JP2010174699A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】要求MBTトルク(要求MBTトルク=要求トルク/要求効率)が領域Cにある場合(ケース1)、要求MBTトルクが領域A或いは領域Bにあり、且つ、要求トルクが領域C或いは領域Dにある場合(ケース2)、要求トルクが領域Bにある場合(ケース3)、要求トルクが領域Aにある場合(ケース4)、要求MBTトルクが領域Dにある場合(ケース5)のどのケースにあたるか判断し、その判断結果に応じた所定の規則に従って目標筒内空気量、目標空燃比及び目標効率の各値を設定する。
【選択図】図2
Description
要求トルク、要求効率及び要求空燃比を取得する要求値取得手段と、
前記要求トルク、要求効率及び要求空燃比に基づいて目標筒内空気量、目標効率及び目標空燃比を設定する目標値設定手段と、
前記目標筒内空気量を実現するようにスロットル開度を制御するスロットル開度制御手段と、
前記目標効率を実現するように点火時期を制御する点火時期制御手段と、
前記目標空燃比を実現するように燃料噴射量を制御する燃料噴射量制御手段と、
を備え、
前記目標値設定手段は、
前記要求トルクを前記要求効率で除した値を要求MBTトルクとして算出する手段と、
スロットル開度を最大にし、且つ、点火時期をMBTに設定し、且つ、空燃比をリッチ化することで実現されるトルクである第1判断基準トルクを算出する手段と、
スロットル開度を最大にし、且つ、点火時期をMBTに設定し、且つ、空燃比を要求空燃比に設定することで実現されるトルクである第2判断基準トルクを算出する手段と、
スロットル開度を最小にし、且つ、点火時期をMBTに設定し、且つ、空燃比を要求空燃比に設定することで実現されるトルクである第3判断基準トルクを算出する手段と、
を含み、
前記第1判断基準トルクよりも大きいトルク領域を領域A、前記第1判断基準トルクから前記第2判断基準トルクまでのトルク領域を領域B、前記第2判断基準トルクから前記第3判断基準トルクまでのトルク領域を領域C、前記第3判断基準トルクよりも小さいトルク領域を領域Dと定義した場合に、
前記目標値設定手段は、
前記要求MBTトルクが前記領域Cにある場合は、前記要求MBTトルクを実現するための筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、前記要求効率を前記目標効率として設定し、前記要求空燃比を前記目標空燃比として設定し、
前記要求MBTトルクが前記領域A或いは領域Bにあり、且つ、前記要求トルクが前記領域C或いは領域Dにある場合には、スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、前記要求空燃比を目標空燃比として設定し、前記目標筒内空気量及び目標空燃比のもとで実現されるMBTトルクで前記要求トルクを除した値を目標効率として設定し、
前記要求トルクが前記領域Bにある場合には、スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、目標効率を1に設定し、前記目標筒内空気量及び要求空燃比のもとで実現されるMBTトルクと前記要求トルクとのずれに応じた空燃比修正量を前記要求空燃比に加えた値を目標空燃比として設定し、
前記要求トルクが前記領域Aにある場合には、スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、目標効率を1に設定し、前記目標筒内空気量のもとでのMBTトルクを最大にする空燃比を目標空燃比として設定し、
前記要求MBTトルクが前記領域Dにある場合は、スロットル開度を最小にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、前記要求空燃比を目標空燃比として設定し、前記目標筒内空気量及び目標空燃比のもとで実現されるMBTトルクで前記要求トルクを除した値を目標効率として設定することを特徴としている。
要求トルク、要求効率及び要求空燃比を取得する要求値取得手段と、
前記要求トルク、要求効率及び要求空燃比に基づいて目標筒内空気量、目標効率及び目標空燃比を設定する目標値設定手段と、
前記目標筒内空気量を実現するようにスロットル開度を制御するスロットル開度制御手段と、
前記目標効率を実現するように点火時期を制御する点火時期制御手段と、
前記目標空燃比を実現するように燃料噴射量を制御する燃料噴射量制御手段と、
を備え、
前記目標値設定手段は、
前記要求トルクを前記要求効率で除した値を要求MBTトルクとして算出する手段と、
ノックが発生しない限界の効率を上限効率として算出する手段と、
失火が発生しない限界の効率を下限効率として算出する手段と、
スロットル開度を最大にし、且つ、点火時期をMBTに設定し、且つ、空燃比をリッチ化することで実現されるトルクである第1判断基準トルクを算出する手段と、
