JP5507861B2 - 遊技機 - Google Patents
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昨今のパチンコ遊技機は、一概に大当たりと言っても幾つかの種類が設けられており、例えば、一定期間大入賞口を開放状態とするか、或いは大入賞口に遊技球が規定数入賞されるまでを一回の開放動作(この一回の開放動作を1ラウンドという)として、この開放動作を所定回数繰り返す長当たりや、この長大当たりと比較すると大入賞口の開放時間が極めて短い短当たりなどがある。
一方、短当たりには、大当たり遊技終了後、特典遊技として、高確率遊技と時短遊技の両方を付与した高確率時短付き短当たり、大当たりの当選確率は低確率のままで、所定回数の時短遊技のみを付与した通常時短付き短当たり、或いは特典遊技を何ら付与しない通常時短無し短当たり等がある。
高確率時短付き短当たりは、大入賞口の開放時間が長当たりに比べて極端に短いため、大当たりによる出球は期待できないものの、大当たり終了後は、高確率時短付きの遊技状態、即ち確率変動遊技状態(確変遊技状態)に移行する。このため、高確率時短付き短当たりは、あたかも突然に確変遊技状態に移行したかのような感覚を遊技者に与えるため、「突確(突然確変)大当たり」と呼ばれている。
同様に、通常時短付き短当たりは、あたかも突然時短遊技状態に移行したかのような感覚を遊技者に与えるため、「突時(突然時短)大当たり」と呼ばれ、通常時短無し短当たりは、「突通(突然通常)大当たり」と呼ばれている。
さらに、ハズレの一種であり、短当たりと同様に大入賞口が作動するものの、大入賞口の開閉扉の開閉動作の前後で遊技状態が変化しない小当たりが知られている。このような小当たり機能は、上記した短当りと共に備えることで、遊技者が、短当たりであるか、或いは小当たりであるか判断し難くなり、その後の遊技状態を遊技者に推測させるという新たなゲーム性を実現している。
なお、特許文献1、2には突確大当たりに関する技術が開示されている。
しかしながら、当たり遊技終了後の遊技状態を分かり難くした場合は、遊技者は遊技の止め時が分からなくなり、例えば遊技状態が遊技者に有利な高確率状態であるにも関わらず途中で遊技を止めてしまったり、逆に遊技者に不利な低確率状態であるにも関わらず高確率状態と誤判断したまま遊技を継続してしまったりするおそれがあった。
また、近年のパチンコ遊技機では、高確率遊技状態である期待度が異なる複数の遊技モード(演出モード)を備え、短当たり又は小当たり遊技終了後に遊技状態に応じて何れかの遊技モードに移行することで、遊技者に現在の遊技状態を推測させるように構成したものが提案されているが、遊技モードによって高確率遊技状態の期待度を示唆した場合は、示唆演出が単調になり遊技者からすると面白みに欠けるという問題点があった。
本発明は、上記したような点を鑑みてなされたものであり、短当たりと小当たりを備えたパチンコ遊技機において、短当たり又は小当たりに当選したか否かの期待度を示す新たな演出を実現可能なパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
即ち、本発明の第1の形態は、遊技球が入球可能な始動領域と、遊技球が入賞し難い態様から遊技球が入賞し易い態様に変化可能な大入賞装置と、前記始動領域に遊技球が入球することにより第1特別遊技または第2特別遊技に当選したか否かの判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定手段の判定結果に応じた特別図柄を表示する特別図柄表示手段と、前記特別遊技判定手段により前記第1特別遊技に当選したと判定された場合に前記大入賞装置を遊技球が入賞可能な所定態様により作動させる第1特別遊技実行手段と、前記特別遊技判定手段により前記第2特別遊技に当選したと判定された場合に前記大入賞装置を前記第1特別遊技と略同一態様により作動させる第2特別遊技実行手段と、前記第1特別遊技終了後、遊技者に有利な遊技状態に変更する遊技状態変更手段と、図柄画像を表示可能な画像表示手段と、前記画像表示手段の表示制御を行う演出制御手段と、前記第1特別遊技に当選した場合は当該第1特別遊技実行後の遊技において第1演出テーブルを選択し、前記第2特別遊技に当選した場合は当該第2特別遊技実行後の遊技において第2演出テーブルを選択する演出テーブル選択手段と、前記特別図柄表示手段に表示される一回の特別図柄の変動期間内に前記画像表示手段において前記図柄画像の変動表示を複数回連続して行う連続演出を実行する連続演出実行手段と、を備え、前記演出テーブル選択手段により選択された演出テーブルに基づいて、前記連続演出における連続回数の割合がそれぞれ異なるように設定されており、前記演出制御手段は、前記演出テーブル選択手段により選択された演出テーブルに基づいて前記連続演出の連続回数を決定し、当該連続回数により、当該変動より前で且つ直近に行われた特別遊技の種別を示唆することを特徴とする。
この図1に示すパチンコ遊技機100は、矩形形状の枠101を有し、この枠101の窓孔に対して遊技盤10が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤10の前面側には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また遊技盤10の下部には、遊技球を貯留する受け皿部102と、この受け皿部102の遊技球を発射する発射レバー103等が設けられている。
受け皿部102の上面には、例えば遊技者自身に操作を行わせて遊技に対する参加感を演出する演出ボタン104が設けられている。また、図示しないが受け皿部102の上面には、遊技球の購入ボタン、購入取り消しボタン、受け皿部102内の遊技球を下方から外部に抜くための球抜きボタン等が設けられている。
遊技盤10のほぼ中央には、画像表示手段である画像表示器11が配置されている。画像表示器11は、例えば、液晶表示装置等の液晶表示パネルにより構成され、通常動作状態の時は、特別図柄に応じた装飾図柄、例えば数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄等の画像が表示される。また、所謂リーチ状態や特別遊技状態の時は、それぞれの遊技状態であることを示す演出画像等も表示される。
可変入賞装置12の下方には、特別遊技状態のときに開成状態になる大入賞装置の大入賞口16が設けられている。
さらに遊技盤10の遊技領域10aには、普通入賞口17が設けられていると共に、風車や図示しない多数の遊技釘が突設されている。遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
