JP2010177186A - 電界放出型光源 - Google Patents

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一仁 西村
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Abstract

【課題】均等な発光が可能な電界放出型光源を実現する。
【解決手段】容器状の管壁の少なくとも一部が可視光に対して透過率の高い材料で形成されたフェイスガラス14で構成され、フェイスガラス14以外の管壁には可視光に対して反射率の高く、導電性の高い部材によって構成されるアノード電極を兼ねる反射部15が配置され、反射部15の容器状の内部を向く面に蛍光体層13が配置された真空封止容器10と、真空封止容器内の直線状のエミッタ電極11と、エミッタ電極11の外周面に配置された電子放出素材17と、給電部12とを備えている。給電部12は、エミッタ電極11を支持すると共に、蛍光体層13に近い部分の電子放出素材17の電界強度を緩和させる用に機能し、これにより発光が均一化される。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明や表示に使用可能な電界放出型光源(Field Emission Lamp:以下FELという)に関する。
FELは、真空蛍光ディスプレイ(Vacuum Fluorescent Display)やブラウン管(Cathode Ray Tube)と同じく、電子線照射によって励起された蛍光体の発光、すなわちカソードルミネセンスを利用するものであるが、電子放出源としてフィラメントではなく、量子的な効果で電子放出を行う電界電子放出素子を使用することに特徴がある。
電界電子放出素子を使用すると、ブラウン管のようにフィラメントの加熱を必要とせずに大きな電流を取り出せるため、低消費電力で高輝度な発光を得ることができ、耐久性も高いことが知られている。
一般的なFELには、ガラスなどの可視光に対して透過性のある材料で形成された真空封止容器内の一部に、透明導電膜などにより電気導電性を付加された蛍光体層を形成し、その蛍光体層に、真空封止容器内部に配置された電子放出源からの電子を照射することで蛍光体を発光させ、この光を蛍光体塗布面のガラスを通して外部に取り出すことで発光を得る構造のものがある。以下、このような構造のFELを透過光利用型FELと呼ぶ。
また、他のFELとして、蛍光体層を金属などで形成された反射率の高い膜の上に形成し、この蛍光体層に電子線照射することで得られる発光を、真空封止容器の蛍光体層以外の部分に設けられた光を取り出すための窓(フェイスガラス)を通して、光を外部に取り出す構造のものがある。以下このような構造をもつFELを反射光利用型FELと呼ぶ。
反射光利用型FELは、透過光利用型FELに比べ、電子線のエネルギーロスを招く蛍光体表面のメタルバックの省略が可能であり、もっとも発光強度の高い電子線照射面側の蛍光体からの光を直接フェイスガラスから取り出すことができる。また、反射光利用型FELは、発光時に最も温度が上昇する、真空封止容器の蛍光体層に接する部位に、外気側から放熱を促す部材を直接接触させることができるため、透過光利用型に比べ、より高い輝度での発光が可能となる(特許文献1参照)。
しかしながら、反射光利用型FELの場合、特許文献2のように、電子放出素子を蛍光体層の直上に配置すると、フェイスガラスに向かう蛍光体層の光を電子放出素子が遮ることになるため、透過光利用型FELのように面状の電子放出素子を蛍光体層近傍に配置することができない。そのため、電子放出素子と蛍光体層の間隔を均一にすることが難しく、電子放出素子上の電界強度、およびそれによってもたらされる電子放出密度の不均一性が大きくなり、その照射面で得られる蛍光体層の発光が不均一になる問題があった。
このため、お椀形状の蛍光体層およびそれが塗布される真空封止容器の内壁に対して、ワイヤ型の電子放出素子を、蛍光体層にできるだけ平行となるように放射状やスパイラル状に取り付ける方法が開示されている(特許文献3参照)。
特開2008−4548号公報 特開2006−278319号公報 特開2006−236721号公報
しかしながら、特許文献3のような構造をとっても、電界強度分布の均一性が十分ではなく、発光の均一性が得られなかった。又、特許文献3の構造では、ワイヤ型電子放出素子の端部の重量が、これらを保持する給電部の強度に対して大きくなりすぎるため、構造的に脆弱すぎるという問題もあった。