スロットル開度を最大にし、且つ、点火時期をMBTに設定し、且つ、空燃比を要求空燃比に設定することで実現されるトルクである第2判断基準トルクを算出する手段と、
スロットル開度を最小にし、且つ、点火時期をMBTに設定し、且つ、空燃比を要求空燃比に設定することで実現されるトルクである第3判断基準トルクを算出する手段と、
を含み、
前記第1判断基準トルクよりも大きいトルク領域を領域A、前記第1判断基準トルクから前記第2判断基準トルクまでのトルク領域を領域B、前記第2判断基準トルクから前記第3判断基準トルクまでのトルク領域を領域C、前記第3判断基準トルクよりも小さいトルク領域を領域Dと定義し、
前記第1判断基準トルクに前記上限効率を掛けた値よりも大きいトルク領域を領域I、前記第1判断基準トルクに前記上限効率を掛けた値から前記第2判断基準トルクに前記上限効率を掛けた値までのトルク領域を領域II、前記第2判断基準トルクに前記上限効率を掛けた値から前記第3判断基準トルクに前記上限効率を掛けた値までのトルク領域を領域III、前記第3判断基準トルクに前記上限効率を掛けた値から前記第3判断基準トルクに前記下限効率を掛けた値までのトルク領域を領域IV、前記第3判断基準トルクに前記下限効率を掛けた値よりも小さいトルク領域を領域Vと定義した場合に、
前記目標値設定手段は、
前記要求MBTトルクが前記領域Cにある場合は、前記要求MBTトルクを実現するための筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、前記要求効率を前記目標効率として設定し、前記要求空燃比を前記目標空燃比として設定し、
前記要求MBTトルクが前記領域A或いは領域Bにあり、且つ、前記要求トルクが前記領域III、領域IV或いは領域Vにある場合には、スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、前記要求空燃比を目標空燃比として設定し、前記目標筒内空気量及び目標空燃比のもとで実現されるMBTトルクで前記要求トルクを除した値を目標効率として設定し、
前記要求トルクが前記領域IIにある場合には、スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、目標効率を前記上限効率に設定し、前記目標筒内空気量と目標効率と要求空燃比のもとで実現されるトルクと前記要求トルクとのずれに応じた空燃比修正量を前記要求空燃比に加えた値を目標空燃比として設定し、
前記要求トルクが前記領域Iある場合には、スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、目標効率を前記上限効率に設定し、前記目標筒内空気量及び前記上限効率のもとでのトルクを最大にする空燃比を目標空燃比として設定し、
前記要求MBTトルクが前記領域Dにあり、且つ、前記要求トルクが前記領域IVにある場合には、スロットル開度を最小にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、前記要求空燃比を目標空燃比として設定し、前記目標筒内空気量及び目標空燃比のもとで実現されるMBTトルクで前記要求トルクを除した値を目標効率として設定し、
前記要求MBTトルクが前記領域Dにあり、且つ、前記要求トルクが前記領域Vにある場合には、スロットル開度を最小にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、目標効率を前記下限効率に設定し、前記目標筒内空気量と目標効率と要求空燃比のもとで実現されるトルクと前記要求トルクとのずれに応じた空燃比修正量を前記要求空燃比に加えた値を目標空燃比として設定することを特徴とする内燃機関の制御装置。
前記目標値設定手段は、
失火が発生しない空燃比の限界を上限空燃比として算出する手段と、
スロットル開度を最小にし、且つ、点火時期をMBTに設定し、且つ、空燃比を前記上限空燃比に設定することで実現されるトルクである第4判断基準トルクを算出する手段と、
をさらに含み、
前記領域Vを前記第3判断基準トルクに前記下限効率を掛けた値から前記第4判断基準トルクに前記下限効率を掛けた値までのトルク領域とし、前記第4判断基準トルクに前記下限効率を掛けた値よりも小さいトルク領域を領域VIと定義した場合に、
前記目標値設定手段は、
前記要求MBTトルクが前記領域Dにあり、且つ、前記要求トルクが前記領域VIにある場合には、スロットル開度を最小にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、目標効率を前記下限効率に設定し、目標空燃比を前記上限空燃比に設定することを特徴としている。
前記要求値取得手段は、
要求トルク及び要求空燃比を取得する手段と、
実際の筒内空気量及び前記要求空燃比のもとで実現されるMBTトルクを推定MBTトルクとして算出する手段と、
前記要求トルクを前記推定MBTトルクで除した値を要求効率として算出する手段と、
