JP2010170489A - 処理装置、画像形成装置及び処理方法 - Google Patents

処理装置、画像形成装置及び処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】データ処理の処理速度を低下させることなく別のデータ処理を行うことができる処理装置、画像形成装置及び処理方法を提供する。
【解決手段】主DMA制御部22は、レジスタ部23、DMA起動部24などを備え、従DMA制御部25は、レジスタ部26、DMA起動部27などを備えている。主DMA制御部22は、主DMA転送及び主画像処理の制御を行う。また、従DMA制御部25は、従DMA転送及び従画像処理の制御を行う。マルチプレクサ28は、CPUからのセレクト信号SELがローレベル(Lo)の場合には、主DMA制御部22からの信号を画像処理部21へ出力し、セレクト信号SELがハイレベル(Hi)の場合には、従DMA制御部25からの信号を画像処理部21へ出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、データを処理する処理部と、処理部による処理前又は処理後の少なくとも一方のデータを記憶するための記憶部とを備え、処理部と記憶部との間のデータ転送を制御する処理装置及び該処理装置を備える画像形成装置並びに処理方法に関する。
従来、画像処理装置や画像形成装置は、画像処理を行う画像処理回路と、画像処理回路により処理される前の画像データや処理された後の画像データなどを記憶するメモリ(記憶部)などを備え、画像処理回路とメモリとの間のデータ転送としてDMA(Direct Memory Access)転送が用いられてきた。特許文献1には、DMA転送を行うDMA回路の一例が開示されている。
そして、DMA転送を制御するDMA制御回路と画像処理回路とが対となり、両者を同時に動作させることにより、所要の画像処理を実現している。また、複数頁分の画像データを処理するには、頁数に応じて複数回のDMA起動と停止を行い、頁毎の画像データのDMA転送を繰り返していた。
図14は従来の画像形成装置の要部構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置は、画像処理部101、画像処理部101とメモリ(内部バス)との間のDMA転送を制御するDMA制御部102、画像形成部105などを備えている。DMA制御部102は、レジスタ部103、DMA起動部104などを備えている。
レジスタ部103は、転送元アドレス、転送先アドレス、転送データサイズなどのDMA転送を設定するための設定値、画像処理部101での画像処理を設定するための画像処理設定値などのレジスタ値を保持する。レジスタ部103は、保持しているDMA転送設定・画像処理設定値REG_SETを所定の時点(例えば、CPUからレジスタライト・リード要求REG_RWが入力された時点)で画像処理部101へ出力する。
また、レジスタ部103は、画像処理部101からの履歴情報HISTを保持し、保持している履歴情報HISTをCPUへ出力することができる。また、レジスタ部103は、保持している転送サイズレジスタ値REG_SIZEをDMA起動部104へ出力する。
DMA起動部104は、CPUからレジスタライト・リード要求REG_RWが入力された場合、DMA起動信号DMA_STをハイレベル(Hi)として画像処理部101へ出力する。また、DMA起動部104は、レジスタ部103から転送サイズレジスタ値REG_SIZEが入力され、画像処理部101から履歴情報HISTが入力された場合、DMA起動信号DMA_STをローレベル(Lo)として画像処理部101へ出力する。
画像処理部101は、DMA制御部102(DMA起動部104)からハイレベル(Hi)のDMA起動信号DMA_STが入力された場合、DMA転送を開始し、DMA制御部102(DMA起動部104)からローレベル(Lo)のDMA起動信号DMA_STが入力された場合、DMA転送を終了する。すなわち、画像処理部101とメモリ間のDMA転送は、DMA起動信号DMA_STがハイレベル(Hi)のときに行われる。画像処理部101は、DMA転送を行う場合、レジスタ部103から取得したDMA転送設定・画像処理設定値REG_SETに従って画像処理を実施する。
履歴情報HISTは、画像処理部101が内部バスに対して転送コマンドを発行した際の転送アドレスと1回のコマンド転送での転送済みバイト数を含むものとする。DMA起動部104では、画像処理部101からの履歴情報HISTから、転送済みのバイト数を計数し、転送サイズレジスタ値REG_SIZE分の転送が完了した場合に、DMA起動信号DMA_STをローレベル(Lo)とすることができる。
次に、従来のDMA転送の処理について説明する。CPUは、レジスタライト・リード要求REG_RWをレジスタ部103へ出力し、レジスタ部103へDMA転送設定・画像処理設定値を書き込む。これにより、レジスタ部103は、保持しているDMA転送設定・画像処理設定値REG_SETを画像処理部101へ出力することができる。また、CPUは、レジスタライト・リード要求REG_RWをDMA起動部104へ出力し、DMA転送の開始(DMA起動)を指示する。
DMA起動部104は、CPUからのDMA起動の指示を受け、DMA起動信号DMA_STをハイレベル(Hi)にして画像処理部101へ出力する。画像処理部101は、DMA起動信号DMA_STがハイレベル(Hi)になったことを検知して、画像処理及びDMA転送処理を開始する。
図15は従来のDMA転送の概念を示す説明図である。図15では、メモリ107からの読み出しについて説明するが、メモリ107への書き込みも同様である。図15に示すように、メモリ107には、メモリ107へのアクセスを制御する内部バス106を接続してある。通常、DMA転送処理は、画像処理部101から内部バス106へ転送要求コマンドCOMを出力することにより開始される。
転送要求コマンドCOMには、転送アドレス、転送バイト数等が含まれるが、メモリ107への1回のアクセス量には上限があり、例えば、1回の転送要求コマンドCOMにつき256バイト(Byte)の転送バイト数上限が設定されることが多い。ただし、1回の転送要求コマンドCOMでの転送バイト数の上限は、システム構成により異なる。
まず、メモリ107からデータを読み出す場合は、画像処理部101は、転送要求コマンドCOMを内部バス106へ出力する。内部バス106は、転送要求コマンドCOMを受理した場合、画像処理部101に対して転送要求コマンドCOMを受理したことを通知するためにコマンド受理信号COM_RCVを出力する。画像処理部101は、転送要求コマンドCOMが受理されたことを検知することで、転送要求コマンドCOMが内部バス106に伝わったことを知ることができる。
内部バス106は、転送要求コマンドCOMに従い、メモリ107からデータを読み出し、画像処理部101へ読み出したデータDATAを転送する。このとき、1回の時点で転送できるデータ量は、内部バス106により定まっている。例えば、1回のタイミングで転送可能なデータ量は、8バイト程度である。また、内部バス106が、データDATAと同期したデータ転送信号DATA_VLDを画像処理部101へ出力することにより、画像処理部101に対して、どの時点でデータDATAを転送しているのかを知らせることができる。
