JPH11213955A - 光源およびこれを用いた液晶プロジェクター、オーバヘッドプロジェクタ、照明装置、画像表示装置、表示装置 - Google Patents

光源およびこれを用いた液晶プロジェクター、オーバヘッドプロジェクタ、照明装置、画像表示装置、表示装置

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JPH11213955A
JPH11213955A JP10015775A JP1577598A JPH11213955A JP H11213955 A JPH11213955 A JP H11213955A JP 10015775 A JP10015775 A JP 10015775A JP 1577598 A JP1577598 A JP 1577598A JP H11213955 A JPH11213955 A JP H11213955A
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light source
light
vacuum envelope
source according
phosphor layer
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JP10015775A
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English (en)
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Takashi Sudo
孝 須藤
Kazuo Kobayashi
一雄 小林
Toshiharu Higuchi
敏春 樋口
Sakae Kimura
栄 木村
Toshihiro Maki
利広 牧
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本願発明は、高光度、高輝度および長い寿命を
有する光源を提供することを課題とする。 【解決手段】陰極構体26と、この陰極構体26を囲む
真空外囲器21と、この真空外囲器21の内面に形成さ
れた蛍光体層25と、前記真空外囲器21と一体に形成
され前記真空外囲器21と組合せて真空空間部を形成す
る光透過体22とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光源およびこの光源
を用いた液晶プロジェクタ、オーバヘッドプロジェク
タ、照明装置、画像表示装置、表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報化社会の進展は目覚ましく、
情報はますます高速化、複雑化、多様化の一途をたどっ
ている。このような情報を提供するメディアの一つとし
て、各種の画像表示装置が開発されてきた。特に、広
告、教育、制御・監視用および各種情報サービス分野で
は、多くの人々に同時に的確な情報を提供することがで
きる大型カラー画像表示装置の需要が高まっている。
【0003】大型カラー画像装置の表示形態は投射型と
直視型に分けられる。投射型は一般的にプロジェクタと
呼ばれており、さらにプロジェクタも、使用デバイスに
よりCRTプロジェクタや液晶プロジェクタなどに分類
される。
【0004】このなかで液晶プロジェクタは、CRTプ
ロジェクタが有する本体重量が重い、調整に時間がかか
る、定期メンテナンスを必要とするなどの欠点を改善す
ることを目的に商品化が進められ、1980年代の後半
から市場に登場した。そして、液晶プロジェクタはその
使い勝手の良さから益々需要は高まり、2000年には
国内で20万台以上の規模になることが予想されてい
る。
【0005】液晶カラープロジェクタには、フロント
型、リア型、単板式および3板式がある。このなかで3
板式液晶プロジェクタは輝度が高く、高精細な画像が得
られる特徴を持っている。
【0006】3板式の液晶カラープロジェクタについて
図14を参照して説明する。この液晶カラープロジェク
タでは、光源として高輝度放電管であるメタルハライド
ランプ1を用いている。メタルハライドランプ1から発
光した光はリフレクタ2によりスクリーン3に向けて放
射される。放射した光はダイクロイック・ミラー4、
5、6により赤、緑、青の3色光に分離され、分離され
た各色の光は夫々専用の液晶パネル7、8、9に入射さ
れて赤、緑、青の表示画像が形成される。さらに、この
各色の画像は再び光学的に合成され、投射レンズ10に
より拡大してスクリーン3上にカラー画像が表示され
る。
【0007】液晶カラープロジェクタのスクリーン輝度
は、数百〜数千cd/m2 程度が必要であり、この条件
を満たすために液晶カラープロジェクタの光源として高
輝度放電管であるメタルハライドランプが使用されてい
る。
【0008】このメタルハライドランプの構造は、高圧
水銀ランプと類似しており、発光管の内部に水銀、アル
ゴンなどの不活性ガスを封入するとともに、発光金属を
ハロゲン化物の形で封入したものである。この構造によ
りアーク放電の中心部においてハロゲン化合物が金属原
子とハロゲン原子に解離し、金属原子が励起されて金属
特有のスペクトルが放射される。このランプは、全光束
として10000〜1000001m以上の高光束が得
られ、さらに演色性が良く平均演色評価数が70〜92
である。このため、メタルハライドランプは液晶カラー
プロジェクタの光源として用いる以外に、事務所、ホテ
ル、商店街、工場、公園、競技場、港湾、あるいは空港
などの照明用ランプとして広く使用されている。
【0009】また、直視型の大型画像表示装置において
は、光源として陰極線管(小型ブラウン管:単色発光)
が使用されており、この小型ブラウン管を表示要素とし
て多数平面的に並べて表示装置が構成されている。
【0010】直視型の大型画像表示装置において表示要
素の光源として用いられる陰極線管(小型ブラウン管)
について図15を参照して説明する。図15において1
1は真空外囲器である。12は内面に発光面である蛍光
体層13を形成した光透過体で、これは真空外囲器11
に一体に形成されている。14は真空外囲器11と光透
過体12に囲まれる空間部に設けられた電子銃で、これ
は陰極構体15、電子制御電極16およびヒータ17に
よって構成されている。
【0011】この陰極線管(小型ブラウン管)では、所
定の電圧を印加されたヒータ17が陰極構体15を加熱
して熱電子を放射する。さらに、電子制御電極6に任意
の負の電圧を印加し、蛍光体層13が形成されている陽
極側に正の電圧を印加すると、陰極構体15から放射さ