を含み、
前記目標値設定手段は、
ノックが発生しない限界の効率を上限効率として算出する手段と、
失火が発生しない限界の効率を下限効率として算出する手段と、
をさらに含み、
前記目標値設定手段は、
前記要求効率が前記上限効率以上の場合には、目標効率を前記上限効率に設定し、前記推定MBTトルクに前記上限効率を掛けた値と前記要求トルクとのずれに応じた空燃比修正量を前記要求空燃比に加えた値を目標空燃比として設定し、
前記要求効率が前記下限効率以下の場合には、目標効率を前記下限効率に設定し、前記推定MBTトルクに前記下限効率を掛けた値と前記要求トルクとのずれに応じた空燃比修正量を前記要求空燃比に加えた値を目標空燃比として設定することを特徴としている。
本発明の実施の形態1について図1及び図2を参照して説明する。
[実現性の判断]
この場合は、全ての要求値を実現することができる。
[目標値の設定]
要求MBTトルクを実現するための筒内空気量を目標筒内空気量として設定する。要求MBTトルクの筒内空気量への変換にはマップやモデルを用いることができる。要求効率をそのまま目標効率として設定する。また、要求空燃比をそのまま目標空燃比として設定する。
[実現性の判断]
この場合、要求A/Fのもとでは要求トルクと要求効率の何れかが実現不可能となる。逆に、要求トルクと要求効率とを共に実現する場合には、A/Fを要求A/Fよりもリッチ化することが必要となる。したがって、ケース2では、要求トルク、要求効率、要求A/Fのうち何れか1つは実現することができない。要求の優先順序を要求トルク>要求A/F>要求効率とするならば、要求効率が実現できないことになる。
[目標値の設定]
スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定する。また、要求空燃比を目標空燃比として設定する。そして、次の式に示すように、スロットル開度が最大でA/Fが目標A/Fのときに実現されるMBTトルクで要求トルクを除した値を目標効率として設定する。
目標効率=要求トルク/MBTトルク@スロットル開度最大&目標A/F
[実現性の判断]
効率は1以下であるので、この場合、要求MBTトルクは領域Aか領域Bの何れかに存在する。要求MBTトルクが領域Bにある場合には、最優先の要求値のみ実現することができる。ただし例外があり、要求A/Fの優先度が最も低ければ要求トルクと要求効率を共に実現することでき、要求トルクの優先度が最も低ければ要求効率と要求A/Fを共に実現することできる。要求MBTトルクが領域Aにある場合にも、最優先の要求値のみ実現することができる。ただし例外があり、要求トルクの優先度が最も低ければ要求効率と要求A/Fを共に実現することできる。要求の優先順序を要求トルク>要求A/F>要求効率とするならば、ケース3では、実現できるのは要求トルクのみとなる。
[目標値の設定]
スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定する。また、目標効率は最大値である1に設定する。そして、次の式に示すように、要求トルクとスロットル開度が最大でA/Fが要求A/Fのときに実現されるMBTトルクとの比を算出し、その比に応じたA/F修正量を要求A/Fに加えた値を目標A/Fとして設定する。下式においてfはトルク変化割合に対するA/F修正量のマップ或いは関数である。
目標A/F=要求A/F+f(要求トルク/MBTトルク@スロットル開度最大&要求A/F)
[実現性の判断]
この場合は、全ての要求値を実現することができない。ただし例外があり、要求効率又は要求A/Fが最優先であればその最優先値を実現することでき、要求トルクの優先度が最も低ければ要求効率と要求A/Fを共に実現することできる。要求の優先順序を要求トルク>要求A/F>要求効率とするならば、ケース4では、何れの要求値も実現できないことになる。
[目標値の設定]
スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定する。目標効率は最大値である1に設定する。そして、スロットル開度が最大のときのMBTトルクを最大にするA/Fを目標A/Fとして設定する。
[実現性の判断]
この場合、要求トルクと要求A/Fとを実現することができる。
[目標値の設定]
スロットル開度を最小にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定する。また、要求空燃比を目標空燃比として設定する。そして、次の式に示すように、スロットル開度が最小でA/Fが目標A/Fのときに実現されるMBTトルクで要求トルクを除した値を目標効率として設定する。
目標効率=要求トルク/MBTトルク@スロットル開度最小&目標A/F
次に、本発明の実施の形態2について図2及び図3を参照して説明する。
[実現性の判断]
この場合は、全ての要求値を実現することができる。
[目標値の設定]
