JP2010166458A - D/a変換回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】抵抗およびスイッチの数を大幅に削減でき、且つ出力電圧を歪ませることがないD/A変換回路を提供する。
【解決手段】10個の抵抗rを5Vref/4の端子と接地との間に直列接続した直列抵抗回路と、該直列抵抗回路の所定の各抵抗rの接続点に接続され入力データの上位2ビットの値に応じてオン/オフ制御される6個のスイッチからなる上位2ビット側スイッチ群と、前記直列抵抗回路の所定の各抵抗rの接続点に接続され入力データの下位2ビットの値に応じてオン/オフ制御される6個のスイッチからなる下位2ビット側スイッチ群と、上位2ビット側スイッチ群の出力電圧V1と下位2ビット側スイッチ群の出力電圧V2とを入力して前者から後者を減算増幅する減算増幅回路とを備える。出力電圧V1の範囲は、出力電圧V2の範囲よりも広くする。出力電V1,V2の最低電圧は接地電位よりも高くする。出力電圧V1の最高電圧は出力電圧V2の最高電圧よりも高くする。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力デジタル信号をアナログ信号に変換して出力する抵抗ストリングス型のD/A変換回路に関するものである。
図5に、従来の抵抗ストリングス型のD/A変換回路を示す(例えば、特許文献1参照)。このD/A変換回路は、4ビットデジタル信号をアナログ信号に変換する回路であり、16個の同値の抵抗Rを電圧Vrefの端子と接地GNDとの間に直列接続して、各抵抗Rの端子からスイッチS4、S4B、S3,S3B,S2,S2B、S1,S1Bをツリー接続したものである。このD/A変換回路では、4ビットの入力データのLSBが「1」でスイッチS4がオンし、「0」でスイッチS4Bがオンする。2LSBが「1」でスイッチS3がオンし、「0」でスイッチS3Bがオンする。3LSBが「1」でスイッチS2がオンし、「0」でスイッチS2Bがオンする。MSBが「1」でスイッチS1がオンし、「0」でスイッチS1Bがオンする。これによって、4ビットの入力データに対応したいずれか1つの抵抗Rの接続点の電圧が、4個の直列接続スイッチを経由して、出力電圧Voutとして出力する。
このD/A変換回路は、デコーダが不要になるという利点はあるが、入力デジタル信号のビット数をNとすると、抵抗の数が2N個、スイッチの数が2N+1−2個必要となり、ビット数が増大すると抵抗とスイッチの数が飛躍的に増大する問題がある。
図6に、この問題を解決したD/A変換回路を示す(例えば、特許文献2参照)。このD/A変換回路も、4ビットデジタル信号をアナログ信号に変換する回路であり、抵抗Rの数を1/4の4個に削減し、スイッチを上位2ビット側スイッチ群のスイッチS1,S1B,S2,S2Bと、下位2ビット側スイッチ群のスイッチS3,S3B,S4,S4Bに分けて、抵抗ストリングスを上位ビット側と下位ビット側で共通に使用し、それらのスイッチ出力信号V1,V2をバッファBUF11,BUF12で受け、上位ビット側の出力電圧と下位ビット側の出力電圧を、抵抗Rと抵抗4R(抵抗Rの4倍の抵抗値)により重み付けして、出力信号Voutとするものである。
このD/A変換回路では、2個のバッファBUF11,BUF12が必要になるものの、抵抗の数とスイッチの数を大幅に削減することができる。しかし、出力インピーダンスが高くなるため、実際のアプリケーションでは、出力電圧Voutを出力する端子の後段に、新たなバッファが必要になる。
図7に、出力インピーダンスの低下を図ったD/A変換回路を示す。このD/A変換回路も、4ビットデジタル信号をアナログ信号に変換する回路であり、図6と同様に、抵抗Rの数を4個として、スイッチを上位2ビット側スイッチ群のスイッチS1,S1B,S2,S2Bと、下位2ビット側スイッチ群のスイッチS3,S3B,S4,S4Bに分けるものであるが、抵抗ストリングスを、上位2ビット側スイッチ群と下位2ビット側スイッチ群の間で1個だけずらせて共通に使用し、それらのスイッチ出力信号V1,V2をバッファBUF1,BUF2で受け、このバッファBUF1,BFU2と抵抗R1〜R4によって、減算増幅して、出力電圧Voutとするものである。このように減算を行うので、上位2ビット側の電圧V1の最大値が下位2ビット側の電圧V1の最大値よりも高くなるよう設定されている。
このD/A変換回路でも、2個のバッファBUF1,BUF2が必要になるものの、抵抗の数とスイッチの数を大幅に削減することができる。さらに、バッファBUF1の出力側から出力電圧Voutを取り出しているため、出力インピーダンスも低くなり、その出力電圧Voutを次段の回路に直接入力させることができる。
ここで、出力電圧Voutは、
Figure 2010166458
で表される。抵抗R1〜R4は固定値であるので、
Figure 2010166458
Figure 2010166458
とすると、式(1)は、
Figure 2010166458
と書き換えることができる。