画像処理部101は、データ転送信号DATA_VLDとデータDATAを受け取ることで、転送されてきたデータDATAを受信することができる。画像処理部101は、データDATAを受け取ったことを内部バス106へ通知するために、データ転送信号DATA_VLDを検知した場合、データ受信信号DATA_RCVを内部バス106へ出力する。これにより、内部バス106は、データ転送が完了したことを知ることができるため、次のデータ転送を続けて行うことができる。
転送要求コマンドCOMの要求サイズが256バイトで、1回のデータ転送量が8バイトとすると、データ転送を32回繰り返すことで、1回の転送要求コマンドCOMで要求されたサイズ分のデータを転送できる。要求されたサイズの転送が完了すると、1回の転送シーケンスが完了することになる。同様に、画像処理部101での画像処理後のデータは、内部バス106に対してコマンド発行、データ転送を行うことによりメモリ107へデータを書き込むことができる。
このように、DMA転送は、画像処理部101と内部バス106との間のデータ転送により実現される。通常、誤動作を防ぐために、画像処理部101は、DMA起動信号DMA_STがハイレベル(Hi)の期間のみコマンド発行やデータ転送を行うよう構成される。例えば、画像処理部101が転送要求コマンドCOMを出力した後に、DMA起動信号DMA_STがローレベル(Lo)になった場合には、内部バス106がデータ転送信号を出力しているにも関わらず、画像処理部101は、反応できずデータ受信信号DATA_RCVを内部バス106へ出力することができない。このため、画像処理部101へ伝えられるDMA起動信号DMA_STを予期せぬ時点で強制的にローレベル(Lo)とした場合には、内部バス106がフリーズ状態となってしまう恐れがある。したがって、安全にDMA転送を停止する場合には、転送要求コマンドCOMを出力しているのであれば、キャンセルコマンドを出力し後にDMA起動信号DMA_STをローレベル(Lo)にするか、データ転送が完了した後にDMA起動信号DMA_STをローレベル(Lo)にする必要がある。なお、図10では、簡略化のため、画像処理部101とメモリ107、内部バス106との転送信号を、データDATA/転送コントロール信号CONTROLと一括で記載しているが、実際のDMA転送は上記の手順により実施される。
図16は従来のDMA転送のタイムチャートである。図16は、図15に例示された画像形成装置でのDMA転送のタイムチャートを示す。また、図16では、複数頁の原稿や画像データを転送・画像処理する場合を示す。T1〜T2の期間に1頁目の処理設定(DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET)を行う。T2〜T3の期間ではDMA起動信号DMA_STがハイレベル(Hi)となり、1頁目の処理設定にしたがって、データの転送(DATA_IN)や画像処理を行う。また、T4の時点で2頁目のデータの転送や画像処理を行っているが、T3〜T4期間は頁間であり、画像処理部101は動作していない。
特開平11−143812号公報
しかしながら、上述したように、従来のDMA転送では、複数頁の原稿が読み取られて複数頁分の画像データを処理する場合、DMA転送(DMA起動)は、1頁毎に行われるため、例えば、1頁目の画像データのDMA転送及び画像処理が終了し、2頁目の画像データのDMA転送及び画像処理が開始されるまでの頁間においては、画像処理部101は動作しておらず、画像処理部101を有効に利用できない期間が存在していた。
また、従来のDMA転送では、複数頁の主画像処理(例えば、原稿を読み取り、読み取った原稿画像を処理して印刷データを形成するまでの一連の画像処理など)を行っている最中に、割り込みにより別の従画像処理(例えば、読み取った原稿画像からプレビュー用のサムネイル画像の生成など)を行う場合、主画像処理を一旦停止させて、別の従画像処理を1頁分行う方法が考えられるものの、主画像処理の処理速度が低下するという問題がある。
また、同様に、複数頁の主画像処理を行っている最中に、割り込みにより別の従画像処理を行う場合、主画像処理での頁間の画像処理停止期間で処理できるライン数等を予め算出しておき、CPUが主画像処理の頁終了時点を検知して、別の従画像処理を頁間に処理可能なライン数毎に数回に分けて処理する方法が考えられるものの、主画像処理の処理速度が低下するという問題は依然として存在する。
また、画像処理部101で主画像処理と従画像処理とを切り替えて行う場合には、主画像処理用のDMA転送と従画像処理用のDMA転送それぞれに適した設定値を繰り返し設定する必要があり、DMA制御部102での設定値の書き換えに要する時間(例えば、50msec)が余計に必要となり、却って画像処理部101が使用することができない空き時間が発生し、実質的に画像処理に利用することができる時間が短くなってしまうという問題もあった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、データ処理の処理速度を低下させることなく別のデータ処理を行うことができる処理装置及び該処理装置を備える画像形成装置並びに処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る処理装置は、データを処理する処理部と、該処理部による処理前又は処理後の少なくとも一方のデータを記憶するための記憶部とを備える処理装置において、前記処理部と前記記憶部との間の第1のDMA転送を制御する第1のDMA制御部と、前記第1のDMA転送が行われていない場合に、前記処理部と前記記憶部との間の第2のDMA転送を制御する第2のDMA制御部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る処理装置は、所定の選択信号に基づいて、前記第1のDMA制御部による第1のDMA転送又は前記第2のDMA制御部による第2のDMA転送のいずれかに切り替える切替部を備えることを特徴とする。
