JP2010178771A - 支柱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】不使用時には支柱をテーブル、陳列棚等の天板又は底板から取外して、保管、運搬の便を図るようにした支柱構造を提供する。
【解決手段】固定部610に回動部を嵌設する支柱構造において、固定部を構成する基盤61が天板又は/及び底板に固着され、基盤に短筒状の嵌合突起を突設し、この嵌合突起の底面62に開口溝64を穿設するとともに、この開口溝の両側に、夫々緩やかに傾斜する螺旋面S2を形成し、回動部は支柱の端部に付設され、支柱のほぼ端部における直径方向に渡し板を橋絡し、この渡し板のほぼ中央にT字状のロック棒を立設し、固定部の嵌合突起を回動部における支柱の内周に挿嵌させるとともに、T字状のロック棒の係止棒を底面の開口溝に挿通させ、支柱を軸周りに回動させることで、係止棒が螺旋面に締付けられながら、固定部に回動部が係止される支柱構造を特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明はテーブル等家具或いは陳列棚等の支柱構造であって、天板又は/及び底板に支柱を立設するに際し、ワンタッチで支柱を着脱可能にするためにロック機構を設けた支柱構造に関する。詳しくは、天板又は/及び底板に瞬時に支柱を立設してテーブル等家具或いは陳列棚等を組み立て、例えばテーブルを並べて特売場の開店、或いは展示会の設営をし、しかる後、期間が過ぎたら支柱を瞬時に取り外して分解し、速やかに次の会場の準備をすることを可能にする支柱構造であって、支柱をロックするための螺旋面の傾斜角度範囲を特定することによって、ロック機構が衝撃等によって外れ難いようにした支柱構造に関する。
従来から、着脱自在の脚、或いは支柱を備えたテーブルが知られている。この従来のものは、脚の上端に取着した座板を、ボルト、ナットを使ってテーブルの底板裏面に着脱自在に固定させる方法を採っていた。また、座卓等であれば、底板と脚を蝶番で連結し、脚を折畳み自在にする方法も行われて来た。一方、日本は土地が狭いこともあり、土地の広さや形状に合せて店舗が作られていく。そして、限られた広さの店舗にできだけ多くの商品を並べる。そのために、テーブル、陳列棚等を配置して立体的に商品を並べて単位面積当たりの商品陳列の効率を上げることになる。また、陳列も年中固定したものではなく、例えば季節ごと、月ごと、或いは週間ごとに特売場を開店する等店舗内のレイアウトが変わる。そのために、テーブル、陳列棚の数が異なり、取り扱う商品アイテムも、陳列位置も必然的に変わらざるをえない。そこで、リースのテーブル、陳列棚を配置して変動するレイアウトに対応することになる。つまり、テーブル、陳列棚は固定したものではなく、用が済んだら返却することになる。このようにテーブル、陳列棚には、組み立て或いは分解の容易性が求められる。しかも、組み立てが短時間でできることが求められる。そこで、従来は、テーブル、陳列棚を立設するための一方のベース板にナットを溶接し、かつ、他方の支柱の先端にボルトを溶接して、ベース板に支柱を螺着する連結構造とする。そして、支柱の間に棚板を段積みして陳列棚を構成することが行われる。用済み後は、螺子を緩めてベース板と支柱に分解する。
このような陳列棚には数々の工夫がなされ、その中で次のような支柱構造に関する発明が提案されている。この発明は、左右の支柱と、その対向面に横架される横連結材を、堅固に、かつ体裁よく固定しうるようにした陳列棚等における支柱と横連結材との結合構造に関するもので、支柱と横連結材との係合部に側方を向く突っ張り力を与えて互いに強く係合させることにより、それらを堅固に結合するとともに、ボルト等が外部に露呈して見栄えが損なわれるのを防止しうるようにした、陳列棚等における支柱と横連結材との結合構造 を提供することを目的としている(特許文献1)。
