JP2010175795A - 接眼光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】 諸収差、特にコマ収差と歪曲収差が良好に補正された接眼光学系を提供する。
【解決手段】 観察物体側より順に並んだ、両凸単レンズを有する第1レンズ成分L1と、観察物体側に強い凹面を向けた負の単レンズを有する第2レンズ成分L2と、アイポイントE.P側に凸面を向けた正の単レンズを有する第3レンズ成分L3とを有し、第2レンズ成分L2と第3レンズ成分L3との間の空気レンズの形状因子をS23とし、第3レンズ成分L3の形状因子をS3としたとき、次式−0.4<S23<1.0及び−2.0<S3<−0.7の条件を満足する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、接眼光学系に関する。
近年、小型表示パネルを高倍率で観察できる接眼光学系が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−48985号公報
しかしながら、従来の接眼光学系では、収差補正、特にコマ収差と歪曲収差に対する補正が十分満足できるものではなかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、諸収差、特にコマ収差と歪曲収差が良好に補正された接眼光学系を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の接眼光学系は、観察物体側より順に並んだ、両凸単レンズを有する第1レンズ成分と、観察物体側に強い凹面を向けた負の単レンズを有する第2レンズ成分と、アイポイント側に凸面を向けた正の単レンズを有する第3レンズ成分とを有し、前記第2レンズ成分と前記第3レンズ成分との間の空気レンズの形状因子をS23とし、前記第3レンズ成分の形状因子をS3としたとき、次式−0.4<S23<1.0及び−2.0<S3<−0.7の条件を満足する。但し、前記形状因子S23は、前記第3レンズ成分の最も観察物体側の面の曲率半径をr31とし、前記第2レンズ成分の最もアイポイント側の面の曲率半径をr22としたとき、S23=(r31+r22)/(r31−r22)で定義され、その面が非球面の場合は近軸曲率半径で計算するものとする。また、前記形状因子S3は、前記第3レンズ成分の最もアイポイント側の面の曲率半径をr32とし、前記第3レンズ成分の最も観察物体側の面の曲率半径をr31としたとき、S3=(r32+r31)/(r32−r31)で定義され、その面が非球面の場合は近軸曲率半径で計算するものとする。
なお、前記第3レンズ成分の焦点距離をf3とし、前記第1レンズ成分の焦点距離をf1としたとき、次式1.1<f3/f1<1.6の条件を満足することが望ましい。
また、前記第1レンズ成分のレンズ厚をd1とし、前記接眼光学系の総厚をDとしたとき、次式0.2<d1/D<0.5の条件を満足することが望ましい。
また、前記第1レンズ成分は、非球面を有することが望ましい。
また、前記第2レンズ成分は、非球面を有することが望ましい。
また、前記第3レンズ成分は、非球面を有することが望ましい。
また、前記観察物体とは、液晶表示パネルであることが望ましい。
また、前記接眼光学系と前記表示パネルとの間隔を変更して視度調整を行うことが望ましい。
また、前記接眼光学系全体を移動させて視度調整を行うことが望ましい。
本発明によれば、諸収差、特にコマ収差と歪曲収差が良好に補正された接眼光学系を提供することができる。
以下、好ましい実施形態について、図面を用いて説明する。
小型の(例えば対角長が10mm前後の)表示パネルを拡大観察するために、見かけ視野が20度以上の倍率の接眼光学系を達成すると、コマ収差と歪曲収差の補正が難しくなる。すると、このコマ収差により、パネル周辺像の光学性能の低下を招く。また、高倍率を確保するために接眼光学系は強い正の屈折力を持っているが、この強い正の屈折力により正の歪曲収差が発生するとともに、観察像が糸巻型に変形し、好ましくない。
