JP2010179035A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】当たり判定手段32により短当たりと判定された場合は、演出制御手段51により、画像表示器11に表示するリーチ図柄として、例えば「3」や「7」といった特定図柄が選択される割合を高くすることで、遊技者に短当たりの期待度を示唆する。一方、当たり判定手段32により小当たりと判定された場合は、演出制御手段51により、画像表示器11に表示するリーチ図柄として、例えば特定図柄以外の装飾図柄が選択される割合を高くすることで、遊技者に小当たりの期待度を示唆するようにした。
【選択図】図3
Description
昨今のパチンコ遊技機は、一概に大当たりと言っても幾つかの種類が設けられており、例えば、一定期間大入賞口を開放状態とするか、或いは大入賞口に遊技球が規定数入賞されるまでを一回の開放動作(この一回の開放動作を1ラウンドという)として、この開放動作を所定回数繰り返す長当たりや、この長大当たりと比較すると大入賞口の開放時間が極めて短い短当たりなどがある。
一方、短当たりには、大当たり遊技終了後、特典遊技として、高確率遊技と時短遊技の両方を付与した高確率時短付き短当たり、大当たりの当選確率は低確率のままで、所定回数の時短遊技のみを付与した通常時短付き短当たり、或いは特典遊技を何ら付与しない通常時短無し短当たり等がある。
高確率時短付き短当たりは、大入賞口の開放時間が長当たりに比べて極端に短いため、大当たりによる出球は期待できないものの、大当たり終了後は、高確率時短付きの遊技状態、つまり、確率変動遊技状態(確変遊技状態)に移行する。このため、高確率時短付き短当たりは、あたかも突然に確変遊技状態に移行したかのような感覚を遊技者に与えるため、「突確(突然確変)大当たり」と呼ばれている。
同様に、通常時短付き短当たりは、あたかも突然時短遊技状態に移行したかのような感覚を遊技者に与えるため、「突時(突然時短)大当たり」と呼ばれ、通常時短無し短当たりは、「突通(突然通常)大当たり」と呼ばれている。
さらに、ハズレの一種であり、短当たりと同様に大入賞口が作動するものの、大入賞口の開閉扉の開閉動作の前後で遊技状態が変化しない小当たりが知られている。このような小当たり機能は、上記した短当りと共に備えることで、遊技者が、短当たりであるか、小当たりであるか判断し難くなり、その後の遊技状態を遊技者に推測させるという新たなゲーム性を実現している。
なお、特許文献1、2には突確大当たりに関する技術が開示されている。
しかしながら、当たり遊技終了後の遊技状態が高確率状態であるか、或いは低確率状態であるか分かり難くした場合、遊技者は遊技の止め時が分からなくなり、例えば遊技状態が遊技者に有利な高確率状態であるにも関わらず途中で遊技を止めてしまったり、逆に遊技者に不利な低確率状態であるにも関わらず高確率状態と誤判断したまま遊技を継続してしまったりするおそれがあった。
また、近年のパチンコ遊技機では、高確率遊技状態である期待度が異なる複数の遊技モード(演出モード)を備え、短当たり又は小当たり遊技終了後に遊技状態に応じて何れかの遊技モードに移行することで、遊技者に現在の遊技状態を推測させるように構成したものがある。しかしながら、遊技モードによって高確率遊技状態の期待度を示唆した場合は、示唆演出が単調になり、遊技者からすると面白みに欠けるという問題点があった。
本発明は、上記したような点を鑑みてなされたものであり、短当たりと小当たりを備えたパチンコ遊技機において、短当たり又は小当たりに当選したか否かの期待度を示す新たな期待度演出を実行可能なパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
即ち、本発明の第1の形態は、装飾図柄を表示可能な画像表示手段と、遊技球が入球可能な始動口と、遊技球が入賞し難い閉状態から遊技球が入賞し易い開状態に変化可能な大入賞装置と、前記始動口に遊技球が入球することにより当たりか否かの判定を行う当たり判定手段と、前記当たり判定手段により第1当たりと判定された場合に、前記大入賞装置を所定期間、開状態に変化させる第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、前記当たり判定手段により第2当たりと判定された場合に、前記大入賞装置を前記第1特別遊技より短い期間、開状態に変化させる第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、前記当たり判定手段により第3当たりと判定された場合に、前記大入賞装置を前記第2特別遊技と略同一態様に変化させる第3特別遊技を実行する第3特別遊技実行手段と、少なくとも前記第2特別遊技終了後、前記当たり判定手段が当たりと判定する確率を低確率から高確率に変更する高確率遊技変更手段と、前記当たり判定手段により前記第2当たり又は前記第3当たりと判定された場合に、前記画像表示手段に所定態様の装飾図柄を表示して、前記第2当たり又は前記第3当たりの期待度を示唆する示唆演出を行う演出制御手段と、を備えたことを特徴とする。
第1の形態によれば、当たり判定手段により第2当たり又は第3当たりと判定された場合は、演出制御手段により画像表示手段に所定態様の装飾図柄を表示することで、装飾図柄を利用して遊技者に第2当たり又は第3当たりの期待度を示唆することが可能になる。
第2の形態によれば、当たり判定手段により第2当たりと判定された場合は、演出制御手段により装飾図柄として、例えば「3」や「7」といった特定図柄が選択される割合を高くする一方、当たり判定手段により第3当たりと判定された場合は、特定図柄以外の装飾図柄が選択される割合を高くするようにした。このように構成することで、画像表示手段に表示される装飾図柄を利用して遊技者に第2当たり又は第3当たりの期待度を示唆することが可能になる。
本発明の第3の形態では、前記演出制御手段は、前記当たり判定手段により前記第2当たりと判定された場合は、前記画像表示手段に表示するリーチ図柄として前記特定図柄を選択してリーチ演出を行う割合が高いことを特徴とする。
第3の形態によれば、当たり判定手段により第2当たりと判定された場合は、演出制御手段により装飾図柄として、例えば「3」や「7」といった特定図柄をリーチ図柄として選択して示唆演出を行う割合を高くするようにした。このように構成することで、画像表示手段に表示される装飾図柄の特定図柄を利用して遊技者に第2当たりの期待度を示唆することが可能になる。
第4の形態によれば、画像表示手段に表示される装飾図柄のうち、最後に停止する装飾図柄を利用して遊技者に第2当たり又は第3当たりの期待度を示唆することが可能になる。
本発明の第5の形態では、前記演出制御手段は、前記当たり判定手段により前記第3当たりと判定された場合は、前記画像表示手段に表示するリーチ図柄として前記特定図柄以外の装飾図柄を選択してリーチ演出を行う割合が高いことを特徴とする。
