JP2010174541A - ローラ式免震支承 - Google Patents

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康久 比志島
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Abstract

【課題】復元機能に加え、橋軸方向及び橋軸直角方向への移動制限機能、さらにはアップリフトを阻止する機能を備えたローラ式免震支承を提供する。
【解決手段】橋梁の上部構造2と下部構造3との間に設置される免震支承1であって、下部構造3に固定され、上面に橋軸方向に沿う凹状湾曲面が設けられた下沓4と、上部構造2に固定され、下面に1対の軸受部材7,7が垂下して設けられた上沓5と、1対の軸受部材7,7に支持されたローラ軸8と、ローラ軸8に回転可能に支持されて前記凹状湾曲面上を転動するローラ9と、下沓4に設けられ、ローラ軸8の橋軸方向、橋軸直角方向及び鉛直方向の移動を制限する1対の移動制限部材13,13とを備えてなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、ローラ式免震支承に関し、さらに詳細には、橋梁の上部構造と下部構造との間に設置される免震支承に関する。
免震支承の方式として、重力復元式のものが知られている。例えば、特許文献1には、上部構造及び下部構造にそれぞれ固定される上沓及び下沓に凹状摺動面をそれぞれ形成し、これら凹状摺動面間に摺動体を配置してなる免震装置が開示されている。このような免震装置によれば、地震動により下部構造に水平力が付加されると、摺動体が摺動して上下部構造間に水平方向の相対変位が生じるので、地震動が上部構造に伝達するのが防止される。また、この免震装置は、摺動体が凹状摺動面を振り子のように摺動し、原点位置に復帰するので、それにともなって上部構造も元の位置に復帰するという復元機能を持っている。
しかしながら、このような免震装置を橋梁に適用した場合、橋軸方向及び橋軸直角方向への移動制限機能を持たせることができない。同様に、アップリフトを阻止することもできない。
特開2000−46104号公報
この発明は上記のような技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目的を達成するものである。
この発明の目的は、復元機能に加え、橋軸方向及び橋軸直角方向への移動制限機能、さらにはアップリフトを阻止する機能を備えたローラ式免震支承を提供することにある。
この発明は上記課題を達成するために、次のような手段を採用している。
すなわち、この発明は、橋梁の上部構造と下部構造との間に設置される免震支承であって、
前記下部構造に固定され、上面に橋軸方向に沿う凹状湾曲面が設けられた下沓と、
前記上部構造に固定され、下面に1対の軸受部材が垂下して設けられた上沓と、
前記1対の軸受部材に支持されたローラ軸と、
このローラ軸に回転可能に支持されて前記凹状湾曲面上を転動するローラと、
前記下沓に設けられ、前記ローラ軸の橋軸方向、橋軸直角方向及び鉛直方向の移動を制限する1対の移動制限部材と
備えてなるローラ式免震支承にある。
前記凹状湾曲面及び軸受部材をそれぞれ上沓及び下沓に設ける構成を採用することもでき、この場合、この発明は、次のように特定することができる。
すなわち、この発明は、橋梁の上部構造と下部構造との間に設置される免震支承であって、
前記上部構造に固定され、下面に橋軸方向に沿う凹状湾曲面が設けられた上沓と、
前記下部構造に固定され、上面に1対の軸受部材が立設された上沓と、
前記1対の軸受部材に支持されたローラ軸と、
このローラ軸に回転可能に支持されて前記凹状湾曲面上を転動するローラと、
前記上沓に設けられ、前記ローラ軸の橋軸方向、橋軸直角方向及び鉛直方向の移動を制限する1対の移動制限部材と
を備えてなるローラ式免震支承にある。
より具体的には、前記移動制限部材は前記軸受部材から突出する前記ローラ軸の両端部が嵌合される穴であって、前記ローラが前記凹状湾曲面に沿って転動することができる湾曲長穴を有し、この湾曲穴から突出する前記ローラ軸の両端部に前記移動制限部材に係止する支圧板が設けられている。また、前記ローラは前記ローラ軸に球面軸受を介して支持されている。