第1特別図柄保留ランプ24は、第1特別図柄の変動表示を開始させる権利(保留球)の保留個数を表示する。第2特別図柄保留ランプ25は、第2特別図柄の変動表示を開始させる権利の保留個数を表示する。なお、本実施形態では、第1特別図柄の保留球と、第2特別図柄の保留球が保留されている場合は、第2特別図柄の保留球を優先的に消化する場合を例に挙げて説明するが、保留球の入賞順に消化するように構成してもよい
普通図柄保留ランプ26は、普通図柄が変動中に遊技球がゲート15を通過したときに、ゲート15の通過によって得られる普通図柄の変動表示を開始させる権利(最大4個)の保留個数を表示する。なお、本実施形態では、第1、第2特別図柄表示器21、22、普通図柄表示器23、第1、第2特別図柄保留ランプ24、25、及び普通図柄保留ランプ26を、遊技盤10の遊技領域外に配置するようにしているが、これはあくまでも一例であり、これらの表示器を遊技盤10の遊技領域10a内に配置することも勿論可能である。
この図2に示す遊技制御装置には、主制御基板として、遊技の進行を制御するメイン制御基板111が設けられている、また副(サブ)制御基板として、演出制御基板121、画像制御基板131、ランプ制御基板141、払出制御基板151等が設けられている。
メイン制御基板111は、CPU112、ROM113、及びRAM114を有し、当該パチンコ遊技機の主たる制御を行う。
メイン制御基板111には、上始動口13に設けられた第1始動口SW13a、電チュー14に設けられた第2始動口SW14a、電チュー14を開閉動作させるための電チューソレノイド14b、ゲート15に設けられたゲートSW15a、大入賞口16に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW16aが接続されている。また大入賞口16の開閉扉を開閉動作させるための大入賞口ソレノイド16b、普通入賞口SW17a、第1特別図柄保留ランプ24、第2特別図柄保留ランプ25、普通図柄保留ランプ26、第1特別図柄表示器21、第2特別図柄表示器22、普通図柄表示器23等が接続されている。またメイン制御基板111には、演出制御基板121及び払出制御基板151が接続されている。
画像制御基板131は、CPU132、ROM133、RAM134を有し、演出制御基板121の指示に基づいて画像及び音声の制御を行う。このため、画像制御基板131には、画像表示器11及びスピーカ105が接続されている。
ランプ制御基板141は、CPU142、ROM143、RAM144を有し、枠ランプ145や盤ランプ146、可動役物147等の制御を行う。
払出制御基板151は、CPU152、ROM153、RAM154を有し、遊技球を払い出す払出装置の払出駆動モータ155等の制御を行う。
図3(a)に示すメイン制御基板111のROM113は、遊技データ取得手段31、当たり判定手段32、特別遊技実行手段33、高確率遊技変更手段34、及び時短遊技付与手段35を備えている。特別遊技実行手段33は、第1特別遊技実行手段36、第2特別遊技実行手段37、及び第3特別遊技実行手段38を備えている。また、RAM114は、図示しないがCPU112が各種処理を行った時の各種データやフラグを一時的に記憶する記憶領域や各種テーブルが設けられている。
通常演出テーブル62は、短当たり又は小当たりの示唆演出を行わないときに使用する演出テーブルある。
短当たり示唆演出テーブル63は、短当たり終了後であって、遊技状態が大当たりに当選しやすい高確率遊技状態のときに選択されるテーブルである。
小当たり示唆演出テーブル64は、小当たり遊技終了後、例えば特別図柄が所定回数(例えば10回)変動する期間だけ選択されるテーブルである。
当たり判定手段32は、遊技データ取得手段31において取得された遊技データに基づいて当たりに当選したか否かの判定を行う。
特別遊技実行手段33は、第1特別遊技である長当たり(第1当たり)ゲームを実行する第1特別遊技実行手段36と、第2特別遊技である短当たり(第2当たり)ゲームを実行する第2特別遊技実行手段37と、第3特別遊技である小当たり(第3当たり)ゲームを実行する第3特別遊技実行手段38としての機能を備え、当たり判定手段32により当たりに当選したと判定されたときは、その判定結果に基づいて第1〜第3特別遊技の何れかを実行する。
第2特別遊技実行手段37は、当たり判定手段32により短当たりに当選したと判定された場合に、大入賞装置の大入賞口16を所定時間(例えば0.2秒)開状態とする開放動作を所定ラウンド(例えば2ラウンド)繰り返す短当たりゲームを実行する。例えば、後述する高確率時短無し短当たりを実行する。なお、短当たり時のラウンド数も任意に設定可能である。
第3特別遊技実行手段38は、当たり判定手段32により小当たりに当選したと判定された場合に、大入賞装置の大入賞口16を上記第2特別遊技と略同一の態様に変化させる遊技を実行する。つまり、短当たりのラウンド数が2ラウンドであれば、大入賞装置の大入賞口16を所定時間(例えば0.2秒)開状態とする開放動作を2回繰り返す小当たりゲームを実行する。
時短遊技付与手段35は、遊技データ取得手段31で取得された遊技データに基づいて、特別遊技終了後、特典遊技として電チュー14の可動片の開放パターンを延長する時短遊技を所定回数だけ付与する。例えば、大当たりが高確率時短付き長当たりである場合は、次の大当たりまで時短遊技を付与する。一方、大当たりが通常時短付き長当たりである場合は、特別図柄が所定回数(例えば100回)変動するまでの期間、時短遊技を付与する。
また、演出制御手段51は、当たり判定手段32により短当たり又は小当たりに当選したと判定された場合、短当たり又は小当たり遊技終了後、画像表示器11に表示される装飾図柄の最初の変動時に連続演出を実行することにより、遊技者に短当たりの期待度、或いは小当たりの期待度を示唆するようにしている。
このため、短当たり示唆演出テーブル63には、及び小当たり示唆演出テーブル64には、1回の特別図柄の変動期間内に画像表示器11に表示される装飾図柄を複数回連続して変動させる擬似連続演出、又は複数回の特別図柄の変動に渡って画像表示器11に表示される装飾図柄を複数回連続して変動させる連続演出が示唆演出を備えている。
なお、短当たり又は小当たり遊技終了後、示唆演出が選択される期間は、短当たり又は小当たり遊技終了直後の最初の変動に限らず任意に設定可能である。例えば、高確率状態への移行を伴う短当たりの場合は、次の大当たりまで、小当たりの場合は、特別図柄が予め設定した所定回数(例えば10回)変動するまでの期間とすること等が考えられる。
図4は、遊技データの各種乱数を取得するための乱数テーブルであり、図4(a)は大当たり乱数を取得するための大当たり乱数テーブルの一例、図4(b)は大当たり図柄乱数を取得するための大当たり図柄乱数テーブルの一例、図4(c)はリーチ乱数を取得するためのリーチ乱数テーブルの一例である。