また、他に着脱自在の脚を備えたテーブルが知られている。このものは、脚の上端に取着した座板を、ボルト、ナットを使ってテーブルの底板裏面に着脱自在に固定させる方法を採っていた。また、座卓等であれば、底板と脚を蝶番で連結し、脚を折畳み自在にする方法も行われて来た。本件出願人は、先に、家具の脚取付構造について、不使用時には、家具本体からその脚部を簡単に取外せて、家具の保管、移動に便であり、使用時には、極めて簡単かつ強固に脚部を取付けられるようにした、テーブル等の家具の脚取付け構造に関する発明を提案している(特許文献2)。この特許文献は、テーブル等の家具の脚部を、底板等の家具本体に着脱自在に取付ける為の構造であって、家具本体に固定させる基盤に、有底短筒状の嵌合突起を下向きに突設した固定部と、脚部の上端に設けられて、前記嵌合突起を緊密に挿嵌させる嵌合孔を備える被固定部とから成り、前記嵌合突起の底面には、筒の径方向に伸びるスリットを設けると共に、底面の上面は、前記スリットの両側端から夫々筒周方向に上向きに緩やかに傾斜する斜面に形成し、前記嵌合孔の底部には、前記スリットに挿嵌させ得る形状を備えて、その上端に前記斜面に当接させる掛止部を設けた掛止部材を突設し、前記掛止部を前記スリットに挿通させたうえ、前記脚部をその軸周りに回動させると、前記掛止部が前記斜面を次第に締付けて、前固定部と被固定部とが強固に係合される構成とする。
特開平6−165617号公報 特許第3474265号公報
以上の通りであって、特許文献1に代表されるように、従来のテーブル、陳列棚の支柱構造には、まとめると次のような問題点がある。
即ち、従来の支柱構造の問題点の第一は、天板に支柱を固着するにあたり、構造が複雑であり、簡単に支柱を取り外すことができない。そのために、テーブル、陳列棚がリース物件の場合、天板と支柱を分解して運搬し易くしたいという顧客のニーズに対応できない。或いは、展示場、特売場等で次のセールのための会場の準備をする際に、陳列棚、支柱部と天板とを分解するために時間がかかる。この他、陳列棚は底板と支柱を溶接などにより固着して分解できないものもある。その他、各支柱に1個以上のナットを締付けるので、螺脱する作業は甚だ繁雑であり、テーブル、陳列棚の台数が多い場合は、多くの時間と人手を要する。そして、支柱を天板に折畳み式に取付けたものは、その構造上、固定強度に問題があり、大型のテーブルには適せず、また、脚が円柱形の場合は連結構造が複雑になってしまう。
第二に、支柱或いは天板との連結構造がナットとボルトの螺着構造の場合、陳列棚と支柱部とを分解するために螺子を緩める時間がかかり撤去作業がスムーズにいかない。また、何度も、天板と支柱の分解を繰り返すうちに、螺子部の損傷あるいは摩耗によって螺子がゆるまず分解作業が容易でなく、組み立て或いは分解の際の即時性に欠けていた。
また、これらの連結金具は思いがけない衝撃によって、支柱が天板又は底板から外れる恐れがある。
そこで、本発明の支柱構造は、このような従来の抱える問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、不使用時には支柱をテーブル、陳列棚等の天板及び/又は底板から取外して、保管、運搬の便を図るようにした支柱構造であって、支柱の取付け及び取外しを、ワンタッチで極力簡単、迅速、かつ確実に行うためにロック機構を設け、かつ、思いがけない衝撃等によってロックが外れる恐れの無いように工夫した支柱構造を提供することを目的とする。即ち、本発明は、不使用時には、本体からその支柱を簡単に取外すことができ、家具の保管、移動に便利であり、使用時には、極めて簡単かつ強固に支柱を取付けられるようにした、着脱自在の支柱構造に関する。
そこで、本発明者等は、支柱をベース板に瞬時に着脱自在に固定する手段として螺子締めの原理を応用することを着想し、この着想に基づき試作したところ、非常に使い勝手が良いという知見を得た。