本発明は、均一な発光が可能であると共に、適切な強度を有するFELを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の観点に係るFELは、
容器状をなし、該容器状の管壁の少なくとも一部が可視光に対して透過率の高い材料で形成されたフェイスガラスで構成され、前記フェイスガラス以外の管壁には可視光に対して反射率の高く、導電性の高い部材によって構成されるアノード電極が配置され、前記アノード電極の容器状の内部を向く面に蛍光体層が配置された真空封止容器と、
前記真空封止容器内にあって、前記蛍光体層に対して平行でない角度で固定される直線状のエミッタ電極と、
前記エミッタ電極の外周面に配置された電子放出源と、
導電性材料で形成され、前記真空封止容器内で直線状の前記エミッタ電極を支持し、該エミッタ電極に電圧を印加すると共に、前記蛍光体層に近い部分の前記電子放出源上の電界強度を緩和させる構成を持つ給電部と、
を備えることを特徴とする電界放出型光源。
尚、前記エミッタ電極と前記蛍光体層の間の平均的な傾きθが15°から90°の範囲にあってもよい。
又、前記エミッタ電極の直径をd(mm)、前記給電部の直径をD(mm)したとき、d及びDは、
0.5<(2.2d+0.38)/D<1.5
を満たしてもよい。
また、前記給電部に支持された直線状のエミッタ電極の先端部は、前記電子放出源から露出し、該エミッタ電極上の該電子放出源が配置される部位の端部の位置は、蛍光体層のフェイスガラス側外周円の作る面よりも該容器内側としてもよい。
又、前記エミッタ電極の該電子放出源から露出した部分の長さは、前記エミッタ電極全長に対して、15%以上30%以内としてもよい。
また、前記電子放出源から露出したエミッタ電極の先端部に構造を設けることで、構造物最先端部の形状によって生じる電界集中の効果を、構造物のエミッタ電極側の形状によって緩和させてもよい。
又、前記アノード電極及び蛍光体層が配置される真空封止容器の管壁が金属で形成されもよい。
本発明によれば、均一な発光が可能なFELを実現できる。
本発明の実施形態に係るFELを示す構造図である。 FELを点灯する場合の回路図である。 シミュレーション時のFELの要部の構造を示す図である。 電界均一領域の割合の変化を示す図である。 各々のエミッタ電極の径に対する電界均一領域の割合が最大となるときの給電部の径をプロットしたものである。 D=2.2d+0.38を満たすFELを示す図である。 角θに対する電界均一領域の変化を示す図である。 エミッタ電極の先端部に非電子放出領域を設けたFELを示す図である。 電子放出素材からの電子線が全て蛍光体層に突入する最小の距離hminを示す図である。 エミッタ電極全長に対する、エミッタ電極表面上の電界強度の変化をシミュレーションしたときのFEL要部の構造を示す図である。 エミッタ電極の長さb対する電界不均一領域の割合を示す図である。 試作したFELの発光状態を示す図である。 比較用FELの発光状態を示す図である。 給電部の形状を示す図である。 給電部の形状毎の電界均一領域の割合の変化を示す図である。 エミッタ電極先端部直径2mmの球をつけたときのFEL構造を示す図である。 エミッタ電極全長に対する電界不均一領域の長さの割合の変化を示す図である。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るFELを示す構造図である。
このFELは、内部を真空に封止する真空封止容器10と、真空封止容器10内に配置されたエミッタ電極11及び給電部12と、真空封止容器10内の壁面に塗布された蛍光体層13とを備えている。
真空封止容器10は、可視光に対して高い透過率を持つガラスで形成され、光を放出する先端部をなすフェイスガラス14と、反射部15と、絶縁碍子16とを備えている。
反射部15は、真空封止容器10の壁面を構成すると共にアノード電極を兼ねるものであり、導電性を有する例えばステンレス等の金属で形成され、筒状をなしている。反射部15の内径は、後端側が小さく先端側が大きくなっている。反射部15の内周面に、蛍光体層13のZnO:Znが塗布されている。反射部15の先端に、フェイスガラス14が低融点フリットガラス等により接着固定されている。
反射部15の後端は、円筒状の絶縁碍子16の先端側に固定されている。絶縁碍子16は、テフロン(登録商標)及びアルミナで形成されている。絶縁碍子16の先端側の中心部に、導電性を有する金属の例えば銅で構成された給電部12が配置されている。給電部12の先端側に、直線のワイヤ状のエミッタ電極11が取り付けられ、エミッタ電極11が給電部12によって支持されている。