れた電子は蛍光体層13に向って放射される。この電子
は各電極に任意の電圧を印加することにより広がり角を
もって光透過体12の全面に照射され、光透過体12に
おいて蛍光体層13に応じた発光色を放射する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように従来から表
示装置や照明装置における光源として、高輝度放電管で
あるメタルハライドランプと陰極線管(小型ブラウン
管)が用いられている。しかしながら、これらの光源に
は次に述べる問題がある。
【0013】まず、光源用メタルハライドランプには次
に述べる問題がある。照明装置や表示装置は光源の寿命
が装置の寿命を決定する主要因であり、光源は長寿命で
あることが望ましい。特に広告、宣伝、制御・監視など
に使用される表示装置や使用頻度の高い室内照明装置で
は、光源の長寿命化が要求されている。例えば、広告、
宣伝に表示装置として使用されている大型液晶カラープ
ロジェクタは、1日に10時間の画像表示を行った場合
に、1年間で3000〜4000時間程度の画像表示を
行っていることになる。これに対して一般的に光源とし
て使用されているメタルハライドランプの寿命は200
0〜9000時間程度である。つまり、平均表示時間が
1日に10時間であれば、光源の寿命すなわち画像表示
装置の寿命は半年から3年程度が現在の状況である。
【0014】一方、メタルハライドランプと同程度の光
束が得られ、10000時間以上の寿命を持つ光源とし
て、高圧ナトリウムランプが知られている。しかし、高
圧ナトリウムランプは演色性が悪く、平均演色評価数は
30程度であり、一般的な照明や画像表示装置などの光
源として使用することは困難である。
【0015】また、他の照明用光源としては、白熱電
球、ハロゲン電球、けい光ランプあるいは水銀ランプな
どが使用されているが、これらの各電球の寿命も100
00時間前後である。
【0016】また、光源用陰極線管(小型ブラウン管)
には次に述べる問題がある。従来の光源用陰極線管(小
型ブラウン管)では光透過体に発光面として蛍光体層を
形成しているために、蛍光体層の面積すなわち発光面の
面積の拡大に限界があり、発光量に限界があった。
【0017】図15に示した陰極線管の輝度は次式によ
り算出される。 L=ηGE(3/2)+1 Du/Sa [cd/m 2]・・・(1) ただし、η[lm/w]は蛍光体の発光効率、Eは陽極
電圧[V]、Duはデューティサイクル、Sa[m 2
は陽極(蛍光体)表面積、Gは電極構造により決定され
る常数で、 G′=B/d 2 ・・・(2) の関係がある。Bは常数、d[m]は陽極と陰極との距
離である。
【0018】また、一般に陰極線管は空間電荷制限量域
で使用され、放射電流(Ik)と陽極電圧(E)の関係
は次式で表される。 Ik=G′E3/2 [A] ・・・(3) つまり、陰極線管において高輝度を得るためには陽極電
圧を上げるか、あるいは陰極と陽極との距離を短縮して
から低電圧で大きな放射電流を取り出す設計が必要であ
る。
【0019】しかし、従来の陰極線管は、光透過体に発
光面として蛍光体層を形成して、電子制御電極により電
子線を広げ、光透過体の発光面である蛍光体層に電子を
照射しているため、陰極と陽極との間の距離を大幅に短
縮することは困難である。さらに、前記の(1)式が成
立するためには、蛍光体層の電流飽和や温度上昇による
輝度の低下が無い場合である。一般的に蛍光体は電流飽
和現象を起こし、ある電流値以上では殆ど輝度が増加し
ない。つまり、従来の光源用陰極線管では、陽極電圧の
増加により輝度は向上するが、最大輝度は蛍光体層の飽
和電流値で制御されてしまう。また、蛍光体層は蛍光体
自身の温度上昇によって輝度が低下する。しかし、従来
の陰極線管では、表示体である光透過体に蛍光体層を設
けているために、光透過体に冷却手段を直接設けて蛍光
体層を有効に冷却することができず、この結果蛍光体層
の温度上昇による輝度低下を引き起こしている。
【0020】さらに、このように従来の光源用メタルハ
ライドランプは寿命が短いという問題があり、光源用陰
極線管(小型ブラウン管)は発光量の拡大に限界がある
とともに輝度が低いという問題がある。
【0021】本願の発明は、このような問題点を解決し
て、高光度、、高輝度および長寿命を持つ光源を提供す
ることを課題とする。本願の発明は、高光度、高輝度お
よび長寿命を持つ光源を用いた照明装置を提供すること
を課題とする。本願の発明は、高光度、高輝度および長
寿命を持つ光源を用いた各種の表示装置を提供すること
を課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の光源
は、陰極構体と、この陰極構体を囲む真空外囲器と、こ
の真空外囲器の内面に形成された蛍光体層と、前記真空
外囲器と一体に形成され前記真空外囲器と組合せて真空
空間部を形成する光透過体とを具備することを特徴とす
る。
【0023】この発明の構成によれば、陰極構体から放
射された電子が真空外囲器の内面に形成された蛍光体層
に衝突して蛍光体層が発光することにより、発光面積が
大きく高光度を得ることができ、従来の光源用陰極線管
に比較して光度が増大する。また、従来の放電光源と比
較して寿命特性が大幅に向上する。
【0024】請求項2の発明は、請求項1記載の光源に
おいて、前記真空外囲器の内面に光反射膜が形成され、
前記光反射膜の表面の少なくとも一部に蛍光体層が形成
されていることを特徴とする。
【0025】この発明の構成によれば、陰極構体から放
射された電子が衝突して真空外囲器の内面の蛍光体層で
発光した光を、真空外囲器の内面に形成した反射膜で反
射させて光透過体へ効果的に集中させるために、光透過
体における輝度が高く、従来の光源用陰極線管に比較し
て輝度が増大する。
【0026】請求項3の発明は、請求項1記載の光源に
おいて、前記真空外囲器がガラスまたはセラミックスに
より形成されていることを特徴とする。この発明の構成
によれば、真空外囲器を適切な材料で形成して光源の特
性の向上に寄与ができる。
【0027】請求項4の発明は、請求項3記載の光源に
おいて、前記光反射膜の表面に導電膜が形成され、この
導電膜は前記真空外囲器の外部から導電膜に電圧を供給
する陽極電極を有することを特徴とする。
【0028】この発明の構成によれば、陰極構体から放
射された電子を制御して発光量および輝度を向上させる
ことができる。請求項5の発明は、請求項4記載の光源
において、前記導電膜が前記蛍光体層の表面および/ま
たは内面に形成されていることを特徴とする。
【0029】請求項6の発明は、請求項5記載の光源に