本発明に係る処理装置は、前記第1のDMA制御部は、前記第1のDMA転送の開始及び終了を決定するための起動信号を前記処理部へ出力するようにしてあり、前記起動信号に基づいて前記選択信号を生成する選択信号生成手段を備え、前記切替部は、前記選択信号生成手段で生成した選択信号に基づいて、前記第1のDMA転送が行われていない場合に、前記第2のDMA転送に切り替えるように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る処理装置は、前記第1のDMA制御部は、前記第1のDMA転送の終了を決定するための起動信号を前記処理部へ出力するようにしてあり、所定の設定信号に基づいて前記第1のDMA転送に関する転送設定情報を保持する保持部を備え、前記起動信号及び前記設定信号に基づいて前記選択信号を生成する選択信号生成手段を備え、前記切替部は、前記選択信号生成手段で生成した選択信号に基づいて、前記第1のDMA転送が行われていない場合に、前記第2のDMA転送に切り替えるように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る処理装置は、前記第1のDMA制御部は、前記第1のDMA転送の終了を決定するための第1の起動信号を前記処理部へ出力するようにしてあり、前記第2のDMA制御部は、前記第2のDMA転送の終了を決定するための第2の起動信号を前記処理部へ出力するようにしてあり、前記第1の起動信号及び前記第2の起動信号に基づいて前記選択信号を生成する選択信号生成手段を備え、前記切替部は、前記選択信号生成手段で生成した選択信号に基づいて、前記第1のDMA転送が行われていない場合に、前記第2のDMA転送に切り替えるように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前述のいずれか1つの発明に係る処理装置と、該処理装置で処理された画像データに基づいて画像を形成する画像形成部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る処理方法は、データを処理する処理部と、該処理部による処理前又は処理後の少なくとも一方のデータを記憶するための記憶部とを備える処理装置による処理方法において、前記処理部と前記記憶部との間の第1のDMA転送を制御する第1のDMA制御部による第1のDMA転送が行われていない場合に、前記処理部と前記記憶部との間の第2のDMA転送を制御する第2のDMA制御部による第2のDMA転送を行うことを特徴とする。
本発明にあっては、処理部と記憶部との間の第1のDMA転送を制御する第1のDMA制御部と、第1のDMA転送が行われていない場合に、処理部と記憶部との間の第2のDMA転送を制御する第2のDMA制御部とを備える。1つの処理部に対して、第1のDMA制御部と第2のDMA制御部とを備えることで、第1のDMA転送による第1の処理(例えば、原稿を読み取り、読み取った原稿画像を処理して印刷データを形成するまでの一連の画像処理など)を行う際の頁間に、第2のDMA転送による別の第2の処理(例えば、読み取った原稿画像からプレビュー用のサムネイル画像の生成など)を行うことができるので、第1の処理の処理速度を低下させることなく、別の第2の処理を行うことができる。また、1つのDMA制御部で異なる(第1と第2)処理のための設定値の書き換えを行う必要がないので、効率的なデータ処理を行うことができる。
本発明にあっては、切替部は、選択信号により第1のDMA制御部による第1のDMA転送又は第2のDMA制御部による第2のDMA転送のいずれかに切り替える。切替部としては、例えば、第1のDMA制御部及び第2のDMA制御部に対してDMA転送設定やデータ処理設定を行うCPUとすることができる。すなわち、CPUから切り替えのための選択信号を受け付けた場合、第1のDMA制御部又は第2のDMA制御部のいずれかは、DMA転送のための処理を行う。これにより、第1のDMA転送が行われていない場合に、第2のDMA転送を行うことができ、1つの処理部の処理の空き時間を少なくして、効率的なデータ処理を実現することができる。
本発明にあっては、第1のDMA制御部は、第1のDMA転送の開始及び終了を決定するための起動信号を処理部へ出力する。選択信号生成手段は、起動信号に基づいて選択信号を生成する。切替部は、選択信号生成手段で生成した選択信号に基づいて、第1のDMA転送が行われていない場合に、第2のDMA転送に切り替える。例えば、起動信号がハイレベル(Hi)の場合に第1のDMA転送が行われ、選択信号がハイレベル(Hi)の場合に第2のDMA転送に切り替えるようにした場合、選択信号生成手段は、起動信号がハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)になった時点で、選択信号をローレベル(Lo)からハイレベル(Hi)とすることにより、切替部は、第1のDMA転送から第2のDMA転送に切り替える。これにより、第1のDMA転送による頁間の空き時間を予め算出することなく第2のDMA転送と第2の処理を行うことができる。
本発明にあっては、第1のDMA制御部は、第1のDMA転送の終了を決定するための起動信号を処理部へ出力する。保持部(例えば、レジスタ部など)は、所定の設定信号に基づいて第1のDMA転送に関する転送設定情報を保持する。選択信号生成手段は、起動信号及び設定信号に基づいて選択信号を生成する。切替部は、選択信号生成手段で生成した選択信号に基づいて、第1のDMA転送が行われていない場合に、第2のDMA転送に切り替える。例えば、起動信号がローレベル(Lo)になった場合に第1のDMA転送が終了し、設定信号がハイレベル(Hi)になったときに転送設定情報が保持部に保持されて第1のDMA転送が開始され、選択信号がハイレベル(Hi)の場合に第2のDMA転送に切り替えるようにした場合、選択信号生成手段は、起動信号がハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)になった時点で、選択信号をローレベル(Lo)からハイレベル(Hi)とし、設定信号がハイレベル(Hi)になった時点で選択信号をハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)とすることにより、切替部は、第1のDMA転送から第2のDMA転送に切り替える。これにより、第1のDMA転送による頁間の空き時間を予め算出することなく第2のDMA転送と第2の処理を行うことができる。また、転送設定情報を保持部に保持させるための設定信号により第1のDMA転送に切り替えるので、独自の制御シーケンスではなく、通常のDMA制御シーケンスに従った手順による処理を実現することができる。
本発明にあっては、第1のDMA制御部は、第1のDMA転送の終了を決定するための第1の起動信号を処理部へ出力し、第2のDMA制御部は、第2のDMA転送の終了を決定するための第2の起動信号を処理部へ出力する。選択信号生成手段は、第1の起動信号及び第2の起動信号に基づいて選択信号を生成する。切替部は、選択信号生成手段で生成した選択信号に基づいて、第1のDMA転送が行われていない場合に、第2のDMA転送に切り替える。例えば、第1の起動信号がローレベル(Lo)になった場合に第1のDMA転送が終了し、第2の起動信号がローレベル(Lo)になった場合に第2のDMA転送が終了し、選択信号がハイレベル(Hi)の場合に第2のDMA転送に切り替えるようにした場合、選択信号生成手段は、第1の起動信号がハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)になった時点で、選択信号をローレベル(Lo)からハイレベル(Hi)とし、第2の起動信号がハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)になった時点で、選択信号をハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)とすることにより、切替部は、第1のDMA転送から第2のDMA転送に切り替える。これにより、第1のDMA転送による頁間の空き時間を予め算出することなく第2のDMA転送と第2の処理を行うことができる。また、転送設定情報を保持部に保持させるための設定信号により第1のDMA転送に切り替えるので、独自の制御シーケンスではなく、通常のDMA制御シーケンスに従った手順による処理を実現することができる。また、第2の起動信号により第2のDMA転送の終了を待って第1のDMA転送に切り替えるので、第2のDMA転送や第2の処理の途中で第2のDMA転送が打ち切られるという事態を確実に防止することができる。