要求MBTトルクを実現するための筒内空気量を目標筒内空気量として設定する。要求MBTトルクの筒内空気量への変換にはマップやモデルを用いることができる。要求効率をそのまま目標効率として設定する。また、要求空燃比をそのまま目標空燃比として設定する。
[実現性の判断]
要求の優先順序を要求トルク>要求A/F>要求効率とするならば、この場合、要求トルクと要求A/Fを実現することができる。
[目標値の設定]
スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定する。また、要求空燃比を目標空燃比として設定する。そして、次の式に示すように、スロットル開度が最大でA/Fが目標A/Fのときに実現されるMBTトルクで要求トルクを除した値を目標効率として設定する。
目標効率=要求トルク/MBTトルク@スロットル開度最大&目標A/F
[実現性の判断]
要求の優先順序を要求トルク>要求A/F>要求効率とするならば、この場合、要求トルクのみを実現することができる。
[目標値の設定]
スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定する。目標効率はノックの発生しない効率の限界値である上限効率に設定する。また、スロットル開度が最大で、上限効率となる点火時期で、且つA/Fが要求A/Fのときに実現されるトルクを算出し、要求トルクと算出したトルクとの比を計算する。そして、次の式に示すように、その比に応じたA/F修正量を要求A/Fに加えた値を目標A/Fとして設定する。下式においてfはトルク変化割合に対するA/F修正量のマップ或いは関数である。
目標A/F=要求A/F+f(要求トルク/トルク@スロットル開度最大&上限効率&要求A/F)
[実現性の判断]
この場合は、全ての要求値を実現することができない。
[目標値の設定]
スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定する。目標効率は上限効率に設定する。そして、スロットル開度最大で効率を上限効率に設定したときのトルクを最大にするA/Fを目標A/Fとして設定する。
[実現性の判断]
この場合、要求トルクと要求A/Fとを実現することができる。
[目標値の設定]
スロットル開度を最小にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定する。また、要求空燃比を目標空燃比として設定する。そして、次の式に示すように、スロットル開度が最小でA/Fが目標A/Fのときに実現されるMBTトルクで要求トルクを除した値を目標効率として設定する。
目標効率=要求トルク/MBTトルク@スロットル開度最小&目標A/F
[実現性の判断]
この場合、要求トルクのみを実現することができる。
[目標値の設定]
スロットル開度を最小にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定する。目標効率は失火の発生しない効率の限界値である下限効率に設定する。また、スロットル開度が最小で、下限効率となる点火時期で、且つA/Fが要求A/Fのときに実現されるトルクを算出し、要求トルクと算出したトルクとの比を計算する。そして、次の式に示すように、その比に応じたA/F修正量を要求A/Fに加えた値を目標A/Fとして設定する。下式においてfはトルク変化割合に対するA/F修正量のマップ或いは関数である。
目標A/F=要求A/F+f(要求トルク/トルク@スロットル開度最小&下限効率&要求A/F)
次に、本発明の実施の形態3について図2及び図4を参照して説明する。
[実現性の判断]
この場合は、全ての要求値を実現することができない。
[目標値の設定]
スロットル開度を最小にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定する。目標効率は下限効率に設定する。そして、目標A/Fは上限A/Fに設定する。
次に、本発明の実施の形態4について説明する。
要求効率=要求トルク/推定MBTトルク
目標A/F=要求A/F+f(要求トルク/(推定MBTトルク×上限効率))
目標A/F=要求A/F+f(要求トルク/(推定MBTトルク×下限効率))
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
Claims (4)
- スロットル開度と点火時期と燃料噴射量とによってトルクを制御する内燃機関の制御装置において、
要求トルク、要求効率及び要求空燃比を取得する要求値取得手段と、
前記要求トルク、要求効率及び要求空燃比に基づいて目標筒内空気量、目標効率及び目標空燃比を設定する目標値設定手段と、
前記目標筒内空気量を実現するようにスロットル開度を制御するスロットル開度制御手段と、
前記目標効率を実現するように点火時期を制御する点火時期制御手段と、
前記目標空燃比を実現するように燃料噴射量を制御する燃料噴射量制御手段と、
を備え、