このようなコマ収差や歪曲収差を改善するため、本実施形態に係る接眼光学系では、図1に示すように、観察物体側より順に並んだ、両凸単レンズを有する第1レンズ成分L1と、観察物体側に強い凹面を向けた負の単レンズを有する第2レンズ成分L2と、アイポイントE.P側に凸面を向けた正の単レンズを有する第3レンズ成分L3とを有して構成した。より具体的には、表示パネルを大きく観察するため、該パネル近傍に強い正の屈折力を持つレンズの第1レンズ成分L1を配置した。また、第1レンズ成分L1で発生する色収差と像面湾曲の補正のため、負の屈折力を持つ第2レンズ成分を配置した。また、上記のコマ収差と歪曲収差を良好にするため、正の屈折力を持つ第3レンズ成分L3をアイポイントE.P側に配置した。その上で、以下に示す条件式、すなわち第2,3レンズ成分間L2,L3の空気レンズの形状を規定した条件式(1)と、第3レンズ成分L3の形状を規定した条件式(2)とを満足することにより、本発明の課題を解決した。
具体的には、本実施形態において、第2レンズ成分L2と第3レンズ成分L3との間の空気レンズの形状因子をS23とし、前記第3レンズ成分L3の形状因子をS3としたとき、次式(1)及び(2)の条件を満足する。但し、前記形状因子S23は、前記第3レンズ成分の最も観察物体側の面の曲率半径をr31とし、前記第2レンズ成分の最もアイポイント側の面の曲率半径をr22としたとき、S23=(r31+r22)/(r31−r22)で定義され、その面が非球面の場合は近軸曲率半径で計算するものとする。また、前記形状因子S3は、前記第3レンズ成分の最もアイポイント側の面の曲率半径をr32とし、前記第3レンズ成分の最も観察物体側の面の曲率半径をr31としたとき、S3=(r32+r31)/(r32−r31)で定義され、その面が非球面の場合は近軸曲率半径で計算するものとする。
−0.4<S23<1.0 …(1)
−2.0<S3<−0.7 …(2)
上記条件式(1)は、第3レンズ成分L3で良好なコマ収差と歪曲収差の補正を行うため、第2,3レンズ成分L2,L3間の空気レンズの形状を規定するものである。上記構成により、本実施形態においては、第2レンズ成分L2の最終面で一旦コマ収差と歪曲収差は大きく補正され、第3レンズ成分L3の最も表示パネル側の面で再度増加する構造になっている。よって、第3レンズ成分L3を有効に作用させるためには、第2,3レンズ成分L2,L3間の空気レンズで発生するコマ収差と歪曲収差の量を抑える必要がある。この条件式(1)の下限値を下回ると、第2,3レンズ成分L2,L3間の空気レンズでのコマ収差と歪曲収差の補正が過剰になり、第3レンズ成分L3で全体のコマ収差と歪曲収差を適正に補正することができない。逆に、条件式(1)の上限値を上回ると、第2,3レンズ成分L2,L3間の空気レンズでのコマ収差と歪曲収差の補正が不足して、第3レンズ成分L3により全体のコマ収差と歪曲収差を適正に補正することができない。
なお、条件式(1)の効果を確実に得るには下限値を−0.36に設定することが望ましい。また、条件式(1)の効果を確実に得るには、上限値を0.7にすることにより望ましい。これら下限値および上限値により、第2,3レンズ成分L2,L3間におけるコマ収差と歪曲収差の発生量を、より適切に抑えることができる。
上記条件式(2)は、上記構成の基で、第3レンズ成分L3で良好なコマ収差と歪曲収差を確保するため、第3レンズ成分L3の形状を規定するものである。この条件式(2)の下限値を下回ると、コマ収差と歪曲収差の補正が不足する。逆に、条件式(2)の上限値を上回ると、コマ収差と歪曲収差の補正が過剰になる。
なお、条件式(2)の下限値を−1.3に設定することが望ましい。これにより、確実にコマ収差と歪曲収差の補正不足を避けることができる。また、条件式(2)の上限値を−0.75に設定することが望ましい。これにより、確実にコマ収差と歪曲収差の過剰補正を避けることができる。
また、本実施形態において、第3レンズ成分L3の焦点距離をf3とし、第1レンズ成分L1の焦点距離をf1としたとき、次式(3)の条件を満足することが望ましい。
1.1<f3/f1<1.6 …(3)
上記条件式(3)は、先に述べた条件式(1)及び(2)の効果をより確実に得るため、第3レンズ成分L3の屈折力を規定するものである。この条件式(3)の下限値を下回ると、第3レンズ成分L3の屈折力が過剰になり、第3レンズ成分L3でのコマ収差と歪曲収差の発生量が増大する。その結果、接眼光学系全体ではコマ収差と歪曲収差が補正不足になる。逆に、条件式(3)の上限値を上回ると、第3レンズ成分L3でのコマ収差と歪曲収差の発生量は減少するが、第2レンズ成分L2で発生で発生するコマ収差と歪曲収差を打ち消すことができなくなり、接眼光学系全体としてはコマ収差と歪曲収差が補正過剰になる。
