JP2010167927A - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングに外力を加えてステアリングシャフトのロック状態を強制的に解除しようとする不正行為を抑制できるステアリングロック装置を提供する。
【解決手段】ステアリングシャフトに対して嵌合可能なロック部材7,8と、カバー部材2の着脱方向に沿ってハウジング3に挿脱自在に配設されたトリガー21と、トリガー21により係止されるスライダー32と、ハウジング3に不正な外力が加えられた際に、外力によってトリガー21を変形させる補助トリガー34とを備え、トリガー21が変形することで、トリガー21とスライダー32との係合が解除し、巻バネ31の付勢力によって、スライダー32がハンガー部材7に係合し、ロック部材7,8を施錠位置に保持する。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車のステアリングシャフトの回転をロックするステアリングロック装置に関する。
この種の従来のステアリングロック装置としては、特許文献1に開示されたものがある。このステアリングロック装置100は、図18、図19に示すように、巻バネ101により自動車のステアリングシャフト102の方向に付勢され、ステアリングシャフト102に対して嵌合可能なロック部材103と、モータ104に駆動ギヤ105を介して駆動連結され、軸方向に向かって螺旋状に傾斜するスロープ106を有するウォームホイール107と、ロック部材103と一体に設けられ、ウォームホイール107の回転に伴いスロープ106に沿って移動する一対の突起108と、カバー部材109の着脱方向に沿ってカバー部材109に配設されたトリガー110と、このトリガー110により係止され、巻バネ111によりロック部材103の方向に付勢されるスライダー112とを備えており、ロック部材103に、スライダー112の先端を受け入れる凹部113が形成されている。
上記構成において、駐車時にモータ104を施錠方向に回転させると、モータ104の駆動力によりウォームホイール107は施錠方向に回転すると共に、一対の突起108がそれぞれウォームホイール107の回転に伴ってスロープ106上を摺動することにより、ロック部材103はロック解除位置からロック位置へ変位する。その結果、ロック部材103の先端がステアリングシャフト102に嵌合し、ステアリングシャフト102の回転が阻止されるので、自動車は操縦不能な状態となる。
その後、モータ104を解錠方向に回転させると、モータ104の駆動力によりウォームホイール107は解錠方向に回転し、一対の突起108がそれぞれウォームホイール107の逆回転に伴ってスロープ106上を摺動して、ロック部材103はロック位置からロック解除位置へ変位する。その結果、ステアリングシャフト102との嵌合が解除されるので、ステアリングシャフト102の回転が自由となり、自動車は操縦可能な状態となる。
また、駐車時に不正行為によりカバー部材109を開けたりハウジング114から取外そうとすると、カバー部材109と共にトリガー110が移動するため、トリガー110の先端がスライダー112と係合する状態が解除されて、巻バネ111の付勢によりスライダー112がロック部材103の方向に移動して先端が凹部113を受け入れられるので、ロック部材103の先端がステアリングシャフト102に嵌合する状態が保持される。したがって、カバー部材109を垂直方向に開こうとする不正行為に対する防盗性能が優れている。
米国特許第7121126号公報
しかしながら、従来のステアリングロック装置100では、カバー部材109を垂直方向に開く代わりに、ハウジング114の側面に外力を加えて駆動ギヤ105及びウォームホイール107の噛合い部を破壊した後、ウォームホイール107を強制的に回転させることにより、ロック部材103がステアリングシャフト102に嵌合する状態が解除されるので、駐車時に不正行為によりステアリングシャフト102のロック状態が強制的に解除されるおそれがあった。
そこで、本発明は、ハウジングに外力を加えてステアリングシャフトのロック状態を強制的に解除しようとする不正行為を抑制することができ、駐車時の防盗性能の向上を図ることができるステアリングロック装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、一方の側に向かって開口する部品収容室が内部に形成されたハウジングと、該ハウジングに装着されるカバー部材と、該ハウジングに配置され、ステアリングシャフトと係合するロック位置と、該ステアリングシャフトから離間するロック解除位置との間でスライドするロック部材と、該カバー部材の着脱方向に沿って該ハウジングに挿脱自在に配設されたトリガーと、該ハウジングに配置され、該ロック位置に位置する該ロック部材と係合する係合位置と、該ロック部材から離間する係合