JP2010180284A - 粒状洗剤組成物及びその製造方法 - Google Patents

粒状洗剤組成物及びその製造方法 Download PDF

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大介 加藤
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Abstract

【課題】嵩密度が高くても、被洗物に対して長期に持続する香気を付与できる粒状洗剤組成物及びその製造方法。
【解決手段】融点が40℃以上の油脂成分と香料とを含有する水中油型エマルジョンと、HLBが13以上のノニオン界面活性剤とを含有する粒状洗剤組成物であって、嵩密度が0.6kg/L以上であることよりなる。前記水中油型エマルジョンは、ノニオン界面活性剤及び/又はカチオン界面活性剤を含有することが好ましい。粒状洗剤組成物の製造方法は、融点が40℃以上の油脂成分と香料とを含有する水中油型エマルジョンを調製し、界面活性剤含有粒子を前記油脂成分の融点以下の温度に調整した後、前記水中油型エマルジョンを前記界面活性剤含有粒子に噴霧することよりなる。
【選択図】なし

Description

本発明は、粒状洗剤組成物及びその製造方法に関する。
従来、洗剤組成物には、その製品価値の向上を図るために、香料が配合されてきた。香料を洗剤組成物に配合する目的の一つは、界面活性剤を主体とする基剤の臭いをマスキングすることである。また、他の目的としては、被洗物に香りを付与し、嗜好性を確保することである。洗剤組成物に香料を添加する方法としては、界面活性剤含有粒子に対して、香料を噴霧する方法が一般的に知られている。しかし、香料を直接的に界面活性剤含有粒子に噴霧すると、界面活性剤含有粒子中の他の成分と直接接触し、香料の品質に好ましくない影響を与えることがある。加えて、単に界面活性剤含有粒子に香料を噴霧した場合には、香料の香気は早期に放出され、洗剤組成物自体あるいは被洗物における香気の放出が持続しにくいという問題があった。
近年、こうした問題に対し、香気を長期間持続させる技術、いわゆるロングラスティング技術が洗剤組成物に利用され、保存中における洗剤組成物の香気の放出を長期に持続させ、あるいは、被洗物に付与した香気の放出を長期に持続させる技術の開発が進められている。
ロングラスティング技術としては、例えば、粉末状非イオン性セルロースに担持させた香料を配合することで、香気の持続性向上を図った洗剤組成物が提案されている(例えば、特許文献1)。また、マイクロカプセルを活用した発明として、香料を水中油型エマルジョンとして噴霧乾燥粒子に添加することで、香気の放出特性をコントロールする技術が提案されている(例えば、特許文献2)。あるいは、アミノ含有性ポリマーを添加し、香気の放出遅延を図った洗剤組成物が提案されている(例えば、特許文献3)。
特開2008−156516号公報 特開平5−194989号公報 特表2002−520495号公報
しかしながら、洗剤組成物には、被洗物に対し、さらに持続性が高い香気を付与することが求められている。特に、嵩密度の高い粒状洗剤組成物においては、香料を水中油型エマルジョンとしたマイクロカプセルを配合しても、被洗物に対し持続性が高い香気を付与することは困難であった。
そこで、本発明は、嵩密度が高くても、被洗物に対して長期に持続する香気を付与できる粒状洗剤組成物を目的とする。
本発明の粒状洗剤組成物は、融点が40℃以上の油脂成分と香料とを含有する水中油型エマルジョン(以下、(A)成分ということがある)と、HLBが13以上のノニオン界面活性剤(以下、(B)成分ということがある)とを含有する粒状洗剤組成物であって、嵩密度が0.6kg/L以上であることを特徴とする。前記水中油型エマルジョンは、ノニオン界面活性剤及び/又はカチオン界面活性剤を含有することが好ましい。
本発明の粒状洗剤組成物の製造方法は、融点が40℃以上の油脂成分と香料とを含有する水中油型エマルジョンを調製し、界面活性剤含有粒子を前記油脂成分の融点以下の温度に調整した後、前記水中油型エマルジョンを前記界面活性剤含有粒子に噴霧することを特徴とする。
本発明の粒状洗剤組成物によれば、嵩密度が高くても、被洗物に対して長期に持続する香気を付与できる。
(粒状洗剤組成物)
本発明の粒状洗剤組成物は、融点が40℃以上の油脂成分と香料とを含有する水中油型エマルジョンと、HLBが13以上のノニオン界面活性剤とを含有する粒状洗剤組成物であって、嵩密度が0.6kg/L以上である。
粒状洗剤組成物の嵩密度は0.6kg/L以上であり、0.7kg/L以上が好ましく、0.8kg/L以上がより好ましい。このような高い嵩密度の粒状洗剤組成物において、本発明の効果が顕著に表れるためである。粒状洗剤組成物の嵩密度の上限は、粒状洗剤組成物に求める洗浄性や溶解性等を勘案して決定することができ、例えば、1.2kg/L以下の範囲で決定することが好ましく、1.0kg/L以下がより好ましい。なお、嵩密度は、JIS K3362−1998に準じて測定した値である。
[(A)成分:水中油型エマルジョン]
(A)成分は、融点が40℃以上の油脂成分(以下、(a1)成分という)と、香料(以下、(a2)成分という)とを含有する水中油型エマルジョンである。水中油型エマルジョンは、(a1)成分と(a2)成分との混合物を水に乳化分散して得られる水溶性の液体である。
本発明の粒状洗剤組成物における(A)成分の配合量は、粒状洗剤組成物に求める品質や(a2)成分の種類等を勘案して決定することができ、例えば、0.01〜2質量%が好ましく、0.1〜1.0質量%がより好ましい。上述の範囲内であれば、粒状洗剤組成物に求める香気を付与できる上、持続性が高い香気を被洗物に付与できるためである。
<(a1)成分:融点が40℃以上の油脂成分>
(a1)成分の油脂成分は、融点が40℃以上であり、融点が50℃以上であることが好ましい。融点が40℃未満であると、室温環境化における(a2)成分とのエマルジョン形成が困難となる上、粒状洗剤組成物の保管中における(A)成分のエマルジョンが壊れやすくなるためである。加えて(a1)成分の融点が40℃以上であれば、(A)成分は粒状洗剤組成物中で固体状態で存在し、所望する配合量の(A)成分を安定的に配合できるためである。
なお、融点は、「化粧品原料基準 第二版注解−1984−」に記載されている融点測定方法の第2法に従って測定される値である。
(a1)成分の油脂成分の種類は、(a2)成分の種類に応じて決定することができ、例えば、高級アルコール、高級脂肪酸、硬化油脂等が挙げられ、中でも高級アルコール、高級脂肪酸が好ましく、高級アルコールがより好ましい。(a1)成分として高級アルコールを用いると、(A)成分には結晶性の膜が生じるため、強固な水中油型エマルジョンが形成できる。加えて、(A)成分の粒子径のコントロールが容易となるためである。
高級アルコールは、炭化水素鎖の炭素数が8以上のアルコールを意味する。高級アルコールの炭化水素鎖は分岐していても直鎖でもよく、不飽和結合があってもよい。高級アルコールの炭化水素鎖は、好ましくは炭素数15〜30、より好ましくは18〜25である。このような高級アルコールとしては、例えば、1−ペンタデカノール、1−オクタデカノール、1−ドコサノール、1−ベヘニルアルコール等が挙げられ、中でも、強固な水中油型エマルジョンを形成できる直鎖の1−オクタデカノール、1−ドコサノールが好ましい。
高級脂肪酸は、炭化水素鎖の炭素数が8以上の脂肪酸を意味する。高級脂肪酸の炭化水素鎖は分岐していても直鎖でもよく、不飽和結合があってもよい。高級脂肪酸の炭化水素鎖は、好ましくは炭素数12以上、より好ましくは14〜24である。このような高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等が挙げられ、中でもパルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸が好ましい。