本発明にあっては、第1の処理の処理速度を低下させることなく別の第2の処理を行うことができる画像形成装置を実現することができる。
本発明によれば、第1の処理の処理速度を低下させることなく、別の第2の処理を行うことができる。また、1つのDMA制御部で異なる処理のための設定値の書き換えを行う必要がないので、効率的な処理を行うことができる。
本発明の実施の形態1の画像形成装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 従DMA制御部に備えられたレジスタ部の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1のDMA転送のタイムチャートである。 実施の形態1のDMA転送のタイムチャートである。 実施の形態2の画像形成装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態2のDMA転送のタイムチャートである。 実施の形態2のDMA転送のタイムチャートである。 実施の形態3の画像形成装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態3のDMA転送のタイムチャートである。 実施の形態3のDMA転送のタイムチャートである。 実施の形態4の画像形成装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態4のDMA転送のタイムチャートである。 実施の形態4のDMA転送のタイムチャートである。 従来の画像形成装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 従来のDMA転送の概念を示す説明図である。 従来のDMA転送のタイムチャートである。
実施の形態1
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態1の画像形成装置の要部構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置は、処理部としての画像処理部21、画像処理部21とメモリ(内部バス)との間の第1のDMA転送としての主DMA転送を制御する第1のDMA制御部としての主DMA制御部22、画像処理部21とメモリ(内部バス)との間の第2のDMA転送としての従DMA転送を制御する第2のDMA制御部としての従DMA制御部25、信号の切り替えを行う切替部としてのマルチプレクサ(MUX)28、画像形成部10などを備えている。画像形成部10は、画像処理部21で画像処理された画像データから画像形成用のデータを生成して所定の用紙に画像を形成する。主DMA制御部22は、レジスタ部23、DMA起動部24などを備え、従DMA制御部25は、レジスタ部26、DMA起動部27などを備えている。なお、以下の説明では、信号がハイレベルのときにアクティブとして説明するが、ローレベルのときにアクティブであってもよい。
主DMA制御部22は、主DMA転送及び第1の処理としての主画像処理(例えば、原稿を読み取り、読み取った原稿画像を処理して印刷データを形成するまでの一連の画像処理など)の制御を行う。また、従DMA制御部25は、従DMA転送及び第2の処理としての従画像処理(例えば、読み取った原稿画像からプレビュー用のサムネイル画像の生成など)の制御を行う。
レジスタ部23は、転送元アドレス、転送先アドレス、転送データサイズなどの主DMA転送を設定するための設定値、画像処理部21での主画像処理を設定するための主画像処理設定値などのレジスタ値を保持する。レジスタ部23は、保持している主DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET0を所定の時点(例えば、CPUからレジスタライト・リード要求REG_RWが入力された時点)でマルチプレクサ28へ出力する。
また、レジスタ部23は、マルチプレクサ28を介して画像処理部21からの履歴情報HIST0を保持し、保持している履歴情報HIST0をCPUへ出力することができる。また、レジスタ部23は、保持している転送サイズレジスタ値REG_SIZE0をDMA起動部24へ出力する。
DMA起動部24は、CPUからレジスタライト・リード要求REG_RWが入力された場合、主DMA起動信号DMA_ST0をハイレベル(Hi)としてマルチプレクサ28へ出力する。また、DMA起動部24は、レジスタ部23から転送サイズレジスタ値REG_SIZE0が入力され、画像処理部21から履歴情報HIST0が入力された場合、主DMA起動信号DMA_ST0をローレベル(Lo)としてマルチプレクサ28へ出力する。
レジスタ部26は、転送元アドレス、転送先アドレス、転送データサイズなどの従DMA転送を設定するための設定値、画像処理部21での従画像処理を設定するための従画像処理設定値などのレジスタ値を保持する。レジスタ部26は、保持している従DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET1を所定の時点(例えば、CPUからレジスタライト・リード要求REG_RWが入力された時点)でマルチプレクサ28へ出力する。
また、レジスタ部26は、マルチプレクサ28を介して画像処理部21からの履歴情報HIST1を保持し、保持している履歴情報HIST1をCPUへ出力することができる。また、レジスタ部26は、保持している転送サイズレジスタ値REG_SIZE1をDMA起動部27へ出力する。
また、レジスタ部26は、DMA起動部27からの従DMA起動信号DMA_ST1の立下りを検知し、従DMA起動信号DMA_ST1の立下りの時点で、履歴情報HIST1と保持しているレジスタ値から処理再開後のレジスタ値を算出し保持する。
DMA起動部27は、CPUからレジスタライト・リード要求REG_RWが入力された場合、処理設定(REG_SET1)の時間経過後に従DMA起動信号DMA_ST1をハイレベル(Hi)としてマルチプレクサ28へ出力する。また、DMA起動部27は、従DMA起動信号DMA_ST1がハイレベル(Hi)の場合に、CPUからの選択信号としてのセレクト信号SELがローレベル(Lo)になったときに従DMA起動信号DMA_ST1を一旦ローレベル(Lo)とするとともに、セレクト信号SELがハイレベル(Hi)となったときに、従DMA起動信号DMA_ST1を再度ハイレベル(Hi)にし、従DMA起動信号DMA_ST1をレジスタ部26及びマルチプレクサ28へ出力する。
