JP2010169040A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2010169040A
JP2010169040A JP2009013457A JP2009013457A JP2010169040A JP 2010169040 A JP2010169040 A JP 2010169040A JP 2009013457 A JP2009013457 A JP 2009013457A JP 2009013457 A JP2009013457 A JP 2009013457A JP 2010169040 A JP2010169040 A JP 2010169040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
hole
valve
pressure control
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009013457A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5239895B2 (ja
Inventor
Toshio Jinno
敏夫 神野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009013457A priority Critical patent/JP5239895B2/ja
Publication of JP2010169040A publication Critical patent/JP2010169040A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5239895B2 publication Critical patent/JP5239895B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】圧力制御弁の挙動を安定させることができる燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】アーマチャ42を構成する円柱部47の外周面部には、半径方向に凹となるアーマチャ用溝部分81が形成される。また縦孔45の内壁には、半径方向に凹となるバルブボデー用溝部分80が形成される。バルブボデー用溝部分80は、軸方向Zに沿って延びるように形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
従来、圧力制御室内の燃料圧力を圧力制御弁にて調整することで、弁部材に作用する閉弁方向の付勢力を制御し、弁部材の開閉動作を制御する燃料噴射弁が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の燃料噴射弁では、圧力制御弁を開弁動作させることによって、圧力制御室内の燃料を、圧力制御室出口側オリフィスを介して低圧側に排出させる。これによって圧力制御室内の燃料圧力を低下させ、弁部材に作用する閉弁方向の付勢力を低下させ、弁部材を開弁動作させている。
特開2006−194237号公報
前述の従来技術では、圧力制御弁のシャフト部分をバルブボデーに形成される縦孔に挿入し、縦孔によって圧力制御弁が上下方向に案内される。圧力制御弁の開閉動作時に、シャフト部分と縦孔とが摺動する部分には、微小なクリアランスが設定されている。このようなクリアランスの寸法は、圧力制御弁の上下動時の摺動ガタを小さくし、圧力制御弁の挙動を一律に保つように設定される。
しかしながら、燃料に含まれる微細な異物がクリアランスに侵入することによって、異物が摺動を阻害することがある。これによって圧力制御弁の挙動が不安定となり、弁部材の開閉動作に微小な不安定挙動をもたらすという問題がある。
そこで、本発明は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、圧力制御弁の挙動を安定させることができる燃料噴射弁を提供することを目的とする。
本発明は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、燃料が噴射される噴孔が形成される筒状のハウジングと、
ハウジング内に設けられ、ハウジングの軸方向に往復変位することによって噴孔を開閉して、噴孔からの燃料の噴射を断続する弁部材と、
ハウジング内に圧力を高めた燃料を供給するための供給部と、
ハウジングの内部に形成され、供給部から供給される高圧の燃料を噴孔に導く高圧燃料通路と、
ハウジングの内部に形成され、高圧燃料通路を流れる燃料が供給される圧力制御室と、
圧力制御室と、燃料をハウジング外へ排出するための排出通路とを連通する連通路と、
連通路を開閉することによって、圧力制御室内の燃料を排出通路へ排出および排出の停止を制御する駆動手段と、を含み、
圧力制御室の圧力は、噴孔とは反対側に位置する弁部材の端部に、弁部材を閉弁する方向に作用し、
駆動手段は、
ハウジングの内周面部に固定され、軸方向に貫通するように貫通孔が形成される固定部と、
固定部に対して軸方向に変位し、連通路を開閉する圧力制御弁と、
圧力制御弁を、連通路を閉じる方向に押し付ける弾性部材と、
通電されることによって連通路を開くように圧力制御弁を吸引する磁力を発生するコイルと、を含み、
圧力制御弁は、
貫通孔に挿通されて軸方向に摺動するように配置される軸部と、
噴孔側とは反対側に位置する軸部の端部に設けられ、半径方向外方に突出し、固定部に対する噴孔側への圧力制御弁の変位を規制する羽根部と、を有し、
軸部の外周面部および貫通孔の内壁の少なくともいずれか一方には、半径方向に凹となり、軸方向に延びる溝部分が形成されることを特徴とする燃料噴射弁である。
請求項1に記載の発明に従えば、圧力制御弁の軸部は、固定部の貫通孔に挿通し、軸方向に摺動する。したがって軸部の外周面部と貫通孔の内壁とは、一部が接触する。また軸部の外周面部および貫通孔の内壁の少なくともいずれか一方には、半径方向に凹となる溝部分が形成される。したがって溝部分は、対向する面部とは確実に離間するようになる。このように軸部の外周面部と貫通孔の内壁とには、摺動するために接触する部分と、溝部分によって離間する部分とが形成される。このように軸部が摺動するために接触する部分の機能は、摺動ガタの抑制である。したがって摺動部分のクリアランスを小さくして、摺動部分をできるだけ燃料が通過しないように液密に構成する必要がないので、固定部の噴孔側と反噴孔側とを隔離する必要はなく、本発明のように溝部分を形成してもなんら問題ない。
