JP2010170818A - 空気電池装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い出力を長時間に亘って連続的に供給可能な空気電池装置を提供すること。
【解決手段】本発明の空気電池装置によれば、正極又は負極が他方の電極へ近づく方向に移動可能に設けられており、移動手段により移動させることができる。ここで、取得手段により取得された値(負極と正極との間の距離を示す値又はその指標となる値)に基づき、負極と正極との間の距離が第1距離を超えた場合には、調整手段によって、移動可能な電極を移動手段によって移動させることにより、該距離が第1距離以下に調整される。よって、発電に伴い負極が消費されるにもかからず、負極と正極との間の距離は、常時、第1距離以下に調整され、その結果、高い出力を長時間に亘って連続的に供給できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気電池装置に関し、特に、高い出力を長時間に亘って連続的に供給可能な空気電池装置に関するものである。
空気電池は、正極活物質として空気中の酸素を用いる電池である(例えば、特許文献1)。この空気電池における負極活物質は、一般的に金属である。空気電池では、正極における酸素の還元反応と、負極における電子放出を伴う金属のイオン化反応との組み合わせによって起電力を得る(発電する)。
特開2008−181853号公報
上述の通り、空気電池は、発電時に、負極における電子放出を伴う金属のイオン化反応を伴う。そのため、空気電池は、発電時間の経過に伴い、負極が消費されて次第に痩せ細り、その結果、電極間距離が増加していく。
空気電池を構成する際、液体電解質を採用した場合には、負極から正極へ向かって電解質液内を移動するイオンの移動距離が長い程、それだけイオン抵抗は大きくなり、出力が低下する。かかる問題は、特に、導電率が低い電解質液を使用した場合に顕著に生じる。従来の空気電池は、発電時間が経過するにつれて電極間距離が増加するので、それに伴ってイオン抵抗による損失も次第に増大する。よって、従来の空気電池は、高い出力を長時間に亘って連続的に供給することが困難であった。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、高い出力を長時間に亘って連続的に供給可能な空気電池装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の空気電池装置は、正極活物質として酸素を用いる正極と、金属イオンを放出可能な負極と、前記負極と前記正極との間に介在される電解質液とを少なくとも含み、前記負極又は前記正極が他方の電極へ近づく方向へ移動可能に設けられている発電部と、前記移動可能な電極に対し、前記他方の電極へ近づく方向へ移動させる移動手段と、前記負極と前記正極との間の距離を示す値又はその指標となる値を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された値に基づき、前記負極と前記正極との間の距離が第1距離を超えた場合には、前記移動可能な電極を前記移動手段によって移動させて該距離を前記第1距離以下に調整する調整手段と、を備えている。
請求項2記載の空気電池装置は、請求項1記載の空気電池装置において、前記負極と前記正極との間の距離が第2距離以下になることを禁止する禁止手段を備えている。
請求項1記載の空気電池装置によれば、正極又は負極が他方の電極へ近づく方向に移動可能に設けられており、移動手段により移動させることができる。ここで、取得手段により取得された値(負極と正極との間の距離を示す値又はその指標となる値)に基づき、負極と正極との間の距離が第1距離を超えた場合には、調整手段によって、移動可能な電極を移動手段によって移動させることにより、該距離が第1距離以下に調整される。
よって、発電(放電)に伴い負極が消費されるにもかからず、負極と正極との間の距離は、常時、第1距離以下に調整され、イオン抵抗の大きさに起因する損失が増大されることを抑制することができる。従って、高い出力を長時間に亘って連続的に供給できるという効果がある。
請求項2記載の空気電池装置によれば、請求項1記載の空気電池装置の奏する効果に加えて、次の効果を奏する。負極と正極との間の距離は、禁止手段によって、第2距離以下になることが禁止されているので、負極と正極とが短絡(ショート)されることを防止できるという効果がある。
