JP2010179263A - 液体供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピストンロッドが反供給側へ移動した際に液体のかきとり効果を向上させて液溜まりの発生を防止することができる流体供給装置を提供する。
【解決手段】粘性流体Lが封入されて、粘性流体Lの供給口が設けられたシリンダ1と、シリンダ内に設けられ、軸方向において、前進することにより粘性流体Lを供給口から押出すピストンロッド2と、シリンダ1におけるピストンロッド突出口8を密封するシール部材4とを備えた液体供給装置である。シール部材4に、ピストンロッド2に対する押圧力を、シリンダ内部側で大とし、シリンダ外部側で小とする押圧力変位構造19と、ピストンロッド2の後退により、ピストンロッド2の表面に付着した粘性流体Lをシリンダ内部にかき取るかき取り構造13とを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、接着剤等の粘性流体を供給する液体供給装置に関するものである。
電子部品実装分野においては、基板に電子部品を固着する際に、基板に接着剤としての粘性流体が塗布される。接着剤などの粘性流体は、液体供給装置に封入され、この液体供給装置の供給口から所定量ずつ基板に供給される(特許文献1)。
液体供給装置は、図4に示すように、粘性流体Lが封入され、粘性流体の供給口(図示省略)が設けられたシリンダ101と、このシリンダ内に設けられ、軸方向に往復動することにより粘性流体Lを押出すピストンロッド102と、シール部材103と、シリンダ101の反供給口側を密封するプレート109とを備えている。ピストンロッド102が、図4の矢印Bの向きに前進(供給口側へ移動)すると、シリンダ101の供給口側では、粘性流体Lを図示省略の基板上に押出す。また、ピストンロッド102は、矢印Aの向きに後退(反供給口側へ移動)することができる。
一方、シリンダ101の反供給口側には、シリンダ101とピストンロッド102との間にシール部材103を設けて密封し、このシール部材103(例えば、Oリング104)にてシリンダ内部からの粘性流体Lの漏れを防止している。電子部品実装分野において、一般的には基板に供給される粘性流体Lは僅かな量であるため、ピストンロッドは1mm〜3mm程度の径の小さいものが用いられることが多い。このため、径の小さなピストンロッド側にシール機構を設けることは困難であり、シリンダ側(固定側)にシール機構を設けるようにしている。すなわち、シリンダ101の内周面に周方向に沿って溝105を設けて、この溝105にシール部材を嵌合している。
この場合、シール部材103の締め付け力が大き過ぎると、ピストンロッド102が摺動できない。このため、ピストンロッド102を滑らかに摺動させるためには、シール部材103が適度にピストンロッド102の締め付けを行い、かつ、シール部材103とピストンロッド102との間に潤滑剤を介在させる必要がある。ところが、供給物が流体であると、シール部材103とピストンロッド102との間に液体である潤滑剤を介在させることができない。そこで、粘性流体Lの一部をシール部材103とピストンロッド102との間に介在させて、ピストンロッド102が滑らかに摺動するようにしている。すなわち、ピストンロッド102が摺動すると、ピストンロッド102の表面に付着した粘性流体Lが潤滑剤となって、ピストンロッド102を滑らかに摺動させる。このようにして、シール部材103にて粘性流体Lの漏れを防止しつつ、ピストンロッド102を滑らかに摺動させる。
特開平11−244758号公報
しかしながら、前記のように、シール部材103をピストンロッド102に押し付けてシールするものでは、ピストンロッド102が矢印Aの向きに後退した際、ピストンロッド102表面に付着した粘性流体Lは、完全にシリンダ内に止めることができず(かき取ることができず)、外部に漏れ出る。