おいて、前記導電膜が前記透明導電膜により形成されて
いることを特徴とする。請求項7の発明は、請求項4記
載の光源において、前記光反射膜がダイクロイック膜に
より形成されていることを特徴とする。
【0030】請求項8の発明は、請求項4記載の光源に
おいて、前記光反射膜が金属薄膜により形成され、導電
膜を兼ねていることを特徴とする。請求項9の発明は、
請求項1記載の光源において、前記真空外囲器が金属に
より形成されていることを特徴とする。
【0031】請求項10の発明は、請求項9記載の光源
において、前記真空外囲器の内面が鏡面であることを特
徴とする。請求項11の発明は、請求項9記載の光源に
おいて、前記光反射膜がダイクロイック膜により形成さ
れ、前記光反射膜の表面に前記蛍光体層および前記透明
導電膜層が形成されていることを特徴とする。
【0032】請求項12の発明は、請求項9の光源にお
いて、前記光反射膜が金属薄膜により形成されているこ
とを特徴とする。請求項13の発明は、請求項1の光源
において、前記真空外囲器がガラス単体、またはセラミ
ックスと金属との組合せにより形成されていることを特
徴とする。
【0033】これら請求項5ないし13の発明の構成に
よれば、光源を適切な材料で形成し、また簡素な構成で
形成して光源の特性を向上させる。請求項14の発明
は、請求項1記載の光源において、前記真空外囲器の外
部に冷却機構を有することを特徴とするこの発明の構成
によれば、光透過体とは異なる箇所に蛍光体層を冷却す
る冷却機構を設けて、光透過体の機能を阻害することな
く蛍光体層を冷却して蛍光体層における輝度を低下を抑
えることができる。
【0034】請求項15の発明は、請求項1記載の光源
において、前記蛍光体層と前記陰極構体との間に電子制
御電極を有することを特徴とする。請求項16の発明
は、請求項1記載の光源において、前記真空外囲器の外
部に電子制御磁界発生装置を有することを特徴とする。
【0035】請求項17の発明は、請求項1記載の光源
において、前記真空外囲器の内部にゲッタを有すること
を特徴とする。請求項18の発明は、請求項1記載の光
源において、前記光透過体は光ファイバーまたは干渉フ
ィルターを有することを特徴とする。
【0036】請求項19の発明は、請求項1記載の光源
において、前記光透過体は電磁シールド膜を有すること
を特徴とする。これら請求項15ないし19の発明によ
れば、陰極構体から放射された電子を制御して発光量お
よび輝度を増大させることができる。
【0037】請求項20の発明は、請求項1記載の光源
において、前記陰極構体の電子放射面の形状が、前記陰
極構体と対面する前記真空外囲器の内面形状と略相似形
であることを特徴とする。
【0038】この発明の構成によれば、陰極構体と蛍光
体層との間の距離が一定でカソード電流が均一である。
また、陰極構体が発した電子を真空外囲器の内面に形成
した蛍光体層に広い範囲に均一に放射することができ
る。
【0039】請求項21の発明は、請求項1記載の光源
において、前記陰極構体が熱電子放射陰極または電界放
射陰極により形成されていることを特徴とする。請求項
22の発明の液晶プロジェクタは、光透過可能な液晶表
示部と、この液晶表示部の裏面側に設けられ前記液晶表
示部に光を照射する請求項1ないし19いずれかに記載
の光源とを具備することを特徴とする。
【0040】この発明の構成によれば、高光度、高輝度
で液晶による表示を行えるとともに、長い寿命特性を持
った液晶プロジェクタを得ることができる。請求項23
の発明のオーバヘッドプロジェクタは、表示用原稿載置
部と、表示用原稿載置部に光を照射する請求項1ないし
19いずれかに記載の光源と、この光源により照射され
た光を屈折させるレンズとを具備することを特徴とす
る。
【0041】この発明の構成によれば、高光度、高輝度
で表示を行えるとともに、長い寿命特性を持ったオーバ
ヘッドプロジェクタを得ることができる。請求項24の
発明の照明装置は、請求項1ないし19いずれかに記載
の光源を具備することを特徴とする。
【0042】この発明の構成によれば、高光度、高輝度
で照明を行えるとともに、長い寿命特性を持った照明装
置を得ることができる請求項25の発明の画像表示装置
は、請求項1ないし19いずれかに記載の光源が複数個
平面的に組合され、前記光源の光照射を制御して画像を
表示することを特徴とする。
【0043】この発明の構成によれば、高光度、高輝度
で表示を行えるとともに、長い寿命特性を持った画像表
示装置を得ることができる。請求項26の発明の表示装
置は、請求項1ないし19いずれかに記載の光源を1個
以上組み合わせて表示部が形成されていることを特徴と
する。この発明の構成によれば、高光度、高輝度で表示
を行えるとともに、長い寿命特性を持った表示装置を得
ることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】本願発明の第1の実施の形態につ
いて図1を参照して説明する。図1はこの実施の形態の
光源を示している。図において21は真空外囲器であ
り、これは鉛ガラスにより形成されている。この真空外
囲器21はファンネル部21aとネック部21bからな
り、直径150mm×厚さ6mm×全長100mmの寸
法を有している。真空外囲器21のファンネンル部21
aには鉛ガラスからなる光透過体22が一体に形成され
ており、真空外囲器21と光透過体22とが組合されて
真空空間部を形成している。また、真空外囲器21のフ
ァンネンル部21aにはこのファンネンル部21aを貫
通して陽極電極23が形成されている。ファンネンル部
21aの内面、すなわち後述する含浸型陰極構体26を
囲む面の全体にはアルミニウムからなる導電膜24が形
成されており、この導電膜24は陽極電極23と電気的
に接合されている。この導電膜24は蛍光体層が発した
光を反射するように鏡面を有している。導電膜24の表
面にはY22 2 ;Tb組成からなる蛍光体層25が形
成されている。
【0045】さらに、真空外囲器21の内部(真空空間
部)には円筒形状をなす含浸型陰極構体26とこの陰極
構体26を加熱するヒータ27が配置されている。含浸
型陰極構体26の寸法は直径6mm×10mmである。
ヒータ27は真空外囲器21のネック部21bに設けた
端子に接続されている。真空外囲器21のネック部21
bには高真空保持のためのフラッシュゲッタ28が取付
けられている。また、真空外囲器21のファンネル部2
1aとネック部21bを外側から覆う冷却外囲器29が
設けらており、この冷却外囲器29は冷却液の入口29
aと出口29bを有している。