これによって軸部の外周面部と貫通孔の内壁との間に、燃料に含まれる異物が侵入した場合であっても、軸方向に延びる溝部分に異物を収容することができる。したがって従来技術のように溝部分がなく、摺動部分に異物を収容する空間がないような構成に比べて、異物が軸部の摺動を阻害することを抑制することができる。このように両者が接触する部分は、摺動ガタを抑制する機能を有し、両者が離間する溝部分は、異物を排出するための空間として機能し、本発明ではこれらが併設されることになる。
また溝部分は軸方向に延びるように形成される。圧力制御弁が開弁すると、圧力制御室からの燃料は噴孔側から反噴孔側に流下するので、溝部分が周方向に延びる構成に比べて、軸方向に延びる溝部分によって収容されている異物を噴孔側から反噴孔側に押し流す効果を得ることができる。これによって軸方向に延びる溝部分によって、異物の排出性を向上することができる。
また軸方向に延びる溝部分を、たとえば摺動部分の軸方向の略全域にわたって形成することによって、溝部分を一部に形成する構成よりも、異物をより効率よく収容し、異物を摺動部分外へ排出することができる。このように本発明では、異物によって圧力制御弁の挙動が不安定になることを防止することができる。これによって圧力制御弁を高精度に動作させることができる。
また請求項2に記載の発明では、溝部分は、軸部の外周面部と貫通孔の内壁とにそれぞれ形成され、
軸部に形成される溝部分と貫通孔の内壁に形成される溝部分とは、互いに交差する方向に延びることを特徴とする。
請求項2に記載の発明に従えば、溝部分は、軸部と貫通孔の内壁との両方に形成され、各溝部分は互いに交差する方向に延びる。これによって軸部の外周面部と貫通孔の内壁とが摺動するために一部が接触する接触部分は、各溝部分によって仕切られ、接触部分の領域が小さくなる。これによって異物が接触部分に侵入した場合には、圧力制御弁が軸方向に変位することによって、接触部分から異物が移動して、異物が各溝部分に収容される可能性を大きくすることができる。したがって接触部分に異物が侵入している時間をできるだけ短くすることができる。
さらに請求項3に記載の発明では、溝部分は、軸方向に螺旋状に延びるように形成されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明に従えば、溝部分は、螺旋状に延びるように形成されるので、溝部分は軸方向に対して斜めに延びる。このように溝部分を螺旋状にして、斜めに延びるように形成することによって、溝部分の幅寸法が同一である場合に溝部分が設けられる面積を溝部分が軸方向に沿って延びる構成に比べて、大きくすることができる。したがって異物が溝部分によって収容される確率を多くすることができる。
さらに請求項4に記載の発明では、軸部に形成される溝部分は、軸部の周方向に沿って延び、
貫通孔の内壁に形成される溝部分は、固定部における軸方向の一端部から他端部まで軸方向に沿って延びることを特徴とする。
請求項4に記載の発明に従えば、貫通孔の内壁に形成される溝部分は、軸方向の一端面部から他端面部まで延びるので、軸方向に沿って加工用工具を移動させるだけで溝部分を固定部に形成することができる。これによって貫通孔の内壁に溝部分を容易に形成することができる。また軸部に形成される溝部分は、周方向に沿って延びるので、旋盤などによって溝部分を軸部に容易に形成することができる。このように本発明の効果を達成することができる溝部分を容易に形成することができる。
第1実施形態の燃料噴射弁10の全体構成を示す断面図である。 燃料噴射弁10の要部を拡大した断面図である。 バルブボデー41を示す平面図である。 バルブボデー41を示す断面図である。 アーマチャ42を示す正面図である。 バルブボデー41およびアーマチャ42を拡大した断面図である。 第2実施形態のバルブボデー41を示す断面図である。 第2実施形態のアーマチャ42を示す正面図である。 バルブボデー41およびアーマチャ42を拡大した断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。各実施形態で先行する実施形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。また各実施形態にて構成の一部を説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している実施形態と同様とする。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に関して、図1〜図6を用いて説明する。図1は、第1実施形態の燃料噴射弁10の全体構成を示す断面図である。図2は、燃料噴射弁10の要部を拡大した断面図である。燃料噴射弁10は、たとえばディーゼルエンジン用コモンレール式燃料噴射装置に用いられるものである。燃料噴射弁10は、エンジンのエンジンヘッド(図示せず)に搭載され、高圧燃料を蓄積するコモンレール(図示せず)から供給される高圧燃料をエンジンの各気筒内に直接噴射するように構成されている。燃料噴射弁10は、ノズル部11、ノズルホルダ部12、および圧力制御部13を備える。
ノズル部11は、リテーニングナット14によってノズルホルダ部12と結合されている。ノズル部11は、ノズルボデー15およびニードル16を備える。ノズルボデー15には、内部に軸方向Zに延びる棒状の凹部であって、ニードル16が収容されるニードル収容孔17が形成されている。ニードル収容孔17の先端部には、ニードル収容孔17の内壁とノズルボデー15の外壁とを連通する噴孔18が形成されている。ニードル収容孔17の噴孔18の上流側にはニードル16が着座する弁座19が形成されている。
以下、燃料噴射弁10を示す方向として、ニードル収容孔17が延びる方向を軸方向Z(図1における上下方向)と称し、軸方向Zの一方を開弁方向Z1または上方Z1(図1における上方)と称し、軸方向Zの他方を閉弁方向Z2または下方Z2(図1における下方)と称することがある。
ノズルボデー15には、ニードル収容孔17の側壁に接続するノズルボデー用通路20が形成されている。ノズルボデー用通路20は、高圧燃料通路として機能し、ニードル収容孔17に高圧燃料を供給する。
ニードル16は、軸方向Zに延びる棒状に形成され、ニードル収容孔17に収容される。ニードル16がニードル収容孔17に収容されると、ニードル16の外壁およびニードル収容孔17の内壁によって囲まれる燃料溜り室21が形成される。燃料溜り室21は、ノズルボデー用通路20および噴孔18に連通している。ニードル16は、受圧部22を有している。燃料溜り室21に燃料が供給されると、その燃料圧力が受圧部22に作用する。受圧部22に燃料圧力が作用すると、ニードル16には、ニードル16を開弁方向Z1に押し上げる力が働く。