図4(a)に示す大当たり乱数テーブルでは、上始動口13又は電チュー14に遊技球が入球した時に、「0」〜「299」までの300個の乱数の中からから一つの乱数値を取得する。この図4(a)に示す大当たり乱数テーブルの場合、通常遊技状態(低確率遊技状態)では、大当たりの割合が、例えば1/300に設定され、取得した大当たり乱数値が「3」のときに大当たりと判定される。
一方、高確率遊技状態では、大当たりの割合が10倍の10/300に設定され、取得した大当たり乱数値が「3」、「7」、「37」、「67」、「97」、「127」、「157」、「187」、「217」、「247」のときに大当たりと判定される。
また、図4(a)に示す大当たり乱数テーブルでは、ハズレの一種である小当たりの抽選も行っている。ここでは、小当たりの割合が6/300に設定され、取得した大当たり乱数値が「0」、「50」、「100」、「150」、「200」、「250」のときに小当たりと判定される。
そして、例えば取得した大当たり図柄乱数値が「0」〜「55」の場合は、高確率時短付長当たりであると判定する。高確率時短付長当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が長く大量の出球の払い出しが期待できると共に、大当たり遊技終了後に高確率遊技と時短遊技の両方を付与した大当たりであり、従来の「15R確変大当たり」に相当する。
また、例えば取得した大当たり図柄の乱数値が「112」〜「118」の場合は、高確率時短付短当たりと判定される。高確率時短付短当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後に高確率遊技と時短遊技の両方を付与した大当たりであり、「突確大当たり」に相当する。
また、例えば取得した大当たり図柄の乱数値が「119」〜「121」の場合は、通常時短付短当たりと判定される。通常時短付短当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後、特別図柄が所定回数(例えば100回)変動するまでの期間、時短遊技を付与した大当たりであり、「突時大当たり」に相当する。
また、例えば大当たり図柄の乱数値が「196」〜「199」の場合は、通常時短無し短当たりと判定される。通常時短無し短当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないうえに、大当たり遊技終了後に高確率遊技も時短遊技も付与しない大当たりであり、「突通大当たり」に相当する。
また図4(c)に示すリーチ乱数テーブルでは、始動入賞時、「0」〜「249」までの250個の乱数の中からから一つの乱数値を取得し、取得したリーチ乱数値が「0」〜「21」のときにリーチ有り、取得したリーチ乱数値が「22」〜「249」のときにリーチ無しと判断される。
なお、本実施形態では、画像表示器11に表示される3つの装飾図柄が予め定められた図柄の組合せ、例えば同一図柄の組合せで停止した場合に大当り状態となるものとする。 また、本実施形態では、短当たりが高確率時短無し短当たり(潜伏確変大当たり)であるものする。
図5は、本実施形態のパチンコ遊技機において短当たり又は小当たり当選時に行われる擬似連続予告演出の一例を示した図である。
なお、図5では、1回の特別図柄の変動期間内に画像表示器11に4回の図柄画像の変動表示を行う場合を例に挙げて説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機100は、当たり判定手段32により上記した高確率時短無し短当たり(以下、単に「短当たり」と称する)又は小当たりに当選した場合、図柄表示器11を利用して短当たり又は小当たりの期待度を示唆する連続演出を行うようにした点に特徴がある。
例えば、本実施形態のパチンコ遊技機100では、短当たり又は小当たりに当選した場合、短当たり遊技又は小当たり遊技終了後、最初の特別図柄の変動表示を行う際に、画像表示器11を利用して擬似連続演出を行う。
この場合は、先ず、変動中である画像表示器11の図柄画像61(図5(a))が1回目の変動を停止させる(図5(b))。この例では、図柄画像61が例えば「123」といったハズレ図柄で停止している。次に、画像表示器11の図柄画像61が再び変動を開始し(図5(c))、2回目の変動を停止させる(図5(d))。この例では、図柄画像61が例えば「234」といったハズレ図柄で停止している。次に画像表示器11の図柄画像61が再び変動を開始し(図5(e))、3回目の変動を停止させる(図5(f))。この例では、図柄画像61が例えば「345」といったハズレ図柄で停止している。この後、画像表示器11の図柄画像61が再び変動を開始し(図5(g))、4回目の変動を停止させる(図5(h))。この例では、図柄画像61が例えば「456」といったハズレ図柄で停止している。
このように本実施形態のパチンコ遊技機100では、当たり判定手段32により短当たり又は小当たりと判定された場合は、演出制御手段51により、画像表示器11を利用して擬似連続演出を実行することで、遊技者に短当たり又は小当たりの期待度を示唆することが可能になる。
このとき、演出制御手段51は、当たり判定手段32により短当たりと判定された場合、連続回数が多い連続演出が選択される割合を高くする一方、当たり判定手段32により小当たりと判定された場合は、連続回数が多い連続演出が選択される割合を高くすることで、連続演出の連続回数によって遊技者に短当たり又は小当たりの期待度を示唆することが可能になる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100では、予告演出として遊技者に認知されている連続演出、例えば擬似連続演出を利用して、短当たり又は小当たりの期待度を示唆する演出を行うようにしているので、遊技者に直前の特別図柄変動における短当たりあたりにより図柄変動に図柄変動短当たりの期待度と、大当たりの期待度の両方を示唆することができるという利点がある。
また、連続演出は、予告演出として遊技者に認知されているので、第2当たり又は第3当たりの期待度を示唆する演出を連続演出により行うと、遊技者に対して、直前の変動における第2又は第3当たりの期待度と、当該変動における当たりの期待度の両方を示唆することができるという利点がある。
また本実施形態のパチンコ遊技機100では、演出制御手段51は、短当たり遊技又は小当たり遊技終了後、画像表示器11に表示される装飾図柄の最初の変動から連続演出を行うようにすると、その連続演出が直前の短当たり遊技又は小当たりと関連していることを遊技者に認識させることができる。
