JP2010176734A - 光ピックアップ装置およびこれを用いた光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非点収差を補正するために、電力や特別なシステムを必要とせず、光ディスクへ向かうレーザ光はもちろん光ディスクへ向かうレーザ光とは偏光方向が異なる光ディスクの反射光においても非点収差を制御することができる光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】コリメータレンズ8と対物レンズ13の間に、位相板19をレーザ光に対して垂直に配置し、この位相板19の相対向する側に肉厚または肉薄の段差部としての位相段差を設け、位相板19を通過するレーザ光のうち位相段差の部分を通過するレーザ光と位相段差を通過しないレーザ光とで光路長が異なるようにし、非点収差の原因となるレーザ光が立ち上げミラー9を通過するときに発生するタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長の差を、位相板19による光路長の差によって相殺し非点収差を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクに情報の記録または再生の少なくとも一方を行う光ピックアップ装置及びこれを用いた光ディスク装置に関するものである。
本発明の適用分野の1つである光ディスクにはCD、DVD、BD(ブルーレイディスク)がある。ユーザー利便性の観点から、これら3種類の光ディスクを1つの光ディスク装置で記録、再生することが求められている。また、近年ではBDよりさらに高密度化を図った多層ディスクが提案され、信号が記録される記録層を4層や8層とした光ディスクがある。このような多層ディスクの記録層は中間層によって分離されているため、記録または再生する層によって光ディスクの表面から記録層までの厚み、つまり基材厚が大きく変化することになる。この基材厚の変化によって球面収差が発生する。
図12は従来の光ピックアップ装置における光学系の一部を示す図である。この球面収差は、対物レンズ104に入射するレーザ光をコリメータレンズ100の移動によって収束光や発散光に変えることで補正することができる。レーザ光はコリメータレンズ100を通過すると、立ち上げミラー101を通過し、立ち上げミラー102によって略垂直に反射される。その後、色消し回折レンズ103を通過し、対物レンズ104によって光ディスク105に集光される。しかしながら、レーザ光が立ち上げミラー101を通過するときに、非点収差が発生してしまう。
この非点収差の発生は、次のような理由によるものである。図13は非点収差を説明するために傾いた立ち上げミラー101のような平板を通過する光の光路長を示す図であり、図13(a)はx軸方向から見たときの光の光路長を示す図、図13(b)はy軸方向から見たときの光の光路長を示す図である。図13(a)、(b)に示すように、平板中のyz平面内の光路長は平板中のxz平面内の光路長よりも長くなる。このyz平面内の光路長とxz平面内の光路長との差によって、非点収差が発生する。
図12に示されるような従来の光ピックアップ装置においても同様に、立ち上げミラー101は平板で構成され傾いている。したがって、図13を用いて説明したようにラジアル方向とタンジェンシャル方向でレーザ光の光路長に差が生じる。なお、光ディスク105の半径方向をラジアル方向とし、光ディスク105の円周方向をタンジェンシャル方向としている。このレーザ光のラジアル方向における光路長とタンジェンシャル方向における光路長との差により、非点収差が発生する。特に、例えば記録層を8層以上持つような光ディスク105においては、光ディスク105に記録または再生をする際の基材厚誤差が大きくなり、コリメータレンズ100の移動距離を大きくすることで光の収束発散度合いを大きくする必要がある。その結果、傾いた立ち上げミラー101を透過したレーザ光に生じる非点収差が大きくなり、多層構造の光ディスク105の正常な記録または再生ができなくなってしまう。
これらの問題を解決するために、従来のピックアップ装置では以下のような技術が開示されている。図14は立ち上げプリズムを設けた従来の光ピックアップ装置における光学系の一部を示す図であり、図15は図14に示される従来の光ピックアップ装置における非点収差の補正を行う液晶装置を示す図である。
図14に示すような従来の光ピックアップ装置では、光源110から出射されたレーザ光はビームスプリッタ111を通過し、コリメータレンズ112によって球面収差を補正される。その後、非点収差補正素子113を通過し、立ち上げプリズム114によって1/4波長板115と対物レンズ116に向けて反射され、光ディスク117に入射する。光ディスク117に反射されたレーザ光は、対物レンズ116、1/4波長板115を通過して立ち上げプリズム114に入射し、立ち上げプリズム114によって非点収差補正素子113やコリメータレンズ112に向かって反射され、ビームスプリッタ111に入射する。ビームスプリッタ111は光ディスク117からの反射光のみを略垂直に反射することができるので、レーザ光はレンズ118に向かって反射され、レンズ118によって信号検出系119に集光される。このように立ち上げプリズム114を使用すると、BD用のレーザ光が立ち上げミラーを通過した際と同様に非点収差が発生する。このとき、例えば液晶装置によって構成される非点収差補正素子113を制御することで非点収差を補正する(例えば特許文献1参照)。
この液晶装置に関しては、図15に示すように液晶パネルの透明電極210を9つのパターン電極200〜208に分割している技術が開示されている。対物レンズの瞳に対応する光ビームの入射範囲209の中心部分は円形のパターン電極200が形成され、その外周部には放射状に分割された互いに形状が似たパターン電極201〜208が形成されている。光学系に起因する非点収差の方向性に対応して外周部のパターン電極201〜208に印加する駆動パターンと駆動電圧を適切に制御し、この状態で光ビームを通過させて屈折率の違いに基づく位相差を付与することにより、非点収差を補正する(例えば特許文献2参照)。
特開2007−188588号公報 特開2000−040249号公報
しかしながら上記の構成では、光ディスクへ向かうレーザ光の偏光方向における非点収差を補正することができても、偏光方向が直角に変化した光ディスクからの反射光における非点収差を補正することができない。すなわち、図12に示される色消し回折レンズ103には二度(往路と復路)通過した短波長のレーザ光の偏光方向を略90度回転させる波長板が設けられており、液晶は偏光依存性を有するので偏光方向が変化した光ディスクからの反射光の非点収差を制御することができない。さらに、液晶装置を駆動するためには電力の消費と液晶装置を制御するためのシステムが必要となってしまう。
