JP2010175118A - 冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】作動ガスの流れを適正に制御することにより、高い性能が発揮できるパルス管冷凍機を提供することを解決すべき課題とする。
【解決手段】圧力振動源11及び12と蓄冷器2と熱交換器51、52とパルス管3と位相制御器41、42とを連通させたパルス管冷凍機であって、蓄冷器2に接続された第1熱交換器51パルス管3に接続された第2熱交換器52との間を連通する外筒部材61とその内部空間内に配設され作動ガスの流れ方向を変化させるガイド部材62とを備える接続部材6を有することにある。異径の部材間を接続する接続部材の内部空間内に作動ガスの流れを変化させるガイド部材を設けることにより、作動ガスの流れを径方向に均等に流すことが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍機に関する。
従来から、パルス管冷凍機、GM冷凍機、スターリング冷凍機、熱音響装置(特許文献1)などのように、作動ガスの圧力振動により冷凍作用を発現する冷凍機が知られている。特に、パルス管冷凍機はGM冷凍機やスターリング冷凍機と比較して静粛性に優れている。パルス管冷凍機は圧力振動源と蓄冷器とパルス管と位相制御器とを有するものが知られている。
ここでパルス管冷凍機を構成する部材であるパルス管と蓄冷器とは筒状の部材であり、直列に接続されているが、その断面積は異なることが普通である。パルス管と蓄冷器との間には熱交換器が配置されることがある。例えば、図8に示すように、蓄冷器2とパルス管3とを比較すると、蓄冷器2の方がパルス管3よりも一般的に径が大きい。ここで、蓄冷器2の低温端22には蓄冷器2と同程度の径をもつ第1熱交換器51が接続され、パルス管3の低温端32にはパルス管3と同程度の径をもつ第2熱交換器52が接続される。蓄冷器2とパルス管3とはそれぞれに接続された第1及び第2熱交換器51及び52を介してテーパ状の接続部材91にて接続される。
特開2007−237020号公報
異径の第1及び第2熱交換器51及び52を接続する接続部材91はその内面がテーパ状となった内部空間をもつ。接続部材91の両端部はそれぞれ第1及び第2熱交換器51及び52の断面形状に対応する形状となっている。パルス管冷凍機においては蓄冷器2とパルス管3との間を作動ガスが周期的に移動している。
ここで、蓄冷器2側からパルス管3側に作動ガスが移動する場合(図面左方から右方へ移動)には蓄冷器2の中央付近Aに存在する作動ガスはそのまま移動して第2熱交換器52及びパルス管3内に移動しようとするが、蓄冷器2の周辺部Bに存在する作動ガスの流れは接続部材93の内面により縮径方向に曲げられながらパルス管3側へと移動する。その場合に、蓄冷器2内の作動ガス流れが全体的に均等に曲げられれば良いが、内面による作動ガスへの作用は周辺部Bの方に偏って進行することになり第2熱交換器52及びパルス管3内の作動ガスの分布が周辺部に集中することになる。つまり、蓄冷器2の中央付近Aの作動ガスはパルス管3内の中央付近Cに僅かに圧縮されて移動するのに対し、蓄冷器2の周辺部Bの作動ガスは大きく圧縮されてパルス管3の周辺部Dに移動することになって、作動ガスは周辺部D側に偏ることになる。その結果として、周辺部D付近の作動ガス流速が中央付近Cの作動ガス流速に比べて速くなる。
反対に、パルス管3側から蓄冷器2側に作動ガスが移動する場合(図面右方から左方へ移動)にはパルス管3内の作動ガスはそのまま移動して第1熱交換器51及び蓄冷器2の中央付近Aに移動しようとするため、周辺部Bにはあまり移動しない。そのため、第1熱交換器51及び蓄冷器2内の作動ガスの分布が中央部Aに集中することになる。つまり、パルス管3の中央付近Cの作動ガスは蓄冷器2内の中央付近Cに僅かに拡径方向に拡散して移動するのに対し、パルス管3の周辺部Dの作動ガスは大きく拡散して蓄冷器2の周辺部Bに移動することになって、作動ガスは中央付近A側に偏ることになる。その結果として、中央部Aの作動ガス流速が周辺部Bの作動ガス流速よりも速くなる。
