JP2010168911A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射弁において、初期噴射率勾配の直立化を達成し、さらに、動的リーク量を低減する。
【解決手段】燃料噴射弁は、流入側絞り13の流路面積(入側絞り面積)を可変する流入側絞り弁体26を備え、流出流路11の燃料圧は、流入側絞り弁体26に対して、入側絞り面積を小さくする方向に作用する。これにより、流出流路11が制御室9に対して開放されると、入側絞り面積は、開放前よりも小さくなる。このため、制御室9への燃料の流入が抑制されるので、制御室9の燃料圧を、より早期に低下できるようになって初期噴射率勾配の直立化を達成できる。また、噴射期間中、流出流路11は制御室9に対して開放した状態を続け、入側絞り面積は小さい状態に維持される。このため、噴射期間中においても制御室9への燃料の流入を抑制できるので、動的リーク量を低減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関に燃料を噴射して供給する燃料噴射弁に関する。
従来から、燃料噴射弁による内燃機関への燃料の噴射供給では、ディーゼル排ガスにおける黒煙低減やPM低減等のために噴射圧の高圧化が進んでいる。そして、噴射圧の高圧化に応じて、1噴射における初期噴射率勾配の直立化が要請されている。すなわち、図5に示すように、1噴射における噴射率の時間推移(以下、噴射パターンと呼ぶ)について、初期噴射率勾配が緩やかなパターンAから、初期噴射率勾配がより急激なパターンBへの転換が要請されている。
つまり、初期噴射率勾配を直立化することで、同一の噴射量であっても、より短時間に集中して噴射できるようになり、噴射圧の高圧化により適した噴射パターンとすることができるのである。
そして、初期噴射率勾配の直立化を達成できる燃料噴射弁として、例えば、特許文献1に記載のような燃料噴射弁が考えられている。
特許文献1の燃料噴射弁は、噴孔を開閉する弁体と、弁体を開弁方向に駆動する駆動力を発生するアクチュエータとしての電磁弁とを備え、弁体に対し閉弁方向に燃料圧を作用させるための制御室、制御室へ燃料を流入させるための流入流路、制御室から燃料を流出させるための流出流路、ならびに、制御室と流出流路および流入流路とを接続する流出入共通の共通流路を形成する。
また、流入流路には第1の絞りが設けられ、共通流路には、第1の絞りよりも燃料の通過抵抗が小さい第2の絞りが設けられている。
そして、特許文献1の燃料噴射弁は、電磁弁の動作に応じて流出流路を制御室に対し開閉することで、制御室における燃料の流出入状態を可変して、弁体を開弁方向または閉弁方向に駆動する。
すなわち、電磁弁が開弁して流出流路が制御室に対して開放されると、第1、第2の絞りの通過抵抗の差に基づき、流入流路から制御室への燃料の流入が抑えられる一方、流出流路を通る制御室からの燃料の流出が進行し、制御室の燃料圧が低下する。この結果、弁体は開弁方向に駆動されて、噴孔から燃料が噴射される。また、電磁弁が閉弁して流出流路が制御室に対して閉鎖されると、制御室からの燃料の流出が止まって制御室への燃料の流入が進行し、制御室の燃料圧が上昇する。この結果、弁体は閉弁方向に駆動されて、噴孔からの燃料の噴射が止まる。
そして、特許文献1の燃料噴射弁によれば、初期噴射率勾配の直立化を達成するべく、制御室が第1、第2制御室の2つに分けて設けられている。ここで、第1制御室は、第2の絞りを介して燃料が流出入するように設けられ、第2制御室は第2の絞りを介することなく燃料が流出入するように設けられている。このため、電磁弁が開弁して第1、第2制御室から燃料が流出する際、第2制御室の燃料は、第2の絞りを介さないで流出できるため、第1制御室の燃料よりも速やかに流出することができる。