ニードル16は弁部材であり、ニードル16が弁座19に着座すると、燃料溜り室21と噴孔18との連通が遮断される。このため、燃料溜り室21に高圧燃料が供給されていても噴孔18から燃料は噴射されない。ニードル16が弁座19から離れると燃料溜り室21と噴孔18とが連通するので、噴孔18から燃料が噴射される。
ノズルホルダ部12は、ノズル部11を一方の端部で支持するとともに、圧力制御部13を他方の端部で支持する。ノズルホルダ部12は、ロアボデー23、コマンドピストン24、コイルスプリング25、およびオリフィスプレート26を備える。
ロアボデー23は、軸方向Zに延びる棒状に形成され、下方Z2の端部にノズルボデー15を支持している。換言すると、ロアボデー23は、筒状のハウジングとして機能する。ロアボデー23は、コモンレール(図示せず)から延びる燃料パイプ(図示せず)が接続される高圧開口部27を有している。したがって高圧開口部27は、ロアボデー23内に圧力を高めた燃料である高圧燃料を供給するための供給部として機能する。高圧開口部27には、フィルタ部材28が取り付けられ、燃料噴射弁10内部に異物83が侵入するのを抑制している。ロアボデー23は、ノズルボデー用通路20に接続するロアボデー用通路29が形成されている。ロアボデー用通路29は、高圧燃料通路として機能し、高圧開口部27に流入した高圧燃料をノズルボデー用通路20に供給する。
ロアボデー23の上方Z1の端部には、下方Z2に向かって凹んだ凹部33が形成されている。ロアボデー23には、ロアボデー用通路29から分岐する分岐通路34が形成されている。分岐通路34は、凹部33の底部に開口している。またロアボデー23には、軸方向Zに延びるピストン収容孔35が形成されている。凹部33側に位置するピストン収容孔35の端部は、凹部33の底部に開口する。またノズル部11側に位置するピストン収容孔35の端部は、ノズル部11側の端面に開口している。ピストン収容孔35は、ニードル収容孔17と連通している。ピストン収容孔35には、軸方向Zに延びる棒状に形成されたコマンドピストン24が往復移動可能に収容されている。
ノズル部11側に位置するピストン収容孔35の端部には、コイルスプリング25が設けられている。コイルスプリング25は上端がピストン収容孔35の内壁に支持され、下端がニードル16の上端面に支持されている。コイルスプリング25は、ニードル16を閉弁方向Z2に付勢する。
ロアボデー23には、ピストン収容孔35とコマンドピストン24との間に形成される隙間と凹部33とを連通するリーク通路55が形成されている。またロアボデー23には、圧力制御部13の内部でリークした燃料を低圧側へ排出する低圧通路30が形成されている。低圧通路30は、凹部33と低圧開口部32に接続される配管(図示せず)とを連通し、流下した燃料が例えば燃料タンク等の低圧側に排出される。
オリフィスプレート26は、略円盤状に形成され、凹部33の底部にピストン収容孔35を覆うようにして設けられている。凹部33の底部側に位置するオリフィスプレート26の端部には、ピストン収容孔35と通じる圧力制御室36が形成されている。また、オリフィスプレート26には、アウトオリフィス37とインオリフィス38とが形成される。アウトオリフィス37は、連通路であって、凹部33とは反対側(図1の上方Z1側)に位置するオリフィスプレート26の端面と圧力制御室36とを連通する。インオリフィス38は、分岐通路34と圧力制御室36とを連通する。アウトオリフィス37の通路断面積は、インオリフィス38の通路断面積よりも大きい。
圧力制御室36には、分岐通路34を通じて、高圧燃料が供給される。コマンドピストン24の上端面には、圧力制御室36に供給された高圧燃料の圧力が作用する。これにより、コマンドピストン24には、ニードル16を下方Z2に、つまりニードル16を閉弁方向Z2に押し下げる力が働く。
オリフィスプレート26の外径は、凹部33の内径よりも小さいため、オリフィスプレート26の外壁と凹部33の内壁との間に排出通路として機能する燃料通路39が形成される。この燃料通路39は、リーク通路55と連通している。
次に、圧力制御部13に関して説明する。圧力制御部13は、アウトオリフィス37を開閉することによって、圧力制御室36内の高圧燃料を燃料通路39へ排出および排出の停止を制御する駆動手段として機能する。圧力制御部13は、ノズルホルダ部12の上方Z1に組付けられ、アッパーボデー40によってロアボデー23の上部に結合されて固着されている。圧力制御部13は、バルブボデー41、アーマチャ42およびソレノイド43を備える。
先ず、バルブボデー41に関して説明する。図3は、バルブボデー41を示す平面図である。図4は、バルブボデー41を示す断面図である。バルブボデー41は、固定部であって、ロアボデー23の内周面部に固定される。したがってバルブボデー41の外周面部は、ロアボデー23の内周面部と接触している。このように接触している部分は、バルブボデー41の外周面部とロアボデー23の内周面部との間を燃料が流通しない部分である。本実施の形態では、接触している部分は、バルブボデー41の周方向全域にわたっており、バルブボデー41の外周面部とロアボデー23の内周面部との間を燃料が流通することはない。
さらに具体的には、本実施の形態では、バルブボデー41の外周面部には雄ねじが形成され、ロアボデー23の内周面部には雌ねじが形成され、これらが螺合することによって、バルブボデー41がロアボデー23に固定される。これによってバルブボデー41とロアボデー23とは、密着している。
バルブボデー41は、略円柱状に形成され、図2に示すように、オリフィスプレート26のアウトオリフィス37側に設けられている。バルブボデー41の下面部と、オリフィスプレート26の上面部とは、密着している。バルブボデー41をロアボデー23に固定する際に、下方Z2へ螺進させることによって、バルブボデー41の下面部とオリフィスプレート26の上面部とが密着する。
バルブボデー41の下面部には、上方Z1に凹となる収容室44が形成されている。収容室44は、アウトオリフィス37と繋がる。収容室44の上方Z1には、軸方向Zに延びる縦孔45が形成されている。縦孔45は、軸方向Zに延びてバルブボデー41を貫通するように形成される。