第5の形態によれば、当たり判定手段により第3当たりと判定された場合は、演出制御手段により装飾図柄として、例えば「3」や「7」以外の特定図柄をリーチ図柄として選択して示唆演出を行う割合を高くするようにした。このように構成することで、画像表示手段に表示される装飾図柄の特定図柄を利用して第3当たりの期待度を示唆することが可能になる。
第6の形態によれば、当たり判定手段により第2当たりと判定された場合は、画像表示手段にリーチ図柄を表示すると共に、第2特別遊技終了後は、第2当たりと判定されたときに画像表示手段に表示したリーチ図柄と同一のリーチ図柄でリーチ演出を行う割合を高くすることで、リーチ図柄を利用して第2当たりの期待度を示唆するといったことが可能になる。
また、画像表示手段に表示する装飾図柄を利用して第2当たり又は第3当たりに当選したか否かの期待度を示唆するという新たな期待度演出を提供することができる。この期待度演出は装飾図柄を利用しているので、従来のモード演出に比べて多様な演出が可能となるので、遊技者にとって面白みのある期待度演出となる。
この図1に示すパチンコ遊技機100は、矩形形状の枠101を有し、この枠101の窓孔に対して遊技盤10が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤10の前面側には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また遊技盤10の下部には、遊技球を貯留する受け皿部102と、この受け皿部102の遊技球を発射する発射レバー103等が設けられている。
受け皿部102の上面には、例えば遊技者自身に操作を行わせて遊技に対する参加感を演出する演出ボタン104が設けられている。また、図示しないが受け皿部102の上面には、遊技球の購入ボタン、購入取り消しボタン、受け皿部102内の遊技球を下方から外部に抜くための球抜きボタン等が設けられている。
遊技盤10のほぼ中央には、画像表示手段である画像表示器11が配置されている。画像表示器11は、例えば、液晶表示装置等の液晶表示パネルにより構成され、通常動作状態の時は、特別図柄に応じた装飾図柄、例えば数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄等の画像が表示される。また、所謂リーチ状態や特別遊技状態の時は、それぞれの遊技状態であることを示す演出画像等も表示される。
可変入賞装置12の下方には、特別遊技状態のときに開成状態になる大入賞装置の大入賞口16が設けられている。
さらに遊技盤10の遊技領域10aには、普通入賞口17が設けられていると共に、風車や図示しない多数の遊技釘が突設されている。遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
第1特別図柄保留ランプ24は、第1特別図柄の変動表示を開始させる権利(保留球)の保留個数を表示する。第2特別図柄保留ランプ25は、第2特別図柄の変動表示を開始させる権利の保留個数を表示する。なお、本実施形態では、第1特別図柄の保留球と、第2特別図柄の保留球が保留されている場合は、第2特別図柄の保留球を優先的に消化する場合を例に挙げて説明するが、保留球の入賞順に消化するように構成してもよい。
普通図柄保留ランプ26は、普通図柄が変動中に遊技球がゲート15を通過したときに、ゲート15の通過によって得られる普通図柄の変動表示を開始させる権利(最大4個)の保留個数を表示する。なお、本実施形態では、第1、第2特別図柄表示器21、22、普通図柄表示器23、第1、第2特別図柄保留ランプ24、25、及び普通図柄保留ランプ26を、遊技盤10の遊技領域外に配置するようにしているが、これはあくまでも一例であり、これらの表示器を遊技盤10の遊技領域10a内に配置することも勿論可能である。
この図2に示す遊技制御装置には、主制御基板として、遊技の進行を制御するメイン制御基板111が設けられている、また副(サブ)制御基板として、演出制御基板121、画像制御基板131、ランプ制御基板141、払出制御基板151等が設けられている。
メイン制御基板111は、CPU112、ROM113、及びRAM114を有し、当該パチンコ遊技機の主たる制御を行う。
メイン制御基板111には、上始動口13に設けられた第1始動口SW13a、電チュー14に設けられた第2始動口SW14a、電チュー14を開閉動作させるための電チューソレノイド14b、ゲート15に設けられたゲートSW15a、大入賞口16に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW16aが接続されている。また大入賞口16の開閉扉を開閉動作させるための大入賞口ソレノイド16b、普通入賞口SW17a、第1特別図柄保留ランプ24、第2特別図柄保留ランプ25、普通図柄保留ランプ26、第1特別図柄表示器21、第2特別図柄表示器22、普通図柄表示器23等が接続されている。またメイン制御基板111には、演出制御基板121及び払出制御基板151が接続されている。
画像制御基板131は、CPU132、ROM133、RAM134を有し、演出制御基板121の指示に基づいて画像及び音声の制御を行う。このため、画像制御基板131には、画像表示器11及びスピーカ105が接続されている。
ランプ制御基板141は、CPU142、ROM143、RAM144を有し、枠ランプ145や盤ランプ146、可動役物147等の制御を行う。
払出制御基板151は、CPU152、ROM153、RAM154を有し、遊技球を払い出す払出装置の払出駆動モータ155等の制御を行う。
図3(a)に示すメイン制御基板111のROM113は、遊技データ取得手段31、当たり判定手段32、特別遊技実行手段33、高確率遊技変更手段34、及び時短遊技付与手段35として機能を備えている。また特別遊技実行手段33は、第1特別遊技実行手段36、第2特別遊技実行手段37、及び第3特別遊技実行手段38としての機能を備えている。また、RAM114は、図示しないがCPU112が各種処理を行った時の様々なデータやフラグを一時的に記憶する記憶領域が設けられている。また、各種テーブルがセットされているものである。
短当たり示唆図柄テーブル63は、短当たりのときに用いられるテーブルであり、画像表示器11に表示する装飾図柄として、例えば「3」「7」といった特定図柄を選択する割合が高くなるように設定されている。
小当たり示唆図柄テーブル64は、小当たりのときに用いられるテーブルであり、上記短当たり示唆図柄テーブル63とは逆に画像表示器11に表示する装飾図柄として、例えば「4」「6」といった特定図柄以外の図柄を選択する割合が高くなるように設定されている。
なお、「3」「7」を特定図柄としたのは、これらの図柄は、従前より大多数のパチンコ遊技機において、遊技者に最も有利な大当たり図柄として利用されているため、遊技者からすれば、リーチ状態になるだけでも期待感が持てる図柄とされるからである。勿論、特定図柄は、任意に設定可能であることは言うまでもない。
当たり判定手段32は、遊技データ取得手段31において取得された遊技データに基づいて当たりに当選したか否かの判定を行う。
