JP2010178922A - ベッド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗降又は起床を容易にするためにベッド装置の姿勢を変化させる際、利用者の心身にかかる負担を軽減することができるベッド装置を提供すること。
【解決手段】ベース51と、ベース51に対してチルト動作自在なフレーム10と、フレーム10上に支持されフレーム10に対して回動自在な膝ボトム53と、フレーム10をチルト動作させるフレーム駆動部1と、膝ボトム53を回動させる膝ボトム駆動部3と、フレーム駆動部1及び膝ボトム駆動部3を制御する制御部32と、を有し、フレーム10の水平面に対する角度をチルト角度α、膝ボトム53のフレーム10に対する持ち上がり角度を膝角度βとすると、制御部32は、チルト角度α≦膝角度βとなるよう、フレーム駆動部1及び膝ボトム駆動部3を制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ベッド装置に関し、特に、アクチュエータによって駆動されるベッド装置に関し、中でも、チルト及び膝上げ機能を有するベッド装置に関する。
ベッド装置においては、フレーム上での起床やベッドからの乗り降りを容易又は安全に行わせるため、フレームのチルト機能、フレーム上に配置された背ボトムの起立機能、或いは、フレーム上に配置された膝ボトムの膝上げ機能などが提案されている。
特許文献1には、フレームないしフレーム上のボトム全体を傾斜させる、結局、フレームをチルト動作させる機構を備えたベッド装置において、フレームの姿勢を検出して、フレームを水平状態に復帰させる機能を備えたベッド装置が提案されている。
特許文献2には、背ボトムを起立させたときに、寝ている人のずり下がりを防止するため、背ボトムを回動させる第1駆動部と、膝ボトムを回動させる第2駆動部と、第1及び第2駆動部を同期させる演算部(コンピュータ)と、を有するベッド装置、特に、フレーム上に配置され、フレームに対して回動自在な背ボトム及び膝ボトムを有し、背ボトムの水平面に対する持ち上がり角度と膝ボトムの水平面に対する持ち上がり角度からなる二次元座標が、予め規定された座標パターンに沿って移動するよう、背ボトム及び膝ボトムの駆動部を制御するベッド装置が提案されている。
特許文献3には、フレームをチルト動作させる機構を備えたベッド装置が開示されている。
特許文献4には、フレームをチルトしたとき、寝ている人の腹部圧迫防止と身体の安定の両立を図るため、背ボトムが所定の角度まで起立すると、膝ボトムが下方に向って回動して膝下げを行うと共に、フレームの頭部側が起き上がる(チルト動作する)ベッド装置が開示されている。
特許2962414号公報 特許3707555号公報 特開2005−110789号公報 特開2004−298284号公報
特許文献1又は3のベッド装置によれば、フレームをチルト動作させて、寝ている人を起こした際に、寝ている人に、フット側へずり下がるような不安感を与えるおそれがある。
特許文献2又は4のベッド装置によれば、背ボトムを回動させて、寝ている人を起こすため、膝ボトムを制御したとしても、腹部圧迫感を与えるおそれがある。
本発明の目的は、乗降又は起床を容易にするためにベッド装置の姿勢を変化させる際、利用者の心身にかかる負担を軽減することができるベッド装置を提供することである。
本発明は、第1の視点において、ベースと、該ベースに対してチルト動作自在なフレームと、該フレーム上に支持され該フレームに対して回動自在な膝ボトムと、前記フレームをチルト動作させるフレーム駆動部と、前記膝ボトムを回動させる膝ボトム駆動部と、前記フレーム駆動部及び前記膝ボトム駆動部を制御する制御部と、を有し、前記フレームの水平面に対する角度をチルト角度、前記膝ボトムの前記フレームに対する持ち上がり角度を膝角度とすると、前記制御部は、前記チルト角度≦前記膝角度となるよう、前記フレーム駆動部及び前記膝ボトム駆動部を制御する、ベッド装置を提供する。
本発明は、第2の視点において、ベースと、該ベースに対してチルト動作自在なフレームと、該フレーム上に支持され該フレームに対して回動自在な膝ボトムと、前記フレームをチルト動作させるフレーム駆動部と、前記膝ボトムを回動させる膝ボトム駆動部と、前記フレーム駆動部及び前記膝ボトム駆動部を制御する制御部と、を有し、前記膝ボトムの水平面に対する持ち上がり角度を膝ボトム角度とすると、前記制御部は、前記膝ボトム角度≧0となるよう、前記フレーム駆動部及び前記膝ボトム駆動部を制御する、ベッド装置を提供する。
(1)本発明の第1の視点によれば、フレームのチルト時、すなわち、フレームのヘッド側を持ち上げた傾斜状態においても、チルト角度≦膝角度となる制御が実行されることにより、利用者の膝の水平面に対する膝ボトム角度(=膝角度−チルト角度)は、ゼロ又はゼロよりも大きくなるため、チルト時、利用者がフレームのフット側へズレることが防止される。
(2)本発明の第2の視点によれば、フレームのチルト時、すなわち、フレームのヘッド側を持ち上げた傾斜状態においても、膝ボトム角度≧0となる制御が実行されることにより、膝ボトム角度、すなわち、利用者の膝の水平面に対する角度は、ゼロ又はゼロよりも大きくなるため、チルト時、利用者がフレームのフット側へズレることが防止される。
(3)本発明によれば、フレームのチルト動作により、背上げを行うことができるため、背ボトムを背上げする場合に比べて、腹部圧迫感が減少される。