なお、条件式(1)及び(2)を用いてより良好にコマ収差と歪曲収差を補正するには、条件式(3)の下限値を1.15に設定することが望ましい。また、条件式(3)の上限値を1.55に設定することが望ましい。
また、本実施形態において、第1レンズ成分L1のレンズ厚をd1とし、接眼光学系の総厚をDとしたとき、次式(4)の条件を満足することが望ましい。
0.2<d1/D<0.5 …(4)
上記条件式(4)は、観察物体に対するテレセン性を規定するものである。この条件式(4)を満足することにより、観察物体に対して鉛直方向の表示光束をアイポイントE.P側に導くことができるようになる。その結果、観察物体に液晶パネル等、観察視野角が狭いものを用いた場合でも、良好な観察物体像を得ることができる。なお、テレセン性を失うと、観察物体が液晶パネルだった場合、減光や色調の変動が発生し、良好な物体像が観察できなくなる。このような条件式(4)の下限値を下回ると、テレセン性が失われ、液晶パネル等の観察視野角が狭い観察物体に対して接眼光学系は不適合となり、好ましくない。逆に、条件式(4)の上限値を上回ると、テレセン性は改善するが、接眼光学系の外径が大型化して好ましくない。
なお、条件式(4)の下限値を0.3に設定することが望ましい。また、条件式(4)の上限値を0.4に設定することが望ましい。
また、本実施形態において、第1レンズ成分L1は、非球面を有することが望ましい。このように第1レンズ成分L1に非球面を用いることにより、球面収差、コマ収差、非点収差、歪曲収差を改善することができる。
また、本実施形態において、第2レンズ成分L2は、非球面を有することが望ましい。このように第2レンズ成分L2に非球面を用いることにより、より好ましくは第2レンズ成分L2の観察物体側のレンズ面に用いることにより、非点収差を改善することができる。
また、本実施形態において、第3レンズ成分L3は、非球面を有することが望ましい。このように第3レンズ成分L3に非球面を用いることにより、より好ましくは第3レンズ成分L3のアイポイントE.P側のレンズ面に非球面を用いることにより、非点収差と歪曲収差を改善することができる。
なお、本実施形態の接眼光学系は樹脂レンズで構成しているが、硝子レンズで構成して上記のように非球面を導入した場合でも、同様の効果が得られる。
また、本実施形態において、観察物体とは液晶表示パネルであることが望ましい。液晶表示パネルは、液晶の偏光特性で画像を表示するため、良好な表示光束が得られる範囲が狭いという特徴がある。一般的には、パネルの鉛直方向に対して±10度程度の範囲と言われており、この範囲を超えると減光や色調の変化が発生してしまう。このため、液晶表示パネルを観察する接眼光学系ではある程度のテレセン性が必要となる。本実施形態に係る接眼光学系においては、このような特性に配慮している。なお、図7に、本実施形態の接眼光学系1に、液晶表示パネル2を用いた例を示す。液晶表示パネル2は、図7に示すように、バックライト2aと液晶パネル部2bとを備え、バックライト2aが液晶パネル部2bを照明して、表示画像を可視化するものである。本実施形態の接眼光学系1は、このような液晶表示パネル2からの表示光束を、拡大観察できるように構成されている。
また、本実施形態において、接眼光学系全体を移動させるか、あるいは、表示パネルと接眼光学系の光軸間隔を変化させるかによって、視度調整することが望ましい。本実施形態においては、接眼光学系を全て単レンズで構成しているため、その一部のレンズで視度調整を行うと収差バランスが崩れてしまい、特定の視度でコマ収差や非点収差が劣化する現象が発生してしまう。よって、各視度で良好な収差状態を確保するためには、接眼光学系を一体で可動させるか、あるいは、表示パネルを接眼光学系に対して可動させるかして、視度を変化させ調整することが望ましい。
以下、本実施形態に係る各実施例について、図面に基づいて説明する。以下に、表1〜表3を示すが、これらは第1〜第3実施例における各諸元の表である。[全体諸元]において、fは全体の焦点距離f、ωは(−1[m-1]時の)見かけ視野(半画角)を、TLは接眼光学系の全長(すなわち接眼光学系の最も物体側のレンズ面から像側のレンズ面までの光軸上の距離)を示す。[レンズデータ]においては、面番号は物体側からの光学面の順序を、rは各光学面の曲率半径を、dは各光学面から次の光学面(又は像面)までの光軸上の距離である面間隔を、ndはd線(波長587.6nm)に対する屈折率を、νdはd線に対するアッベ数を示す。また、光学面が非球面である場合には、面番号に*印を付し、曲率半径rの欄には近軸曲率半径を示す。なお、曲率半径の「0.00000」は平面を示す。[条件式対応値]において、上記の条件式(1)〜(4)に対応する値を示す。