特別遊技実行手段33は、第1特別遊技である長当たりゲームを実行する第1特別遊技実行手段36と、第2特別遊技である短当たりゲームを実行する第2特別遊技実行手段37と、第3特別遊技である小当たりゲームを実行する第3特別遊技実行手段38としての機能を備え、当たり判定手段32により当たりに当選したと判定されたときは、その判定結果に基づいて第1〜第3特別遊技の何れかを実行する。
第2特別遊技実行手段37は、当たり判定手段32により短当たり(第2当たり)に当選したと判定された場合に、大入賞装置の大入賞口16を所定時間(例えば0.2秒)開状態とする開放動作を所定ラウンド(例えば2ラウンド)繰り返す短当たりゲームを実行する。具体的には、突確大当たり遊技、突時大当たり遊技を実行する。なお、短当たり時のラウンド数も任意に設定可能である。
第3特別遊技実行手段38は、当たり判定手段32により小当たり(第3当たり)に当選したと判定された場合に、大入賞装置の大入賞口16を上記第2特別遊技と略同一の態様に変化させる遊技を実行する。つまり、短当たりのラウンド数が2ラウンドであれば、大入賞装置の大入賞口16を所定時間(例えば0.2秒)開状態とする開放動作を2回繰り返す小当たりゲームを実行する。
時短遊技付与手段35は、遊技データ取得手段31で取得された遊技データに基づいて、特別遊技終了後、特典遊技として電チュー14の可動片の開放パターンを延長する時短遊技を所定回数だけ付与する。例えば、大当たりが高確率時短付き長当たりである場合は、次の大当たりまで時短遊技を付与する。一方、大当たりが通常時短付き長当たりである場合は、所定回数(例えば100回)の時短遊技のみを付与する。
また、演出制御手段51は、当たり判定手段32により短当たり又は小当たりに当選したと判定された場合、所定期間、画像表示器11に所定態様の装飾図柄を表示して短当たりの期待度を示唆する示唆演出を行う。なお、示唆演出の詳細については後述する。なお、示唆演出を行う期間は任意に設定可能であり、例えば高確率状態への移行を伴う短当たりの場合は、次の大当たり、小当たりの場合は予め設定した所定回数(例えば10回)とすること等が考えられる。
図4は、遊技データの各種乱数を取得するための乱数テーブルであり、図4(a)は大当たり乱数を取得するための大当たり乱数テーブルの一例、図4(b)は大当たり図柄乱数を取得するための大当たり図柄乱数テーブルの一例、図4(c)はリーチ乱数を取得するためのリーチ乱数テーブルの一例である。
図4(a)に示す大当たり乱数テーブルでは、上始動口13又は電チュー14に遊技球が入球した時に、「0」〜「299」までの300個の乱数の中からから一つの乱数値を取得する。この図4(a)に示す大当たり乱数テーブルの場合、通常遊技状態(低確率遊技状態)では、大当たりの割合が、例えば1/300に設定され、取得した大当たり乱数値が「3」のときに大当たりと判定される。一方、高確率遊技状態では、大当たりの割合が10倍の10/300に設定され、取得した大当たり乱数値が「3」、「7」、「37」、「67」、「97」、「127」、「157」、「187」、「217」、「247」のときに大当たりと判定される。
また、図4(a)に示す大当たり乱数テーブルでは、ハズレの一種である小当たりの抽選も行っている。ここでは、小当たりの割合が6/300に設定され、取得した大当たり乱数値が「0」、「50」、「100」、「150」、「200」、「250」のときに小当たりと判定される。
そして、例えば取得した大当たり図柄乱数値が「0」〜「55」の場合は、高確率時短付長当たりであると判定する。高確率時短付長当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が長く大量の出球の払い出しが期待できると共に、大当たり遊技終了後に高確率遊技と時短遊技の両方を付与した大当たりであり、従来の「15R確変大当たり」に相当する。
また、例えば取得した大当たり図柄の乱数値が「112」〜「118」の場合は、高確率時短付短当たりと判定される。高確率時短付短当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後に高確率遊技と時短遊技の両方を付与した大当たりであり、「突確大当たり」に相当する。
また、例えば取得した大当たり図柄の乱数値が「119」〜「121」の場合は、通常時短付短当たりと判定される。通常時短付短当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後に所定期間(例えば100回)の時短遊技を付与した大当たりであり、「突時大当たり」に相当する。
また、例えば大当たり図柄の乱数値が「196」〜「199」の場合は、通常時短無し短当たりと判定される。通常時短無し短当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないうえに、大当たり遊技終了後に高確率遊技も時短遊技も付与しない大当たりであり、「突通大当たり」に相当する。
また図4(c)に示すリーチ乱数テーブルでは、始動入賞時、「0」〜「249」までの250個の乱数の中からから一つの乱数値を取得し、取得したリーチ乱数値が「0」〜「21」のときにリーチ有り、取得したリーチ乱数値が「22」〜「249」のときにリーチ無しと判断される。
図5は、短当たり又は小当たり当選時に画像表示器に表示される装飾図柄の一例を示した図である。なお、本実施形態では、画像表示器11に表示される3つの装飾図柄が予め定められた図柄の組合せ、例えば同一図柄の組合せで停止した場合に大当り状態となるものとする。その際、有効ライン上において、2個の停止図柄が同一となった場合に、リーチ状態が発生し、このリーチ状態において、有効ライン上の最後の停止図柄が既に停止している2個の図柄と同一となった場合に大当り状態となるものとして説明する。
また、本実施形態では、短当たりが高確率時短無し短当たり(潜伏確変大当たり)であるものする。
例えば、本実施形態のパチンコ遊技機100では、短大当たり又は小当たりに当選した場合、その当選時に画像表示器11に表示される装飾図柄の並びを図5(a)(b)(c)に示すようなハズレ図柄の並びとなるように構成する。つまり、2個の図柄が同一となるリーチ図柄となるもの最後に停止する停止図柄が、リーチ図柄と異なる図柄となるように構成する。
そのうえで、当たり判定手段32により短当りに当選したと判定された場合は、画像表示器11に表示される装飾図柄として、「3」や「7」といった特定図柄が選択される割合を高くして、画像表示器11に表示される装飾図柄の種類によって短当たりの期待度を遊技者に示唆するようにしている。例えば、図5(a)に示すように、短当たり時は、特定図柄である「7」でリーチ状態になり、「767」のハズレ図柄の並びで停止させることで短当たりの期待度が高い、或いは短当たり確定であることを遊技者に示唆する。
このように本実施形態のパチンコ遊技機100では、当たり判定手段32により短当たりと判定された場合は、演出制御手段51により、画像表示器11に表示するリーチ図柄として、例えば「3」や「7」といった特定図柄が選択される割合を高くすることで、遊技者に短当たりの期待度を示唆するようにした。