【0046】このように構成した光源の作動について述
べる。陰極構体26をヒータ27により加熱するととも
に陽極電極23に電圧を印加すると、陰極構体6が電子
を放射する。陰極構体26が放射した電子は真空外囲器
21の内面に形成された導電膜24に向けて加速されて
導電膜24の表面に形成されている蛍光体層25に衝突
し、蛍光体層25が発光する。蛍光体層25が発した光
は導電膜24の鏡面によって反射されて光透過体1に向
けて集められて照射される。光透過体22では蛍光体層
25からの光が照射されて照明された状態となる。光透
過体22が照明される光の色は蛍光体層25の種類に応
じたものである。
【0047】一方、図示しない冷却液供給装置により冷
却液例えばエチレングリコールを入口29aから冷却外
囲器29の内部に流入し、この冷却液は真空外囲器21
のファンネル部21aとネック部21bを夫々の壁面に
触れた後に出口29bから流出する。このため、真空外
囲器21は冷却液によって冷却されて、ファンネル部2
1aの内面に形成された蛍光体層25が冷却される。
【0048】この光源によれば、真空外囲器21のファ
ンネル部21aの内面に蛍光体層25を形成して陰極構
体26からの電子を受けるようにしてあるので、従来の
光源用陰極線管に比較して広い面積で蛍光体層25を形
成することができる。このため、発光面積が増大して発
光量が増加して高い光度が得られる。そして、この光源
は優れた寿命特性を有して長い期間安定して使用でき
る。また、真空外囲器21のファンネル部21aの内面
に蛍光体層25を形成することにより、蛍光体層25を
冷却するための冷却外囲器29を光透過体22を避けて
設けて、蛍光体層25を冷却することができる。このた
め、蛍光体層25の温度上昇による輝度の低下を防止で
きる。真空外囲器21に陽極電極23とこの電極23に
電圧を印加する導電膜24を設けることにより、陰極構
体26が発した電子を簡素な構成で制御して光度および
輝度を高めることができる。なお、導電膜24は蛍光体
層25の内側に位置させて簡素な構成で形成できる。真
空外囲器21を電気絶縁性、成形性に優れて真空外囲器
に最適な材料のひとつであるガラスを用いて形成でき
る。
【0049】図2は、この実施の形態の光源に用いる陽
極電圧と光透過体表面の面輝度の関係を示す。図2の線
図においてAは本発明例の光源を示し、Bは図15に示
す従来の光源用陰極線管を示している。図2によれば、
本発明例の光源では、輝度は陽極電圧に伴い増加し、約
10kVの陽極電圧で345000cd/m 2 の輝度が
得られた。この値は250Wのメタルハライドランプと
同程度の光度である。また、従来の光源用陰極線管図3
に示した光源用陰極線管では、6kVの陽極電圧で蛍光
面の温度が200℃を越え、輝度は30000cd/m
2 の程度であった。
【0050】図3は光源の寿命特性を示す線図である。
図3の線図においてAは本発明例の光源を示し、Bは従
来の光源用メタルハライドランプを示している、図3に
よれば、従来の光源では2000時間で光度は約20%
低下し、3000時間では約50%まで低下した。これ
に対し、本発明による光源では10000時間を超え、
光度の変化は−4%程度であった。
【0051】また、本発明の光源では円周上に電磁石を
配置して電界を加えることにより、発光面積が30%向
上し、同電流密度で130%の輝度が得られた。なお、
この実施の形態では陰極構体として陰極含浸型陰極を使
用したが、これに限定されずに陰極構体として酸化物陰
極、直熱型陰極または電界放射陰極を使用しても良い。
【0052】この光源は、広告、教育、制御・監視用お
よび各種情報サービス分野における大型カラー画像表示
装置の光源など広い分野に使用できる。第2の実施の形
態について図4を参照して説明する。
【0053】図4にこの実施の形態の光源を示す。図4
において31はガラスバルブからなる真空外囲器で、こ
れはファンネル部31aとネック部31bを有するとと
もに全長が100mmである。32は真空外囲器31の
ファンネル部31aに一体に形成された光透過体で、こ
の光透過体32は直径150mm×厚さ6mmの光ファ
イバープレートを備えている。なお、この光ファイバー
プレートはファイバサイズが10μm の石英ガラスによ
り形成されている。33は真空外囲器31のファンネル
部31aに形成された陽極電極である。
【0054】34は真空外囲器31のファンネル部31
aの内面に直接形成された可視域反射膜(ダイクロイッ
ク膜)、35は可視域反射膜34の表面に形成された蛍
光体層、36は蛍光体層35の表面に形成された透明導
電膜である。可視光反射膜34はTiO2 /SiO2
より形成され、2000nm(30層)の厚さで形成され
ている。蛍光体層35はLaOCl:Tb組成である。
透明電極36はアノ一ド電極3と電気的な接続がされて
いる。
【0055】37は真空外囲器31のファンネル部31
aの内部に配置された円筒形状である含浸型陰極構体
で、この寸法は直径6mm×長さ10mmである。38
はヒータである。39aは収束電極、39bは加速電極
である。電子制御電極である収束電極39aおよび加速
電極39bは直径0.1mmのモリブデンワイヤにより
形成されているコイルであり、その全長は15mmであ
る。また、図示していないが真空外囲器31の内部には
図2と同様にゲッタが設けられており、真空外囲器31
の外側には図2と同様に冷却機構の一例である冷却外囲
器29が設けられている。
【0056】このように構成した光源の作動について述
べる。陰極構体37をヒータ38により加熱し陽極33
に電圧を印加することにより、陰極構体37から電子が
放射される。この電子線は収束電極39aにより収束さ
れた後、加速電極39bにより透明導電膜36に向け加
速される。加速された電子は透明導電膜36を通過し
て、蛍光体層35に衝突することにより蛍光体層35が
発光する。また、可視光は可視光反射膜34により光透
過体32へ向けて反射されて集められ、平行光線のみが
真空外囲器31の外部へ放射される。また、熱線は可視
光反射膜34を透過して真空外囲器31の壁部へ熱伝導
される。
【0057】この光源において、光透過体32は光ファ
イバープレートを有しているので、光ファイバープレー
トを有していないものに比較して高い輝度が得られる。
真空外囲器31のファンネル部31aには可視域反射膜
34を形成してあるので、蛍光体層35で発した光を反
射して光透過体32へ効果的に集めることができる。な
お、透明導電膜36は蛍光体層35の表面に形成する上
で、蛍光体層35で発した光および可視域反射膜34で