これは、図5に示すように、Oリング104の内部側と外部側とで、ピストンロッド102に対するOリング104の接触角θ3、θ4が等しく、Oリング104からピストンロッド102に対して付与する圧力分布は、Oリング104の軸方向中心軸Cに対して対称であることに起因するためである。すなわち、図5に示すように、Oリング104の軸方向中心Cにおいて、Oリング104からピストンロッド102に付与する圧力は最大であり、軸方向中心Cからシリンダ内部側へ向かって圧力は小となるとともに、軸方向中心Cからシリンダ外部側へ向かって圧力は小となる。そして、Oリング104とピストンロッド102との当接箇所の端部107、108において圧力は最小となる。これにより、Oリング104をピストンロッド102に押し付けるだけでは往復動いずれの方向にもシールする能力は等しくなる。特に、Oリング104は、シリンダ内部側の端部107においてピストンロッド102との接触角θ3が鋭角であり小さいため粘性流体Lをせき止める能力が低く、粘性流体Lが外部へ漏れ出る。このように、外部へ漏れ出た粘性流体Lがシリンダ内部に戻ることなく外部に付着すると、プレート109の外部側において、ピストンロッド102の外周面に液溜まりが発生する。
また、電子部品実装分野では、基板に供給される粘性流体Lの供給量を所定量、精度良く供給する必要がある。この場合、シール部材103としてOリング等の弾性材を用いると、Oリング104が変形して、粘性流体Lの押し出し精度が悪くなる。このため、シール部材103としては、硬さを有するもの(変形しにくいもの)を用いることが望ましいが、硬い材料ではピストンロッド102を加圧しにくいという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みて、ピストンロッドが反供給側へ移動した際に液体のかきとり効果を向上させて液溜まりの発生を防止することができる流体供給装置を提供する。
本発明の液体供給装置は、粘性流体が封入されて、粘性流体の供給口が設けられたシリンダと、このシリンダ内に設けられ、軸方向において、前進することにより粘性流体を供給口から押出すピストンロッドと、シリンダにおけるピストンロッド突出口を密封するシール部材とを備えた液体供給装置であって、前記シール部材に、ピストンロッドに対する押圧力を、シリンダ内部側で大とし、シリンダ外部側で小とする押圧力変位構造と、ピストンロッドの後退により、ピストンロッドの表面に付着した粘性流体をシリンダ内部にかき取るかき取り構造とを設けたものである。
本発明の液体供給装置によれば、前記シール部材に押圧力変位構造を設けたことにより、シリンダ内部側ではピストンロッドに対する押圧力を大とすることができるため、ピストンロッドが後退する際、シリンダ内部の粘性流体はシリンダ外部に出にくくなる。また、シリンダ外部側ではピストンロッドに対する押圧力を小とすることができるため、ピストンロッドが前進する際、潤滑剤として使われてシリンダ外部に出た粘性流体は、シリンダ内部に引き込まれやすくなる。また、かき取り構造を設けたことにより、ピストンロッドが後退すると、ピストンロッドの表面に付着した粘性流体は、かき取り構造にかき取られてシリンダ内部に留まる。ここで、ピストンロッドの前進とは、ピストンロッドが供給口側へ移動することをいい、後退とは、ピストンロッドが反供給口側へ移動することをいう。
ピストンロッドの前進により、ピストンロッドの表面に付着してシリンダ外部に漏れ出た粘性流体をシリンダ内部に引き込む引き込み構造を設けることができる。これにより、ピストンロッドが前進すると、ピストンロッドの表面に付着して外部に漏れ出た粘性流体は、引き込み構造に引き込まれてシリンダ内部に戻る。
前記シール部材は、ピストンロッドの外周面が摺動する孔部を有する加圧シールと、突出口のシリンダ内部側に設けられ、前記加圧シールを固定する固定シールとを備え、前記押圧力変位構造は、前記加圧シールの先端に形成される先端くさび部にて構成し、この先端くさび部のシリンダ内部側を、前記固定シールにてピストンロッドに押し付けて、先端くさび部からピストンロッドへの押圧力をシリンダ内部側で大とし、シリンダ外部側で小とすることができる。
前記シール部材は、前記シール部材は、ピストンロッドの外周面が摺動する孔部を有する加圧シールと、突出口のシリンダ内部側に設けられ、前記加圧シールを固定する固定シールとを備え、前記かき取り構造は、加圧シールの先端に形成される先端くさび部の鈍角端面にて構成することができる。ここで、鈍角端面とは、先端くさび部の外周面をいい、鈍角とは、ピストンロッド軸心と先端くさび部とで形成される角のうち、シリンダ内部側に形成される角をいう。これにより、粘性流体の運動方向に対して流路が広いため、粘性流体を加圧シールとピストンロッドとの間に引き込むことなく、かき取ることができる。