本発明の陳列棚はかかる知見を基に具現化したもので、請求項1の発明は、固定部に回動部を嵌設する支柱構造において、前記固定部を構成する基盤が天板又は/及び底板に固着され、前記基盤に短筒状の嵌合突起を突設し、この嵌合突起の底面に開口溝を穿設するとともに、この開口溝の両側に、夫々緩やかに傾斜する螺旋面を形成し、一方、前記回動部は支柱の端部に付設され、前記支柱のほぼ端部における直径方向に渡し板を橋絡し、この渡し板のほぼ中央にT字状のロック棒を立設し、前記固定部の嵌合突起を前記回動部における前記支柱の内周に挿嵌させるとともに、前記T字状のロック棒の係止棒を前記底面の前記開口溝に挿通させ、かつ、前記支柱を軸周りに回動させることによって、前記係止棒が前記螺旋面に締付けられながら、前記固定部に前記回動部が係止される支柱構造であって、前記螺旋面を角度1〜8度の範囲で傾斜させることを特徴とする。請求項2の発明は、請求項1の発明の上記特徴に加えて、前記螺旋面を段階的に傾斜させることを特徴とする。また、請求項3の発明は、請求項1の発明の上記特徴に加えて、前記係止棒の下側面に平坦部を設けることを特徴とする。
本発明による支柱構造によれば、以下に列挙するような実用上の優れた効果を奏する。第一に、天板又は/及び底板に支柱を取り付け、或いは、取外すには、天板又は/及び底板に固着された固定部の嵌合突起に、支柱の上端における回動部の内周を嵌め込んだ後、支柱を正、逆回転方向に回動させるだけで足りる。 そのために、ボルト、ナットを使って支柱を固定する従来技術に比べて、支柱の着脱操作を遥かに簡単、迅速に殆どワンタッチ操作で行える。 また、外したナットを保管する煩わしさも無くなる。 その上、スパナ等の着脱用工具は一切使わなくても済む。そして、 固定部と回動部とは、嵌合突起に形成した斜面が呈する楔作用によってロック棒が螺旋面に食い込むので、十分な連結強度を確保でき、支柱のぐら付きを防ぐことができる。さらに、支柱を固定する部位の螺旋面の傾斜角度範囲を特定することによって、ロック機構が思いがけない衝撃等によって天板又は底板から外れることを防ぐ効果がある。
本発明の実施例1に係るテーブルの斜視図である。 同上、陳列棚の斜視図である。 同上、図1における固着金具のX−X矢視断面図である。 同上、固着金具を分解した固定部及び回動部の斜視図である。 本発明の実施例2に係る固定金具の基盤の詳細図である。 同上、ロック棒の斜視図である。 同上、同上ロック棒の変形例の斜視図である。 同上、同上ロック棒の他の変形例を示す図である。 同上、同上ロック棒の他の変形例を示す図である。 本発明の実施例3に係るテーブルの斜視図である。
本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
先ず、本発明の実施例1について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、テーブルの斜視図である。図2は、陳列棚の斜視図である。図3は、図1における固定金具のX−X矢視断面図である。図4は、固着金具を分解した固定部及び回動部の斜視図である。
以下に、各種のイベント会場等で使われるテーブルに固定金具を適用した実施例について、図面を参照しながら説明する。図1に示したテーブル100の4本の支柱2は、固定金具6を使用して天板1の裏面の4箇所に夫々連結され、しかも、支柱2は着脱自在に立設される。支柱2の下端には高さ調整用のアジャスター3が設けられる。陳列棚の場合はテーブルの場合と天地が逆になり、固定金具を使用することにより支柱が底板に連結される。図2に示すように、陳列棚200において、固定金具6を使用することにより左右の支柱2は左右の底板4に夫々着脱自在に連結される。さらに、支柱2の軸方向に穿設した多数のスリット21を利用して、棚5が多段に設けられる。
次に、固定金具の断面を図3に示すように、固定金具6は斜線で示す上方の固定部610と下方の回動部620とから構成される。また、夫々の詳細を図4(a)、(b)に示し、下方の回動部620は支柱2の上端部に付設される。図4(a)に示すように、固定部610は基盤61、この中央における本図の裏側方向に凹んだ短筒状の嵌合突起63、その底面62、この中央部に穿孔された開口溝64から構成される。ここで、基盤61の厚さは、3.2mm、4.5mm、6.0mm等である。一方、図4(b)の回動部620は、支柱2の上端に構成され、支柱2の内周部を共通にする嵌合穴66、内周直径方向に渡し板65、この中央部にロック棒67立設される。渡し板65の厚さは、4.5mm、6.0mm、9.0mm等である。