解除位置との間でスライドし、該ハウジングに装着された状態の該トリガーによって係合解除位置に保持されるロック部材拘束体と、該スライダーを係合位置側に向かって付勢保持する付勢手段とを備えたステアリングロック装置であって、該ハウジングに不正な外力が加えられた際に、該外力を該トリガーに伝え、該トリガーを変形させる補助トリガーを備え、該トリガーが変形することで、該トリガーと該スライダーとの係合が解除され、付勢手段の付勢力によって、該スライダーが係合位置へ移動し、施錠位置に位置する該ロック部材に係合することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のステアリングロック装置であって、前記トリガーは、弾性材によって前記カバー部材と一体に形成されると共に、前記補助トリガーによって挿脱方向に対して直交する方向に撓み変形することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載のステアリングロック装置であって、前記部品収容室に突設されたボス部と、前記補助トリガーと一体に形成される腕部とを有し、該ボス部を支点として、該腕部に加えられた外力の向きを変え、該補助トリガーを介して前記トリガーを変形させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載のステアリングロック装置であって、前記ハウジング内における前記ロック部材の駆動系統近傍の前記ハウジング外周縁に前記腕部を配設したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、駐車時に不正行為によってカバー部材を取除こうとした際に、カバー部材の着脱方向に沿ってトリガーが移動、脱落することで、トリガーとスライダーとの係合が解除し、付勢手段の付勢力によってスライダーが係合位置へ移動して、ロック部材に係合することにより、ロック部材を施錠位置に保持できる。
加えて、ハウジングの側面に不正な外力が加えられた際には、加えられた外力を補助トリガーがトリガーに伝え、トリガーが変形する。トリガーが変形することで、トリガーとスライダーとの係合が解除し、スライダーが係合位置へ移動して、ロック部材に係合することにより、ロック部材を施錠位置に保持できる。したがって、ステアリングシャフトのロック状態を強制的に解除しようとする不正行為を抑制することができ、駐車時の防盗性能の向上を図ることができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、ハウジングの側面に不正な外力が加えられると、弾性材で形成されたトリガーが、補助トリガーによって挿脱方向に対して直交する方向に撓み変形することにより、スライダーが作動してロック部材を施錠位置に保持できるので、ハウジングの側面への不正行為を抑制することができる。また、トリガーを弾性材でカバー部材と一体に形成するので、部品点数が増えることなく組立時の手間も少なくてすむので、コストを抑制することができる。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の効果に加え、ハウジングに突設されたボス部を支点として、補助トリガーの腕部に加えられた外力の向きを変えるので、確実に補助トリガーを介してトリガーを変形させてスライダーを作動させることができる。
請求項4の発明によれば、請求項3の発明の効果に加え、ハウジングに不正な外力が加えられ、特に、加えられた外力がロック部材の駆動系統近傍のハウジング外周縁に働いた場合、確実に補助トリガーの腕部を介してトリガーを変形させてスライダーを作動させることができる。これにより、不正な外力でロック部材の駆動系統が破壊されても、ロック部材を施錠位置に保持することにより、ステアリングシャフトのロック状態を強制的に解除しようとする不正行為を抑制することができる。
本発明の第1実施形態を示し、ステアリングロック装置を示す正面図である。 本発明の第1実施形態を示し、ステアリングロック装置を示す平面図である。 本発明の第1実施形態を示し、トリガーが変形した状態を図2のIII―III線に沿って示す断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、スライダーがハンガー部材に係合した状態を図2のIV―IV線に沿って示す断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、図2のV―V線に沿って示すロック状態の断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、図2のV―V線に沿って示すロック解除状態の断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、補助トリガーの斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、ハウジングの平面図である。 