この発明によれば、上沓及び下沓の一方に凹状湾曲面を設けるとともに、他方にローラを設けて該ローラが凹状湾曲面を転動するようにしたので、地震時には上下部構造間で橋軸方向の相対変位が生じ、上部構造に地震動が伝達するのを防止することができ、地震終了時には上部構造の重力によりローラが下降するので復元機能を発揮する。また、ローラ軸の軸受が設けられる上沓又は下沓にローラ軸の移動を制限する1対の移動制限部材を設けたので、復元機能に加え、橋軸方向及び橋軸直角方向への移動制限機能、さらにはアップリフトを阻止する機能を備えたものとすることができる。
この発明の実施形態を示し、橋軸直角方向の部分断面図である。 図1のA−A線矢視部分断面図である。 図1のB−B線矢視部分断面図である。 作用説明図である。
この発明の実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1に示すように、この発明によるローラ式免震支承1は、橋梁における桁である上部構造2と橋脚や橋台である下部構造3との間に設置される。図1,2のX方向及びY方向はそれぞれ橋軸方向及び橋軸直角方向を示している。
免震装置1は、下部構造3に固定される下沓4と上部構造2に固定される上沓5とを備えている。下沓4はその上面に橋軸方向に沿う凹状湾曲面6を有している。凹状湾曲面6は、この実施形態では、下沓中心Cにおいて下部構造3と間の寸法が最も小さく、下沓中心Cから橋軸方向Xに離れるにつれて下部構造3との寸法が漸増する曲面であり、実質的には断面円弧となっている。
上沓5はその下面から垂下する1対の軸受部材7,7を有している。これらの軸受部材7,7にはローラ軸8が支持されている。ローラ軸8には軸受部材7,7間においてローラ9が回転可能に支持されている。このローラ9は上部構造2の荷重を下沓4に伝達する機能をもち、また凹状湾曲面6を転動することが可能である。ローラ軸8とローラ9との間の軸受には、球面軸受10が用いられている。球面軸受10それ自体は周知のもので、球面どうしで互いに嵌り合う凸状球面を有する内輪10aと、凹状球面を有する外輪10とからなっている。したがって、内輪10aと外輪10bとの間で滑り回転することが可能である。
球面軸受10の両端にはリテーナ11が設けられている。このリテーナ11の内周にはOリング12が設けられ、球面軸受10に初期潤滑油(グリース)を充填した後は、給油を必要としない完全無給油方式となっている。なおリテーナ11に予備的に給油孔を設けておくようにしてもよい。
下沓4には、軸受部材7,7の両側に位置するように1対の移動制限部材13,13が立設されている。この移動制限部材13,13には、図3に示すように橋軸方向に沿う湾曲長穴14が設けられ、この湾曲長穴14に軸受部材7,7から突出するローラ軸8の両端部が嵌合している。湾曲長穴14は、ローラ9が凹状湾曲面6に沿って転動することができる形状の長穴であり、所定の長さを有している。ローラ軸8は湾曲長穴14に遊びをもって嵌合され、上部構造2の荷重は移動制限部材13,13には実質的に加わらない。
移動制限部材13,13から突出するローラ軸8の両端部には支圧板15及びこれをローラ軸8に固定するナット16が設けられている。なお、一方の移動制限部材13の下端には水抜き穴15が設けられている。
上記のような免震支承1において、地震動により下部構造3に橋軸方向の水平力が加わると、上部構造2に作用する水平方向の慣性力によりローラ9が転動し、上部構造2及び下部構造3間に相対変位が生じる。これにより、上部構造2に地震動が伝達するのが防止される。また、この上部構造2及び下部構造3間の相対変位にともなって図4(a)(b)に示すように、ローラ9は下沓中心C(原点位置)を中心とする両側を振り子運動する。ローラ9は同図(a)の下沓中心C(原点位置)から、水平方向に離れるにしたがい、同図(b)のように高さ位置が上昇するので、鉛直方向の変位δを生じる。これにより、下部構造3に加えられる水平力は上部構造2の位置エネルギーとして吸収される。そして、地震終了後には、上部構造2の重力によりローラ9が下降するので、ローラ9は原点位置に復帰する。