そこで本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、立ち上げミラーもしくは立ち上げプリズム等に起因する非点収差を補正する際に電力や特別なシステムを必要とせずに、光ディスクへ向かうレーザ光はもちろん、光ディスクへ向かうレーザ光とは偏光方向が略90度異なる光ディスクの反射光においても非点収差を補正することができる光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、レーザ光を出射する光源と、前記レーザ光を収束光または発散光に変換する移動可能な集光レンズと、前記集光レンズを通過したレーザ光の光軸を略垂直方向に変換する立ち上げプリズムまたは立ち上げミラーと、前記立ち上げプリズムまたは前記立ち上げミラーによって光軸を変換されたレーザ光を光ディスクに集光する対物レンズとを備え、前記集光レンズと前記対物レンズとの間に、相対向する側に厚さの異なる段差部を設けた位相板を設け、一定以上の大きさをしたレーザ光の一部を前記位相板の段差部を通過させることによって前記立ち上げプリズムまたは立ち上げミラーに起因する非点収差を補正することを特徴とする光ピックアップ装置である。
以上の構成により本発明は、立ち上げミラーもしくは立ち上げプリズム等に起因する非点収差を制御する際に電力や特別なシステムを必要とせずに、光ディスクへ向かうレーザ光はもちろん、位相板は偏光依存性を有しないことから光ディスクへ向かうレーザ光とは偏光方向が略90度異なる光ディスクの反射光においても非点収差を補正することができる効果を有するものである。
本発明における請求項1に記載の発明は、レーザ光を出射する光源と、前記レーザ光を収束光または発散光に変換する移動可能な集光レンズと、前記集光レンズを通過したレーザ光の光軸を略垂直方向に変換する立ち上げプリズムまたは立ち上げミラーと、前記立ち上げプリズムまたは前記立ち上げミラーによって光軸を変換されたレーザ光を光ディスクに集光する対物レンズとを備え、前記集光レンズと前記対物レンズとの間に相対向する側に厚さの異なる段差部を設けた位相板を設け、一定以上の大きさをしたレーザ光の一部を前記位相板の段差部を通過させることによって前記立ち上げプリズムまたは立ち上げミラーに起因する非点収差を補正することを特徴とする光ピックアップ装置であって、立ち上げミラーもしくは立ち上げプリズム等に起因する非点収差を制御する際に電力や特別なシステムを必要とせずに、光ディスクへ向かうレーザ光はもちろん、位相板は偏光依存性を有しないことから光ディスクへ向かうレーザ光とは偏光方向が略90度異なる光ディスクの反射光においても非点収差を補正することができる。
本発明における請求項2に記載の発明は、前記位相板を、前記集光レンズと立ち上げプリズムまたは立ち上げミラーとの間に設けたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置であって、コリメータレンズと立ち上げミラーとの間においては基材厚の変化によるレーザ光の径の変化がより顕著であり、位相板をコリメータレンズと立ち上げミラーとの間に配置することで、より精度の高い非点収差の補正を行うことができる。
本発明における請求項3に記載の発明は、前記位相板を、相対向する側に設けられる厚さの異なる段差部と、2つの段差部の間に設けられた中央部によって形成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置であって、多層構造の光ディスクにおいて基材厚が小さくなると、コリメータレンズを移動させてレーザ光の径が大きくなると同時に、影響が大きくなる非点収差を補正することができる。すなわち、非点収差の影響が大きいような一定以上の径の大きさをしたレーザ光の一部は位相段差を通過し、位相板を通過するレーザ光のうち位相段差の部分を通過するレーザ光は位相段差を通過しないレーザ光に対して光路長が異なる。非点収差の原因となるレーザ光が立ち上げミラーを通過することによって発生するタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長の差を、レーザ光が位相板を通過することによって発生する光路長の差によって相殺し、非点収差を補正することができる。
本発明における請求項4に記載の発明は、前記位相板に設けられた段差部を、前記中央部よりも肉厚に形成したことを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置であって、位相板を通過するレーザ光のうち位相段差の部分を通過するレーザ光は、位相段差が中央部に比べて肉厚であるため、位相段差を通過しないレーザ光に対して光路長が異なるので、非点収差の原因となるレーザ光が立ち上げミラーを通過することによって発生するタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長の差を、レーザ光が位相板を通過することによって発生する光路長の差によって相殺し、非点収差を補正することができる。
本発明における請求項5に記載の発明は、前記位相板に設けられた段差部を、前記中央部よりも肉薄に形成したことを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置であって、位相板を通過するレーザ光のうち位相段差の部分を通過するレーザ光は、位相段差が中央部に比べて肉薄であるため、位相段差を通過しないレーザ光に対して光路長が異なる。非点収差の原因となるレーザ光が立ち上げミラーを通過することによって発生するタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長の差を、レーザ光が位相板を通過することによって発生する光路長の差によって相殺し、非点収差を補正することができる。
本発明における請求項6に記載の発明は、前記位相板に設けられた段差部を、直線状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置であって、例えばトラッキング制御等によってレーザ光がラジアル方向に移動した場合でも、位相板に設けられた段差を通過するレーザ光の面積は変化しないので非点収差の補正の精度に支障がない。
本発明における請求項7に記載の発明は、前記位相板に設けられた段差部を、レーザ光の形状に沿って一部を略円弧状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置であって、ラジアル方向に対して平行に形成された位相板に設けられた段差よりも段差内を通過するレーザ光の割合が多くなるため、光路長が変化するレーザ光の割合が多くなり非点収差を抑えやすくなる。
本発明における請求項8に記載の発明は、前記位相板に設けられた段差部を、前記段差部の断面が階段状に前記位相板のタンジェンシャル方向における端部に近づくほど厚くなる又は薄くなるように設けたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置であって、位相板に入射するレーザ光の径の大きさは光ディスクの複数の記録面の基材厚ごとに段階的に変化するので、位相段差を階段状に複数設けることによって、より精度の高い非点収差の補正を行うことができる。
本発明における請求項9に記載の発明は、前記位相板を、2つの前記段差部のみで形成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置であって、位相板のうち厚みの異なる段差部を通過して光路長が変化するレーザ光の一部の光路長と、厚みの異なる段差部を通過せず光路長が変化しないレーザ光の一部の光路長に差を生じさせることのできる部分のみで位相板を構成するため、光ピックアップ装置をより小型化することができる。