入力データが4ビットの場合は、
Figure 2010166458
となるので、式(2)は、
Figure 2010166458
となる。Aが増幅率となる。
図8は、電圧V1、V2の入力デジタルデータによる変化を示した特性図である。上位2ビットのデータの値が大きくなると、電圧V1は、Vref/4→Vref/2→3Vref/4→Vrefのように、Vref/4のピッチで段階的に高くなる。一方、下位2ビットのデータの値が大きくなると、電圧V2は、3Vref/4→Vref/2→Vref/4→GNDのように、Vref/4のピッチで段階的にGNDまで低くなる。
ところが、図7のD/A変換回路では、下位2ビット側の最低電圧がGNDになってしまう。この結果、バッファBUF2は、広い入力電圧範囲で線形性が要求される。通常のバッファでは、下位2ビット側の最低電圧がGNDになる毎に、出力電圧Voutの波形が歪んでしまう。ただ、バッファBUF1,BUF2と抵抗R1〜R4からなる増幅減算回路は増幅動作を行うので、上位2ビット側の最大電圧は余裕を持たせることができるので、電圧Vrefが入力する場合でも、出力電圧Voutが歪むことはない。
本発明は以上のような点に鑑みてなされたもので、その目的は、抵抗およびスイッチの数を大幅に削減でき、且つ出力電圧を歪ませることがないD/A変換回路を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明のD/A変換回路は、複数の抵抗を電圧端子と接地との間に直列接続した直列抵抗回路と、該直列抵抗回路の所定の各抵抗接続点に接続され入力データの上位ビットの値に応じてオン/オフ制御される複数のスイッチからなる上位ビット側スイッチ群と、前記直列抵抗回路の所定の各抵抗接続点に接続され入力データの下位ビットの値に応じてオン/オフ制御される複数のスイッチからなる下位ビット側スイッチ群と、前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧と前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧とを入力して前者から後者を減算増幅する減算増幅回路とを備え、前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の範囲は、前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧の範囲よりも広く、前記上位ビット側スイッチ群および前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧の最低電圧は接地電位よりも高く、前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の最高電圧は前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧の最高電圧よりも高いことを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のD/A変換回路において、前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能と、前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能が同じであり、且つ、前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能における電圧差が、前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能における電圧差より小さいことを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載のD/A変換回路において、前記上位ビット側スイッチ群が、上位ビット側の各ビットでオン/オフ制御されるスイッチのツリー接続構造からなり、前記下位ビット側スイッチ群が、下位ビット側の各ビットでオン/オフ制御されるスイッチのツリー接続構造からなることを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1又は2に記載のD/A変換回路において、前記上位ビット側スイッチ群が、片端が前記直列抵抗回路の各接続点に接続され他端が共通接続されて出力電圧側となる複数のスイッチからなり、その内の1つが、前記上位側ビットをデコードした結果によってオンされ、前記下位ビット側スイッチ群が、片端が前記直列抵抗回路の各接続点に接続され他端が共通接続されて出力電圧側となる複数のスイッチからなり、その内の1つが、前記下位側ビットをデコードした結果によってオンされるようにしたことを特徴とする。