ここで、図3では固定部610の基盤61は螺子止めによって天板1の裏面に固着された状態を示すが、溶接によって天板1に固着されることでもよい。或いは、固定部610の基盤61と天板1とを一体構造にすることでも構わない。例えばプレス加工によって嵌合突起63を有する基盤61を天板1の裏面に成形することでもよい。その他、天板1の素材として30〜50mm程度の厚みのものを使用してこの裏面に凹みを形成し、この凹みに固定金具6を埋め込むことでもよい。天板1の裏面に固定金具6を埋め込むことで、固定金具が露出しないので見栄えが良い。また、埋め込むことによって天板の裏側に固定金具が出っ張らないので、製品同士がぶつかって傷付くようなことがない。
先ず、図4(a)に示す固定部610は、方形の基盤61とその中央部に本図の裏側方向へ突出する嵌合突起63を有し、基盤61の周縁部に四箇所の螺用穴を設けている。本図の裏側へ嵌合突起63が短筒状に突設され、この嵌合突起63の凹んだ底面62において、ほぼ中央を横切るように所定の長さと幅を有する細長い開口溝64が穿設されている。そして、この開口溝64の両側には、螺旋面S1、S1が夫々緩やかに傾斜するように形成されている。即ち、上半分の部位では、螺旋面S1は高い位置の左端部から方向Y1の向きに緩やかに傾斜しながら下降し、一方、下半分の部位では螺旋面S1は高い位置の右端部から方向Y2の向きに緩やかに傾斜しながら下降する。このように、螺旋面S1、S1は方向Y1或いはY2の向きに夫々捩れるように傾斜する。
一方、図4(b)に示す回動部620は支柱2のほぼ上端部分に構成される。つまり、支柱2のほぼ上端内周部は、固定部610の嵌合突起63の外周部を嵌合させる嵌合穴66となる。この嵌合穴66の上端部から所定寸法だけ中に凹んだ位置において、渡し板65が支柱2の内周直径方向に橋絡状に溶接されており、この渡し板65はこの嵌合穴66の行き止まりとなる。
固定部610に回動部620を固定する状態を図3に示し、その連結機構の詳細を説明する。回動部620を構成するロック棒67は、細長い金属製の係止棒671の中央に短い金属製の垂直棒672をT字形に結合した形態を備えており、この垂直棒672の根元が渡し板65の中央に溶接、固着されている。即ち、渡し板65の中央部において、固定部610と回動部620とを掛止させるためのロック棒67がT字状に立設されている。ここで、垂直棒672の直径は12〜20mmであり、係止棒671の直径は6〜12mmであり、長さは支柱2の径に応じて15〜100mmである。T字型の水平方向の係止棒671は楔状に傾斜した螺旋面S1に侵入、食い込むことによってロックされ、固定部610に回動部620が固着される。そのために、係止棒671を開口溝64に挿通させた状態で、係止棒671の下側面が辛うじて螺旋面S1と干渉することなく螺旋面S1の上に突き出る程度に、垂直棒672の高さ寸法を設定する。
ここで、テーブル100の製品仕様の例を示す。天板1は木製であり、一枚板、合板、或いは廃棄材を使用したパーティクルボードを芯材とした合板等を使用し、他にステンレス材、ポリエチレン、ポリプロピレン樹脂等を使用することもある。支柱2は外径60.5mm、肉厚1.6mmで、支柱2の高さは670〜970mmの円筒管である。支柱2の外径として、他に76.3、101.6mmを使用することもある。陳列棚200の場合は、外径50.8mm、肉厚1.9mm、支柱の高さは1,350〜1,600mm、或いは1800〜2,100mmである。ベース板は厚さ4.5mmのスチール製板で、400〜500mmの大きさである。ベース板は表面が鏡面にならないように、ショットブラストを施して梨地模様とし、或いはヘアーライン模様とする。その他、陳列棚200の支柱2として、他に一辺50mmの角パイプを使用することもある。支柱2はスチール、ステンレス又はアルミ製の円筒管であり、スチール製の場合はクロムメッキによる鏡面仕上げ、或いは、ショットブラスト処理を施した後クロムメッキをする。その他、黒色粉体塗装を施し、或いは、シルバー色を施すこと等により防錆効果を狙うこともある。また、テーブル及び陳列棚の固定金具の素材として、ステンレス材を使用する。