本発明における請求項10に記載の発明は、前記位相板を、段差部に対応する部分を切除して中央部のみで形成し、段差部の厚みを零としたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置であって、位相板のうち厚みの異なる段差部を通過して光路長が変化するレーザ光の一部の光路長と、厚みの異なる段差部を通過せず光路長が変化しないレーザ光の一部の光路長に差を生じさせることのできる部分のみで位相板を構成するため、光ピックアップ装置をより小型化することができる。
本発明における請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の光ピックアップ装置と、光ディスクを回転させる回転駆動手段と、前記回転駆動手段に対して前記光ピックアップ装置を光ディスクの半径方向に移動させる移動手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置であって、短波長光学ユニットから出射されたレーザ光レーザ光が立ち上げミラーを通過することによって発生するタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長の差を、レーザ光が位相板を通過することによって発生する光路長の差によって相殺し非点収差を補正することができる。また、位相板は液晶とは異なり偏光依存性を有しないので、光ディスクへ向かうレーザ光はもちろん、光ディスクへ向かうレーザ光とは偏光方向が異なる光ディスクの反射光においても非点収差を補正することができる。したがって、多層の光ディスクであっても、情報の記録または再生を冗長になることなく正確に行うことができる。さらに、ガラス等によって構成される位相板を設けただけなので安価である上、電力や特別なシステムなしに非点収差を補正することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
(実施例1)
図1は、本実施例1における光ピックアップ装置の構成を示す概略図である。なお、光ディスク2の径方向をラジアル方向、光ディスク面の円周方向をタンジェンシャル方向という。図2は実際に、図1で示した光ピックアップ装置の光学構成を具現化した例を示す平面図であり、図1に示す各部材とは多少形状などが異なるが、機能などはほぼ同じである。
1は短波長レーザを出射する短波長光学ユニットである。短波長光学ユニット1から出射されるレーザ光は400nm〜415nmの波長であり、本実施例1では略405nmの光を出射するように構成した。本実施例1においては、短波長のレーザ光を出射する光源部1aと、光ディスク2から反射してきたレーザ光を受光する信号検出用の受光部1bと、光源部1aから出射されたレーザ光の光量をモニターするように設けられた受光部1cと、光学部材1dと、それら構成部材を所定の位置関係に保持する保持部材(図示せず)とを含んでいる。光源部1aには、GaNもしくはGaNを主成分とする半導体レーザ素子(図示せず)が設けられており、この半導体レーザ素子から出射されたレーザ光は光学部材1dに入射され、入射されたレーザ光の一部は光学部材1dにて反射されモニター用の受光部1cに入る。図示していないが、このモニター用の受光部1cでレーザ光を電気信号に変換し、その電気信号を元に光源部1aから出射されるレーザ光の強さを所望の強度に調整する回路などが設けられている。信号検出用の受光部1bは、レーザ光を電気信号に変換し、その電気信号よりRF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号などを生成する。光学部材1d中にはフォーカスエラー信号を得ることができるように光ディスク2からの反射光を分離するホログラム1eが設けられている。
3は長波長のレーザを出射する長波長光学ユニットである。長波長光学ユニット3から出射されるレーザ光は、640nm〜800nmの波長であり、一種の波長のレーザ光を単数出射したり、あるいは複数種の波長のレーザ光を複数出射する構成となっている。本実施例1では、略660nmの波長の光束(赤:例えばDVD対応)と略780nmの光束(赤外:例えばCD対応)を出射する構成とした。本実施例1においては、長波長のレーザ光を出射する光源部3aと、光ディスク2から反射してきたレーザ光を受光する信号検出用の受光部3bと、光源部3aから出射されたレーザ光の光量をモニターするように設けられた受光部3cと、光学部材3dと、それら構成部材を所定の位置関係に保持する保持部材(図示せず)とを含んでいる。光源部3aには、半導体レーザ素子(図示せず)が設けられており、この半導体レーザ素子はモノブロックで構成され(モノリシック構造)、このモノブロックの素子から略660nmの波長の光束(赤)と略780nmの光束(赤外)を出射する。なお、本実施例1では、モノブロックの素子で2つの光束を出射する構成としたが、一つのブロック素子で一つの光束を出射する素子を2つ内蔵した構成としてもよい。この半導体レーザ素子から出射された複数の光束は光学部材3dに入射され、入射されたレーザ光の一部は光学部材3dにて反射されモニター用の受光部3cに入る。信号検出用の受光部3bは、レーザ光を電気信号に変換し、その電気信号よりRF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号などを生成する。なお、光学部材3dには、CD用のフォーカスエラー信号を生成するために光ディスク2からの反射光を複数本に分離して、それぞれ信号検出用の受光部3bの所定の場所に導くホログラム3eが設けられている。
4は短波長光学ユニット1から出射された光と光ディスク2からの反射光とが通過するビーム整形レンズである。ビーム整形レンズ4は、短波長レーザから出射される光の利用効率を高めることと、短波長のレーザ光の非点収差および短波長光学ユニット1から光ディスク2に至る光路中で発生する非点収差を打ち消す目的で設けられている。また、ビーム整形レンズ4の両端にはそれぞれ凸部4a及び凹部4bが設けられており、短波長光学ユニット1から出射された光はまず凸部4aに入射して凹部4bから出射するようにビーム整形レンズ4は配置される。
5は光学部品で、光学部品5は光路上ビーム整形レンズ4の先に配置され、ビーム整形レンズ4の凹部4b側に配置される。すなわち、短波長光学ユニット1から出射されたレーザ光はビーム整形レンズ4を介して光学部品5に入射されて光ディスク2へと導かれ、光ディスク2から反射してきたレーザ光は光学部品5、ビーム整形レンズ4を順に経由して短波長光学ユニット1に入射される。光学部品5にはホログラムなどが設けられており、光ディスク2から反射してきたレーザ光を主にトラッキングエラー信号を生成するように所定の光束に分離させる。
6は長波長光学ユニット3から出射された長波長のレーザ光が通過するリレーレンズで、リレーレンズ6は樹脂やガラスなどの透明部材にて構成される。リレーレンズ6は長波長光学ユニット3から出射された光を効率よく後方の部材に導くように設けられている。