このように径の異なる2つの部材間を接続した上で作動ガスの移動を周期的に行うと、作動ガスの流れが特定の部位に集中する。そのため、熱交換器、蓄冷器、及びパルス管の設計の自由度が減少し、性能を十分に発揮させることができなかった。
本発明は上記実情に鑑み完成したものであり、作動ガスの流れを適正に制御することにより、高い性能が発揮できる冷凍機を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決する請求項1に係る冷凍機の特徴は、作動ガスに圧力振動を付与する圧力振動源と蓄冷材が充填された蓄冷器と熱交換器とパルス管と位相制御器とを連通させた冷凍機であって、
前記圧力振動源と前記蓄冷器と前記熱交換器と前記パルス管と前記位相制御器とのうち、前記作動ガスの流れに直交する断面積に相違がある2つの部材の間のうちの1つを連通するように接続する部材であり、一端部の断面形状が前記2つの部材のうちの一方の部材の断面形状に、他端部の断面形状が前記2つの部材のうちの他方の部材の断面形状に対応する内部空間をもつ外筒部材と、
前記外筒部材の前記内部空間内に配設され前記内部空間内における前記作動ガスの流れ方向を変化させるガイド部材と、
を備える接続部材を有することにある。
上記課題を解決する請求項2に係る冷凍機の特徴は、請求項1において、前記圧力振動源と前記蓄冷器と前記熱交換器と前記パルス管と前記位相制御器とはこの順に連通、接続されており、
前記接続部材は前記蓄冷器と前記パルス管との間に介設されることにある。
上記課題を解決する請求項3に係る冷凍機の特徴は、請求項1又は2において、前記熱交換器が前記作動ガスの流れ方向に直交する断面が異なる部材の間に介設されているときに、前記熱交換器は一方の部材の断面形状に対応する第1熱交換器と他方の部材の断面形状に対応する第2熱交換器とをもち、
前記接続部材は前記第1熱交換器と前記第2熱交換器との間に介設されることにある。
上記課題を解決する請求項4に係る冷凍機の特徴は、請求項1又は2において、前記熱交換器が前記作動ガスの流れ方向に直交する断面が異なる部材の間に介設されているときに、前記熱交換器は一方の部材の断面形状に対応する第1熱交換器と他方の部材の断面形状に対応する第2熱交換器と前記第1熱交換器の断面積及び前記第2熱交換器の断面積の間の大きさの断面積をもち前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器の間を直列に連通・接続する1又は2以上の中間熱交換器とをもち、
前記接続部材は前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、そして前記中間熱交換器のそれぞれの接続部分に介設されることにある。
上記課題を解決する請求項5に係る冷凍機の特徴は、請求項1〜4の何れか1項において、前記接続部材の前記内部空間は前記一方の部材及び前記他方の部材のうちの前記作動ガスの流れに直交する断面の断面積が大きい方から小さい方に向けて縮径される内面にて区画されるテーパ状空間であり、
前記ガイド部材の形状は前記内面と同様に縮径される薄板からなる漏斗状であることにある。
上記課題を解決する請求項6に係る冷凍機の特徴は、請求項5において、前記ガイド部材は、前記作動ガスの流れ方向に直交する断面が漸増する大きさをもつ複数の漏斗状部材であり、前記内部空間内にて入れ子状に配置されていることにある。
上記課題を解決する請求項7に係る冷凍機の特徴は、請求項6において、前記ガイド部材は複数の部材からなり、前記接続部材における前記作動ガスの流れ方向に直交する断面において相似形であり、それらは相似の中心をもつように入れ子状に配置されていることにある。
上記課題を解決する請求項8に係る冷凍機の特徴は、請求項5〜7の何れか1項において、前記ガイド部材が区画する前記内部空間の各領域の前記一端部側における前記作動ガスの流れに直交する断面の断面積と前記他端部側における断面の断面積との比はすべて等しいことにある。