以上のように構成され、次に各部位の作用について説明する。
開口溝64の両側には、夫々緩やかに傾斜する螺旋面S1、S1が形成されている。即ち、上半円の部位では、開口溝64の螺旋面の高い位置である左端部から方向Y1の向きに緩やかに捩れて傾斜しながら下降し、一方、下半円面の部位では開口溝64の螺旋面の高い位置である右端部から方向Y2の向きに緩やかに捩れて傾斜しながら下降する。ここで、螺旋面S1の傾斜角度の範囲は1〜8度が好ましかった。各種部材の寸法を変えて固定金具を試作し、試行錯誤を繰り返しながらロック強度に及ぼす最適の傾斜角度を追求した。その中で、支柱2の外径を50.8mm、基盤61の厚みを4.5mm、ロック棒67の係止棒671の直径を6.5mmで長さが30mm、垂直棒672の直径を12mmとし、この場合、傾斜角度を1度にすることによって、係止棒671が螺旋面S1に食い込み易く、かつ、係止棒671が螺旋面S1から外れ難いことが分かった。即ち、傾斜角度を1度にすることによって、固定部610に支柱2を取付け易く、かつ、支柱2は固定部610から外れ難かった。次に、支柱2の外径を60.5mm、基盤61の厚みを3.2mm、係止棒671の直径を6.5mmで長さを40mm、垂直棒672の直径を12mmとし、この場合、傾斜角度を3.5度にすることによって、ロック棒67の係止棒671が螺旋面S1に食い込み易く、かつ、係止棒671が螺旋面S1から外れ難いことが分かった。さらに、支柱2の外径を135mm、基盤61の厚みを4.5mm、係止棒671の直径を9mmで長さが100mm、垂直棒672の直径を18mmとし、この場合、傾斜角度を8度にすることによって、ロック棒67の係止棒671が螺旋面S1に食い込み易く、かつ、係止棒671が螺旋面S1から外れ難いことが分かった。即ち、固定部610に支柱2を取付け易く、かつ、支柱2は固定部610から外れ難かった。従って、テーブル100或いは、陳列棚200の支柱構造として螺旋面S1の傾斜角度の範囲を1〜8度にする目処が立った。以上のとおり、各種部材の最適寸法を選択し、かつ、螺旋面S1の傾斜角度の範囲を1〜8度の中から選択した角度を組み合わせることによって、天板1或いは底板4に支柱2を確実に固着すること可能となり、支柱2をテーブル100、陳列棚200に固着することができた。かつ、テーブル100或いは、陳列棚200から、支柱2を容易に取り外すことができた。
次に、固定金具の取り付けについて図3を参照しながら説明する。天板1に支柱2を固着するために、天板1に固着した固定部610の嵌合突起63に合わせて、支柱2上端内周部の嵌合孔66を挿嵌する。同時にロック棒67の係止棒671を細長の開口溝64に挿通させ、螺旋面S1の上面に突出させる。そして、回動部620側の支柱2を回動させると、係止棒671の回動に伴ってこの下側面は螺旋面S1に擦接しながら喰い込む。支柱2を僅かに捩るだけで、上方の天板1の固定部610に回動部620堅固に係合され、支柱2は殆どワンタッチに近い操作によって天板1に固着される。このように、雌螺子に雄螺子を締め付ける原理によって天板1に支柱2を固着できる。具体的には支柱2に螺子の1/4回転以下の回動を加えるだけで瞬時に締め付け、或いは、必要に応じて緩めることができる。この場合、ロック棒67は雄螺子の作用をし、傾斜面Sが雌螺子の作用をする。ロック棒67及び傾斜面Sは金属製なので、雄螺子、雌螺子同士が損傷することなく堅固に係合して支柱がぐらつくようなことがない。
例えば、特売期間が過ぎて用済みになったテーブル、陳列棚等を、コンパクトに分解して保管する場合は、支柱を取り付ける時とは逆向きに廻せば、支柱を極めて簡単、迅速に天板又は底板から外すことが出来る。また、支柱の回動操作を軽い力で行うためには、支柱の下端近くに小孔(図示なし)を設けて置き、この小孔に挿し込んだドライバーや梃となる棒等を廻すとよい。このように、本発明による固定金具を備えたテーブル、陳列棚等によれば、特売場等を開店し、しかる後、期間が過ぎたら支柱を瞬時に天板から取り外して分解し、速やかに次の会場の準備へ移る準備をすることができる。