エミッタ電極11は、例えばニッケルのワイヤの表面に炭素系の電子放出素材17を積層成長させたものである。
給電部12は、絶縁碍子16のテフロンに挿入された図示しないリードによって絶縁碍子16の後端側に配置された外部電極18と接続されている。
図2は、FELを点灯する場合の回路図である。
FELを点灯する場合、反射部15をグランドに接続し、外部電極18に負の電圧の例えば−8KVを印加する。これにより、エミッタ電極11と反射部15との間に電界がかかり、エミッタ電極11の電子放出素材17から反射部15へ向けて電子が放出される。放出された電子は、蛍光体層13に当たり、蛍光体層13を発光させる。蛍光体層13で発光された光は反射部15の内周面で反射し、フェイスガラス14を透過して外部に放射される。
次に、本実施形態のFELの特性を評価しつつ、構造を検討する。
図3は、シミュレーション時のFELの要部の構造を示す図である。
図1のFELについて、絶縁碍子16の直径を20mm、給電部12の後端から先端までの長さを2mm、絶縁碍子16の先端からエミッタ電極11の先端までの長さを37mm、蛍光体層13のエミッタ電極11に対する角度θを45°、蛍光体層13のエミッタ電極11に対する方向余弦を37mmとし、給電部の外径Dとエミッタ電極11の外径dを変化させ、エミッタ電極表面上の電界強度の変化を、シミュレータを用いてシミュレーションした。シミュレータは、Field Precision社製の電界シミュレータEstatを用いた。尚、エミッタ電極11の外径dは、1,2,5mmについてシミュレーションした。
図4は、エミッタ電極全長のうち、その表面の電界強度とエミッタ電極中央部の表面電界強度の差分が中央部表面電界強度の5%以内となる領域の割合(電界均一領域割合)の変化を示す図である。
外径d=1,2,5mmの各場合について、電界均一領域が最大値となる外径Dが図4のように、それぞれ存在しており、給電部12の外径により電界均一領域を操作することが可能であることが分かる。
図5は、各々のエミッタ電極11の外径dに対する電界均一領域の割合が最大となるときの給電部12の外径Dをプロットしたものである。
図5の各プロットは、ほぼD=2.2d+0.38の直線上に乗っており、d,Dに関しては、この関係を満たすとき電界均一領域が最大となることが示されている。
そこで、D=2.2d+0.38を満たすように、d=1mm,D=2.5mmとした図6のようなFELと給電部12を設けない場合とについて、反射部15に塗布された蛍光体層13とエミッタ電極11のなす角θに対する電界均一領域の変化を上述のシミュレータによって評価した。
図7は、角θに対する電界均一領域の変化を示す図である。
図7からわかるように、θが15°以上の領域において、給電部12の存在によって電界均一領域が大きく改善できていることが分かる。また、給電部12が存在するとき、電界均一領域のθ依存性は、ほぼD=2.2d+0.38の関係を満たす図6の構造において15°から90°のθの変化に対して鈍感であることが分かる。このことから蛍光体層13が曲率をもつような構造になったとしても、全体としての傾き(例えば、エミッタ電極11を含むある平面内において、電子放出素材17の先端部を通り、エミッタ電極11に対して鉛直な線と蛍光体層13との交点Aと、エミッタ電極11及び給電部12の接続部を通るエミッタ電極11に対して鉛直な線と蛍光体層13との交点Bとを結ぶ直線ABと、エミッタ電極11とのなす角θ)が15°から90°であれば、図6のFELの場合と同じように、給電部12による電界強度均一化の効果が得られることが分かる。
図8は、エミッタ電極先端部に非電子放出領域を設けたFELを示す図である。給電部12の直径を5mm、エミッタ電極11の直径を1mm、非電子放出領域を含むエミッタ電極11と給電部12の長さの和、及び蛍光体層13のエミッタ電極11に対する方向余弦を共に37mm、絶縁碍子16の直径を20mmとし、蛍光体層13のフェイスガラス14側外周円の直径Zmm、エミッタ電極11の電子放出素材17の先端部と上述の外周円の作る面との距離をh mmとしたときの、電子放出素材17からの電子線が、全て蛍光体層13に突入する最小のhであるhminを、電界シミュレータEstatを用いて評価した。