前記目標値設定手段は、
前記要求トルクを前記要求効率で除した値を要求MBTトルクとして算出する手段と、
スロットル開度を最大にし、且つ、点火時期をMBTに設定し、且つ、空燃比をリッチ化することで実現されるトルクである第1判断基準トルクを算出する手段と、
スロットル開度を最大にし、且つ、点火時期をMBTに設定し、且つ、空燃比を要求空燃比に設定することで実現されるトルクである第2判断基準トルクを算出する手段と、
スロットル開度を最小にし、且つ、点火時期をMBTに設定し、且つ、空燃比を要求空燃比に設定することで実現されるトルクである第3判断基準トルクを算出する手段と、
を含み、
前記第1判断基準トルクよりも大きいトルク領域を領域A、前記第1判断基準トルクから前記第2判断基準トルクまでのトルク領域を領域B、前記第2判断基準トルクから前記第3判断基準トルクまでのトルク領域を領域C、前記第3判断基準トルクよりも小さいトルク領域を領域Dと定義した場合に、
前記目標値設定手段は、
前記要求MBTトルクが前記領域Cにある場合は、前記要求MBTトルクを実現するための筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、前記要求効率を前記目標効率として設定し、前記要求空燃比を前記目標空燃比として設定し、
前記要求MBTトルクが前記領域A或いは領域Bにあり、且つ、前記要求トルクが前記領域C或いは領域Dにある場合には、スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、前記要求空燃比を目標空燃比として設定し、前記目標筒内空気量及び目標空燃比のもとで実現されるMBTトルクで前記要求トルクを除した値を目標効率として設定し、
前記要求トルクが前記領域Bにある場合には、スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、目標効率を1に設定し、前記目標筒内空気量及び要求空燃比のもとで実現されるMBTトルクと前記要求トルクとのずれに応じた空燃比修正量を前記要求空燃比に加えた値を目標空燃比として設定し、
前記要求トルクが前記領域Aにある場合には、スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、目標効率を1に設定し、前記目標筒内空気量のもとでのMBTトルクを最大にする空燃比を目標空燃比として設定し、
前記要求MBTトルクが前記領域Dにある場合は、スロットル開度を最小にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、前記要求空燃比を目標空燃比として設定し、前記目標筒内空気量及び目標空燃比のもとで実現されるMBTトルクで前記要求トルクを除した値を目標効率として設定することを特徴とする内燃機関の制御装置。 - スロットル開度と点火時期と燃料噴射量とによってトルクを制御する内燃機関の制御装置において、
要求トルク、要求効率及び要求空燃比を取得する要求値取得手段と、
前記要求トルク、要求効率及び要求空燃比に基づいて目標筒内空気量、目標効率及び目標空燃比を設定する目標値設定手段と、
前記目標筒内空気量を実現するようにスロットル開度を制御するスロットル開度制御手段と、
前記目標効率を実現するように点火時期を制御する点火時期制御手段と、
前記目標空燃比を実現するように燃料噴射量を制御する燃料噴射量制御手段と、
を備え、
前記目標値設定手段は、
前記要求トルクを前記要求効率で除した値を要求MBTトルクとして算出する手段と、
ノックが発生しない限界の効率を上限効率として算出する手段と、
失火が発生しない限界の効率を下限効率として算出する手段と、
スロットル開度を最大にし、且つ、点火時期をMBTに設定し、且つ、空燃比をリッチ化することで実現されるトルクである第1判断基準トルクを算出する手段と、
スロットル開度を最大にし、且つ、点火時期をMBTに設定し、且つ、空燃比を要求空燃比に設定することで実現されるトルクである第2判断基準トルクを算出する手段と、
スロットル開度を最小にし、且つ、点火時期をMBTに設定し、且つ、空燃比を要求空燃比に設定することで実現されるトルクである第3判断基準トルクを算出する手段と、
を含み、
前記第1判断基準トルクよりも大きいトルク領域を領域A、前記第1判断基準トルクから前記第2判断基準トルクまでのトルク領域を領域B、前記第2判断基準トルクから前記第3判断基準トルクまでのトルク領域を領域C、前記第3判断基準トルクよりも小さいトルク領域を領域Dと定義し、
前記第1判断基準トルクに前記上限効率を掛けた値よりも大きいトルク領域を領域I、前記第1判断基準トルクに前記上限効率を掛けた値から前記第2判断基準トルクに前記上限効率を掛けた値までのトルク領域を領域II、前記第2判断基準トルクに前記上限効率を掛けた値から前記第3判断基準トルクに前記上限効率を掛けた値までのトルク領域を領域III、前記第3判断基準トルクに前記上限効率を掛けた値から前記第3判断基準トルクに前記下限効率を掛けた値までのトルク領域を領域IV、前記第3判断基準トルクに前記下限効率を掛けた値よりも小さいトルク領域を領域Vと定義した場合に、