(4)以上より、本発明によれば、ベッド装置の乗降やベッド装置上での起伏がより安全かつ容易になり、さらに、乗降時又は起伏時、利用者の自立性が向上され、又腹部圧迫が減少される。換言すると、本発明によれば、乗降又は起床を容易にするためベッド装置の姿勢を変化させる際、利用者の心身にかかる負担が軽減される。
本発明の実施例1に係るベッド装置の機構の一部分を示す図である。 図1に示した機構の他部分を示す図である。 (A)〜(C)は、図1及び図2に示したベッド装置の動作図である。 図1及び図2に示したベッド装置の制御構成を示すブロック図である。 (A)〜(C)は、実施例1に係るベッド装置の第1の制御動作の説明図である。 (A)〜(C)は、実施例1に係るベッド装置の第2の制御動作の説明図である。 本発明の実施例2に係るベッド装置の制御構成を示すブロック図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施例2に係るベッド装置の動作図である。 本発明の実施例3に係るベッド装置の機構を示す図である。 本発明の実施例3に係るベッド装置の制御構成を示すブロック図である。 (A)は、本発明の実施例3に係るベッド装置の第1の制御動作を説明するフローチャートであり、(B)は動作線図である。 (A)は、本発明の実施例3に係るベッド装置の第2の制御動作を説明するフローチャートであり、(B)は動作線図である。 本発明の実施例4に係るベッド装置の機構の要部を示す図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施例4に係るベッド装置の機構の動作図である。
本発明の実施の形態に係るベッド装置は、前記フレーム駆動部及び膝ボトム駆動部の駆動状態を検出するセンサを有し、前記制御部は、前記センサの検出結果に基づいて、前記フレーム駆動部及び前記膝ボトム駆動部の駆動状態から前記チルト角度及び前記膝角度を算出する。前記センサには、角度センサ、及び/又は、駆動部が備えるアクチュエータの伸縮を検出するストロークセンサを採用することができる。
本発明の実施の形態に係るベッド装置は、前記フレーム駆動部及び前記膝ボトム駆動部の駆動状態を検出するセンサを有し、前記制御部は、前記センサの検出結果に基づいて前記膝ボトム角度を算出する。前記センサには、角度センサ、及び/又は、駆動部が備えるアクチュエータの伸縮を検出するストロークセンサを採用することができる。
本発明の実施の形態に係るベッド装置は、前記フレーム上に支持され該フレームに対して回動自在な背ボトムと、前記背ボトムを回動させる背ボトム駆動部と、を有し、前記制御部は、前記フレーム駆動部及び前記膝ボトム駆動部に加えて、前記背ボトム駆動部を制御するものであって、前記チルト角度及び前記膝角度、又は前記膝ボトム角度が所定角度に到達後、前記背ボトム駆動部を駆動して前記背ボトムを背上げさせる。この形態によれば、背上げによる腹部圧迫感が減少する。
本発明の実施の形態において、前記制御部は、前記背ボトムの水平面に対する角度である背ボトム角度が、所定角度に到達後、前記膝ボトム駆動部を駆動して前記膝ボトムを水平にさせる。この形態によれば、フレームのチルト動作途中ないし背上げ途中における膝下げが防止される。
本発明の実施の形態に係るベッド装置は、前記制御部に直接又は間接的に接続されて該制御部に利用者の指令を送信する複数のスイッチを有し、前記複数のスイッチは、少なくとも、前記チルト角度を大きくするよう指令を送信するチルト上げスイッチと、前記チルト角度を小さくするよう指令を送信するチルト下げスイッチと、前記膝角度ないし前記膝ボトム角度が大きくなるよう指令を送信する膝上げスイッチと、前記膝角度ないし前記膝ボトム角度が小さくなるよう指令を送信する膝下げスイッチと、を含み、前記制御部は、前記チルト上げスイッチ、前記膝下げスイッチ、前記チルト下げスイッチ、前記膝上げスイッチの順に、該各スイッチからの指令を判定する。この形態によれば、ベッド装置上の利用者がフット側へずれるような不安感を与える操作に関連する、チルト上げスイッチと膝下げスイッチが、チルト下げスイッチ及び膝上げスイッチよりも先に、判定対象となることにより、フェールセーフが強化されている。
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。図1は、本発明の実施例1に係るベッド装置の機構の一部分を示す図である。図2は、図1に示した機構の他部分を示す図である。なお、本実施例の機構は、図1と図2にそれぞれ示した機構を合成したものである。
図1及び図2を参照すると、本実施例に係るベッド装置は、ベース51と、ベース51に対してチルト動作自在なフレーム10と、フレーム10上に回動自在に支持された背ボトム52、膝ボトム53及び脚ボトム54と、を有している。フレーム10は、ヒンジ14を介して、昇降スライダ13に枢支されている。昇降スライダ13は、ベース51と一体の昇降ガイド51aによって案内されながら昇降する。昇降スライダ13及び昇降ガイド51aには、ローラーやボールによって案内される直動機構を用いることができる。
[フレーム駆動部1]
特に、図2を参照すると、本実施例に係るベッド装置は、フレーム10をチルト動作させるフレーム駆動部1を有している。フレーム駆動部1は、フレーム10のヘッド側において、フレーム10に内蔵され、伸縮自在なアクチュエータ1aと、アクチュエータ1aとベース51の間に回動自在に連結された第1の縦リンク1bと、アクチュエータ1aと第1の縦リンク1bの連結点に軸支されたコロ1cと、フレーム10に形成されコロ1cをフレーム10の前後方向に沿って案内するガイド1dと、を有している。