反射した光が光透過体320へ放射されることを阻害し
ない。
【0058】また、この光源では、電子制御電極である
収束電極39aおよび加速電極39bにより陰極構体3
7から発した電子の放射を制御しているので、輝度およ
び光度を増加させることができる。例えばこの光源にお
いて、収束電極に−50V、加速電極に300V、陽極
に10kVの電圧を印加した場合は、発光面積は2極管
での発光面積に対して約120%が得られ、光透過体面
の輝度は35%向上した。
【0059】図5に光透過体面の輝度分布を示す線図で
ある。この線図においてAは光透過体に鉛ガラスを使用
した光源を示し、Bは光ファイバプレートを備えた光源
を示している。この線図によれば、透過体の中心での輝
度を100とした場合に、鉛ガラスを使用した光源では
端部の輝度が80%であったのに対し、ガラスファイバ
を用いた光源では97%の輝度が得られ、輝度分布が向
上した。また、光ファイバープレートの代わりに、光透
過体面に非金属蒸着膜による干渉フィルタを用いても同
等の効果が得られた。
【0060】なお、この実施の形態では陰極構体として
陰極含浸型陰極を使用したが、これに限定されずに陰極
構体として酸化物陰極、直熱型陰極または電界放射陰極
を使用しても良い。
【0061】第3の実施の形態について図6を参照して
説明する。図6はこの実施の形態の光源を示している。
なお、図6(a)は光透過体を取り除いて示す真空外囲
器の正面図、図6(b)は図6(c)のZ−Z線に沿う
断面図、図6(c)は図6(a)のY−Yに沿う断面図
である。図6において41はファンネル部41aおよび
ネック部41bを有する真空外囲器で、これは窒化アル
ミニウムにより形成されている。真空外囲器41の全長
は100mmである。42は鉛ガラスからなる光透過体
で、この寸法は長さ150×幅6.8×厚さ3mmであ
る。43は真空外囲器41のファンネル部41aに形成
された陽極電極である。
【0062】44は真空外囲器41のファンネル部41
aの内面全体に形成された可視域反射膜、45はこの可
視域反射膜44の表面全体に形成された透明導電膜であ
る。46は蛍光体層で、これは後述するように透明導電
膜45において陰極構体の電子放射面に対向する部分に
形成されている。可視光反射膜44はTiO2 /SiO
2 により形成され、2000nm(30層)の厚さで形成
されている。透明導電膜45は陽極電極43と電気的な
接続がされている。蛍光体層46はLaOCl:Tb組
成である。
【0063】47は直径6mm×10mmの円筒形状で
ある含浸型陰極構体、48は加熱用ヒータ、49aは一
対の収束電極、49bは一対の加速電極である。また、
図示していないが図1と同等のゲッタが真空外囲器41
の内部に設けられ、真空外囲器41には図1と同等の冷
却機構の一例である冷却外囲器29が設けられている。
なお、一対の加速電極49bは陰極構体47が発した電
子をファンネル部41aの内面に放射することを阻止す
るので、一対の加速電極49bに対向する透明導電膜4
5の部分には蛍光体層46を形成しない。
【0064】この光源における作動は前述した図4に示
す光源と同様であるために説明を省略する。この光源に
おける真空外囲器41は、電気絶縁性、耐熱性などの真
空外囲器材料として適したセラミックスで形成してあ
る。
【0065】図7は光源において陽極電圧および収束電
極を一定にした場合における加速電極と光透過体輝度の
関係を示す線図である。陽極電圧を10kV、収束電極
に−100Vの電圧を夫々印加した場合に、光透過体の
輝度は、加速電極の電圧に伴って上昇して400Vの電
圧で360000cd/m2 の値を得た。
【0066】第4の実施の形態について図8を参照して
説明する。図8はこの実施の形態の光源を示している。
図8において51はファンネル部51aおよびネック部
51bを有する真空外囲器で、これはコバールにより形
成されている。真空外囲器51の全長は100mmであ
る。52は鉛ガラスからなる光透過体で、この寸法は長
さ150×厚さ6mmである。53は真空外囲器51に
形成された陽極電極である。54は真空外囲器51のフ
ァンネル部51aの内面全体に形成されたアルミニウム
からなる反射膜、55は反射膜54の表面に形成された
蛍光体層で、これはLaOCl:Tbにより形成されて
いる。
【0067】56は陰極構体で、この陰極構体は10m
mの球台状の形状を有しており、その電子放射表面の形
状は蛍光体層55が形成されている真空外囲器51のフ
ァンネル部51aの形状と相似形をなしている。57は
陰極構体56の内部に挿入された加熱用ヒータである。
また、図示していないが図1と同等のゲッタが真空外囲
器41の内部に設けられ、真空外囲器41には図1と同
等の冷却機構の一例である冷却外囲器29が設けられて
いる。
【0068】この光源では、陰極構体56をヒータ57
により加熱するとともに、陽極電極53に電圧を印加す
ることにより、陰極構体56から電子を放射する。電子
は蛍光体層54に向け加速されて、蛍光体層54に衝突
して発光する。この光は反射膜54で反射して光透過体
52へ集められ、光透過体52から外部へ放射される。
例えば、陽極電極53に10kVの電圧を印加した場合
に、361000cd/m2 の輝度が得られた。
【0069】この光源において、陰極構体56における
電子放射表面の形状が蛍光体層55が形成されている真
空外囲器51のファンネル部51aの形状と相似形をな
しているため、陰極構体56と導電膜を兼用する反射膜
54との間の距離が一定でありカソード電流が均一であ
る。陰極構体56における電子放射表面から発せられた
電子は蛍光体層55の全面にわたり均一に放射できる。
この光源における真空外囲器41は、電気絶縁性、耐熱
性などの真空外囲器材料として適した金属セラミックス
で形成してある。ここで、真空外囲器51を形成する金
属として採用しているコバール合金は、熱伝導性が良い
ために冷却効率が良い。この光源において、アルミニュ
ウムからなる反射膜54を用いることにより。反射膜5
4を陽極電極53に電気的に接続する導電膜を兼用する
ことができ、構成の簡素化を図ることができる。
【0070】第5の実施の形態について図9を参照して
説明する。図9は光源を示している。図9において61
は真空外囲器であり、これはガラスバルブ部61aと重
量比で47%Ni−6%Cr−Fe合金からなる金属壁
部61bとを組合せて構成されており、全長が195m
mである。62は透明ガラスからなる光透過体で、この
寸法は直径150×厚さ5mmである。63は陽極電極
である。64は金属壁部61の内面に形成されたアルミ