請求項1に係る発明においては、異径の部材間を接続する接続部材の内部空間内に作動ガスの流れを変化させるガイド部材を設けることにより、作動ガスの流れを適正に制御することが可能になる。例えば、請求項2に係る発明のように、接続部材の位置を蓄冷器とパルス管との間に介設することにより、蓄冷器及びパルス管の性能を充分に発揮させることができる。また、請求項3に係る発明のように、異径の部材のそれぞれについて熱交換器を設け、その熱交換器の間に接続部材を介設することにより、熱交換器の性能を充分に発揮させることができる。また、請求項4に係る発明のように、熱交換器として、順次、径が変化する複数個の組み合わせである、第1熱交換器、1以上の中間熱交換器、第2熱交換器をこの順で配置し、それぞれの間に接続部材を介設することにより、接続する2つの部材の径が大きく異なる場合であってもそれぞれの部材の性能を充分に発揮させることができる。
請求項5に係る発明においては、接続部材の内部空間として断面積が大きい方から小さい方に向けて縮径される内面をもつテーパ状空間をもつものを採用し、その内部空間内にその内面と同様に縮径される薄板からなる漏斗状のガイド部材を配することにより、内部空間内を流れる作動ガスを内部空間の形状にあわせて均等になるように曲げることが可能になって、作動ガスの流れ(流速)を均一に近づけることが可能になり、接続対象である2つの部材のそれぞれについて、本来の性能を充分に発揮させることが可能になる。
請求項6に係る発明においては、作動ガスの流れに直交する方向における断面積が漸増する漏斗状部材を複数、入れ子状に配置することにより、接続部材の内部空間内を流れる作動ガスの流れをより均一にすることが可能になる。
請求項7にかかる発明においては、作動ガスの流れに直交する方向における断面形状が相似形であり、相似の中心をもつように配置した複数の部材からなるガイド部材を採用することにより、複数の部材のそれぞれについて同じ比率で作動ガスの流れを集中又は拡散させることが可能になって性能を充分に発揮させることが可能になる。
請求項8にかかる発明においては、ガイド部材が区画する内部空間の各領域について、一端部側における作動ガスの流れに直交する断面の断面積と他端部側における断面の断面積との比をすべて等しくしたことにより、異径の部材間を接続する場合に作動ガスの流れを均一にすることが可能になる。
実施例1に係るパルス管冷凍機の全体模式図(a)、接続部材の拡大模式図(b)、接続部材のc−c模式断面図(c)、接続部材のd−d模式断面図(d)、接続部材のe−e模式断面図(e)である。 実施例2に係るパルス管冷凍機の全体模式図(a)、接続部材の拡大模式図(b)、接続部材のc−c模式断面図(c)である。 実施例3に係るパルス管冷凍機の接続部材の拡大模式図である。 変形例に係るパルス管冷凍機の接続部材の拡大模式図である。 変形例に係るパルス管冷凍機の接続部材の拡大模式図である。 変形例に係るパルス管冷凍機の接続部材の全体模式図である。 変形例に係るパルス管冷凍機の接続部材の全体模式図である。 従来のパルス管冷凍機の全体模式図(a)、接続部材の拡大模式図(b)である。
本発明の冷凍機について以下、パルス管冷凍機としての実施形態に基づき詳細に説明する。本実施形態のパルス管冷凍機は圧力振動源と蓄冷器と熱交換器とパルス管と位相制御器とを有する。これらの部材を接続する順番としては圧力振動源と蓄冷器とパルス管と位相制御器との順を挙げることができ、熱交換器をそれらの部材の間に設けることができる。
圧力振動源は作動ガスに対して圧力振動を付与する部材であり、ピストン、シリンダなどにより直接、作動ガスに圧力振動を付与する手段や、圧力の異なる2つの圧力源を用意し、その圧力源に対して交互に切り替えることにより圧力振動を付与する手段などが挙げられる。圧力の異なる2つの圧力源としてはポンプの入り口(低圧源)と出口(高圧源)との組み合わせなどを利用できる。
蓄冷器は蓄冷材が充填されている部材である。蓄冷材としては金属製の多孔質体、メッシュなどが挙げられる。熱交換器は作動ガスと自身との間で熱交換を行う部材であり、金属製の多孔質体、メッシュの積層体・巻回体などが挙げられる。熱交換器は蓄冷器の端部や、後述するパルス管の端部などに接続されることで更に効率よく冷凍機を作動させることができる。熱交換器は圧力振動源、蓄冷器、パルス管、位相制御器のそれぞれの端部の端部に対して配設することができる。配設する熱交換器は接続する部材の径と同程度の径にすることが望ましい。