この結果、第2制御室の燃料圧は第1制御室の燃料圧よりも早期に低下するので、第1、第2制御室を自在に設定することで、所望の初期噴射率勾配を得ることができる。
しかし、特許文献1の燃料噴射弁によれば、共通流路を分岐させて第1、第2制御室に個別に接続させたり、第2制御室に接続する共通流路には絞りを設けずに第1制御室に接続する共通流路にのみ第2の絞りを設けたりする必要があり、制御室周囲のボディ構成が複雑になってしまう。
また、噴射圧の高圧化に伴って、電磁弁の開弁中に制御室から流出流路を経て燃料タンクに戻される燃料の量(以下、動的リーク量と呼ぶ)の増大が課題視されるようになっている。しかし、特許文献1の燃料噴射弁は、動的リーク量を抑制する機構等を備えておらず、動的リーク量に関して大いに改善の余地がある。
特開平11−173234号公報
本発明は、燃料噴射弁による燃料噴射に関して噴射圧の高圧化に伴う問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、第1に制御室周囲のボディ構成を複雑にすることなく初期噴射率勾配の直立化を達成すること、第2に動的リーク量を低減することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の燃料噴射弁は、噴孔を開閉する噴射弁体と、噴射弁体を開弁方向に駆動する駆動力を発生するアクチュエータとを備え、噴射弁体に対し閉弁方向に燃料圧を作用させるための制御室、制御室へ燃料を流入させるための流入流路、および、制御室から燃料を流出させるための流出流路を形成し、アクチュエータの動作に応じ流出流路を制御室に対して開閉することで、制御室への燃料の流出入状態を可変して、噴射弁体を開弁方向または閉弁方向に駆動する。
また、燃料噴射弁は、制御室に対する流入流路の開度である流入側開度を可変する流入側絞り弁体を備え、流出流路を制御室に対して開放するときに、開放前よりも流入側開度が小さくなるように流入側絞り弁体を駆動する。
これにより、噴射開始のために流出流路が制御室に対して開放されると、流入側開度が低下して制御室への燃料の流入が抑制される。このため、制御室の燃料圧を、より早期に低下できるようになるので、初期噴射率勾配の直立化を達成できる。
また、この燃料噴射弁によれば、制御室に接続する流路構造を1本の流入流路および1本の流出流路のみで構成できるので、特許文献1のように制御室を分割したり、流路を分岐させたりしなくてもよい。
以上により、制御室周囲のボディ構成を複雑にすることなく初期噴射率勾配の直立化を達成することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の燃料噴射弁によれば、流出流路を制御室に対して開放しているときには、開放前よりも流入側開度が小さい状態を持続するように流入側絞り弁体を保持する。
これにより、所定の噴射期間、噴射状態を維持するために、流出流路を制御室に対して開放した状態を継続しても、流入側開度は小さい状態に維持される。このため、噴射期間中においても制御室への燃料の流入を抑制できるので、動的リーク量を低減することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の燃料噴射弁によれば、流出流路の燃料圧は、流入側絞り弁体に対して流入側開度を小さくする方向に作用する。
これにより、流出流路の開放と同時に、流出流路の燃料圧は、流出流路を通過する燃料の動圧の分だけ増圧し、流出流路の開放中には増圧された状態が持続する。このため、流出流路の開放と同時に、流入側開度を小さくすることができるとともに、流出流路の開放中には、流入側開度を小さい状態に維持することができる。
以上により、噴射弁体を駆動するためのアクチュエータとは別に、流入側絞り弁体を駆動するためのアクチュエータ等を装備する必要がなくなるので、より低コストで、制御室周囲のボディ構成を複雑にすることなく初期噴射率勾配の直立化を達成することができ、かつ、動的リーク量を低減することができる。