ニウムからなる反射膜、65は反射膜64の表面に形成
されたLaOCl:Tbからなる蛍光体層、66は光透
過体62の内面に形成されたTiO2 /SiO2 により
形成された反射防止層である。
【0071】67は真空外囲器61の内部に設けられた
電子銃で、これは陰極構体68、ヒータ69、収束電極
70および加速電極71を有している。さらに、真空外
囲器61の内部において電子銃67と蛍光体層65との
間にはリング形をなす加速電極72と加速電極73が配
置されている。また、図示していないが管内には高真空
保持のためのゲッタが設けられており、また真空外囲器
61の金属壁61bの外側には冷却機構の一例であるで
ある冷却外囲器29が備えられている。
【0072】この光源では、陰極構体68をヒータ69
により加熱するとともに、陽極電極63に電圧を印加す
る、陰極構体68が電子が放射する。放射された電子は
収束電極70で収束された後、加速電極71〜73によ
り加速されて蛍光体層65に衝突して発光する。この光
は反射膜64によって光透過体62に向けて集められて
放射される。
【0073】この光源では、真空外囲器61に金属壁部
61bを設けて蛍光体層65を形成しているので、熱伝
導速度が早く冷却効率が良い。この光源では、電子銃6
7と蛍光体層65との間には2個の加速電極72と加速
電極73を設けて陰極構体68が放射した電子を加速す
るようにしているために、陰極構体68と蛍光体層65
との間の距離を大きくして耐圧をとることができる。光
透過体62の内面に反射防止層66を形成することによ
り、光透過体62の輝度を均一にすることができる。
【0074】なお、この光源において、例えば10kV
の陽極電圧で388000cd/cm2 が得られた。こ
のときの収束電極、加速電極71〜73への印加電圧は
夫々−50V、200V、500Vおよび800Vであ
る。
【0075】第6の実施の形態について図10を参照し
て説明する。この実施の形態は本願発明の光源を光源に
採用した液晶プロジェクタを対象にしたものである。図
10は3板式の液晶プロジェクタの概略的構成を示して
いる。図10において81は光源で、これは本願発明の
光源、例えば前述した実施の形態1ないし5のいずれか
の光源が採用されている。82ないし84は赤、緑、青
の3色に応じて設けられた3個のダイクロイック・ミラ
のダイクロイック・ミラー、85ないし87は赤、緑、
青の3色に応じて設けられた液晶表示パネル、88は投
射レンズ、89はスクリーンである。
【0076】このように構成された液晶プロジェクタで
は、光源81から放射した光はダイクロイック・ミラー
82ないし84で赤、緑、青の3色光に分離され、分離
された赤、緑、青の3色光は夫々専用の液晶表示パネル
85ないし87に入射することにより、赤、緑、青の表
示画像を得る。これら各赤、緑、青の表示画像を再び光
学的に合成し、投射レンズ88によりスクリーン89上
に投影してカラー画像を拡大表示する。
【0077】この液晶プロジェクタは、高光度、高輝度
および長い寿命を有する本願発明の光源を用いることに
より、高光度、高輝度で表示を行えるとともに、長い寿
命特性を持った優れたものである。例えば、投影距離が
10m、投影サイズが400インチである液晶プロジェ
クタの場合、スクリーン照度は1000ルクスが得ら
れ、メタルハライドランプと同程度の照度であることが
確認された。また、この液晶プロジェクタは前記の動作
条件で10000時間動作した後におけるスクリーン照
度は980ルクスであった。
【0078】第7の実施の形態について図11を参照し
て説明する。この実施の形態は本願発明の光源を光源に
採用したオバーヘッドプロジェクタを対象にしたもので
ある。図11はオバーヘッドプロジェクタの概略的構成
を示している。図11において91は光源で、これは本
願発明の光源、例えば前述した実施の形態1ないし5の
いずれかの光源が採用されている。92は表示用原稿P
を載置する表示原稿載置部、93はオグジェクティブレ
ンズ、94はミラージュレンズ、95はミラー、96は
スクリーンである。
【0079】このように構成されたオバーヘッドプロジ
ェクタでは、光源91から放射した光は表示原稿載置部
2および表示用原稿Pの非表示部を透過する。透過した
光はオグジェクティブレンズ93およびミラージュレン
ズ94を順次通り、次いでミラ−95により反射されて
スクリーン96上に投影表示される。
【0080】このオバーヘッドプロジェクタは、高光
度、高輝度および長い寿命を有する本願発明の光源を光
源として用いることにより、高光度、高輝度で液晶によ
る表示を行えるとともに、長い寿命特性を持った優れた
ものである。例えば、投影距離が3m、投影サイズが1
00インチの場合、スクリーン輝度は700cd/m2
が得られた。
【0081】第8の実施の形態について図12を参照し
て説明する。この実施の形態は本願発明の光源を光源に
採用した視覚信号表示装置を対象にしたものである。図
12は視覚信号表示装置の概略的構成を示すもので、図
12(a)は正面図、図12(b)は断面図である。図
12において101A、101B、101Cは光源で、
これは本願発明の光源、例えば前述した実施の形態1な
いし5のいずれかの光源が採用されている。この光源1
01A、101B、101Cは赤色、黄色および青緑色
に対応して3個設けられている。これら光源は装置本体
102に一列に並べて設けられ、夫々の光源101A、
101B、101Cの前側には夫々フィルタレンズ10
3A、103B、103Cが配置されている。これらフ
ィルタレンズ103Aは赤色、フィルタレンズ103B
は黄色およびフィルタレンズ103Cは青緑色を夫々表
示するものである。104は各フィルタレンズ103
A、103B、103Cの前上側に夫々設けられたひさ
し5で、これは昼間日光を遮って各フィルタレンズ10
3A、103B、103Cの表示を明瞭に視認できるよ
うにするものである。
【0082】この視覚信号表示装置では、各光源101
A、101B、101Cから放射した光は各フィルタレ
ンズ103A、103B、103Cを通って各色の表示
を行う。ここで、フィルタレンズ103A、103B、
103Cはダイヤカットが施されており、入射された光
が左右に20゜、下方に15゜の角度で広がる。例え
ば、光源101A、101B、101Cに70Wの電力
を入力した場合、その光透過体の中心は10cdの光度
が得られ、150m離れた地点で表示認識が可能であっ
た。
【0083】この表示装置は、高光度、高輝度および長
い寿命を有する本願発明の光源を用いることにより、高
光度、高輝度で液晶による表示を行えるとともに、長い