また、当たり判定手段32により小当たりと判定された場合は、演出制御手段51により、画像表示器11に表示するリーチ図柄として、例えば特定図柄以外の装飾図柄が選択される割合を高くすることで、遊技者に小当たりの期待度を示唆するようにした。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100では、画像表示器11に表示する装飾図柄を利用して短当たり又は小当たりに当選したか否かの期待度を示唆するという新たな期待度演出を実現することが可能になる。このような期待度演出は、装飾図柄を利用しているので、従来のモード演出に比べて多様な演出が可能となるので、遊技者にとって面白みのある期待度演出となる。
なお、ラウンド表示ランプを備えていないタイプの遊技機の一例としては、長当たりと短当たりのラウンド数を同一にした遊技機が挙げられる。また短当たりのラウンド表示ランプの点灯の有無を判別し難い構成のパチンコ遊技機の一例としては、ラウンド表示ランプの周辺に多数のランプが備えられている遊技機が挙げられる。
上記したパチンコ遊技機100では、当たり判定手段32により短当たり又は小当たりと判定された場合は、画像表示器11に表示するリーチ図柄、或いは中図柄により短当たり又は小当たりの期待度を示唆するようにしていた。これに対して、第2の実施形態のパチンコ遊技機では、当たり判定手段32により短当たりと判定された場合、演出制御手段51は画像表示器11にリーチ図柄を表示する。さらに、演出制御手段51は、第2特別遊技終了後、短当たりと判定されたときに画像表示器11に表示したリーチ図柄と同一のリーチ図柄でリーチ演出を行う割合を高くして短当たりの期待度を示唆する示唆演出を行うようにした。つまり、例えば、短当たり時のリーチ図柄が「4」であった場合は、第2特別遊技終了後の高確率遊技状態においては「4」のリーチ図柄の発生頻度を高くして短当たりの期待度を示唆するようにした。このようにすれば、短当たり時に図柄表示器11に表示したリーチ図柄を利用して短当たりであることを遊技者に示唆することが可能になる。
なお、第2の実施形態に係るパチンコ遊技機は、上記図3(b)に示した短当たり示唆図柄テーブル63を、短当たり時にはリーチ図柄が選択されると共に、短当たり後の遊技状態では画像表示器11に表示したリーチ図柄と同一のリーチ図柄でリーチ演出が選択される割合が高くなるように構成する。また、小当たり示唆図柄テーブル64を、小当たり時にはリーチ図柄が選択されるように構成する。このように示唆図柄テーブル63、64を構成するだけで、他は上記パチンコ遊技機と同様の構成により実現することができる。
なお、これまで説明した本実施形態は、あくまでも一例であり、装飾図柄の数や種類は適宜変更可能である。また特定図柄も任意に設定可能である。
なお、以下に説明する処理は、メイン制御基板111のCPU112がROM113に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
図6は、メインCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、割込処理として、乱数更新処理(S1)、始動口SW処理(S2)、ゲートSW処理(S3)、特別図柄処理(S4)、普通図柄処理(S5)、大入賞口処理(S6)、電チュー処理(S7)、賞球処理(S8)、出力処理(S9)を行った後、繰り返し初期値乱数の更新を行う(S10)を行う。
[第1始動口SW処理]
図7は、第1始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、第1始動口SW13aがONであるか否かの判別を行い(S21)、第1始動口SW13aがONであると判別した場合は、第1始動口SW13aの第1保留個数U1が、保留上限の4個より少ないか否かの判別を行う(S22)。第1保留個数U1が「4」より小さい場合は第1保留個数U1に「1」を加算する(S23)。
次に、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数)を取得してRAM114に格納する(S24)。この後、賞球3個コマンドをセットして(S25)、メイン処理に戻る。なお、ステップS22において、第1保留個数U1が「4」であると判別した場合は、ステップS25において賞球3個コマンドをセットして第1始動口SW処理を終了する。また、ステップS21において、第1始動口SW13aがONでないと判別した場合は第1始動口SW処理を終了する。
図8は、第2始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、第2始動口SW14aがONであるか否かの判別を行い(S31)、第2始動口SW14aがONであると判別した場合は、第2始動口SW14aの第2保留個数U2が、保留上限の4個より少ないか否かの判別を行う(S32)。第2保留個数U2が「4」より小さい場合は、第2保留個数U2に「1」を加算する(S33)。
次に、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数)を取得してRAM114に格納する(S34)。この後、第2始動口への入球であることを示す第2始動口フラグをONにし(S35)、賞球3個コマンドをセットして(S36)、第2始動口SW処理を終了する。なお、ステップS32において、第2保留個数U2が「4」であると判別した場合は、ステップS36において賞球3個コマンドをセットして、第2始動口SW処理を終了する。また、ステップS31において第2始動口SW14aがONでないと判別した場合は、そのまま第2始動口SW処理を終了する。
図9は、ゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、ゲート15のゲートSW15aがONであるか否かの判別を行い(S41)、ゲートSW15aがONであると判別した場合は、ゲートSW15aの保留個数Gが、保留上限の4個より少ないか否かの判別を行う(S42)。保留個数Gが「4」より小さい場合は、保留個数Gに「1」を加算し(S43)、当たり乱数を取得してRAM114に格納して(S44)、ゲートSW処理を終了する。なお、ゲートSW15aがONでない場合、または保留個数Gが「4」の場合もゲートSW処理を終了する。
図10は、特別図柄変動処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、特別遊技中であるか否かの判別を行い(S101)、特別遊技中でないと判別した場合は、第1特別図柄表示器21の第1特別図柄、又は第2特別図柄表示器22の第2特別図柄が変動表示中であるか否かの判別を行う(S102)。第1又は第2特別図柄が変動表示中であると判別した場合は、次に第1又は第2特別図柄の変動時間が終了したか否かの判別を行い(S103)、第1又は第2特別図柄の変動時間が終了したと判別した場合は、第1特別図柄表示器21の第1特別図柄、又は第2特別図柄表示器22の第2特別図柄の変動を停止させて表示する(S104)。この後、変動時間をリセットし(S105)、後述する停止中処理(S106)を実行して、特別図柄変動処理を終了する。