燃料噴射弁の構成図である(実施例)。 燃料噴射弁の要部拡大図である(実施例)。 (a)は流入側絞り弁体の弁部が流入側絞りから後退した状態を示す要部拡大図であり、(b)は流入側絞り弁体の弁部が流入側絞りに突出した状態を示す要部拡大図である(実施例)。 (a)はソレノイドコイルへの通電の経時変化を示すタイムチャートであり、(b)は流出流路の開度の経時変化を示すタイムチャートであり、(c)は制御室の燃料圧の経時変化を示すタイムチャートであり、(d)は流出流路の燃料圧の経時変化を示すタイムチャートであり、(e)は入側絞り面積の経時変化を示すタイムチャートである(実施例)。 噴射パターンを示すタイムチャートである(従来例)。
燃料噴射弁は、噴孔を開閉する噴射弁体と、噴射弁体を開弁方向に駆動する駆動力を発生するアクチュエータとを備え、噴射弁体に対し閉弁方向に燃料圧を作用させるための制御室、制御室へ燃料を流入させるための流入流路、および、制御室から燃料を流出させるための流出流路を形成し、アクチュエータの動作に応じ流出流路を制御室に対して開閉することで、制御室への燃料の流出入状態を可変して、噴射弁体を開弁方向または閉弁方向に駆動する。
また、燃料噴射弁は、制御室に対する流入流路の開度である流入側開度を可変する流入側絞り弁体を備え、流出流路を制御室に対して開放するときに、開放前よりも流入側開度が小さくなるように流入側絞り弁体を駆動する。
また、この燃料噴射弁は、流出流路を制御室に対して開放しているときには、開放前よりも流入側開度が小さい状態を持続するように流入側絞り弁体を保持する。
さらに、流出流路の燃料圧は、流入側絞り弁体に対して流入側開度を小さくする方向に作用する。
〔実施例の構成〕
実施例の燃料噴射弁1の構成を、図面に基づいて説明する。
燃料噴射弁1は、例えば、内燃機関(図示せず)の気筒内に燃料を噴射して供給するものであり、内燃機関の気筒ごとに装着されている。そして、燃料噴射弁1は、例えば、燃料を高圧状態で蓄圧するコモンレール、燃料を高圧化してコモンレールに供給する燃料供給ポンプ(図示せず)、および燃料噴射弁1や燃料供給ポンプの動作を制御する電子制御装置(図示せず:以下、ECUと呼ぶ)等とともに、燃料噴射装置を構成する。
燃料噴射弁1は、例えば、図1に示すように、噴孔2を開閉する噴射弁体3と、噴射弁体3に当接して噴射弁体3と一体的に移動するコマンドピストン4と、噴射弁体3を閉弁方向に付勢するスプリング5と、噴射弁体3を開弁方向に駆動する駆動力を発生するアクチュエータ6とを備える。また、燃料噴射弁1は、噴射弁体3に対し閉弁方向に燃料圧を作用させるための制御室9、制御室9へ燃料を流入させるための流入流路10、および、制御室9から燃料を流出させるための流出流路11を形成する。
ここで、流入、流出流路10、11には、それぞれ、制御室9への燃料の流入を規制する流入側絞り13、制御室9からの燃料の流出を規制する流出側絞り14が設けられている。また、流出側絞り14は、流入側絞り13よりも燃料の通過抵抗が小さくなるように設けられている。
噴射弁体3は、弁ボディ16に摺動自在に支持されて開弁方向または閉弁方向に移動する。また、噴射弁体3は、弁ボディ16との間に、コモンレールから受け入れた高圧の燃料が溜まるノズル室17を形成し、ノズル室17に対して噴孔2を開閉する。なお、ノズル室17の燃料圧は、噴射弁体3に対し開弁方向に作用する。
コマンドピストン4は、弁ボディ16に摺動自在に支持されて制御室9を封鎖する。これにより、制御室9は、コマンドピストン4の移動に応じて容積が可変され、制御室9の燃料圧は、コマンドピストン4を介して噴射弁体3に作用する。
なお、制御室9およびノズル室17から摺動隙間を経てリークした燃料は、スプリング5を収容するスプリング室18に流入する。そして、スプリング室18に流入した燃料は、制御室9から流出流路11を経て流出した動的リークに伴う燃料とともに、燃料タンクに戻される。