本発明の実施例2について、図5〜図9を参照しながら説明する。図5は、本実施例に係る固定部における基盤の詳細図である。図6は、ロック棒の斜視図である。図7は、ロック棒の変形例の斜視図である。図8は、ロック棒の他の変形例を示す図である。図9は、ロック棒の他の変形例を示す図である。
本実施例の実施例1との主たる相違点は、螺旋面の傾斜角度を段階的に変化させるところにある。その他、ロック棒の形状或いは係止棒と垂直棒の溶接固着の方法が異なるところにある。以下、実施例1と相違する箇所について主に説明する。
図5(a)に示すように、底面62中央部の開口溝64の上下に螺旋面S2、S2が形成されている。即ち、螺旋面S2、S2は、上半円の部位では、開口溝64の上側の螺旋面の高い位置の左端部から方向W1の向きに緩やかに捩れて傾斜しながら下降し、一方、下半円面の部位では開口溝64の螺旋面の高い位置の右端部から方向W2の向きに緩やかに捩れて傾斜しながら下降する。このように、底面62は開口溝64の両側の螺旋面S2、S2から構成される。ここで、上半分の螺旋面S2は左端部から方向W1の向きに一定の角度で傾斜するが、中心線CLから斜線部扇型の角度Jの範囲で傾斜角度が変わり、それ以降はまた一定の角度で傾斜する。同様に、下半分の螺旋面S2は右端部から方向W2の向きに一定の角度で傾斜するが、中心線CLから斜線扇型の角度Gの範囲で傾斜角度が変わり、それ以降はまた一定の角度で傾斜する。ここで、角度J、Gの範囲は45〜60度である。図5(b)に、上側の螺旋面S2について、方向W1に沿った点A、B、C、D、E、F、G、H矢視断面における傾斜角度を示す。点B、C、Dの間の傾斜は一定の角度Kで傾斜し、点D、Eの間は変わって角度Lで傾斜し、そして点E、Gの間は戻って角度Kで傾斜する。下側の螺旋面S2についても同様に、方向W2に沿って傾斜角度Kから変わって角度Lになり、そして戻って角度Kで傾斜する。この螺旋面S2の傾斜角度については試行錯誤を繰り返したが、角度Kを3.5度、角度Lを2.5度にすることによって、ロック状態が非常に良好になることを確認できた。このように螺旋面S2の傾斜角度を不連続に段階的に傾斜させることによって、支柱を天板に瞬時にロック、固着することができ、しかも、思いがけない衝撃等によってロック状態が解除されて、ついには、支柱が天板から外れて突然テーブルが崩れるようなことがない。
次に、T字状のロック棒について、種々の変形例を述べる。先ず、図6に示すように、ロック棒67の係止棒671を面取る。係止棒671は丸棒を使用するが、楔状の螺旋面S2に食い込む部位をプレスによって押し潰して平坦部を形成した。同図(a)に示すように、係止棒671が螺旋面S2に食い込む下側面に平坦面671a、671a‘を形成する。また、係止棒671の側方から見た左右の面取りの状態を図(b)に示す。係止棒671の断面が円形の場合、係止棒671の下側が螺旋面S2と線接触するが、本図のように長手方向の左右に夫々平坦面を形成することによって、係止棒671の下側の接触面が拡大する。このように平坦面を形成することによって、係止棒671と螺旋面S2同士が面接触の状態となり、ロック強度が向上するとともに思いがけない衝撃によって支柱が外れ難い等の効果を奏する。ここで、係止棒671の素材は直径6〜12mmであり、長さは支柱2の径に応じて15〜100mmである。
次に、ロック棒の係止棒として扁平な板状材を使用した例を図7に示す。プロペラ状に左右を反対方向に捩った係止棒671の左右の平坦面671b、671b‘の下側面が楔状の螺旋面S2に食い込むので、係止棒671と螺旋面S2同士が面接触状態となり、ロック強度が向上するとともに衝撃によって外れ難い等の効果を奏する。
その他、ロック棒の係止棒として、前述の図7の場合と同様に左右を互いに反対側に捩った角材棒を使用した例を図8(a)に示し、係止棒671を側方から見た状態を図8(b)に示す。この図8(b)に示すように、係止棒671の断面は左右で互いに反対側に捩れる。左右の平坦面671c、671c‘の下側面が楔状の螺旋面S2に食い込むので、係止棒671と螺旋面S2同士が面接触状態となり、ロック強度が向上するとともに衝撃によって外れ難い等の効果を奏する。ここで、係止棒671の素材は一辺が7〜12mmであり、長さは支柱2の径に応じて15〜100mmである。