なお、ラウンド表示ランプを備えていないタイプの遊技機の一例としては、長当たりと短当たりのラウンド数を同一にした遊技機が挙げられる。また短当たりのラウンド表示ランプの点灯の有無を判別し難い構成のパチンコ遊技機の一例としては、ラウンド表示ランプの周辺に多数のランプが備えられている遊技機が挙げられる。
また、上記説明では、1回の特別図柄の変動期間内に画像表示器11に表示される装飾図柄を複数回連続して変動させる擬似連続演出を例に挙げて説明したが、複数回の特別図柄の変動に渡って画像表示器11に表示される装飾図柄を複数回連続して変動させる連続演出の場合も同様に、遊技者に短当たり又は小当たりの期待度を示唆することが可能である。
なお、以下に説明する処理は、メイン制御基板111のCPU112がROM113に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
図6は、メインCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、割込処理として、乱数更新処理(S1)、始動口SW処理(S2)、ゲートSW処理(S3)、特別図柄処理(S4)、普通図柄処理(S5)、大入賞口処理(S6)、電チュー処理(S7)、賞球処理(S8)、出力処理(S9)を行った後、繰り返し初期値乱数の更新を行う(S10)を行う。
[第1始動口SW処理]
図7は、第1始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、第1始動口SW13aがONであるか否かの判別を行い(S21)、第1始動口SW13aがONであると判別した場合は、第1始動口SW13aの第1保留個数U1が、保留上限の4個より少ないか否かの判別を行う(S22)。第1保留個数U1が「4」より小さい場合は第1保留個数U1に「1」を加算する(S23)。
次に、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数)を取得してRAM114に格納する(S24)。この後、賞球3個コマンドをセットして(S25)、メイン処理に戻る。なお、ステップS22において、第1保留個数U1が「4」であると判別した場合は、ステップS25において賞球3個コマンドをセットして第1始動口SW処理を終了する。また、ステップS21において、第1始動口SW13aがONでないと判別した場合は第1始動口SW処理を終了する。
図8は、第2始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、第2始動口SW14aがONであるか否かの判別を行い(S31)、第2始動口SW14aがONであると判別した場合は、第2始動口SW14aの第2保留個数U2が、保留上限の4個より少ないか否かの判別を行う(S32)。第2保留個数U2が「4」より小さい場合は、第2保留個数U2に「1」を加算する(S33)。
次に、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数)を取得してRAM114に格納する(S34)。この後、第2始動口への入球であることを示す第2始動口フラグをONにし(S35)、賞球3個コマンドをセットして(S36)、第2始動口SW処理を終了する。なお、ステップS32において、第2保留個数U2が「4」であると判別した場合は、ステップS36において賞球3個コマンドをセットして、第2始動口SW処理を終了する。また、ステップS31において第2始動口SW14aがONでないと判別した場合は、そのまま第2始動口SW処理を終了する。
図9は、ゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、ゲート15のゲートSW15aがONであるか否かの判別を行い(S41)、ゲートSW15aがONであると判別した場合は、ゲートSW15aの保留個数Gが、保留上限の4個より少ないか否かの判別を行う(S42)。保留個数Gが「4」より小さい場合は、保留個数Gに「1」を加算し(S43)、当たり乱数を取得してRAM114に格納して(S44)、ゲートSW処理を終了する。なお、ゲートSW15aがONでない場合、または保留個数Gが「4」の場合もゲートSW処理を終了する。
図10は、特別図柄変動処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、特別遊技中であるか否かの判別を行い(S101)、特別遊技中でないと判別した場合は、第1特別図柄表示器21の第1特別図柄、又は第2特別図柄表示器22の第2特別図柄が変動表示中であるか否かの判別を行う(S102)。第1又は第2特別図柄が変動表示中であると判別した場合は、次に第1又は第2特別図柄の変動時間が終了したか否かの判別を行い(S103)、第1又は第2特別図柄の変動時間が終了したと判別した場合は、第1特別図柄表示器21の第1特別図柄、又は第2特別図柄表示器22の第2特別図柄の変動を停止させて表示する(S104)。この後、変動時間をリセットし(S105)、後述する停止中処理(S106)を実行して、特別図柄変動処理を終了する。
この後、RAM114の記憶領域に記憶されたデータ(各種乱数値)を1つ前の記録領域にシフトさせる(S109)。例えば、第2始動口SW用の記憶領域として第1〜第4の記憶領域がRAM114に設けられている場合は、第4記憶領域に記憶されたデータを第3記憶領域にシフトさせ、第3記憶領域に記憶されたデータを第2記憶領域にシフトさせ、第2記憶領域に記憶されたデータを第1記憶領域にシフトさせる。そして第1記憶領域に記憶されたデータを所定の処理領域に書き込むようにする。
なお、ステップS101において特別遊技中であると判別した場合、ステップS103において変動時間が終了していないと判別した場合、或いはステップS110において、第1保留個数U1が≧1でないと判別した場合は、特別図柄変動処理を終了する。
図11は、大当たり判定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、RAM114に記憶されている高確率遊技フラグがONであるか否かの判別を行い(S201)、高確率遊技フラグがONであると判別した場合は、RAM114に展開した高確率時乱数判定テーブルを選択し(S202)、高確率遊技フラグがONでないと判別した場合は、RAM114に展開した低確率時乱数判定テーブルを選択する(S203)。
一方、ステップS205において、大当たりでないと判別した場合は、ステップS208において、大当たり乱数により小当たりであるか否かの判別を行う(S208)。ここで、小当たりと判別した場合は、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22に小当たり図柄をセットし(S209)、小当たりでない判別した場合は、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にハズレ図柄をセットする(S210)。この後、大当たり判定処理を終了する。