(A)成分中における(a1)成分の配合量は、(a2)成分の種類や溶媒の種類等を勘案して決定することができ、例えば、4〜12質量%の範囲で決定することが好ましく、6〜10質量%がより好ましい。4質量%未満であると水中油型エマルジョンの形成、維持が困難となり、12質量%を超えて配合しても、水中油型エマルジョンの形成、維持の効果が飽和し、さらなる効果の向上が望めないためである。
<(a2)成分:香料>
(a2)成分である香料は、香料成分、溶剤、香料安定化剤等からなる混合物(香料組成物)である。本発明に用いられる香料は洗剤に配合できるものであれば限定されない。洗剤の香料として使用できる香料の原料のリストは、様々な文献、例えば「Perfume and Flavor Chemicals」,Vol.I and II,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)、「合成香料 化学と商品知識」,印藤元一著,化学工業日報社(1996)、「Perfume and Flavor Materials of Natural Origin」,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)、「香りの百科」,日本香料協会編,朝倉書店(1989)、「Perfumery Material Performance V.3.3」,Boelens Aroma Chemical Information Service(1996)、「Flower oils and Floral Compounds In Perfumery」,Danute Lajaujis Anonis,Allured Pub.Co.(1993)等に記載されている。また、例えば、特開2002−146399号公報、特開2003−89800号公報に記載の香料等を用いることができる。
(A)成分中における(a2)成分の配合量は、粒状洗剤組成物に求める品質や(a1)成分の種類等を勘案して決定することができ、例えば、5〜40質量%の範囲で決定することが好ましく、10〜30質量%がより好ましい。上述の範囲内であれば、粒状洗剤組成物に適度な香気を付与できると共に、(A)成分のエマルジョンの安定化が図れるためである。
<(A)成分におけるその他の成分>
(A)成分中には、エマルジョンを形成するための溶媒である水の他、必要に応じて低級アルコール、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤を配合することができる。
≪低級アルコール≫
低級アルコールは、炭化水素鎖の炭素数が7以下のアルコールを意味する。配合する低級アルコールは特に限定されず、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、エチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。かかる低級アルコールを(A)成分に添加することで(A)成分の乳化分散を良好にできるためである。
低級アルコールを(A)成分に配合する場合には、(A)成分中に6〜10質量%となるように配合することが好ましい。6質量%未満では、乳化分散を良好にする効果が得られにくく、10質量%を超えると水中油型エマルジョンの強度を低下する傾向にある。
≪ノニオン界面活性剤≫
ノニオン界面活性剤は、特に限定されず、例えば、以下のものを挙げることができる。
(1)炭素数6〜22、好ましくは8〜18、より好ましくは12〜16の脂肪族アルコールに炭素数2〜4、好ましくは2〜3のアルキレンオキサイドを平均10〜100モル、好ましくは30〜80モル、より好ましくは40〜70モル付加したポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル。中でも、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好適である。ここで使用される脂肪族アルコールとしては、第1級アルコール、第2級アルコールが挙げられる。
(2)ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル。
(3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間にアルキレンオキサイドが付加した、例えば下記一般式(I)で表される脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
CO(OA)OR ・・・(I)
[式(I)中、RCOは、炭素数6〜22、好ましくは炭素数8〜18の脂肪酸残基を示し、OAは、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等の炭素数2〜4、好ましくは2〜3のアルキレンオキサイドの付加単位を示し、mはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示し、一般に10〜100、好ましくは30〜80の数である。Rは炭素数1〜3の置換基を有してもよい低級(炭素数1〜4)アルキル基を示す。]
(4)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
(5)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル
(6)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル
(7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
(8)グリセリン脂肪酸エステル
中でも、ノニオン界面活性剤としては、上述した(1)のノニオン界面活性剤が好ましく、より好ましくは炭素数12〜16の脂肪族アルコールのエチレンオキサイド(EO)40〜70モル付加物であり、特に、イソトリデシルエーテルEO60モル付加物が好適に用いられる。また、これらのノニオン界面活性剤は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。かかるノニオン界面活性剤を(A)成分に配合することで、(A)成分は、水中油型エマルジョンの粒子が強固となり、香料の揮発性の制御に優れたものとすることができる。
(A)成分に配合するノニオン界面活性剤のHLBは特に限定されず、(a1)成分、(a2)成分の種類等を勘案して決定することができる。
ノニオン界面活性剤を(A)成分に配合する場合には、(A)成分中に2〜6質量%となるように配合することが好ましい。上記下限値未満であると、(A)成分中におけるノニオン界面活性剤の効果が得られにくく、上記上限値を超えると(A)成分の融点が低下し香料の揮発性の制御が不十分となる傾向にある。
≪カチオン界面活性剤≫
カチオン界面活性剤としては、例えば、以下のものを挙げることができる。
(1)ジ長鎖アルキルジ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩。
(2)モノ長鎖アルキルトリ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩。
(3)トリ長鎖アルキルモノ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩。