前記シール部材は、前記シール部材は、ピストンロッドの外周面が摺動する孔部を有する加圧シールと、突出口のシリンダ内部側に設けられ、前記加圧シールを固定する固定シールとを備え、前記引き込み構造は、加圧シールの内径面の反固定シール側に設けられて、シリンダ内部に向かって隙間寸法が小さくなる断面三角形状の切欠部にて構成することができる。これにより、粘性流体は、いわゆるくさび膜効果によって切欠部に引き込まれ、シリンダ内部に戻りやすくなる。ここで、くさび膜効果とは、運動方向に狭まっているくさび状隙間内に、流体が粘性によって引き込まれて圧力、従って負荷能力を発生する効果をいう。
前記加圧シールの先端部の先端くさび部のくさび傾斜角θ1を、5°≦θ1≦45°とすることができる。くさび傾斜角とは、ピストンロッド軸心に対する先端くさび部の傾斜角をいう。θ1が5°未満であると、加圧シールの先端部が磨耗により早期に薄くなる。また、θ1が45°を超えると、加圧シールの先端部を固定シールにて締め付けることができず、十分なかき取り効果を発揮することができない。
前記引き込み構造における切欠部の切欠傾斜角度θ2を、3°≦θ2≦45°とすることができる。切欠傾斜角度とは、ピストンロッド軸心に対する切欠部の傾斜角をいう。θ2は小さい程好ましいが、3°未満であると、切欠部をほとんど有さないものになる。また、θ2が45°を超えると、漏れ出た粘性流体の引き込み力が弱くなって、くさび膜効果が得られにくく、十分な引き込み効果を発揮することができない。
加圧シールを、シリンダ外部側からシリンダ内部側に向かって押圧する付勢機構を設けることができる。ピストンロッドの摺動や、粘性流体に磨耗材(シリカ等)が含まれることによって、加圧シールに磨耗が生じると、加圧シールのピストンロッド当接箇所(孔部)の内径が拡大し、ピストンロッドと加圧シールとの間に隙間が生じるおそれがある。この場合、加圧シールがピストンロッドを十分に締め付けることができず、シールの機能が損なわれる。従って、付勢機構が加圧シールを自動的に押圧することにより、加圧シールの内径面に磨耗が生じても、安定した締め付け力をピストンロッドに付与することができる。
加圧シールを樹脂にて構成することができる。これにより、加圧シールは摺動性と柔軟性を兼ね備えることができ、ピストンロッドを滑らかに摺動させることができる。
前記ピストンロッドの直径を1mm〜10mmとすることができる。これにより、ピストンロッドの直径が小さいために、ピストンロッド側にシール部材を設けることが困難な場合に特に有効である。従って、粘性流体の1回の供給量が少なく、粘性流体の供給量を精密に制御することが必要である場合に最適となる。
本発明の液体供給装置は、押圧力変位構造を設けたことにより、ピストンロッドが後退する際、シリンダ内部の粘性流体はシリンダ外部に出にくくなるとともに、ピストンロッドが前進する際、シリンダ外部に漏れ出た粘性流体はシリンダ内部に入りやすくなって、シリンダ外部の液溜まりの発生を防止することができる。また、ピストンロッドが後退すると、ピストンロッドの表面に付着した粘性流体は、かき取り構造にかき取られてシリンダ内部に留まることにより、シリンダ内の粘性流体が外部に漏れるのを防止でき、効果的に液溜まりの発生を防止することができる。
引き込み構造を設けることによって、ピストンロッドが前進すると、潤滑剤としてピストンロッドの表面に付着して外部に漏れ出た粘性流体は、引き込み構造に引き込まれてシリンダ内部に戻って、一層効果的に液溜まりの発生を防止することができる。
前記押圧力変位構造は、加圧シールの先端くさび部にて構成し、かき取り構造を先端くさび部の鈍角端面にて構成し、さらに、引き込み構造を加圧シールの切欠部にて構成すると、簡単な構造で押圧力変位構造と、かき取り構造と、引き込み構造とを構成することができる。
付勢機構を設けると、加圧シールの内径面に磨耗が生じても、安定した締め付け力をピストンロッドに付与することができ、磨耗に対して長寿命とすることができる。これにより、加圧シールの交換頻度を少なくできて、コスト低減を図ることができる。
前記加圧シールについて、5°≦θ1≦45°、かつ3°≦θ2≦45°とすると、最も効果的に、かき取り効果を発揮することができるとともに、漏れ出た粘性流体の引き込み効果を発揮できる。また、加圧シールの先端部が磨耗により早期に薄くなるのを防止することができ、加圧シールの交換頻度を少なくできて、コスト低減を図ることができる。