アクチュエータ6は、ECUからの指令に応じて通電開始または停止されるソレノイドコイル20、ソレノイドコイル20への通電により励磁されて一方側に駆動されるアーマチャ21、アーマチャ21を他方側に付勢するスプリング22、アーマチャ21の先端に保持され、アーマチャ21とともに変位して流出流路11を制御室9に対して開閉する弁体23を有する(以下、アクチュエータ6を電磁弁6と呼ぶ)。
そして、電磁弁6は、ECUからの指令に応じて、弁体23を一方側または他方側に変位させて流出流路11を制御室9に対して開閉することで、制御室9への燃料の流出入状態を可変して、噴射弁体3を開弁方向または閉弁方向に駆動する。
以上の構成により、ソレノイドコイル20に通電が開始されると、アーマチャ21および弁体23が一方側に変位して流出流路11が制御室9に対して開放される。ここで、流出側絞り14の方が流入側絞り13よりも燃料が通過しやすいため、流出流路11が制御室9に対して開放されると、流入流路10から制御室9への燃料の流入量よりも、制御室9から流出流路11への燃料の流出量が大きくなって制御室9の燃料圧が低下する。このため、噴射弁体3に作用する合力は開弁方向に強くなり、噴射弁体3が開弁方向に駆動されて噴孔2を開放し、燃料の噴射が開始される。
そして、ソレノイドコイル20への通電が停止されると、アーマチャ21および弁体23が他方側に変位して流出流路11が制御室9に対して閉鎖される。これにより、制御室9から流出流路11への燃料の流出が止まり、流入流路10から制御室9への燃料の流入により制御室9の燃料圧が上昇する。このため、噴射弁体3に作用する合力は閉弁方向に強くなり、噴射弁体3が閉弁方向に駆動されて噴孔2を閉鎖し、燃料の噴射が停止される。
〔実施例の特徴〕
実施例の燃料噴射弁1の特徴を、図面に基づいて説明する。
実施例の燃料噴射弁1は、図1〜図3に示すように、制御室9に対する流入流路10の開度である流入側開度を可変する流入側絞り弁体26を備える。流入側絞り弁体26は、流入側絞り13の流路面積(以下、入側絞り面積と呼ぶ)を可変できるように組み込まれており、入側絞り面積を可変することで、流入側開度を可変する。
そして、流入側絞り弁体26は、流出流路11が制御室9に対して開放されるときに、開放前よりも流入側開度が小さくなるように駆動される。
すなわち、流入側絞り弁体26は、流入側絞り13の内部に配されて入側絞り面積を可変する弁部28、弁ボディ16に摺動自在に支持されるとともに流出流路11の燃料圧を受ける受圧部29を有する。そして、流入側絞り弁体26に対し、流出流路11の燃料圧は、入側絞り面積を小さくする方向に作用する。なお、弁部28に作用する燃料圧(流入側絞り13の燃料圧)は、入側絞り面積を大きくする方向に作用する。
そして、流出流路11が制御室9に対して開放され、流出流路11において燃料の通過が始まると、受圧部29には燃料の動圧が作用する。同時に、流入側絞り13においても燃料の通過が始まり、弁部28にも燃料の動圧が作用する。ここで、流出流路11の方が流入側絞り13よりも燃料の通過量が大きいので、受圧部29に作用する動圧の方が弁部28に作用する動圧よりも大きくなる。
この結果、受圧部29に作用する燃料圧の方が弁部28に作用する燃料圧よりも大きくなり、流入側絞り弁体26全体が流入側絞り13の方に駆動されて弁部28が流入側絞り13の内部に突出し、入側絞り面積が小さくなる(図3(b)参照)。
また、流出流路11の制御室9に対する開放状態が持続し、流出流路11および流入側絞り13において一定量の燃料の通過が続いているとき、弁部28は、流入側絞り13の内部に突出した状態を保ち、入側絞り面積は小さい状態を持続する。