ただし、上記の「長鎖アルキル」は炭素数12〜30、好ましくは16〜24のアルキル基を示す。「短鎖アルキル」は、フェニル基、ベンジル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基等の置換基を包含し、炭素間にエーテル結合を有していてもよい。中でも、炭素数1〜4、好ましくは1〜2のアルキル基;ベンジル基;炭素数2〜4、好ましくは2〜3のヒドロキシアルキル基;炭素数2〜4、好ましくは2〜3のポリオキシアルキレン基が好適なものとして挙げられる。このようなカチオン界面活性剤の中でも、上述の(2)のカチオン界面活性剤が好ましく、炭素数16〜24の長鎖アルキル基を有するモノ長鎖アルキルトリ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩がより好ましく、ベヘニル(C22)トリメチルアンモニウム塩が特に好ましい。かかるカチオン界面活性剤を(A)成分に配合することで、(A)成分は、水中油型エマルジョンが強固となり、香料の揮発性の制御に優れたものとすることができる。
カチオン界面活性剤を(A)成分に配合する場合には、(A)成分中に2〜6質量%となるように配合することが好ましい。上記下限値未満であると、(A)成分中におけるノニオン界面活性剤の効果が得られにくく、上記上限値を超えると(A)成分の融点が低下し香料の揮発性の制御が不十分となる傾向にある。
[(B)成分:HLBが13以上のノニオン界面活性剤]
(B)成分は、HLBが13以上のノニオン界面活性剤である。(B)成分であるノニオン界面活性剤の種類は特に限定されず、前述した(A)成分中に配合できるノニオン界面活性剤の種類と同様であり、同じであっても異なっていてもよい。
中でも、炭素数12〜16の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを平均8〜20モル付加したポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好ましい。融点が50℃以下のポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、脂肪酸メチルエステルにエチレンオキサイドが付加した脂肪酸メチルエステルエトキシレート、脂肪酸メチルエステルにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドが付加した脂肪酸メチルエステルエトキシプロポキシレート等が好適に用いられる。また、これらのノニオン界面活性剤は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(B)成分のHLBは、13以上であり、14以上が好ましく、15〜17がより好ましい。(B)成分は、HLBが13未満であると親油性が高くなり、粒状洗剤組成物の含油量を支配することとなり、必要量の(A)成分を粒状洗剤組成物に安定的に保持することが困難となるためである。加えて(A)成分の水中油型エマルジョンを壊してしまい、香気が短期間に放出されやすくなるためである。(B)成分のHLBの上限は特に限定されないが、20以下が好ましく、洗浄性の観点からは17以下がより好ましい。このような(B)成分を含有することで、高嵩密度の粒状洗剤組成物の低吸油性がさらに低下することを防ぎ、親水性を高めることで(A)成分の保持量の向上が図れるためである。加えて、粒状洗剤組成物に優れた洗浄性を付与できるためである。なお、本稿におけるHLBは、Griffinの方法により求められた値である(吉田、進藤、大垣、山中共編、「新版界面活性剤ハンドブック」、工業図書株式会社、1991年、第234頁参照)。
粒状洗剤組成物における(B)成分の配合量は、(A)成分の配合量や(B)成分の種類を勘案して決定することができ、例えば、3〜8質量%が好ましく、4〜6質量%がより好ましい。3質量%以上であれば所望する量の(A)成分を粒状洗剤組成物に配合しやすくなり、8質量%以下であれば他の成分との配合バランスが取れるためである。
[その他の成分]
本発明の粒状洗剤組成物は、(A)成分及び(B)成分以外に、アニオン界面活性剤、ビルダー等の洗剤成分を配合することができる。かかる洗剤成分は、(B)成分と共に又は(B)成分とは別に造粒した界面活性剤含有粒子として配合することができる。
<アニオン界面活性剤>
(1)炭素数8〜20の飽和又は不飽和α−スルホ脂肪酸のメチル、エチルもしくはプロピルエステル塩。
(2)脂肪酸の平均炭素数が10〜20の高級脂肪酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩。
(3)炭素数8〜18のアルキル基を有する直鎖又は分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS又はABS)。
(4)炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩。
(5)炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩(AOS)。
(6)炭素数10〜20のアルキル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩(AS)。
(7)炭素数2〜4のアルキレンオキサイドのいずれか、又はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩(AES)。
(8)炭素数2〜4のアルキレンオキサイドのいずれか、又はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均3〜30モル付加した炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル硫酸塩。
(9)炭素数2〜4のアルキレンオキサイドのいずれか、又はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩。
(10)炭素数10〜20のアルキルグリセリルエーテルスルホン酸のようなアルキル多価アルコールエーテル硫酸塩。
(11)長鎖モノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
(12)ポリオキシエチレンモノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
これらのアニオン界面活性剤は、ナトリウム、カリウムといったアルカリ金属塩や、アミン塩、アンモニウム塩等として用いることができる。また、これらのアニオン界面活性剤は混合物として使用してもよい。
このようなアニオン界面活性剤を粒状洗剤組成物に配合することで、(B)成分と複合体を形成し、(A)成分の水中油型エマルジョンの形態の安定化を図ることができる、
粒状洗剤組成物にアニオン界面活性剤を配合する場合には、粒状洗剤組成物中に10〜30質量%配合することが好ましく、15〜20質量%配合することが好ましい。上記範囲であれば、洗浄力が良好なためである。
なお、粒状洗剤組成物にアニオン界面活性剤を配合する場合、(B)成分のノニオン界面活性剤の配合量(質量%)をアニオン界面活性剤の配合量(質量%)で除した値(ノニオン/アニオン配合比)は、1.0未満が好ましく、0.6以下がより好ましく、0.3以下がさらに好ましい。1.0以上、即ち、アニオン界面活性剤の配合量よりも(B)成分の配合量が多くなると、(A)成分と(B)成分との接触頻度が高くなり、(A)成分のエマルジョンが破壊されるおそれがある。なお、前記ノニオン/アニオン配合比は、粒状洗剤組成物の洗浄性の観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.3以上である。
<カチオン界面活性剤>
粒状洗剤組成物には(A)成分に配合するカチオン界面活性剤以外に、さらにカチオン界面活性剤を配合することができる。粒状洗剤組成物に配合するカチオン界面活性剤は、(A)成分に配合できるカチオン界面活性剤と同様である。粒状洗剤組成物にカチオン界面活性剤を配合する場合には、粒状洗剤組成物中に0.5〜10質量%配合することが好ましく、1〜4質量%配合することがより好ましい。