またバルブボデー41には、バルブボデー41を貫通し、軸方向Zに延びる供給通路54が形成されている。供給通路54は、バルブボデー41のオリフィスプレート26側の端面と反対側の端面とを貫くよう形成される。供給通路54は、複数形成され、本実施の形態では周方向に等間隔をあけて3つ形成されている。供給通路54は、下方側の端部が燃料通路39に繋がり、上方側の端部がバルブ室53に繋がる。
またバルブボデー41には、供給通路54と収容室44とを連通する斜孔82が形成されている。斜孔82は、収容室44から半径方向外方に向かうにつれて上方Z1に向かうように傾斜している。斜孔82の通路断面積は、供給通路の通路断面積よりも小さくなるように設定される。
また縦孔45の内壁には、内周面部から半径方向外方に凹となり、軸方向Zに延びるバルブボデー用溝部分80が形成される。バルブボデー用溝部分80は、所定の幅を有し、軸方向Zに連続する溝部分である。バルブボデー用溝部分80は、複数形成され、本実施の形態では周方向に等間隔をあけて、4つ形成される。バルブボデー用溝部分80は、軸方向Zに延び、バルブボデー41の下面部から上面部まで延びる。換言すると、バルブボデー用溝部分80は、軸方向Zにおけるバルブボデー41の一端部から他端部まで延びる。したがって図3に示すように、バルブボデー用溝部分80の下端部は収容室44に繋がり、上端部はバルブ室53に繋がる。
次に、アーマチャ42に関して説明する。図5は、アーマチャ42を示す正面図である。アーマチャ42は、圧力制御弁であって、バルブボデー41に対して変位し、アウトオリフィス37を開閉する。アーマチャ42は、略円盤状の円盤部46と円柱部47とから構成されている。円盤部46は、羽根部であって、開弁方向Z1側に位置するアーマチャ42の端部に設けられる。したがって円盤部46は、オリフィスプレート26とは反対側のバルブボデー41の端面に対向するように配置されている。円盤部46は、半径方向外方に突出し、バルブボデー41に対する閉弁方向Z2へのアーマチャ42の変位を規制する。円盤部46の上面は平面であり、ソレノイド43の下面に吸着される吸着面となっている。
円柱部47は、軸部であって、縦孔45に挿通されて、軸方向Zに往復移動可能に配置されている。円柱部47は、縦孔45の内壁に摺動しながら、軸方向Zに沿って往復変位可能に設けられる。摺動とは、接触しながら滑るように変位することである。このように接触する部分は、円柱部47の外周面部と縦孔45の内壁との全域ではなく、一部である。換言すると、軸方向Zに見て、断面形状が略円状の円柱部47が縦孔45内を偏心するので、偏心することによって円柱部47の外周面部の少なくとも一部が縦孔45の内壁の接触する。このように縦孔45は、貫通孔であって、円柱部47が貫通するように配置され、縦孔45の内壁と円柱部47の縦孔45に貫通している外周面部とは、摺動可能な状態で接触している。
また円柱部47に外周面部には、外周面部から半径方向内方に凹となり、周方向に延びるアーマチャ用溝部分81が形成される。アーマチャ用溝部分81は、複数形成され、本実施の形態では軸方向Zに等間隔をあけて、3つ形成される。
円柱部47の下端面の中心には円筒部および円錐部からなる弁体室48が設けられ、弁体室48にはボール弁49が収容されている。ボール弁49は上面が球状であるが、下面は、オリフィスプレート26の上面のアウトオリフィス37を塞ぐシール平面状となっている。ボール弁49は、アーマチャ42が往復移動することにより、アウトオリフィス37を開閉する。
ボール弁49によってアウトオリフィス37が開弁されることにより、圧力制御室36内に流入した高圧燃料が低圧側である弁体室48に排出され、弁体室48からさらに収容室44に排出され、圧力制御室36内の燃料圧力を低下させることができる。
次に、バルブボデー用溝部分80およびアーマチャ用溝部分81について説明する。前述したように、バルブボデー用溝部分80は軸方向Zに沿って延び、アーマチャ用溝部分81は周方向に沿って延びる。したがってバルブボデー用溝部分80とアーマチャ用溝部分81とは、互いに交差する方向に延びる。また縦孔45の内壁と円柱部47の外周面部とは、摺動する。したがって摺動するために縦孔45の内壁と円柱部47の外周面部とが接触する接触部分がある。このような接触部分は、前述したように円柱部47の外周面部と縦孔45の内壁との全域ではなく、一部である。また各溝部分80,81によって、縦孔45の内壁と円柱部47の外周面部とが接触せずに確実に離間する非接触部分とがある。
接触部分は、円柱部47が縦孔45に対して摺動する必要があるので、円柱部47の外径と縦孔45の内径とで微小クリアランスが生じるように、各寸法値が設定される。このような微小クリアランスは、アーマチャ42の作動時に、いわゆるアーマチャ42のガタを抑制する値に設定される。このように円柱部47が摺動するために接触する接触部分の機能は、摺動ガタの抑制である。したがって摺動部分のクリアランスを小さくして、摺動部分をできるだけ燃料が通過しないように液密に構成する必要がなく、アーマチャ42の噴孔側と反噴孔側とを隔離する必要はなく、本実施の形態のように各溝部分80,81を形成してもなんら問題ない。
非接触部分には、バルブボデー用溝部分80と円柱部47の外周面部とが対向する部分、アーマチャ用溝部分81と縦孔45の内壁とが対向する部分、およびバルブボデー用溝部分80とアーマチャ用溝部分81とが対向する部分がある。
バルブボデー用溝部分80は軸方向Zに沿って延び、アーマチャ用溝部分81は周方向に沿って延びるので、複数の接触部分のうち軸方向Zの内方に位置する接触部分は、図2に示すように、網目状に延びる各溝部分80,81によって囲まれている。
各溝部分80,81の深さ寸法は、異物83を収容できる寸法に設定される。また各溝部分80,81の幅寸法は、アーマチャ42が縦孔45を摺動して、所望の往復変位することができるような摺動面を確保することができる値に設定される。
次に、ソレノイド43に関して説明する。ソレノイド43は、ロアボデー23の上部に組み付けられ、アッパーボデー40によってロアボデー23の上部に結合されて固着されている。ソレノイド43は、ステータ50、コイル51、およびコイルスプリング52を備える。ステータ50は、略円柱状に形成され、バルブボデー41に対してオリフィスプレート26とは反対側に設けられている。
またコイルスプリング52は、アーマチャ42の円盤部46を、アウトオリフィス37を閉じる方向に押し付ける弾性部材である。コイル51は、通電されることによってアウトオリフィス37を開くようにアーマチャ42を吸引する磁力を発生する。