本発明の第1実施形態を示し、図1のIX―IX線に沿って示す断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、ハウジングの側面に引張力が加えられる第1の例を示す平面図である。 本発明の第1実施形態を示し、引張力で補助トリガーが移動した状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態を示し、ハウジングの側面に押圧力が加えられる第2の例を示す平面図である。 本発明の第1実施形態を示し、ハウジングの側面に押圧力が加えられる第3の例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態を示し、ステアリングロック装置の平面図である。 本発明の第2実施形態を示し、ハウジングの側面に引張力が加えられる第1の例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態を示し、ハウジングの側面に押圧力が加えられる第2の例を示す平面図である。 本発明の第2実施形態を示し、ハウジングの側面に押圧力が加えられる第3の例を示す平面図である。 従来例のステアリングロック装置を示す平面図である。 図18のXIX―XIX線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図13は本発明の第1実施形態を示し、図1はステアリングロック装置を示す正面図、図2はステアリングロック装置を示す平面図、図3はトリガーが変形した状態を図2のIII―III線に沿って示す断面図、図4はスライダーがハンガー部材に係合した状態を図2のIV―IV線に沿って示す断面図、図5は図2のV―V線に沿って示すロック状態の断面図、図6は図2のV―V線に沿って示すロック解除状態の断面図、図7は補助トリガーの斜視図、図8はハウジングの平面図、図9は図1のIX―IX線に沿って示す断面図、図10はハウジングの側面に引張力が加えられる第1の例を示す平面図、図11は引張力で補助トリガーが移動した状態を示す平面図、図12はハウジングの側面に押圧力が加えられる第2の例を示す平面図、図13はハウジングの側面に押圧力が加えられる第3の例を示す平面図である。なお、図2、図10〜図13では説明のためカバー部材及びプリント基板を取り外した状態でステアリングロック装置の内部を示している。
図1〜図13に示すように、本実施形態のステアリングロック装置1は、互いに組み付けされるカバー部材2及びハウジング3を有し、図示しない自動車のステアリングシャフトを収容するステアリングコラム装置Aに取付けられる。
ハウジング3は、一方の側(図1などの上側)に向かって開口する部品収容室3aが内部に形成されると共に、ステアリングコラム装置Aに跨るように配置される一対の脚部3b,3cを有している。部品収容室3aには、駆動源であるモータ4と、このモータ4の駆動により解錠方向及び施錠方向に回転するウォームホイール5と、このウォームホイール5を介して駆動され、後述するロック本体8に対して垂直な方向にスライドするスライド部材6と、このスライド部材6と係合するハンガー部材7と、このハンガー部材7に連結され、先端がハウジング3の底面より出入りしてステアリングシャフトに対して嵌合可能なロック本体8と、これら構成部品の上部に配置されるプリント基板9とが収容されている。なお、本実施形態では、ロック部材は、ハンガー部材7とロック本体8とから構成されている。
部品収容室3aの底部には、スライド部材6を案内するガイド部3dが形成され、このガイド部3dは、ステアリングシャフトの軸方向と平行な面内に配置されると共に、上記軸方向との平行な直線より所定角度傾斜している。なお、スライド部材6は、ガイド部3dのロック端E1及びロック解除端E2の間でスライド可能である。
図8に示すように、ハウジング3は、ステアリングシャフトの軸方向に対して垂直な方向へ延びると共に、部品収容室3aの底部からステアリングコラム装置A側に貫通する貫通孔を有し、貫通孔は、ロック本体8が移動可能に挿入される第1長孔3eと、ハンガー部材7の一部が移動可能に挿入される第2長孔3fとから構成されている。
図4に示すように、カバー部材2には、カバー部材2の裏面よりカバー部材2の着脱方向に沿ってハウジング3に挿脱自在に配設されたトリガー21が一体に設けられている。また、ハウジング3は、トリガー21により係止され、付勢手段としての巻バネ31によってハンガー部材7に向かって付勢されるロック部材拘束体としてのスライダー32と、巻バネ31を保持するボスケース33とを内蔵している。図4の破線で示すように、ステアリングロック装置1を組立ててハウジング3にカバー部材2を装着した状態では、トリガー21がスライダー32と係合することによりスライダー32がハンガー部材から離間した状態(係合解除位置)に保たれている。