図9は、電子放出素材17からの電子線が全て蛍光体層13に突入する最小の距離hminを示す図であり、Z=40mm(エミッタ電極11の中心線と蛍光体層13のなす角θが15°に相当)からZ=148mm(エミッタ電極11の中心線と蛍光体層13のなす角θが60°に相当)の範囲において、Zとhminをプロットしたグラフである。
このグラフより、Zが40mmから148mmの範囲においてhminは常に正の値であり、hminが負となる(電子放出素材17の先端部が蛍光体13層の外周円のつくる面よりも外側になる)ときは、全電子線を蛍光体層で受けることが出来ないため蛍光体発光に寄与しないエネルギーロスが生じることがわかる。h≧0.018Z+1.8を満たすとき、電子放出素材17からの電子を完全に蛍光体層13に照射することができる。
図10は、エミッタ電極全長に対する、エミッタ電極表面上の電界強度の変化をシミュレーションしたときのFEL要部の構造を示す図である。
エミッタ電極11では、エミッタ電極11の先端部の電界集中効果により、エミッタ電極11の先端部の電界強度がエミッタ電極11の中央部より大きくなるので、電界不均一領域aができる。
図11に、bに対する電界不均一領域a(の割合(a/b)を示す。
不均一領域aは、図9のように、b=25mmのとき、30%が電界不均一領域であるが、bが大きくなるに従って電界不均一領域の割合が減少し、b=50mmでは電界不均一領域は15%となる。この電界不均一領域をエミッタ全長に合わせて非電子放出領域とすることで、均一な電子放出とそれに応じた均一な蛍光体発光が得られる
θ=45°(Z=94)でエミッタ電極先端部が蛍光体層13の外周円と接する場合(b=35mm)について前述の図8と図10の結果をまとめると、h>3.5mm(先端部の非電子放出領域10%以上)とすることで電子放出素材17からの電子放出の全てを蛍光体層13に照射することができ、さらにh>8.75mm(先端部の非電子放出領域25%以上)とすることで均一な電子放出と、それによる均一な蛍光体発光が得られることになる。
以上のシミュレーション結果に基づいて、FELを試作した。
試作したFELは、θを45°、蛍光体層13のフェイスガラス14側の径を50mmとし、ステンレスの反射部15の内面にZnO:Znを蛍光体層13として塗布し、エミッタ電極11の直径を1.0mm、エミッタ電極11の長さを15mm、エミッタ電極11の電子放出素材17の長さを11.3mm(エミッタ電極全長の約75%)、給電部12の長さを2mm、給電部12の直径を5mm、絶縁碍子18の長さを5mm、絶縁碍子18の直径を10mm、として製作した。
図12は、試作したFELの発光状態を示す図である。
試作したFELのエミッタ電極11に高圧スイッチ回路によってピーク電圧が−6KVでデューティー比が1%のパルスを、繰り返し頻度1KHzで印加することで、平均電流1mAの電流が流れ電子放出素材17から、電子がほぼ均一に蛍光体層13に照射され、図12のように、FELを均一に発光させることが出来た。
図13は、比較用FELの発光状態を示す図である。給電部12を設けずに、その他の構成を、試作したFELと同様にした比較用FELを、同一条件で発光させると、図13のように、給電部12による電界補正がないため、蛍光体層13がより近い距離にある、エミッタ電極11の絶縁碍子16に近い部分で電界強度が強くなる。量子的なトンネル効果に基づく電界電子放出特性は、強い非線形性を持つため、この電界強度の差が電子放出に大きな偏りを生じさせるため、図13のように、蛍光体層13の絶縁碍子16に近い部分ほど、発光強度が強くなり、全体として均一に発光させることが出来なかった。
図14は、給電部12の形状を示す図である。
上述のように電界強度を均一化する給電部12の形状について、円柱形以外でも適用可能かどうかを調べるため、給電部12の先端側(エミッタ電極11側)面の曲率半r(mm)と側壁角β(deg)が、図14のように(a)r=0,β=0、(b)r=1,β=0、及び(c)r=0,β=45となる各形状について、給電部12の径D(mm)による電界均一領域の割合の変化を比較した。
図15は、給電部12の形状毎の電界均一領域の割合の変化を示す図である。図15のように、給電部12の形状毎に、電界均一領域の割合が最大となるDの値は変化するが、Dの値によって電界均一領域の割合がピークを持つという傾向は同じであった。このピークとなるDとエミッタ電極11の径dの関係は、r及びβが0≦r≦2mm、0≦β≦45°の範囲では、
0.5<(2.2d+0.38)/D<1.5
の範囲に含まれている。