この後、RAM114の記憶領域に記憶されたデータ(各種乱数値)を1つ前の記録領域にシフトさせる(S109)。例えば、第2始動口SW用の記憶領域として第1〜第4の記憶領域がRAM114に設けられている場合は、第4記憶領域に記憶されたデータを第3記憶領域にシフトさせ、第3記憶領域に記憶されたデータを第2記憶領域にシフトさせ、第2記憶領域に記憶されたデータを第1記憶領域にシフトさせる。そして第1記憶領域に記憶されたデータを所定の処理領域に書き込むようにする。
次に、所定の処理領域に書き込まれたデータに基づいて大当たり判定処理を実行する(S112)。大当たり判定処理を実行後は、変動パターン選択処理を実行する(S113)。変動パターン選択処理を実行後は、演出実行コマンドをセットし(S114)、第1特別図柄表示器21、または第2特別図柄表示器22の変動表示を開始させる(S115)。この後、変動時間の計測を開始して(S116)、特別図柄変動処理を終了する。
なお、ステップS101において特別遊技中であると判別した場合、ステップS103において変動時間が終了していないと判別した場合、或いはステップS110において、第1保留個数U1が≧1でないと判別した場合は、特別図柄変動処理を終了する。
図11は、大当たり判定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、RAM114に記憶されている高確率遊技フラグがONであるか否かの判別を行い(S201)、高確率遊技フラグがONであると判別した場合は、RAM114に展開した高確率時乱数判定テーブルを選択し(S202)、高確率遊技フラグがONでないと判別した場合は、RAM114に展開した低確率時乱数判定テーブルを選択する(S203)。
次に、CPU112は、大当たり乱数の判定を行い(S204)、続くステップS205において、大当たり乱数から大当たりであるか否かの判別を行う。ここで、大当たりと判別した場合は、大当たり図柄乱数の判定を行い(S206)、その判定結果に基づいて、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22に大当たり図柄をセットする(S207)。この後、大当たり判定処理を終了する。
一方、ステップS205において、大当たりでないと判別した場合は、ステップS208において、大当たり乱数により小当たりであるか否かの判別を行う(S208)。ここで、小当たりと判別した場合は、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22に小当たり図柄をセットし(S209)、小当たりでない判別した場合は、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にハズレ図柄をセットする(S210)。この後、大当たり判定処理を終了する。
図12は、変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、先ず、大当たり図柄に基づいて大当たりであるか否かの判別を行い(S301)、大当たりであると判別した場合は、大当たり用テーブルをRAM114にセットする(S302)。
一方、ステップS301において、大当たりでないと判別した場合は、次に大当たり図柄に基づいて小当たりであるか否かの判別を行い(S303)、小当たりであると判別した場合は、小当たり用テーブルをRAM114にセットする(S304)。また、ステップS303において、小当たりでないと判別した場合は、次にリーチ乱数の判定を行い(S305)、リーチ乱数によりリーチ有りか否かの判別を行う(S306)。ここで、リーチ有りと判別した場合は、リーチ用テーブルをRAM114にセットし(S307)、リーチ無しと判別した場合は、ハズレ用テーブルをRAM114にセットする(S308)。
次に、CPU112は、セットしたテーブルの中から変動乱数を取得してRAM114に格納した後(S309)、変動乱数の判別を行い(S310)、その変動乱数に応じた変動パターンをセットする(S311)。この後、変動パターン選択処理を終了する。
図13は、変動停止中処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットされた第1又は第2特別図柄により大当たりであるか否かの判別を行い(S401)、大当たりであると判別した場合は、大当たり図柄が高確率当たりであるか否かの判別を行う(S402)。つまり、ここでは、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットされている第1又は第2特別図柄が「高確率時短付長当たり」、「高確率時短付短当たり」「高確率時短無し短当たり」のいずれかであるか判断する。
ステップS402において、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットされている第1又は第2特別図柄が高確率当たりであると判別した場合は、RAM114の高確率遊技フラグをONにする(S403)。また、ステップS402において、セットされている第1又は第2特別図柄が高確率当たりでないと判別した場合、つまり、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットされている特別図柄が「通常時短付長当たり」「通常時短付短当たり」「通常時短無し短当たり」のいずれかであると判別した場合は、RAM114に設けられている高確率遊技フラグをOFFにする(S404)。
ステップS405において、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットされている第1又は第2特別図柄が時短付き当たりであると判別した場合は、RAM114に設けられている時短遊技フラグをONにし(S406)、時短遊技状態の変動回数Jとして「100」を記憶する(S407)。
一方、ステップS405において、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットされている第1又は第2特別図柄が時短付き当たりでない判別した場合、つまり、セットされている特別図柄が「高確率時短無し短当たり]または「通常時短無し短当たりであると判別した場合は、RAM114に設けられている時短遊技フラグをOFFにし(S408)、時短遊技状態の変動回数Jをリセットする(S409)。つまり、変動回数Jに「0」を記憶する。
次に、CPU112は、大当たりが長当たりであるか否かの判別を行う(S410)。つまり、セットされている特別図柄が「高確率時短付長当たり」または「通常時短付長当たり」であるか否かの判別を行う。その結果、長当たりであると判別した場合は、RAM114に設けられている長当たり遊技開始フラグをONにする(S411)。一方、長当たりでないと判別した場合は、RAM114に設けられている短当たり遊技開始フラグをONにする(S412)。