<両性界面活性剤>
両性界面活性剤としては、例えばイミダゾリン系の両性界面活性、アミドベタイン系の両性界面活性剤等が挙げられる。具体的には、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタインが好適なものとして挙げられる。粒状洗剤組成物に両性界面活性剤を配合する場合には、粒状洗剤組成物中に0.5〜10質量%配合することが好ましく、1〜4質量%配合することが好ましい。
<洗浄性ビルダー>
洗浄性ビルダーとしては、無機ビルダー及び有機ビルダーが挙げられる。
無機ビルダーとしては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩;亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム等のアルカリ金属亜硫酸塩;結晶性層状珪酸ナトリウム(例えば、クラリアントジャパン社製の商品名「Na−SKS−6」(δ−NaO・2SiO)等の結晶性アルカリ金属珪酸塩)、非晶質アルカリ金属珪酸塩;硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等の硫酸塩;塩化ナトリウム、塩化カリウム等のアルカリ金属塩化物;オルソリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン酸塩、メタリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、フィチン酸塩等のリン酸塩;結晶性アルミノ珪酸塩、無定形アルミノ珪酸塩、炭酸ナトリウムと非晶質アルカリ金属珪酸塩の複合体(例えば、ローディア社製のNABION15(商品名))等が挙げられる。
上記無機ビルダーの中でも、炭酸ナトリウム、アルミノ珪酸塩又は溶解性向上の効果を併せ持つものとしてカリウム塩(炭酸カリウム、硫酸カリウム等)もしくはアルカリ金属塩化物(塩化カリウム、塩化ナトリウム等)が好ましい。
アルミノ珪酸塩としては、結晶性、非晶質(無定形)のいずれのものも用いることができ、カチオン交換能の点から結晶性アルミノ珪酸塩が好ましい。
結晶性アルミノ珪酸塩としては、A型、X型、Y型、P型ゼオライト等が好適に配合でき、平均一次粒子径は0.1〜10μmが好ましい。粒状洗剤組成物中の結晶性アルミノ珪酸塩の含有量は、10〜30質量%が好ましく、洗浄性能及び流動性等の粉体物性の点から14〜20質量%が特に好ましい。
炭酸カリウムを配合する場合、その含有量は、溶解性向上の効果の点から、粒状洗剤組成物中に、好ましくは1〜10質量%、より好ましくは3〜7質量%である。
アルカリ金属塩化物を配合する場合、その含有量は、溶解性向上の効果の点から、粒状洗剤組成物中に、好ましくは0.1〜5質量%、より好ましくは2〜4質量%である。
結晶性アルカリ金属珪酸塩を配合する場合、その含有量は、洗浄性能の点から、粒状洗剤組成物中に、好ましくは1〜30質量%、より好ましくは5〜20質量%である。
有機ビルダーとしては、例えばニトリロトリ酢酸塩、エチレンジアミンテトラ酢酸塩、β−アラニンジ酢酸塩、アスパラギン酸ジ酢酸塩、メチルグリシンジ酢酸塩、イミノジコハク酸塩等のアミノカルボン酸塩;セリンジ酢酸塩、ヒドロキシイミノジコハク酸塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩、ジヒドロキシエチルグリシン塩等のヒドロキシアミノカルボン酸塩;ヒドロキシ酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩等のヒドロキシカルボン酸塩;ピロメリット酸塩、ベンゾポリカルボン酸塩、シクロペンタンテトラカルボン酸塩等のシクロカルボン酸塩;カルボキシメチルタルトロネート、カルボキシメチルオキシサクシネート、オキシジサクシネート、酒石酸モノ又はジサクシネート等のエーテルカルボン酸塩;ポリアクリル酸塩、アクリル酸−アリルアルコール共重合体の塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体の塩、ポリグリオキシル酸等のポリアセタールカルボン酸の塩;ヒドロキシアクリル酸重合体、多糖類−アクリル酸共重合体等のアクリル酸重合体又は共重合体の塩;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、テトラメチレン1,2−ジカルボン酸、コハク酸、アスパラギン酸等の重合体又は共重合体の塩;デンプン、セルロース、アミロース、ペクチン等の多糖類酸化物、カルボキシメチルセルロース等の多糖類誘導体等が挙げられる。
上記有機ビルダーの中でも、クエン酸塩、アミノカルボン酸塩、ヒドロキシアミノカルボン酸塩、ポリアクリル酸塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体の塩、ポリアセタールカルボン酸の塩が好ましい。特に、ヒドロキシイミノジコハク酸塩、重量平均分子量が1000〜80000のアクリル酸−マレイン酸共重合体の塩、ポリアクリル酸塩、重量平均分子量が1000〜80000のアクリル酸−無水マレイン酸共重合体の塩、重量平均分子量が800〜1000000(好ましくは5000〜200000)のポリグリオキシル酸等のポリアセタールカルボン酸塩(例えば、特開昭54−52196号公報に記載のもの)が好適である。
有機ビルダーの含有量は、粒状洗剤組成物中、1〜10質量%が好ましく、より好ましくは1〜5質量%である。
上記洗浄性ビルダーは、1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
上記洗浄性ビルダーの中でも、洗浄力、洗濯液中での汚れ分散性が向上することから、クエン酸塩、アミノカルボン酸塩、ヒドロキシアミノカルボン酸塩、ポリアクリル酸塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体の塩、ポリアセタールカルボン酸の塩等の有機ビルダーと、ゼオライト等の無機ビルダーとを併用することが好ましい。
粒状洗剤組成物中の洗浄性ビルダーの含有量は、充分な洗浄性能を付与する点から、10質量%以上が好ましく、より好ましくは20〜80質量%である。
なお、市販品で入手可能な洗浄性ビルダーには様々なグレードがあるが、該グレードは本発明の利用を制限するものでなく、例えばその市販品の製造の際に混入する不純物や、品質安定化のために添加される保存安定剤や酸化防止剤を含んでいてもよい。
<蛍光増白剤>
蛍光増白剤としては、例えば4,4’−ビス−(2−スルホスチリル)−ビフェニル塩、4,4’−ビス−(4−クロロ−3−スルホスチリル)−ビフェニル塩、2−(スチリルフェニル)ナフトチアゾール誘導体、4,4’−ビス(トリアゾール−2−イル)スチルベン誘導体、ビス−(トリアジニルアミノスチルベン)ジスルホン酸誘導体等が挙げられる。上記蛍光増白剤は、1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
粒状洗剤組成物中の蛍光増白剤の含有量は、0.001〜1質量%が好ましい。
蛍光増白剤の市販品としては、住友化学株式会社製のホワイテックスSA、ホワイテックスSKC(以上、商品名);チバ・ジャパン株式会社製のチノパールAMS−GX、チノパールDBS−X、チノパールCBS−X(以上、商品名);Khyati Chemicals製のLemoniteCBUS−3B(商品名)等が好適なものとして挙げられる。中でも、チノパールCBS−X、チノパールAMS−GXがより好ましい。
<ポリマー類>