例えば、内径が異なる、蓄冷器及びパルス管が接続されている場合、両者に熱交換器を配設する際には、蓄冷器の径に合わせて設けた第1熱交換器とパルス管の径に合わせて設けた第2熱交換器とをそれぞれ接続した上で、第1熱交換器と第2熱交換器との間を後述する接続部材にて接続する構成が採用できる。第1熱交換器と第2熱交換器との間に中間の径をもつ1以上の中間熱交換器を介設することができる。中間熱交換器を設けた場合には、第1熱交換器及び中間熱交換器の間、第2熱交換器及び中間熱交換器の間、中間熱交換器が2以上ある場合にはそれら中間熱交換器の間を後述する接続部材にて接続する。蓄冷器及び熱交換器は両端部のそれぞれから出入りする作動ガスとの間で熱の遣り取りを行う。
パルス管中に作動ガスが圧力変動しながら適正な位相で移動することによりパルス管の両端部に高温端と低温端とが生じる。位相制御器は作動ガスの圧力変動に応じて適正な位相にて作動ガスを移動させる手段である。例えば、オリフィスとそのオリフィスにて接続されるバッファタンクとの組み合わせからなる基本構成をもつものが挙げられる。また、いわゆるディスプレーサ(ピストンとシリンダとの組み合わせ)を採用することができる。
ここで、これらの部材間を接続する必要があるが、その場合に断面形状(径、断面積など)の相違がある場合がある。その場合には、接続部材にて接続する。接続部材は作動ガスが流通する内部空間を区画する外筒部材をもち、その内部空間の一端部及び他端部はそれぞれ接続される部材の断面形状に対応させている。内部空間の形状は作動ガスが滑らかに流通するように断面積が漸増(漸減)するように拡径(縮径)する形状、例えば、円筒状の部材間を接続する場合にはテーパ状、である。内部空間内にはガイド部材が配置されている。ガイド部材は内部空間内を流通する作動ガスの流れを制御する部材である。ガイド部材の形状としては特に限定しない。作動ガスの流れを制御する方向に沿った形状をもつ部材が例示できる。例えば、大きな断面積をもつ部材(一端部側)から小さな断面積をもつ部材(他端部側)に向けての作動ガスの流れを均等に縮小する目的で配設するガイド部材の形状としては、一端部側から他端部側に向けて縮径される薄板からなる漏斗状の部材が挙げられる。この漏斗状の部材であるガイド部材により、何も無い場合にはあまり圧縮されない中央付近の作動ガスについても縮径方向(中心部方向)に集められることになる。その結果、周辺部の作動ガスは外筒部材により縮径方向に集められ、中央付近の作動ガスはガイド部材により縮径方向に集められることになって、外筒部材だけの場合と比べて作動ガスを均等に移動させることができる。反対に他端部側から一端部側に流れる作動ガスは漏斗状のガイド部材により拡径方向に付勢されて拡がることになる。そのため、作動ガスの流れが反対になった場合においても均等に移動させることができる。この漏斗状の部材は複数個、入れ子状に組み合わせることができる。断面の大きさが異なる複数の部材を組み合わせることにより、更に均等に作動ガスを移動させることができる。特にガイド部材としては作動ガスの流れ方向に直交する断面の形状が相似形である複数の部材を相似の中心をもつように入れ子状に配置するものであることが望ましい。例えば、断面が円形の漏斗状(円錐台状)を同心となるように配置したものが挙げられる。このような漏斗状のガイド部材を採用すると、ガイド部材は内部空間内を複数の領域に区画することになる。この複数の領域は接続部材の一端部側における断面の断面積と他端部側における断面の断面積との比はすべて等しいことが望ましい。例えば、テーパ状の内部空間に2つの漏斗状の部材からなるガイド部材(径が小さい方から第1部材、第2部材とする)が同心状に配置されている場合を例として説明する。ガイド部材により区画される複数の領域は、第1部材の内部の領域、第2部材と第1部材とにて挟まれる部分の領域、外筒部材と第2部材とで挟まれる部分の領域の3つの領域である。この3つの領域について一端部側における断面積と他端部側における断面の断面積との比が全て等しいことが望ましい。具体的には(第1領域の一端部側の断面積):(第1領域の他端部側の断面積)=(第2領域の一端部側の断面積):(第2領域の他端部側の断面積)=(第3領域の一端部側の断面積):(第3領域の他端部側の断面積)であることが望ましい。これらの比が等しいことで移動前における作動ガスの分布を保ったまま一方の部材から他方の部材に移動させることができる。