また、フレーム10のフット側において、ベース51には、第2の縦リンク12bが枢支され、第2の縦リンク12bの先端にはコロ12cが軸支され、フレーム10には、コロ12cをフレーム10の前後方向に沿って案内するガイド12dが形成されている。第1及び第2の縦リンク1b,11bは、横リンク11eによって、解除可能に連結されている。横リンク11eと第2の縦リンク12bのピン12eによる連結は、係脱機構19によって解除自在である。
係脱機構19は、ピン12eと、横リンク11eに形成されピン12eが変位自在な長穴11fと、横リンク11eに枢支された操作レバー19aと、横リンク11eに枢支され操作レバー19aの操作に伴い回動してピン12eと係合自在なフック19bと、を有している。
係脱機構19が接続状態にある場合、すなわち、フック19bがピン12eに係合している場合は、第1及び第2の縦リンク1b,12bは、横リンク11eによって互いに拘束されて平行リンクとなり、フレーム10を垂直方向に沿って昇降させる。係脱機構19が解除状態にある場合、すなわち、フック19bがピン12eに係合していない場合は、ピン12eは長穴11f内を変位自在であり、ピン12eの変位に伴って、第2の縦リンク12bは第1の縦リンク1bから独立して回動することができる。これによって、フレーム10のチルト動作が可能とされる。
[背ボトム駆動部2、膝ボトム駆動部3]
特に、図1を参照すると、本実施例に係るベッド装置は、背ボトム52を回動させる背ボトム駆動部2と、膝ボトム53を回動させる膝ボトム駆動部3と、を有している。背ボトム駆動部2は、背ボトム52と一体に回動する背リンク2bと、フレーム10と背リンク2bの間に回動及び伸縮自在に接続されたアクチュエータ2aと、を有している。膝ボトム駆動部3は、フレーム10に内蔵されフレーム10の前後方向に沿って伸縮自在なアクチュエータ3aと、アクチュエータ3aに取り付けられたカム3cと、膝ボトム53と一体に回動し且つアクチュエータ3aの伸縮に伴うカム3cの変位に従って回動自在な膝リンク3bと、を有している。
[センサ21,22、及び23又は24]
さらに、本実施例に係るベッド装置は、下記のセンサを有している:
・フレーム10の水平面(床面)に対する角度、すなわち、チルト角度αを検出するフレームセンサ21;
・背ボトム52の水平面に対する角度、すなわち、背ボトム角度δを検出する背ボトムセンサ22;
・膝ボトム53のフレーム10に対する持ち上がり角度(駆動角度)、すなわち、膝角度βを検出する膝センサ23。
・膝ボトム53の水平面に対する持ち上がり角度、すなわち、膝ボトム角度γを検出する膝ボトムセンサ24。
フレームセンサ21には、フレーム10を枢支するヒンジ14周辺、すなわち、枢支点周辺に配置される角度センサ、あるいは、フレーム駆動部1の駆動状態、特に、図2に示したアクチュエータ1aに付設されアクチュエータ1aの伸縮長さを検出するストロークセンサを採用することができる。後者の場合、後述する制御部32は、検出されたアクチュエータ1aの伸縮長さと、既知である、アクチュエータ1aの基点とフレーム10の枢支点間の距離、及び、第1の縦リンク1bの長さに基づいて、チルト角度αを算出することができる。
背ボトムセンサ22には、背リンク2b又は背ボトム52に付設される角度センサ、あるいは、背ボトム駆動部2の駆動状態、特に、図1に示したアクチュエータ2aに付設されアクチュエータ2aの伸縮長さを検出するストロークセンサを採用することができる。後者の場合、後述する制御部32は、検出されたアクチュエータ2aの伸縮長さと、既知である、アクチュエータ2aの基点と背リンク2bの枢支点間の距離、及び、アクチュエータ2aと背リンク2bの連結点と背リンク2bとの枢支点間の距離に基づいて、背ボトム角度δを算出することができる。
膝センサ23には、膝リンク3bのフレーム10に対する枢支点に付設される角度センサ、あるいは、膝ボトム駆動部3の駆動状態、特に、図1に示したアクチュエータ3aに付設されアクチュエータ3aの伸縮長さを検出するストロークセンサを採用することができる。後者の場合、後述する制御部32は、検出されたアクチュエータ3aの伸縮長さと、既知である、アクチュエータ3aの基点と膝リンク3bの枢支点間の距離、及び、アクチュエータ3aと膝リンク3bの連結点と膝リンク3bの枢支点間の距離に基づいて、膝角度βを算出することができる。
膝ボトムセンサ24には、膝リンク3b又は膝ボトム53に付設される角度センサ、あるいは、膝ボトム駆動部3の駆動状態、特に、図1に示したアクチュエータ3aの伸縮長さを検出するストロークセンサを採用することができる。後者の場合、後述する制御部32は、検出されたアクチュエータ3aの伸縮長さと、既知である、アクチュエータ3aの基点と膝リンク3bの枢支点間の距離、及び、アクチュエータ3aと膝リンク3bの連結点と膝リンク3bの枢支点間の距離、並びにチルト角度αに基づいて、膝ボトム角度γを算出することができる。
図3(A)〜図3(C)は、図1及び図2に示したベッド装置の動作図である。図3(A)は、フレームが最高位にある状態、図3(B)は、フレームがチルトした状態、図3(C)は、フレームが最低位にある状態をそれぞれ示している。
[フレーム最高位]
図3(A)を参照すると、横リンク11e及び接続状態にある係脱機構19によって平行リンクを構成している第1及び第2の縦リンク1b,12bは、アクチュエータ1aが伸長されることにより、上方に向かって回動している。第1及び第2の縦リンク1b,12bの一端にそれぞれ取り付けられたコロ1c,12cから付勢されているフレーム10は、垂直方向に沿って最高位置にある。フレーム10は、ヒンジ14を介して、昇降スライダ13に取り付けられているため、最高位においても、フレーム10の水平状態は維持されている。
