JP2010178980A - 洗髪ボール装置 - Google Patents

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Kohei Fujimoto
浩平 藤本
Kazuhide Yamamoto
一秀 山本
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Takara Belmont Corp
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Takara Belmont Corp
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Abstract

【課題】頸部支持部材に対するフィット感が常に得られ、被洗髪者が不快感や苦痛を感じることがなく、例えばハンドシャワーで洗髪する場合などに、洗髪の邪魔にならない頸部支持部材を備えた洗髪ボール装置を提供する。
【解決手段】洗髪ボール1における被洗髪者の首後ろ部を載せる部位に凹み部11を形成し、この凹み部11に、前記被洗髪者の首後ろ部を載せる頸部支持部材21と、前記頸部支持部材21と前記凹み部11との間に設けられ、前記凹み部11に対して上方に付勢されるばね部材22とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、洗髪ボールにおける被洗髪者の首後ろ部を弾力的に支える頸部支持部材を備えた洗髪ボール装置に関する。
従来における洗髪ボール装置としては、例えば、特許文献1に開示されている発明がある。この発明における洗髪ボールは、洗髪ボールにおける被洗髪者の首後ろ部を弾力的に支える構造として、洗髪ボールにおける縁に頭部支持部材を配置している。この頭部支持部材は、被洗髪者の頭部と当接する頭部受けと、被洗髪者の頸部と当接する頸部受けとを備え、各受けはジェルや発泡材等のクッション材をウレタン等で覆って形成されている。
この種の頭部支持装置にあっては、椅子の背凭れを伏倒して被洗髪者の頭部を頭部支持部材に位置させると、被洗髪者の後頭部は頭部受けに当接し、また、被洗髪者の首後ろ部は頸部受けに載置される。この時、被洗髪者の後頭部と首後ろ部との高低差あるいは形状における個人差があった場合には、頭部受けと頸部受けとが独立して回動するので、高低差や個人差があっても頭部受けは後頭部にフィットし、また、頸部受けは首後ろ部にフィットした状態となるので、被洗髪者が不快感や苦痛を感じることなく快適な洗髪姿勢で洗髪を受けることが可能となる。
特開2007−159674
しかしながら、従来の構成であっても、十分なフィット感が得られない場合があり、このような場合には、椅子の昇降や背凭れの角度の調整などで位置関係を微調整するなどの面倒な作業が必要であった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、頸部支持部材に対するフィット感が常に得られ、被洗髪者が不快感や苦痛を感じることがなく、例えばハンドシャワーで洗髪する場合などに、洗髪の邪魔にならない頸部支持部材を備えた洗髪ボール装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、洗髪ボールにおける被洗髪者の首後ろ部を載せる部位に凹み部を形成し、この凹み部に、前記被洗髪者の首後ろ部を載せる頸部支持部材と、前記頸部支持部材と前記凹み部との間に設けられ、前記凹み部に対して上方に付勢されるばね部材とを備えたことを特徴とする。
この場合において、前記凹み部の底面部に前記ばね部材を支持する座を設け、この座に対して下端を支持したばね部材の上端を、前記頸部支持部材の内下面に設けた座に支持する構成としてもよい。
この種の洗髪ボールでは、例えば、被洗髪者が椅子の背凭れを倒して仰向けになった場合、被洗髪者の首後ろ部が頸部支持部材に当接する。この場合、椅子の背凭れに当接する身体部分と首後ろ部との間には高低差があり、この高低差は人によって異なるため、首後ろ部に荷重がかかり過ぎる恐れがある。
本発明では、例えば椅子の背凭れを伏倒して被洗髪者の頸部を頸部支持部材に位置させると、被洗髪者の頸部の重みに応じて前記ばね部材が伸縮し、これによって頸部支持部材が上下する。この上下によって、頸部支持部材は首後ろ部にフィットした状態となるので、被洗髪者が不快感や苦痛を感じることなく快適な洗髪姿勢で洗髪を受けることが可能となる。前記ばね部材のばね力は、被洗髪者の頸部を載せた状態で該頸部を安定的に支持するばね力に設定され、少なくともばね部材が、縮みきってしまうことがないように設定することが望ましい。また、例えばハンドシャワーで洗髪する場合、被洗髪者の後頭部を手で支持して行うが、後頭部から手を離しても頸部を十分支持できる程度の大きさのばね力が必要なことは云うまでもない。