加圧シールを樹脂にて構成すると、効果的にピストンロッドを滑らかに摺動させることができる。
ピストンロッドの直径が1mm〜10mmのような細い径のもので構成すると、例えば、電子部品の実装において、基板に供給される接着剤を塗布する場合に、径が1mm〜3mmのような細いピストンロッドを使用するものに最適となる。
本発明の実施形態を示す液体供給装置の要部断面図である。 前記図1の液体供給装置の要部拡大断面図、及びピストンロッドにかかる圧力分布を示すグラフ図である。 本発明の他の実施形態を示す液体供給装置の要部断面図である。 従来の液体供給装置の要部断面図である。 従来の液体供給装置の要部拡大断面図、及びピストンロッドにかかる圧力分布を示すグラフ図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
この液体供給装置は、半導体チップ等の電子部品を回路基板に実装するために、基板上に塗布される接着剤を供給する装置である。すなわち、液体供給装置に、エポキシやシリコン等の接着剤としての粘性流体Lが封入され、この液体供給装置の供給口から粘性流体Lを押し出して基板上に塗布するものである。
この液体供給装置は、図1に示すように、粘性流体Lが封入され、粘性流体Lが押し出される供給口(図示省略)が設けられるシリンダ1と、このシリンダ内に設けられ、軸方向において、前進させることにより粘性流体Lを供給口から押出すピストンロッド2と、シリンダ1におけるピストンロッド突出口8を密封するシール部材4とを備えている。そして、粘性流体Lの一部がシール部材4とピストンロッド2との間に介在することにより、粘性流体Lが潤滑剤となって、ピストンロッド2が滑らかに往復動するものである。ここで、ピストンロッド2の前進とは、図1の矢印Bのように、ピストンロッド2が供給口側へ移動することをいい、後退とは、図1の矢印Aのように、ピストンロッド2が反供給口側へ移動することをいう。
図1に示すように、シリンダ1は、内周に軸方向に延びるシリンダ室5を備える。シリンダ室5は、供給口側(シリンダ内部側)に設けられるシリンダ室本体6と、シリンダ室本体6よりも反供給口側(シリンダ外部側)に設けられる突出口8と、シリンダ室本体6と突出口8との間に介在する段差部7とから構成されている。粘性流体Lは、主にシリンダ室本体6に封入されている。シリンダ1の外部側の端面は、平板状のプレート9が装着されている。プレート9の軸心には孔部10が設けられており、孔部10の径は、ピストンロッド2の径よりも大とするとともに、突出口8の径よりも小としている。プレート9は、図3に示すように、周方向に沿ってボルト挿入孔20を設け、このボルト挿入孔20にボルト21を挿入してシリンダ1に固定したり、溶接や溶着にてシリンダ1に固定したりすることができる。
ピストンロッド2は、軸方向に延びる円柱体であり、シリンダ内を矢印A及び矢印Bの方向に往復動して、粘性流体Lを供給口から押し出すものである。ピストンロッド2の直径は例えば、1mm〜10mmのような細い径としている。これにより、ピストンロッド2の直径が小さく、ピストンロッド側にシール部材4を設けることが困難な場合に有効である。従って、特に、1回の粘性流体Lの供給量が少なく、供給量を精密に制御することが必要である場合に最適となる。ピストンロッド2の径は、シリンダ室5の径よりも小となっている。ピストンロッド2のシリンダ内部側の端部は、シリンダ室5のシリンダ室本体6内に位置しており、ピストンロッド2の外部側の端部は、プレート9よりも外部に突出している。
シール部材4は、図2に示すように、ピストンロッド2の外周面が摺動する孔部16を有する加圧シール12と、この加圧シール12のシリンダ内部側に設けられ、突出口8に設けられる固定シール11とから構成される。加圧シール12の材質としては、例えばポリイミド系樹脂のように、摺動性を有するとともに、若干の柔軟性を有するものが望ましい。加圧シール12の先端部(内部側)には、先端くさび部17が形成されている。すなわち、シリンダ外部側から内部側に向かって縮径するテーパ形状を有している。また、加圧シール12の内径面の反固定シール側に、シリンダ内部に向かって隙間寸法が小さくなる断面三角形状の切欠部18を設けている。すなわち、シリンダ外部側から内部側に向かって縮径するテーパ形状を有している。