[フレームのチルト]
図3(A)から図3(B)を参照して、操作レバー19aを図中反時計回りに操作して、係脱機構19を解除状態にすると、ピン12eは長穴11f内をフット側に向かって変位し、この変位に伴って、第2の縦リンク12bは、図中時計回りに回動し、コロ12cは、ガイド12d内をフット側へ向かって摺動し、一方、コロ1cとガイド1dの位置関係は図3(A)に示した状態に維持されることにより、図3(B)に示すように、フレーム10はチルト動作して、フット側が低くなる。
[フレーム最低位]
図3(A)から図3(C)を参照すると、横リンク11e及び接続状態にある係脱機構19によって平行リンクを構成している第1及び第2の縦リンク1b,12bは、アクチュエータ1aが縮小されることにより、図中時計回りに回動し、第1及び第2の縦リンク1b,12bの一端にそれぞれ取り付けられたコロ1c,12cはそれぞれ、ガイド1d,12d内をフット側へ向かって摺動し、コロ1c,12cから付勢されているフレーム10は垂直方向に沿って最低位置まで下降する。フレーム10は、ヒンジ14を介して、昇降スライダ13に取り付けられているため、下降時ないし最低位においても、フレーム10の水平状態は維持されている。
図4は、本発明の一実施例に係るベッド装置の制御構成を示す図である。図4を参照すると、本実施例に係るベッド装置は、利用者が操作する操作パネル31と、各種センサ21〜24と、操作パネル31からの指令及び各種センサ21〜24から出力される検出信号に基づいて、フレーム駆動部1、背ボトム駆動部2及び膝ボトム駆動部3の動作を制御する制御部32と、を有している。制御部32は、後述するフローチャートないし動作を実現するためのプログラムを実行する不図示のマイクロコンピュータを備えている。
図4を参照すると、操作パネル31は、制御部32に直接又は間接的に接続されて制御部32に利用者の指令を送信する下記のスイッチ31a〜31hを有している。
(1)背ボトム駆動部2のアクチュエータ2aにより背リンク2bを回動させて、背ボトム52を起立させる背上げスイッチ31a、及び、背ボトム52を倒させる背下げスイッチ31b。
(2)膝ボトム駆動部3のアクチュエータ3aにより、膝リンク3bを回動させて、膝ボトム53を膝上げする膝上げスイッチ31c、及び、膝ボトム53を膝下げする膝下げスイッチ31d。
(3)係脱機構19の接続状態で、フレーム駆動部1のアクチュエータ1aにより、第1及び第2の縦リンク1b,12bからなる平行リンクを回動させて、フレーム10を上昇させる高さ上げスイッチ31e、及び同フレーム10を下降させる高さ下げスイッチ31f。
(4)係脱機構19の解除状態で、フレーム駆動部1のアクチュエータ1aにより、フレーム10をチルトさせるチルト上げスイッチ31g及び同じくフラットにさせるチルト下げスイッチ31h。
[第1の制御動作]
図5(A)〜図5(C)は、実施例1に係るベッド装置の第1の制御動作の説明図であって、図5(A)は動作図、図5(B)はフローチャート、図5(C)はアクチュエータの動作線図である。
なお、図1又は図2を参照して、アクチュエータ1a〜3aが伸長すると、チルト角度α、膝角度β、さらには、膝ボトム角度γが大きくなり、アクチュエータ1a〜3aが縮小すると、チルト角度α、膝角度β、さらには、膝ボトム角度γが小さくなる。詳細には、アクチュエータ1aが伸長すると、フレーム10はチルトしてヘッド側が高くなるようチルトでき、アクチュエータ1aが縮小すると、フレーム10はフラットになるよう回動できる。アクチュエータ2aが伸長すると、背ボトム52は上方側に向って回動し、アクチュエータ2aが縮小すると、背ボトム52は下方側に向って回動する。アクチュエータ3aが伸長すると、膝ボトム53は上方側に向って回動し、アクチュエータ3aが縮小すると、膝ボトム53は下方側に向って回動する。
図1、図2、図4並びに図5(A)及び図5(B)を参照すると、制御部32は、フレーム10の水平面に対する角度であるチルト角度αと、膝ボトム53のフレーム10に対する持ち上がり角度である膝角度βの大小を比較する。なお、チルト角度α及び膝角度βの検出には、図1に示した各種センサ21,23、或いは、アクチュエータ1a,3aにそれぞれ付設されている不図示のストロークセンサを用いることができる。
チルト角度α≦膝角度βである場合、すなわち、膝上げされている場合には、制御部32は、駆動部1〜3がそれぞれ備えるアクチュエータ1a〜3aの伸縮を許可する。チルト角度α≦膝角度βでない場合には、制御部32は、フレーム駆動部1のアクチュエータ1aの伸長を不許可にして、さらなるフレーム10のチルトを防止し、かつ、膝ボトム駆動部3のアクチュエータ3aの縮小を不許可にして、膝ボトム53の下方への回動を防止する。
かくして、図5(C)に示すように、アクチュエータ1a〜3aの伸展長さに対して、常時、チルト角度(α)≦膝角度(β)となるよう制御が実行され、利用者がベッド装置から降りたり、ベッド装置上で起き上がったりする際に、フレーム10をチルトさせた場合においても、常時、利用者の膝が上がった状態が維持されることにより、利用者のフット側へのズレが防止される。
[第2の制御動作]
図6(A)〜図6(C)は、実施例1に係るベッド装置の第2の制御動作の説明図であって、図6(A)は動作図、図6(B)はフローチャート、図6(C)はアクチュエータの動作線図である。前記第1の制御動作において、制御部32は、状態量としてチルト角度α及び膝角度βを用いたが、第2の制御動作においては、膝角度βに代えて膝ボトム角度γを用いる。