図12は、変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、先ず、大当たり図柄に基づいて大当たりであるか否かの判別を行い(S301)、大当たりであると判別した場合は、大当たり用テーブルをRAM114にセットする(S302)。
一方、ステップS301において、大当たりでないと判別した場合は、次に大当たり図柄に基づいて小当たりであるか否かの判別を行い(S303)、小当たりであると判別した場合は、小当たり用テーブルをRAM114にセットする(S304)。また、ステップS303において、小当たりでないと判別した場合は、次にリーチ乱数の判定を行い(S305)、リーチ乱数によりリーチ有りか否かの判別を行う(S306)。ここで、リーチ有りと判別した場合は、リーチ用テーブルをRAM114にセットし(S307)、リーチ無しと判別した場合は、ハズレ用テーブルをRAM114にセットする(S308)。
次に、CPU112は、セットしたテーブルの中から変動乱数を取得してRAM114に格納した後(S309)、変動乱数の判別を行い(S310)、その変動乱数に応じた変動パターンをセットする(S311)。この後、変動パターン選択処理を終了する。
図13は、変動停止中処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットされた第1又は第2特別図柄により大当たりであるか否かの判別を行い(S401)、大当たりであると判別した場合は、大当たり図柄が高確率当たりであるか否かの判別を行う(S402)。つまり、ここでは、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットされている第1又は第2特別図柄が「高確率時短付長当たり」、「高確率時短付短当たり」「高確率時短無し短当たり」のいずれかであるか判断する。
ステップS402において、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットされている第1又は第2特別図柄が高確率当たりであると判別した場合は、RAM114の高確率遊技フラグをONにする(S403)。また、ステップS402において、セットされている第1又は第2特別図柄が高確率当たりでないと判別した場合、つまり、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットされている特別図柄が「通常時短付長当たり」「通常時短付短当たり」「通常時短無し短当たり」のいずれかであると判別した場合は、RAM114に設けられている高確率遊技フラグをOFFにする(S404)。
ステップS405において、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットされている第1又は第2特別図柄が時短付き当たりであると判別した場合は、RAM114に設けられている時短遊技フラグをONにし(S406)、時短遊技状態の変動回数Jとして「100」を記憶する(S407)。
一方、ステップS405において、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットされている第1又は第2特別図柄が時短付き当たりでない判別した場合、つまり、セットされている特別図柄が「高確率時短無し短当たり]または「通常時短無し短当たりであると判別した場合は、RAM114に設けられている時短遊技フラグをOFFにし(S408)、時短遊技状態の変動回数Jをリセットする(S409)。つまり、変動回数Jに「0」を記憶する。
また、ステップS401において、大当たりでないと判別した場合は、次にRAM114に記憶されている時短遊技フラグがONであるか否かの判別を行う(S413)。ここで、時短遊技フラグがONであると判別した場合、つまり、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合は、RAM114に記憶されている時短遊技状態の残り変動回数Jから「1」を減算した演算値を、新たな残り変動回数JとしてRAM114に記億する(S414)。
次に、CPU112は、変動回数Jが「0」であるか否かの判別を行い(S415)、変動回数Jが「0」であれば、時短遊技状態における特別図柄の変動表示が100回行われたことを意味するので、RAM114の時短遊技フラグをOFFにする(S416)。
次に、CPU112は、セットされている特別図柄が「小当たり」であるか否かの判別を行い(S417)、小当たりであると判別した場合は、RAM114に設けられている小当たり遊技開始フラグをONにし(S418)、小当たりでないと判別した場合は、変動停止中処理を終了する。
図14は、普通図柄処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、補助遊技中であるか否かの判別を行い(S451)、補助遊技中でなければ、普通図柄が変動中であるか否かの判別を行う(S452)。普通図柄が変動中であると判別した場合は、次に変動時間が終了したか否かの判別を行い(S453)、変動時間が終了したと判別した場合は変動を停止する(S454)。
次に、変動時間をリセットし(S455)、普通図柄の停止図柄が当たり図柄であるか否かの判別を行う(S456)。停止図柄が当たり図柄であると判別した場合は、補助遊技を開始して(S457)、普通図柄処理を終了する。なお、ステップS453において、変動時間が終了していないと判別した場合、或いはステップS456において、停止図柄が当たり図柄でない場合は、そのまま普通図柄処理を終了する。
次に、時短遊技状態であるか否かの判別を行い(S464)、時短遊技状態であれば普通図柄表示器26の変動時間を3秒にセットする(S465)。
一方、ステップS464において、時短遊技状態でないと判別した場合は、普通図柄表示器26の変動時間を29秒にセットする(S466)。この後、普通図柄表示器26の変動を開始させ(S467)、変動時間の計測を開始して(S468)、普通図柄処理を終了する。なお、ステップS458において、保留個数Gが≧1でないと判別した場合は、そのまま普通図柄処理を終了する。