そして、流出流路11が制御室9に対して閉鎖され、流出流路11において燃料の通過が止まると、弁部28に作用する燃料圧(流入側絞り13の燃料圧)の方が、受圧部29に作用する燃料圧(流出流路11の燃料圧)よりも大きくなる。そして、燃料圧の差により、流入側絞り弁体26全体が流出流路11の方に駆動されて弁部28が流入側絞り13の内部から後退し、入側絞り面積が大きくなる(図3(a)参照)。
なお、受圧部29には、ストッパ30が設けられており、ストッパ30により弁部28の後退が規制される。また、弁ボディ16には、受圧部29を係止することができる段31が設けられており、段31により弁部28の突出が規制される。
〔実施例の作用〕
実施例の燃料噴射弁1の作用を、図4に基づいて説明する。
まず、ソレノイドコイル20への通電が開始されると(時間t1参照)、弁体23による流出流路11の開放が始まるととともに制御室9から流出流路11への燃料の流出が始まり、制御室9の燃料圧の低下が始まる(時間t2参照)。これにより、流出流路11の燃料圧の上昇が始まり、流入側絞り弁体26の流入側絞り13の方への移動が始まって入側絞り面積の縮小が始まる(時間t3参照)。
そして、流入側絞り弁体26は、流出流路11の燃料圧と流入側絞り13の燃料圧との差に応じた位置まで移動するか、または、受圧部29が段31に係止されて停止する。これにより、流出流路11における燃料の通過量が一定になって流出流路11の燃料圧も一定になり、入側絞り面積も一定になる(時間t4参照)。なお、制御室9の燃料圧は、流出流路11における燃料の通過量と流入側絞り13における燃料の通過量の差に基づき低下し続ける。
そして、ソレノイドコイル20への通電が停止されると、弁体23による流出流路11の閉鎖が始まる(時間t5参照)。なお、弁体23が全閉位置に向かって移動している間も、流出流路11の燃料圧、および入側絞り面積は一定に保たれ、制御室9の燃料圧は低下し続ける。
やがて、弁体23が全閉位置に達して流出流路11の開度がゼロになると、制御室9から流出流路11への燃料の流出が止まるので、制御室9の燃料圧は低下を終えて上昇を開始し、流出流路11の燃料圧は低下を開始する(時間t6参照)。
また、流出流路11の燃料圧が低下を開始することにより、流入側絞り弁体26の流出流路11の方への移動が始まって入側絞り面積の拡大が始まる(時間t6参照)。
そして、流入側絞り弁体26は、ストッパ30により移動が規制されるまで流出流路11の方へ移動して停止する。これにより、制御室9の燃料圧、流出流路11の燃料圧、および入側絞り面積は、ソレノイドコイル20への通電開始前の状態に戻る(時間t7参照)。
〔実施例の効果〕
実施例の燃料噴射弁1は、入側絞り面積を可変する流入側絞り弁体26を備え、流出流路11を制御室9に対して開放するときに、開放前よりも入側絞り面積が小さくなるように流入側絞り弁体26を駆動する。
これにより、噴射開始のために流出流路11が制御室9に対して開放されると、入側絞り面積が低下して制御室9への燃料の流入が抑制される。このため、制御室9の燃料圧を、より早期に低下できるようになるので、初期噴射率勾配の直立化を達成できる(図5参照)。
また、燃料噴射弁1によれば、制御室9に接続する流路構造を1本の流入流路10および1本の流出流路11のみで構成できるので、制御室9を分割したり、流路を分岐させたりしなくてもよい。
以上により、制御室9の周囲のボディ構成を複雑にすることなく初期噴射率勾配の直立化を達成することができる。
また、燃料噴射弁1は、流出流路11を制御室9に対して開放しているときに、開放前よりも入側絞り面積が小さい状態を持続するように流入側絞り弁体26を保持する。
これにより、所定の噴射期間、噴射状態を維持するために、流出流路11を制御室9に対して開放した状態を継続しても、入側絞り面積は小さい状態に維持される。このため、噴射期間中においても制御室9への燃料の流入を抑制できるので、動的リーク量を低減することができる。