異径の部材間を接続する接続部材として外筒部材とその内部空間に配設されたガイド部材からなる接続部材を採用することにより、接続部材内での作動ガスの流れを適正化することができる。例えば、両端部における断面形状が異なる接続部材において、その断面形状の相違に応じて均等に作動ガスが分布されるように制御することも可能である。
(実施例1)
本発明のパルス管冷凍機について実施例に基づき以下詳細に説明する。なお、本実施例にて用いる図面は模式図であり、その縮尺や細部の構造については必ずしも正確でない場合がある。本実施例のパルス管冷凍機は、図1(a)に示すように、圧力振動源11及び12と蓄冷器2とパルス管3と位相制御器41及び42と熱交換器5と接続部材6とを有する。圧力振動源11及び12と蓄冷器2とパルス管3と位相制御器41及び42とはこの順に直列に接続されており、内外の間は気密状態に保たれている。内部には作動ガスが充填されている。圧力振動源11及び12と蓄冷器2の高温端21との間は配管71により連通するように接続される。蓄冷器2とパルス管3との間には熱交換器5及び接続部材6が介設されており、熱交換器5は蓄冷器2の低温端22側に設けられた第1熱交換器51とパルス管3の低温端32側に設けられた第2熱交換器52とをもつ。接続部材6は第1熱交換器51及び第2熱交換器52の間を接続する。パルス管3の高温端31と位相制御器41及び42との間は配管72により連通するように接続される。
圧力振動源11及び12はシリンダ11とピストン12と図示しない動力源とをもつ。ピストン12はシリンダ11内にて摺動可能に配されており、動力源によりシリンダ11内を往復運動させられることにより、作動ガスが配管71を介してシリンダ11内と蓄冷器2内との間を移動する。
蓄冷器2には蓄冷材が充填されている。低温端22には後述する第1熱交換器51が接続される。第1熱交換器51は蓄冷器2とほぼ同径である。パルス管3は低温端32に第2熱交換器52が接続される。パルス管3は蓄冷器2よりも径が小さい。位相制御器41及び42はオリフィス41とバッファタンク42とをもつ。オリフィス41とバッファタンク42とは配管73により連通するように接続される。
接続部材6は、図1(b)に示すように、、第1熱交換器51に接続される一端部側611と第2熱交換器52に接続される他端部側612とをもつ外筒部材61とガイド部材62とをもつ。外筒部材61は一端部側611が第1熱交換器51とほぼ同径であり、他端部側612が第2熱交換器52と同径(一端部側611よりも径が小さい)である。外筒部材61は一端部側611と他端部側612との間の径が漸減するテーパ状の内面にて区画される内部空間61a及び61bをもつ。ガイド部材62は薄板から形成され、外筒部材61と同様に一端部側611から他端部側612に向けて縮径される漏斗状の部材である。ガイド部材62は、図1(c)に示すように、支持部材63により外筒部材61の内面に固定される。支持部材63は作動ガスの流れを妨げない形状をもつ。
ガイド部材62は、本実施例のパルス管冷凍機を運転するにあたり、外筒部材61内での位置が変動しないことが望ましい。内部空間61a及び61bはガイド部材62により第1領域61a及び第2領域61bに区画される。ガイド部材62は第1領域61a及び第2領域61bの一端部側611の断面積(図1(d))と他端部側612の断面積(図1(e))との比が等しくなるようにしている。例えば、外筒部材61内における作動ガスの流れ方向(作動ガス全体の大きな流れを基準とする)に直交する断面における外筒部材61及びガイド部材62の断面を円形とし、その断面における、外筒部材61の径とガイド部材62の径との比がガイド部材62の両端部で等しくなるようにすることで断面積の比を等しくしている。