寿命特性を持った優れたものである。
【0084】第9の実施の形態について図13を参照し
て説明する。この実施の形態は本願発明の光源を光源に
採用した表示装置を対象にしたものである。図13は表
示装置の概略的構成を示すもので、図13(a)は正面
図、図13(b)は断面図である。図13において11
1は光源で、これは本願発明の光源、例えば前述した実
施の形態1ないし5のいずれかの光源が採用されてい
る。光源111は同一平面において縦方向および横方向
に多数並べて本体103に設けることにより大型の表示
画面を構成している。各光源111の前側には夫々レン
ズ112が配置されている。この表示装置が単色で表示
を行う場合には、レンズ112はすべて無色または1色
のものを使用し、表示装置がカラーで表示を行う場合に
は、レンズ112は赤色、黄色および青緑色を表示する
ものを適宜並べて設ける。
【0085】そして、この表示装置では、図示しない制
御装置により各光源111を適宜点灯して単色またはカ
ラーにより画像を表示する。この表示装置は、高光度、
高輝度および長い寿命を有する本願発明の光源を用いる
ことにより、高光度、高輝度で液晶による表示を行え、
また長い寿命特性を持った優れたものである。
【0086】また、本願発明の光源を用いて照明装置を
構成することができる。この照明装置は高光度、高輝度
および長い寿命を有する本願発明の光源を用いることに
より、高光度、高輝度で液晶による表示を行えるととも
に、長い寿命特性を持った優れたもので、多くの広い分
野に用いることができる。なお、本発明は前述した実施
の形態に限定されず、種々変形して実施することができ
る。
【0087】
【発明の効果】請求項1の発明の光源によれば、陰極構
体から放射された電子が真空外囲器の内面に形成された
蛍光体層に衝突して蛍光体層が発光することにより、発
光面積が大きく高光度を得ることができ、従来の光源用
陰極線管に比較して光度が増大する。また、従来の放電
光源と比較して寿命特性が大幅に向上する。
【0088】請求項2の発明は、請求項1記載の光源に
おいて、陰極構体から放射された電子が衝突して真空外
囲器の内面の蛍光体層で発光した光を、真空外囲器の内
面に形成した反射膜で反射させて光透過体へ効果的に集
中させるために、光透過体における輝度が高く、従来の
光源用陰極線管に比較して輝度が増大する。
【0089】請求項3の発明は、請求項1記載の光源に
おいて、真空外囲器を適切な材料で形成して光源の特性
の向上に寄与ができる。請求項4の発明は、請求項3記
載の光源において、陰極構体から放射された電子を制御
して発光量および輝度を向上させることができる。
【0090】請求項5ないし13の発明の構成によれ
ば、光源を適切な材料で形成し、また適切な構成で形成
して光源の特性を向上させる。請求項14の発明は、請
求項1記載の光源において、光透過体とは異なる箇所に
蛍光体層を冷却する冷却機構を設けて、光透過体の機能
を阻害することなく蛍光体層を冷却して蛍光体層におけ
る輝度を低下を抑えることができる。
【0091】請求項15ないし19の発明によれば、陰
極構体から放射された電子を制御して発光量および輝度
を向上させることができる。請求項20の発明は、請求
項1記載の光源において、陰極構体と陽極電極に接続す
る導電膜との間の距離が一定であり、陽極電極に流す電
流が均一である。陰極構体が発した電子を真空外囲器の
内面に形成した蛍光体層に広い範囲に均一に放射でき
る。
【0092】請求項21の発明は、請求項1の光源にお
いて陰極構体を種々のものを用いることができる。請求
項22の発明によれば、高光度、高輝度で液晶による表
示を行えるとともに、長い寿命特性を持った液晶プロジ
ェクタを得ることができる。
【0093】請求項23の発明によれば、高光度、高輝
度で表示を行えるとともに、長い寿命特性を持った液晶
プロジェクタを得ることができるオーバヘッドプロジェ
クタを得ることができる。
【0094】請求項24の発明によれば、高光度、高輝
度で照明を行えるとともに、長い寿命特性を持った照明
装置を得ることができる請求項25の発明によれば、高
光度、高輝度で照明を行えるとともに、長い寿命特性を
持った画像表示装置を得ることができる。請求項26の
発明によれば、高光度、高輝度で照明を行えるととも
に、長い寿命特性を持った表示装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかわる光源を
示す断面図。
【図2】光源における輝度と電圧との関係を示す線図。
【図3】光源における輝度と光度との関係を示す線図。
【図4】本願発明の第2の実施の形態にかかわる光源を
示す断面図。
【図5】光源の光透過体における輝度分布を示す線図。
【図6】本願発明の第3の実施の形態にかかわる光源を
示す図。
【図7】光源における輝度と加速電極電圧との関係を示
す線図。
【図8】本願発明の第4の実施の形態にかかわる光源を
示す断面図。
【図9】本願発明の第5の実施の形態にかかわる光源を
示す断面図。
【図10】本願発明の第6の実施の形態にかかわる液晶
プロジェクタを示す図。
【図11】本願発明の第7の実施の形態にかかわるオー
バヘッドプロジェクタを示す図。
【図12】本願発明の第8の実施の形態にかかわる表示
装置を示す図。
【図13】本願発明の第9の実施の形態にかかわる表示
装置を示す図。
【図14】従来の光源の一形態を示す図。
【図15】従来の光源の他の形態を示す図。
【符号の説明】
21…真空外囲器、 22…光透過体、 23…陽極電圧、 24…導電膜、 25…蛍光体層、 26…陰極構体、 29…冷却外囲器、 31…真空外囲器、 32…光透過体、 33…陽極電圧、 34…反射膜、 35…蛍光体層、 36…導電膜、 37…陰極構体、 39a…収束電極、 39b…加速電極、 41…真空外囲器、 42…光透過体、 43…陽極電圧、 44…反射膜、 45…導電膜、 46…蛍光体層、 47…陰極構体、 39a…収束電極、 49b…加速電極、 51…真空外囲器、 52…光透過体、 53…陽極電圧、 54…反射膜、 55…蛍光体層、 56……陰極構体、 51…真空外囲器、 62…光透過体、 63…陽極電圧、 65…蛍光体層、 68…陰極構体、 70…収束電極、 71〜73…加速電極、 81…光源、 82〜84…ミラー、 85〜87…液晶表示パネル、 88…レンズ、 89…スクリーン、 91…光源、 92…原稿載置部、 93、94…レンズ、 95…ミラー、 96…スクリーン、 101A〜101C…光源、 102A〜102C…レンズ、 111…光源、 112…レンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 敏春 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 木村 栄 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 牧 利広 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極構体と、この陰極構体を囲む真空外