また、流出流路11の燃料圧は、流入側絞り弁体26に対して入側絞り面積を小さくする方向に作用する。
これにより、流出流路11の開放と同時に、流出流路11の燃料圧は、流出流路11を通過する燃料の動圧の分だけ増圧し、流出流路11の開放中には増圧された状態が持続する。このため、流出流路11の開放と同時に、入側絞り面積を小さくすることができるとともに、流出流路11の開放中には、入側絞り面積を小さい状態に維持することができる。
以上により、電磁弁6とは別に、流入側絞り弁体26を駆動するためのアクチュエータ等を装備する必要がなくなるので、より低コストで、制御室9の周囲のボディ構成を複雑にすることなく初期噴射率勾配の直立化を達成することができ、かつ、動的リーク量を低減することができる。
〔変形例〕
実施例の燃料噴射弁1は、流出流路11の燃料圧に基づく付勢力を、流入側絞り弁体26を流入側絞り13の方に移動させるための駆動力として利用していたが、流入側絞り弁体26を流入側絞り13の方に移動させるための駆動力は、このような態様に限定されない。例えば、電磁ソレノイドによる磁気吸引力やピエゾ素子の伸長力等を、上記の駆動力として利用してもよい。
また、実施例の燃料噴射弁1によれば、流入側絞り弁体26の弁部28は、流入側絞り13の内部に配されていたが、流入側絞り13以外の流入流路10に弁部28を配してもよい。
また、実施例の燃料噴射弁1によれば、制御室9の燃料圧は、コマンドピストン4を介して噴射弁体3に作用していたが、コマンドピストン4を介することなく、制御室9の燃料圧が噴射弁体3に直接作用するように、燃料噴射弁1を設けてもよい。
また、実施例の燃料噴射弁1を有する燃料噴射装置によれば、燃料噴射弁1は、内燃機関の気筒ごとに搭載され、コモンレールから燃料の分配を受けて各気筒内に燃料を直接噴射するものであったが、燃料噴射弁1を有する燃料噴射装置の構成は、このような態様に限定されるものではない。例えば、燃料噴射弁1を吸気管に配し、吸気管内に燃料を噴射して混合気を形成し、この混合気を内燃機関に供給するようにしてもよい。また、燃料噴射弁1は、コモンレールを介さずに燃料供給ポンプから、直接、燃料の供給を受けるものでもよい。
1 燃料噴射弁
2 噴孔
3 噴射弁体
6 電磁弁(アクチュエータ)
9 制御室
10 流入流路
11 流出流路
26 流入側絞り弁体

Claims (3)

  1. 噴孔を開閉する噴射弁体と、この噴射弁体を開弁方向に駆動する駆動力を発生するアクチュエータとを備え、
    前記噴射弁体に対し閉弁方向に燃料圧を作用させるための制御室、前記制御室へ燃料を流入させるための流入流路、および、前記制御室から燃料を流出させるための流出流路を形成し、
    前記アクチュエータの動作に応じ前記流出流路を前記制御室に対して開閉することで、前記制御室への燃料の流出入状態を可変して、前記噴射弁体を開弁方向または閉弁方向に駆動する燃料噴射弁において、
    前記制御室に対する前記流入流路の開度である流入側開度を可変する流入側絞り弁体を備え、
    前記流出流路を前記制御室に対して開放するときに、開放前よりも前記流入側開度が小さくなるように前記流入側絞り弁体を駆動することを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射弁において、
    前記流出流路を前記制御室に対して開放しているときには、開放前よりも前記流入側開度が小さい状態を持続するように前記流入側絞り弁体を保持することを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料噴射弁において、
    前記流出流路の燃料圧は、前記流入側絞り弁体に対して前記流入側開度を小さくする方向に作用することを特徴とする燃料噴射弁。
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