JP2010180594A - 旋回角度検出装置及びそれを備えた旋回式作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回角度検出装置において、近接センサが頻繁に検出と非検出とを切り換えるのを防いで、旋回角度検出装置の信頼性を向上させる。
【解決手段】下部走行体(固定体)に回転軸を中心に回転自在に支持された上部旋回体10(回転体)の下部走行体に対する旋回角度を検出する旋回速度検出装置20として、上部旋回体10に近接センサ21を設け、下部走行体に近接センサ21に検出される被検出板22を設ける。被検出板22における近接センサ21に検出される部分の、上部旋回体10の回転軸を中心とする周方向端部を上部旋回体10の半径方向に延びる直線に対して傾斜させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、旋回角度検出装置及びそれを備えた旋回式作業機械に関するものである。
従来より、クローラを有する下部走行対等の固定体に回転軸を中心に回転自在に支持された上部旋回体などの回転体の、この固定体に対する旋回角度を検出する旋回速度検出装置は知られている。
例えば、特許文献1では、油圧ショベルの下部走行体に被検出体を設け、上部旋回体に被検出体を検出して減速又は停止信号を発する近接センサである減速センサ及び停止センサを設け、減速センサからの減速信号に基づいて旋回駆動部に減速指令を出力し、停止センサからの停止信号に基づいて旋回駆動部に停止指令を出力することによって上部旋回体を予め設定された目標位置に停止させている。
特開2007−191283号公報
しかしながら、従来の旋回角度検出装置では、近接センサの検知エリアに被検出体が出入りする旋回角度でアタッチメントを起伏させて作業しているときに、微妙な振動等によって近接センサが被検出体を検出したりしなかったりして機器が頻繁に切り換わってオペレータが煩わしい思いをすることがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、旋回角度検出装置において、近接センサが頻繁に検出と非検出とを切り換えるのを防いで、旋回角度検出装置の信頼性を向上させることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、被検出体の近接センサに検出される端部に傾斜を設けた。
具体的には、第1の発明では、固定体に回転軸を中心に回転自在に支持された回転体の該固定体に対する旋回角度を検出する旋回速度検出装置を対象とする。
そして、上記旋回速度検出装置は、
上記固定体及び回転体の一方に設けられた近接センサと、
上記固定体及び回転体の他方に設けられて上記近接センサに検出される被検出板とを備え、
上記被検出板における上記近接センサに検出される部分の、上記回転体の回転軸を中心とする周方向端部は、上記回転体の半径方向に延びる直線に対して傾斜している。
すなわち、非接触の近接センサは、接触式センサに比べて反応が素早いため、被検出板の周方向端部近傍の、近接センサの検知エリアに被検出体が出入りする旋回角度で作業を行うと、振動等により近接センサが被検出板を検知したり検知しなかったりするのを頻繁に繰り替えしてオペレータがとまどうおそれがあるが、上記の構成によると、被検出板の周方向端部を半径方向に対して斜めに形成しているので、近接センサは、旋回角度の変化に伴って徐々に被検出板を検出又は非検出するようになる。このため、従来のような被検出板の周方向端部が半径方向に沿って形成されているものに比べ、近接センサの検出結果で作動する機器の切り換えが頻繁に行われなくなる。
第2の発明では、第1の発明において、
上記固定体には、旋回ベアリングの内輪が回転一体に固定され、
上記回転体には、旋回ベアリングの外輪が回転一体に固定されている。
上記の構成によると、旋回式作業機械等で広く利用されている旋回ベアリングにおいて、近接センサの検知感度を緩やかにすることができる。
第3の発明では、第2の発明において、
上記固定体は、上記内輪に回転一体に連結され、進行方向が長手方向と一致する下部走行体であり、
上記回転体は、上記外輪に回転一体に連結され、上記下部走行体上に旋回自在に搭載される上部旋回体であり、
上記上部旋回体の前側には、アタッチメントが起伏可能に連結され、
上記旋回角度検出装置の検出結果に基づいて上記アタッチメントの向きが上記下部走行体の長手方向に対して所定の旋回角度内に収まるときの縦長安定度と、該所定の角度に収まらず、該縦長安定度よりも許容安定度の低い横長安定度とを切り換える安定度切換装置と、