次に、CPU112は、変動回数Jが「0」であるか否かの判別を行い(S415)、変動回数Jが「0」であれば、時短遊技状態における特別図柄の変動表示が100回行われたことを意味するので、RAM114の時短遊技フラグをOFFにする(S416)。
次に、CPU112は、セットされている特別図柄が「小当たり」であるか否かの判別を行い(S417)、小当たりであると判別した場合は、RAM114に設けられている小当たり遊技開始フラグをONにし(S418)、小当たりでないと判別した場合は、変動停止中処理を終了する。
図14は、普通図柄処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、補助遊技中であるか否かの判別を行い(S451)、補助遊技中でなければ、普通図柄が変動中であるか否かの判別を行う(S452)。普通図柄が変動中であると判別した場合は、次に変動時間が終了したか否かの判別を行い(S453)、変動時間が終了したと判別した場合は変動を停止する(S454)。
次に、変動時間をリセットし(S455)、普通図柄の停止図柄が当たり図柄であるか否かの判別を行う(S456)。停止図柄が当たり図柄であると判別した場合は、補助遊技を開始して(S457)、普通図柄処理を終了する。なお、ステップS453において、変動時間が終了していないと判別した場合、或いはステップS456において、停止図柄が当たり図柄でない場合は、そのまま普通図柄処理を終了する。
次に、時短遊技状態であるか否かの判別を行い(S464)、時短遊技状態であれば普通図柄表示器26の変動時間を3秒にセットする(S465)。
一方、ステップS464において、時短遊技状態でないと判別した場合は、普通図柄表示器26の変動時間を29秒にセットする(S466)。この後、普通図柄表示器26の変動を開始させ(S467)、変動時間の計測を開始して(S468)、普通図柄処理を終了する。なお、ステップS458において、保留個数Gが≧1でないと判別した場合は、そのまま普通図柄処理を終了する。
図15は、大入賞口処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、RAM114に設けられている大当たり遊技開始フラグがONであるか否かの判別を行い(S501)、大当たり遊技開始フラグがONであると判別した場合は、大当たり遊技処理を実行する(S502)。一方、ステップ501において、大当たり遊技開始フラグがONでないと判別した場合は、次に小当たり遊技開始フラグがONであるか否かの判別を行い(S503)、小当たり遊技開始フラグがONであると判別した場合は、小当たり遊技処理を実行する(S504)。上記大当たり遊技処理、又は小当たり遊技処理の実行後は、大入賞口処理を終了する。また、ステップS503において、小当たり遊技開始フラグがONでないと判別した場合は、大入賞口処理を終了する。
図16は、大当たり遊技処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、先ず、メイン制御基板111から演出制御基板120に対して大当たり遊技の開始情報であるオープニングコマンドが既に送信されているか否かの判別を行う(S601)。ステップS601において、オープニングコマンドがまだ送信されていないと判別した場合は、演出制御基板120に送信するオープニングコマンドをセットする(S602)。この後、オープニング時間の計測を開始して(S603)、大当たり遊技処理を終了する。
一方、ステップS601において、オープニングコマンドが既に送信されていると判別した場合は、現在オープニング中であるか否かの判別を行い(S604)、オープニング中であると判別した場合は、予め設定されたオープニング時間を経過したか否かの判別を行う(S605)。その結果、予め設定されたオープニング時間を経過していないと判別した場合には、大当たり遊技処理を終了する。
一方、オープニング時間を経過したと判別した場合には、RAM114に記憶されている大入賞口16の入球数Cをリセットする(S606)。
次に、CPU112は、大入賞口16を開放するために大入賞口16を開閉する大入賞口ソレノイド16bを通電する(S609)。このとき、CPU112は、RAM114に記憶されている長当たり遊技開始フラグがONされている場合には、大入賞口ソレノイド16bの通電時間を30秒に設定する。またRAM114に記憶されている短当たり遊技開始フラグがONされている場合には、大入賞口ソレノイド16bの通電時間を0.1秒に設定する。この後、CPU112は、大入賞口16の開放時間の計測を開始して(S610)、大当たり遊技処理を終了する。
次に、CPU112は、大入賞口16の開放が設定された開放時間、換言すれば、大入賞口ソレノイド16bの通電時間を経過したか否かの判別を行う(S615)。その結果、設定時間を経過したと判別した場合には、ステップS617に移行して、大入賞口ソレノイド16bの通電を停止する(S617)。また、大入賞口16の開放が設定された開放時間内であっても、大入賞口16に所定個数(例えば9個)の遊技球が入球した場合(S616)には、ステップS617に移行して大入賞口ソレノイド16bの通電を停止する。なお、設定時間が経過しておらず、且つ、大入賞口16の入球数Cが所定個数に達していない場合には、そのまま大当たり遊技処理を終了する。
ステップS618において、ラウンド遊技回数Rは最大でないと判別した場合は、インターバル時間をセットして(S619)、インターバル時間の計測を開始する(S620)。なお、本実施形態においては、長当たり遊技と短当たり遊技のラウンド遊技回数Rが同じであるため、大当たり遊技が長当たり遊技の場合のインターバル時間と、短当たり遊技の場合のインターバル時間を異なる時間に設定することが可能である。
上記ステップS618において、ラウンド遊技回数Rが最大に達したと判別した場合には、ラウンド遊技回数Rをリセットする(S621)。この後、大当たり遊技終了の情報を演出制御基板120に送信するためにエンディングコマンドをセットする(S622)。この後、エンディング時間の計測を開始して(S623)、ステップS624に進む。
図17は、小当たり遊技処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、先ず、メイン制御基板111から演出制御基板120に対して小当たり遊技の開始情報であるオープニングコマンドが既に送信されているか否かの判別を行う(S701)。ステップS701において、オープニングコマンドがまだ送信されていないと判別した場合は、演出制御基板120に送信するオープニングコマンドをセットする(S702)。この後、オープニング時間の計測を開始して(S703)、小当たり遊技処理を終了する。
一方、ステップS701において、オープニングコマンドが既に送信されていると判別した場合は、現在オープニング中であるか否かの判別を行い(S704)、オープニング中であると判別した場合は、予め設定されたオープニング時間を経過したか否かの判別を行う(S705)。その結果、予め設定されたオープニング時間を経過していないと判別した場合には、小当たり遊技処理を終了する。