請求項5にかかる発明のD/A変換回路は、複数の抵抗を電圧端子と接地との間に直列接続した直列抵抗回路と、該直列抵抗回路の所定の各抵抗接続点に接続され入力データの上位ビットの値に応じてオン/オフ制御される複数のスイッチからなる上位ビット側スイッチ群と、前記直列抵抗回路の所定の各抵抗接続点に接続され入力データの中位ビットの値に応じてオン/オフ制御される複数のスイッチからなる中位ビット側スイッチ群と、前記直列抵抗回路の所定の各抵抗接続点に接続され入力データの下位ビットの値に応じてオン/オフ制御される複数のスイッチからなる下位ビット側スイッチ群と、前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧と前記中位ビット側スイッチ群の出力電圧と前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧とを入力して、前者から後2者を減算増幅する減算増幅回路とを備え、前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の範囲は、前記中位ビット側スイッチ群の出力電圧および前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧の範囲よりも広く、前記上位ビット側スイッチ群、前記下位ビット側スイッチ群、および前記中位ビット側スイッチ群のそれぞれの出力電圧の最低電圧は、接地電位よりも高く、前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の最高電圧は、前記中位ビット側スイッチ群および前記下位ビット側スイッチ群のそれぞれの最高電圧よりも高いことを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項5に記載のD/A変換回路において、前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能と、前記中位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能と、前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能が同じであり、且つ、前記下位ビット側スイッチ群および前記中位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能における電圧差が、前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能における電圧差より小さいことを特徴とする。
請求項7にかかる発明は、請求項5又は6に記載のD/A変換回路において、前記上位ビット側スイッチ群が、上位ビット側の各ビットでオン/オフ制御されるスイッチのツリー接続構造からなり、前記中位ビット側スイッチ群が、中位ビット側の各ビットでオン/オフ制御されるスイッチのツリー接続構造からなり、前記下位ビット側スイッチ群が、下位ビット側の各ビットでオン/オフ制御されるスイッチのツリー接続構造からなることを特徴とする。
請求項8にかかる発明は、請求項5又は6に記載のD/A変換回路において、前記上位ビット側スイッチ群が、片端が前記直列抵抗回路の各接続点に接続され他端が共通接続されて出力電圧側となる複数のスイッチからなり、その内の1つが、前記上位側ビットをデコードした結果によってオンされ、前記中位ビット側スイッチ群が、片端が前記直列抵抗回路の各接続点に接続され他端が共通接続されて出力電圧側となる複数のスイッチからなり、その内の1つが、前記中位側ビットをデコードした結果によってオンされ、前記下位ビット側スイッチ群が、片端が前記直列抵抗回路の各接続点に接続され他端が共通接続されて出力電圧側となる複数のスイッチからなり、その内の1つが、前記下位側ビットをデコードした結果によってオンされるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、下位ビット側スイッチ群あるいは中位ビット側スイッチ群の出力電圧の最低電圧が接地電位(GND)よりも高くなるので、その最低電圧を減算増幅回路の線形動作可能な入力電圧範囲に収めることができ、減算増幅回路の出力電圧が歪むことを防止できる。また、本発明では、抵抗の数およびスイッチの数を増大させることなく、多ビットのD/A変換を実現できる。さらに、減算増幅回路の増幅率の設定により、減算増幅回路の出力電圧範囲を所望の範囲に設定することが可能となる。
本発明の第1の実施例の4ビットのD/A変換回路の回路図である。 図1のD/A変換回路の動作特性図である。 第1の実施例の変形例のD/A変換回路の回路図である。 第2の実施例の6ビットのD/A変換回路の回路図である。 従来の4ビットのD/A変換回路の回路図である。 従来の別の例の4ビットのD/A変換回路の回路図である。 従来の更に別の例の4ビットのD/A変換回路の回路図である。 図7の4ビットのD/A変換回路の動作特性図である。
<第1の実施例>
図1は本発明の第1の実施例の4ビットのD/A変換回路を示す図である。抵抗ストリングスは、10個の抵抗rを5Vref/4の電源端子と接地GNDとの間に直列接続した直列抵抗回路からなる。前記した抵抗Rとrの関係は、R=2rである。