図1、図2、図4並びに図6(A)及び図6(B)を参照すると、制御部32は、膝ボトム53の水平面に対する持ち上がり角度である膝ボトム角度γの正負を判定する。なお、膝ボトム角度γの検出には、図1に示したセンサ24、或いは、アクチュエータ3aに付設されている不図示のストロークセンサを用いることができる。
0≦膝ボトム角度γである場合、すなわち、膝上げされている場合には、制御部32は、駆動部1〜3がそれぞれ備えるアクチュエータ1a〜3aの伸縮を許可する。0≦膝ボトム角度γでない場合には、制御部32は、フレーム駆動部1のアクチュエータ1aの伸長を不許可にして、さらなるフレーム10のチルトを防止し、かつ、膝ボトム駆動部3のアクチュエータ3aの縮小を不許可にして、膝ボトム53の下方への回動を防止する。
かくして、図6(C)に示すように、アクチュエータ1a〜3aの伸展長さに対して、常時、膝ボトム角度γ≧0となるよう制御が実行され、利用者がベッド装置から降りたり、ベッド装置上で起き上がったりする際に、フレーム10をチルトさせた場合においても、常時、利用者の膝が上がった状態が維持されることにより、利用者のフット側へのズレが防止される。
図7は、本発明の実施例2に係るベッド装置の制御構成を示すブロック図である。図8(A)〜(C)は、本発明の実施例2に係るベッド装置の動作図である。
図7を参照すると、本実施例の操作パネル31は、実施例1の図4に示したチルト上げスイッチ31g及びチルト下げスイッチ31hに代えて、ソファーモードオンスイッチ31i及びソファーモードオフスイッチ31jを有している。図8を参照すると、ボトム部材52〜55は、フレーム10上に支持されて、背ボトム52と膝ボトム53の間に連結され、フレーム10に対して回動自在であって膝ボトム53に追随して水平になることができる尻ボトム55を含んでいる。
ソファーモードオンスイッチ31iがオン操作されると、制御部32は、図8(A)を参照して、フレーム10のチルトに伴う背上げの影響によって、利用者の身体がフット側へずれることを防止するため、フレーム10のチルトに先行して、図1に示した膝ボトム駆動部3を駆動して、膝ボトム53を膝上げさせる。この先行膝上げ完了後、制御部32は、図8(A)から図8(B)を参照して、図1に示したフレーム駆動部1を駆動して、フレーム10をチルトさせる。このチルトの際、制御部32は、上述した条件、チルト角度α≦膝角度β、或いは、膝ボトム角度γ≧0が維持されるよう、フレーム駆動部1及び膝ボトム駆動部3を同時に駆動制御することにより、チルト、チルトによる背上げ、及び膝上げが安全に速やかに進行し、ソファーモード完了に要する時間が短縮される。フレーム10が十分にチルトすると、制御部32は、図8(B)から図8(C)を参照して、図1に示した背ボトム駆動部2を駆動して、さらに、背上げを行う。制御部32は、背ボトム角度δが閾値に到達した背上げ完了後、場合によっては背上げ完了前、膝ボトム駆動部3を駆動して、チルト角度α及び膝角度β、或いは膝ボトム角度γを参照しながら、膝ボトム53を図中時計回りに回動させて床面に対して水平とする(尻ボトム55も水平にする)、膝下げ動作を実行させる。
ソファーモードオフスイッチ31jがオン操作された場合は、制御部32は、ソファーモードオンスイッチ31iがオン操作された場合と、反対の動作を図1又は図2に示した各駆動部1〜3に実行させる。
以上説明したモードによれば、下記の効果が達成される:
(1)チルト角度α≦膝角度β、或いは、膝ボトム角度γ≧0が常時維持されることにより、すべり台状態が防止される;
(2)ベッド床部全体(フレーム10)が傾くチルト動作と、膝上げ動作とを組み合わせることにより、チルト動作によって背上げの効果を膝上げと共に得ることができるため、モード完了までの待ち時間が短縮される;
(3)チルト動作によって背上げの効果を膝上げと共に得ることができることにより、背ボトム52と膝ボトム53のなす角度を可及的に鈍角にして、腹部圧迫感を軽減させることができる;
(4)チルト動作により、ボトム52〜55上に敷設されるマットレスと身体を一体で回転させることができ、これによって、ズレやせん断力が発生せず利用者の骨盤が立ち上がるため、快適な背上げが実現できる;
(5)ベッド装置全体が傾いてフット側が床面に対して最も低い状態で(フレーム10のチルト状態)、膝下げ動作をすることにより、ベッド装置からの乗り降りが容易となる。
本実施例においては、本実施例と前記実施例1に係るベッド装置との相違点について主として説明し、同様の点については、前記実施例1の記載を適宜参照することができるものとする。図9は、本発明の実施例3に係るベッド装置の機構を示す図である。
図9を参照すると、本実施例のベッド装置は、ベース51と、ベース51に対してチルト動作自在なフレーム10と、フレーム10上に回動自在に支持された背ボトム52、膝ボトム53、脚ボトム54と及び尻ボトム55と、を有している。フレーム10のヘッド側は、ヒンジ14を介して、ヘッド側昇降スライダ13に枢支され、フレーム10のフット側は、ヒンジ16を介して、フット側昇降スライダ15に枢支されている。ヘッド側及びフット側昇降スライダ13,15は、ベース51と一体のヘッド側及びフット側昇降ガイドによってそれぞれ案内されながら昇降することができる。このような昇降機構には、ローラーやボールによって案内される直動機構を用いることができる。