図15は、大入賞口処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、RAM114に設けられている大当たり遊技開始フラグがONであるか否かの判別を行い(S501)、大当たり遊技開始フラグがONであると判別した場合は、大当たり遊技処理を実行する(S502)。一方、ステップ501において、大当たり遊技開始フラグがONでないと判別した場合は、次に小当たり遊技開始フラグがONであるか否かの判別を行い(S503)、小当たり遊技開始フラグがONであると判別した場合は、小当たり遊技処理を実行する(S504)。上記大当たり遊技処理、又は小当たり遊技処理の実行後は、大入賞口処理を終了する。また、ステップS503において、小当たり遊技開始フラグがONでないと判別した場合は、大入賞口処理を終了する。
図16は、大当たり遊技処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、先ず、メイン制御基板111から演出制御基板120に対して大当たり遊技の開始情報であるオープニングコマンドが既に送信されているか否かの判別を行う(S601)。ステップS601において、オープニングコマンドがまだ送信されていないと判別した場合は、演出制御基板120に送信するオープニングコマンドをセットする(S602)。この後、オープニング時間の計測を開始して(S603)、大当たり遊技処理を終了する。
一方、ステップS601において、オープニングコマンドが既に送信されていると判別した場合は、現在オープニング中であるか否かの判別を行い(S604)、オープニング中であると判別した場合は、予め設定されたオープニング時間を経過したか否かの判別を行う(S605)。その結果、予め設定されたオープニング時間を経過していないと判別した場合には、大当たり遊技処理を終了する。
一方、オープニング時間を経過したと判別した場合には、RAM114に記憶されている大入賞口16の入球数Cをリセットする(S606)。
次に、CPU112は、大入賞口16を開放するために大入賞口16を開閉する大入賞口ソレノイド16bを通電する(S609)。このとき、CPU112は、RAM114に記憶されている長当たり遊技開始フラグがONされている場合には、大入賞口ソレノイド16bの通電時間を30秒に設定する。またRAM114に記憶されている短当たり遊技開始フラグがONされている場合には、大入賞口ソレノイド16bの通電時間を0.1秒に設定する。この後、CPU112は、大入賞口16の開放時間の計測を開始して(S610)、大当たり遊技処理を終了する。
また、ステップS611において、インターバル中ではないと判別した場合には、現在の遊技状態が予め設定されたラウンド遊技を全て終了した後のエンディング中であるか否かの判別を行う(S612)。ここで、エンディング中であると判別した場合には、ステップ624において、設定されたエンディング時間を経過したか否かの判別を行い、設定時間を経過したと判断した場合には、RAM114に記憶されている大当たり遊技開始フラグ(長当たり遊技開始フラグ又は短当たり遊技開始フラグ)をOFFにして(S625)、大当たり遊技処理を終了する。一方、ステップS624において、設定時間を経過していないと判別した場合には、そのまま大当たり遊技処理を終了する。
次に、CPU112は、大入賞口16の開放が設定された開放時間、換言すれば、大入賞口ソレノイド16bの通電時間を経過したか否かの判別を行う(S615)。その結果、設定時間を経過したと判別した場合には、ステップS617に移行して、大入賞口ソレノイド16bの通電を停止する(S617)。また、大入賞口16の開放が設定された開放時間内であっても、大入賞口16に所定個数(例えば9個)の遊技球が入球した場合(S616)には、ステップS617に移行して大入賞口ソレノイド16bの通電を停止する。なお、設定時間が経過しておらず、且つ、大入賞口16の入球数Cが所定個数に達していない場合には、そのまま大当たり遊技処理を終了する。
ステップS618において、ラウンド遊技回数Rは最大でないと判別した場合は、インターバル時間をセットして(S619)、インターバル時間の計測を開始する(S620)。なお、本実施形態においては、長当たり遊技と短当たり遊技のラウンド遊技回数Rが同じであるため、大当たり遊技が長当たり遊技の場合のインターバル時間と、短当たり遊技の場合のインターバル時間を異なる時間に設定することが可能である。
上記ステップS618において、ラウンド遊技回数Rが最大に達したと判別した場合には、ラウンド遊技回数Rをリセットする(S621)。この後、大当たり遊技終了の情報を演出制御基板120に送信するためにエンディングコマンドをセットする(S622)。この後、エンディング時間の計測を開始して(S623)、ステップS624に進む。
図17は、小当たり遊技処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、先ず、メイン制御基板111から演出制御基板120に対して小当たり遊技の開始情報であるオープニングコマンドが既に送信されているか否かの判別を行う(S701)。ステップS701において、オープニングコマンドがまだ送信されていないと判別した場合は、演出制御基板120に送信するオープニングコマンドをセットする(S702)。この後、オープニング時間の計測を開始して(S703)、小当たり遊技処理を終了する。
一方、ステップS701において、オープニングコマンドが既に送信されていると判別した場合は、現在オープニング中であるか否かの判別を行い(S704)、オープニング中であると判別した場合は、予め設定されたオープニング時間を経過したか否かの判別を行う(S705)。その結果、予め設定されたオープニング時間を経過していないと判別した場合には、小当たり遊技処理を終了する。
一方、オープニング時間を経過したと判別した場合には、大入賞口ソレノイド16bを通電制御するためのコマンドをセットする(S706)。このコマンドは、大入賞口ソレノイド16bに対して、所定時間(例えば0.1秒間)の通電を所定のインターバルをもって15回行う命令である。つまり、上記大当たり遊技処理と異なり、小当たり遊技処理においては、大入賞口ソレノイド16bに対する制御、即ち大入賞口16の開閉動作が一連の動作として行われることになる。
上記ステップS706において、大入賞口ソレノイド16bを通電制御するためのコマンドをセット後は、大入賞口作動時間の計測を開始して(S707)、小当たり遊技処理を終了する。
次に、CPU112は、大入賞口16の作動時間が予め設定された作動時間を経過したか否かの判別を行う(S711)。ここで言う作動時間とは、一連の動作により行われる大入賞口16の開閉動作時間の合計である。
ステップS711において、大入賞口16の作動時間を経過したと判別した場合には、ステップS713に移行して、大入賞口ソレノイド16bの制御を終了する(S713)。また、大入賞口16が作動時間内であっても、大入賞口16に所定個数(例えば9個)の遊技球が入球した場合(S712)には、ステップS713に移行して、大入賞口ソレノイド16bの制御を終了する。なお、作動時間が経過しておらず、且つ、大入賞口16の入球数Cが所定個数に達していない場合には、そのまま小当たり遊技処理を終了する。