加圧シール12とプレート9との間には、加圧シール12を、シリンダ外部側からシリンダ内部側に向かって押圧する付勢機構20を設けている。この場合、付勢機構20としては、コイルばねにて構成している。
固定シール11は、金属や樹脂(ゴム等の力が分散される材料を除く)にて構成され、図1に示すように、その外周側は、シリンダ1の段差部7に当接して突出口8に固定されている。固定シール11の内周面は、加圧シール12の先端くさび部17の外周面の一部に当接している。
固定シール11のシリンダ内部側端面は、先端くさび部17の先端縁よりも僅かにシリンダ外部側に位置しているため、先端くさび部17の先端縁は、固定シール11には当接していない。固定シール11のシリンダ外部側端面は、図2に示すように、先端くさび部17の軸方向中間部近傍にまで達している。これにより、固定シール11は、先端くさび部17の軸方向中間部からシリンダ内部側にかけて、径方向外方から内方に向かって締め付け力を付与する。
シール部材4を前記のような構成とすることにより、シール部材4に押圧力変位構造19を設けることができる。この押圧力変位構造19は、先端くさび部17のシリンダ内部側を、固定シール11にてピストンロッド2に押し付けて、先端くさび部17からピストンロッド2への押圧力をシリンダ内部側で大とし、シリンダ外部側で小とするものである。すなわち、加圧シール12が最も肉薄であるシリンダ内部側端面において、図2に示すように、加圧シール12のピストンロッド2に対する圧力は最大となる。そこから、シリンダ外部側に向かって加圧シール12は次第に肉厚となることにより、加圧シール12のピストンロッド2に対する圧力は次第に小となる。そして、加圧シール12の先端くさび部17の軸方向中間部からシリンダ外部側においては、加圧シール12は固定シール11に拘束されないので、加圧シール12のピストンロッド2に対する圧力はさらに小となり、シリンダ外部側端面では0となる。このようにして、加圧シール12のピストンロッド2に対する圧力がシリンダ内部側で大となり、シリンダ外部側で小となる押圧力変位構造を有するものとなる。
また、加圧シール12の先端くさび部17の鈍角端面15にて、かき取り構造13とすることができる。ここで、鈍角端面15とは、先端くさび部17の外周面をいい、鈍角とは、ピストンロッド軸心と先端くさび部17とで形成される角のうち、シリンダ内部側に形成される角をいう。かき取り構造13は、ピストンロッド2が後退すると、ピストンロッド2の表面に付着した粘性流体Lをシリンダ外部に漏出させることなく、シリンダ内部にかき取るものである。すなわち、粘性流体Lの運動方向に対して流路が広いため、粘性流体Lを加圧シール12とピストンロッド2との間に引き込むことなく、かき取ることができる。
さらに、加圧シール12の切欠部18にて、引き込み構造14とすることができる。引き込み構造14は、ピストンロッド2が前進すると、潤滑剤としてピストンロッド2の表面に付着してシリンダ外部に漏れ出た粘性流体Lを、シリンダ内部に引き込むものである。すなわち、粘性流体Lは、いわゆるくさび膜効果によって切欠部18に引き込まれ、シリンダ内部に戻りやすくなる。ここで、くさび膜効果とは、運動方向に狭まっているくさび状隙間内に、流体が粘性によって引き込まれて圧力、従って負荷能力を発生する効果をいう。
反供給口側に設けられた駆動源(図示省略)にてピストンロッド2が矢印Aの方向に後退する際、押圧力変位構造19により、内部側ではピストンロッド2に対する押圧力が大であるため、シリンダ内部の粘性流体Lはシリンダ外部に出にくくなる。加えて、ピストンロッド2の表面に付着した粘性流体Lは、かき取り構造13にかき取られてシリンダ内部に留まる。
一方、駆動源にてピストンロッド2が矢印Bの方向に前進する際、押圧力変位構造19により、外部側ではピストンロッド2に対する押圧力が小であるため、潤滑剤として使われてシリンダ外部に出た粘性流体Lは、シリンダ内部に引き込まれやすくなる。加えて、粘性流体Lは、引き込み構造14に引き込まれてシリンダ内部に戻る。