本実施例に係るベッド装置は、フレーム10をチルト動作させるフレーム駆動部(第1の駆動部)1と、背ボトム52を回動させる背ボトム駆動部(第2の駆動部)2と、膝ボトム53を回動させる膝ボトム駆動部(第3の駆動部)3と、フレーム10を昇降させるフレーム昇降駆動部(第4の駆動部)4と、を有している。
フレーム駆動部1は、ヘッド側昇降スライダ13を昇降自在に駆動するアクチュエータ1aを有し、フレーム昇降駆動部4は、ヘッド側昇降スライダ13を昇降自在に駆動するアクチュエータ4aを有している。フレーム昇降駆動部4の停止状態で、フレーム駆動部1を駆動することにより、フレーム10をチルト動作させることができる。また、例えば、フレーム駆動部1が駆動されて、フレーム10のヘッド側が高いチルト状態で、フレーム昇降駆動部4を駆動して、フレーム10のフット側を上昇させることにより、フレーム10の高さが可変できる。
本実施例にかかる背ボトム駆動部2及び膝ボトム駆動部3の構成は、実施例1と同様であるので、背ボトム駆動部2及び膝ボトム駆動部3に関しては、実施例1の記載を参照するものとする。さらに、本実施例に係るベッド装置は、実施例1と同様に、フレームセンサ21、背ボトムセンサ22、及び膝センサ23又は膝ボトムセンサ24を有している。
図10は、本発明の一実施例に係るベッド装置の制御構成を示す図である。図4を参照すると、本実施例に係るベッド装置は、操作パネル31と、各種センサ21〜24と、操作パネル31からの指令及び各種センサから出力される検出信号に基づいて、フレーム駆動部(第1の駆動部)1、背ボトム駆動部(第2の駆動部)2及び膝ボトム駆動部(第3の駆動部)3、フレーム昇降用駆動部(第4の駆動部)4の動作を制御する制御部32と、を有している。
[第1の制御動作]
図11(A)は、本発明の実施例3に係るベッド装置の第1の制御動作を説明するフローチャートであり、図11(B)はアクチュエータの動作線図である。図11(A)の制御においては、図5の制御と同様に、チルト角度α及び膝角度βを参照して、駆動部1〜4の制御を実行する。
なお、図9を参照して、アクチュエータ1a〜3aが伸長すると、チルト角度α、膝角度β、さらには、膝ボトム角度γが大きくなり、アクチュエータ1a〜3aが縮小すると、チルト角度α、膝角度β、さらには、膝ボトム角度γが小さくなる。アクチュエータ4aが伸長すると、フレーム高さが高くなり、アクチュエータ4aが縮小すると、フレーム高さが小さくなる。
図11(A)を参照すると、本実施例では、チルト角度α≦膝角度βを担保するため、α0≦膝角度β−チルト角度αとなるよう、フレーム駆動部1及び膝ボトム駆動部3を制御する。α0は、好ましくは5度以下である。以下、初期ポイントから順に、制御部32による制御の流れを説明する。
[ステップS1〜S4,S3a]
チルト上げスイッチがオンされた場合(YES)、フレーム駆動部1が伸長して、α0≦膝角度β−チルト角度αの場合(YES)には、フレーム駆動部1の伸長は許可され、α0>膝角度β−チルト角度αの場合(NO)には、フレーム駆動部1の伸長は停止され、フェールセーフのため、膝ボトム駆動部3の縮小も禁止される。
[ステップS1、S5,S6,S3a]
チルト上げスイッチがオンされていない場合(NO)、次に、膝下げスイッチ31dの状態を監視し、オンの場合(YES)には、膝ボトム駆動部3は縮小して膝ボトム53を膝下げ方向に回動させ、続いて、ステップS3aに移行して、α0≦膝角度β−チルト角度αの状態であれば(YES)、膝ボトム駆動部3の縮小は許可され、そうでなければ(NO)、停止される。
[ステップS5,S7〜S10]
膝下げスイッチ31dがオフの場合(NO)には、チルト下げスイッチ31hの状態を監視し、オンであれば(YES)、フレーム10をフラット方向に回動させて、制御は初期ポイントに戻り、オフであれば(NO)、チルト上げ及び下げスイッチ31g,31hが共にオフであるので、フレーム駆動部1は停止され、膝上げスイッチ31cの監視に移行する。
[ステップS10〜S13]
膝上げスイッチ31cがオンである場合(YES)には、膝ボトム駆動部3が伸長し、制御は初期ポイントに戻る。オフである場合には、膝上げ及び下げスイッチ31c,31dが共にオフであるので、膝ボトム駆動部3は停止し、背上げスイッチ31cの監視に移行する。
[ステップS13〜S15]
背上げスイッチ31aがオンの場合には(YES)、背ボトム駆動部2は伸長して、背ボトム52を起こす方向に回動させる。オフの場合には(NO)、背下げスイッチ31bの監視に移行する。
[ステップS15〜S18]
背下げスイッチ31bがオンである場合には(YES)、背ボトム駆動部2が縮小して背ボトム52は倒れる方向に回動し、制御は初期ポイントに戻る。オフである場合には(NO)、背上げ及び下げスイッチ31a,31bが共にオフであるので、背ボトム駆動部2は停止され、高さ上げスイッチ31eの監視に移行する。
[ステップS18〜S20]
高さ上げスイッチ31eがオンの場合には(YES)、フレーム昇降用駆動部4は伸長して、フレーム10を上昇させる。オフの場合には(NO)、高さ下げスイッチ31bの監視に移行する。
[ステップS20〜S22]
高さ下げスイッチ31fがオンの場合には(YES)、フレーム昇降用駆動部4は縮小し、オフの場合には(NO)、高さ上げ及び下げスイッチ31e,31fが共にオフであるので、フレーム昇降用駆動部4は停止され、制御は初期ポイントに戻る。
以上の制御流れにおいて、制御部32は、チルト上げスイッチ31g、膝下げスイッチ31d、チルト下げスイッチ31h、膝上げスイッチ31cの順に、これらのスイッチからの指令を判定する。この形態によれば、ベッド装置上の利用者がフット側へずれるような不安感を与える操作に関連する、チルト上げスイッチ31gと膝下げスイッチ31dが、チルト下げスイッチ31h及び膝上げスイッチ31cよりも先に、判定対象となることにより、フェールセーフが強化されている。
かくして、図11(B)に示すように、アクチュエータ1a〜4aの伸展長さに対して、常時、チルト角度(α)≦膝角度(β)となるよう制御が実行され、利用者がベッド装置から降りたり、ベッド装置上で起き上がったりする際に、フレーム10をチルトさせた場合においても、常時、利用者の膝が上がった状態が維持されることにより、利用者のフット側へのズレが防止される。
[第2の制御動作]
図12(A)は、本発明の実施例3に係るベッド装置の第2の制御動作を説明するフローチャートであり、図12(B)はアクチュエータの動作線図である。図12(A)の制御においては、図6の制御と同様に、チルト角度α及び膝ボトム角度γを参照して、駆動部1〜4の制御を実行する。
図11(A)に示した第1の制御動作では、ステップS3aにおいてα0≦膝角度β−チルト角度αとしたが、図12(A)に示す第2の制御動作では、ステップS3aに代わるステップS3bにおいて、γ0≦γ、但し、γは5度以内とする。第2の制御動作は、これ以外は、第1の制御動作と同様であるから、前記した第1の制御動作の説明を参照するものとする。
第2の制御動作においては、図12(B)に示すように、アクチュエータ1a〜4aの伸展長さに対して、常時、膝ボトム角度γ≧0となるよう制御が実行され、利用者がベッド装置から降りたり、ベッド装置上で起き上がったりする際に、フレーム10をチルトさせた場合においても、常時、利用者の膝が上がった状態が維持されることにより、利用者のフット側へのズレが防止される。
本実施例においては、実施例1〜3で説明した本発明による制御が好適に適用される別の機構を有するベッド装置を説明する。なお、本実施例においては、本実施例と前記実施例1に係るベッド装置との相違点について主として説明し、同様の点については、前記実施例1の記載を適宜参照することができるものとする。図13は、本発明の実施例4に係るベッド装置の機構の要部を示す図である。
図13を参照すると、本実施例に係るベッド装置は、昇降スライダ13にヒンジ14のピン10aを介して枢支されたフレーム10をチルト動作させるフレーム駆動部として、フレーム10に内蔵された第1及び第2のフレーム駆動部11,12を有している。第1及び第2のフレーム駆動部11,12はフレーム10を昇降させる駆動部にもなる。第1のフレーム駆動部11は、伸縮自在なアクチュエータ11aと、アクチュエータ11aとベース51の間に回動自在に連結された第1の縦リンク11bと、アクチュエータ11aと第1の縦リンク11bの連結点に軸支されたコロ11cと、フレーム10に形成されコロ11cをフレーム10の前後方向に沿って案内するガイド11dと、を有している。第2のフレーム駆動部12も、同様に、伸縮自在なアクチュエータ12aと、アクチュエータ12aとベース51の間に回動自在に連結された第2の縦リンク12bと、アクチュエータ12aと第1の縦リンク12bの連結点に軸支されたコロ12cと、フレーム10に形成されコロ12cをフレーム10の前後方向に沿って案内するガイド12dと、を有している。
本実施例に適用される背ボトム駆動部2及び膝ボトム駆動部3の構成は、図1に示した実施例1と同様であるので、背ボトム駆動部2及び膝ボトム駆動部3に関しては、実施例1の記載を参照するものとする。さらに、本実施例に係るベッド装置は、実施例1と同様に、図1示したにフレームセンサ21、背ボトムセンサ22、及び膝センサ23又は膝ボトムセンサ24を有している。
図14(A)〜図14(C)は、本発明の実施例4に係るベッド装置の機構の動作図である。図14(A)は、フレームが最高位にある状態、図14(B)は、フレームがチルトした状態、図14(C)は、フレームが最低位にある状態をそれぞれ示している。
[フレーム最高位]
図14(A)を参照すると、アクチュエータ11a,12aは共に伸長し、第1及び第2の縦リンク11b,12bは上方に向かって回動している。第1及び第2の縦リンク11b,12bの一端にそれぞれ取り付けられたコロ11c,12cから付勢されているフレーム10は、垂直方向に沿って最高位にある。フレーム10は、ヒンジ14を介して、昇降スライダ13に取り付けられているため、最高位においても、フレーム10の水平状態は維持されている。
[フレームのチルト]
図14(A)から図14(B)を参照して、アクチュエータ12aが縮小されると、コロ12cは、ガイド12d内をヘッド側へ向かって摺動して、第2の縦リンク12は、図中反時計回りに回動し、一方、コロ11cとガイド11dの位置関係は図14(A)に示した状態に維持されることにより、図14(B)に示すように、フレーム10はチルト動作して、フット側が低くなる。
[フレーム最低位]
図14(A)から図14(C)を参照すると、アクチュエータ11a,12aが共に縮小されると、第1及び第2の縦リンク11b,12bは互いに反対方向に回動して、第1及び第2の縦リンク11b,12bの一端にそれぞれ取り付けられたコロ11c,12cから付勢されているフレーム10は、垂直方向に沿って、図14(C)に示す最低位まで下降する。フレーム10は、ヒンジ14を介して、昇降スライダ13に取り付けられているため、下降時ないし最低位においても、フレーム10の水平状態は維持されている。