マルチプレクサ28は、CPUからのセレクト信号SELがローレベル(Lo)の場合には、主DMA制御部22からの信号を画像処理部21へ出力し、セレクト信号SELがハイレベル(Hi)の場合には、従DMA制御部25からの信号を画像処理部21へ出力する。
画像処理部21は、マルチプレクサ28からのDMA起動信号DMA_STを検知して、DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET(REG_SET0又はREG_SET1のいずれか)に従って画像処理を行い、処理履歴HISTをマルチプレクサ28へ出力する。
なお、レジスタ部23とレジスタ部26とはCPUから見て別個独立に構成されている。すなわち、それぞれ別のアドレスが割り当てられており、CPUは別個独立に所要の設定値を設定することができる。CPUがレジスタ部23に対して動作している場合でも、レジスタ部26は動作しない。また、CPUがレジスタ部26に対して動作している場合でも、レジスタ部23は動作しない。
図2は従DMA制御部25に備えられたレジスタ部26の構成の一例を示すブロック図である。レジスタ部26は、レジスタ設定保持回路261、アドレス算出回路262、比較回路263などを備えている。
レジスタ設定保持回路261は、CPUからのレジスタライト・リード要求REG_RWに対して設定値の保持や保持した設定値の出力を行うことができ、例えば、従DMA転送開始アドレスST_ADRをアドレス算出回路262及び比較回路263へ出力する。
比較回路263は、従DMA起動信号DMA_ST1の立下りを検知して、従DMA起動信号DMA_ST1の立下り時点で履歴情報HIST1を用いて、従DMA転送再開時に画像処理部21による処理が前回の続きからとなるように実際の画像処理量AJSTを算出し、算出した画像処理量AJSTをアドレス算出回路262へ出力する。
アドレス算出回路262は、DMA転送開始アドレスST_ADRと比較回路263から出力された画像処理量ADJTを用いて、従DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET1を算出し、算出した従DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET1を出力する。
DMA転送は、通常は連続ではなく、例えば、1回の転送で256バイトのデータを転送する動作となる。履歴情報HIST1の中に、従DMA起動信号DMA_ST1がハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)になった時に転送中だったアドレス及び転送済みバイト数を含めることにより、比較回路263は、履歴情報HIST1と1回の転送コマンドでのDMA転送量とを比較すれば、コマンドシーケンスの途中で停止したのか、コマンドシーケンスが完了してから停止したのかを知ることができる。
したがって、コマンドシーケンス途中で停止した場合は、そのコマンドは無効として、1回前のコマンドまで転送が完了していると判断することができる。このように、比較回路263は、DMA転送を一旦停止した際に転送途中だったデータを無効として、実際に画像処理が完了した画像処理量AJSTをアドレス算出回路262へ出力することができる。
アドレス算出回路262は、DMA転送開始アドレスST_ADRと比較回路263からの画像処理量AJSTを加算して、従DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET1として出力することで、従DMA転送が一旦停止したとしても、次に転送再開したときに前回の続きから画像処理を再開可能である。
従DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET1のn回目処理設定(1つの従画像処理を複数回に分けた場合のn回目の処理設定)に要する時間は、主DMA制御部22のレジスタ部23の再設定時間と比較して非常に短いので、単一のDMA制御部を用いて主画像処理と従画像処理とを行うよりも高速に画像処理することができる。なお、ここでは一例として、DMA転送アドレスをDMA転送量単位で比較しているが、例えば、画像処理が1ライン単位毎の処理であれば、DMA転送開始アドレスST_ADRを1ライン単位で再開できるように構成すればよい。また、履歴情報HIST1中に転送中のアドレスを含めるとしたが、履歴情報HIST1の内容を限定するものではなく、例えば、転送済みのライン数等を含めることもでき、履歴情報HIST1の内容を所望の構成に変更することができる。
図3及び図4は実施の形態1のDMA転送のタイムチャートである。図3及び図4に示すように、CPUからのセレクト信号SELがローレベル(Lo)のとき、主DMA起動信号DMA_ST0及び主DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET0が、それぞれDMA起動信号DMA_ST及びDMA転送設定・画像処理設定値REG_SETとなるため、T1〜T3の期間では、主画像処理が行われる。
T4の時点で、セレクト信号SELがハイレベル(Hi)となると、従DMA起動信号DMA_ST1及び従DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET1が、それぞれDMA起動信号DMA_ST及びDMA転送設定・画像処理設定値REG_SETとなるため、T4〜T6の期間では、従画像処理が行われる。
また、DMA起動部27は、従DMA起動信号DMA_ST1がハイレベル(Hi)の場合に、CPUからの選択信号としてのセレクト信号SELがローレベル(Lo)になったとき(T6の時点)に従DMA起動信号DMA_ST1を一旦ローレベル(Lo)とする(T7の時点)とともに、セレクト信号SELがハイレベル(Hi)となったとき(T10の時点)に、従DMA起動信号DMA_ST1を再度ハイレベル(Hi)にし(T11の時点)、従DMA起動信号DMA_ST1をレジスタ部26及びマルチプレクサ28へ出力する。
ただし、T6の時点でセレクト信号SELがローレベル(Lo)となり、T6よりも後のT7の時点で従DMA起動信号DMA_ST1がローレベル(Lo)となっているが、T6〜T7期間では、セレクト信号SELがローレベル(Lo)のため、画像処理部21へ出力されるDMA起動信号DMA_STはローレベル(Lo)となり、従画像処理は停止している。T7の時点で、比較回路263は、従DMA転送が途中で打ち切られたことを検知できるので、データDATA/転送コントロール信号CONTROLは、実際に転送完了したところまでを転送済みのデータとして表現している。
また、T7の時点で、アドレス算出回路262は、次の転送開始アドレスを算出し、従継続処理設定のための設定値を従DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET1として出力可能であるが、セレクト信号SELがローレベル(Lo)であるため、DMA転送設定・画像処理設定値REG_SETとして出力されない。