最後に、ロック棒の係止棒と垂直棒をT字状に固着する方法について図9を参照しながら述べる。何れもロック棒を側方から見た状態を示し、図(a)は太い垂直棒672の上に細い係止棒671を溶接によって固着した例である。図(b)の場合は、太い垂直棒672の上端面に凹みを設けてそこに細い棒671を埋め込んだ後、溶接によって固着したものである。下段の図(c)の場合は、太い垂直棒672の上端面に細い角棒からなる係止棒671を溶接によって固着したものである。図(d)の場合は、太い垂直棒672の上端面に凹みを設けて細い角棒からなる係止棒671を埋め込んだ後、溶接によって固着したものである。図(b)、(d)の場合、係止棒を垂直棒の端部に埋め込んだので係止棒が安定して固着される。従って、係止棒を螺旋面に食い込ませて支柱をロックする場合、支柱を乱暴に回動するようなことがあっても係止棒が溶接部から剥離、脱落する恐れがない。
実施例1では、固定金具を使用して主に支柱を天板又は底板に固着することで説明したが、本実施例は他の実施の態様であり、図10を参照しながら説明する。
本実施例の実施例1との主たる相違点は、固定金具を天板の他、底板にも支柱を固着し、かつ、支柱を双方から容易に取り外すことができるようにしたところにある。以下、実施例1と相違する箇所について主に説明する。
図10に示すテーブル300において、夫々固定金具6を使用することによって、上方は天板1に支柱2の上端部を固着し、一方、下方は底板4に支柱2の下端部を固着する。そして、使用後は、天板、底板及び支柱の3体へと瞬時に分解することができるので、運搬或いは保管の便を図ることができる。ここで、支柱2の直径は太く、直径76.3、101.6、139、210及び280mm等の円筒管を使用する。
なお、本発明の固定金具の使途は、テーブル等家具、陳列棚等に限るものではなく、天板に支柱を着脱自在に固着する用途に適用させてもよい。例えば、天板の上で作業するために使用する作業台、机等に固定金具を使用することでも勿論よい。
100、300 テーブル
200 陳列棚
1 天板
2 支柱
21 スリット
3 アジャスター
4 底板
5 棚
6 固定金具
610 固定部
620 回動部
61 基盤
62 底面
63 嵌合突起
64 開口溝
65 渡し板
66 嵌合穴
67 ロック棒、671 係止棒、672 垂直棒
671a、671b、671c、671a‘、671b’、671c‘ 平坦面
K、L 角度
S1、S2 螺旋面
Y1、Y2 、W1、W2 方向

Claims (3)

  1. 固定部に回動部を嵌設する支柱構造において、
    前記固定部を構成する基盤が天板又は/及び底板に固着され、
    前記基盤に短筒状の嵌合突起を突設し、
    この嵌合突起の底面に開口溝を穿設するとともに、
    この開口溝の両側に、夫々緩やかに傾斜する螺旋面を形成し、
    一方、前記回動部は支柱の端部に付設され、
    前記支柱のほぼ端部における直径方向に渡し板を橋絡し、
    この渡し板のほぼ中央にT字状のロック棒を立設し、
    前記固定部の嵌合突起を前記回動部における前記支柱の内周に挿嵌させるとともに、
    前記T字状のロック棒の係止棒を前記底面の前記開口溝に挿通させ、
    かつ、前記支柱を軸周りに回動させることによって、
    前記係止棒が前記螺旋面に締付けられながら、
    前記固定部に前記回動部が係止される支柱構造であって、
    前記螺旋面を角度1〜8度の範囲で傾斜させることを特徴とする支柱構造。
  2. 前記螺旋面を段階的に傾斜させることを特徴とする請求項1記載の支柱構造。
  3. 前記係止棒の前記螺旋面側に平坦部を設けることを特徴とする請求項1記載の支柱構造。
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