上記アタッチメントの作業半径が大きくなって上記安定度切換装置で切り換えられた縦長安定度又は横長安定度に基づいて計算された許容安定度を越えたときに警報を鳴らす警報手段とを備えている。
すなわち、非接触の近接センサは、接触式センサに比べて反応が素早いため、被検出板の周方向端部近傍の、近接センサの検知エリアに被検出体が出入りする旋回角度で作業を行うと、振動等により近接センサが被検出板を検知したり検知しなかったりするのを頻繁に繰り替えして安定度切換装置が頻繁に作動してオペレータがとまどうおそれがあるが、上記の構成によると、被検出板の周方向端部を半径方向に対して斜めに切り取っているので、近接センサは、旋回角度の変化に伴って徐々に被検出板を検出又は非検出するようになる。このため、被検出板の周方向端部が半径方向に沿って切り取られているものに比べ、縦長安定度と横長安定度との切り換えが頻繁に行われなくなる。
以上説明したように、本発明によれば、被検出板の周方向端部を回転体の半径方向に延びる直線に対して傾斜させたことにより、近接センサの検知感度を緩やかにして近接センサの検出結果で作動する機器の切り換えが頻繁に行われるのを防ぐことができるので、旋回角度検出装置の信頼性を向上させることができる。
上記第2の発明によれば、固定体を旋回ベアリングの内輪に回転一体に固定し、回転体を旋回ベアリングの外輪に回転一体に固定したことにより、旋回ベアリングを利用する旋回式作業機械等において近接センサの検知感度が緩やかになってオペレータが快適に運転操作をすることができる。
上記第3の発明によれば、旋回角度検出装置の検出結果から、安定度切換装置が、下部走行体と上部旋回体とが所定の旋回角度内にある縦長状態では安定度の高い縦長安定度に、それ以外の旋回角度の横長状態では安定度の低い横長安定度に適宜切り換えるようにしたことにより、近接センサによる被検出板の検出感度を弱めて縦長安定度と横長安定度との切り換えが頻繁に行われるのを防ぐことができるので、旋回式作業機械の快適な操作を行うことができる。
本発明の実施形態に係る油圧ショベルの旋回角度検出装置を拡大して示す図6のI−I線断面図である。 縦長姿勢における最大半径での作業を示す側面図である。 横長姿勢における最大半径での作業を示す側面図である。 旋回角度検出装置及びその周辺を示す底面図である。 旋回角度検出装置及びその周辺を拡大して示す底面図である。 旋回角度検出装置及びその周辺を拡大して示す正面図である。 旋回角度検出装置及びその周辺を拡大して示す斜視図である。 旋回角度検出装置、安定度切換装置及び警報ブザーの構成を示すブロック図である。 旋回角度と油圧ショベルの最大作業半径を示す平面図である。 被検出板を拡大して示す平面図である。 斜めに切り欠かない従来例に係る被検出板の両端と近接センサとの位置関係を説明するための平面図であり、(a)が近接センサが端部にかかり始めたときと完全に重なったときとの旋回角度の変化量を示し、(b)が近接センサが端部にかかり始めたときと完全に重なったときとの移動距離の変化量を示す。 実施形態に係る被検出板の図11相当図である。 実施形態に係る被検出板と従来例に係る被検出板との、旋回角度に対する重なり合う割合を比較するグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の実施形態の旋回式作業機械としての油圧ショベル1を示し、この油圧ショベル1は、進行方向が長手方向と一致する下部走行体2を備えている。具体的には、下部走行体2は、左右一対の縦長のクローラ3と左右のクローラ3をつなぐカーボディ4とを備えている。このカーボディ4の上端の台座4aには、旋回ベアリング5が装着されている。旋回ベアリング5は、外輪6と、内輪7と、これら外輪6と内輪7との間に収容されたボール8とを備えている。
図5〜図7にも示すように、上記旋回ベアリング5を介し、カーボディ4上には、縦軸X(垂直軸)回りに上部旋回体10が旋回自在に搭載されている。つまり、内輪7が、周方向に所定の距離をあけて配置された複数の下部旋回ボルト11によって適正トルクでカーボディ4の台座4aに回転一体に締結されている。そして、内輪7の外径よりも外径の大きい外輪6が、周方向に所定の距離をあけて配置された複数の上部旋回ボルト12によって適正トルクで上部旋回体10の下面に対して回転一体に締結されている。
そして、上部旋回体10のブームフット13には、破砕機14(図2及び図3にのみ示す)が装着された長尺のアタッチメント15が、起伏可能に連結されている。本実施形態は、破砕機14を備えたロングブームが支持された油圧ショベル1を例示しているがこれに限定されない。