T10の時点で、セレクト信号SELがハイレベル(Hi)になると、従継続処理設定のための従DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET1がDMA転送設定・画像処理設定値REG_SETとして出力される。そして、T10〜T12の期間で、従画像処理の続きの処理が行われる。T10〜T11の期間である継続処理設定期間は、ローカルバス等を経由せずに行われる設定であり、従DMA制御部25から画像処理部21に対する直接的な設定処理であることから、T1〜T2の期間における処理設定のようなローカルバス経由での設定処理に比べると、数千倍の速度(例えば、50μsec程度)で設定することができ、無駄な設定期間を最小限に抑えることができる。本動作を繰り返すことで、主画像処理の処理速度を低下させることなく、別の従画像処理を効率よく処理することができる。
上述のように、1つの画像処理部21に対して、主DMA制御部22と従DMA制御部25とを備えることで、主DMA転送による主画像処理(例えば、原稿を読み取り、読み取った原稿画像を処理して印刷データを形成するまでの一連の画像処理など)を行う際の頁間に、従DMA転送による従画像処理(例えば、読み取った原稿画像からプレビュー用のサムネイル画像の生成など)を行うことができるので、主画像処理の処理速度を低下させることなく、別の従画像処理を行うことができる。また、1つのDMA制御部で異なる(主と従)画像処理のための設定値の書き換えを行う必要がないので、効率的な画像処理を行うことができる。
実施の形態2
図5は実施の形態2の画像形成装置の要部構成の一例を示すブロック図である。実施の形態1との相違点は、SEL生成部38を備える点である。すなわち、実施の形態1では、セレクト信号SELは、CPUから出力される構成であったが、実施の形態2では、SEL生成部38がセレクト信号を生成して出力する。
画像形成装置は、画像処理部31、画像処理部31とメモリ(内部バス)との間の主DMA転送を制御する主DMA制御部32、画像処理部31とメモリ(内部バス)との間の従DMA転送を制御する従DMA制御部35、信号の切り替えを行う切替部としてのマルチプレクサ(MUX)39、SEL生成部38、画像形成部10などを備えている。主DMA制御部32は、レジスタ部33、DMA起動部34などを備え、従DMA制御部35は、レジスタ部36、DMA起動部37などを備えている。なお、画像処理部31、主DMA制御部32、従DMA制御部35、マルチプレクサ(MUX)39の動作は、実施の形態1と同様である。
SEL生成部38は、主DMA起動信号DMA_ST0からセレクト信号SELを生成し、生成したセレクト信号SELをDMA起動部37及びマルチプレクサ39へ出力する。SEL生成部38は、主DMA起動信号DMA_ST0がハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)になった時点で、セレクト信号SELをローレベル(Lo)からハイレベル(Hi)にし、主DMA起動信号DMA_ST0がローレベル(Lo)からハイレベル(Hi)になった時点で、セレクト信号SELをハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)にする。
セレクト信号SELを主DMA起動信号DMA_ST0から生成することにより、従画像処理の開始及び終了の時点は、それぞれ主画像処理の終了及び開始の時点に同期し、主画像処理での頁間の時間間隔を考慮することなく従画像処理を行うことができる。
図6及び図7は実施の形態2のDMA転送のタイムチャートである。図6及び図7に示すように、T1〜T2の期間は、主画像処理の1頁目の処理設定期間である。ただし、図3及び図4の場合では、1頁目の処理設定(REG_SET)は、主DMA起動信号DMA_ST0がハイレベル(Hi)になる前から行われるのに対し、図6及び図7の場合には、1頁目の処理設定(REG_SET)は、主DMA起動信号DMA_ST0がハイレベル(Hi)の間に行われる。
同様に、従画像処理の処理設定(REG_SET1)も従DMA起動信号DMA_ST1がハイレベル(Hi)の間に行われる。また、セレクト信号SELは、一例として、主DMA起動信号DMA_ST0の反転信号として表わしている。これにより、CPUからは、特にセレクト信号SELを出力する必要がなく、主画像処理の起動タイミング(例えば、スキャナ画像の入力により紙のサイズを検知した後に起動する等、画像形成装置の読み込み系のハード的な要因で決定される)の制御のみで、頁間の従画像処理も動作させることができる。
上述したように、セレクト信号SELを主DMA制御部32からの主DMA起動信号DMA_ST0を用いて生成することで、主画像処理における頁間の時間間隔を予め予測するなど考慮することなく従画像処理を実現することができる。このため、画像形成装置毎に主画像処理の頁間隔が異なる場合には、装置が変わる毎に頁間隔を考慮したセレクト信号SELの出力制御、及び頁間での従画像処理のライン数の再計算などの煩雑な処理を行う必要がない。
実施の形態3
図8は実施の形態3の画像形成装置の要部構成の一例を示すブロック図である。実施の形態2との相違点は、SEL生成部が、主DMA起動信号DMA_ST0に加えて、CPUからのレジスタライト・リード要求REG_RWに基づいてセレクト信号SELを生成する点である。
画像形成装置は、画像処理部41、画像処理部41とメモリ(内部バス)との間の主DMA転送を制御する主DMA制御部42、画像処理部41とメモリ(内部バス)との間の従DMA転送を制御する従DMA制御部45、信号の切り替えを行う切替部としてのマルチプレクサ(MUX)49、SEL生成部48、画像形成部10などを備えている。主DMA制御部42は、レジスタ部43、DMA起動部44などを備え、従DMA制御部45は、レジスタ部46、DMA起動部47などを備えている。なお、画像処理部41、主DMA制御部42、従DMA制御部45、マルチプレクサ(MUX)49の動作は、実施の形態1、2と同様である。
SEL生成部48は、主DMA起動信号DMA_ST0と、CPUからのレジスタライト・リード要求REG_RWとに基づいてセレクト信号SELを生成する。すなわち、SEL生成部48は、主DMA起動信号DMA_ST0がハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)になった時点で、セレクト信号SELをローレベル(Lo)からハイレベル(Hi)にする。また、SEL生成部48は、CPUからのレジスタライト・リード要求REG_RWがローレベル(Lo)からハイレベル(Hi)になる時点、すなわち、主画像処理の処理設定のための主DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET0がローレベル(Lo)からハイレベル(Hi)になる時点でセレクト信号SELをハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)にする。