さらに、ハウジング3には、ハウジング3に不正な外力が加えられた際に外力によってトリガー21を変形させる補助トリガー34が配設されると共に、ロック本体8の駆動系統(例えばウォームホイール5)から離れる方向に延設され、トリガー21が挿入される長孔35と、補助トリガー34の近傍に突設されたボス部36とが形成されている。これら長孔35及びボス部36の間に、補助トリガー34の後述する腕部38が配置されている。
トリガー21は、弾性材によってカバー部材2と一体に形成されると共に、補助トリガー34によって挿脱方向に対して直交する方向に撓み変形する。
補助トリガー34は、折曲した板部材からなり、突起37gがハウジング3の穴3gに係入して、ハウジング3の外周縁に装着される基部37と、この基部37の一端よりトリガー21に向かって延びる腕部38とから一体に構成されると共に、腕部38は、ハウジング3内におけるロック本体8の駆動系統近傍のハウジング3外周縁に配設されている。腕部38の先端の一方の側には、トリガー21を受け入れる凹部39が形成されると共に、凹部39の先端側と根元側には、腕部38の長手方向に対して傾斜し、トリガー21が当接する傾斜面39a,39bが設けられている。
補助トリガー34の基部37に外力が働いたとき、ハウジング3のボス部36を支点として、腕部38に加えられた外力の向きを変え、補助トリガー34を介してトリガー21を変形させる。
モータ4の回転軸41には、ウォームホイール5に噛み合うウォームギヤ42が固定されている。図9に示すように、ウォームホイール5には、ウォームホイール5と一体に回転し、スライド部材6を駆動する駆動ギヤ51が設けられている。
ハンガー部材7は、付勢部材としての巻バネ71によってステアリングシャフトに向かって付勢されると共に、スライド部材6が挿通される挿通孔72を備えている。ハンガー部材7及びロック本体8の間にも、付勢部材としての巻バネ73が介設されている。スライド部材6のスライド時に、ハンガー部材7がスライド部材6の傾斜部61に沿って移動することによって、ロック本体8がステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置とステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間で変位する。
プリント基板9には、スライド部材6のスライド動作に応じて作動する図示しない検出スイッチが設けられ、検出スイッチがスライド部材と係合して作動することにより、ロック本体8の位置検出を行なう。
次に、上記ステアリングロック装置1の動作を説明する。図5に示すロック本体8の施錠時には、スライド部材6はガイド部3dのロック端E1側に位置し、スライド部材6の傾斜部61がハンガー部材7の挿通孔72と係合するので、ハンガー部材7と連結されるロック本体8がロック位置に位置し、すなわち、ロック本体8がハウジング3の底面より突出してステアリングシャフトに嵌合する。その結果、ステアリングシャフトの回転が阻止されるので、自動車が操縦不能な状態に保たれる。
次いで、解錠信号の出力によりモータ4の解錠方向への回転を開始すると、回転軸41、ウォームギヤ42及びウォームホイール5を介して駆動ギヤ51によりスライド部材6が駆動されるので、スライド部材6がハウジング3のガイド部3dに沿ってロック端E1側からロック解除端E2の方向への移動を開始する。これに伴って、スライド部材6の傾斜部61がハンガー部材7の挿通孔72と係合する状態で、傾斜部61に沿ってハンガー部材7が移動することにより、ロック本体8が連動してステアリングシャフトから離れる方向に変位する。
次いで、モータ4が解錠方向へさらに回転すると、図6に示す解錠状態となり、ロック本体8がハウジング3内に後退してロック解除位置に変位し、ステアリングシャフトの回転が許容されるので、自動車が操縦可能な状態になる。
上述したロック本体8の施錠時に不正行為によってカバー部材2を上方へ開こうとすると、カバー部材2の着脱方向に沿ってトリガー21が移動すると共に、このトリガー21とスライダー32との係合が解除して、スライダー32が巻バネ31によってハンガー部材7に向かって付勢されるので、スライダー32の先端がハンガー部材7の係合孔74に係合する(係合位置)。これによって、ハンガー部材7及びロック本体8の軸方向の移動が阻止され、ロック本体8によるステアリングシャフトの施錠状態が保持される。