一方、オープニング時間を経過したと判別した場合には、大入賞口ソレノイド16bを通電制御するためのコマンドをセットする(S706)。このコマンドは、大入賞口ソレノイド16bに対して、所定時間(例えば0.1秒間)の通電を所定のインターバルをもって15回行う命令である。つまり、上記大当たり遊技処理と異なり、小当たり遊技処理においては、大入賞口ソレノイド16bに対する制御、即ち大入賞口16の開閉動作が一連の動作として行われることになる。
上記ステップS706において、大入賞口ソレノイド16bを通電制御するためのコマンドをセット後は、大入賞口作動時間の計測を開始して(S707)、小当たり遊技処理を終了する。
次に、CPU112は、大入賞口16の作動時間が予め設定された作動時間を経過したか否かの判別を行う(S711)。ここで言う作動時間とは、一連の動作により行われる大入賞口16の開閉動作時間の合計である。
ステップS711において、大入賞口16の作動時間を経過したと判別した場合には、ステップS713に移行して、大入賞口ソレノイド16bの制御を終了する(S713)。また、大入賞口16が作動時間内であっても、大入賞口16に所定個数(例えば9個)の遊技球が入球した場合(S712)には、ステップS713に移行して、大入賞口ソレノイド16bの制御を終了する。なお、作動時間が経過しておらず、且つ、大入賞口16の入球数Cが所定個数に達していない場合には、そのまま小当たり遊技処理を終了する。
ステップS713において、大入賞口ソレノイド16bの制御を終了したら、次にRAM114に記憶された大入賞口16の入球数Cをリセットする(S714)。この後、小当たり遊技終了の情報を演出制御基板120に送信するためにエンディングコマンドをセットして(S715)、エンディング時間の計測を開始して(S716)、ステップS717に進む。
図18は、電チュー処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、電チュー14が作動中である補助遊技中であるか否かの判別を行い(S801)、補助遊技中であれば、次にオープニング中であるか否かの判別を行う(S802)。ここで、オープニング中であると判別した場合は、オープニング時間が経過したか否かの判別を行い(S803)、オープニング時間経過していると判別した場合は時短遊技状態であるか否かの判別を行い(S804)、時短遊技状態であれば、電チュー14の開放時間を3.5秒にセットする(S805)。また、ステップS804において、時短遊技状態でないと判別した場合は電チュー14の開放時間を0.2秒にセットする(S806)。この後、電チュー14の開放を行い(S807)、電チュー14の開放時間が経過したか否かの判別を行い(S808)、開放時間経過した場合は、電チュー14を閉口する(S809)。この後、補助遊技を終了して(S810)、電チュー処理を終了する。
なお、ステップS802において、オープニング中でないと判別した場合はステップS808に移行する。また、ステップS801において、補助遊技中でないと判別した場合、ステップS803においてオープニング時間が経過していないと判別した場合、或いはステップS808において、電チュー14の開放時間が経過していないと判別した場合は、そのまま電チュー処理を終了する。
図19は、出力処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、ステップS901において、上記図10のステップS114において演出実行コマンドがセットされていれば演出制御基板121に送信する。
次に、CPU112は、上記図16に示した大当たり遊技処理において大当たり遊技オープニングコマンド、大当たり遊技ラウンド開始コマンド、大当たり遊技エンディングコマンドがセットされていれば、演出制御基板121に送信する(S902〜S904)。
次いで、CPU112は、上記図17に示した小当たり遊技処理において小当たり遊技オープニングコマンド、小当たり遊技エンディングコマンドがセットされていれば、演出制御基板121に送信する(S905、S906)。この後、図示しない外部装置へのコマンド送信を行って(S907)、出力処理を終了する。なお、外部装置としては、例えば、パチンコ遊技機100の上方に設置された表示装置がある。
メイン制御基板111から送信された各種コマンドは、演出制御基板121のRAM124に一時的に記憶され、演出制御基板121のCPU122がROM123に格納されているプログラムを所定の間隔で実行することにより実現されるものである。
[演出制御基板の主要処理]
図20は、演出制御基板において実行される主要処理の一例を示したフローチャートであり、この場合、CPU122は、演出実行コマンド処理(S1001)、演出制御処理(S1002)を繰り返し行う。
図21は、演出実行コマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。なお、この図に示す演出実行コマンド処理により第1の実施形態の動作が実現される。
この場合、CPU122は、ステップS1101において、演出実行コマンドの有無を判別し、演出実行コマンドありと判別した場合は、ステップS1102に進み、演出実行コマンドなしと判別した場合は、演出実行コマンド受信処理を終了する。
次に、CPU122は、ステップS1102において、短当たりであるか否かの判別を行い、短当たりであると判別した場合は、ステップS1103において、画像表示器11に表示する装飾図柄として、特定図柄を選択する割合が高くなるように設定されている短当たり示唆図柄テーブルをセットしてステップS1107に進む。
一方、ステップS1102において、短当たりでないと判別した場合は、ステップS1104において、小当たりであるか否かの判別を行い、小当たりであると判別した場合は、ステップS1105において、画像表示器11に表示する装飾図柄として、非特定図柄を選択する割合が高くなるように設定されている小当たり示唆図柄テーブルをセットしてステップS1107に進み、ステップS1104において、小当たりでないと判別した場合は、ステップS1106において、通常図柄テーブルをセットしてステップS1107に進む。
次に、ステップS1107において、演出乱数を取得し、続くステップS1108において、演出乱数を判定し、演出内容を決定する。演出内容が決定したら、続くステップS1109において、当該演出内容に係る演出確定コマンドをセットして、演出実行コマンド受信処理を終了する。
図22は、演出実行コマンド受信処理の他の例を示したフローチャートである。なお、この図に示す演出実行コマンド処理により第2の実施形態の動作が実現される。
この場合、CPU122は、ステップS1151において、演出実行コマンドの有無を判別し、演出実行コマンドありと判別した場合は、ステップS1152に進み、演出実行コマンドなしと判別した場合は、演出実行コマンド受信処理を終了する。
次に、CPU122は、ステップS1152において、短当たりであるか否かの判別を行い、短当たりであると判別した場合は、ステップS1153において、短当たり示唆フラグをONにしてステップS1156に進む。