本発明においては、粒状洗剤組成物を高密度化する場合に使用されるバインダーもしくは粉体物性調整剤として、又は疎水性微粒子(汚れ)に対する再汚染防止効果を付与するため、重量平均分子量が200〜200000のポリエチレングリコール、重量平均分子量1000〜100000のアクリル酸及び/又はマレイン酸ポリマーの塩、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)等のセルロース誘導体等を配合することができる。
また、汚れ放出剤としてテレフタル酸に由来する繰り返し単位と、エチレングリコール及び/又はプロピレングリコールに由来する繰り返し単位とのコポリマー、又はターポリマー等を配合することができる。
また、色移り防止効果を付与するため、ポリビニルピロリドン等を配合することができる。
なお、市販品で入手可能なポリマー類には様々なグレードがあるが、該グレードは本発明の利用を制限するものでなく、例えばその市販品の製造の際に混入する不純物や、品質安定化のために添加される保存安定剤や酸化防止剤を含んでいてもよい。
<酵素安定剤>
酵素安定剤としては、例えばカルシウム塩、マグネシウム塩、ポリオール、蟻酸、ホウ素化合物等を配合することができる。中でも、四ホウ酸ナトリウム、塩化カルシウム等が好ましい。
酵素安定剤は、1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
粒状洗剤組成物中の酵素安定剤の含有量は、0.05〜2質量%が好ましい。
<ケーキング防止剤>
ケーキング防止剤としては、パラトルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、酢酸塩、スルホコハク酸塩、タルク、微粉末シリカ、粘土、酸化マグネシウム等を配合することができる。
<還元剤>
還元剤としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム等が挙げられる。
<金属イオン捕捉剤>
金属イオン捕捉剤は、水道水中の微量金属イオン等を捕捉し、金属イオンの繊維(被洗物)への吸着を抑制する効果を有する。
金属イオン捕捉剤としては、前記洗浄性ビルダーに包含されるものの他に、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、グリコールエチレンジアミン6酢酸等のアミノポリ酢酸類;1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP−H)、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、ヒドロキシエタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、ヒドロキシメタンホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ニトリロトリ(メチレンホスホン酸)、2−ヒドロキシエチルイミノジ(メチレンホスホン酸)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)等の有機ホスホン酸誘導体又はその塩;ジグリコール酸、クエン酸、酒石酸、シュウ酸、グルコン酸等の有機酸類又はその塩等が挙げられる。
上記金属イオン捕捉剤は、1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
粒状洗剤組成物中の金属イオン捕捉剤の含有量は、1〜20質量%が好ましく、より好ましくは2〜10質量%である。上記範囲内であれば、水道水中の金属イオンを捕捉する効果が向上する。
<pH調整剤>
粒状洗剤組成物は、そのpHが特に制限されるものではないが、洗浄性能の点から、粒状洗剤組成物の1質量%水溶液におけるpHが8以上であることが好ましく、該1質量%水溶液におけるpHが9〜11であることがより好ましい。前記pHが8以上であることにより、洗浄効果が発揮されやすくなる。
粒状洗剤組成物のpHを制御するための技術としては、通常アルカリ剤によってpH調整が行われており、前記洗浄性ビルダーに記載のアルカリ剤の他、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。
粒状洗剤組成物のpHが高くなりすぎることを防止するために、酸等を用いて上記pHの範囲に調整することもできる。かかる酸としては、前記金属イオン捕捉剤、リン酸2水素カリウム等のアルカリ金属リン酸2水素塩、乳酸、コハク酸、リンゴ酸、グルコン酸、又はそれらのポリカルボン酸、クエン酸、炭酸水素ナトリウム、硫酸、塩酸等を使用することができる。
加えて、洗浄時に繊維の汚れに由来する酸成分によるpHの低下を防止するための緩衝剤の使用も可能である。
上記pH調整剤は、1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(製造方法)
本発明の粒状洗剤組成物の製造方法は、融点が40℃以上の油脂成分(a1)と香料(a2)とを含有する水中油型エマルジョンを調製し(乳化工程)、界面活性剤含有粒子を前記油脂成分の融点以下の温度に調整した後(温度調整工程)、前記水中油型エマルジョンを前記界面活性剤含有粒子に噴霧する(噴霧工程)ものである。
[乳化工程]
乳化工程は、例えば、(a1)成分を融点以上に加温して融解し、融解した(a1)成分に液体状の(a2)成分を添加する。さらに、必要に応じて低級アルコールを加えた後、加温しながら混合液を調製する。そして、予め(a1)成分の融点以上の温度に調整した水に、前記混合液を添加し、攪拌しながら乳化し水中油型エマルジョンを調製する方法が挙げられる。
乳化工程に用いる装置は特に限定されず、既存の装置を用いることができ、例えば、ジェットアジター(島崎製作所株式会社製、タイプSJ)等が挙げられる。
乳化の際の温度は、(a1)成分の種類や(a2)成分の種類を勘案して決定することが好ましく、例えば、(a1)成分の融点の温度以上、100℃以下の範囲で決定することが好ましい。
調製された水中油型エマルジョンの粒子径は特に限定されず、例えば、0.1〜100μm、より好ましくは10〜50μmである。粒子径は、光学顕微鏡を用いて、スケールとの対比により目視で測定することができる。かかる状態であれば、強固な水中油型エマルジョンが得られるためである。
[温度調整工程]
温度調整工程では、まず洗剤成分等を含有する界面活性剤含有粒子を製造する。次いで、界面活性剤含有粒子を(a1)成分の融点の温度以下に調整する。
なお、説明の便宜上、(B)成分を除く界面活性剤を含有する粒子を「洗剤粒子」ということがあるが、該洗剤粒子は界面活性剤含有粒子に含まれる概念である。
温度調整工程における界面活性剤含有粒子の温度は、(a1)成分の融点の温度以下であり、該融点の10℃以下が好ましく、該融点の15℃以下がより好ましい。界面活性剤含有粒子を(a1)の融点の温度以下とすることで、(A)成分を界面活性剤含有粒子に噴霧した際、(a1)成分が融解し(A)成分のエマルジョンが破壊されることを防止できるためである。
界面活性剤含有粒子は公知の製造方法により製造できる。例えば、(A)成分を除く界面活性剤や任意成分等の洗剤成分の一部を水に分散・溶解し噴霧乾燥用スラリーとした後、該噴霧乾燥用スラリーを噴霧乾燥して噴霧乾燥粒子とする。この噴霧乾燥粒子に洗剤成分の残部を添加し、捏和や造粒、圧縮成形等を施し界面活性剤含有粒子を得ることができる。また例えば、(A)成分を除く界面活性剤や任意成分を捏和・押出、撹拌造粒、転動造粒等の装置に供して、捏和や造粒、圧縮成形等を施し、さらに必要に応じて粉砕等により所望する形態の界面活性剤含有粒子を得ることができる。