上記構成を有する本実施例のパルス管冷凍機は、径の異なる蓄冷器2及びパルス管3の間を接続する接続部材6を採用したことにより、以下の作用効果が発揮できる。まず、作動ガスが蓄冷器2からパルス管3に移動する場合においては蓄冷器2内の中央付近Aの作動ガスは接続部材6のガイド部材62により縮径方向に付勢されてパルス管3の中央付近Dに移動する。蓄冷器2の周辺部Bの作動ガスは接続部材6の内面とガイド部材62の外面との間を通じて縮径方向に付勢されパルス管3の周辺部Dに移動する。作動ガスは蓄冷器2内での位置によりガイド部材62により案内されてパルス管3での位置が決定される。ここで、ガイド部材62の両端部の径の比が、外筒部材61の内面の両端部の径の比と等しくされているため、蓄冷器2の中央付近Aと周辺部Bとの径方向における比とパルス管3の中央付近Cと周辺部Dとの比は同じ大きさになり、蓄冷器2内の作動ガスはそのままの分布を保ったままパルス管3内に移動する。
反対に、作動ガスがパルス管3から蓄冷器2に移動する場合においてはパルス管3内の中央付近Cの作動ガスは接続部材6のガイド部材62により拡径方向に付勢されて蓄冷器2の中央付近Aに移動する。パルス管3の周辺部Dの作動ガスは接続部材6の内面とガイド部材62の外面との間を通じて縮拡径方向に付勢され蓄冷器2の周辺部Bに移動する。作動ガスはパルス管3内での位置によりガイド部材62により案内されて蓄冷器2での位置が決定される。ここで、ガイド部材62の両端部の径の比が、外筒部材61の内面の両端部の径の比と等しくされているため、蓄冷器2の中央付近Aと周辺部Bとの径方向における比とパルス管3の中央付近Cと周辺部Dとの比は同じ大きさになり、蓄冷器2内の作動ガスはそのままの分布を保ったままパルス管3内に移動する。
以上説明したように、蓄冷器2及びパルス管3の間にて作動ガスが移動する場合に、作動ガスの径方向における分布を保ったままにすることができる。そのため、作動ガスの移動(振動)が行われても、径方向における作動ガス分布を保つことが可能になるので、蓄冷器2に接続された熱交換器51と、パルス管3に接続された第2熱交換器52との双方共に、径方向における作動ガス分布がいつも同じようになって、熱交換器51及び52がもつ熱交換能を充分に発揮させることが可能になる。
(実施例2)
本実施例のパルス管冷凍機は接続部材6に代えて接続部材6aを用いた以外は実施例1のパルス管冷凍機と同様の構成をもつ。接続部材6aは内部空間内に作動ガスの流れ方向に直交する断面が漸増する大きさをもつ2つの漏斗状部材65及び66からなるガイド部材が採用されている。漏斗状部材65及び66は作動ガスの流れ方向の長さは同一であり且つこの順で径が小さくなっており、入れ子状に配置されている。その配置は図2(c)に示すように同心円状(すなわち、相似の中心を有している)に配置している。
このような構成を採用することにより、径方向における作動ガス分布を更に均等にすることができる。すなわち、2つの漏斗状部材65及び66により、内部空間が3つの領域64a、64b、64cに区画されることで、それぞれの領域の作動ガスをそのままの分布を保ったまま移動させることが可能になる。具体的には、図2(b)に示すように、蓄冷器2内の領域A、B、Cに存する作動ガスは、漏斗状部材65及び66にて区画された領域64a、64b、64cを通じてパルス管3に移動する。実施例1のガイド部材に比べて漏斗状部材の数を増やし、接続部材6aの外筒部材64内の内部空間を細かい領域に区画したことにより作動ガスの流れを更に精密に制御することが可能になる。
(実施例3)
本実施例のパルス管冷凍機は接続部材6に代えて接続部材6bを用いた以外は実施例1のパルス管冷凍機と同様の構成をもつ。接続部材6bは内部空間内に作動ガスの流れ方向の略中央付近に中間熱交換器53をもち、中間熱交換器53の両端部のそれぞれを第1熱交換器51及び第2熱交換器52に接続する実施例1の接続部材6とほぼ同様の部材(作動ガスの流れ方向の長さが短い以外は同じ構成:外筒部材611及び612、ガイド部材621及び622)とをもつ。中間熱交換器53をもつことにより熱交換能が向上すると共に、部材間の径の相違が大きい場合でも円滑に熱交換しながら作動ガスを流すことができる。また、中間熱交換器53を設けたため、熱交換能を向上させることができる。
(変形例)
本変形例のパルス管冷凍機は、実施例1のパルス管冷凍機において、第1熱交換器51を省略したり(図4)、第2熱交換器52を省略したり(図5)することができる。また、第1熱交換器51、接続部材6、そして第2熱交換器52からなる組み合わせと大きさ以外ほぼ同様の構成をもつ組み合わせを、圧力振動源11及び12と蓄冷器2との間に設けたり(図6)、パルス管3と位相制御器41及び42との間に設けたり(図7)することができる。