図1,図4〜図7に示すように、油圧ショベル1は、上部旋回体10の下部走行体2に対する旋回角度を検出する旋回角度検出装置20を備えている。この旋回角度検出装置20は、例えば、カーボディ4の正面側に設けられ、上部旋回体10側に設けられた近接センサ21と、下部走行体2側の正面及び背面に設けられた被検出板22とを備えている。近接センサ21は、内輪7の外方かつ外輪6の真下に設けられ、外輪6に上部旋回ボルト12によって外輪6の下面に共締めされた上部共締めプレート23を介して取り付けられている。図5及び図6に拡大して示すように、上部共締めプレート23は、例えば、上部旋回ボルト12が挿通される一対のボルト挿通孔(図示せず)を有する円弧帯状の鋼板よりなり、一対のボルト挿通孔の間に、ネジ穴23aが形成されている。このネジ穴23aに取付ボルト23bによってセンサ取付用ブラケット24が脱着可能に締結されている。なお、このネジ穴23aは、複数設けてもよい。このセンサ取付用ブラケット24は、先端が左右前後いずれかに直角に(本実施形態では図6に示すように正面から見て右側に)折り曲げられ、この先端に設けたセンサ取付孔(図示せず)に近接センサ21が取り付けられている。
近接センサ21は、例えば誘導型の非接触センサよりなり、金属が所定範囲内に近付いたときにON信号を送信し、所定範囲よりも外にあるときには、OFF信号を送信するように構成されている。近接センサ21の検知信号は、ハーネス25を介して上部旋回体10(例えば運転席)に設けられた転倒警報装置50(図8にのみ示す)に送信されるようになっている。
上部共締めプレート23には、側面視L字状のカバー取付部材26が締結されている。このカバー取付部材26には、二対のボルト孔が形成され、これらボルト孔間にU字状切欠26aが形成されている。U字状切欠26aは、外輪6の正面側に形成されたグリースを給脂するための給脂孔6aに対応して形成されている。給脂孔6aには、グリースニップル6bが取り付けられている。なお、この給脂孔6aがないときには、U字状切欠26aは必要ない。そして、このカバー取付部材26の二対のボルト孔にボルト26b及びナット26cを締結することで、センサカバー27が取り付けられている。このセンサカバー27は、近接センサ21及びセンサ取付用ブラケット24を旋回ベアリング5の半径方向外側(油圧ショベル1の前側)から覆っている。なお、図7では、見やすくするためにセンサカバー27は二点鎖線で示している。センサカバー27は、正面視で矩形状を有し、その左右側板は、内輪7外周近傍まで延びている。これら左右側板には、被検出板22が出入り可能な前後方向に長細い、接触防止用切欠27aがそれぞれ形成されている。センサカバー27の上端は、上部旋回体10の底面近傍まで延びている。しかも、カーボディ4の上下に配置された鋼板4bにも下から覆われているので、近接センサ21には物が極めて当たりにくくなっている。センサカバー27における上記U字状切欠26aに対応する位置には、円形の露出孔27bが形成され、この露出孔27bの周縁の裏側には露出孔27bの内径よりも内径が若干大きい丸パイプ27cが溶接されている。この丸パイプ27cは、グリースニップル6bへの給脂をし易くすると共に、センサカバー27を押したときに内側へ撓むのを防止している。
さらに、センサカバー27は、上部旋回体10から近接センサ21まで延びるハーネス25を外輪6の半径方向外側から覆う延長部28を備えている。延長部28は、ハーネス25が近接センサ21から上部旋回体10に沿う部分を覆うように側面視でL字状に形成されている。この延長部28により、傷付きやすいハーネス25が効果的に保護されている。なお、この延長部28は必ずしも設ける必要はない。
一方、図5に示すように、被検出板22は、内輪7の下面に下部旋回ボルト11と共締めされた下部共締めプレート30を介して取り付けられている。下部共締めプレート30は、例えば、下部旋回ボルト11が挿通される一対のボルト挿通孔(図示せず)を有する短い円弧状鋼板よりなり、一対のボルト挿通孔の他に被検出板22を締結するための一対のネジ穴(図示せず)が周方向に間隔をあけて形成されている。油圧ショベル1は、合計4枚の下部共締めプレート30を有している。本実施形態では、例えば図9に示すように、所定の旋回角度αとして下部走行体2の前後方向に対して左右に25°の範囲内を検出している。このため、内輪7の前側に2枚及び後側に2枚の下部共締めプレート30を締結している。