例えば、図10に示すように、ハウジング3の側面に不正な引張力F1が加えられ、補助トリガー34の基部37のうち腕部38の根元部分が引っ張られた場合、図11に示すように、基部37が一端を中心として外側に回動するので、腕部38は図11の下方へ移動する。その結果、腕部38の先端の凹部39に係合するトリガー21は、腕部38の先端側の傾斜面39aに摺接して、ロック本体8の駆動系統から離れる方向に付勢されるので、トリガー21は図3の破線で示す当初の状態から実線で示す状態に変形して長孔35に沿って移動する。次いで、図4に示すように、トリガー21とスライダー32との係合が解除して、スライダー32が巻バネ31によってハンガー部材7に向かって付勢されるので、スライダー32の先端がハンガー部材7の係合孔74に係合する。これによって、ハンガー部材7及びロック本体8の軸方向の移動が阻止され、ロック本体8によるステアリングシャフトの施錠状態が保持される。
また、図12に示すように、ハウジング3の側面に不正な押圧力F2が加えられ、補助トリガー34の基部37のうち腕部38の根元部分が押圧された場合、この根元部分が陥没し、腕部38がハウジング3のボス部36に当接するので、腕部38が図12の反時計方向へ回動し、ボス部36を支点として、腕部38に加えられた外力の向きが図12の反時計方向へ変えられる。その結果、腕部38の先端の凹部39に係合するトリガー21は、腕部38の根元側の傾斜面39bに摺接して、ロック本体8の駆動系統から離れる方向に付勢されるので、トリガー21は変形して長孔35に沿って移動する。次いで、トリガー21とスライダー32との係合が解除して、スライダー32が巻バネ31によってハンガー部材7に向かって付勢されるので、スライダー32の先端がハンガー部材7の係合孔74に係合する。これによって、ハンガー部材7及びロック本体8の軸方向の移動が阻止され、ロック本体8によるステアリングシャフトの施錠状態が保持される。
また、図13に示すように、ハウジング3の側面に不正な押圧力F3が加えられ、補助トリガー34の基部37の長手方向の中間部が押圧された場合、この中間部が陥没して、腕部38がハウジング3のボス部36に当接するので、基部37がくの字状に折り曲がり、腕部38が図13の反時計方向へ回動し、ボス部36を支点として、腕部38に加えられた外力の向きが図13の反時計方向へ変えられる。その結果、腕部38の先端の凹部39に係合するトリガー21は、腕部38の先端側の傾斜面39aに摺接して、ロック本体8の駆動系統から離れる方向に付勢されるので、トリガー21は変形して長孔35に沿って移動する。次いで、トリガー21とスライダー32との係合が解除して、スライダー32が巻バネ31によってハンガー部材7に向かって付勢されるので、スライダー32の先端がハンガー部材7の係合孔74に係合する。これによって、ハンガー部材7及びロック本体8の軸方向の移動が阻止され、ロック本体8によるステアリングシャフトの施錠状態が保持される。
以上、本発明では、駐車時に不正行為によってカバー部材2を取除こうとした際に、カバー部材2の着脱方向に沿ってトリガー21が移動することで、トリガー21とスライダー32との係合が解除し、巻バネ31の付勢力によってスライダー32がハンガー部材7に係合することにより、ロック本体8を施錠位置に保持できる。加えて、ハウジング3の側面に不正な外力が加えられた場合も、トリガー21が変形することで、トリガー21とスライダー32との係合が解除し、巻バネ31の付勢力によってスライダー32がハンガー部材7に係合することにより、ロック本体8を施錠位置に保持できる。したがって、ステアリングシャフトのロック状態を強制的に解除しようとする不正行為を抑制することができ、駐車時の防盗性能の向上を図ることができる。また、従来より用いられているトリガー21を流用できるので、大幅な構造変更を要せずに済む。
この第1実施形態では、ハウジング3の側面に不正な外力が加えられると、弾性材で形成されたトリガー21が、補助トリガー34によってカバー部材2の挿脱方向に対して直交する方向に撓み変形することにより、スライダー32が作動してロック本体8を施錠位置に保持できるので、ハウジング3の側面への不正行為を抑制することができる。また、トリガー21を弾性材でカバー部材2と一体に形成するので、部品点数が増えることなく組立時の手間も少なくてすむので、コストを抑制することができる。
この第1実施形態では、補助トリガー34の腕部38に加えられた外力の向きを、ハウジング3に突設されたボス部36を支点として変えるので、確実に補助トリガー34を介してトリガー21を変形させてスライダー32を作動させることができる。
この第1実施形態では、ハウジング3に不正な外力が加えられ、特に、外力がロック本体8の駆動系統近傍のハウジング3外周縁に働いた場合、確実に補助トリガー34の腕部38を介してトリガー21を変形させてスライダー32を作動させることができる。したがって、不正な外力でロック本体8の駆動系統が破壊されても、ロック本体8を施錠位置に保持することによって、ステアリングシャフトのロック状態を強制的に解除しようとする不正行為を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、補助トリガーを駆動系統近傍に1つ配置する構成としたが、補助トリガーをハウジング3の複数の側面に設け、ハウジング3の他の部位に不正な外力が加えられた際にも補助トリガーによってトリガー21を変形させ、スライダー32を作用させる構成としても良い。