ローラ9の振り子運動の周期は、凹状湾曲面6の曲率を変えることにより自由に設定することができる。したがって、上部構造2の固有周期を長周期化することができる。また、ローラ軸8は移動制限部材13の湾曲長穴14によってその長さ範囲に移動が制限されているので、上部構造2の橋軸方向の移動を制限することができる。
また、上部構造2の橋軸直角方向移動については、ローラ軸8に設けられた支圧板15が移動制限部材13に係止するので同方向の移動を制限することができる。さらに、上部構造2のアップリフトについても、ローラ軸8が湾曲長穴14の周面に係止するので、ローラ9の転動をともなわない鉛直方向の移動が制限され、アップリフトを阻止することができる。
さらに、ローラ9は球面軸受10を介してローラ軸8に支持されているので、上部構造2の鉛直荷重による斜行、橋軸直角方向の回転に追従することができる。したがって、上部構造2の全方向回転に追従することができる。また、ローラ9の下沓4に対する支圧を均等にすることができ、ローラ9に偏荷重が加わるのを防止することができる。
上記実施形態では、下沓4の凹状湾曲面6をその全体に亘って断面円弧のものとしたが、温度変化によって上部構造2が移動する範囲を平坦面とするようにしてもよい。すなわち、下沓中心Cの両側の所定長さ範囲を湾曲面とすることなく平坦面とし、その終端から凹状湾曲面が始まるようにしてもよい。なお、上部構造2の橋軸方向端部(桁端部)に設置される免震支承については、下沓に凹状湾曲面を設けずに全体が平坦面となるようにする。
この発明の別の実施形態として、上記実施形態の天地を逆にした構成を採用することもできる。すなわち、凹状湾曲面6を上沓5に形成し、軸受部材7,7を下沓4に立設する構造である。この場合、いうまでもなく、移動制限部材13は上沓5に設けられることになる。このような構造を採用することにより、凹状球面部6にゴミ等が溜まるのを避けることができる。
1 免震装置
2 上部構造
3 下部構造
4 下沓
5 上沓
6 凹状湾曲面
7 軸受部材
8 ローラ軸
9 ローラ
10 球面軸受
13 移動制限部材
14 湾曲長穴
15 支圧板
16 ナット

Claims (4)

  1. 橋梁の上部構造と下部構造との間に設置される免震支承であって、
    前記下部構造に固定され、上面に橋軸方向に沿う凹状湾曲面が設けられた下沓と、
    前記上部構造に固定され、下面に1対の軸受部材が垂下して設けられた上沓と、
    前記1対の軸受部材に支持されたローラ軸と、
    このローラ軸に回転可能に支持されて前記凹状湾曲面上を転動するローラと、
    前記下沓に設けられ、前記ローラ軸の橋軸方向、橋軸直角方向及び鉛直方向の移動を制限する1対の移動制限部材と
    を備えてなるローラ式免震支承。
  2. 橋梁の上部構造と下部構造との間に設置される免震支承であって、
    前記上部構造に固定され、下面に橋軸方向に沿う凹状湾曲面が設けられた上沓と、
    前記下部構造に固定され、上面に1対の軸受部材が立設された上沓と、
    前記1対の軸受部材に支持されたローラ軸と、
    このローラ軸に回転可能に支持されて前記凹状湾曲面上を転動するローラと、
    前記上沓に設けられ、前記ローラ軸の橋軸方向、橋軸直角方向及び鉛直方向の移動を制限する1対の移動制限部材と
    を備えてなるローラ式免震支承。
  3. 前記移動制限部材は前記軸受部材から突出する前記ローラ軸の両端部が嵌合される穴であって、前記ローラが前記凹状湾曲面に沿って転動することができる湾曲長穴を有し、この湾曲穴から突出する前記ローラ軸の両端部に前記移動制限部材に係止する支圧板が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のローラ式免震支承。
  4. 前記ローラは前記ローラ軸に球面軸受を介して支持されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載のローラ式免震支承。
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