7は光学部材であるビームスプリッタである。ビームスプリッタ7中には少なくとも2つの透明部材7b、7cが接合して設けられており、透明部材7b、7cの間には一つの波長選択膜が設けられた傾斜面7aが設けられている。短波長光学ユニット1から出射されたレーザ光が入り込む透明部材7cの傾斜面7aには波長選択膜が直接形成されており、この波長選択膜が形成された透明部材7cの傾斜面7aに樹脂やガラス等の接合材を介して透明部材7bが接合されている構成となっている。
8は移動自在に保持されたコリメータレンズである。レーザ光はコリメータレンズ8を通過することによって発散光から平行光に変換される。コリメータレンズ8はスライダ8bに取り付けられ、スライダ8bは略平行に設けられた1対の支持部材8aに移動可能に取り付けられている。ヘリカル状の溝が設けられたリードスクリュー8cが支持部材8aに対して略平行となるように設けられており、このリードスクリュー8cの溝に入り込む突起がスライダ8bの端部に設けられている。リードスクリュー8cにはギア群8dが結合されており、ギア群8dにはステッピングモータからなる駆動部材8eが設けられている。駆動部材8eの駆動力はギア群8dを介してリードスクリュー8cに伝えられ、しかもその駆動力によってリードスクリュー8cは回転し、その結果スライダ8bは支持部材8aに沿って移動する。このように、コリメータレンズ8をビームスプリッタ7に近づけたり離したりする構成を採用することで、球面収差の調整を容易に行うことができる。本実施例1では、短波長のレーザ光の球面収差の補正を行う構成として駆動部材8eにてコリメータレンズ8を移動させる構成としたが、その他の構成によって、コリメータレンズ8を移動させてもよいし、他の手段を用いて短波長のレーザ光の球面収差を調整する構成としてもよい。
9は立ち上げミラーであり、立ち上げミラー9には短波長のレーザ光に対して作用する1/4波長部材9aが設けられている。この1/4波長部材9aとしては、二度(往路と復路で)通過したレーザ光の偏光方向を略90度回転させる1/4波長板が好適に用いられる。立ち上げミラー9において各ユニット1、3から出射された光が入射する面には波長選択膜9bが設けられており、長波長光学ユニット3から出射された長波長のレーザ光をほとんど反射し、短波長光学ユニット1から出射された短波長のレーザ光をほとんど透過させる機能を有する。
10は長波長レーザ用の対物レンズで、対物レンズ10は立ち上げミラー9から反射してきたレーザ光を光ディスク2に集光させる。本実施例1では対物レンズ10を用いたが、ホログラム等その他の集光部材で構成してもよい。
11は対物レンズ10と立ち上げミラー9の間に設けられた光学部品で、光学部品11はDVD(略660nmの波長の光)及びCD(略780nmの波長の光)の光ディスク2に対応可能なように必要な開口数を実現するための開口フィルタと、略660nmの波長のレーザ光に対して反応する偏光ホログラムと、1/4波長部材(好適には1/4波長板)を具備している。光学部品11は、誘電体多層膜や回折格子開口手段などで構成される。偏光ホログラムは略660nmの光に対して偏向を加える(略660nmの波長の光をトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号用の光に分離する)。
12は短波長のレーザ光をほとんど反射する立ち上げミラーで、立ち上げミラー12には反射膜が設けられている。
13は対物レンズで、対物レンズ13は立ち上げミラー12から反射してきたレーザ光を光ディスク2に集光させる。本実施例1では対物レンズ13を用いたが、ホログラム等その他の集光部材で構成してもよい。対物レンズ13はガラスで構成されたり、あるいは樹脂で構成されるが、対物レンズ13を樹脂で構成する場合には好ましくは、耐短波長光樹脂(短波長によって劣化しないあるいは劣化しにくい樹脂)で構成される。
14は対物レンズ13と立ち上げミラー12の間に設けられた色消し回折レンズで、色消し回折レンズ14は色収差を補正するという機能を有する。色消しレンズ14には短波長の光に対して作用する1/4波長部材が設けられている。この1/4波長部材としては、二度(往路と復路)通過した光の偏光方向を略90度回転させる1/4波長板が好適に用いられる。色消し回折レンズ14は短波長のレーザ光が通過する各光学部品などで生じる色収差を打ち消して低減させるように設けられている。
15は基台で、基台15は上述の各部材が固定あるいは移動可能に取り付けられている。基台15には短波長のレーザ光を出射し受光する短波長光学ユニット1と、長波長のレーザ光を出射し受光する長波長光学ユニット3と、対物レンズ10、13を搭載するレンズ保持部としてのレンズホルダ16とが設けられており、シャフト21、22に移動可能に取り付けられている。基台15は、亜鉛、亜鉛合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金などの金属あるいは金属合金材料で構成され、量産的な面から好ましくはダイカスト製法などを用いて構成されている。
17はサスペンションホルダで、このサスペンションホルダ17は各種接合手法によって基台15に取り付けられており、レンズホルダ16とサスペンションホルダ17は複数本のサスペンション18を介して結合されており、レンズホルダ16は基台15に対して所定の範囲で移動可能なように支持される。レンズホルダ16には対物レンズ10、13および光学部品11、色消し回折レンズ14(図1参照)等が取り付けられており、レンズホルダ16の移動によって、レンズホルダ16とともに、対物レンズ10、13および光学部品11、色消し回折レンズ14も移動する。19は段差部を設けた位相板であり、非点収差を補正する。この位相板19については、後に詳しく説明する。21、22は、基台15を半径方向に移動可能とするシャフトである。25は、光ディスク2を載せるスピンドルモータである。
次に、本発明の特徴点である位相板19について詳細に説明する。
図3(a)は本実施例1におけるタンジェンシャル方向において相対向する2辺に直線的な肉厚の段差部である位相段差を設けた方形状の位相板の平面図、図3(b)は図3(a)に示す位相板の側面図、図3(c)は本実施例1におけるラジアル方向において相対向する2辺に直線的な肉厚の段差部である位相段差を設けた位相板の平面図である。図4(a)は本実施例1における直線的な肉薄の位相段差を設けた位相板の平面図、図4(b)は図4(a)に示す位相板の側面図、図5(a)は本実施例1におけるレーザ光の形状に沿って一部を円弧状に形成した位相段差を設けた位相板の平面図、図5(b)は図5(a)に示す位相板の側面図、図6(a)は本実施例1における位相段差を位相板の断面が階段状に端部に近づくほど肉厚になるように複数設けた位相板の平面図、図6(b)は図6(a)に示す位相板の側面図である。図7は図3(a)に示される位相板を光ピックアップ装置に設けた場合の光ディスクの基材厚と非点収差の関係を示すグラフである。
