを生成するガス化炉と、
    前記ガス化炉で生成された燃料ガスを燃焼する燃焼器と、
    前記燃焼器からの燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンと、
    前記ガスタービンで仕事を終えたCOを含む排気から熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラと、
    前記排熱回収ボイラで熱回収されたCOを含む排気を圧縮して前記燃焼器に圧縮作動流体を送る圧縮機と、
    前記圧縮機の入口側に接続され起動時にCOを含む流体を前記圧縮機に供給するCO供給系と、
    前記排熱回収ボイラの出口側に接続され起動時に系内のガスを排出するガス排出系とを備えた
    ことを特徴とする発電設備。
  5. 請求項4に記載の発電設備において、
    前記排熱ボイラからの排気の一部を冷却して水分を凝縮除去することで高純度のCOを得る冷却手段と、
    前記冷却手段で得られた高純度のCOを前記ガス化炉に供給する供給系とを備えた
    ことを特徴とする発電設備。
  6. 請求項5に記載の発電設備において、
    前記冷却手段で得られた高純度のCOの一部を貯留する貯留手段を備え、
    前記CO供給系で供給されるCOが前記貯留手段のCOである
    ことを特徴とする発電設備。
  7. 請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の発電設備において、
    前記排熱回収ボイラで発生した蒸気を膨張して動力を得る蒸気タービンを備えた
    ことを特徴とする発電設備。
  8. 請求項7に記載の発電設備において、
    前記排熱回収ボイラで熱回収されたCOを含む排気の一部から不純物を除去する不純物除去手段を備えた
    ことを特徴とする発電設備。
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