これらの構成のように、必要に応じて熱交換器を適正に部位に配設することにより、冷凍機の冷凍能力を向上することができる。
11…圧力振動源(シリンダ) 12…圧力振動源(ピストン)
2…蓄冷器 21…高温端 22…低温端
3…パルス管 31…高温端 32…低温端
41…位相制御器(オリフィス) 42…位相制御器(バッファタンク)
51、54、56…第1熱交換器 52、55、57…第2熱交換器 53…中間熱交換器
6、6a、6b…接続部材 61、64、611、612…外筒部材 62、65、66、621、622…ガイド部材(漏斗状部材) 63、67、631、632…支持部材
71、72、73…配管
91…接続部材

Claims (8)

  1. 作動ガスに圧力振動を付与する圧力振動源と蓄冷材が充填された蓄冷器と熱交換器とパルス管と位相制御器とを連通させた冷凍機であって、
    前記圧力振動源と前記蓄冷器と前記熱交換器と前記パルス管と前記位相制御器とのうち、前記作動ガスの流れに直交する断面積に相違がある2つの部材の間のうちの1つを連通するように接続する部材であり、一端部の断面形状が前記2つの部材のうちの一方の部材の断面形状に、他端部の断面形状が前記2つの部材のうちの他方の部材の断面形状に対応する内部空間をもつ外筒部材と、
    前記外筒部材の前記内部空間内に配設され前記内部空間内における前記作動ガスの流れ方向を変化させるガイド部材と、
    を備える接続部材を有することを特徴とする冷凍機。
  2. 前記圧力振動源と前記蓄冷器と前記熱交換器と前記パルス管と前記位相制御器とはこの順に連通、接続されており、
    前記接続部材は前記蓄冷器と前記パルス管との間に介設される請求項1に記載の冷凍機。
  3. 前記熱交換器が前記作動ガスの流れ方向に直交する断面が異なる部材の間に介設されているときに、前記熱交換器は一方の部材の断面形状に対応する第1熱交換器と他方の部材の断面形状に対応する第2熱交換器とをもち、
    前記接続部材は前記第1熱交換器と前記第2熱交換器との間に介設される請求項1又は2に記載の冷凍機。
  4. 前記熱交換器が前記作動ガスの流れ方向に直交する断面が異なる部材の間に介設されているときに、前記熱交換器は一方の部材の断面形状に対応する第1熱交換器と他方の部材の断面形状に対応する第2熱交換器と前記第1熱交換器の断面積及び前記第2熱交換器の断面積の間の大きさの断面積をもち前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器の間を直列に連通・接続する1又は2以上の中間熱交換器とをもち、
    前記接続部材は前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、そして前記中間熱交換器のそれぞれの接続部分に介設される請求項1又は2に記載の冷凍機。
  5. 前記接続部材の前記内部空間は前記一方の部材及び前記他方の部材のうちの前記作動ガスの流れに直交する断面の断面積が大きい方から小さい方に向けて縮径される内面にて区画されるテーパ状空間であり、
    前記ガイド部材の形状は前記内面と同様に縮径される薄板からなる漏斗状である請求項1〜4の何れか1項に記載の冷凍機。
  6. 前記ガイド部材は、前記作動ガスの流れ方向に直交する断面が漸増する大きさをもつ複数の漏斗状部材であり、前記内部空間内にて入れ子状に配置されている請求項5に記載の冷凍機。
  7. 前記ガイド部材は複数の部材からなり、前記接続部材における前記作動ガスの流れ方向に直交する断面において相似形であり、それらは相似の中心をもつように入れ子状に配置されている請求項6に記載の冷凍機。
  8. 前記ガイド部材が区画する前記内部空間の各領域の前記一端部側における前記作動ガスの流れに直交する断面の断面積と前記他端部側における断面の断面積との比はすべて等しい請求項5〜7の何れか1項に記載の冷凍機。
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