ステータ50とバルブボデー41との間には、アーマチャ42の円盤部46を収容するとともに円盤部46が往復運動可能なバルブ室53が形成されている。したがってバルブ室53は、円盤部46が配置される配置空間である。バルブ室53は、バルブボデー41に形成される供給通路54によって燃料通路39と連通する。したがってバルブ室53には、供給通路54を流下する燃料が充填されている。
次に、燃料噴射弁10の作動および異物83の流れに関して、図1、図2および図6を用いて説明する。図6は、バルブボデー41およびアーマチャ42を拡大した断面図であって、異物83の流れを示す断面図である。図6では、理解を容易にするため、異物83を誇張して大きく示し、形状も球状として示す。燃料噴射ポンプ(図示せず)にて加圧された高圧燃料は、高圧開口部27に接続される配管(図示せず)を通じてロアボデー用通路29に供給される。ロアボデー用通路29に供給された高圧燃料は、ノズルボデー用通路20を通って燃料溜り室21に流入するとともに、分岐通路34およびインオリフィス38を通って圧力制御室36に流入する。
コイル51に通電されていない状態では、コイルスプリング52の付勢力により、アーマチャ42はアウトオリフィス37を閉弁する。この状態では、圧力制御室36に流入した高圧燃料は、低圧側に排出されること無く、圧力制御室36に蓄積される。
ニードル16には、燃料溜り室21内の高圧燃料の燃料圧力が作用することにより開弁方向Z1の力が働くが、圧力制御室36内の高圧燃料の燃料圧力が作用することによるコマンドピストン24がニードル16を閉弁方向Z2に押し付ける力とコイルスプリング25がニードル16を閉弁方向Z2に押し付ける力との合計の方が大きいので、ニードル16は、閉弁状態を維持する。このため、燃料溜り室21と噴孔18との連通が遮断され、燃料は噴射されない。
このような閉弁状態において、制御装置(図示せず)からコイル51が通電されると、ステータ50とアーマチャ42との間に磁気吸引力が働き、ステータ50にアーマチャ42が吸引される。これによってボール弁49がアウトオリフィス37を開弁する。すると、圧力制御室36内の高圧燃料がアウトオリフィス37から排出される。アウトオリフィス37は、インオリフィス38よりも通路径が大きいので、圧力制御室36内の燃料圧力は低下する。
圧力制御室36から排出された燃料は、弁体室48を経由して、収容室44に流入する。そして、収容室44に流入した燃料は、斜孔82を流下し、供給通路54を流下する。供給通路54を上方Z1に流下した燃料は、バルブ室53に至る。また供給通路54を下方Z2に流下した燃料は、燃料通路39を流下し、低圧通路30を通って低圧開口部32に接続される配管を通じて、例えば燃料タンク等の低圧側に排出される。
また収容室44に流入した燃料は、図6に示すように、バルブボデー用溝部分80を流下し、バルブ室53に至る。このとき、アーマチャ用溝部分81に存在する燃料のうち、バルブボデー用溝部分80と交差する部分に存在する燃料が、バルブボデー用溝部分80を流下する燃料と一緒に押し流される。これによってアーマチャ用溝部分81にも、バルブボデー用溝部分80に向かう燃料の流れが生じる。したがってアーマチャ用溝部分81に存在する燃料も、徐々にバルブボデー用溝部分80を介して、バルブ室53に流下する。これによって各溝部分80,81に存在する燃料内の異物83も、燃料と一緒に流下する。したがって、万が一、摺動する接触部分に異物83が侵入した場合には、アーマチャ42の上下動や回転動によって、異物83が各溝部分80,81に移動されて排出される。したがって異物83は各溝部分80,81を通過して流れされるので、異物83が接触部分に悪影響を与えることなく排出される。
圧力制御室36内の燃料圧力が低下すると、コマンドピストン24に働くニードル16を閉弁方向Z2に押し付ける力が弱まる。これにより、ニードル16を開弁方向Z1に押し上げる力が大きくなり、ニードル16が開弁方向Z1に移動する。その結果、燃料溜り室21と噴孔18とが連通し、燃料が噴孔18から噴射される。このようにニードル16を軸方向Zに往復変位させることによって噴孔18を開閉して、噴孔18からの燃料の噴射を断続する。
以上説明したように本実施の形態では、円柱部47の外周面部および縦孔45の内壁の両方に、半径方向に凹となる溝部分80,81がそれぞれ形成される。したがって各溝部分80,81は、対向する面部とは確実に離間する。このように円柱部47の外周面部と縦孔45の内壁とは、摺動するために接触する接触部分と、溝部分80,81によって離間する非接触部分とがある。これによって円柱部47の外周面部と縦孔45の内壁との間に、燃料に含まれる異物83が侵入した場合であっても、軸方向Zに延びるバルブボデー用溝部分80に異物83を収容することができる。したがって従来技術のように溝部分がなく、摺動部分に異物83を収容する空間がないような構成に比べて、異物83が円柱部47の摺動を阻害することを抑制することができる。このように両者が接触する部分は、摺動ガタを抑制する機能を有し、両者が離間する溝部分80,81は、異物83を排出するための空間として機能し、本実施の形態ではこれらが併設されることになる。換言すると、円柱部47と縦孔45の内壁との摺動部に、摺動するための摺動保持面と、異物83を排出するための異物排出溝が併設される。またバルブボデー用溝部分80はバルブボデー41の軸方向Zの略全域にわたって延びるので、バルブボデー用溝部分80を一部に形成する構成よりも、異物83をより効率よく収容し、異物83を摺動部分外のバルブ室53へ排出することができる。このように本実施の形態は、異物83によってアーマチャ42の挙動が不安定になることを防止することができる。これによってアーマチャ42を高精度に動作させることができる。
またアーマチャ42が開弁すると、圧力制御室36からの燃料は噴孔18側から反噴孔側に流下するので、軸方向Zに延びるバルブボデー用溝部分80よって収容されている異物83を噴孔側から反噴孔側に押し流す効果を得ることができる。これによって異物83の排出性を向上することができる。
また本実施の形態では、各溝部分80,81は、円柱部47とバルブボデー41との両方に形成され、各溝部分80,81は互いに交差する方向に延びる。これによって円柱部47の外周面部と縦孔45の内壁とが接触する接触部分は、各溝部分80,81によって仕切られ、接触部分の領域が小さくなる。これによって異物83が接触部分に侵入した場合には、アーマチャ42が軸方向Zに変位することによって、接触部分から異物83が移動して、異物83が各溝部分80,81に収容される可能性を大きくすることができる。したがって接触部分に異物83が侵入している時間をできるだけ短くすることができる。