ステップS713において、大入賞口ソレノイド16bの制御を終了したら、次にRAM114に記憶された大入賞口16の入球数Cをリセットする(S714)。この後、小当たり遊技終了の情報を演出制御基板120に送信するためにエンディングコマンドをセットして(S715)、エンディング時間の計測を開始して(S716)、ステップS717に進む。
図18は、電チュー処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、電チュー14が作動中である補助遊技中であるか否かの判別を行い(S801)、補助遊技中であれば、次にオープニング中であるか否かの判別を行う(S802)。ここで、オープニング中であると判別した場合は、オープニング時間が経過したか否かの判別を行い(S803)、オープニング時間経過していると判別した場合は時短遊技状態であるか否かの判別を行い(S804)、時短遊技状態であれば、電チュー14の開放時間を3.5秒にセットする(S805)。また、ステップS804において、時短遊技状態でないと判別した場合は電チュー14の開放時間を0.2秒にセットする(S806)。この後、電チュー14の開放を行い(S807)、電チュー14の開放時間が経過したか否かの判別を行い(S808)、開放時間経過した場合は、電チュー14を閉口する(S809)。この後、補助遊技を終了して(S810)、電チュー処理を終了する。
なお、ステップS802において、オープニング中でないと判別した場合はステップS808に移行する。また、ステップS801において、補助遊技中でないと判別した場合、ステップS803においてオープニング時間が経過していないと判別した場合、或いはステップS808において、電チュー14の開放時間が経過していないと判別した場合は、そのまま電チュー処理を終了する。
図19は、出力処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、ステップS901において、上記図10のステップS114において演出実行コマンドがセットされていれば演出制御基板121に送信する。
次に、CPU112は、上記図16に示した大当たり遊技処理において大当たり遊技オープニングコマンド、大当たり遊技ラウンド開始コマンド、大当たり遊技エンディングコマンドがセットされていれば、演出制御基板121に送信する(S902〜S904)。
次いで、CPU112は、上記図17に示した小当たり遊技処理において小当たり遊技オープニングコマンド、小当たり遊技エンディングコマンドがセットされていれば、演出制御基板121に送信する(S905、S906)。この後、図示しない外部装置へのコマンド送信を行って(S907)、出力処理を終了する。なお、外部装置としては、例えば、パチンコ遊技機100の上方に設置された表示装置がある。
メイン制御基板111から送信された各種コマンドは、演出制御基板121のRAM124に一時的に記憶され、演出制御基板121のCPU122がROM123に格納されているプログラムを所定のタイミングで実行することにより実現されるものである。
[演出制御基板の主要処理]
図20は、演出制御基板において実行される主要処理の一例を示したフローチャートであり、この場合、CPU122は、演出実行コマンド処理(S1001)、演出制御処理(S1002)を繰り返し行う。
図21及び図22は、擬似連続演出による短当たり又は小当たりの期待度示唆演出を行う際に、演出制御基板121のCPU122が実行する演出実行コマンド処理と演出制御処理の一例を示した図である。
図21は、擬似連続演出を実現する場合の演出実行コマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、ステップS1101において、演出実行コマンドの有無を判別し、演出実行コマンドありと判別した場合は、ステップS1102に進み、演出実行コマンドなしと判別した場合は、演出実行コマンド受信処理を終了する。
次に、CPU122は、ステップS1102において、短当たりであるか否かの判別を行い、短当たりであると判別した場合は、ステップS1103において、短当たり示唆フラグをONにしてステップS1114に進む。
一方、ステップS1102において、短当たりでないと判別した場合は、ステップS1104において、小当たりであるか否かの判別を行い、小当たりであると判別した場合は、ステップS1105において、小当たり示唆フラグをONにしてステップS1114に進む。またステップS1104において、小当たりでないと判別した場合は、ステップS1106に進む。
一方、ステップS1106において、短当たり示唆フラグがONでないと判別した場合は、ステップS1110において、小当たり示唆フラグがONであるか否かの判別を行い、小当たり示唆フラグがONであると判別した場合は、ステップS1111において、演出テーブルとして小当たり示唆演出テーブルをセットする。小当たり示唆演出テーブルは、連続回数が少ない擬似連続演出が選択される割合が高く設定されている。そして続くステップS1112において、所定期間経過したか否かの判別を行い、所定期間経過したと判別した場合は、ステップS1113において、小当たり示唆フラグをOFFに戻してステップS1115に進み、所定期間経過していない場合は示唆フラグをONのままにしてステップS1115に進む。なお、所定期間は、小当たり示唆フラグがONになってからの特別図柄の変動回数(例えば10回)により設定してもよいし、小当たり示唆フラグがONになってからの経過時間に設定しても良い。
この後、CPU122は、ステップS1115において、演出乱数を取得し、続くステップS1116において、演出乱数を判定し、演出内容を決定する。演出内容が決定したら、続くステップS1117において、当該演出内容に係る演出コマンドをセットして、演出実行コマンド受信処理を終了する。
図22は、擬似連続演出を実現する場合の演出制御処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、ステップS1120において、演出コマンドの解析を行い、続くステップS1121において、演出コマンドの解析結果に基づいて、画像表示器11の表示制御等の各種演出制御を開始する。
このようにすれば、短当たり当選時は、長当たりに当選するまで短当たり示唆演出テーブルを利用して演出内容を決定し、小当たり当選時は、特別図柄が所定回数(例えば10回)変動するまで小当たり示唆演出テーブルを利用して演出内容を決定することで、短当たり又は小当たり後の変動において、擬似連続演出の連続回数によって遊技者に短当たり又は小当たりの期待度示唆を行うことが可能になる。
