以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態における遊技機1の一例を示す正面図である。遊技機1は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が各種入賞口に入球すると賞球を払い出すように構成されたものである。この遊技機1は、透明ガラス板が嵌め込まれた窓部2を有する枠部材3と、その枠部材3の窓部2の背面側に着脱自在に取り付けられた遊技盤10とを備えている。
枠部材3は窓部2の下部右側に遊技者が操作するハンドルレバー4を備えており、遊技者がこのハンドルレバー4を時計方向に回転操作すると、その操作角度に応じた打球力で遊技球が遊技盤10の盤面に所定の時間間隔で打ち出されるようになっている。また枠部材3は、窓部2の上部左右両側に設けられたスピーカ5と、窓部2の上部および下部のそれぞれ中央に設けられた枠ランプ6とを備えており、スピーカ5は楽曲や音声、効果音などを発することで各種の演出を行い、枠ランプ6は点灯点滅のパターンや発光色の違いなどで各種の演出を行うように構成されている。
図2は、遊技盤10の一例を示す正面図である。遊技盤10は、正面側に相当する遊技盤面10aにおいて外側レール11と内側レール12とで囲まれた遊技領域13を有しており、遊技者がハンドルレバー4を操作することによって打ち出される遊技球は外レール11と内側レール12との間から遊技領域13の左上の部分に打ち出される。その遊技領域13の内側には、遊技盤10の略中央に位置するように液晶表示デバイスなどで構成された画像表示器8が設けられており、さらにその画像表示器8の周縁には飾り枠体14が設けられている。画像表示器8は、演出のための各種の画像を表示するためのものであり、遊技の進行に伴い、例えば図柄抽選結果(図柄変動結果)を1〜9などの数字を付した複数の装飾図柄によって報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。飾り枠体14は画像表示器8の画面枠を規定しており、この飾り枠体14には演出用の種々のランプや可動物などが配置されている。また飾り枠体14の中央下部には遊技球が転動可能なステージ14aが設けられている。
遊技領域13における飾り枠体14の周囲には、多数の釘15、スルーゲート16、風車17、普通入賞口18、第1始動口19、電動チューリップ20、第2始動口21、第1大入賞口22、第1役物23、アウト口24等の公知の部材が配置されている。また本実施形態では、飾り枠体14の上部に、第2大入賞口25、第2役物26、第2大入賞口25に入球した遊技球を排出する排出路27、第2大入賞口25に入球した遊技球を検知する第2大入賞口スイッチ28、および、後述する潜伏確変モードに移行した確率を遊技者に報知するために7セグメント表示器などで構成された期待度表示器29が設けられている。さらに、遊技領域13の外側で遊技盤面10aの右下部には、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器30が設けられている。
例えば、スルーゲート16は遊技領域13の左側上部に設けられている。スルーゲート16は、遊技機1において普通図柄抽選が行われる条件となるゲートであり、遊技球がこのゲートを通過すると普通図柄抽選が開始される。普通入賞口18は遊技領域13の下部の複数箇所に設けられている。普通入賞口18は、遊技球が入球した場合、所定球数の賞球を払い出すための入賞口である。
また第1始動口19は飾り枠体14におけるステージ14aの中央下方に設けられており、電動チューリップ20および第2始動口21は第1始動口19の下方に設けられている。電動チューリップ20は左右に開閉する羽根部材を備えており、電動チューリップ20が左右に開放していれば遊技球が第2始動口21に入球し易い状態となる。この電動チューリップ20は、遊技球がスルーゲート16を通過したことに伴って行われる普通図柄抽選に当選すると、左右の羽根部材が所定時間および所定回数開放するようになっている。第1始動口19および第2始動口21のそれぞれは、所定球数の賞球を払い出すための入賞口であると共に、遊技機1において特別図柄抽選(大当たり抽選)が行われる条件となる入賞口である。そのため、これら始動口19,21に遊技球が入球すると、特別図柄抽選が行われると共に、画像表示器8において装飾図柄の変動表示が開始される。
第1大入賞口22および第1役物23は、電動チューリップ20のさらに下方に設けられている。第1役物23は、第1大入賞口22を開閉する役物であり、通常は第1大入賞口22を閉鎖した状態となっており、遊技機1における特別図柄抽選(大当たり抽選)で大当たりに当選して遊技機1が特別遊技状態に移行すると、第1大入賞口22の下縁に沿って配置された略水平な回動軸周りに回動して第1大入賞口22を開放する。
また飾り枠体14の上部に設けられた第2役物26は、第2大入賞口25を開閉する役物であり、通常は第2大入賞口25を閉鎖した状態となっており、遊技機1における特別図柄抽選(大当たり抽選)で大当たりに当選して遊技機1が特別遊技状態に移行すると、所定の条件下で第2大入賞口25を開放する。
図3は、第2大入賞口25および第2役物26の一構成例を示す図であり、(a)は第2役物26が第2大入賞口25を閉鎖した状態を、(b)は第2役物26が第2大入賞口25を開放した状態を示している。第2役物26は羽根状の部材によって構成されており、その下部には遊技盤面10aの背面方向に向かって延設された回動軸26aが取り付けられ、その先端にピニオン43が設けられている。また遊技盤10の背面側には第2役物26を駆動する第2役物ソレノイド41が設けられている。第2役物ソレノイド41は、鉛直下方に延びるラック42を上下動させることで、ラック42と歯合するピニオン43を回動させる。そして回動軸26aはピニオン43と一体的に回動することで、第2役物26の開閉動作を行うように構成されている。また第2大入賞口25には、遊技球を受けるトレー部材45が設けられている。このトレー部材45は遊技盤10の背面側に向かって下降傾斜しており、その最も低くなった部分に遊技球を排出路27に導くための排出口46が形成されている。そして第2大入賞口スイッチ28はトレー部材45の下方に設けられており、遊技球が排出口46から排出路27に導かれる際にその遊技球の入賞を検知する。このような第2役物26および第2大入賞口25は、飾り枠体14の上部左寄りの位置にあり、第2役物26が第2大入賞口25を開放すれば、遊技者がハンドルレバー4の操作角度を調整することにより、第2大入賞口25への入賞を狙いやすいように配置されている。
ここで遊技機1が特別遊技状態に移行して第2役物26を開閉する場合、第2役物26は、第1役物23が第1大入賞口22を開放するタイミングとは異なるタイミングで第2大入賞口25を開放し、第1役物23と第2役物26との開放回数が合わせて所定ラウンド数(例えば15ラウンド)となるように制御される。
次に図4は遊技盤面10aの右下に設けられた表示器30を拡大して示す図である。表示器30は、遊技球がスルーゲート16を通過することによって作動する普通図柄表示器31と、普通図柄抽選の保留数を表示する普通図柄保留表示器32と、遊技球が第1始動口19および第2始動口21に入球することによって作動する特別図柄表示器33と、特別図柄抽選(大当たり抽選)の保留数を表示する特別図柄保留表示器34とを備えている。
普通図柄表示器31は、遊技球がスルーゲート16を通過したことによって行われる普通図柄の抽選結果を表示するものであり、当選した場合には当選図柄(例えば○の図柄)を表示し、ハズレの場合にはハズレ図柄(例えば×の図柄)を表示する。この普通図柄表示器31は、遊技機1において普通図柄の抽選が行われると、当選図柄とハズレ図柄とを交互に点灯表示する変動表示を所定時間行った後、普通図柄の抽選結果に応じて当選図柄とハズレ図柄とのいずれか一方を点灯させる。そして普通図柄の抽選に当選した場合、普通図柄表示器31は当選図柄を表示した状態で停止し、遊技状態に応じて電動チューリップ20が所定時間および所定回数開放される。
普通図柄保留表示器32は、普通図柄の変動表示中に遊技球がスルーゲート16を通過した場合に先の変動表示が終了するまで次の変動表示が保留されるので、その保留数を表示するものである。尚、図例において普通図柄保留表示器32は、一列に配設した4つのLED表示部を備えており、最大4つの保留数を表示することができるようになっている。
特別図柄表示器33は、遊技球が第1始動口19および第2始動口21に入球したことによって行われる特別図柄の抽選結果を表示するものであり、例えば7セグメント表示器で構成される。この特別図柄表示器33は、遊技機1において特別図柄の抽選が行われると、所定時間変動表示を行った後、その抽選結果を種々の態様で表示する。例えば、特別図柄抽選の結果、大当たりに当選すれば、特別図柄表示器33は変動表示後にその大当たりに対応した表示で停止し、遊技機1は特別遊技状態に移行する。そして第1役物23および第2役物26のいずれか一方を開放させるラウンドが所定ラウンド数繰り返される。
特別図柄保留表示器34は、特別図柄の変動表示中に遊技球が第1始動口19および第2始動口21に入球した場合に先の変動表示が終了するまで次の変動表示が保留されるので、その保留数を表示するものである。尚、図例において特別図柄保留表示器34は、一列に配設した4つのLED表示部を備えており、最大4つの保留数を表示することができるようになっている。
ここで本実施形態の遊技機1において特別図柄抽選で大当たりに当選した場合の特別遊技状態について説明する。本実施形態の遊技機1は、特別図柄抽選で大当たりに当選すると、第1役物23および第2役物26のいずれか一方を開放するラウンドを所定ラウンド数繰り返す特別遊技状態として、第1特別遊技状態および第2特別遊技状態のいずれか一方を設定すると共に、第1特別遊技状態および第2特別遊技状態の終了後における遊技状態としてその後の特別図柄抽選(大当たり抽選)における大当たりの当選確率が通常確率である通常確率状態と、通常確率よりも高い確率である高確率状態とのいずれかを設定する。
ここで第1特別遊技状態は、第1役物23および第2役物26の1回当たりの開放時間が比較的長い時間(例えば30秒など)に設定され、その設定時間が経過するか或いは開放中に所定球数の入球がカウントされれば第1役物23および第2役物26を閉鎖するラウンドを所定ラウンド数繰り返す遊技状態である。この第1特別遊技状態では、第1役物23および第2役物26の開放時間が長いため、第1役物23および第2役物26の開放中に遊技球が第1大入賞口22および第2大入賞口25のそれぞれに入球する可能性が高く、多くの賞球を獲得し得る特別遊技状態となる。尚、以下においては、この第1特別遊技状態のことを単に「長当たり」又は「長当たり状態」と呼ぶこともある。
遊技機1において第1特別遊技状態が設定された場合、第1特別遊技状態の終了後における遊技状態としては、その後の特別図柄抽選における大当たりの当選確率が通常確率よりも高確率に変動して通常遊技とは異なった遊技演出が行われる確率変動(確変)モードと、当選確率は通常確率のままで図柄変動時間が短縮されて大当たり抽選が行われる頻度を増加させる変動時間短縮(時短)モードとのいずれか一方が設定される。つまり、この場合は、確率変動(確変)モードが遊技者にとって有利な高確率状態であり、変動時間短縮(時短)モードが通常確率状態である。
一方、第2特別遊技状態は、第1役物23および第2役物26の1回当たりの開放時間が第1特別遊技状態(長当たり状態)よりも短い時間(例えば0.1秒など)に設定され、その設定時間が経過するか或いは開放中に所定球数の入球がカウントされれば第1役物23および第2役物26を閉鎖するラウンドを所定ラウンド数繰り返す遊技状態である。この第2特別遊技状態では、第1役物23および第2役物26の開放時間が、遊技球の入球しにくい短い時間に設定されるため、第1役物23および第2役物26の開放中に遊技球が第1大入賞口22および第2大入賞口25のそれぞれに入球する可能性は低く、多くの賞球を獲得することが困難な特別遊技状態となる。尚、以下においては、この第2特別遊技状態のことを単に「短当たり」又は「短当たり状態」と呼ぶこともある。
遊技機1において第2特別遊技状態が設定された場合、第2特別遊技状態の終了後における遊技状態としては、その後の特別図柄抽選における大当たりの当選確率が通常確率よりも高確率に変動するが遊技演出は通常遊技のときと同じ状態の潜伏確率変動(潜伏確変)モードと、当選確率は通常確率のままで図柄変動時間も通常の時間が維持される通常遊技(通常)モードとのいずれか一方が設定される。つまり、この場合は、潜伏確率変動(潜伏確変)モードが遊技者にとって有利な高確率状態であり、通常遊技(通常)モードが通常確率状態である。
したがって、本実施形態では特別図柄抽選で大当たりに当選した場合、その「大当たり」の種類として、第1特別遊技状態と確変モードとが設定される場合、第1特別遊技状態と時短モードとが設定される場合、第2特別遊技状態と潜伏確変モードとが設定される場合および第2特別遊技状態と通常モードとが設定される場合の4つの種類がある。そして表示部30の特別図柄表示器33にはこれらの種類を区別して特別図柄の表示が行われる。このとき特別図柄の表示態様は、遊技者が一見して「大当たり」の種別を把握することができないような表示態様となっている。
図5は、表示器30の特別図柄表示器33における表示態様の一例を示す図である。図5(a)は、特別図柄抽選で大当たりに当選し、第1特別遊技状態と確変モードとが設定された場合の特別図柄33aを示している。特別図柄抽選で大当たりに当選し、第1特別遊技状態と確変モードとが設定されると、特別図柄表示器33は、変動表示後に特別図柄33aを表示した状態で停止する。このとき画像表示器8においては1〜9などの数字を付した複数の装飾図柄が例えば「777」などの奇数図柄で揃った状態で停止する。
図5(b)は、特別図柄抽選で大当たりに当選し、第1特別遊技状態と時短モードとが設定された場合の特別図柄33bを示している。特別図柄抽選で大当たりに当選し、第1特別遊技状態と時短モードとが設定されると、特別図柄表示器33は、変動表示後に特別図柄33bを表示した状態で停止する。このとき画像表示器8においては1〜9などの数字を付した複数の装飾図柄が例えば「222」などの偶数図柄で揃った状態で停止する。
図5(c)は、特別図柄抽選で大当たりに当選し、第2特別遊技状態と潜伏確変モードとが設定された場合の特別図柄33c,33d,33e,33f,33gを示している。特別図柄抽選で大当たりに当選し、第2特別遊技状態と潜伏確変モードとが設定されると、特別図柄表示器33は、変動表示後に特別図柄33c,33d,33e,33f,33gのいずれかを表示した状態で停止する。このとき画像表示器8においては1〜9などの数字を付した複数の装飾図柄が例えば「123」などの所定の図柄で停止する。ここで特別図柄33c,33d,33e,33f,33gのそれぞれは、第2特別遊技状態において第1役物23および第2役物26を開放する開放パターンに対応して定められている。尚、第1役物23および第2役物26の開放パターンについては後述する。
図5(d)は、特別図柄抽選で大当たりに当選し、第2特別遊技状態と通常モードとが設定された場合の特別図柄33h,33i,33j,33k,33mを示している。特別図柄抽選で大当たりに当選し、第2特別遊技状態と通常モードとが設定されると、特別図柄表示器33は、変動表示後に特別図柄33h,33i,33j,33k,33mのいずれかを表示した状態で停止する。このとき画像表示器8においては1〜9などの数字を付した複数の装飾図柄が、第2特別遊技状態と潜伏確変モードとが設定された場合と同一の図柄である例えば「123」などの所定の図柄で停止する。ここで特別図柄33h,33i,33j,33k,33mのそれぞれは、第2特別遊技状態と潜伏確変モードとが設定された場合と同様に、第2特別遊技状態において第1役物23および第2役物26を開放する開放パターンに対応して定められている。
図5(e)は、特別図柄抽選でハズレになった場合の特別図柄33nを示している。特別図柄抽選でハズレになると、特別図柄表示器33は、変動表示後に特別図柄33nを表示した状態で停止する。このとき画像表示器8においては1〜9などの数字を付した複数の装飾図柄が揃わない状態で停止する。
このように特別図柄表示器33の表示態様は、大当たりに当選しても遊技者がその「大当たり」の種別を容易に把握することができない表示態様であるため、遊技者は主に画像表示器8の装飾図柄を確認することでその「大当たり」の種別を把握しようとする。このとき、第1特別遊技状態が設定されていれば、画像表示器8の変動表示は奇数図柄或いは偶数図柄が揃った状態で停止するので、その停止図柄が奇数であるか偶数であるかを確認することにより、遊技者は第1特別遊技状態の終了後に確変モードと時短モードのいずれに移行するかを把握することができる。これに対し、第2特別遊技状態が設定された場合には、潜伏確変モードと通常モードのいずれにおいても画像表示器8の変動表示は「123」などの所定の図柄で停止するので、画像表示器8の停止図柄からは、遊技者は第2特別遊技状態の終了後に潜伏確変モードと通常モードのいずれに移行するかを把握することができないようになっている。ところが、上述したように第2特別遊技状態では、遊技者は多くの賞球を得ることができないため、第2特別遊技状態の終了後に潜伏確変モードと通常モードのいずれに移行するかへの関心が強くなる。
そこで本実施形態の遊技器1は、第2特別遊技状態が設定された場合には、所定ラウンド数のうちの特定ラウンドで第2役物26が開放すれば、その特定ラウンドで第2役物26が開放しない場合よりも第2特別遊技状態の終了後に高確率状態である潜伏確変モードに移行する確率が高くなるように構成されており、第2特別遊技状態では第2役物26の開閉動作に遊技者の注目を集めることができるようになっている。ここで特定ラウンドとしては、所定ラウンド数のうちから選択した一又は複数のラウンドが予め設定されており、本実施形態では、所定ラウンド数として15ラウンドが設定され、そのうちの5ラウンド目、10ラウンド目、15ラウンド目の3つのラウンドが特定ラウンドとして設定されている場合を例示する。以下、このような遊技機1についてより詳しく説明する。
図6は、遊技盤10の背面側に取り付けられる遊技機1の制御機構を示すブロック図である。遊技盤10の背面側には、遊技機1の主たる動作を制御するメイン制御基板100と、メイン制御基板100から出力される信号やコマンドに基づいて各部を制御するサブ制御基板200とが設けられている。サブ制御基板200は、払出制御基板120、演出制御基板130、画像制御基板140、ランプ制御基板150等で構成されている。
メイン制御基板100は、CPU101とROM102とRAM103とを備えている。このメイン制御基板100には、第1始動口19および第2始動口21に入球したことを検知する始動口スイッチ110、電動チューリップ(電チュー)20を開閉させる電チューソレノイド111、遊技球がスルーゲート16を通過したことを検知するゲートスイッチ112、普通入賞口18に入球したことを検知する普通入賞口スイッチ113、第1大入賞口22に入球したことを検知する第1大入賞口スイッチ114、第1役物23を開閉させる第1役物ソレノイド115、上述した第2大入賞口スイッチ28、第2役物ソレノイド41、普通図柄表示器31、普通図柄保留表示器32、特別図柄表示器33および特別図柄保留表示器34が接続されている。
そしてメイン制御基板100は、始動口スイッチ110、普通入賞口スイッチ113、第1大入賞口スイッチ114および第2大入賞口スイッチ28のそれぞれに入球したことを検知した場合、払出制御基板120に対して払出指令信号を送出する。払出制御基板120は、CPU121とROM122とRAM123とを備え、遊技盤2の背面側に設けられた払出モータ124を制御するように構成されており、メイン制御基板100から払出指令信号を入力すると、入球した入賞口に応じて所定球数の払い出しを行う。
またメイン制御基板100は上述の普通図柄抽選や特別図柄抽選を行うように構成されており、例えば遊技球がスルーゲート16を通過した場合、電動チューリップ20を開閉するための普通図柄抽選を行い、当選すれば電チューソレノイド111を所定時間若しくは所定回数駆動させて電動チューリップ20を開放させる。また第1始動口19や第2始動口21に入球したことを検知した場合には、上述した特別図柄抽選(大当たり抽選)を行い、その抽選結果に応じた演出を行わせるべく、演出制御基板130に対して信号やコマンドを送出する。
演出制御基板130は、CPU131とROM132とRAM133とを備えており、画像制御基板140とランプ制御基板150のそれぞれを制御する。画像制御基板140は、CPU141とROM142とRAM143とを備えており、演出制御基板130からの指示に基づいて画像表示器8において装飾図柄の変動表示を行うと共に、演出制御基板130から指定された図柄でその変動表示を停止させる。また画像制御基板140は、スピーカ5から演出用の効果音などを発生させるように構成されている。ランプ制御基板150は、CPU151とROM152とRAM153とを備えており、演出制御基板130からの指示に基づいて上述した枠ランプ6などを含む各種ランプ154を点灯させると共に、期待度表示器29に対して演出制御基板130を介してメイン制御基板100から指示される数値を表示するように構成されている。
図7は、メイン制御基板100における主たる機能構成を模式的に示したブロック図である。メイン制御基板100のCPU101は、所定のプログラムを実行することにより、遊技機1における動作全般を統括的に制御する遊技制御部50として機能する。この遊技制御部50は、遊技の進行状況に応じて種々の処理部として機能するが、その一部について例を挙げると、図7に示すように乱数更新部51、大当たり抽選部52、遊技状態設定部53、開放パターン決定部54および役物制御部55として機能する。一方、メイン制御基板100のRAM103は乱数格納領域60を備えており、この乱数格納領域60には種々の乱数が格納されている。図例の場合、大当たり乱数RN1、大当たり図柄乱数RN2、リーチ乱数RN3および当たり乱数RN4が格納されている場合を示しているが、この他にも図柄の変動パターンを決定するための変動パターン乱数など種々の乱数が格納される。例えば、大当たり乱数RN1は0〜299の範囲内で逐次更新される乱数であり、大当たり図柄乱数RN2は0〜44の範囲内で逐次更新される乱数である。ここで大当たり乱数RN1は特別図柄の大当たり判定に用いられる乱数であり、大当たり図柄乱数RN2は特別図柄の大当たり判定において大当たりに当選した場合にその「大当たり」の種類を決定すると共に、特別図柄表示器33に表示する特別図柄および第2役物26の開放パターンを決定するための乱数である。また当たり乱数RN4は普通図柄の当たり判定に用いられる乱数である。
遊技制御部50の乱数更新部51は、乱数格納領域60に格納された各種乱数RN1〜RN4を適宜更新する処理部である。大当たり抽選部52は、第1始動口19および第2始動口21に遊技球が入球した場合、乱数更新部51によって逐次更新されていく大当たり乱数RN1を乱数格納領域60から読み出し、大当たり抽選を行う処理部である。遊技機1が時短モード或いは通常モードである場合、大当たり抽選部52は、乱数格納領域60から読み出した大当たり乱数RN1が例えば「7」であれば大当たりと判定し、それ以外の値であればハズレと判定する。したがって、時短モード或いは通常モードでの大当たりの確率は1/300となっている。これに対し、遊技機1が確変モード或いは潜伏確変モードである場合、大当たり抽選部52は、乱数格納領域60から読み出した大当たり乱数RN1が例えば「3,7,37,67,97,127,157,187,217,247」のいずれかの値であれば大当たりと判定し、それ以外の値であればハズレと判定する。したがって、確変モード或いは潜伏確変モードでの大当たりの確率は10/300となっており、時短モード或いは通常モードよりも10倍の高い確率となっている。
遊技状態設定部53は、大当たり抽選部52における抽選結果が大当たりである場合、その「大当たり」の種類を上述した4つの種類のうちから1つを設定する処理部であり、乱数格納領域60から大当たり図柄乱数RN2を読み出し、その読み出した大当たり図柄乱数RN2に基づいてその「大当たり」の種類を遊技機1に設定すると共に、特別図柄表示器33に表示する特別図柄を設定する。また開放パターン決定部54は、大当たり抽選部52における抽選結果が大当たりである場合、第1特別遊技状態および第2特別遊技状態において第1役物23と第2役物26の開放回数が合わせて所定ラウンドの回数となるように予め設定された複数の開放パターンの中から一の開放パターンを選択して決定する処理部であり、遊技状態設定部53が読み出した大当たり図柄乱数RN2に基づいて一の開放パターンを決定する。さらに役物制御部55は、大当たり抽選部52における抽選結果が大当たりである場合、開放パターン決定部55によって決定された一の開放パターンに基づいて第1役物23および第2役物26の開閉動作を制御する処理部である。
ここで遊技状態設定部53および開放パターン決定部54のそれぞれにおける処理について更に詳しく説明する。図8は遊技状態設定部53および開放パターン決定部54の処理内容の一例を説明する図であり、(a)は大当たり図柄乱数RN2と、遊技状態設定部53が設定する「大当たり」の種類および遊技状態設定部53が決定する開放パターンとの対応関係を示しており、(b)は大当たり図柄乱数RN2と、短当たり状態で第2役物26が開放する特定ラウンドと、短当たり終了後に潜伏確変モードに移行する確率との対応関係を示している。まず図8(a)に示すように遊技状態設定部53は、乱数格納領域60から読み出した大当たり図柄乱数RN2が0〜11のいずれかの値であれば、特別遊技状態として短当たり状態(第2特別遊技状態)を設定し、特別遊技状態終了後の遊技状態として通常モードを設定する。また乱数格納領域60から読み出した大当たり図柄乱数RN2が12〜29のいずれかの値であれば、特別遊技状態として短当たり状態(第2特別遊技状態)を設定し、特別遊技状態終了後の遊技状態として潜伏確変モードを設定する。さらに大当たり図柄乱数RN2が30〜35のいずれかの値であれば、特別遊技状態として長当たり状態(第1特別遊技状態)を設定し、特別遊技状態終了後の遊技状態として時短モードを設定し、大当たり図柄乱数RN2が36〜44のいずれかの値であれば、特別遊技状態として長当たり状態(第1特別遊技状態)を設定し、特別遊技状態終了後の遊技状態として確変モードを設定する。
開放パターン決定部54は、遊技状態設定部53が乱数格納領域60から読み出した大当たり図柄乱数RN2の値に基づいて、図8(a)に示す複数の開放パターンのうちから一の開放パターンを選択する。複数の開放パターンには、第2役物26を開放させる場合のラウンドが指定されており、所定ラウンド数のうちの1つのラウンドで開放するパターンや、複数のラウンドで開放するパターンが含まれている。また複数の開放パターンの中には、第2役物26を開放させないパターンも含まれる。
開放パターン決定部54は、遊技状態設定部53において短当たり状態と通常モードとが設定された場合、図8(a)においてこれに対応する複数の開放パターンの中から一の開放パターンを選択する。例えば、遊技状態設定部53が読み出した大当たり図柄乱数RN2が0又は1であった場合、開放パターン決定部54は、短当たり状態において第2役物26を開放させない開放パターンを選択する。したがって、この場合は短当たり状態において第2役物26が開放するラウンドは設定されていないので、第1役物23のみが所定ラウンド数開閉する。また遊技状態設定部53が読み出した大当たり図柄乱数RN2が2〜5のいずれかであった場合、開放パターン決定部54は、短当たり状態において第2役物26を5ラウンド目で開放させる開放パターンを選択する。したがって、この場合は短当たり状態において5ラウンド目で1回だけ第2役物26が開放し、他のラウンドでは第1役物23が開放する。また遊技状態設定部53が読み出した大当たり図柄乱数RN2が6〜9のいずれかであった場合、開放パターン決定部54は、短当たり状態において第2役物26を5ラウンド目と8ラウンド目で2回開放させる開放パターンを選択する。したがって、この場合は短当たり状態において第2役物26が5ラウンド目と8ラウンド目で2回開放し、他のラウンドでは第1役物23が開放する。また遊技状態設定部53が読み出した大当たり図柄乱数RN2が10であった場合、開放パターン決定部54は、短当たり状態において第2役物26を10ラウンド目と13ラウンド目で開放させる開放パターンを選択する。したがって、この場合は短当たり状態において第2役物26が10ラウンド目と13ラウンド目で2回開放し、他のラウンドでは第1役物23が開放する。さらに遊技状態設定部53が読み出した大当たり図柄乱数RN2が11であった場合、開放パターン決定部54は、短当たり状態において第2役物26を10ラウンド目で開放させる開放パターンを選択する。したがって、この場合は短当たり状態において第2役物26が10ラウンド目で1回開閉し、他のラウンドでは第1役物23が開閉する。
また開放パターン決定部54は、遊技状態設定部53において短当たり状態と潜伏確変モードとが設定された場合、図8(a)においてこれに対応する複数の開放パターンの中から一の開放パターンを選択する。例えば、遊技状態設定部53が読み出した大当たり図柄乱数RN2が12であった場合、開放パターン決定部54は、短当たり状態において第2役物26を5ラウンド目で開放させる開放パターンを選択する。したがって、この場合は短当たり状態において第2役物26が5ラウンド目に1回開放し、他のラウンドでは第1役物23が開放する。また遊技状態設定部53が読み出した大当たり図柄乱数RN2が13であった場合、開放パターン決定部54は、短当たり状態において第2役物26を5ラウンド目と8ラウンド目で開放させる開放パターンを選択する。したがって、この場合は短当たり状態において第2役物26が5ラウンド目と8ラウンド目で2回開放し、他のラウンドでは第1役物23が開放する。また遊技状態設定部53が読み出した大当たり図柄乱数RN2が14であった場合、開放パターン決定部54は、短当たり状態において第2役物26を10ラウンド目と13ラウンド目で開放させる開放パターンを選択する。したがって、この場合は短当たり状態において第2役物26が10ラウンド目と13ラウンド目で2回開放し、他のラウンドでは第1役物23が開放する。また遊技状態設定部53が読み出した大当たり図柄乱数RN2が15であった場合、開放パターン決定部54は、短当たり状態において第2役物26を10ラウンド目で開放させる開放パターンを選択する。したがって、この場合は短当たり状態において第2役物26が10ラウンド目で1回開放し、他のラウンドでは第1役物23が開放する。さらに遊技状態設定部53が読み出した大当たり図柄乱数RN2が16〜19のいずれかであった場合、開放パターン決定部54は、短当たり状態において第2役物26を15ラウンド目で開放させる開放パターンを選択する。したがって、この場合は短当たり状態において第2役物26が15ラウンド目で1回開放し、他のラウンドでは第1役物23が開放する。
尚、開放パターン決定部54は、遊技状態設定部53において長当たり状態が設定されると、時短モードと確変モードのいずれの場合においても長当たり状態において第2役物26を開放しない開放パターンを選択する。したがって、この場合は長当たり状態において第2役物26が開放するラウンドは設定されていないので、第1役物23のみが所定ラウンド数開閉する。
このように本実施形態では、「大当たり」の種類が短当たり(第2特別遊技状態)の場合にのみ第2役物26が開閉するように構成されており、遊技状態設定部53において短当たり状態と潜伏確変モードとが設定された場合には短当たり状態において第2役物26が少なくとも1回開閉するようになっている。そして本実施形態では、短当たり状態において5ラウンド目、10ラウンド目および15ラウンド目のいずれかで第2役物26が開放すれば、その短当たり状態の終了後に潜伏確変モードに移行する可能性がある。これに対し、短当たり状態において5ラウンド目、10ラウンド目および15ラウンド目のいずれにおいても第2役物26が開放しない場合(つまり、大当たり図柄乱数RN2が0又は1の場合)には、その短当たり状態の終了後に潜伏確変モードに移行する可能性はない。したがって、上述したようにこれら5ラウンド目、10ラウンド目および15ラウンド目の複数のラウンドは、第2役物26が開放すれば短当たり状態の終了後に潜伏確変モードに移行する確率が高くなるように予め定められた特定ラウンドとして設定されている。
そしてこれら複数の特定ラウンドのうち、短当たり状態で第2役物26が開放するラウンドと短当たり終了後に潜伏確変モードに移行する確率とを大当たり図柄乱数RN2の個数に基づいて示すと、図8(b)のようになる。つまり、短当たり状態において5ラウンド目、10ラウンド目および15ラウンド目の特定ラウンドで第2役物26が開放しなかった場合(大当たり図柄乱数RN2が0又は1の場合)には、その短当たり状態の後に潜伏確変モードに移行する確率は0%であり、第2役物26が特定ラウンドのうちの5ラウンド目で開放した場合(大当たり図柄乱数RN2が2〜9,12,13のいずれかの場合)には、潜伏確変モードに移行する確率は20%となる。そして短当たり状態において第2役物26が特定ラウンドのうちの10ラウンド目で開放した場合(大当たり図柄乱数RN2が10,11,14,15のいずれかの場合)には、潜伏確変モードに移行する確率は50%となり、特定ラウンドのうちの15ラウンド目で開放した場合(大当たり図柄乱数RN2が16〜29のいずれかの場合)には、潜伏確変モードに移行する確率は100%となる。このように本実施形態の遊技機1は、短当たり状態において特定ラウンドである5ラウンド目、10ラウンド目および15ラウンド目のいずれかで第2役物26が開放する場合であっても、第2役物26がどの特定ラウンドで開放するかによって短当たり状態の終了後に潜伏確変モードに移行する確率がそれぞれ異なるように構成されている。したがって、遊技者は短当たり状態において第2役物26が特定ラウンドで開放することを期待して第2役物26の開閉動作に注目するようになる。
また図8(b)に示すように、10ラウンド目で第2役物26が開放すれば、5ラウンド目で開放する場合よりも潜伏確変モードに移行する確率が高くなり、15ラウンド目で第2役物26が開放すれば、10ラウンド目で開放する場合よりもその確率がさらに高くなる。このように本実施形態では、短当たり状態において、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)の進行に伴い、第2役物26が複数の特定ラウンドのうちの後方の特定ラウンドで開放するほど、その短当たり状態の終了後に高確率状態である潜伏確変モードに移行する確率が高くなるように設定されているので、遊技者は短当たり状態において所定ラウンド数のうちの後方の特定ラウンドで第2役物26が開放することを期待して第2役物26の開閉動作に注目するようになる。それ故、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)の進行に伴って、潜伏確変モードに移行することを期待する遊技者の期待感を高揚させていくことができ、遊技者の集中力などを長く継続させることができる。
尚、図8(a)では短当たり状態において特定ラウンド(5,10,15ラウンド)以外の8ラウンド目や13ラウンド目でも第2役物26を開放させる開放パターンが含まれているが、本実施形態では8ラウンド目と13ラウンド目は特定ラウンドではないので、これらのラウンドで第2役物26が開放しても短当たり状態の終了後に潜伏確変モードに移行する確率には何ら影響するものではない。また図8(a)では、大当たり図柄乱数RN2が0又は1であった場合に選択される開放パターンは、短当たり状態において第2役物26を開放させない開放パターンである場合を示しているが、例えば特定ラウンド(5,10,15ラウンド)以外のラウンドで第2役物26を開放させるパターンであっても構わない。
そして本実施形態の遊技機1は、短当たり状態の終了後、期待度表示器29に対して潜伏確変モードに移行した確率を表示する。このとき、期待表示器29には、図8(b)に示す短当たり後の潜伏確変突入率に基づく表示が行われる。例えば0%のときは「0」の表示が行われ、20%のときは「20」の表示が行われ、50%のときは「50」の表示行われ、100%のときは「00」の表示が行われる。これにより、遊技者が初心者である場合でも、短当たり状態の終了後に潜伏確変モードに移行した確率を把握することができる。
また図8(a)に示した複数の開放パターンのそれぞれは、図5に示した特別図柄表示器33に表示される特別図柄のそれぞれに対応している。例えば、短当たり状態と潜伏確変モードとが設定された場合には、図5(c)に示す特別図柄33c,33d,33e,33f,33gのうちから開放パターン決定部54が選択した開放パターンに対応する一の特別図柄が選択され、特別図柄表示器33においてその選択された特別図柄が表示される。また短当たり状態と通常モードとが設定された場合には、図5(d)に示す特別図柄33h,33i,33j,33k,33mのうちから開放パターン決定部54が選択した開放パターンに対応する一の特別図柄が選択され、特別図柄表示器33においてその選択された特別図柄が表示される。このように開放パターンに対応して表示する特別図柄は、遊技状態設定部53が読み出す大当たり図柄乱数RN2に対して予め定められており、その読み出した大当たり図柄乱数RN2の値によって一の特別図柄が選択される。したがって、本実施形態では、大当たり抽選部52および遊技状態設定部53によって特別図柄表示器33に表示するための特別図柄抽選を行う特別図柄抽選手段が構成されている。
次に上記のように構成された遊技機1の動作について説明する。図9は、遊技制御部50の主要動作を示すフローチャートである。遊技制御部50は、電源投入時や電源断時などの特殊な場合を除く通常の動作時において図9に示すフローチャートに基づく処理をタイマ割込処理として一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。この処理が開始されると、遊技制御部50は、乱数更新処理(ステップS100)、始動口スイッチ処理(ステップS101)、ゲートスイッチ処理(ステップS102)、各種スイッチ処理(ステップS103)、賞球処理(ステップS104)、特別図柄処理(ステップS105)、普通図柄処理(ステップS106)、大入賞口処理(ステップS107)、電動チューリップ(電チュー)処理(ステップS108)および出力処理(ステップS109)が順次実行され、それらが終了すると、その後は初期乱数更新処理(ステップS110)が繰り返し実行される。
乱数更新処理(ステップS100)では、上述の乱数更新部51によりRAM103の乱数格納領域60に格納されている大当たり乱数RN1、大当たり図柄乱数RN2、リーチ乱数、当たり乱数RN4などの各種乱数の値を更新する。また始動口スイッチ処理(ステップS101)では、上述の大当たり抽選部52が始動口スイッチ110の状態を監視し、始動口スイッチ110がオンとなった場合に特別図柄抽選(大当たり抽選)を行うための処理を実行する。尚、この始動口スイッチ処理の詳細については後述する。またゲートスイッチ処理(ステップS102)では、遊技制御部50がゲートスイッチ112の状態を監視し、ゲートスイッチ112がオンとなった場合に普通図柄を抽選するための処理を実行する。尚、このゲートスイッチ処理の詳細については後述する。また各種スイッチ処理(ステップS103)では、遊技制御部50がその他全てのスイッチ(例えばその他の入賞口スイッチなど)からの入力処理を行う。また賞球処理(ステップS104)では、遊技制御部50が各種入賞口への入賞数を計数し、その計数値に基づいて賞球コマンドを設定する。また特別図柄処理(ステップS105)では、遊技制御部50において特別図柄の変動およびその図柄変動に伴う処理が行われる。尚、この特別図柄処理の詳細については後述する。また普通図柄処理(ステップS106)では、遊技制御部50において普通図柄変動およびその図柄変動に伴う処理が行われる。尚、この普通図柄処理の詳細については後述する。また大入賞口処理(ステップS107)では、上述の役物制御部55により第1役物23および第2役物26の開閉動作が制御される。尚、この大入賞口処理の詳細については後述する。電動チューリップ処理(ステップS108)では、遊技制御部50が所定の条件に基づいて電動チューリップ20の開閉動作を制御する。尚、この電動チューリップ処理の詳細については後述する。また出力処理(ステップS109)では、遊技制御部50が払出制御基板120および演出制御基板130に対して制御用コマンドを出力する。制御用コマンドは、ステップS108までの各処理において生成され、RAM103にセットされており、この出力処理で出力される。そして初期値乱数更新処理(ステップS110)では、遊技制御部50により、乱数格納領域60に格納されている大当たり乱数RN1、大当たり図柄乱数RN2、リーチ乱数RN3、当たり乱数RN4などの各種乱数の初期値が更新される。
図10は、始動口スイッチ処理(図9のステップS101)の詳細を示すフローチャートである。この処理では遊技制御部50の大当たり抽選部52が、第1始動口19又は第2始動口21に遊技球が入球して始動口スイッチ110がオンになったか否かを判断する(ステップS201)。ここで始動口スイッチ110がオンになっていない場合には始動口スイッチ処理を終了する。始動口スイッチ110がオンになっていれば、特別図柄抽選の保留数Uが上限値未満か否かを判断する(ステップS202)。図例の場合、上限値を4個としている。そして保留数Uが上限値に達している場合には(ステップS202でNO)、それ以上保留数を増加させることができないので、始動口スイッチ処理を終了する。
一方、保留数Uが上限値未満である場合(ステップS202でYES)、大当たり抽選部52は、保留数Uの値を1加算する(ステップS203)。そして今回の入賞による大当たり抽選のために乱数格納領域60から各種乱数を読み出し、それら乱数値をRAM103の乱数格納領域60とは異なる領域に格納する(ステップS204)。ここでは大当たり抽選部52は乱数格納領域60から大当たり乱数RN1を読み出して格納する。したがって、このとき読み出した大当たり乱数RN1の値によって「大当たり」であるか「ハズレ」であるかが確定する。またこのとき遊技状態設定部53は乱数格納領域60から大当たり図柄乱数RN2を読み出して格納する。したがって、大当たり乱数RN1の値が「大当たり」である場合、このとき読み出した大当たり図柄乱数RN2によってその「大当たり」の種類が上述した4つ種類のうちのいずれであるかが確定する。またこのときリーチ乱数RN3なども乱数格納領域60から読み出され、RAM103の乱数格納領域60とは異なる領域に格納される。そして乱数の取得と格納が完了すれば、始動口スイッチ処理を終了する。
次に図11は、ゲートスイッチ処理(図9のステップS102)の詳細を示すフローチャートである。この処理では遊技制御部50が、スルーゲート16を遊技球が通過してゲートスイッチ112がオンになったか否かを判断する(ステップS301)。ここでゲートスイッチ112がオンになっていない場合にはゲートスイッチ処理を終了する。ゲートスイッチ112がオンになっていれば、普通図柄抽選の保留数Gが上限値未満か否かを判断する(ステップS302)。図例の場合、上限値を4個としている。そして保留数Gが上限値に達している場合には(ステップS302でNO)、それ以上保留数を増加させることができないので、ゲートスイッチ処理を終了する。
一方、保留数Gが上限値未満である場合(ステップS302でYES)、遊技制御部50は、保留数Gの値を1加算する(ステップS303)。そして遊技球がスルーゲート16を通過したことによる普通図柄の抽選のために乱数格納領域60から当たり乱数RN4を読み出し、その乱数値をRAM103の乱数格納領域60とは異なる領域に格納する(ステップS304)。尚、このとき格納される当たり乱数RN4の値により、遊技球がスルーゲート16を通過したことによる普通図柄抽選の当否が確定する。
次に図12は、特別図柄処理(図9のステップS105)の詳細を示すフローチャートである。この処理では、遊技制御部50は遊技機1の現在の状態が大当たり中の特別遊技状態であるか否かを判断する(ステップS401)。大当たり中であれば、既に何らかの大当たりを表す特別図柄が選択されて停止している状態なので、特別図柄変動を開始することなく特別図柄処理を終了する(ステップS401でYES)。これに対し、大当たり中でない場合(ステップS401でNO)、遊技機1の現在の状態が特別図柄の変動表示中であるか否かを判断する(ステップS402)。特別図柄の変動表示中でない場合(ステップS402でNO)、特別図柄抽選の保留数Uが1以上であるか否かを判断する(ステップS403)。ここで保留数Uが0である場合(ステップS403でNO)は、特別図柄抽選の条件となる第1始動口19又は第2始動口21への入賞が無いこと意味するため、特別図柄変動を開始せずに処理を終了する。
これに対し、保留数Uが1以上である場合(ステップS403でYES)、保留数Uの値を1減算し(ステップS404)、大当たり判定処理(ステップS405)および変動パターン選択処理(ステップS406)を実行する。そしてこれらの大当たり判定処理および変動パターン選択処理によって、演出制御基板130に出力される変動開始コマンドに含まれる設定情報(図柄、遊技状態、変動パターンなど)が決定される。尚、これら大当たり判定処理および変動パターン選択処理の詳細については後述する。
そして遊技制御部50は、大当たり判定処理および変動パターン選択処理で決定された設定情報を含んだ変動開始コマンドを生成し、RAM103にセットする(ステップS407)。そしてこの設定情報に基づき、特別図柄表示器33における特別図柄の変動表示を開始し(ステップS408)、変動パターンで設定された時間だけ特別図柄の変動表示を行うために、変動時間の計測を開始する(ステップS409)。尚、ステップS407でRAM103にセットされた変動開始コマンドは、図9の出力処理(ステップS109)で演出制御基板130に出力される。
一方、ステップS402で特別図柄の変動中であると判断された場合(ステップS402でYES)、遊技制御部50は、変動時間が終了したか否かを判断する(ステップS410)。ここではステップS409で計測開始された変動時間がステップS406の変動パターン選択処理で設定された変動時間に達したか否かが判断される。そして変動時間が終了していなければ(ステップS410でNO)、特別図柄の変動表示が継続されるので、そのまま特別図柄処理を終了する。
これに対し、変動時間が終了した場合には(ステップS410でYES)、遊技制御部50は変動停止コマンドをRAM103にセットする。尚、ここでセットされる変動停止コマンドは、図9の出力処理(ステップS109)で演出制御基板130に出力される。そして特別図柄表示器33における特別図柄の変動表示を停止し(ステップS412)、計測された変動時間をリセットする(ステップS413)。そして停止中処理(ステップS414)を実行する。尚、停止中処理の詳細については後述する。
図13は、大当たり判定処理(図12のステップS405)の詳細を示すフローチャートである。この処理では、遊技制御部50の大当たり抽選部52が、今回の大当たり抽選における大当たり乱数RN1の判定を行い(ステップS501)、大当たりに当選したか否かを判断する(ステップS502)。この判定は、始動口スイッチ処理(図10)のステップS204で乱数格納領域60から読み出してRAM103の別の領域に格納した大当たり乱数RN1の値が大当たりの当選値として設定された値と一致したか否かによって行われる。
そして大当たりに当選していれば(ステップS502でYES)、次に遊技制御部50の遊技状態設定部53が大当たり図柄乱数RN2の判定を行う(ステップS503)。この判定では、まず、始動口スイッチ処理(図10)のステップS204で乱数格納領域60から読み出してRAM103の別の領域に格納した大当たり図柄乱数RN2の値に基づいて、特別遊技状態が終了した後の遊技状態として次回以降の大当たりの当選確率が高確率となる確変(確変モードおよび潜伏確変モードの双方を含む。)を設定するか否かを判断する(ステップS504)。例えば、その大当たり図柄乱数RN2の値が、図8(a)に示したように12〜29或いは36〜44の値であればYESとなり、その他の値であればNOとなる。
そして確変を設定する場合(ステップS504でYES)、遊技状態設定部53は、さらにその大当たり図柄乱数RN2の値に基づいて、大当たり中の特別遊技状態として長当たり(第1特別遊技状態)を設定するか否かを判断する(ステップS505)。ここでは大当たり図柄乱数RN2の値が、図8(a)に示したように36〜44の値であればYESと判断となり、12〜29の値であればNOとなる。そして長当たりを設定すると判断した場合には(ステップS505でYES)、大当たり中の特別遊技状態が長当たり状態であり、かつ、その長当たり状態の終了後に確変モードに移行することを表す特別図柄33a(図5(a)参照)を設定情報としてRAM103にセットする。また長当たりを設定しないと判断した場合には(ステップS505でNO)、大当たり中の特別遊技状態が短当たり状態であり、かつ、その短当たり状態の終了後に潜伏確変モードに移行することを表す特別図柄33c,33d,33e,33f,33g(図5(c)参照)のうちから大当たり図柄乱数RN2の値に基づいてひとつの特別図柄を選択し、その選択した特別図柄を設定情報としてRAM103にセットする。
また確変を設定しない場合(ステップS504でNO)、遊技状態設定部53は、大当たり図柄乱数RN2の値に基づいて、大当たり中の特別遊技状態として長当たり(第1特別遊技状態)を設定するか否かを判断する(ステップS508)。ここでは大当たり図柄乱数RN2の値が、図8(a)に示したように30〜35の値であればYESと判断となり、0〜11の値であればNOとなる。そして長当たりを設定すると判断した場合には(ステップS508でYES)、大当たり中の特別遊技状態が長当たり状態であり、かつ、その長当たり状態の終了後に時短モードに移行することを表す特別図柄33b(図5(b)参照)を設定情報としてRAM103にセットする。また長当たりを設定しないと判断した場合には(ステップS508でNO)、大当たり中の特別遊技状態が短当たり状態であり、かつ、その短当たり状態の終了後に通常モードに移行することを表す特別図柄33h,33i,33j,33k,33m(図5(d)参照)のうちから大当たり図柄乱数RN2の値に基づいてひとつの特別図柄を選択し、その選択した特別図柄を設定情報としてRAM103にセットする。
また大当たり乱数RN1を判定した結果、大当たりしなかった場合(ステップS502でNO)、大当たりしなかったことを表すハズレ図柄として図柄33n(図5(e)参照)を設定情報としてRAM103にセットする。
次に図14は、変動パターン選択処理(図12のステップS406)の詳細を示すフローチャートである。この処理では、遊技制御部50は、変動パターンを決定するための乱数(図示を省略)を取得し、RAM103に格納する(ステップS601)。次に遊技制御部50は今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(ステップS602)。この判断は、大当たり判定処理(図13)におけるステップS502と同様である。そして大当たりであった場合(ステップS602でYES)、その大当たりの種類が長当たりであるか否かを判断する(ステップS603)。この判断は、大当たり図柄乱数RN2の値が30〜44(図8(a)参照)の値であるか否かによって行われる。そして長当たりである場合(ステップS603でYES)、遊技制御部50は、長当たり用の変動パターンテーブルをROM102から読み出してRAM103にセットする(ステップS604)。また長当たりでなかった場合には(ステップS603でNO)、短当たり用の変動パターンテーブルをROM102から読み出してRAM103にセットする(ステップS605)。
これに対し、大当たりしなかった場合(ステップS602でNO)、遊技制御部50は、遊技者に大当たりを期待させるためのいわゆるリーチ演出を行う否かを決定するためのリーチ乱数RN3の判定を行う(ステップS606)。リーチ演出を行うか否かは、始動口スイッチ処理(図10)のステップS204で乱数格納領域60から読み出してRAM103の別の領域に格納したリーチ乱数RN3の値が予め設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される。そしてリーチ乱数判定の結果、リーチ演出を行う場合(ステップS607でYES)、遊技制御部50は、リーチ演出の変動パターンテーブルをROM102から読み出し、RAM103にセットする(ステップS608)。またリーチ演出を行わない場合(ステップS607でNO)、遊技制御部50は、ハズレ用の変動パターンテーブルをROM102から読み出してRAM103にセットする(ステップS609)。ここで変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン(変動時間10秒、30秒、60秒、90秒など)と変動パターン乱数の値とを対応付けたテーブルである。
そして遊技制御部50は、ステップS604,S605,S608,S609でセットされた変動パターンテーブルを用いて変動パターン乱数の判定を行う(ステップS610)。ここでは、RAM103にセットされた変動パターンテーブルを参照し、ステップS601で取得した変動パターン乱数の値に応じた変動パターンを選択する。したがって、変動パターン乱数の値が同じ値であっても、大当たりしたか否か、大当たりした場合には長当たりであるか否か、大当たりしていない場合にはリーチ演出を行うか否か、といった状態の違いに応じて参照される変動パターンテーブルが異なるので、決定される変動パターンが異なることがある。そしてその後、遊技制御部50はステップS610で選択した変動パターンを設定情報としてRAM103にセットする(ステップS611)。尚、ここでセットされた変動パターンの設定情報は、特別図柄処理(図12)のステップS405でセットされる変動開始コマンドに含まれる。
次に図15は、停止中処理(図12のステップS414)の詳細を示すフローチャートである。この処理では、遊技制御部50の遊技状態設定部53が、今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(ステップS701)。そして大当たりであった場合(ステップS701)、大当たりの特別遊技状態が終了した後、次回以降の大当たりの当選確率が高確率となる確変(確変モードおよび潜伏確変モードの双方を含む。)に移行するか否かを判断し(ステップS702)、確変に移行する場合にはさらに「大当たり」の種類が長当たりであるか否かを判断する(ステップS703)。これらの判断は、大当たり判定処理(図13)のステップS502,S504,S505と同様である。そして長当たりであると判断した場合(ステップS703でYES)、遊技状態設定部53は、大当たりの特別遊技状態を長当たり状態(第1特別遊技状態)とし、かつ、その長当たり状態の終了後には確変モードに移行する遊技状態をRAM103にセットする(ステップS704)。また長当たりでないと判断した場合(ステップS703でNO)、遊技状態設定部53は、大当たりの特別遊技状態を短当たり状態(第2特別遊技状態)とし、かつ、その短当たり状態の終了後には潜伏確変モードに移行する遊技状態をRAM103にセットする(ステップS705)。
また大当たりであるが、大当たりの特別遊技状態が終了した後には確変(確変モードおよび潜伏確変モードの双方を含む。)には移行しないと判断した場合(ステップS702でNO)、遊技状態設定部53は、さらに「大当たり」の種類が長当たりであるか否かを判断する(ステップS706)。そして長当たりであると判断した場合(ステップS706でYES)、遊技状態設定部53は、大当たりの特別遊技状態を長当たり状態(第1特別遊技状態)とし、かつ、その長当たり状態の終了後には時短モードに移行する遊技状態をRAM103にセットする(ステップS707)。そして時短モードによる図柄の変動時間を短縮させた時短変動回数Jを設定する(ステップS708)。尚、図例では時短変動回数Jは100に設定される。またステップS706で長当たりでないと判断した場合(ステップS703でNO)、遊技状態設定部53は、大当たりの特別遊技状態を短当たり状態(第2特別遊技状態)とし、かつ、その短当たり状態の終了後には通常モードに移行する遊技状態をRAM103にセットする(ステップS709)。
次に遊技制御部50の開放パターン決定部54が、始動口スイッチ処理(図10)のステップS204で取得された大当たり図柄乱数RN2に基づいて図8(a)に示した複数の開放パターンの中から一の開放パターンを選択し、その選択した開放パターンをRAM103にセットする(ステップS710)。またステップS705又はS709のいずれかで短当たり状態がセットされた場合には、このステップS710において、期待度表示器29に表示する期待度(図8(b)の潜伏確変突入率に相当する数値)がRAM103にセットされる。ここでRAM103にセットされた期待度は、図9の出力処理(ステップS109)で演出制御基板130を介してランプ制御基板150に出力される。
その後、遊技制御部50が、大当たり開始コマンドをRAM103にセットして(ステップS711)、大当たりの動作制御を開始する(ステップS712)。これにより、遊技機1は大当たり中となって特別遊技状態に移行し、その特別遊技状態のオープニングが行われた後、第1役物23および第2役物26がRAM103にセットされた開放パターンに基づいて所定ラウンド数だけ開閉するようになる。
一方、大当たりでなかった場合(ステップS701でNO)、遊技制御部50は、時短変動回数Jが0か否かを調べる(ステップS713)。そして時短変動回数Jが0であれば(ステップS713でYES)、停止中処理を終了する。また時短変動回数Jが0でない場合(ステップS713でNO)、遊技制御部50は時短変動回数Jの値を1減算し(ステップS714)、再度時短変動回数Jが0か否かを調べる(ステップS715)。そして時短変動回数Jが0でない場合(ステップS715でNO)、時短モードが継続するので、停止中処理を終了する。また時短変動回数Jが0であれば(ステップS715でYES)、時短モードが終了するので、遊技状態設定部53は、遊技機1を通常モードに移行させるべく通常遊技状態をRAM103にセットする(ステップS716)。
次に図16は、普通図柄処理(図9のステップS106)の詳細を示すフローチャートである。この処理では、まず遊技機1の現在の状態が補助遊技(普通図柄抽選に当選)中であるか否かを判断する(ステップS801)。補助遊技中であれば(ステップS801でYES)、普通図柄変動を開始することなく普通図柄処理を終了する。また補助遊技中でない場合(ステップS801でNO)、遊技機1の現在の状態が普通図柄の変動表示中であるか否かを判断する(ステップS802)。そして普通図柄が変動中でない場合(ステップS802でNO)、遊技制御部50は普通図柄抽選の保留数Gが1以上であるか否かを判断する(ステップS803)。保留数Gが0である場合には(ステップS803でNO)、普通図柄の抽選を始動するための入賞が無いことを意味するため、普通図柄変動を開始せずに普通図柄処理を終了する。
これに対し、保留数が1以上であれば(ステップS803でYES)、遊技制御部50は、保留数Gの値を1減算し(ステップS804)、今回の普通図柄抽選におおける当たり乱数RN4の判定を行い、普通図柄抽選に当選したか否かを判断する(ステップS805)。ここでの判断は、ゲートスイッチ処理(図11)のステップS304で取得した当たり乱数RN4の値が予め設定された当選値と一致したか否かを判断することによって行われる。普通図柄抽選に当選すると(ステップS805でYES)、遊技制御部50は、当選したことを示す図柄(当たり図柄)を設定情報としてRAM103にセットする(ステップS806)。また普通図柄抽選に当選しなかった場合(ステップS805でNO)、遊技制御部50は、普通図柄抽選に外れたことを示す図柄(ハズレ図柄)を設定情報としてRAM103にセットする(ステップS807)。
そして遊技制御部50は、遊技機1の現在の遊技状態が通常遊技状態であるか否かを判断する(ステップS808)。この判断では、遊技機1の遊技状態が確変モード或いは時短モードであればNOとなり、潜伏確変モード或いは通常モードであればYESとなる。つまり、潜伏確変モードでは大当たりの当選確率は高くなるが、その他の遊技状態は通常モードと同じであるので、ここでは潜伏確変モードは通常モードと同様に通常遊技状態として判断される。そして通常遊技状態と判断した場合(ステップS808でYES)、遊技制御部50は、普通図柄の変動時間を長時間(図例の場合は29秒)に設定する(ステップS809)。また通常遊技状態でないと判断した場合(ステップS808でNO)、遊技制御部50は、普通図柄の変動時間を短時間(図例の場合は3秒)に設定する(ステップS810)。そして遊技制御部50は、ステップS806又はS807でセットされた内容に基づき、普通図柄表示器31の変動表示を開始し(ステップS811)、ステップS809又はS810でセットされた時間だけ普通図柄の変動表示を行うために変動時間の計測を開始する(ステップS812)。
また普通図柄の変動表示中であった場合(ステップS802でYES)、遊技制御部50は、普通図柄の変動時間が終了したか否かを判断する(ステップS813)。つまり、ステップS812で計測開始された変動時間が、ステップS809又はS810でセットされた変動時間に達したか否かが判断される。そして変動時間が終了していない場合(ステップS813でNO)、普通図柄変動が継続されるので、そのまま普通図柄処理を終了する。また変動時間が終了した場合(ステップS813でYES)、遊技制御部50は、普通図柄の変動表示を停止して(ステップS814)、計測された変動時間をリセットする(ステップS815)。そして普通図柄抽選に当選したか否かを判断し(ステップS816)、当選していれば(ステップS816でYES)、電動チューリップ20を開放するなどの補助遊技の動作制御を開始する(ステップS817)。一方、普通図柄抽選に当選していなければ(ステップS816でNO)、遊技機1の現在の状態を保持したまま普通図柄処理を終了する。
次に図17および図18は、大入賞口処理(図9のステップS107)の詳細を示すフローチャートである。この処理では、遊技制御部50は、遊技機1の現在の状態が大当たり中であるか否かを判断する(ステップS901)。大当たり中でない場合(ステップS901でNO)、第1大入賞口22および第2大入賞口25を含む大入賞口の開閉動作は行わないため、大入賞口処理を終了する。大当たり中である場合(ステップS901でYES)、遊技制御部50は、遊技機1が停止中処理(図15)で開始さえた大当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中であるか否かを判断する(ステップS902)。
遊技機1がオープニング中である場合(ステップS902でYES)、遊技制御部50は予め設定されたオープニング動作が行われるべき時間(オープニング時間)を経過したか否かを判断する(ステップS903)。オープニング時間を経過していない場合(ステップS903でNO)、オープニング動作が継続されるので大入賞口処理を終了する。またオープニング時間を経過した場合(ステップS903でYES)、遊技制御部50は、第1大入賞口22又は第2大入賞口25を開放するラウンド数Rの現在の値に対して1加算する(ステップS904)。そして役物制御部55が、第1役物23および第2役物26のいずれか一方を駆動して第1大入賞口22および第2大入賞口25のいずれか一方を開放する(ステップS905)。ここでの開放動作は、停止中処理(図15)のステップS710でRAM103にセットされた開放パターンに基づいて行われる。
そして役物制御部55は、第1役物23および第2役物26による開放時間がRAM103にセットされた開放パターンによって予め設定された時間(開放時間)を経過したか否かを判断する(ステップS906)。そして開放時間が経過していない場合(ステップS906でNO)、役物制御部55は、開放された大入賞口22又は26への入賞個数Cが9個以上であるか否かを判断する(ステップS907)。開放時間が経過しておらず、かつ、入賞個数Cが9個未満である場合(ステップS907でNO)、第1大入賞口22および第2大入賞口25のいずれか一方を開放した状態が継続されるので、大入賞口処理を終了する。これに対し、第1役物23および第2役物26による開放時間が予め設定された時間を経過した場合(ステップS906でYES)、又は入賞個数Cが9個に達した場合(ステップS907でYES)、役物制御部55は、第1役物23および第2役物26のうち、ステップS905で開放した役物を駆動して大入賞口22又は25が開放している状態を閉鎖する(ステップS908)。
次に役物制御部55は、大入賞口22又は25を開放するラウンド数Rが予め設定された最大値に達したか否かを判断する(ステップS909)。尚、本実施形態では、ラウンド数Rの最大値は15ラウンドとして設定されている。そして最大値に達していないならば(ステップS909でNO)、大当たり時の動作制御が継続するので、大入賞口処理を終了する。これに対し、ラウンド数Rが最大値に達した場合(ステップS909でYES)、役物制御部55は、ラウンド数Rを0にリセットし(ステップS910)、大当たりの動作制御におけるエンディング動作を開始する(ステップS911)。
このエンディング動作の開始(ステップS911)には、大当たりが短当たりであった場合、ランプ制御基板150に対して先に送信しておいた期待度表示器29に表示する期待度(潜伏確変モードへの移行確率を示す数値)の表示を開始させる処理が含まれる。したがって、遊技機1において短当たりのエンディング動作が始まると、遊技盤10に設けられた期待度表示器29に潜伏確変モードへの移行確率が期待度として点灯表示される。尚、期待度表示器29における期待度の点灯表示を消すタイミングについては、例えば、点灯してから所定時間(例えば20秒)経過した後に消灯しても良いし、また短当たり状態の終了後に行われる特別図柄の変動表示が所定回数(例えば10回)行われるまで期待度表示を継続させ、所定回数の変動表示が終了した後に期待度表示を消灯しても良い。さらに、大当たり抽選において次に大当たりに当選するまで点灯させておくように構成しても構わない。
そして役物制御部55は、予め設定されたエンディング動作が行われるべき時間(エンディング時間)を経過したか否かを判断する(ステップS912)。エンディング時間を経過していない場合(ステップS912でNO)、エンディング動作が継続されるので大入賞口処理を終了する。またエンディング時間を経過した場合(ステップS912でYES)、遊技制御部50は、大当たりに伴う特別遊技状態を終了させるべく、大当たりの動作制御を終了して大入賞口処理を終了する(ステップS913)。
一方、ステップS902の判断において遊技機1がオープニング中でないと判断した場合(ステップS902でNO)、図18のフローチャートに進み、役物制御部55は、第1大入賞口22および第2大入賞口25のいずれか一方が開放中であるか否かを判断する(ステップS921)。そして開放中である場合は(ステップS921でYES)、上述のステップS906以降の処理を実行する。また開放中でない場合は(ステップS921でNO)、遊技機1がエンディング中であるか否かを判断する(ステップS922)。そしてエンディング中である場合は(ステップS922でYES)、上述のステップS912以降の処理を実行する。またエンディング中でない場合は(ステップS922でNO)、第1役物23又は第2役物26を閉鎖した後の経過時間が開放パターンによって予め設定された開放ラウンドの実施間隔(インターバル時間)を経過したか否かを判断する(ステップS923)。そしてインターバル時間を経過していない場合は(ステップS923でNO)、まだ次のラウンドを実施するタイミングではないので、大入賞口処理を終了する。これに対し、インターバル時間が経過した場合は(ステップS923でYES)、次のラウンドを実施して第1役物23および第2役物26のいずれか一方を開放させるべく、上述のステップS904以降の処理を実行する。
上記のような大入賞口処理により、遊技機1において大当たりが開始された特別遊技状態において第1役物23および第2役物26のいずれか一方が開放するラウンドが合計15ラウンド行われる。各ラウンドにおいて第1役物23および第2役物26のいずれを開放させるかは、大当たり図柄乱数RN2に基づいて複数の開放パターンの中から選択された一の開放パターンによって予め定められており(図8(a)参照)、役物制御部55はRAM103にセットされたその一の開放パターンに基づいて第1役物23および第2役物26の開閉動作を制御する。
ここで本実施形態では「大当たり」の種類として長当たり(第1特別遊技状態)が設定された場合に選択される開放パターンは15ラウンドの全てにおいて第1役物23のみを開放するパターンとなっている。そのため、遊技機1における特別遊技状態が長当たり状態となる場合には、各ラウンドにおいて第1役物23のみが開閉し、第2役物26が開閉することはない。
これに対し、「大当たり」の種類として短当たり(第2特別遊技状態)が設定された場合に選択される開放パターンには複数の開放パターンが用意されており、これら複数の開放パターンの中には、短当たりの特別遊技状態においていずれかのラウンドで第2役物26が開放する開放パターンが含まれている。そのため、遊技機1における特別遊技状態が短当たり状態となる場合には、各ラウンドにおいて第1役物23および第2役物26のいずれか一方が開閉する。
図19は、短当たり状態における第1役物23および第2役物26の開閉動作の一例を示すタイミングチャートであり、選択された一の開放パターンには第2役物26をNラウンド目で1回開放させることが定められている場合を示している。この場合、上述した大入賞口処理(図17および図18)が実行されることにより、1ラウンド目から(N−1)ラウンド目まで第1役物23が駆動され、第1大入賞口22が開放する。この間、第2役物26が駆動されることはない。そしてNラウンド目になると、第2役物26が駆動され、第2大入賞口26が開放する。このNラウンド目では、第1役物23は駆動されず、第1大入賞口22は開放しない。そして(N+1)ラウンド目から最終の15ラウンド目まで再び第1役物23が駆動され、第1大入賞口22が開放する。そのため(N+1)ラウンド目以降、第2役物26が駆動されることはない。そして短当たり状態では、第1役物23および第2役物26のそれぞれが開放する開放時間T1は、長当たり状態の開放時間(例えば30秒)よりも短く、例えば0.1秒程度に設定される。また短当たり状態でのインターバル時間T2は例えば1秒程度に設定される。そのため、短当たり状態では、長当たり状態に比べると、遊技者が獲得し得る賞球は少なくなる。
そして上述したように、短当たり(第2特別遊技状態)が設定された場合に選択される可能性のある複数の開放パターンは、短当たりの特別遊技状態において第2役物26が複数の特定ラウンドのうちのいずれかで開放すれば、複数の特定ラウンドのいずれでも開放しない場合に比べ、短当たりの終了後に大当たりの当選確率が高確率状態に移行する確率が高くなるように構成されており、さらには、複数の特定ラウンドのうちで第2役物26が開放するラウンドが最終ラウンドに近づくほど、短当たりの終了後に大当たりの当選確率が高確率状態に移行する確率が高くなる。そのため、本実施形態の遊技機1は、次回の大当たり抽選における当選確率が通常確率よりも高く設定される可能性を、短当たり状態において第2役物26が開放するラウンドで遊技者に報知するようになっており、短当たりとなったことで落胆した遊技者であっても短当たり状態における第2役物26の動きに注目させることができ、遊技者の遊技に対する集中力や興味が減退することを防止し、さらには、短当たり状態の終了後に遊技者にとって有利な潜伏確変モードが設定されることへの期待感を高揚させることができる。
次に図20は、電動チューリップ処理(図9のステップS108(電チュー処理))の詳細を示すフローチャートである。この処理では、まず遊技機1の現在の状態が補助遊技中であるか否かを判断する(ステップS1001)。補助遊技中でない場合(ステップS1001でNO)、電動チューリップ20は開放しないため、電動チューリップ処理を終了する。一方、補助遊技中である場合(ステップS1001でYES)、補助遊技時の動作制御におけるオープニング動作の最中であるか否かを判断する(ステップS1002)。遊技機1がオープニング中である場合(ステップS1002でYES)、予め設定されたオープニング動作が行われるべき時間(オープニング時間)を経過したか否かを判断する(ステップS1003)。オープニング時間が経過していない場合(ステップS1003でNO)、オープニング動作が継続されるので、電動チューリップ処理を終了する。これに対し、オープニング時間を経過した場合は(ステップS1003でYES)、現在の遊技機1の動作状態が通常遊技状態であるか否かを判断する(ステップS1004)。ここでの判断は、普通図柄処理(図16)のステップS808と同様であり、遊技機1の遊技状態が確変モード或いは時短モードであればNOとなり、潜伏確変モード或いは通常モードであればYESとなる。そして通常遊技状態と判断した場合(ステップS1004でYES)、遊技制御部50は、電動チューリップ20の開放時間を短時間(図例の場合は0.2秒)に設定する(ステップS1005)。また通常遊技状態でないと判断した場合(ステップS1005でNO)、遊技制御部50は、電動チューリップ20の開放時間を長時間(図例の場合は3.5秒)に設定する(ステップS1006)。そして遊技制御部50は、電動チューリップ20を開放し(ステップS1007)、開放後の経過時間を計測する。そしてステップS1005又はS1006でセットされた開放時間を経過したか否かを判断する(ステップS1008)。開放時間を経過していない場合(ステップS1008でNO)、電動チューリップ20の開放が継続されるので、電動チューリップ処理を終了する。また開放時間を経過した場合(ステップS1008でYES)、遊技制御部50は、電動チューリップ20を閉鎖し(ステップS1009)、補助遊技時の動作制御を終了して電動チューリップ処理を終了する(ステップS1010)。
以上のように本実施形態の遊技機1は、短当たり状態で第2役物26が開放するラウンドを変化させることによって、その短当たり後に、次回の大当たりの当選確率が通常確率よりも高い潜伏確変モードが設定される確率を、遊技者に対して報知する。それ故、遊技者は短当たり状態で第2役物26の開閉動作に対する関心が強くなり、これを注目する。ところが、遊技者が初心者などである場合、短当たり状態で第2役物26が第2大入賞口を開閉してもそれが何を示唆しているのかを理解することは難しい。そのため、短当たり状態では、画像表示器8に対し、第2役物26の開放パターンに対応した装飾画像を表示するようにしても良い。
図21は、短当たり状態において画像表示器8に表示する装飾画像の一例を示す図である。まず、大当たりとしての短当たり状態が開始されると、画像表示器8には、短当たりのオープニング画像として、図21(a)に示すような15個の風船が表示され、そこに蜂などのキャラクタが現れる。その後、図21(b)に示すように「ヨーイ、スタート」などの文字が表示され、オープニング画像が終了する。そして短当たり状態において第1役物22および第2役物26を開閉するラウンドの進行が開始されると、図21(c)に示すようにそのラウンドの進行に伴って画像表示器8の画面内をキャラクタが動き回り、風船を1個ずつ割っていく。つまり、1ラウンドで1個の風船が割れることになる。そして割れた風船の中から「○」又は「×」の図柄が現れる。ここで「○」の図柄は第2役物26が開放するラウンドに対応しており、「×」の図柄は第1役物23が開放するラウンドに対応している。そのため、短当たり状態において第2役物26が開放すると、図21(d)に示すように割れた風船の中から「○」の図柄が現れる。すると、画像表示器8の画面は図21(d)から図21(e)に切り替わり、「お宝GET!」などの文字が表示される。そして短当たりの全15ラウンドが終了すると、図21(f)に示すように全ての風船が割られた状態となり、それぞれの風船の中に「○」又は「×」の図柄が表示される。その後、画像表示器8には、エンディング画面として、図21(g)に示すように15ラウンドの中で風船の中から「○」の図柄が現れたラウンドが表示される。このラウンドは、短当たり状態において第2役物26が開放したラウンドに相当する。そして最後に図21(h)のような終了画面が表示され、短当たり状態が終了する。
上記のように短当たり状態では第2役物26の開放パターンに対応した装飾画像をラウンド進行に同期させて画像表示器8に表示することにより、短当たり状態で第2役物26が開放されれば、遊技者にとって何らかの有利な状態になることが把握できる。それ故、遊技者が初心者である場合でも、短当たり状態では「○」の図柄を獲得することを期待し、第2役物26の開放動作に注目するようになる。
そして本実施形態では、短当たり状態の終了後は、遊技盤10の上部に設けられた期待度表示器29において潜伏確変モードに移行した確率が表示される。この期待度表示器29は特に必須のものではないが、短当たり状態では第2役物26が開放される時間が短いため、遊技者によっては第2役物26が開放したことを見逃す可能性があり、見逃した場合には短当たり終了後に潜伏確変モードが設定される確率がどの程度であるかを把握することが困難である。そのため、これを防止するために補助的に設けられている。また期待度表示器29を設けておけば、初心者であっても、短当たり状態で第2役物26が開放するラウンドが特定のラウンドであればその短当たり状態が終了した後に期待度表示器29に表示される確率が高くなることを早期に理解することができると共に、より最終ラウンドに近い特定ラウンドで第2役物26が開放する程、その確率がより高くなることを理解することができるので、遊技機1において短当たり状態が発生すると、第2役物26の動作に注目するようになる。
また本実施形態では、遊技状態設定部53が短当たり状態と潜伏確変モードとを設定した場合、その短当たり状態では第2役物26が少なくとも1回開放する開放パターンとなっているので、遊技者は短当たり状態で第2役物26が開放したことを確認すれば、その後、潜伏確変モードに移行することを期待して遊技に集中するようになる。それ故、遊技者の遊技に対する集中力や興味をより長く継続させることができる。
以上、本発明に関する一実施形態について説明したが、本発明は上述した内容に限定されるものではなく、本発明には種々の変形例が適用可能である。例えば、上述した実施形態では、第2役物26が遊技領域13の上部に設けられる場合を例示しているが、これに限られるものではなく、遊技領域13内であればどのような位置に設けても良い。