図5に示すように、被検出板22は、縦軸Xを中心とする円弧帯状に形成され、近接センサ21の所定範囲内に近付くと検出されるように、鋼板で構成されている。被検出板22の半径方向内側には、下部共締めプレート30に被検出板取付ボルト31を締結するための4つの突出部22aが突設され、この突出部22aに被検出板取付ボルト31を挿通するボルト孔(図示せず)が形成されている。一方、下部共締めプレート30には、溶接等により丸パイプよりなるスペーサ32が設けられている。なお、このスペーサ32は、溶接等により被検出板22に一体に取り付けてもよく、いずれにも固定されていない別体のものとしてもよい。スペーサ32により、被検出板22が、内輪7下面と距離を保つことで、他の下部旋回ボルト11の頭部と接触するのが防止されると共に、被検出板22の水平度を保つことで近接センサ21の検出誤差の発生を防いでいる。このようにして被検出板22は、アタッチメント15が下部走行体2に対して前後いずれの方向に向いたときにも近接センサ21が反応するように、内輪7の正面と背面とにそれぞれ脱着可能に締結されている。
このように、既存の上部旋回ボルト12や下部旋回ボルト11を利用して旋回角度検出装置20を設けているので、部品点数の増加が抑えられている。
そして、図8に示すように、油圧ショベル1は安定度切換装置40を備え、この安定度切換装置40は、旋回角度検出装置20の検出結果に基づいてアタッチメント15が下部走行体2の長手方向に対して旋回角度α内に収まるときの縦長安定度と、旋回角度αに収まらず、縦長安定度よりも許容安定度の低い横長安定度とを切り換えるように構成されている。例えば、安定度切換装置40は、転倒警報装置50に内蔵されている。
さらに、油圧ショベル1は、安定度切換装置40で切り換えられた縦長安定度又は横長安定度に基づいてアタッチメント15が安定度を越えたときに警報を鳴らす警報ブザー41を備えている。警報ブザー41も転倒警報装置50に内蔵されている。
そして、本発明の特徴として、被検出板22は、図10に示すように、半径方向に対して斜め(例えば45°)に切り取られたテーパ形状を有している。この傾斜角度は、45°に限定されない。また、傾斜方向は、本実施形態では、半径方向外側へ向かって周方向内側へ延びているが、逆に半径方向外側へ向かって周方向外側へ延びるようにしてもよい。
−作動−
次に、本実施形態にかかる油圧ショベル1の作動について説明する。
図9に示すように、上部旋回体10が下部走行体2に対して所定旋回角度α内に位置しているときには、安定度切換装置40が縦長安定度に切り換えて安定度計算を行う。この場合、図2に一点鎖線で示す範囲(最小作業半径R0から最大作業半径R1)内でアタッチメント15の作動が可能となる。この範囲から外れると、警報ブザー41が鳴る。
一方、上部旋回体10が下部走行体2に対して所定旋回角度α内に位置しないときには、安定度切換装置40が横長安定度に切り換えて安定度計算を行う。この場合、図3に二点鎖線で示す範囲(最小作業半径R0から最大作業半径R2、R2<R1)内でアタッチメント15の作動が可能となる。この範囲から外れると、警報ブザー41が鳴る。
このように、安定度切換装置40が、縦長状態では安定度の高い縦長安定度に、横長状態では安定度の低い横長安定度に切り換えるので、図9に示すように、旋回角度が前後2αの範囲内では、最大作業半径R1が大きくなり、それを以外の範囲では、切換を行っていなかった従来と同等の最大作業半径R2となる。このため、油圧ショベル1の能力を最大限に利用することができる。
次いで、被検出板22の作用について、図11乃至図13を用いて、本実施形態の周方向端部にテーパを設けない従来例の被検出板122と、設けた被検出板22との作動の相違について説明する。
すなわち、例えば図11(a)に示す従来例のように、平面視で実線で示す近接センサ21の検知エリアに被検出板122の直線端部122cが入り始める旋回角度から、二点鎖線で示す近接センサ21の検知エリア内に完全に被検出板122が入り込む旋回角度までの変化量は、2.71°となる。
一方、例えば図12(a)に示すように、本実施形態の被検出板22は、平面視で実線で示す近接センサ21の検知エリアに被検出板22のテーパ端部22cが入り始める旋回角度から、二点鎖線で示す近接センサ21の検知エリアに完全に被検出板22が入り込む旋回角度までの変化量は、3.73°となり、本実施形態の被検出板22の方が、1.02°大きくなっている。つまり、図13からも明らかなように、テーパ端部22cを有する被検出板22の方が、直線端部122cを有する被検出板122よりも緩やかに近接センサ21に検出されることがわかる。なお、近接センサ21の種類により、その検出エリアは異なる。また、検出エリアにどの程度検出対象が入り込んだときにその存在を検知するかどうかは、どのような近接センサ21を用いるかによっても異なる。