また各溝部分80,81は、円柱部47とバルブボデー41にそれぞれ複数形成されるので、円柱部47の外周面部と縦孔45の内壁とが接触する接触部分は、各溝部分80,81によって仕切られる。換言すると、網目状に各溝部分80,81が形成される。これによって異物83が接触部分に侵入した場合には、接触部分の周囲が各溝部分80,81によって囲まれているので、アーマチャ42が軸方向Zに変位することによって、接触部分から異物83が移動して、異物83が各溝部分80,81に収容される可能性をさらに大きくすることができる。したがって接触部分に異物83が侵入している時間をさらに短くすることができる。
換言すると、バルブボデー41とアーマチャ42を組み合わせることで生成される網目状の各溝部分80,81によって侵入した異物83を取り囲むことができるので、従来技術に比べアーマチャ42の微少動作量でも異物83が各溝部分80,81に到達する確率が増加し、また摺動面での異物移動量が小さくなるので異物83による摺動面への攻撃時間および攻撃確率を低減することとなり、異物排出能力が高く摺動傷の発生量を抑制できる耐異物ロバスト性の高いバルブ構造が得られる。これによって従来技術と同等の安定噴射特性を実現しつつ、耐異物ロバスト性の高いバルブ構造が実現される。
また本実施の形態では、バルブボデー41に形成されるバルブボデー用溝部分80は、軸方向Zの一端面部から他端面部まで延びるので、軸方向Zに沿って加工用工具を移動させるだけでバルブボデー用溝部分80をバルブボデー41に形成することができる。これによってバルブボデー41にバルブボデー用溝部分80を容易に形成することができる。また円柱部47に形成されるアーマチャ用溝部分81は、周方向に沿って延びるので、旋盤などによってアーマチャ用溝部分81を円柱部47に容易に形成することができる。このように本実施の形態の効果を達成することができる各溝部分80,81を容易に形成することができる。換言すると、縦孔45に縦溝であるバルブボデー用溝部分80、および円柱部47に横溝であるアーマチャ用溝部分81を形成することは、加工コストが安く、加工の難易度が低いので、加工性において最適の設計である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に関して、図7〜図9を用いて説明する。図7は、第2実施形態のバルブボデー41を示す断面図である。図8は、第2実施形態のアーマチャ42を示す正面図である。図9は、バルブボデー41およびアーマチャ42を拡大した断面図であって、異物83の流れを示す断面図である。本実施の形態では、図7および図8に示すように、各溝部分80A,81Aが延びる方向が、前述の第1実施形態とは異なる点に特徴を有する。
バルブボデー用溝部分80Aは、図7に示すように、縦孔45の内壁に螺旋状に延びるように形成される。したがってバルブボデー用溝部分80Aは、軸方向Zとは傾斜する方向に延びる。バルブボデー用溝部分80Aは、複数形成され、本実施の形態では互いに略平行となるように等間隔をあけて、3つ形成される。各バルブボデー用溝部分80Aは、バルブボデー41の下面部から上面部まで延びる。したがって各バルブボデー用溝部分80Aの下端部は収容室44に繋がり、上端部はバルブ室53に繋がる。
またアーマチャ用溝部分81Aは、図8に示すように、円柱部47に外周面部に螺旋状に延びるように形成される。したがってアーマチャ用溝部分81Aは、軸方向Zと傾斜する方向に延びる。また図9に示すように、バルブボデー用溝部分80Aとアーマチャ用溝部分81Aとが延びる方向は、互いに異なる。本実施の形態では1つのアーマチャ用溝部分81Aが円柱部47の外周面部に螺旋状に形成されることによって、図8に示すようにアーマチャ用溝部分81Aが複数形成されていると同様に異物83を排出する効果を有する。またアーマチャ用溝部分81Aは、収容室44に配置される部分から、バルブ室53に配置される部分まで延びる。したがってアーマチャ用溝部分81Aの下端部は収容室44に繋がり、上端部はバルブ室53に繋がる。
次に、異物83の流れに関して、図9を用いて説明する。収容室44に流入した燃料は、図9に示すように、バルブボデー用溝部分80Aおよびアーマチャ用溝部分81Aを流下し、バルブ室53に至る。これによって各溝部分80A,81Aに存在する燃料内の異物83は、燃料と一緒に流下する。したがって、万が一、摺動する接触部分に異物83が侵入した場合には、アーマチャ42の上下動や回転動によって、異物83が各溝部分80A,81Aに移動されて排出される。したがって異物83は各溝部分80A,81Aを通過して流れされるので、異物83が接触部分に悪影響を与えることなく排出される。
このように本実施の形態では、各溝部分80A,81Aは、螺旋状に延びるように形成されるので、各溝部分80A,81Aが設けられる面積を溝部分が軸方向Z向に沿って延びる構成に比べて、大きくすることができる。したがって異物83が各溝部分80A,81Aによって収容される確率を多くすることができる。
また各溝部分80A,81Aは、螺旋状であって、互いに交差する方向に延びるので、図9に示すように各溝部分80A,81Aがクロスハッチ状となる。このようなバルブボデー用溝部分80Aとアーマチャ用溝部分81Aとの組合せによって、圧力制御室36からの燃料は噴孔18側から反噴孔側に流下するので、各溝部分80A,81Aよって収容されている異物83を噴孔側から反噴孔側に押し流す効果を得ることができる。これによって異物83の排出性をさらに向上することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
前述の第1実施形態では、アーマチャ42およびバルブボデー41に、それぞれ溝部分80,81が形成されているが、このような構成に限るものではなく、両者の少なくともいずれか一方に軸方向Zに延びる溝部分が形成されていればよい。
また溝部分の形状は、半径方向に凹となる形状であればよく、たとえば円弧状であってもよく、矩形状であってもく、溝部分を加工する加工工具の形状に倣った形状であってもよい。
アーマチャ42およびバルブボデー41に、それぞれ溝部分80,81を形成する場合であっても、互いの溝部分が同方向に延びるように形成してもよい。したがってたとえば各溝部分80,81が軸方向Zに沿って延びるように形成してもよい。
また溝部分が軸方向Zに延びるとは、溝部分の形成対象物の軸方向Zの略全域にわたって延びている必要はなく、部分的に軸方向Zに延びる溝部分が複数形成されていれば、異物83を排出する効果を達成することができる。