本発明では、背凭れに当たる部分と首後ろ部との間の高低差に個人差があった場合であっても、頸部支持部材がばね力に抗して沈み込む、あるいは浮上するため、高低差や個人差があっても頸部支持部材は後頸部に安定的にフィットし、被洗髪者が不快感や苦痛を感じることなく、快適な洗髪姿勢で洗髪を受けることが可能となる。
本発明では、被洗髪者の頸部を頸部支持部材に位置させると、被洗髪者の頭部の重みに応じて前記ばね部材が伸縮し、頸部支持部材が適宜上下するため、頸部支持部材は被洗髪者の首後ろ部にフィットするので、被洗髪者が不快感や苦痛を感じることなく快適な洗髪姿勢で洗髪を受けることができる。
以下、本発明の一実施の形態を添付した図面を参照して説明する。
図1及び図2において、1は洗髪ボール(シャンプーボール)にして、該洗髪ボール1は、被洗髪者の頸部及び髪を受け入れる洗髪用凹所3を備え、その周囲を周囲壁5により囲って形成されている。該洗髪ボール1における被洗髪者の首後ろ部を載せる部位(周囲壁5)には凹み部11が形成されており、周囲壁5の反対側の縁には平坦部12が形成され、この平坦部12には、ホースが引き出し自在に取り付けられたシャワーヘッド13と、止水摘み14とが配置されている。15は排水口である。
上記凹み部11は、一般的な被洗髪者の首後ろ部と略等しい幅で、周囲壁5の前側に横長に延在し、図1に示すように、凹み部11の中央が最も深くなるように湾曲して形成されている。この凹み部11の部位を含めて、図2に示すように、周囲壁5は、所定の肉厚の壁面部5aで囲った中空状に形成されている。
上記凹み部11には、被洗髪者の首後ろ部を載せる頸部支持部材21と、この頸部支持部材21及び凹み部11との間に設けられ、この凹み部11に対して上方に付勢されるコイルスプリング(ばね部材)22とが配置されている。
すなわち、この凹み部11の底面部11aには、コイルスプリング22を支持する一対のスリーブ(座)23が左右対称に設けられている。
このスリーブ23は、図2に示すように、上端開口の筒状のばね受け部23aと、底面部11aに形成した孔11bに嵌る支持部23bとを備え、この支持部23bに抜け止め23cを設けて形成されている。
各ばね受け部23aの上端開口には、各コイルスプリング22の下端部が挿入されて支持されており、コイルスプリング22の上端部は、頸部支持部材21の内下面に当接されている。この頸部支持部材21は、断面が略U字状に形成されており、被洗髪者の首後ろ部を載せる載せ部21aの肉厚が厚くなっており、この載せ部21aは、例えばジェルや発泡材等のクッション材をウレタン等で覆って形成されていてもよい。
上記載せ部21aの内上面は平坦面21bであり、この平坦面21bには円形中空状の凹所(座)21cが形成され、この凹所21cに対して、上記コイルスプリング22の上端部が挿入されて支持されている。
この凹所21cの内部には、スリーブ23を構成する筒状のばね受け部23aが摺動自在になっており、通常時は、ばね受け部23aの上端が凹所21cの内部に僅かに嵌り、これによって、例えば頸部支持部材21が傾かないように、スリーブ23と頸部支持部材21とが相対変位自在に連結されている。
上記頸部支持部材21の下面には下端開口のU字溝部21dが形成されており、このU字溝部21dの内側に、凹み部11の底面部11aを延在させるように、頸部支持部材21が凹み部11に取り付けられている。この構成によると、例えばハンドシャワーを用いての洗髪時に、洗髪ボール1の凹み部11周囲を抜けて、洗髪ボールの外側に温水が滴り落ちることがないといった効果が得られる。
この実施の形態では、例えば椅子の背凭れを伏倒して、被洗髪者の頸部を頸部支持部材21に位置させると、被洗髪者の頭部の重みに応じて各コイルスプリング22が伸縮し、これによって、頸部支持部材21が上下する。この上下の動作範囲は、例えば図1に示す実線の位置と破線の位置との間になる。この上下によって、頸部支持部材21は首後ろ部にフィットした状態となるので、被洗髪者が不快感や苦痛を感じることなく快適な洗髪姿勢で洗髪を受けることが可能となる。
各コイルスプリング22のばね力は、被洗髪者の頸部を載せた状態で該頸部を安定的に支持するばね力に設定され、少なくとも各コイルスプリング22が、縮みきってしまうことがないように設定することが望ましい。
例えばハンドシャワーで洗髪する場合、被洗髪者の頭部を手で支持して行うが、各コイルスプリング22のばね力は、頭部から手を離しても該頸部を十分支持できる程度の大きさのばね力が必要なことは云うまでもない。また、左右一対のコイルスプリング22のばね力は、左右均等に設定することが望ましい。