実施の形態2の構成では、セレクト信号SELを、レジスタライト・リード要求REG_RWと主DMA起動信号DMA_ST0とから生成するため、DMA起動タイミングに関してCPUによる制御が必要なく、主画像処理の頁間に従画像処理を実行することができる。また、セレクト信号SELをハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)に変化させるタイミングは、主DMA制御部42のレジスタ部43へのアクセスタイミング(すなわち、主DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET0の立上がり時点)であり、通常のDMA制御シーケンスに基づいた手順で処理を行うことができ、通常と異なる特別なDMA制御シーケンスを実現するための専用の回路は必要なく、簡易な回路で実現することができる。
図9及び図10は実施の形態3のDMA転送のタイムチャートである。図9及び図10に示すように、セレクト信号SELは、主DMA起動信号DMA_ST0がハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)になった時点(T3の時点)でローレベル(Lo)からハイレベル(Hi)になる(図9のA)。また、セレクト信号SELは、主画像処理の2頁目の処理設定のために主DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET0がローレベル(Lo)からハイレベル(Hi)になった時点(T6の時点)でハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)になる(図9のB)。
これにより、主DMA転送による頁間の空き時間を予め算出することなく従DMA転送と従画像処理を行うことができる。また、転送設定情報をレジスタ部43に保持させるための設定信号(主DMA転送設定・画像処理設定値REG_SET0)により主DMA転送に切り替えるので、独自の制御シーケンスではなく、通常のDMA制御シーケンスに従った手順による処理を実現することができる。
実施の形態4
図11は実施の形態4の画像形成装置の要部構成の一例を示すブロック図である。実施の形態2、3との相違点は、SEL生成部に加えて、TRG生成部58を備える点である。
画像形成装置は、画像処理部51、画像処理部51とメモリ(内部バス)との間の主DMA転送を制御する主DMA制御部52、画像処理部51とメモリ(内部バス)との間の従DMA転送を制御する従DMA制御部55、信号の切り替えを行う切替部としてのマルチプレクサ(MUX)60、TRG生成部58、SEL生成部59、画像形成部10などを備えている。主DMA制御部52は、レジスタ部53、DMA起動部54などを備えており、従DMA制御部55は、レジスタ部56、DMA起動部57などを備えている。なお、画像処理部51、主DMA制御部52、従DMA制御部55、マルチプレクサ(MUX)60の動作は、実施の形態1〜3と同様である。
TRG生成部58は、CPUからのレジスタライト・リード要求REG_RWに基づいて、主DMA制御部52のレジスタ部53へのアクセスを検知して、終了トリガEND_TRGをハイレベル(Hi)にして従DMA制御部55のDMA起動部57及び画像処理部51へ出力する。
DMA起動部57は、終了トリガEND_TRGを検知して、従DMA起動信号DMA_ST1をハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)にする。そして、DMA起動部57は、従DMA起動信号DMA_ST1をローレベル(Lo)にした時点から所定の時間経過後に、DMA停止信号DMA_STOPをSEL生成部59へ出力する。
画像処理部51は、TRG生成部58からの終了トリガEND_TRGを検知して、従DMA転送のキャンセル処理を実行することができる。
SEL生成部59は、主DMA起動信号DMA_ST0がハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)になるのを検知して、セレクト信号SELをローレベル(Lo)からハイレベル(Hi)にする。また、SEL生成部59は、DMA停止信号DMA_STOPがハイレベル(Hi)になったことを検知して、セレクト信号SELをハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)にする。
上述の構成により、画像処理部51は、主DMA制御部52の起動前に、終了トリガEND_TRGがハイレベル(Hi)になるのを検知することで、内部バスへのDMA転送キャンセル処理を実施することができる。また、DMA起動部57は、終了トリガEND_TRGを検知した時点から、ある時間経過した後に従DMA起動信号DMA_ST1をローレベルにすることで、終了トリガEND_TRGがハイレベル(Hi)になった後に従DMA起動信号DMA_ST1がローレベル(Lo)になるまでに一定の遷移期間を設けることができる。また、従DMA起動信号DMA_ST1がローレベル(Lo)になった後でDMA停止信号DMA_STOPがハイレベル(Hi)となり、SEL生成部59は、DMA停止信号DMA_STOPを用いてセレクト信号SELを生成するので、マルチプレクサ60での従DMA転送(従画像処理)から主DMA転送(主画像処理)への切り替えは、従DMA起動信号DMA_ST1がローレベル(Lo)になった後となる。
以上により、終了トリガEND_TRGがハイレベル(Hi)となり、画像処理部51が、DMA転送キャンセル処理完了するまでの期間、画像処理部51へ出力されるDMA起動信DMA_STをハイレベル(Hi)に保つことが可能である。これにより、DMA転送途中の停止時の内部バスロックの回避、及び従画像処理の継続処理を確実に実施することが可能である。
図12及び図13は実施の形態4のDMA転送のタイムチャートである。図12及び図13に示すように、セレクト信号SEL信号をハイレベル(Hi)にするタイミングは、図9の場合と同様にT3の時点である(図12のA)。しかし、従DMA起動信号DMA_ST1をローレベル(Lo)にするタイミングは、図9の場合と異なる。以下、従DMA起動信号DMA_ST1をローレベル(Lo)にするタイミングについて説明する。
まず、主DMA制御部52のレジスタ部53へのアクセスを、CPUからのレジスタライト・リード要求REG_RWに基づいて、T6の時点で検知する(図12のB)。これにより、T6の時点で終了トリガEND_TRGがハイレベル(Hi)になる。
終了トリガEND_TRGがハイレベル(Hi)になったのを検知した後、T7の時点で従DMA起動信号DMA_ST1がローレベル(Lo)となるが(図12のC)、セレクト信号SELは、ハイレベル(Hi)を維持しているため、画像処理部51へ出力されるDMA起動信号DMA_STもT6〜T7期間ではハイレベル(Hi)を維持する。画像処理部51は、このT6〜T7の期間に内部バスへの終了処理を実施することができる。