このように給電部12の形状はr=0,β=0となる円柱形以外にも、0≦r≦2mm、0≦β≦45°の範囲で、FELに適用可能である。
さらに、エミッタ電極先端部に形状を設けることで、エミッタ電極の全長に対して非電子放出領域の割合を減少させることが可能となる。
図16は、エミッタ電極先端部に直径2mmの球をつけたときのFELを示す図である。この構造において、球を含むエミッタ電極全長をbとし、bに対する電界不均一領域の長さaの割合(a/b)の変化を、先端部なしで計算した図11の結果と共に図17にしめす。
球の先端部付近の凸構造がつくる電界集中を、球のエミッタ電極との接続部付近の凹構造が緩和させているので、b=35(エミッタ電極の先端部が蛍光体層外周円のつくる面に接する長さ)以下において、電界不均一領域割合を、球を先端につけた場合は、球がない場合に比べて半分以下とすることができる。このように電界不均一領域が小さくすることは、フェイスガラスを安価な板ガラスとする場合、即ちb<35mmとする制限がある場合には、均一な発光面を拡大することができるため、工学的に有利な構造となる。
以上のように、本実施形態のFELは、発光が均一であると共に発光効率がよい。また、反射部15を金属で構成したので、発光時に温度上昇する蛍光体層13を、反射部15に冷却部材を接触させることで簡単に冷却できる。又、エミッタ電極11の構成が簡素であり、エミッタ電極11の重量が小さくてすみ、強度が脆弱になることを防止できる。
10 真空封止容器
11 エミッタ電極
12 給電部
13 蛍光体層
14 フェイスガラス
15 反射部
16 絶縁碍子
17 電子放出素材
18 外部電極

Claims (7)

  1. 容器状をなし、該容器状の管壁の少なくとも一部が可視光に対して透過率の高い材料で形成されたフェイスガラスで構成され、前記フェイスガラス以外の管壁には可視光に対して反射率の高く、導電性の高い部材によって構成されるアノード電極が配置され、前記アノード電極の容器状の内部を向く面に蛍光体層が配置された真空封止容器と、
    前記真空封止容器内にあって、前記蛍光体層に対して平行でない角度で固定される直線状のエミッタ電極と、
    前記エミッタ電極の外周面に配置された電子放出源と、
    導電性材料で形成され、前記真空封止容器内で直線状の前記エミッタ電極を支持し、該エミッタ電極に電圧を印加すると共に、前記蛍光体層に近い部分の前記電子放出源上の電界強度を緩和させる構成を持つ給電部と、
    を備えることを特徴とする電界放出型光源。
  2. 前記エミッタ電極と前記蛍光体層の間の平均的な傾きθが15°から90°の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の電界放出型光源。
  3. 前記エミッタ電極の直径をd(mm)、前記給電部の直径をD(mm)したとき、d及びDは、
    0.5<(2.2d+0.38)/D<1.5
    を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の電界放出型光源。
  4. 前記給電部に支持された直線状の前記エミッタ電極の先端部は、前記電子放出源から露出し、該エミッタ電極上の該電子放出源が配置される部位の端部の位置は、前記蛍光体層のフェイスガラス側外周円の作る面よりも前記容器状の内側にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電界放出型光源。
  5. 前記給電部に支持された直線状のエミッタ電極の先端部は、前記電子放出源から露出し、該エミッタ電極の該電子放出源から露出した部分の長さは、該エミッタ電極の長さに対して、15%以上30%以内とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電界放出型光源。
  6. 前記電子放出源から露出した該エミッタ電極の先端部に設けられた構造物を備え、その構造物の最先端部に凸部を有し、該最先端部の凸部の構造によって生じる電界集中の効果を、構造物のエミッタ電極側の凹形状によって緩和させることを特徴とする請求項4又は5に記載の電界放出型光源。
  7. 前記アノード電極及び蛍光体層が配置される前記真空封止容器の管壁が金属で形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電界放出型光源。
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