本発明のベッド装置は、被介護者及び介護者、或いは、病人及び看護者の負担を軽減し快適な起床が可能であるため、介護、病院用のベッド装置として好適に利用される。また、本発明のベッド装置は、高度な機能を具備する通常の寝室用ベッド装置としても好適に利用される。
1 フレーム駆動部
1a アクチュエータ
1b 第1の縦リンク
1c コロ
1d ガイド
2 背ボトム駆動部
2a アクチュエータ
2b 背リンク
3 膝ボトム駆動部
3a アクチュエータ
3b 膝リンク
3c カム
4 フレーム昇降駆動部(第4駆動部)
4a アクチュエータ
10 フレーム
10a ピン
11 第1のフレーム駆動部
11a アクチュエータ
11b 第1の縦リンク
11c コロ
11d ガイド
11e 横リンク
11f 長穴
12 第2のフレーム駆動部(フレーム昇降駆動部と兼用)
12a アクチュエータ
12b 第2の縦リンク
12c コロ
12d ガイド
12e ピン
13 昇降スライダ,ヘッド側昇降スライダ
14 ヒンジ
15 フット側昇降スライダ
16 ヒンジ
19 係脱機構
19a 操作レバー
19b フック
21 フレームセンサ
22 背ボトムセンサ
23 膝センサ
24 膝ボトムセンサ
31 操作パネル
31a 背上げスイッチ
31b 背下げスイッチ
31c 膝上げスイッチ
31d 膝下げスイッチ
31e 高さ上げスイッチ
31f 高さ下げスイッチ
31g チルト上げスイッチ
31h チルト下げスイッチ
31i ソファーモードオンスイッチ
31j ソファーモードオフスイッチ
32 制御部
51 ベース
51a 昇降ガイド
52 背ボトム
53 膝ボトム
54 脚ボトム
55 尻ボトム
52〜55 ボトム部材
α フレームの水平面に対する角度、チルト角度
β 膝ボトムのフレームに対する持ち上がり角度、膝角度
γ 膝ボトムの水平面に対する持ち上がり角度、膝ボトム角度
δ 背ボトムの水平面に対する角度、背ボトム角度

Claims (7)

  1. ベースと、
    該ベースに対してチルト動作自在なフレームと、
    該フレーム上に支持され該フレームに対して回動自在な膝ボトムと、
    前記フレームをチルト動作させるフレーム駆動部と、
    前記膝ボトムを回動させる膝ボトム駆動部と、
    前記フレーム駆動部及び前記膝ボトム駆動部を制御する制御部と、
    を有し、
    前記フレームの水平面に対する角度をチルト角度、前記膝ボトムの前記フレームに対する持ち上がり角度を膝角度とすると、
    前記制御部は、前記チルト角度≦前記膝角度となるよう、前記フレーム駆動部及び前記膝ボトム駆動部を制御する、
    ことを特徴とするベッド装置。
  2. ベースと、
    該ベースに対してチルト動作自在なフレームと、
    該フレーム上に支持され該フレームに対して回動自在な膝ボトムと、
    前記フレームをチルト動作させるフレーム駆動部と、
    前記膝ボトムを回動させる膝ボトム駆動部と、
    前記フレーム駆動部及び前記膝ボトム駆動部を制御する制御部と、
    を有し、
    前記膝ボトムの水平面に対する持ち上がり角度を膝ボトム角度とすると、
    前記制御部は、前記膝ボトム角度≧0となるよう、前記フレーム駆動部及び前記膝ボトム駆動部を制御する、
    ことを特徴とするベッド装置。
  3. 前記フレーム駆動部及び膝ボトム駆動部の駆動状態を検出するセンサを有し、
    前記制御部は、前記センサの検出結果に基づいて、前記フレーム駆動部及び前記膝ボトム駆動部の駆動状態から前記チルト角度及び前記膝角度を算出する、ことを特徴とする請求項1記載のベッド装置。
  4. 前記フレーム駆動部及び前記膝ボトム駆動部の駆動状態を検出するセンサを有し、
    前記制御部は、前記センサの検出結果に基づいて前記膝ボトム角度を算出する、ことを特徴とする請求項2記載のベッド装置。
  5. 前記フレーム上に支持され該フレームに対して回動自在な背ボトムと、
    前記背ボトムを回動させる背ボトム駆動部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記フレーム駆動部及び前記膝ボトム駆動部に加えて、前記背ボトム駆動部を制御するものであって、前記チルト角度及び前記膝角度、又は前記膝ボトム角度が所定角度に到達後、前記背ボトム駆動部を駆動して前記背ボトムを背上げさせる、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のベッド装置。
  6. 前記制御部は、前記背ボトムの水平面に対する角度である背ボトム角度が、所定角度に到達後、前記膝ボトム駆動部を駆動して前記膝ボトムを水平にさせる、ことを特徴とする請求項5記載のベッド装置。
  7. 前記制御部に直接又は間接的に接続されて該制御部に利用者の指令を送信する複数のスイッチを有し、
    前記複数のスイッチは、少なくとも、前記チルト角度を大きくするよう指令を送信するチルト上げスイッチと、前記チルト角度を小さくするよう指令を送信するチルト下げスイッチと、前記膝角度ないし前記膝ボトム角度が大きくなるよう指令を送信する膝上げスイッチと、前記膝角度ないし前記膝ボトム角度が小さくなるよう指令を送信する膝下げスイッチと、を含み、
    前記制御部は、前記チルト上げスイッチ、前記膝下げスイッチ、前記チルト下げスイッチ、前記膝上げスイッチの順に、該各スイッチからの指令を判定する、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載のベッド装置。
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