(B)成分は、他の界面活性剤等と共に、捏和・押出、撹拌造粒、転動造粒等の装置に供して、界面活性剤含有粒子に含有させることができる。また、例えば、(A)成分及び(B)成分を除く他の洗剤成分を捏和・押出、撹拌造粒、転動造粒等の装置に供して洗剤粒子とした後、該洗剤粒子に(B)成分を噴霧等により洗剤粒子に添加し界面活性剤含有粒子としてもよい。(B)成分の添加方法は、上記のいずれの方法を用いることができるが、中でも、(B)成分を洗剤粒子に噴霧して添加する方法が好ましい。かかる添加方法により界面活性剤含有粒子の表面に(B)成分が存在することとなるため、(A)成分は(B)成分を介して、界面活性剤含有粒子に安定して吸着されるためである。
(B)成分を洗剤粒子に噴霧する際、(B)成分は水性液として噴霧することが好ましく、該水性液中の含水量は1〜20質量%が好ましく、3〜15質量%がより好ましく、5〜10質量%がさらに好ましい。含水量が上記下限値未満の場合には、(B)成分のノニオン界面活性剤が(A)成分に直接作用してエマルジョンを破壊しやすくするため、香気の持続性が不十分となるおそれがある。上記上限値を超える場合には、粒状洗剤組成物中の洗剤成分の配合割合が低下すると共に、粒状洗剤組成物の保管中における固化等の不具合を誘発しやすくする恐れがあるためである。
前記噴霧乾燥の方法は特に限定されず公知の方法を用いることができ、例えば、噴霧乾燥塔を用いて製造できる。噴霧乾燥塔としては、向流式であっても並流式であってもよく、中でも、熱効率や噴霧乾燥粒子を充分に乾燥することができることから向流式が好ましい。噴霧乾燥用スラリーの微粒化装置としては、圧力噴霧ノズル、2流体噴霧ノズル、回転円盤式等が挙げられる。中でも、所望とする平均粒径を得ることが容易な圧力噴霧ノズルを用いることが好ましい。
ここで、「圧力噴霧ノズル」とは、圧力をかけることにより、噴霧乾燥用スラリーを該ノズルの噴霧口より押し出しながら噴射させて微粒化させる際に用いるノズル全般を包含する。中でも、噴霧乾燥用スラリーを、該ノズルの一又は複数の流入口から該ノズル内の渦巻き室に導き、その渦巻き室内で旋回流として噴霧口より噴射させる構造を持つノズルが特に好ましい。噴霧時の圧力としては、2〜4MPa(ゲージ圧)が好ましく、より好ましくは2.5〜3MPa(ゲージ圧)である。
噴霧乾燥粒子を得る場合、噴霧乾燥用スラリーの噴霧乾燥時、噴霧乾燥塔内には高温ガスが供給される。この高温ガスは、例えば噴霧乾燥塔の下部より供給され、噴霧乾燥塔の塔頂より排出される。この高温ガスの温度としては、170〜300℃であることが好ましく、200〜280℃であることがより好ましい。該範囲であれば、噴霧乾燥用スラリーを充分に乾燥することができ、所望する水分含有量の噴霧乾燥粒子を容易に得ることができる。
また、噴霧乾燥塔より排出されるガスの温度は、通常、70〜125℃であることが好ましく、70〜115℃であることがより好ましい。
なお、高温ガスが噴霧乾燥塔の下部より供給され、噴霧乾燥塔の塔頂より排出される(向流式)場合、得られる噴霧乾燥粒子の温度が高くなりすぎることを抑制するために、噴霧乾燥塔の下部より冷風を供給することができる。また、同時に、例えば噴霧乾燥塔の下部より無機微粒子(ゼオライト等)などを導入し、噴霧乾燥粒子と接触させることにより、該噴霧乾燥粒子の噴霧乾燥塔内壁への付着を防止したり、得られる噴霧乾燥粒子の流動性が向上しやすくなる。
界面活性剤含有粒子の温度調整の方法は特に限定されず、例えば、室温下に任意の時間放置して温度調整してもよいし、回転式ドラムの中で流動させながら、任意の温度の空気を供給して温度調整してもよい。
洗剤粒子に(B)成分を噴霧する方法は、公知の方法を用いることができる。例えば、前記洗剤粒子を水平円筒型転動混合機に入れ、円筒を回転させながら、(B)成分を洗剤粒子に噴霧して、洗剤粒子の表面に(B)成分を付着させることで界面活性剤含有粒子を得ることができる。
界面活性剤含有粒子中の水分量は、溶解性と保存安定性の点から、4〜10質量%であるのが好ましく、5〜9質量%であるのがより好ましく、6〜8%であるのが最も好ましい。
界面活性剤含有粒子の平均粒子径は、200〜1500μmが好ましく、250〜1000μmがより好ましく、300〜700μmが特に好ましい。平均粒子径が上記範囲内にあると、溶解性に優れるためである。
界面活性剤含有粒子の嵩密度は特に限定されないが、例えば、0.6〜1.2kg/Lの範囲で決定することが好ましく、0.8〜1.0kg/Lがより好ましい。
[噴霧工程]
噴霧工程は、温度調整工程で温度調整された界面活性剤含有粒子に、(A)成分を噴霧し、粒状洗剤組成物とする工程である。
(A)成分を噴霧する方法は特に限定されず、公知の方法を用いることができる。例えば、界面活性剤含有粒子を水平円筒型転動混合機に入れ、円筒を回転させながら、(A)成分を界面活性剤含有粒子に噴霧して、界面活性剤含有粒子の表面に(A)成分を付着させて粒状洗剤組成物を得る方法が挙げられる。この際、界面活性剤含有粒子の表面コート用のゼオライトを界面活性剤含有粒子と共に流動させ、(A)成分を噴霧することができる。ゼオライトのような吸油性能が高い鉱物は、多量の(A)成分を取り込む特徴を有するため、より、多量の(A)成分を添加する観点からは、噴霧工程においてゼオライトを併用することが好ましい。
あるいは、噴霧工程は、温度調整工程における界面活性剤含有粒子を製造する際の(B)成分の洗剤粒子への噴霧と併せて行ってもよい。即ち、流動する洗剤粒子に対し、(A)成分と(B)成分とを噴霧して、粒状洗剤組成物を得ることができる。この際、洗剤粒子の温度を(a1)成分の融点の温度以下とする。(A)成分と(B)成分との噴霧の順序は特に限定されることはないが、(A)成分のエマルジョンの安定性の観点からは、洗剤粒子に(B)成分を噴霧して得た界面活性剤含有粒子に、(A)成分を噴霧することが好ましい。(A)成分と(B)成分とを洗剤粒子に対して同時に噴霧したり、(A)成分を噴霧した後に(B)成分を噴霧すると、(A)成分と(B)成分との接触頻度が高くなり、(A)成分のエマルジョンが壊れやすくなる。(A)成分のエマルジョンが壊れると、香気の放出が促進され被洗物の香気の持続性が低下するため、(B)成分を噴霧した後に(A)成分を噴霧することが好ましい。かかる噴霧順序により、(B)成分が適度に含浸した状態の界面活性剤含有粒子に(A)成分の噴霧を行うため、(A)成分は、(B)成分との接触頻度が適度に抑えられエマルジョンの形成を維持しながら、界面活性剤含有粒子に吸着することができる。
水中油型エマルジョンの形態ではない香料を界面活性剤含有粒子に添加する場合、一般的に界面活性剤含有粒子はアルカリ性であるため、界面活性剤含有粒子に接触した香料は、その香質が悪化するおそれがある。上述のとおり、本発明は、香料を水中油型エマルジョンである(A)成分として界面活性剤含有粒子に添加して粒状洗剤組成物とするため、水中油型エマルジョンの形態が香料の壁材として作用し、香料が界面活性剤含有粒子と直接接触することを防止できる。このため、香料の安定した香質を得ることができる。
加えて、(A)成分に融点が40℃以上の油脂成分を用いることで、香気の放出を制御し、被洗物に対して持続性が高い香気を付与することができる。
さらに、嵩密度の高い界面活性剤含有粒子は、噴霧乾燥粒子等の嵩密度が低い粒子に比べてその構造が密であり吸油性が低い。このため、単に水中油型エマルジョンとした香料を嵩密度の高い界面活性剤含有粒子に添加しようとしても、該水中油型エマルジョンは高嵩密度洗剤粒子に吸着されにくい。本発明は、(A)成分に融点が40℃以上の油脂成分を用いることで、界面活性剤含有粒子との接触点が微小であっても固着できる。このため、粒状洗剤組成物に香料を十分量配合することができる。加えて、比較的親油性が低いHLB13以上のノニオン界面活性剤を含有するため、水中油型エマルジョンのエマルジョンを壊すことなく、水中油型エマルジョンを安定した状態で十分量添加することができる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(使用原料)
・α-スルホ脂肪酸アルキルエステル塩含有ペースト(ライオン株式会社製)
組成:脂肪酸鎖長;炭素数16/18、含有質量比8/2、有効成分63%、ノニオン界面活性剤(後述のノニオン界面活性剤A)16%、ジ塩及びメチル硫酸塩等の不純物8%、水分13%
・炭酸ナトリウム:粒灰(ソーダアッシュジャパン株式会社製)
・蛍光剤:チノパールCBS−X(チバ・ジャパン株式会社製)
・水酸化カリウム:フレーク状苛性カリ(旭硝子株式会社製)
・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸カリウム(LAS−K):直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS−H、ライオン株式会社製、ライポンLH−200、AV値(LAS−Hを1g中和するに要する水酸化カリウムのmg数)=180.0)を噴霧乾燥粒子調製用スラリー中で48質量%水酸化カリウム溶液で中和したもの。
・アクリル酸/マレイン酸コポリマー塩(MA剤):アクアリックTL−400(株式会社日本触媒製、純分40質量%水溶液)
・ノニオン界面活性剤A(ノニオンA):炭素数12〜16のアルキル基を持つアルコール(商品名;CO−1214、プロクター・アンド・ギャンブル・ケミカルズ社製)の酸化エチレン平均15モル付加体(純分90%、HLB;15.1〜15.6)
・ノニオン界面活性剤B(ノニオンB):炭素数12〜16のアルキル基を持つアルコール(商品名;CO−1214、プロクター・アンド・ギャンブル・ケミカルズ社製)の酸化エチレン平均10モル付加体(純分90%、HLB;13.5〜14.1)
・ノニオン界面活性剤C(ノニオンC):炭素数12〜16のアルキル基を持つアルコール(商品名;CO−1214、プロクター・アンド・ギャンブル・ケミカルズ社製)の酸化エチレン平均7モル付加体(純分90%、HLB;11.5〜12.5)
・A型ゼオライト:シルトンB(水澤化学工業株式会社製、純分80%)
・炭酸カリウム:炭酸カリウム(粉末)(旭硝子株式会社製)
・硫酸ナトリウム:中性無水芒硝A0(四国化成株式会社製)
・石鹸:炭素数12〜18の脂肪酸ナトリウム(ライオン株式会社製、純分:67%、タイター:40〜45℃、脂肪酸組成:C12;11.7%、C14;0.4%、C16;29.2%、C18F0(ステアリン酸);0.7%、C18F1(オレイン酸);56.8%、C18F2(リノール酸);1.2%、分子量:289)
・酵素:プロテアーゼ(サビナーゼ12T)/リパーぜ(LIPEX100T)(以上、商品名、ノボザイムズ・ジャパン株式会社製)=8・2(質量比)の混合物
・油脂成分
1−オクタデカノール(ステアリルアルコール)・・・融点58℃
1−ドコサノール(ベヘニルアルコール)・・・融点70.5℃
ステアリン酸・・・・融点69.6℃
1−テトラデカノール(ミリスチルアルコール)・・・融点37.9℃
1−ドデカノール(ラウリルアルコール)・・・融点24℃
・エチルアルコール(95%合成アルコール、日本合成アルコール株式会社)
・イソトリデシルエーテルEO60モル付加物:イソトリデシルアルコールのEO3モル付加体(商品名;ルテンゾールTO3、BASFジャパン株式会社製)にEOを57モル付加したもの
・C22モノアルキルカチオン:塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム(商品名;アーカード22−80、ライオン・アクゾ株式会社製)
・香料:特開2002−146399号公報[表11]〜[表18]に示す香料組成物A
(評価方法)
実施例及び比較例で得られた粒状洗剤組成物について、以下に示す方法により残香性を評価した。
[前処理]
綿タオル(株式会社東進製、220匁ボーダーソフトFT)1kg、二槽式洗濯機(製品名:CW−C30A1−H1形、三菱電機株式会社製)を使用し、50℃の水道水を用い、市販の洗剤トップ(ライオン株式会社製)を標準使用濃度(水道水30Lに対して洗剤トップ20g、即ち667質量ppm)、浴比(洗浄水の質量/被洗物の質量で表される比率)30倍で、「15分間洗浄後、5分間脱水」の洗浄・脱水の操作を2度繰り返した後、「15分間流水濯ぎ後、5分間脱水」の濯ぎ・脱水の操作を5回繰り返し、その後、室温で吊り干しすることによって前処理を施した。
B.V.D肌シャツ(丸首半袖Tシャツ、品番G0134TS)1kgにおいても同様の前処理を施した。
[洗浄処理]
全自動電気洗濯機(製品名:JW−Z23A、Haier社製)に前処理後の綿タオル2枚(71g/枚)及び前処理後のB.V.D肌シャツ3枚(140g/枚)(合計562g。以下、これらをまとめて「布類」という。)を投入した。次いで、水温20℃の水道水を用い浴比21倍(低水位:12L)とし、粒状洗剤組成物の濃度833質量ppm(水道水12Lに対して粒状洗剤組成物10g)で、該全自動電気洗濯機の普通コースにより、前記布類を同浴にて洗浄処理を施した。洗浄処理後、部屋(温度:20℃、湿度:40%RHに調整した部屋)で吊り干しし、一晩(約12時間)乾燥させた。
[残香性の評価]
洗浄処理し乾燥させた直後(洗いあがり)の綿タオル、及び、洗浄処理し乾燥させた後、部屋(温度:20℃、湿度:40%RHに調整した部屋)で一週間経過した綿タオルについて専門パネラー10名により、下記6段階臭気強度法にて官能検査を行い、10名の評価の平均値を下記評価基準にて評価(×〜◎)した。なお、表2中、残香性の評価の項に記載した数値は、10名のパネラーの平均値である。
<6段階臭気強度法>
5点:強烈なにおい
4点:強いにおい
3点:楽に感知できるにおい
2点:何のにおいであるか判る弱いにおい
1点:やっと感知できるにおい
0点:無臭
<評価基準>
◎:2.5点以上
○:2点以上2.5点未満
△:1以上2点未満
×:1点未満
(嵩密度の測定)
噴霧乾燥粒子及び粒状洗剤組成物の嵩密度は、JIS K3362−1998に準じて測定した。
(平均粒子径の測定)
噴霧乾燥粒子及び粒状洗剤組成物の平均粒子径は、目開き1680μm、1410μm、1190μm、1000μm、710μm、500μm、350μm、250μm、149μm、の9段の篩と受け皿を用いた分級操作により測定した。分級操作は、受け皿に目開きの小さな篩から目開きの大きな篩の順に積み重ね、最上部の1680μmの篩の上から100g/回のサンプルを入れ、蓋をしてロータップ型ふるい振盪機(株式会社飯田製作所製、タッピング:156回/分、ローリング:290回/分)に取り付け、10分間振動させた後、それぞれの篩及び受け皿上に残留したサンプルを篩目ごとに回収する操作を行った。
この操作を繰すことによって1410〜1680μm(1410μm on)、1190〜1410μm(1190μm on)、1000〜1190μm(1000μm on)、710〜1000μm(710μm on)、500〜710μm(500μm on)、350〜500μm(350μm on)、250〜350μm(250μm on)、149〜250μm(149μm on)、皿〜149μm(149μm pass)の各粒子径の分級サンプルを得、質量頻度(%)を算出した。
次に、算出した質量頻度が50%以上となる最初の篩の目開きをaμmとし、またaμmよりも一段大きい篩の目開きをbμmとし、受け皿からaμmの篩までの質量頻度の積算をc%、またaμmの篩上の重量頻度をd%として、下記(1)式によって平均粒子径(質量50%)を求めた。
Figure 2010180284
(製造例1)噴霧乾燥粒子の調製
表1に従い、各成分(噴霧乾燥粒子の被覆剤としてのA型ゼオライト2質量%当量を除く)を攪拌機及びジャケットを有する反応装置内に投入し、水に溶解分散し(攪拌機のジャケット温度75℃)、固形分濃度60質量%の噴霧乾燥用スラリーを調製した。