一方、ステップS1152において、短当たりでないと判別した場合は、ステップS1154において、小当たりであるか否かの判別を行い、小当たりであると判別した場合は、ステップS1155において、小当たり示唆フラグをONにしてステップS1156に進む。またステップS1154において、小当たりでないと判別した場合は、そのままステップS1156に進む。
一方、ステップS1156において、短当たり示唆フラグがONでないと判別した場合は、ステップS1160において、小当たり示唆フラグがONであるか否かの判別を行い、小当たり示唆フラグがONであると判別した場合は、ステップS1161において、小当たり時にはリーチ図柄が選択されるように構成されているのみの小当たり示唆図柄テーブルをセットする。そして続くステップS1162において、所定期間経過したか否かの判別を行い、所定期間経過したと判別した場合は、小当たり示唆フラグをOFFに戻してステップS1165に進み、所定期間経過していない場合は示唆フラグをONのままにしてステップS1165に進む。ここで、所定期間としては、小当たり示唆フラグがONになってからの特別図柄の変動回数、或いは小当たり示唆フラグがONになってからの経過時間とされる。
この後、CPU122は、ステップS1165において、演出乱数を取得し、続くステップS1166において、演出乱数を判定し、演出内容を決定する。演出内容が決定したら、続くステップS1167において、当該演出内容に係る演出確定コマンドをセットして、演出実行コマンド受信処理を終了する。
図23は、演出制御処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、ステップS1201において演出表示器10の制御を開始し、続くステップS1202において可動役物装置147の制御を開始する。次にステップS1203において枠ランプ145、盤ランプ146等の各種照明装置の制御を開始し、続くステップS1204において音声出力装置(スピーカ)の制御を開始して、演出制御処理を終了する。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機では、第2当たりが高確率時短無し短当たりである場合を例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、第2当たりが、例えば高確率時短あり短当たりの場合等にも適用可能である。
Claims (6)
- 装飾図柄を表示可能な画像表示手段と、
遊技球が入球可能な始動口と、
遊技球が入賞し難い閉状態から遊技球が入賞し易い開状態に変化可能な大入賞装置と、
前記始動口に遊技球が入球することにより当たりか否かの判定を行う当たり判定手段と、
前記当たり判定手段により第1当たりと判定された場合に、前記大入賞装置を所定期間、開状態に変化させる第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、
前記当たり判定手段により第2当たりと判定された場合に、前記大入賞装置を前記第1特別遊技より短い期間、開状態に変化させる第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、
前記当たり判定手段により第3当たりと判定された場合に、前記大入賞装置を前記第2特別遊技と略同一態様に変化させる第3特別遊技を実行する第3特別遊技実行手段と、
少なくとも前記第2特別遊技終了後、前記当たり判定手段が当たりと判定する確率を低確率から高確率に変更する高確率遊技変更手段と、
前記当たり判定手段により前記第2当たり又は前記第3当たりと判定された場合に、前記画像表示手段に所定態様の装飾図柄を表示して、前記第2当たり又は前記第3当たりの期待度を示唆する示唆演出を行う演出制御手段と、
を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記演出制御手段は、前記当たり判定手段により前記第2当たりと判定された場合は、前記装飾図柄として特定図柄を選択して示唆演出を行う割合が高く、前記当たり判定手段により前記第3当たりと判定された場合は、前記装飾図柄として特定図柄以外の装飾図柄を選択して示唆演出を行う割合が高いことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
- 前記演出制御手段は、前記当たり判定手段により前記第2当たりと判定された場合は、前記画像表示手段に表示するリーチ図柄として前記特定図柄を選択してリーチ演出を行う割合が高いことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
- 前記演出制御手段は、前記当たり判定手段により前記第2当たり又は前記第3当たりと判定された場合は、前記画像表示手段にリーチ図柄を表示し、最後に停止する装飾図柄を利用して示唆演出を行うことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
- 前記演出制御手段は、前記当たり判定手段により前記第3当たりと判定された場合は、前記画像表示手段に表示するリーチ図柄として前記特定図柄以外の装飾図柄を選択してリーチ演出を行う割合が高いことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
- 装飾図柄を表示可能な画像表示手段と、
遊技球が入球可能な始動口と、
遊技球が入賞し難い閉状態から遊技球が入賞し易い開状態に変化可能な大入賞装置と、
前記始動口に遊技球が入球することにより当たりか否かの判定を行う当たり判定手段と、
前記当たり判定手段により第1当たりと判定された場合に、前記大入賞装置を所定期間、開状態に変化させる第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、
前記当たり判定手段により第2当たりと判定された場合に、前記大入賞装置を前記第1特別遊技より短い期間、開状態に変化させる第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、
前記当たり判定手段により第3当たりと判定された場合に、前記大入賞装置を前記第2特別遊技と略同一態様に変化させる第3特別遊技を実行する第3特別遊技実行手段と、
少なくとも前記第2特別遊技終了後、前記当たり判定手段が当たりと判定する確率を低確率から高確率に変更する高確率遊技変更手段と、
前記当たり判定手段により前記第2当たりと判定された場合は、前記画像表示手段にリーチ図柄を表示すると共に、前記第2特別遊技終了後は、前記第2当たりと判定されたときに前記画像表示手段に表示したリーチ図柄と同一のリーチ図柄でリーチ演出を行う割合を高くして前記第2当たりの期待度を示唆する示唆演出を行う演出制御手段と、
を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
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