上位2ビット側スイッチ群は、所要の抵抗rの端子にスイッチS2,S2B、S1,S1Bをツリー接続して、電圧V1を取り出す構成である。ここでは、入力デジタルデータの3LSBが「1」でスイッチS2がオンし、「0」でスイッチS2Bがオンする。MSBが「1」でスイッチS1がオンし、「0」でスイッチS1Bがオンする。
下位2ビット側スイッチ群は、所要の抵抗rの端子にスイッチS4B,S4、S3B,S3をツリー接続して、電圧V2を取り出す構成である。ここでは、4ビットの入力データのLSBが「1」でスイッチS4がオンし、「0」でスイッチS4Bがオンする。2LSBが「1」でスイッチS3がオンし、「0」でスイッチS3Bがオンする。
電圧V1はバッファBUF1に入力し、電圧V2はバッファBUF2に入力する。このバッファBUF1,BUF2と抵抗R1〜R4は減算増幅回路を構成し、ここから出力電圧Voutが出力する。
さて、このD/A変換回路では、下位2ビット側スイッチ群において、「00」ではスイッチS3B,S4BがオンしてVrefの電圧が、「01」ではスイッチS3B,S4がオンして7Vref/8の電圧が、「10」ではスイッチS3,S4Bがオンして3Vre/4の電圧が、「11」ではスイッチS3,S4がオンして5Vref/8の電圧が、それぞれ電圧V2として出力する。すなわち、下位2ビット側スイッチ群では、5Vref/8〜Vrefの電圧範囲においてVref/8のステップで変化する分解能が4の電圧V2が生成され、図2(a)に示す点線の特性となる。
また、上位2ビット側スイッチ群において、「00」ではスイッチS1B,S2BがオンしてVref/2の電圧が、「01」ではスイッチSB1,S2がオンして3Vref/4の電圧が、「10」ではスイッチS1,S2BがオンしてVrefの電圧が、「11」ではスイッチS1,S2がオンして5Vref/4の電圧が、それぞれ電圧V1として出力する。すなわち、上位2ビット側スイッチ群では、Vref/2〜5Vre/4の電圧範囲においてVref/4のステップで変化する分解能が4の電圧V1が生成され、図2(a)に示す実線の特性となる。この電圧V1の分解能における電圧差(Vref/4)は、前記電圧V2の分解能における電圧差(Vref/8)の2倍である。
以上のように、下位2ビット側スイッチ群の電圧V2の最低値はVref/2となり、GNDよりも高くなっているので、電圧V2はバッファBUF2の線形動作可能な電圧範囲で変化することになり、そのバッファBUF2の出力電圧が歪むことはない。
本実施例の出力電圧Voutは、前記した式(1)で表され、入力データが4ビットであるので、最終的には次の式(5)で決まる。
Figure 2010166458
Figure 2010166458
電圧V2の値が大きくなることは、減算する値が大きくなることであるが、これに対応するように、上位2ビット側スイッチ群の電圧V1の最大値が、5Vref/4のように、下位2ビット側スイッチ群の電圧V2の最大値Vrefよりも高く設定されている。そして、式(5)に示すように電圧V2は1/2になるので、正常な減算が行われる。図2(b)に図1のD/A変換回路の変換特性を示した。
なお、図1のD/A変換回路は4ビット用であったが、これをNビット用に展開する場合は、抵抗rの数は2N/2+1+2個となる。そして、上位N/2ビット側スイッチ群のスイッチの数は2N/2+1−2個として、2Vref/2N/2 〜 Vref(1+1/2N/2)の電圧範囲で動作させる。また、下位N/2ビット側スイッチ群のスイッチの数は2N/2+1−2個として、2Vref/2N/2 〜 Vref(1+1/2N/2)の電圧範囲よりも狭い範囲(例えば、Vref/2 〜 Vref)で動作させる。前記したように、下位N/2ビット側の出力電圧V2の範囲をかさ上げしたことによる出力電圧Voutの演算誤差を修正するために、上位N/2ビット側の電圧V1を、2Vref/2N/2 だけかさ上げしている。また、入力ビット数を2分割する場合は、必ずしも等分に分割する必要はない。
図3は図1のD/A変換回路の変形例を示す図である。ここでは、上位2ビット側スイッチ群のスイッチをSa1〜Sa4で構成して、上位2ビットのデータをデコーダ11でデコードした値でそのいずれか1つをオンさせ、下位2ビット側スイッチ群のスイッチをSb1〜Sb4で構成して、下位2ビットのデータをデコーダ12でデコードした値でそのいずれか1つをオンさせるようにしている。このように構成することで、デコーダ11,12が必要となるものの、スイッチの数を12個から8個に削減することができる。
ここでは、下位2ビット側スイッチ群において、「00」ではスイッチSb1がオンしてVrefの電圧が、「01」ではスイッチSb2がオンして7Vref/8の電圧が、「10」ではスイッチSb3がオンして6Vref/4の電圧が、「11」ではスイッチSb4がオンして5Vref/8の電圧が、それぞれ電圧V2として出力する。また、上位2ビット側スイッチ群において、「00」ではスイッチSa4がオンしてVref/2の電圧が、「01」では、スイッチSa3がオンして3Vref/4の電圧が、「10」ではスイッチSa2がオンしてVrefの電圧が、「11」ではスイッチSa1がオンして5Vref/4の電圧が、それぞれ電圧V1として出力する。