また、図11(b)に示すように、近接センサ21の検知エリアに直線端部122cが入り始める位置から旋回角度で1°進んだときの周方向の移動距離を調べると、被検出板22では、11.08mmとなっている。これに対し、本実施形態の被検出板22では、図12(b)に示すように、近接センサ21の検知エリアにテーパ端部22cが入り始めた位置から旋回角度で1°進んだときのテーパ端部22cに垂直な方向の移動距離を調べると8.12mmとなっている。
なお、このテーパ端部22cの傾斜角度を図示した45°よりも小さくすることにより、さらに近接センサ21が緩やかに被検出板22を検出するようにすることができる。
この比較結果により、上記実施形態では、近接センサ21が被検出板22を検出していない状態から検出する状態に切り換わるため、又は検出した状態から検出しなくなる状態に切り換わるために、より大きな角度だけ旋回しなければならないことがわかる。
このように、非接触の近接センサ21は、接触式センサに比べて反応が素早いため、被検出板22の周方向両端近傍の旋回角度で作業を行うと、振動等により安定度切換装置40が頻繁に作動してオペレータがとまどうおそれがある。
しかし、本実施形態では、被検出板22の周方向両端を半径方向に対して斜めに切り取っているので、近接センサ21は、旋回角度の変化に伴って徐々に被検出板22を検出又は非検出するようになる。このため、被検出板22の周方向両端が半径方向に沿って切り取られているものに比べ、縦長安定度と横長安定度との切り換えが頻繁に行われなくなる。このため、オペレータは、油圧ショベル1の快適且つ最適な安定度で操作を行うことができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、近接センサ21は、誘導型の非接触センサとしたが、これに限定されず、接触式センサではない静電容量型や磁気式のものであってもよい。
上記実施形態では、近接センサ21を上部旋回体10側に設け、被検出板22を下部走行体2側に設けたが、逆に近接センサ21を下部走行体2側に設け、被検出板22を上部旋回体10側に設けてもよい。但しこの場合には、旋回ベアリング5で上部旋回体10と下部走行体2とが連結されていることから、転倒警報装置50は、下部走行体2側に設ける必要がある。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 油圧ショベル(旋回式作業機械)
2 下部走行体(固定体)
5 旋回ベアリング
6 外輪
7 内輪
10 上部旋回体(回転体)
15 アタッチメント
20 旋回角度検出装置
21 近接センサ
22 被検出板
40 安定度切換装置
41 警報ブザー(警報手段)

Claims (3)

  1. 固定体に回転軸を中心に回転自在に支持された回転体の該固定体に対する旋回角度を検出する旋回速度検出装置において、
    上記固定体及び回転体の一方に設けられた近接センサと、
    上記固定体及び回転体の他方に設けられて上記近接センサに検出される被検出板とを備え、
    上記被検出板における上記近接センサに検出される部分の、上記回転体の回転軸を中心とする周方向端部は、上記回転体の半径方向に延びる直線に対して傾斜している
    ことを特徴とする旋回角度検出装置。
  2. 請求項1に記載の旋回角度検出装置において、
    上記固定体には、旋回ベアリングの内輪が回転一体に固定され、
    上記回転体には、旋回ベアリングの外輪が回転一体に固定されている
    ことを特徴とする旋回角度検出装置。
  3. 請求項2に記載の旋回角度検出装置を備えた旋回式作業機械において、
    上記固定体は、上記内輪に回転一体に連結され、進行方向が長手方向と一致する下部走行体であり、
    上記回転体は、上記外輪に回転一体に連結され、上記下部走行体上に旋回自在に搭載される上部旋回体であり、
    上記上部旋回体の前側には、アタッチメントが起伏可能に連結され、
    上記旋回角度検出装置の検出結果に基づいて上記アタッチメントの向きが上記下部走行体の長手方向に対して所定の旋回角度内に収まるときの縦長安定度と、該所定の角度に収まらず、該縦長安定度よりも許容安定度の低い横長安定度とを切り換える安定度切換装置と、
    上記アタッチメントの作業半径が大きくなって上記安定度切換装置で切り換えられた縦長安定度又は横長安定度に基づいて計算された許容安定度を越えたときに警報を鳴らす警報手段とを備えている
    ことを特徴とする旋回式作業機械。
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