この場合、加圧シール12の先端くさび部17のくさび傾斜角θ1を、5°≦θ1≦45°とするのが好ましい。くさび傾斜角θ1とは、ピストンロッド軸心に対する先端くさび部17の傾斜角をいう。θ1が5°未満であると、加圧シール12の先端部が磨耗により早期に薄くなる。また、θ1が45°を超えると、加圧シール12の先端部を固定シール11にて締め付けることができず、十分なかき取り効果を発揮することができない。また、前記引き込み構造における切欠部18の切欠傾斜角度θ2を、3°≦θ2≦45°とするのが好ましい。切欠傾斜角度θ2とは、ピストンロッド軸心に対する切欠部18の傾斜角をいう。θ2は小さい程好ましいが、3°未満であると、切欠部18をほとんど有さないものになる。また、θ2が45°を超えると、くさび膜効果が得られにくく、漏れ出た粘性流体の引き込み力が弱くなって、十分な引き込み効果を発揮することができない。
ピストンロッド2の摺動や、粘性流体Lに磨耗材(シリカ等)が含まれることによって、加圧シール12に磨耗が生じると、加圧シール12のピストンロッド当接箇所(孔部16)の内径が拡大し、ピストンロッド2と加圧シール12との間に隙間が生じるおそれがある。この場合、加圧シール12がピストンロッド2を十分に締め付けることができず、シールの機能が損なわれる。本実施形態では、付勢機構20が加圧シール12を自動的に押圧することにより、加圧シール12の内径面に磨耗が生じても、安定した締め付け力をピストンロッド2に付与することができる。
本発明では、押圧力変位構造19を設けたことにより、ピストンロッド2が後退する際、シリンダ内部の粘性流体Lはシリンダ外部に出にくくなるとともに、ピストンロッド2が前進する際、シリンダ外部に漏れ出た粘性流体Lはシリンダ内部に入りやすくなって、シリンダ外部の液溜まりの発生を防止することができる。また、ピストンロッド2が後退すると、ピストンロッド2の表面に付着した粘性流体は、かき取り構造13にかき取られてシリンダ内部に留まることにより、シリンダ内の粘性流体が外部に漏れるのを防止でき、効果的に液溜まりの発生を防止することができる。
引き込み構造14を設けることによって、ピストンロッド2が前進すると、潤滑剤としてピストンロッド2の表面に付着して外部に漏れ出た粘性流体Lは、引き込み構造に引き込まれてシリンダ内部に戻って、一層効果的に液溜まりの発生を防止することができる。
押圧力変位構造19は、加圧シール12の先端くさび部17にて構成し、かき取り構造13を先端くさび部17の鈍角端面15にて構成し、さらに、引き込み構造14を加圧シール12の切欠部18にて構成すると、簡単な構造で押圧力変位構造19と、かき取り構造13と、引き込み構造14とを構成することができる。
付勢機構20を設けると、加圧シール12の内径面に磨耗が生じても、安定した締め付け力をピストンロッド2に付与することができ、磨耗に対して長寿命とすることができる。これにより、加圧シール12の交換頻度を少なくできて、コスト低減を図ることができる。
前記加圧シール12について、5°≦θ1≦45°、かつ3°≦θ2≦45°とすると、最も効果的に、かき取り効果を発揮することができるとともに、漏れ出た粘性流体Lの引き込み効果を発揮できる。また、加圧シール12の先端部が磨耗により早期に薄くなるのを防止することができ、加圧シール12の交換頻度を少なくできて、コスト低減を図ることができる。
加圧シール12を樹脂にて構成すると、効果的にピストンロッド2を滑らかに摺動させることができる。
ピストンロッド2の直径が1mm〜10mmのような細い径のもので構成すると、例えば、電子部品の実装において、基板に供給される接着剤を塗布する場合に、径が1mm〜3mmのような細いピストンロッド2を使用するものに最適となる。
図3(a)(b)では、コイルばねを備えた付勢機構を設けていない。この場合、図3(a)では、加圧シール12の外端面23と、シリンダ1の外端面24とを同一平面に配設して圧力を付与することによって加圧シール12の後退(プレート側の移動)を規制するようにできる。この場合、自由状態において加圧シール12の外端面23をシリンダ1の外端面24よりもプレート側へ突出させてプレート9を取り付けることによって、加圧シール12にシリンダ内方への押圧力を付与するようにできる。このため、このプレート9にて、加圧シール12を、シリンダ外部側からシリンダ内部側に向かって押圧する付勢機構を構成することができる。また、図3(b)に示すものでは、プレート9に、シリンダ室5の突出口8に嵌合する突起部22を設け、プレート9を突起部22の先端面が、加圧シール12の外端面23に接触する程度として加圧シール12の後退を規制するようにしている。これにより、突起部22の先端面にて、加圧シール12にシリンダ内方への押圧力を付与するようにできる。