なお、この図3のD/A変換回路は4ビット用であったが、これをNビット用に展開する場合は、抵抗rの数は2N/2+1+2個となる。そして、上位N/2ビット側スイッチ群のスイッチは2N/2個として、2Vref/2N/2 〜 Vref(1+1/2N/2)の電圧範囲で動作させる。また、下位N/2ビット側スイッチ群のスイッチも2N/2個として、2Vref/2N/2 〜 Vref(1+1/2N/2)の電圧範囲よりも狭い範囲(例えば、1/2Vref 〜 Vref)で動作させる。
<第2の実施例>
図4に、本発明の第2の実施例の6ビットのD/A変換回路を示す。10個の抵抗rからなる抵抗ストリングスは図1と同じである。ここでは、入力ビット数を上位2ビット、中位2ビット、下位2ビットに3分割する。そして、スイッチS1,S1B,S2,S2Bで電圧V1を出力する上位2ビット側スイッチ群を構成し、スイッチS3,S3B,S4,S4bで電圧V2を出力する中位2ビット側スイッチ群を構成し、スイッチS5,S5B,S6,S6Bで電圧V3を出力する下位2ビット側スイッチ群を構成する。電圧V1はバッファBUF1に、電圧V2はバッファBUF2に、電圧V3はバッファBUF3にそれぞれ入力する。そして、このバッファBUF1〜BUF3と抵抗R1〜R5によって、減算増幅回路を構成し、その出力電圧をVoutとする。この出力電圧Voutは、
Figure 2010166458
で表される。
本実施例でも、前記した第1の実施例と同様に、中位2ビット側スイッチ群の電圧V2および下位2ビット側スイッチ群の電圧V3の最低値はVref/2となり、GNDよりも高くなっているので、電圧V2,V3はバッファBUF2,BUF3の線形動作可能な電圧範囲で変化することになり、そのバッファBUF2,BUF3の出力電圧が歪むことはない。また、それらの電圧V2,V3の値が大きくなることは、減算する値が大きくなることであるが、これに対応するように、上位2ビット側スイッチ群の電圧V1の最大値が、5Vref/4のように、中位2ビット側スイッチ群の電圧V2および下位2ビット側スイッチ群の電圧V3の最大値Vrefよりも高く設定されているので、式(5)の抵抗R1〜R5の値を適宜設定することで、正常な減算が行われる。
本発明は、少ない抵抗、少ないスイッチを有し、出力電圧に歪のない抵抗ストリングス型のD/A変換回路として有用である。
11,12:デコーダ
BUF1,BUF2,BUF3,BUF11,BUF12:バッファ
特開昭52−028851号公報 特開平03−013123号公報

Claims (8)

  1. 複数の抵抗を電圧端子と接地との間に直列接続した直列抵抗回路と、該直列抵抗回路の所定の各抵抗接続点に接続され入力データの上位ビットの値に応じてオン/オフ制御される複数のスイッチからなる上位ビット側スイッチ群と、前記直列抵抗回路の所定の各抵抗接続点に接続され入力データの下位ビットの値に応じてオン/オフ制御される複数のスイッチからなる下位ビット側スイッチ群と、前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧と前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧とを入力して前者から後者を減算増幅する減算増幅回路とを備え、
    前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の範囲は、前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧の範囲よりも広く、
    前記上位ビット側スイッチ群および前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧の最低電圧は、接地電位よりも高く、
    前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の最高電圧は、前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧の最高電圧よりも高いことを特徴とするD/A変換回路。
  2. 請求項1に記載のD/A変換回路において、
    前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能と、前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能が同じであり、
    且つ、前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能における電圧差が、前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能における電圧差より小さいことを特徴とするD/A変換回路。