図14〜図17は本発明の第2実施形態を示し、図14はステアリングロック装置の平面図、図15はハウジングの側面に引張力が加えられる第1の例を示す平面図、図16はハウジングの側面に押圧力が加えられる第2の例を示す平面図、図17はハウジングの側面に押圧力が加えられる第3の例を示す平面図である。なお、図14〜図17において前述した図1〜図13に示すものと同様のものには同一符号を付してある。また、図14〜図17では説明のためカバー部材及びプリント基板を取り外した状態でステアリングロック装置の内部を示している。
本実施形態のステアリングロック装置1Aでは、補助トリガー34の基部37の外形とハウジング3の外形との間に所定寸法Dのクリアランスが形成されている。
この第2実施形態にあっても、例えば図15に示すように、不正な引張力F1により補助トリガー34の基部37のうち腕部38の根元部分が引っ張られた場合、図16に示すように、不正な押圧力F2により補助トリガー34の基部37のうち腕部38の根元部分が押圧された場合、及び、図17に示すように、不正な押圧力F3により補助トリガー34の基部37の長手方向の中間部が押圧された場合、それぞれ第1の実施形態と同様に、トリガー21が変形することで、トリガー21とスライダー32との係合が解除し、巻バネ31の付勢力によってスライダー32がハンガー部材7に係合することにより、ロック本体8を施錠位置に保持できる。
さらに、この第2実施形態では、ハウジング3にカバー部材2を冠着した後、カバー部材2の内面と補助トリガー34の基部37の外形との間に所定寸法Dのクリアランスが介在しているので、カバー部材2の側面が軽負荷で押されてカバー部材2が内側に撓んだ場合であっても、カバー部材2が補助トリガー34の基部37を押圧することを抑制でき、トリガー21の誤動作を防止することができる。
なお、上記実施形態では、補助トリガー34の腕部38に働く外力の向きを変える支点としてのボス部36をハウジング3に設けたが、本発明はこれに限らず、カバー部材2にボス部を設けることもできる。
1 ステアリングロック装置
2 カバー部材
3 ハウジング
3a 部品収容室
5 ウォームホイール(駆動系統)
7 ハンガー部材(ロック部材)
8 ロック本体(ロック部材)
21 トリガー
31 巻バネ(付勢手段)
32 スライダー
34 補助トリガー
36 ボス部
38 腕部
42 ウォームギヤ(駆動系統)

Claims (4)

  1. 一方の側に向かって開口する部品収容室が内部に形成されたハウジングと、該ハウジングに装着されるカバー部材と、該ハウジングに配置され、ステアリングシャフトと係合するロック位置と、該ステアリングシャフトから離間するロック解除位置との間でスライドするロック部材と、該カバー部材の着脱方向に沿って該ハウジングに挿脱自在に配設されたトリガーと、該ハウジングに配置され、該ロック位置に位置する該ロック部材と係合する係合位置と、該ロック部材から離間する係合解除位置との間でスライドし、該ハウジングに装着された状態の該トリガーによって係合解除位置に保持されるロック部材拘束体と、該スライダーを係合位置側に向かって付勢保持する付勢手段とを備えたステアリングロック装置であって、
    該ハウジングに不正な外力が加えられた際に、該外力を該トリガーに伝え、該トリガーを変形させる補助トリガーを備え、
    該トリガーが変形することで、該トリガーと該スライダーとの係合が解除され、付勢手段の付勢力によって、該スライダーが係合位置へ移動し、施錠位置に位置する該ロック部材に係合することを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 請求項1記載のステアリングロック装置であって、
    前記トリガーは、弾性材によって前記カバー部材と一体に形成されると共に、前記補助トリガーによって挿脱方向に対して直交する方向に撓み変形することを特徴とするステアリングロック装置。
  3. 請求項2記載のステアリングロック装置であって、
    前記部品収容室に突設されたボス部と、
    前記補助トリガーと一体に形成される腕部とを有し、
    該ボス部を支点として、該腕部に加えられた外力の向きを変え、該補助トリガーを介して前記トリガーを変形させることを特徴とするステアリングロック装置。
  4. 請求項3記載のステアリングロック装置であって、
    前記ハウジング内における前記ロック部材の駆動系統近傍の前記ハウジング外周縁に前記腕部を配設したことを特徴とするステアリングロック装置。
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