本発明の空気電池装置を示す模式図である。 空気電池装置における電気的構成を示すブロック図である。 空気電池装置のコントローラにより実行される処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の空気電池装置(空気電池装置100)について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の空気電池装置を示す模式図である。図1に示すように、空気電池装置100は、発電部としての空気電池1と、移動手段としてのアクチュエータ30と、取得手段としてのギャップセンサ40(図2参照)と、調整手段及び禁止手段としてのコントローラ50(図2参照)とを有している。
空気電池1は、空気中の酸素を正極活物質とする電池であり、正極としての空気極11と、負極としての金属電極12と、電極11,12間に介在する電解液13と、電解液13を貯留する液槽としての電解液槽14と、電解液槽14の外壁の一部をなすと共に、両電極11,12を外部と絶縁する絶縁性のセパレータ15,16とを有している。
空気極11は、酸素還元触媒(例えば、Pt、MnO、ペロブスカイト型酸化物、など)を含有する反応層11aを有する一般的なガス拡散電極を使用することができる。
例えば、図1に示すように、反応層11aと、反応層11aに隣接すると共に、図示されない空気流路に接続された導電性かつ多孔性を有するガス拡散層11bと、ガス拡散層11bに隣接する集電体11cとから構成される空気極11を適用することができる。空気極11の集電体11cには、図示されない正極端子が接続されている。なお、集電体11cは、図1に示すように空気極11の一部として設けられていてもよいし、空気電池1を収容するケース(図示せず)の一部として設けられていてもよい。
金属電極12は、金属イオンを放出可能な負極活物質を含む反応層と、その反応層において生じた電気を集電する集電体とを有しており、集電体には、図示されない負極端子が接続されている。
ここで、金属電極12の反応層に使用可能な負極活物質としては、例えば、リチウムイオンや、アルミニウムイオンや、マグネシウムイオンや、ナトリウムイオンや、亜鉛イオンや、鉄イオンなどの金属イオンを放出可能な物質(例えば、金属、金属化合物、合金など)を挙げることができるが、空気極11と金属電極12との間を金属イオンが移動して起電力を生じさせるものであれば、特に限定されるものではない。
なお、金属電極12における反応層の平面外形は、空気極11の平面外形より小さいことが好ましい。金属電極12における反応層の平面外形を空気極11の平面外形より小さく構成することにより、金属電極12における空気極11側の面における端部への電流の回り込みを促進することができる。その結果、金属電極12における空気極11側の面の放電に伴う消費を均一に近づけることができ、かかる面の平滑性の維持に寄与する。
本発明の空気電池装置100において、金属電極12は、空気極11へ近づく方向(矢印X方向)へ移動可能に設けられている。図1に示す例では、金属電極12は、後述するアクチュエータ30に取り付けられており、かかるアクチュエータ30の駆動により、空気極11へ近づく方向へ移動させることができる。
このように、金属電極12が空気極11へ近づく方向へ移動可能に設けられており、アクチュエータ30の駆動により移動させることができるので、金属電極12と空気極11との間のギャップ(距離)を、常時、好適とされる範囲(例えば、30μm〜50μm)内に調整することができる。なお、金属電極12と空気極11とのギャップは、電解液13によるイオン抵抗(液抵抗)を考慮すると、例えば、100μmを超えないようにすることが好ましい。
電解液13は、金属電極12から放出された金属イオンを伝導可能な液体であれば特に限定されないが、金属電極12の自己放電が抑制されて高いセル電圧を得やすい非水電解質液であることが好ましい。
非水電解質液としては、例えば、室温で液体となる常温溶融塩(以下、「イオン液体」と称する)や、電解質を有機溶媒に溶解した電解液が挙げられる。なお、電解質を有機溶媒に溶解した電解液を構成する電解質(支持塩)としては、空気電池の電解質液として使用可能な公知の電解質を使用することができ、かかる電解質を溶解可能な有機溶媒を、電解質を有機溶媒に溶解した電解液を構成する有機溶媒として使用することができる。
特に、電解液13は、イオン液体であることが好ましい。イオン液体は、蒸気圧が低いので、電解液13として使用した場合に、電解液13が空気極11から揮発し難く、電解液13の減少による出力低下を防ぐことができる。また、イオン液体は、空気極11からの揮発を抑制できるだけでなく、難燃性であるので、電解液13として使用することにより、空気電池100の安全性を高めることができる。
また、電解液13は、疎水性の非水電解質液であることが好ましい。電解液13を疎水性の非水電解質液とすることにより、空気極11を介して水分が電解液13に混入し難くなるので、系外から混入した水分による電池性能の低下を好適に抑制できる。
電解液13として好ましい電解質液としては、フルオロハイドロジェネート系のイオン液体、TFSI(ビストリフルオロメタンスルホニルイミド)系のイオン液体、ジエチルメチルアンモニウム−トリフルオロメタンスルホネートなどの疎水性の非電解質液を適用できる。
アクチュエータ30は、電動のリニアアクチュエータであり、例えば、図1に示すタイプのリニアアクチュエータを適用できる。即ち、駆動用モータ(図示せず)に連結されたボールねじ30aと、ボールねじ30aの外周に担持されたボールナット30bとから構成され、駆動用モータによってボールねじ30aを軸周りに回動させることにより、ボールナット30bを矢印X方向又はその反対方向に移送するタイプのリニアアクチュエータを一例として適用できる。
図1に示すタイプのリニアアクチュエータでは、金属電極12をボールナット30bに固定することにより、金属電極12を、空気極11に対向させて保持すると共に、空気極11へ近づく方向へ移動させることができる。なお、図1では、金属電極12の上下(図1における矢印X方向に垂直な方向)にそれぞれ1箇所ずつの計2箇所にアクチュエータ30を設ける構成を例示している。
アクチュエータ30の設置数は適宜変更可能である。また、アクチュエータ30の設置位置もまた適宜変更可能である。例えば、金属電極12の上下に換えて又は加えて、左右(図1における紙面に垂直な方向)に設けてもよい。
また、アクチュエータ30は、図1に例示したタイプのアクチュエータ以外にも、例えば、筒体からロッドが出入りするシリンダタイプのアクチュエータなど他タイプのアクチュエータも使用できる。シリンダタイプのアクチュエータをアクチュエータ30として使用する場合には、例えば、筒体側をセパレータ16に取り付け、ロッドの先端を金属電極12の背面側(セパレータ16に対向する側の面)に保持板を介して取り付ければよい。
なお、アクチュエータ30の分解能は、低い程、金属電極12の位置を精密に制御できるので好ましいが、両電極11,12のギャップに対する制御範囲に応じて適宜選択できる。例えば、金属電極12と空気極11との間のギャップを30μm〜50μmの範囲内に制御する場合には、10μm程度の分解能を有するアクチュエータを選択できる。
ギャップセンサ40(図2参照)は、レーザ変位センサなどの光学的変位センサである。ギャップセンサ40は、電解液槽14に形成された図示されない窓を介して、入射光を投光し、金属電極12によって反射された反射光に基づき、金属電極12における空気極11側の表面(以下、「検出表面」と称する)を検出する。なお、ギャップセンサ40の設置数及び設置位置は適宜変更可能である。
本発明の空気電池装置100は、ギャップセンサ40による検出結果に基づき、金属電極12と空気極11との間のギャップに関する情報を得る。例えば、ギャップセンサ40がスポットタイプのレーザ変位センサである場合には、空気極11から所定距離(例えば、30μm,50μm)だけ離れた2箇所に設けたギャップセンサ40からの入力値に基づき、金属電極12の検出表面が2つのギャップセンサ40の間に位置するか否かの情報を得ることができる。あるいは、二次元タイプのレーザ変位センサを用いる場合には、幅方向の検出範囲を、空気極11から所定距離だけ離れた2箇所を境界とする範囲を含む範囲とし、金属電極12の検出表面が、それら2箇所を境界とする範囲に含まれるか否かの情報を得ることができる。
図2は、本発明の空気電池装置100における電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、空気電池装置100におけるコントローラ50は、演算装置であるCPU51と、CPU51により実行される制御プログラムなどを格納するROM52と、制御プログラムの実行時に各種データを書き換え可能に記憶するRAM53とを備え、これらはバスライン54を介して入出力ポート55に接続されている。入出力ポート55には、アクチュエータ30及びギャップセンサ40がさらに接続されている。
コントローラ50は、ギャップセンサ40から入力された情報に基づき、後述する図3のフローチャートに示す処理により、アクチュエータ30の動作を制御し、金属電極12と空気極11との間のギャップが所定範囲内となるよう制御する。
次に、図3を参照して、上記構成を有する空気電池装置100において、電極11,12間のギャップ(距離)を調整する処理について説明する。図3は、コントローラ50において実行される電極11,12間のギャップを調整する処理を示すフローチャートである。なお、この処理を実行する制御プログラムは、ROM52内に格納されている。
この処理は、空気電池1の出力(発電,放電)が開始されると起動する。起動後、まず、ギャップセンサ40からの入力値を取得し(S1)、取得した値に基づいて、金属電極12と空気極11との間のギャップが、閾値A(例えば、30μm)を下限とし、閾値B(例えば、50μm)を上限とする範囲内の値であるかを確認する(S2)。
ギャップが、閾値A未満、または、閾値Bを超える場合には(S2:Yes)、アクチュエータ30を作動し、金属電極12の位置を移動させ(S4)、S1の処理へ戻る。S4において、ギャップが閾値Bを超える場合には、金属電極12が空気極11へ近づく方向(図1における矢印X方向)へ所定量(例えば、10μm)だけ移動するように、アクチュエータ30を作動させる。一方で、当該ギャップが閾値A未満である場合には、金属電極12が空気極11から遠ざかる方向(図1における矢印X方向とは反対方向)へ所定量(例えば、10μm)だけ移動するように、アクチュエータ30を作動させる。なお、複数のアクチュエータ30が設けられている場合には、金属電極12と空気極11との並行性が保たれるよう、各アクチュエータ30を同期させて作動させる。
また、S2の処理により確認した結果、金属電極12と空気極11との間のギャップが、閾値A以上、かつ、閾値B以下である場合には(S2:No)、空気電池1の出力が終了したかを確認し(S3)、終了していなければ(S3:No)、S1の処理へ戻る。一方で、空気電池1の出力が終了した場合には(S3:Yes)、処理を終了する。
以上、説明した通り、本発明の空気電池装置100によれば、取得手段としてのギャップセンサ40からの入力値に基づき、電極11,12間のギャップ(距離)が、予め規定された上限値(閾値B)を超えた場合には、調整手段としてのコントローラ50による制御によって、アクチュエータ30が作動されて、金属電極12が空気極11へ近づく方向(空気極11へ向かう方向)に移動され、それによって、当該ギャップを上限値以下に調整することができる。
よって、発電(放電)時間の経過に伴い、金属電極12が消費されて空気極11とのギャップが拡大されるにもかかわらず、両電極11,12のギャップを、常時、予め規定された上限値以下にすることができ、それによって、イオン抵抗の大きさに起因する損失が増大されることを抑制することができる。従って、本発明の空気電池装置100によれば、高い出力を長時間に亘って連続的に供給することができる。
また、本発明の空気電池装置100によれば、禁止手段としてのコントローラ50による制御によって、金属電極12と空気極11との間のギャップが、閾値A未満である場合には、金属電極12が空気極11から遠ざかる方向へ移動するように、金属電極12の位置が移動され、それにより、金属電極12と空気極11との間のギャップが予め規定された下限値(閾値A)より小さくなることが禁止される。よって、金属電極12が空気極11に接触して短絡(ショート)することを確実に防止できる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を適用することは当然可能である。また、図3のフローチャートにおけるS2の処理において、両電極11,12のギャップの範囲を規定する2つの不等号のうち、少なくとも一方の不等号が「≦」から「<」に変更することも当然可能である。
また、上記実施形態では、ギャップセンサによる検出に基づき、金属電極12と空気極11との間のギャップを得る構成としたが、金属電極12の検出表面の位置をイメージセンサなどの他のセンサにより検出する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、ギャップセンサ40による検出に基づき、金属電極12と空気極11との間のギャップを直接的に得る構成としたが、両電極11,12のギャップの指標となる値を取得して、かかる指標となる値に基づいて当該ギャップを推定する構成としてもよい。
金属電極12の反応層は負極活物質から構成されるので、金属電極12の厚さは、出力電流量や、充電深度(SOC;state of charge)や、空気電池1の重量に比例する。従って、出力電流量や、充電深度や、空気電池1の重量を、両電極11,12のギャップの指標となる値として取得することができる。
よって、電流センサを取得手段として設けて出力電流値を取得し、取得した値に基づいてギャップを推定し、推定されたギャップが、閾値Aから閾値Bまでの範囲内にあるか否かを判定し、範囲外である場合に、アクチュエータ30を作動させて、金属電極12を移動させる構成としてもよい。
または、電池制御ユニット(BMU;battery management unit)を取得手段として設けて充電深度を取得し、取得した値に基づいてギャップを推定し、推定されたギャップに基づき、必要に応じてアクチュエータ30を作動させる構成としてもよい。
あるいは、重量センサを取得手段として設けて空気電池1の重量を取得し、取得した値に基づいてギャップを推定し、推定されたギャップに基づき、必要に応じてアクチュエータ30を作動させる構成としてもよい。
また、上記実施形態では、アクチュエータ30を移動手段として、かかるアクチュエータ30を用いて金属電極12を所定距離ずつ移動させる構成としたが、一端がセパレータ16に取り付けられ、他端が金属電極12の背面側(セパレータ16に対向する側の面)に保持板を介して取り付けた弾性体(例えば、バネ部材)を、アクチュエータ30に換わる金属電極12の移動手段として適用してもよい。
かかる構成では、金属電極12は、弾性体の復元力により、空気極11へ向かう方向へ押されるので、金属電極12を所定位置にて固定する移動可能なストッパを設ける。そして、図3のフローチャートにおけるS4の処理において、アクチュエータ30を作動させる代わりにストッパを移動させ、金属電極12の位置を空気極11へ近づく方向へ移動させることにより、両電極11,12のギャップを調整することができる。
また、上記実施形態では、禁止手段としてのコントローラ50による制御によって、両電極11,12のギャップが予め規定された下限値(閾値A)より小さくなることが禁止される構成としたが、ストッパなどの機械的な禁止手段の設置により当該ギャップが予め規定された下限より小さくなることが禁止される構成であってもよい。
また、上記実施形態では、両電極11,12のギャップが、下限値未満、又は、上限値を超える値であった場合に、アクチュエータ30を作動させて、金属電極12を移動させる構成としたが、両電極11,12のギャップが上限値を以下であるか否かのみを判定し、
ギャップが上限値を超えた場合にのみ、アクチュエータ30を作動させて、金属電極12を空気極11に近づけるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、金属電極12を移動可能に設け、金属電極12の移動により、電極11,12間のギャップを調整する構成としたが、空気極11を移動可能とし、空気極11の移動により、ギャップを調整する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、図示されない空気流路を流通する空気(酸素)が空気極11に供給される構成としたが、電解質液13を循環させる構成とし、空気をバブリングさせることによって酸素量を富化させた電解質液13を空気極11に通過させ、それによって、空気(酸素)を空気極11に供給する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、1つの空気電池装置100が、1つの空気電池1と、その空気電池1に対応して設けられるアクチュエータ30及びギャップセンサ40と、1つのコントローラ50とを含む構成としたが、直列接続される複数の空気電池1と、それらの空気電池1に各々に対応して設けられるアクチュエータ30及びギャップセンサ40と、コントローラ50とを含む構成としてもよい。
1つの空気電池装置100が、直列接続される複数の空気電池1を含む場合には、各空気電池1に対応して設けられるアクチュエータ30及びギャップセンサ40を、1のコントローラ50に接続し、各空気電池1に対し、図3のフローチャートに示す処理を実行して、各空気電池1における電極11,12間のギャップの調整を行うように構成すればよい。あるいは、空気電池1の数だけコントローラ50を設け、各空気電池1における電極11,12間のギャップの調整を個々に行うように構成してもよい。
1 空気電池(発電部)
11 空気極(正極)
12 金属電極(負極)
13 電解液(電解質液)
30 アクチュエータ(移動手段)
40 ギャップセンサ(取得手段)
50 コントローラ(調整手段、禁止手段)
100 空気電池装置



Claims (2)

  1. 正極活物質として酸素を用いる正極と、金属イオンを放出可能な負極と、前記負極と前記正極との間に介在される電解質液とを少なくとも含み、前記負極又は前記正極が他方の電極へ近づく方向へ移動可能に設けられている発電部と、
    前記移動可能な電極に対し、前記他方の電極へ近づく方向へ移動させる移動手段と、
    前記負極と前記正極との間の距離を示す値又はその指標となる値を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された値に基づき、前記負極と前記正極との間の距離が第1距離を超えた場合には、前記移動可能な電極を前記移動手段によって移動させて該距離を前記第1距離以下に調整する調整手段と、を備えていることを特徴とする空気電池装置。
  2. 前記負極と前記正極との間の距離が第2距離以下になることを禁止する禁止手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の空気電池装置。
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