T7の時点で内部バスへの終了処理が完了し、従DMA起動信号DMA_ST1がローレベル(Lo)になったため、セレクト信号SELはハイレベル(Hi)からローレベル(Lo)になる(図12のD)。セレクト信号SEL信号がローレベル(Lo)になった後、主DMA制御部52は、画像処理部51へのレジスタ設定REG_SET0を実行する。
なお、T6〜T7の期間は、主DMA制御部52へのCPUからのレジスタライト・リード要求REG_RWが実行されているが、セレクト信号SELがハイレベル(Hi)であるため、画像処理部51へのレジスタ設定REG_SETへ設定内容は反映されず、T6〜T7期間のレジスタライト情報はレジスタ部53に一旦保持され、T7〜T8期間で画像処理部51に対してレジスタ設定(主2頁目処理設定)を実行する。
以上により、従画像処理時にセレクト信号SELがローレベル(Lo)になるタイミングを従DMA起動信号DMA_ST1がローレベル(Lo)になった後にすることで、内部バスのロックを回避し、継続処理を確実に実施することで、正常に従画像処理を実行することができる。
したがって、実施の形態4では、主DMA転送による頁間の空き時間を予め算出することなく従DMA転送と従画像処理を行うことができる。また、転送設定情報をレジスタ部に保持させるための設定信号により主DMA転送に切り替えるので、独自の制御シーケンスではなく、通常のDMA制御シーケンスに従った手順による処理を実現することができる。また、従DMA起動信号により従DMA転送の終了を待って主DMA転送に切り替えて、従画像処理の従DMA起動信号DMA_ST1をローレベル(Lo)にする前に、内部バスの終了処理を完了させることができ、従DMA転送や従画像処理の途中で従DMA転送が打ち切られるという事態を確実に防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、画像処理部とメモリとの間をDMA転送する場合に、例えば、複数頁の原稿が読み取られ、複数頁の画像データを処理(主画像処理)するときに、各頁間の画像データ処理を行っていない期間に画像処理部が動作をしていないという無駄な期間を少なくすることができる。そして、頁間の画像処理部が動作していない期間に、主画像処理とは別の従画像処理を行うことができるので、1つの画像処理部に対して、主画像処理の処理速度を低下させることなく、別の画像処理を効率的に行うことができる。
上述の実施の形態では、画像データを処理する画像処理部を例として説明したが、本発明は、画像処理部と記憶部との間のDMA転送に限定されるものではなく、画像データ以外のデータを処理する処理部と記憶部との間のDMA転送についても適用することができる。
上述の実施の形態において、2つのDMA制御部による制御を主DMA転送及び主画像処理並びに従DMA転送及び従画像処理と称しているが、これは異なる画像処理を区別するための便宜上の表現であって、一方のDMA転送及び画像処理が他方のDMA転送及び画像処理に依存するわけではなく、それぞれのDMA制御部により、一方の処理が行われていない間の時間を利用して他方の処理が独立に行われる。
10 画像形成部
21、31、41、51 画像処理部(処理部)
22、32、42、52 主DMA制御部(第1のDMA制御部)
25、35、45、55 従DMA制御部(第2のDMA制御部)
23、33、43、53 レジスタ部(保持部)
26、36、46、56 レジスタ部
24、27、34、37、44、47、54、57 DMA起動部
28、39、49、60 マルチプレクサ(切替部)
38、48、59 SEL生成部(選択信号生成手段)
58 TRG生成部(選択信号生成手段)
261 レジスタ設定保持回路
262 アドレス算出回路
263 比較回路

Claims (7)

  1. データを処理する処理部と、該処理部による処理前又は処理後の少なくとも一方のデータを記憶するための記憶部とを備える処理装置において、
    前記処理部と前記記憶部との間の第1のDMA転送を制御する第1のDMA制御部と、
    前記第1のDMA転送が行われていない場合に、前記処理部と前記記憶部との間の第2のDMA転送を制御する第2のDMA制御部と
    を備えることを特徴とする処理装置。
  2. 所定の選択信号に基づいて、前記第1のDMA制御部による第1のDMA転送又は前記第2のDMA制御部による第2のDMA転送のいずれかに切り替える切替部を備えることを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記第1のDMA制御部は、
    前記第1のDMA転送の開始及び終了を決定するための起動信号を前記処理部へ出力するようにしてあり、
    前記起動信号に基づいて前記選択信号を生成する選択信号生成手段を備え、
    前記切替部は、
    前記選択信号生成手段で生成した選択信号に基づいて、前記第1のDMA転送が行われていない場合に、前記第2のDMA転送に切り替えるように構成してあることを特徴とする請求項2に記載の処理装置。
  4. 前記第1のDMA制御部は、
    前記第1のDMA転送の終了を決定するための起動信号を前記処理部へ出力するようにしてあり、
    所定の設定信号に基づいて前記第1のDMA転送に関する転送設定情報を保持する保持部を備え、
    前記起動信号及び前記設定信号に基づいて前記選択信号を生成する選択信号生成手段を備え、
    前記切替部は、
    前記選択信号生成手段で生成した選択信号に基づいて、前記第1のDMA転送が行われていない場合に、前記第2のDMA転送に切り替えるように構成してあることを特徴とする請求項2に記載の処理装置。
  5. 前記第1のDMA制御部は、
    前記第1のDMA転送の終了を決定するための第1の起動信号を前記処理部へ出力するようにしてあり、
    前記第2のDMA制御部は、
    前記第2のDMA転送の終了を決定するための第2の起動信号を前記処理部へ出力するようにしてあり、
    前記第1の起動信号及び前記第2の起動信号に基づいて前記選択信号を生成する選択信号生成手段を備え、
    前記切替部は、
    前記選択信号生成手段で生成した選択信号に基づいて、前記第1のDMA転送が行われていない場合に、前記第2のDMA転送に切り替えるように構成してあることを特徴とする請求項2に記載の処理装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の処理装置と、該処理装置で処理された画像データに基づいて画像を形成する画像形成部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. データを処理する処理部と、該処理部による処理前又は処理後の少なくとも一方のデータを記憶するための記憶部とを備える処理装置による処理方法において、
    前記処理部と前記記憶部との間の第1のDMA転送を制御する第1のDMA制御部による第1のDMA転送が行われていない場合に、前記処理部と前記記憶部との間の第2のDMA転送を制御する第2のDMA制御部による第2のDMA転送を行うことを特徴とする処理方法。
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