次いで、向流式乾燥塔を用い、噴霧乾燥用スラリーを以下の条件で噴霧乾燥し、噴霧乾燥塔の下部に噴霧乾燥粒子の被覆剤としてA型ゼオライトの一部(2質量%当量)を導入して噴霧乾燥粒子を得た。
・噴霧乾燥装置:向流式、塔径2.0m、有効長5.0m
・微粒化方式:加圧ノズル方式
・噴霧圧力:30kg/cm
・熱風入口温度:250℃
・熱風出口温度:100℃
得られた噴霧乾燥粒子の平均粒子径は300μm、嵩密度は0.3kg/L、水分含有量は5質量%であった。
噴霧乾燥粒子中の水分含有量(質量%)の測定は、Kett水分計(商品名、株式会社ケツト科学研究所製;赤外線水分計)により測定した。測定条件は170℃、20分で行った。
Figure 2010180284
(実施例1)
[(A)成分の製造]
(a1)成分として1−ドコサノールをその融点以上に加温して液状とした。液状とした1−ドコサノール50gに、(a2)成分として液状の香料組成物A100gを添加し、1−ドコサノールと香料組成物との液状の混合物を調製した。さらに混合剤としてエチルアルコール50g、イソトリデシルエーテルEO60モル付加物25gを混合し、70℃に加温し混合液を調製した。この混合液を1−ドコサノールの融点以上に予め加温したイオン交換水425gに乳化分散させた。乳化分散には、ジェットアジター(島崎製作所株式会社、タイプSJ)を用い、回転数1000rpmの条件で攪拌した。この乳化物をそのまま放置し、ゆっくりと室温まで冷却して、水中油型エマルジョンの(A)成分を得た。
[洗剤粒子の製造]
製造例1で得られた噴霧乾燥粒子71.1質量部と、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩含有ペースト15質量部、ノニオンA2質量部、水0.5質量部を連続ニーダー(株式会社栗本鐵工所製、KRC−S4型)に投入し、捏和して(ニーダーの回転数135rpm、ジャケット内水温:ジャケット入口;5℃、出口;25℃)、ドウ状物を調製した。得られたドウ状物の温度は55±15℃であった。
次いで、得られたドウ状物を、ペレッターダブル(不二パウダル株式会社製、EXD−100型)に投入し、孔径約10mm、厚さ10mmのダイスから押し出すと同時に切断し(ペレッターのカッター周速:5m/s)、ペレット状成形体(直径約10mm、長さ5〜70mm)を得た。
得られたペレット状成形体89.8質量部に、粉砕助剤としてのA型ゼオライト6.5質量部を添加し、送風共存下で3段直列に配置されたフィッツミル(ホソカワミクロン株式会社製、DKA−6型)を用いて粉砕して洗剤粒子を得た。粉砕条件は以下の通りとした。得られた洗剤粒子の温度は30±10℃、平均粒子径は350μm、嵩密度は0.85kg/Lであった。
・送風温度:15±3℃
・送風量(気/固の比率):2.8±0.25m/kg
・スクリーン径:上段から、6mm、4mm、2mm
・粉砕機回転数:100%=4700rpm(周速約60m/s)
・処理速度:230kg/h
[粒状洗剤組成物の製造]
得られた洗剤粒子95.1質量部、酵素1質量部及び表面コート用のA型ゼオライト2.5質量部を同時に容器回転式円筒型混合機に投入し、回転させ流動化させた洗剤粒子に対し、(B)成分であるノニオンA1.2質量部を噴霧して界面活性剤含有粒子とした。該界面活性剤含有粒子を容器回転式円筒型混合機で流動化させた状態のまま、(A)成分0.2質量部を界面活性剤含有粒子に噴霧し洗剤組成物(平均粒子径:360μm、嵩密度:0.85kg/L)を得た。なお、洗剤粒子及び界面活性剤含有粒子の温度は、30±10℃、即ち(a1)成分である1−ドコサノールの融点の温度以下であった。得られた粒状洗剤組成物について、残香性の評価を行い、その結果を表2に示す。
(実施例2)
洗剤粒子に配合するノニオンA及び界面活性剤含有粒子に噴霧するノニオンAをノニオンBとした以外は、実施例1と同様にして粒状洗剤組成物を得た。得られた粒状洗剤組成物について、残香性の評価を行い、その結果を表2に示す。
(実施例3)
(a1)成分を1−オクタデカノールとした以外は、実施例1と同様にして粒状洗剤組成物を得た。得られた粒状洗剤組成物について、残香性の評価を行い、その結果を表2に示す。
(実施例4)
(a1)成分を1−オクタデカノールとした以外は、実施例2と同様にして粒状洗剤組成物を得た。得られた粒状洗剤組成物について、残香性の評価を行い、その結果を表2に示す。
(実施例5)
(A)成分中のイソトリデシルエーテルEO60モル付加物をC22モノアルキルカチオンとした以外は、実施例1と同様にして粒状洗剤組成物を得た。得られた粒状洗剤組成物について、残香性の評価を行い、その結果を表2に示す。
(実施例6)
(A)成分中のイソトリデシルエーテルEO60モル付加物を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして粒状洗剤組成物を得た。得られた粒状洗剤組成物について、残香性の評価を行い、その結果を表2に示す。
(実施例7)
(a1)成分をステアリン酸とした以外は、実施例1と同様にして粒状洗剤組成物を得た。得られた粒状洗剤組成物について、残香性の評価を行い、その結果を表2に示す。
(比較例1)
洗剤粒子に配合するノニオンA及び界面活性剤含有粒子に噴霧するノニオンAをノニオンCとした以外は、実施例1と同様にして粒状洗剤組成物を得た。得られた粒状洗剤組成物について、残香性の評価を行い、その結果を表2に示す。
(比較例2)
(a1)成分を1−テトラデカノールとした以外は、実施例1と同様にして粒状洗剤組成物を得た。得られた粒状洗剤組成物について、残香性の評価を行い、その結果を表2に示す。
(比較例3)
(a1)成分を1−ドデカノールとした以外は、実施例1と同様にして粒状洗剤組成物を得た。得られた粒状洗剤組成物について、残香性の評価を行い、その結果を表2に示す。
Figure 2010180284
表2中、(A)成分及び(B)成分の項における「○」は、添加されていることを示すものである。
実施例1〜7及び比較例1〜3は、いずれも洗いあがりの残香性が良好であった。加えて、実施例1〜7は洗浄一週間後の残香性が○〜◎(平均値が2.0以上)であった。中でも、(B)成分としてノニオンA(EO15モル付加物、HLB15.1〜15.6)を用い、かつ、(A)成分にノニオン界面活性剤又はカチオン界面活性剤を配合した実施例1、3、5、7では、洗浄一週間後の残香性が◎(平均値が2.5以上)であり、特に良好であった。一方、比較例1〜3は、いずれも、洗浄一週間後の残香性が△(平均値が1以上2未満)であった。このことから、本発明の粒状洗剤組成物は、被洗物に対して長期に持続する香気を付与できることが判った。なお、実施例1〜7は、洗いあがり、洗浄一週間後のいずれにおいても、香りの質が良好であった。

Claims (3)

  1. 融点が40℃以上の油脂成分と香料とを含有する水中油型エマルジョンと、HLBが13以上のノニオン界面活性剤とを含有する粒状洗剤組成物であって、嵩密度が0.6kg/L以上であることを特徴とする粒状洗剤組成物。
  2. 前記水中油型エマルジョンは、ノニオン界面活性剤及び/又はカチオン界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の粒状洗剤組成物。
  3. 融点が40℃以上の油脂成分と香料とを含有する水中油型エマルジョンを調製し、界面活性剤含有粒子を前記油脂成分の融点以下の温度に調整した後、前記水中油型エマルジョンを前記界面活性剤含有粒子に噴霧することを特徴とする、請求項1又は2に記載の粒状洗剤組成物の製造方法。
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