位相板19はコリメータレンズ8と対物レンズ13の間にレーザ光に対して略垂直に配置される。なお、迷光の影響を避けるために位相板19はレーザ光に対して約4度傾けて配置しても良い。位相板19の材料としてはBK7などの光学ガラス、または白板ガラス、アクリルなどの透明な樹脂材料が挙げられる。位相板19は図3(a)に示すようにタンジェンシャル方向に相対向する2辺もしくは図3(c)に示すようにラジアル方向に相対向する2辺に設けられる段差部としての位相段差19aと、2つの位相段差19aの間に設けられた中央部19bによって構成される。図3(a)〜(c)に示すように、位相段差19aが設けられた部分のみを肉厚に形成するか、図4(a)、(b)に示すように肉薄に形成する。例えば位相段差19aは、ガラス基板などによって構成される位相板19をエッチングすることによって容易に形成することができる。また、ガラスや樹脂の成形により形成することも可能である。なお、位相段差19aの材料に樹脂を用いる場合、波長420nm以下になると化学変化が起き易くなるので、光吸収率は5%以下が好ましく、3%以下がより好ましい。また、例えば非晶質ポリオレフィン(ゼオニクス、アペルなど)を用いることが好ましい。
前述したように、多層構造の光ディスク2の記録層は各記録層によって基材厚が大きく変化し、その変化によって球面収差が発生する。この球面収差を補正するために、コリメータレンズ8を移動させてレーザ光を収束光や発散光に変える。基材厚が小さくなる場合では、コリメータレンズ8を移動させてレーザ光は大きくなる。また、図7に示すように従来の光ピックアップ装置においては、記録層の基材厚が小さくなるほど非点収差の影響が大きくなることが分かる。すなわち、記録層の基材厚が小さくなるほどレーザ光の径が大きくなると同時に、非点収差の影響も大きくなる。
本実施例1における光ピックアップ装置においては、非点収差の影響が大きくなるような一定以上の径の大きさをしたレーザ光の一部は位相段差19aを通過する。位相板19を通過するレーザ光のうち位相段差19aの部分を通過するレーザ光は、位相段差19aが中央部19bに比べて肉厚もしくは肉薄であるため、位相段差19aを通過しないレーザ光に対して光路長が異なる。すなわち、位相板19の屈折率をn、空気の屈折率を1、位相段差19aの厚みをdとすると、位相段差19aを通過する際のレーザ光の光路長はdnであり、位相段差19aを通過せずに位相段差19aの厚みの分だけ空気中を通過したレーザ光の光路長はdであるので、位相段差19aを通過したレーザ光と位相段差19aを通過しないレーザ光の光路長には、d(n−1)の差が生じる。したがって、非点収差の原因となるレーザ光が立ち上げミラー9を通過することによって発生するタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長の差を、レーザ光が位相板19を通過することによって発生するタンジェンシャル方向またはラジアル方向の一方向における光路長の差d(n−1)によって相殺することができる。なお、光の波長をλ、位相段差19aを通過するレーザ光に与えるべき位相差をΔとすると、位相段差19aの厚みdはΔλ/(n−1)で与えられる。Δλとは位相段差19aを通過するレーザ光に与えるべき光路長の差を表す。また、本実施例1においてはBDの光の波長λは405nm、位相板19の材料は光学ガラスBK7で屈折率nは1.53、与える位相差Δを0.07λとして、位相段差の厚みdは53nmとしている。なお、位相差Δを1.07λ、位相段差の厚みdを820nmとしても同様な効果が得られる。また、位相板19のうち位相段差19aの部分のみを肉薄に形成してもよく、例えば位相差Δを−0.93λ、位相段差19aの厚みdを−710nmとしても同様の効果が得られる。
図3(a)〜(c)に示す位相板19には相対向する2辺に肉厚で直線状の位相段差19aが設けられるため、位相段差19aが設けられた部分の断面が厚くなる。図3(a)に示す位相板19にはタンジェンシャル方向に相対向する2辺に肉厚で直線状の位相段差19aを設け、図3(c)に示す位相板19にはラジアル方向に相対向する2辺に肉厚で直線状の位相段差19aを設けている。また、位相段差19aの幅xは、レーザ光の一部が位相段差19aを通過する最大の光ディスクの基材厚を0.07mmとし、基材厚が0.07mm以上である場合ではレーザ光は位相段差19aを通過しない。したがって、図4に示されるように光ディスクの基材厚が0.07mm〜0.1mmまでの記録層における非点収差の大きさは従来の光ピックアップ装置と変わらず、基材厚が0.07mm以下の記録層における非点収差の影響を抑えることができる。
図4(a)、(b)に示す位相板19には相対向する2辺に肉薄で直線状の位相段差19aが設けられるため、位相段差19aが設けられた部分の断面が薄くなる。図3(a)、(b)に示す位相板と同様に、位相段差19aの幅は、レーザ光の一部が位相段差19aを通過する最大の光ディスク2の基材厚を0.07mmとし、基材厚が0.07mm以上である場合ではレーザ光は位相段差19aを通過しない。したがって、光ディスク2の基材厚が0.07mm〜0.1mmまでの記録層における非点収差の大きさは従来の光ピックアップ装置と変わらず、基材厚が0.07mm以下の記録層における非点収差の影響を抑えることができる。
また、図3(a)、(b)と図4(a)、(b)に示す位相段差19aは直線状であることによって、例えばトラッキング制御等によってレーザ光がラジアル方向に移動した場合でも、位相段差19aを通過するレーザ光の面積は変化しないので非点収差の補正を支障なく行うことができる。
図5(a)、(b)に示す位相板19は相対向する2辺に位相段差19aが設けられるが、位相段差19aはレーザ光の形状に沿って一部が略円弧状に形成され、位相段差19aが設けられた部分のみの断面が異なる。なお、図5(b)に示すように位相段差19aの断面は肉厚であるが、もちろん肉薄に形成してもよい。図5(a)に示される位相板19においては、基材厚が0.07mmとなる記録層に対して記録または再生を行うレーザ光の形状に合うように位相段差19aを形成している。したがって図3(a)、(b)と図4(a)、(b)に示されるような位相板19と同様に、光ディスク2の基材厚が0.07mm〜0.1mmまでの記録層における非点収差の大きさは従来の光ピックアップ装置と変わらず、基材厚が0.07mm以下の記録層における非点収差の影響を抑えることができる。さらに、位相段差19aをこのような形状にすることによって、基材厚が0.07mm以下の記録層に対して記録または再生を行う際のレーザ光は図3(a)、(b)と図4(a)、(b)に示される位相板19よりも位相段差19aを通過するレーザ光の割合が多い。したがって、光路長が変化するレーザ光の割合が多くなり、非点収差を抑えやすくなる。
なお、図3〜図5に示した位相板19においてはレーザ光の一部が位相段差19aを通過する最大の光ディスク2の基材厚を0.07mmとしたが、もちろん0.06mm、0.08mm等といった他の値に適宜変更しても良い。
図6(a)、(b)に示される位相板19は、その相対向する2辺に複数の位相段差19c〜19eを設け、位相段差19c〜19eが設けられた部分の断面は階段状に端部に近づくほど厚くなっている。図6(a)では、位相段差19c〜19eは、レーザ光の一部が位相段差19cを通過する最大の光ディスクの基材厚が0.1mm、レーザ光の一部が位相段差19dを通過する最大の光ディスクの基材厚が0.07mm、レーザ光の一部が位相段差19eを通過する最大の光ディスクの基材厚が0.05mmとなるように構成されている。なお、図6(b)に示すように位相板19の位相段差19c〜19eが設けられた部分の断面は階段状に端部に近づくほど厚くなっているが、もちろん端部に近づくほど薄くなるように形成してもよい。また、図6(a)に示す位相板19の位相段差19aは直線状に形成されているが、レーザ光の形状に沿って一部を略円弧状に形成してもよい。
位相段差19c〜19eをこのように構成することによって、より精度の高い非点収差の補正を行うことができる。特に、位相板19に入射するレーザ光の径の大きさは、光ディスクの複数の記録面の基材厚ごとに変化するので、図6(a)に示されるようにレーザ光の大きさに応じて位相段差19c〜19eを設けると良い。なお、位相段差19aを複数設ける場合は、より位相段差19a〜19eの数を多くした方がより精度の良い非点収差の補正を行える。
なお、図3〜図6に示す位相板19の形状は略四角形となっているが、もちろん多角形もしくは円形といった他の形状にしても良い。したがって、図5(a)、(b)に示す略四角形の形状をした位相板19は位相段差19aをレーザ光の形状に沿って一部を略円弧状に形成しているが、略円形の形状をした位相板19では位相段差19aの全体をレーザ光の形状に沿って略円弧状に形成することもある。また、図4〜図6に示した位相板19も図3に示した位相板19と同様に、そのタンジェンシャル方向において相対向する2辺に位相段差19aを設けても、ラジアル方向において相対向する2辺に位相段差19aを設けても、同様に実施可能である。レーザ光が立ち上げミラー9を通過することによって発生するタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長の差を、レーザ光が位相板19を通過することによって発生するラジアル方向の光路長の差d(n−1)によって相殺すれば良い。なお、図3〜図6に示す位相板19の形状は方形状であるため位相段差19aを相対向する2辺に設けたが、位相板19の形状を多角形もしくは円形といった他の形状とした場合は、位相段差19aをタンジェンシャル方向またはラジアル方向において相対向する部分に設ければよい。
次に、本実施例1における光ピックアップ装置の光学系について詳細に説明する。図8は本実施例1における光学系の一部を示す図であり、図8(a)は位相板がコリメータレンズと立ち上げミラーの間に設けられた場合の光学系の一部を表す図、図8(b)は位相板が2つの立ち上げミラーの間に設けられた場合の光学系の一部を表す図、図8(c)は位相板が立ち上げミラーと対物レンズの間に設けられた場合の光学系の一部を表す図である。
図8(a)〜(c)に示されるように短波長光学ユニットから出射されたレーザ光はコリメータレンズ8を通過することによって発散光から略平行のレーザ光に変換され、同時にコリメータレンズ8を移動させることによってレーザ光の収束発散の度合いを制御する。
図8(a)に示されるように位相板19がコリメータレンズ8と立ち上げミラー9の間に設けられた場合、コリメータレンズ8を通過したレーザ光は位相板19に入射して一部のレーザ光のタンジェンシャル方向における光路長が変化し、レーザ光は立ち上げミラー9に入射する。短波長のレーザ光は立ち上げミラー9をほとんど透過し、その際にタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長に差が生じる。しかし、レーザ光が立ち上げミラー9を通過することによって発生するタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長の差を、レーザ光が位相板19を通過することによって発生するタンジェンシャル方向の光路長の差d(n−1)によって相殺することができる。その後、立ち上げミラー12によって反射されて色消し回折レンズ14を通過し、対物レンズ13に入射する。
図8(b)に示されるように位相板19が2つの立ち上げミラー9と立ち上げミラー12の間に設けられた場合、コリメータレンズ8を通過したレーザ光は、そのまま立ち上げミラー9に入射する。短波長のレーザ光は立ち上げミラー9をほとんど透過し、その際にタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長に差が生じる。その後、レーザ光は位相板19に入射して一部のレーザ光のタンジェンシャル方向における光路長が変化する。したがって、レーザ光が立ち上げミラー9を通過することによって発生するタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長の差を、レーザ光が位相板19を通過することによって発生するタンジェンシャル方向の光路長の差d(n−1)によって相殺することができる。その後、立ち上げミラー12によって反射されて色消し回折レンズ14を通過し、対物レンズ13に入射する。
図8(c)に示されるように位相板19が立ち上げミラー12と対物レンズ13の間に設けられた場合、コリメータレンズ8を通過したレーザ光は、そのまま立ち上げミラー9に入射する。短波長のレーザ光は立ち上げミラー9をほとんど透過し、その際にタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長に差が生じる。その後、立ち上げミラー12によって反射され、色消しレンズ14を通過する前もしくは後にレーザ光は位相板19に入射して一部のレーザ光のタンジェンシャル方向における光路長が変化する。したがって、レーザ光が立ち上げミラー9を通過することによって発生するタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長の差を、レーザ光が位相板19を通過することによって発生するタンジェンシャル方向の光路長の差d(n−1)によって相殺することができる。その後、レーザ光は対物レンズ13に入射する。
ただし、本実施例1における位相段差19aは、レーザ光の径が基材厚によって変化することを利用して非点収差を補正するので、レーザ光の径の変化が顕著である部分に位相板19を配置した方がより精度の高い非点収差の補正を行うことができる。基材厚の変化によるレーザ光の径の変化は対物レンズからより離れた位置においてより顕著である。したがって、位相板19はコリメータレンズ8と対物レンズ13の間、好ましくは図8(a)に示すようにコリメータレンズ8と立ち上げミラー9との間に配置すると、より精度の高い非点収差の補正が可能となる。
また、図8(b)、(c)に示されるような位相板19の位置の場合は、長波長のレーザ光は位相板19を通過しないので、位相板19の位相段差19aは短波長のレーザ光のみを考慮して決定すれば良い。図8(a)に示されるような位相板19の位置の場合は、長波長のレーザ光は位相板19を通過する。長波長のレーザ光の大きさを位相板19の位相段差19aを通過しないような大きさにすれば、長波長のレーザ光は位相段差19aの影響を受けない。または、長波長のレーザ光が位相段差19aを通過する大きさの場合であっても、位相段差19aの厚みを長波長のレーザ光の波長の整数倍にすれば良い。つまり、長波長の光の波長をλ、波長λにおける位相板19の屈折率をn、任意の整数をmとすれば、位相段差19aの厚みdをmλ/(n−1)とすれば良い。このようにすれば、長波長のレーザ光は位相段差の影響を受けずに、短波長のレーザ光は非点収差が補正される。
光ディスク2の記録層を多層にすると、基材厚の変化が大きくなるため球面収差が大きくなる。この球面収差を補正するために、従来の光ピックアップ装置ではコリメータレンズ8を移動させてレーザ光の収束発散度合いをより変化させる。その結果、図7に示されるように非点収差の影響が大きくなった。しかしながら、本実施例1の光ピックアップ装置においてはコリメータレンズ8と対物レンズ13の間に位相板19を配置し、位相板19の相対向する2辺に位相段差19aを設けている。したがって、基材厚の小さい記録層に記録または再生する際にレーザ光の径は大きくなるが、位相段差19aを通過して光路長が変化するレーザ光の面積も大きくなる。したがって、レーザ光が立ち上げミラー9を通過することによって発生するタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長の差を、レーザ光が位相板19を通過することによって発生する光路長の差d(n−1)によって相殺し、図7に示されるように非点収差を補正することができる。
また、位相板19は偏光依存性を有しないので、光ディスク2へ向かうレーザ光はもちろん、光ディスク2へ向かうレーザ光とは偏光方向が異なる光ディスク2の反射光においても非点収差を制御することができる。さらに、本実施例1の光ピックアップ装置では、ガラス等によって構成される位相板19を設けただけなので安価である上、非点収差を補正するために電力や特別なシステムを必要としない。
(実施例2)
本実施例2は、実施例1にて図3を用いて説明した位相板19の構成を変更したものである。
図9(a)は2つの段差部である位相段差のみで形成した位相板の平面図、図9(b)は図9(a)に示す位相板の側面図、図9(c)は図9(a)に示す位相板を基台に設置したときの斜視図である。図10(a)は位相段差に対応する部分を切除して中央部のみで形成し、段差部である位相段差の厚みを零とした位相板の平面図、図10(b)は図10(a)に示す位相板の側面図である。
図9(a)、(b)に示す位相板19は、2つの位相段差19aのみで形成したものである。すなわち、位相段差19aを連結する中央部19bを設けずに2つの位相段差19aを一定距離だけ離して配置し、一定以上の大きさをしたレーザ光の一部が位相段差19aを通過するようにしたものである。本実施例2においては、レーザ光の一部が位相段差19aを通過する最大の光ディスクの基材厚が0.07mmとなるように2つの位相段差19aを配置する。したがって、基材厚が0.07mm以上である場合ではレーザ光の全体が空気中を通過する。
図9(a)、(b)に示す位相板19は図3〜図6、図10に示す位相板19と異なり2つの位相段差19aを一定距離だけ離して設置しなくてはならない。したがって、タンジェンシャル方向に対して位相段差19aを一定距離だけ離して配置した場合、例えば図9(c)に示すように基台15における位相板19を取り付ける部分を変形し、位相板19を接着するなどして固定すればよい。ラジアル方向に対して位相段差19aを一定距離だけ離して配置した場合では、図3〜図6、図10に示す位相板19と同様に設置すればよい。レーザ光の一部が位相段差19aを通過する最大の光ディスクの基材厚を決定する2つの位相段差19a間の距離は、基台15の幅yによって調整することができる。
図4(a)に示すような位相板19のうち位相段差19aを形成しない部分とはレーザ光の全体が通過する部分であり、レーザ光の光路長に差を生じさせることができない。したがって、位相板19を図9(a)のように構成することによって、位相板19のうち位相段差19aを通過して光路長が変化するレーザ光の一部の光路長と、位相段差19aを通過せず光路長が変化しないレーザ光の一部の光路長に差を生じさせることのできる部分のみで位相板19を構成するため、位相板19をより小型化することができ、コストを低減することができる。
図10(a)、(b)に示す位相板19は、位相段差19aに対応する部分を切除して中央部19bのみで形成し、位相段差19aの厚みを零としたものである。したがって、一定以上の大きさをしたレーザ光の一部は、厚みが零である位相段差19a、すなわち空気中を通過するようにしたものである。本実施例2においては、レーザ光の一部が位相段差19aである空気中を通過する最大の光ディスクの基材厚が0.07mmとなるように2つの位相段差19aを配置する。したがって、基材厚が0.07mm以上である場合ではレーザ光の全体が位相板19を通過する。
図5(a)に示すような位相板19のうち位相段差19aを形成しない部分とはレーザ光の全体が通過する部分であり、レーザ光の光路長に差を生じさせることができない。したがって、位相板19を図10(a)のように構成することによって、位相板19のうち位相段差19aを通過して光路長が変化するレーザ光の一部の光路長と、位相段差19aを通過せず光路長が変化しないレーザ光の一部の光路長に差を生じさせることのできる部分のみで位相板19を構成するため、位相板19をより小型化することができ、コストを低減することができる。
(実施例3)
本実施例3では、実施例1、実施例2において説明した光ピックアップ装置を用いた光ディスク装置について説明する。
図11は、本実施例3における実施例1、実施例2において説明した光ピックアップ装置を用いた光ディスク装置を示す斜視図である。図11に示す光ディスク装置301において、302はカバーで、カバー302は上カバー302aと下カバー302bで構成され、カバー302は一方の端部に開口302cを有した袋状の構成となっている。カバー302には、トレイ303が図6に示すX方向に挿抜自在に保持されており、トレイ303は樹脂材料などの軽量な材料で構成されている。トレイ303にはフロント部分にベゼル304が設けられており、このベゼル304はトレイ303をカバー302内に収納した際に開口302cを塞ぐようになっている。ベゼル304にはイジェクトボタンが表出しており、このイジェクトボタンを押すことで、図示していない機構によって、カバー302からトレイ303が図11に示すX方向にわずかに飛び出し、トレイ303はカバー302に対してX方向に出し入れ可能となる。
トレイ303には、実施例1、実施例2において説明した光ピックアップ装置305が取り付けられている。光ピックアップ装置305には光ディスク2を回転駆動させるスピンドルモータ25が設けられており、更には、スピンドルモータ25に対して近づいたり離れたりする基台15が移動自在に設けられている。基台15には、レンズホルダ16が基台15に対して弾性的に移動可能に取り付けられている。レンズホルダ16には、対物レンズ10、13等が取り付けられている。基台15において、スピンドルモータ25に装着される光ディスクの情報記録面と対向する面には、金属板で構成された基台カバー15fが取り付けられており、基台15に取り付けられたフレキシブル基板やレンズホルダ16等の部品の少なくとも一部を覆っている。これにより、基台15に取り付けられた部品が、光ディスクに接触することを防ぐことができ、また逆に、これらの部品を埃や電気的ノイズ等から保護することができる。
306、307は下カバー302bに保持され、しかもトレイ303の両側部に係合されたレールである。レール306、307は、下カバー302bとトレイ303とに対して、トレイ303を挿抜するX方向に所定の範囲で摺動可能に構成されている。
図11に示される光ディスク装置に本発明の実施例1、実施例2における光ピックアップ装置305を搭載することにより、短波長光学ユニット1から出射されたレーザ光が立ち上げミラー9を通過することによって発生するタンジェンシャル方向とラジアル方向の光路長の差を、レーザ光が位相板19を通過することによって発生する光路長の差d(n−1)によって相殺し、非点収差を補正することができる。また、位相板19は液晶とは異なり偏光依存性を有しないので、光ディスクへ向かうレーザ光はもちろん、光ディスクへ向かうレーザ光とは偏光方向が異なる光ディスクの反射光においても非点収差を補正することができる。したがって、多層の光ディスクであっても、情報の記録または再生を冗長になることなく正確に行うことができる。さらに、本実施例3の光ディスク装置は、ガラス等によって構成される位相板19を設けただけなので安価である上、電力や特別なシステムなしに非点収差を補正することができる。
本発明の光ピックアップ装置及び光ディスク装置は特に多層の光ディスクの記録面に記録または再生を行う際に発生する非点収差を電力や特別なシステムなしに補正し、情報の記録または再生を正確に行うことができる効果を有し、ノートブックパソコンなどの携帯型電子機器や据え置き型のパーソナルコンピュータなどの電子機器等に適応できる。
本発明の実施例1における光ピックアップ装置の構成を示す概略図 本発明の実施例1における光ピックアップ装置の光学構成を具現化した例を示す平面図 (a)本発明の実施例1におけるタンジェンシャル方向において相対向する2辺に直線的な肉厚の段差部である位相段差を設けた方形状の位相板の平面図、(b)図3(a)に示す位相板の側面図、(c)本実施例1におけるラジアル方向において相対向する2辺に直線的な肉厚の段差部である位相段差を設けた位相板の平面図 (a)本発明の実施例1における直線的な肉薄の位相段差を設けた位相板の平面図、(b)図4(a)に示す位相板の側面図 (a)本発明の実施例1におけるレーザ光の形状に沿って一部を円弧状に形成した位相段差を設けた位相板の平面図、(b)図5(a)に示す位相板の側面図 (a)本発明の実施例1における位相段差を位相板の断面が階段状に端部に近づくほど肉厚になるように複数設けた位相板の平面図、(b)図6(a)に示す位相板の側面図 図3(a)に示される位相板を光ピックアップ装置に設けた場合の光ディスクの基材厚と非点収差の関係を示すグラフ (a)本発明の実施例1における位相板がコリメータレンズと立ち上げミラーの間に設けられた場合の光学系の一部を表す図、(b)本発明の実施例1における位相板が2つの立ち上げミラーの間に設けられた場合の光学系の一部を表す図、(c)本発明の実施例1における位相板が立ち上げミラーと対物レンズの間に設けられた場合の光学系の一部を表す図 (a)本発明の実施例2における2つの段差部である位相段差のみで形成した位相板の平面図、(b)図9(a)に示す位相板の側面図、(c)図9(a)に示す位相板を基台に設置したときの斜視図 (a)位相段差に対応する部分を切除して中央部のみで形成し段差部である位相段差の厚みを零とした位相板の平面図、(b)図10(a)に示す位相板の側面図 本発明の実施例3における実施例1、実施例2において説明した光ピックアップ装置を用いた光ディスク装置を示す斜視図 従来の光ピックアップ装置における光学系の一部を示す図 (a)非点収差を説明する傾いた平板を通過する光をx軸方向から見たときの光の光路長を示す図、(b)非点収差を説明する傾いた平板を通過する光をy軸方向から見たときの光の光路長を示す図 立ち上げプリズムを設けた従来の光ピックアップ装置における光学系の一部を示す図 図14に示される従来の光ピックアップ装置における非点収差の補正を行う液晶装置を示す図
1 短波長光学ユニット
3 長波長光学ユニット
7 ビームスプリッタ
8 コリメータレンズ
8a 支持部材
8c リードスクリュー
8d ギア群
8e 駆動部材
9,12 立ち上げミラー
10,13 対物レンズ
19 位相板
19a,19b,19c,19d 位相段差
301 光ディスク装置
302 カバー
303 トレイ
304 ベゼル
305 光ピックアップ装置

Claims (11)

  1. レーザ光を出射する光源と、
    前記レーザ光を収束光または発散光に変換する移動可能な集光レンズと、
    前記集光レンズを通過したレーザ光の光軸を略垂直方向に変換する立ち上げプリズムまたは立ち上げミラーと、
    前記立ち上げプリズムまたは前記立ち上げミラーによって光軸を変換されたレーザ光を光ディスクに集光する対物レンズとを備え、
    前記集光レンズと前記対物レンズとの間に相対向する側に厚さの異なる段差部を設けた位相板を設け、
    一定以上の大きさをしたレーザ光の一部を前記位相板の段差部を通過させることによって前記立ち上げプリズムまたは立ち上げミラーに起因する非点収差を補正することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記位相板を、前記集光レンズと立ち上げプリズムまたは立ち上げミラーとの間に設けたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記位相板を、相対向する側に設けられる厚さの異なる段差部と、2つの段差部の間に設けられた中央部によって形成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記位相板に設けられた段差部を、前記中央部よりも肉厚に形成したことを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記位相板に設けられた段差部を、前記中央部よりも肉薄に形成したことを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記位相板に設けられた段差部を、直線状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記位相板に設けられた段差部を、レーザ光の形状に沿って一部または全部を略円弧状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記位相板に設けられた段差部を、前記段差部の断面が階段状に前記位相板の端部に近づくほど厚くなる又は薄くなるように設けたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記位相板を、2つの前記段差部のみで形成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記位相板を、段差部に対応する部分を切除して中央部のみで形成し段差部の厚みを零としたことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の光ピックアップ装置と、
    光ディスクを回転させる回転駆動手段と、
    前記回転駆動手段に対して前記光ピックアップ装置を光ディスクの半径方向に移動させる移動手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
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