ここで、ばね部材としては、コイルスプリング22に限定されず、適宜のストロークと伸縮力を有した、ばね部材であればよく、また、配置の個数も2個に限定されず、3個以上であってもよい、ことは云うまでもない。
この実施の形態では、背凭れに当たる部分と首後ろ部との間の高低差に個人差があった場合であっても、頸部支持部材21がコイルスプリング22のばね力に抗して沈み込む、あるいは浮上するため、高低差や個人差があっても頸部支持部材21は頸部に安定的にフィットし、被洗髪者が不快感や苦痛を感じることなく、快適な洗髪姿勢で洗髪を受けることが可能となる。
図3は、別の実施の形態を示す。
この実施の形態では、洗髪ボール1の凹み部11が、略矩形状に上端開口した切り欠き部31で形成され、この切り欠き部31には、頸部支持部材41がほぼ完全な水封状態とされて配置されている。この切り欠き部31の底部31Cには、一対のスリーブ(座)33が立設されており、それぞれのスリーブ33内にはコイルスプリング(ばね部材)35の下端が挿入され配置されている。
頸部支持部材41は樹脂製であり、図3B,C,Dに示すように、上部に被洗髪者の首を受ける首受け部41Aがあり、この首受け部41Aにはクッション性を有する素材が使用されている。頸部支持部材41の両側面には上下に延びた溝部41Bがあり、この溝部41Bには、切り欠き部31の側部31Dが水封状態で嵌っている。
また、頸部支持部材41には一対の袋穴(座)41Cが形成されており、これらの袋穴41Cにはスリーブ33が摺動自在に嵌り、このスリーブ33で支持したコイルスプリング35の先端が、袋穴41Cの穴底41Dに当接している。
また、頸部支持部材41の下部には、横に延びた溝部41Eがあり、この溝部41Eには、切り欠き部31の底部31Cが水封状態で嵌っている。
本実施の形態においても、例えば椅子の背凭れを伏倒して被洗髪者の頸部を頸部支持部材41に位置させると、被洗髪者の頭部の重みに応じて各コイルスプリング35が伸縮し、これによって頸部支持部材41が上下する。この上下によって、頸部支持部材41は首後ろ部にフィットした状態となるので、被洗髪者が不快感や苦痛を感じることなく快適な洗髪姿勢で洗髪を受けることが可能となる。
各コイルスプリング35のばね力は、被洗髪者の頸部を載せた状態で該頸部を安定的に支持するばね力に設定され、少なくとも各コイルスプリング35が、縮みきってしまうことがないように設定することが望ましい。
例えばハンドシャワーで洗髪する場合、被洗髪者の頭部を手で支持して行うが、各コイルスプリング35のばね力は、頭部から手を離しても該頸部を十分支持できる程度の大きさのばね力が必要なことは云うまでもない。また、左右一対のコイルスプリング35のばね力は、左右均等に設定することが望ましい。
以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これら形態に限定されるものではなく、種々の形態変更が可能である。
本発明に係る洗髪ボール装置の一実施例を示す斜視図である。 同上の断面図である。 別の実施の形態を示す図であり、Aは切り欠き部を示す正面図、Bは頸部支持部材の正面図、Cは図3BのC−C断面図、Dは側面図である。
1 洗髪ボール
5 周囲壁
11 凹み部
21c 凹所(座)
22 コイルスプリング(ばね部材)
23 スリーブ(座)
31 切り欠き部(凹み部)
33 スリーブ(座)
35 コイルスプリング(ばね部材)
41 頸部支持部材
41C 袋穴(座)

Claims (2)

  1. 洗髪ボールにおける被洗髪者の首後ろ部を載せる部位に凹み部を形成し、この凹み部に、前記被洗髪者の首後ろ部を載せる頸部支持部材と、前記頸部支持部材と前記凹み部との間に設けられ、前記凹み部に対して上方に付勢されるばね部材とを備えたことを特徴とする洗髪ボール装置。
  2. 前記凹み部の底面部に前記ばね部材を支持する座を設け、この座に対して下端を支持したばね部材の上端を、前記頸部支持部材の内下面に設けた座に支持したことを特徴とする請求項1に記載の洗髪ボール装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014171533A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Takara Belmont Co Ltd シャンプーボールに取付けられる頭部支持装置

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