  3. 請求項1又は2に記載のD/A変換回路において、
    前記上位ビット側スイッチ群が、上位ビット側の各ビットでオン/オフ制御されるスイッチのツリー接続構造からなり、
    前記下位ビット側スイッチ群が、下位ビット側の各ビットでオン/オフ制御されるスイッチのツリー接続構造からなることを特徴とするD/A変換回路。
  4. 請求項1又は2に記載のD/A変換回路において、
    前記上位ビット側スイッチ群が、片端が前記直列抵抗回路の各接続点に接続され他端が共通接続されて出力電圧側となる複数のスイッチからなり、その内の1つが、前記上位側ビットをデコードした結果によってオンされ、
    前記下位ビット側スイッチ群が、片端が前記直列抵抗回路の各接続点に接続され他端が共通接続されて出力電圧側となる複数のスイッチからなり、その内の1つが、前記下位側ビットをデコードした結果によってオンされるようにしたことを特徴とするD/A変換回路。
  5. 複数の抵抗を電圧端子と接地との間に直列接続した直列抵抗回路と、該直列抵抗回路の所定の各抵抗接続点に接続され入力データの上位ビットの値に応じてオン/オフ制御される複数のスイッチからなる上位ビット側スイッチ群と、前記直列抵抗回路の所定の各抵抗接続点に接続され入力データの中位ビットの値に応じてオン/オフ制御される複数のスイッチからなる中位ビット側スイッチ群と、前記直列抵抗回路の所定の各抵抗接続点に接続され入力データの下位ビットの値に応じてオン/オフ制御される複数のスイッチからなる下位ビット側スイッチ群と、前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧と前記中位ビット側スイッチ群の出力電圧と前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧とを入力して、前者から後2者を減算増幅する減算増幅回路とを備え、
    前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の範囲は、前記中位ビット側スイッチ群の出力電圧および前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧の範囲よりも広く、
    前記上位ビット側スイッチ群、前記下位ビット側スイッチ群、および前記中位ビット側スイッチ群のそれぞれの出力電圧の最低電圧は、接地電位よりも高く、
    前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の最高電圧は、前記中位ビット側スイッチ群および前記下位ビット側スイッチ群のそれぞれの最高電圧よりも高いことを特徴とするD/A変換回路。
  6. 請求項5に記載のD/A変換回路において、
    前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能と、前記中位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能と、前記下位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能が同じであり、
    且つ、前記下位ビット側スイッチ群および前記中位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能における電圧差が、前記上位ビット側スイッチ群の出力電圧の分解能における電圧差より小さいことを特徴とするD/A変換回路。
  7. 請求項5又は6に記載のD/A変換回路において、
    前記上位ビット側スイッチ群が、上位ビット側の各ビットでオン/オフ制御されるスイッチのツリー接続構造からなり、
    前記中位ビット側スイッチ群が、中位ビット側の各ビットでオン/オフ制御されるスイッチのツリー接続構造からなり、
    前記下位ビット側スイッチ群が、下位ビット側の各ビットでオン/オフ制御されるスイッチのツリー接続構造からなることを特徴とするD/A変換回路。
  8. 請求項5又は6に記載のD/A変換回路において、
    前記上位ビット側スイッチ群が、片端が前記直列抵抗回路の各接続点に接続され他端が共通接続されて出力電圧側となる複数のスイッチからなり、その内の1つが、前記上位側ビットをデコードした結果によってオンされ、
    前記中位ビット側スイッチ群が、片端が前記直列抵抗回路の各接続点に接続され他端が共通接続されて出力電圧側となる複数のスイッチからなり、その内の1つが、前記中位側ビットをデコードした結果によってオンされ、
    前記下位ビット側スイッチ群が、片端が前記直列抵抗回路の各接続点に接続され他端が共通接続されて出力電圧側となる複数のスイッチからなり、その内の1つが、前記下位側ビットをデコードした結果によってオンされるようにしたことを特徴とするD/A変換回路。
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