前記目標値設定手段は、
前記要求MBTトルクが前記領域Cにある場合は、前記要求MBTトルクを実現するための筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、前記要求効率を前記目標効率として設定し、前記要求空燃比を前記目標空燃比として設定し、
前記要求MBTトルクが前記領域A或いは領域Bにあり、且つ、前記要求トルクが前記領域III、領域IV或いは領域Vにある場合には、スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、前記要求空燃比を目標空燃比として設定し、前記目標筒内空気量及び目標空燃比のもとで実現されるMBTトルクで前記要求トルクを除した値を目標効率として設定し、
前記要求トルクが前記領域IIにある場合には、スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、目標効率を前記上限効率に設定し、前記目標筒内空気量と目標効率と要求空燃比のもとで実現されるトルクと前記要求トルクとのずれに応じた空燃比修正量を前記要求空燃比に加えた値を目標空燃比として設定し、
前記要求トルクが前記領域Iある場合には、スロットル開度を最大にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、目標効率を前記上限効率に設定し、前記目標筒内空気量及び前記上限効率のもとでのトルクを最大にする空燃比を目標空燃比として設定し、
前記要求MBTトルクが前記領域Dにあり、且つ、前記要求トルクが前記領域IVにある場合には、スロットル開度を最小にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、前記要求空燃比を目標空燃比として設定し、前記目標筒内空気量及び目標空燃比のもとで実現されるMBTトルクで前記要求トルクを除した値を目標効率として設定し、
前記要求MBTトルクが前記領域Dにあり、且つ、前記要求トルクが前記領域Vにある場合には、スロットル開度を最小にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、目標効率を前記下限効率に設定し、前記目標筒内空気量と目標効率と要求空燃比のもとで実現されるトルクと前記要求トルクとのずれに応じた空燃比修正量を前記要求空燃比に加えた値を目標空燃比として設定することを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記目標値設定手段は、
失火が発生しない空燃比の限界を上限空燃比として算出する手段と、
スロットル開度を最小にし、且つ、点火時期をMBTに設定し、且つ、空燃比を前記上限空燃比に設定することで実現されるトルクである第4判断基準トルクを算出する手段と、
をさらに含み、
前記領域Vを前記第3判断基準トルクに前記下限効率を掛けた値から前記第4判断基準トルクに前記下限効率を掛けた値までのトルク領域とし、前記第4判断基準トルクに前記下限効率を掛けた値よりも小さいトルク領域を領域VIと定義した場合に、
前記目標値設定手段は、
前記要求MBTトルクが前記領域Dにあり、且つ、前記要求トルクが前記領域VIにある場合には、スロットル開度を最小にしたときの筒内空気量を目標筒内空気量として設定し、目標効率を前記下限効率に設定し、目標空燃比を前記上限空燃比に設定することを特徴とする請求項2記載の内燃機関の制御装置。 - 前記要求値取得手段は、
要求トルク及び要求空燃比を取得する手段と、
実際の筒内空気量及び前記要求空燃比のもとで実現されるMBTトルクを推定MBTトルクとして算出する手段と、
前記要求トルクを前記推定MBTトルクで除した値を要求効率として算出する手段と、
を含み、
前記目標値設定手段は、
ノックが発生しない限界の効率を上限効率として算出する手段と、
失火が発生しない限界の効率を下限効率として算出する手段と、
をさらに含み、
前記目標値設定手段は、
前記要求効率が前記上限効率以上の場合には、目標効率を前記上限効率に設定し、前記推定MBTトルクに前記上限効率を掛けた値と前記要求トルクとのずれに応じた空燃比修正量を前記要求空燃比に加えた値を目標空燃比として設定し、
前記要求効率が前記下限効率以下の場合には、目標効率を前記下限効率に設定し、前記推定MBTトルクに前記下限効率を掛けた値と前記要求トルクとのずれに応じた空燃比修正量を前記要求空燃比に加えた値を目標空燃比として設定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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