このため、図3(b)のプレート9にて、図3(a)のプレート9と同様に、加圧シール12を、シリンダ外部側からシリンダ内部側に向かって押圧する付勢機構を構成することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、切欠部18は、面状とすることなく、ピストンロッド側に凸となるアール状であっても構わない。面状とすると、加工が容易であるとの利点があり、アール状とすると、切欠部18が狭くなって、引き込み効果を最大限に発揮することができる。シリンダ1やピストンロッド2の大きさは種々の大きさとすることができ、断面形状は円形に限らず、楕円形、三角形、多角形であってもよい。実施形態では付勢機構20をコイルばねにて構成したが、板ばねやゴム等の弾性体にて構成してもよい。
1 シリンダ
2 ピストンロッド
4 シール部材
8 突出口
11 固定シール
12 加圧シール
13 かき取り構造
14 引き込み構造
15 鈍角端面
16 孔部
19 押圧力変位構造
20 付勢機構
L 粘性流体

Claims (10)

  1. 粘性流体が封入されて、粘性流体の供給口が設けられたシリンダと、このシリンダ内に設けられ、軸方向において、前進することにより粘性流体を供給口から押出すピストンロッドと、シリンダにおけるピストンロッド突出口を密封するシール部材とを備えた液体供給装置であって、
    前記シール部材に、
    ピストンロッドに対する押圧力を、シリンダ内部側で大とし、シリンダ外部側で小とする押圧力変位構造と、
    ピストンロッドの後退により、ピストンロッドの表面に付着した粘性流体をシリンダ内部にかき取るかき取り構造とを設けたことを特徴とする液体供給装置。
  2. ピストンロッドの前進により、ピストンロッドの表面に付着してシリンダ外部に漏れ出た粘性流体をシリンダ内部に引き込む引き込み構造を設けたことを特徴とする請求項1の液体供給装置。
  3. 前記シール部材は、ピストンロッドの外周面が摺動する孔部を有する加圧シールと、突出口のシリンダ内部側に設けられ、前記加圧シールを固定する固定シールとを備え、
    前記押圧力変位構造は、前記加圧シールの先端に形成される先端くさび部にて構成し、この先端くさび部のシリンダ内部側を、前記固定シールにてピストンロッドに押し付けて、先端くさび部からピストンロッドへの押圧力をシリンダ内部側で大とし、シリンダ外部側で小としたことを特徴とする請求項1又は請求項2の液体供給装置。
  4. 前記シール部材は、ピストンロッドの外周面が摺動する孔部を有する加圧シールと、突出口のシリンダ内部側に設けられ、前記加圧シールを固定する固定シールとを備え、
    前記かき取り構造は、加圧シールの先端に形成される先端くさび部の鈍角端面にて構成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項の液体供給装置。
  5. 前記シール部材は、ピストンロッドの外周面が摺動する孔部を有する加圧シールと、突出口のシリンダ内部側に設けられ、前記加圧シールを固定する固定シールとを備え、
    前記引き込み構造は、加圧シールの内径面の反固定シール側に設けられて、シリンダ内部に向かって隙間寸法が小さくなる断面三角形状の切欠部にて構成したことを特徴とする請求項2〜請求項4の液体供給装置。
  6. 前記加圧シールの先端部の先端くさび部のくさび傾斜角θ1を、5°≦θ1≦45°としたことを特徴とする請求項3又は請求項4の液体供給装置。
  7. 前記引き込み構造における切欠部の切欠傾斜角度θ2を、3°≦θ2≦45°としたことを特徴とする請求項5の液体供給装置。
  8. 前記加圧シールを、シリンダ外部側からシリンダ内部側に向かって押圧する付勢機構を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項の液体供給装置。
  9. 前記加圧シールを樹脂にて構成したことを特徴とする請求項3〜請求項8のいずれか1項の液体供給装置。
  10. 前記ピストンロッドの直径を1mm〜10mmとしたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項の液体供給装置。
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