図23、及び図24は、連続演出による短当たり又は小当たりの期待度を示唆する演出を実現する際に、演出制御基板121のCPU122が実行する演出実行コマンド処理と演出制御処理の一例を示した図である。
図23は、連続演出を実現する場合の演出実行コマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、ステップS1201において、演出実行コマンドの有無を判別し、演出実行コマンドありと判別した場合は、ステップS1202に進み、演出実行コマンドなしと判別した場合は、演出実行コマンド受信処理を終了する。
次に、CPU122は、ステップS1202において、短当たりであるか否かの判別を行い、短当たりであると判別した場合は、ステップS1203において、短当たり示唆フラグをONにしてステップS1213に進む。
一方、ステップS1202において、短当たりでないと判別した場合は、ステップS1204において、小当たりであるか否かの判別を行い、小当たりであると判別した場合は、ステップS1205において、小当たり示唆フラグをONにしてステップS1213に進む。またステップS1204において、小当たりでないと判別した場合は、ステップS1206に進む。
一方、ステップS1206において、短当たり示唆フラグがONでないと判別した場合は、ステップS1209において、小当たり示唆フラグがONであるか否かの判別を行い、小当たり示唆フラグがONであると判別した場合は、ステップS1210において、所定期間経過したか否かの判別を行い、所定期間経過したと判別した場合は、ステップS1211において、小当たり示唆フラグをOFFに戻してステップS1213に進み、所定期間経過していない場合は示唆フラグをONのままにしてステップS1213に進む。
この後、CPU122は、ステップS1213において、演出テーブルをセットし、続くステップS1214において、演出乱数を取得する。ステップS1215においては、演出乱数を判定し、演出内容を決定する。演出内容が決定したら、続くステップS1216において、当該演出内容に係る演出コマンドをセットして、演出実行コマンド受信処理を終了する。
図24は、連続演出を実現する場合の演出制御処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、ステップS1251において、短当たり示唆フラグ又は小当たり示唆フラグがONであるか否かの判別を行い、短当たり示唆フラグ又は小当たり示唆フラグがONであると判別した場合は、ステップS1252において、後述する連続演出フラグがOFFであるか否かの判別を行う。ステップS1252において、連続演出フラグがOFFであると判別した場合は、ステップS1253において、連続演出の連続回数Yをセットする。このときセットされる連続回数Yは、短当たり示唆フラグがONのときは大きい値、例えば最大連続回数が4回であれば、3回或いは4回がセットされる割合が高く、逆に小当たり示唆フラグがONのときは、1回或いは2回といった小さい値がセットされる割合が高い。
次に、ステップS1254において、連続演出フラグをONした後、ステップS1255において、演出コマンドを書き換えて、続くステップS1256において、連続演出制御を開始して、演出制御処理を終了する。
このようにすれば、短当たり又は小当たり後の最初の変動から連続演出の連続回数によって遊技者に短当たり又は小当たりの期待度を示唆することができる。
またステップS1251において、短当たり示唆フラグ又は小当たり示唆フラグがONでないと判別した場合は、ステップS1256に移行して、図23に示すステップS1216において取得した演出コマンドに対応した演出を実行して演出制御処理を終了する。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機では、第2当たりが、高確率時短無し短当たりである場合を例に挙げて説明したが、第2当たりが例えば高確率時短有り短当たりの場合等にも適用可能である。
Claims (3)
- 遊技球が入球可能な始動領域と、
遊技球が入賞し難い態様から遊技球が入賞し易い態様に変化可能な大入賞装置と、
前記始動領域に遊技球が入球することにより第1特別遊技または第2特別遊技に当選したか否かの判定を行う特別遊技判定手段と、
前記特別遊技判定手段の判定結果に応じた特別図柄を表示する特別図柄表示手段と、
前記特別遊技判定手段により前記第1特別遊技に当選したと判定された場合に前記大入賞装置を遊技球が入賞可能な所定態様により作動させる第1特別遊技実行手段と、
前記特別遊技判定手段により前記第2特別遊技に当選したと判定された場合に前記大入賞装置を前記第1特別遊技と略同一態様により作動させる第2特別遊技実行手段と、
前記第1特別遊技終了後、遊技者に有利な遊技状態に変更する遊技状態変更手段と、
図柄画像を表示可能な画像表示手段と、
前記画像表示手段の表示制御を行う演出制御手段と、
前記第1特別遊技に当選した場合は当該第1特別遊技実行後の遊技において第1演出テーブルを選択し、前記第2特別遊技に当選した場合は当該第2特別遊技実行後の遊技において第2演出テーブルを選択する演出テーブル選択手段と、
前記特別図柄表示手段に表示される一回の特別図柄の変動期間内に前記画像表示手段において前記図柄画像の変動表示を複数回連続して行う連続演出を実行する連続演出実行手段と、を備え、
前記演出テーブル選択手段により選択された演出テーブルに基づいて、前記連続演出における連続回数の割合がそれぞれ異なるように設定されており、
前記演出制御手段は、前記演出テーブル選択手段により選択された演出テーブルに基づいて前記連続演出の連続回数を決定し、当該連続回数により、当該変動より前で且つ直近に行われた特別遊技の種別を示唆することを特徴とする遊技機。 - 前記演出制御手段は、前記特別遊技判定手段により前記第1特別遊技に当選したと判定された場合は、前記図柄画像における連続演出の連続回数が多い連続演出が選択される割合が高く設定されている一方、前記特別遊技判定手段により前記第2特別遊技に当選したと判定された場合は、前記図柄画像における連続演出の連続回数が少ない連続演出が選択される割合が高く設定されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記演出制御手段は、前記第1特別遊技または前記第2特別遊技終了後、前記画像表示手段に表示される図柄画像の最初の変動から連続演出を実行することを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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