    囲器と、この真空外囲器の内面に形成された蛍光体層
    と、前記真空外囲器と一体に形成され前記真空外囲器と
    組合せて真空空間部を形成する光透過体とを具備するこ
    とを特徴とする光源。
  2. 【請求項2】 前記真空外囲器の内面に光反射膜が形成
    され、前記光反射膜の表面の少なくとも一部に蛍光体層
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の光
    源。
  3. 【請求項3】 前記真空外囲器がガラスまたはセラミッ
    クスにより形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の光源。
  4. 【請求項4】 前記光反射膜の表面に導電膜が形成さ
    れ、この導電膜は前記真空外囲器の外部から導電膜に電
    圧を供給する陽極電極を有することを特徴とする請求項
    3記載の光源。
  5. 【請求項5】 前記導電膜が前記蛍光体層の表面および
    /または内面に形成されていることを特徴とする請求項
    4記載の光源。
  6. 【請求項6】 前記導電膜が前記透明導電膜により形成
    されていることを特徴とする請求項5記載の光源。
  7. 【請求項7】 前記光反射膜がダイクロイック膜により
    形成されていることを特徴とする請求項4記載の光源。
  8. 【請求項8】 前記光反射膜が金属薄膜により形成さ
    れ、導電膜を兼ねてなることを特徴とする請求項4記載
    の光源。
  9. 【請求項9】 前記真空外囲器が金属により形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の光源。
  10. 【請求項10】 前記真空外囲器の内面が鏡面であるこ
    とを特徴とする請求項9記載の光源。
  11. 【請求項11】 前記光反射膜がダイクロイック膜によ
    り形成され、前記光反射膜の表面に前記蛍光体層および
    前記透明導電膜が形成されていることを特徴とする請求
    項9記載の光源。
  12. 【請求項12】 前記光反射膜が金属薄膜により形成さ
    れていることを特徴とする請求項9記載の光源。
  13. 【請求項13】 前記真空外囲器がガラス単体、または
    セラミックスと金属との組合せにより形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の光源。
  14. 【請求項14】 前記真空外囲器の外部に冷却機構を有
    することを特徴とする請求項1記載の光源。
  15. 【請求項15】 前記蛍光体層と前記陰極構体との間に
    電子制御電極を有することを特徴とする請求項1記載の
    光源。
  16. 【請求項16】 前記真空外囲器の外部に電子制御磁界
    発生装置を有することを特徴とする請求項1記載の光
    源。
  17. 【請求項17】 前記真空外囲器の内部にゲッタを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の光源。
  18. 【請求項18】 前記光透過体は光ファイバーまたは干
    渉フィルターを有することを特徴とする請求項1記載の
    光源。
  19. 【請求項19】 前記光透過体は電磁シールド膜を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の光源。
  20. 【請求項20】 前記陰極構体の電子放射面の形状が、
    前記陰極構体と対面する前記真空外囲器の内面形状と略
    相似形であることを特徴とする請求項1記載の光源。
  21. 【請求項21】 前記陰極構体が熱電子放射陰極または
    電界放射陰極により形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の光源。
  22. 【請求項22】 光透過可能な液晶表示部と、この液晶
    表示部の裏面側に設けられ前記液晶表示部に光を照射す
    る請求項1ないし19いずれかに記載の光源とを具備す
    ることを特徴とする液晶プロジェクタ。
  23. 【請求項23】 表示用原稿載置部と、表示用原稿載置
    部に光を照射する請求項1ないし19いずれかに記載の
    光源と、この光源により照射された光を屈折させるレン
    ズとを具備することを特徴とするオーバヘッドプロジェ
    クタ。
  24. 【請求項24】 請求項1ないし19いずれかに記載の
    光源を具備することを特徴とする照明装置。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし19いずれかに記載の
    光源が複数個平面的に組合され、前記光源の光照射を制
    御して画像を表示することを特徴とする画像表示装置。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし19いずれかに記載の
    光源を1個以上組み合わせて表示部が形成されているこ
    とを特徴とする表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010108723A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Univ Of Tokyo 面発光装置
JP2010177186A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Kochi Fel Kk 電界放出型光源

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JP2010108723A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Univ Of Tokyo 面発光装置
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