また溝部分が軸方向Zの延びるとは、軸方向Zに沿って延びるような溝部分であってもよく、軸方向Zの一方から他方に向かって蛇行しながら延びるような構成でもよく、クランク状の構成でもよく、一部または全部が湾曲している部分があってもよい。
10…燃料噴射弁
15…ノズルボデー(ハウジング)
16…ニードル(弁部材)
18…噴孔
20…ノズルボデー用通路(高圧燃料通路)
23…ロアボデー(ハウジング)
27…高圧開口部(供給部)
29…ロアボデー用通路(高圧燃料通路)
33…凹部(収容室)
34…分岐通路(高圧燃料通路)
36…圧力制御室
37…アウトオリフィス(連通路)
39…燃料通路(排出通路)
41…バルブボデー(固定部)
42…アーマチャ(圧力制御弁)
45…縦孔(貫通孔)
46…円盤部(羽根部)
47…円柱部(軸部)
51…コイル
52…コイルスプリング(弾性部材)
53…バルブ室
54…供給通路
80…バルブボデー用溝部分(溝部分)
81…アーマチャ用溝部分(溝部分)
82…斜孔
83…異物

Claims (4)

  1. 燃料が噴射される噴孔が形成される筒状のハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられ、前記ハウジングの軸方向に往復変位することによって前記噴孔を開閉して、前記噴孔からの燃料の噴射を断続する弁部材と、
    前記ハウジング内に圧力を高めた燃料を供給するための供給部と、
    前記ハウジングの内部に形成され、前記供給部から供給される前記高圧の燃料を前記噴孔に導く高圧燃料通路と、
    前記ハウジングの内部に形成され、前記高圧燃料通路を流れる前記燃料が供給される圧力制御室と、
    前記圧力制御室と、前記燃料を前記ハウジング外へ排出するための排出通路とを連通する連通路と、
    前記連通路を開閉することによって、前記圧力制御室内の燃料を前記排出通路へ排出および前記排出の停止を制御する駆動手段と、を含み、
    前記圧力制御室の圧力は、前記噴孔とは反対側に位置する前記弁部材の端部に、前記弁部材を閉弁する方向に作用し、
    前記駆動手段は、
    前記ハウジングの内周面部に固定され、前記軸方向に貫通するように貫通孔が形成される固定部と、
    前記固定部に対して前記軸方向に変位し、前記連通路を開閉する圧力制御弁と、
    前記圧力制御弁を、前記連通路を閉じる方向に押し付ける弾性部材と、
    通電されることによって前記連通路を開くように前記圧力制御弁を吸引する磁力を発生するコイルと、を含み、
    前記圧力制御弁は、
    前記貫通孔に挿通されて前記軸方向に摺動するように配置される軸部と、
    前記噴孔側とは反対側に位置する前記軸部の端部に設けられ、半径方向外方に突出し、前記固定部に対する前記噴孔側への前記圧力制御弁の変位を規制する羽根部と、を有し、
    前記軸部の外周面部および前記貫通孔の内壁の少なくともいずれか一方には、半径方向に凹となり、前記軸方向に延びる溝部分が形成されることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記溝部分は、前記軸部の外周面部と前記貫通孔の内壁とにそれぞれ形成され、
    前記軸部に形成される溝部分と前記貫通孔の内壁に形成される溝部分とは、互いに交差する方向に延びることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記溝部分は、前記軸方向に螺旋状に延びるように形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記軸部に形成される溝部分は、前記軸部の周方向に沿って延び、
    前記貫通孔の内壁に形成される溝部分は、前記固定部における前記軸方向の一端部から他端部まで前記軸方向に沿って延びることを特徴とする請求項2に記載の燃料噴射弁。
JP2009013457A 2009-01-23 2009-01-23 燃料噴射弁 Expired - Fee Related JP5239895B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009013457A JP5239895B2 (ja) 2009-01-23 2009-01-23 燃料噴射弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009013457A JP5239895B2 (ja) 2009-01-23 2009-01-23 燃料噴射弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010169040A true JP2010169040A (ja) 2010-08-05
JP5239895B2 JP5239895B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=42701412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009013457A Expired - Fee Related JP5239895B2 (ja) 2009-01-23 2009-01-23 燃料噴射弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5239895B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013241835A (ja) * 2012-05-17 2013-12-05 Nippon Soken Inc 高圧燃料ポンプのリリーフ弁
JP2014025419A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Hitachi Automotive Systems Ltd 電磁式燃料噴射弁
WO2014079646A1 (de) * 2012-11-26 2014-05-30 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Einspritzvorrichtung für einen verbrennungsmotor
WO2017207268A1 (en) * 2016-06-02 2017-12-07 Continental Automotive Gmbh Valve assembly for an injection valve and injection valve