[非球面データ]には、[レンズデータ]に示した非球面について、その形状を次式(a)で示す。すなわち、光軸に垂直な方向の高さをyとし、非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸に沿った距離(サグ量)をS(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐係数をKとし、n次の非球面係数をAnとしたとき、以下の式(a)で示している。なお、各実施例において、n次の非球面係数Anが0のときは、その記載を省略している。また、E-nは、×10-nを表す。例えば、1.234E-05=1.234×10-5である。
S(y)=(y2/r)/{1+(1−K・y2/r21/2
+A2×y2+A4×y4+A6×y6+A8×y8 …(a)
なお、表中において、焦点距離f、曲率半径r、面間隔d、その他の長さの単位は、一般に「mm」が使われている。但し、光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は「mm」に限定されることなく、他の適当な単位を用いることが可能である。
また、表中の視度の単位は[m-1]である。視度X[m-1]とは、接眼光学系による像がアイポイントEPから光軸上に1/X[m(メートル)]の位置にできる状態を示す(但し、符号は、像が接眼光学系より観察者側にできた場合を正とする)。
以上の表の説明は、他の実施例においても同様とし、その説明を省略する。
(第1実施例)
第1実施例について、図1、図2及び表1を用いて説明する。図1は、第1実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図(視度−1[m-1]時)である。図1に示すように、第1実施例に係る接眼光学系は、観察物体側より順に並んだ、両凸単レンズを有する第1レンズ成分L1と、観察物体側に強い凹面を向けた負の単レンズを有する第2レンズ成分L2と、アイポイントE.P側に凸面を向けた正の単レンズを有する第3レンズ成分L3とを有する。
以下の表1に、第1実施例に係る接眼光学系の各諸元の値を掲げる。なお、表1における面番号1〜7は、図1に示す面1〜7に対応している。
(表1)
[全体諸元]
f=24.699mm,ω=27.9°,TL=11.5mm
[レンズデータ]
面番号 r d nd νd
1 0.00000 18.5 1.00000
*2 18.46305 4.5 1.49108 57.57
3 -14.09265 1.0 1.00000
*4 -10.86467 1.5 1.58518 30.24
5 203.88888 1.5 1.00000
6 -95.39091 3.0 1.49108 57.57
*7 -11.57101 18.0 E.P
[非球面データ]
第2面 : κ=-1.7818
第4面 : κ=1.0000,A6=0.65762E-06
第7面 : κ=0.5034
[条件式対応値]
条件式(1)S23=-0.363
条件式(2)S3 =-1.276
条件式(3)f3/f1=1.55
条件式(4)d1/D=0.39
表1に示す諸元の表から、第1実施例に係る接眼光学系では、上記条件式(1)〜(4)を全て満たすことが分かる。
図2は、第1実施例に係る接眼光学系の諸収差図(視度−1[m-1]時)であり、紙面左側から球面収差図、非点収差図、コマ収差図及び歪曲収差図を示す。なお、各収差図において、Y1は観察物体の光軸中心から出た光が光軸上で接眼光学系の第1レンズ成分L1の第1面との交点に光軸に対して垂直に形成した仮想面での入射高さを、Y0は観察物体の高さをそれぞれ示す。非点収差では、実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示す。コマ収差では、「min」は角度単位の「分」を示す。また、球面収差と非点収差では、それぞれ横軸の単位は[m−1]であり、図中では「D」で示す。また、CはC線(波長656.28nm)、Dはd線(波長587.56nm)、FはF線(波長486.13nm)、GはG線(波長435.84nm)における収差曲線をそれぞれ示している。以上の収差図の説明は、他の実施例についても同様とし、その説明を省略する。
各収差図から明らかなように、第1実施例では、諸収差、特にコマ収差及び歪曲収差が良好に補正され、良好な光学性能が確保されていることが分かる。
(第2実施例)
第2実施例について、図3、図4及び表2を用いて説明する。図3は、第2実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図(視度−1[m-1]時)である。図3に示すように、第2実施例に係る接眼光学系は、観察物体側より順に並んだ、両凸単レンズを有する第1レンズ成分L1と、観察物体側に強い凹面を向けた負の単レンズを有する第2レンズ成分L2と、アイポイントE.P側に凸面を向けた正の単レンズを有する第3レンズ成分L3とを有する。
以下の表2に、第2実施例に係る接眼光学系の各諸元の値を掲げる。なお、表2における面番号1〜7は、図3に示す面1〜7に対応している。
(表2)
[全体諸元]
f=24.996mm,ω=27.7°,TL=13.5mm
[レンズデータ]
面番号 r d nd νd
1 0.00000 15.8 1.00000
2 40.00000 4.5 1.49108 57.57
*3 -11.96730 1.0 1.00000
*4 -9.10602 1.5 1.58518 30.24
5 -79.59766 1.5 1.00000
6 109.67641 5.0 1.49108 57.57
*7 -12.35888 18.0 E.P
[非球面データ]
第3面 : κ=1.0000,A6=0.10344E-05
第4面 : κ=1.0000,A6=0.27537E-05
第7面 : κ=0.1937
[条件式対応値]
条件式(1)S23=0.159
条件式(2)S3 =-0.797
条件式(3)f3/f1=1.19
条件式(4)d1/D=0.33
表2に示す諸元の表から、第2実施例に係る接眼光学系では、上記条件式(1)〜(4)を全て満たすことが分かる。
図4は、第2実施例に係る接眼光学系の諸収差図(視度−1[m-1]時)であり、紙面左側から球面収差図、非点収差図、コマ収差図及び歪曲収差図を示す。各収差図から明らかなように、第2実施例に係る接眼光学系では、諸収差、特にコマ収差及び歪曲収差が良好に補正され、良好な光学性能が確保されていることが分かる。
(第3実施例)
第3実施例について、図5、図6及び表3を用いて説明する。図5は、第3実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図(視度−1[m-1]時)である。図5に示すように、第3実施例に係る接眼光学系は、観察物体側より順に並んだ、両凸単レンズを有する第1レンズ成分L1と、観察物体側に強い凹面を向けた負の単レンズを有する第2レンズ成分L2と、アイポイントE.P側に凸面を向けた正の単レンズを有する第3レンズ成分L3とを有する。
以下の表3に、第3実施例に係る接眼光学系の各諸元の値を掲げる。なお、表3における面番号1〜7は、図5に示す面1〜7に対応している。
(表3)
[全体諸元]
f=24.701mm,ω=27.6°,TL=12.9mm
[レンズデータ]
面番号 r d nd νd
1 0.00000 18.5 1.00000
*2 13.53985 4.8 1.49108 57.57
3 -16.51973 1.4 1.00000
*4 -11.96078 1.4 1.58518 30.24
5 38.72719 2.5 1.00000
6 -162.36005 2.8 1.49108 57.57
*7 -11.57324 18.0 E.P
[非球面データ]
第2面 : κ=-0.5213
第3面 : κ=1.0000,A6=0.56004E-06
第7面 : κ=0.4286
[条件式対応値]
条件式(1)S23=0.615
条件式(2)S3 =-1.154
条件式(3)f3/f1=1.58
条件式(4)d1/D=0.37
表3に示す諸元の表から、第3実施例に係る接眼光学系では、上記条件式(1)〜(4)を全て満たすことが分かる。
図6は、第3実施例に係る接眼光学系の諸収差図(視度−1[m-1]時)であり、紙面左側から球面収差図、非点収差図、コマ収差図及び歪曲収差図を示す。各収差図から明らかなように、第3実施例に係る接眼光学系では、諸収差、特にコマ収差及び歪曲収差が良好に補正され、良好な光学性能が確保されていることが分かる。
以上のように、本発明は、見かけ視野が20度以上にも係らず、良好にコマ収差と歪曲収差が補正された接眼光学系を達成することができた。
なお、本発明を分かりやすくするために、実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
第1実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第1実施例に係る接眼光学系の諸収差図(視度−1[m-1]時)であり、紙面左側から球面収差、非点収差、コマ収差及び歪曲収差を示す。 第2実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第2実施例に係る接眼光学系の諸収差図(視度−1[m-1]時)であり、紙面左側から球面収差、非点収差、コマ収差及び歪曲収差を示す。 第3実施例に係る接眼光学系のレンズ構成を示す断面図である。 第3実施例に係る接眼光学系の諸収差図(視度−1[m-1]時)であり、紙面左側から球面収差、非点収差、コマ収差及び歪曲収差を示す。 本実施形態に係る接眼光学系に、液晶表示パネルを用いた例を示す説明図である。
L1 第1レンズ成分
L2 第2レンズ成分
L3 第3レンズ成分
E.P アイポイント

Claims (9)

  1. 観察物体側より順に並んだ、両凸単レンズを有する第1レンズ成分と、観察物体側に強い凹面を向けた負の単レンズを有する第2レンズ成分と、アイポイント側に凸面を向けた正の単レンズを有する第3レンズ成分とを有し、
    前記第2レンズ成分と前記第3レンズ成分との間の空気レンズの形状因子をS23とし、前記第3レンズ成分の形状因子をS3としたとき、次式
    −0.4<S23<1.0
    −2.0<S3<−0.7
    の条件を満足することを特徴とする接眼光学系。
    但し、前記形状因子S23は、前記第3レンズ成分の最も観察物体側の面の曲率半径をr31とし、前記第2レンズ成分の最もアイポイント側の面の曲率半径をr22としたとき、S23=(r31+r22)/(r31−r22)で定義され、その面が非球面の場合は近軸曲率半径で計算するものとする。また、前記形状因子S3は、前記第3レンズ成分の最もアイポイント側の面の曲率半径をr32とし、前記第3レンズ成分の最も観察物体側の面の曲率半径をr31としたとき、S3=(r32+r31)/(r32−r31)で定義され、その面が非球面の場合は近軸曲率半径で計算するものとする。
  2. 前記第3レンズ成分の焦点距離をf3とし、前記第1レンズ成分の焦点距離をf1としたとき、次式
    1.1<f3/f1<1.6
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の接眼光学系。
  3. 前記第1レンズ成分のレンズ厚をd1とし、前記接眼光学系の総厚をDとしたとき、次式
    0.2<d1/D<0.5
    の条件を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の接眼光学系。
  4. 前記第1レンズ成分は、非球面を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  5. 前記第2レンズ成分は、非球面を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  6. 前記第3レンズ成分は、非球面を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  7. 前記観察物体とは、液晶表示パネルであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  8. 前記接眼光学系と前記表示パネルとの間隔を変更して視度調整を行うことを特徴とする請求項7に記載の接眼光学系。
  9. 前記接眼光学系全体を移動させて視度調整を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の接眼光学系。
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