WO2019065408A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 株式会社デンソー 燃料噴射弁
JP2019065849A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社デンソー 燃料噴射弁
JP2019173715A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 燃料噴射装置
JP2019173712A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 燃料噴射装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0212058U (ja) * 1988-07-04 1990-01-25
JPH0361158U (ja) * 1989-10-19 1991-06-14
JP2008138650A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Denso Corp 電磁弁およびそれを用いた燃料噴射装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0212058U (ja) * 1988-07-04 1990-01-25
JPH0361158U (ja) * 1989-10-19 1991-06-14
JP2008138650A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Denso Corp 電磁弁およびそれを用いた燃料噴射装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013241835A (ja) * 2012-05-17 2013-12-05 Nippon Soken Inc 高圧燃料ポンプのリリーフ弁
JP2014025419A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Hitachi Automotive Systems Ltd 電磁式燃料噴射弁
WO2014079646A1 (de) * 2012-11-26 2014-05-30 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Einspritzvorrichtung für einen verbrennungsmotor
US9790907B2 (en) 2012-11-26 2017-10-17 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Injection device for an internal combustion engine
WO2017207268A1 (en) * 2016-06-02 2017-12-07 Continental Automotive Gmbh Valve assembly for an injection valve and injection valve
CN109154261A (zh) * 2016-06-02 2019-01-04 大陆汽车有限公司 用于喷射阀的阀组件以及喷射阀
CN109154261B (zh) * 2016-06-02 2021-06-08 大陆汽车有限公司 用于喷射阀的阀组件以及喷射阀
WO2019065408A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 株式会社デンソー 燃料噴射弁
JP2019065849A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社デンソー 燃料噴射弁
JP2019173715A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 燃料噴射装置
JP2019173712A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 燃料噴射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5239895B2 (ja) 2013-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5239895B2 (ja) 燃料噴射弁
JP4428357B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2013241835A (ja) 高圧燃料ポンプのリリーフ弁
JP2010174849A (ja) 電磁弁および燃料噴射弁
JP6734941B2 (ja) 高圧燃料供給ポンプ
US10907599B2 (en) High-pressure pump
JP2010156264A (ja) 高圧ポンプ
KR20130097652A (ko) 전자 밸브
JP2010174820A (ja) 燃料噴射弁
JP2009103080A (ja) 燃料噴射弁
JP5126605B2 (ja) 高圧ポンプ
WO2014196344A1 (ja) 燃料噴射弁
JP5126079B2 (ja) 燃料噴射弁
US20140352664A1 (en) Flow limiting system
US10344724B2 (en) High-pressure pump
JP2011220201A (ja) 高圧ポンプ
JP2009209907A (ja) 燃料噴射装置
JP5152005B2 (ja) フィルタ装置および燃料噴射装置
JP5768723B2 (ja) 高圧ポンプ
JP5708092B2 (ja) インジェクタ
JP4930491B2 (ja) 金属イオン除去装置を備えた燃料フィルタ
JP2019173712A (ja) 燃料噴射装置
JP2010190098A (ja) 燃料噴射弁
JP6624264B2 (ja) 高圧ポンプ
JP2018084291A (ja) 弁構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130318

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5239895

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees