JP2010165875A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基盤処理装置の基板処理系の少なくとも一部を構成する部材に対して、予め規定された部材(純正部材)か、それ以外の部材かを比較的簡単に判別することが可能な基板処理装置を提供することにある。
【解決手段】基板処理装置10は、基板を処理する基板処理系100と、基板処理系100を制御するコントローラ240と、を有する。基板処理系100の少なくとも一部を構成する部材50は、その部材50を識別する識別コード5を読み取り可能に記録する記録手段(タグ51)を備える。コントローラ240は、部材50に備えられた記録手段(タグ51)から識別コード5を読み取る読取部(リーダライタ:RW41)と、純正部材に関する識別コード562を記憶する記憶部(外部記憶装置239d)と、識別コード562と識別コード5とを比較する機能(比較部2391)と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板を処理する基板処理装置に関する。
一般的な基板処理装置は、例えば基板を処理する基板処理系と、その基板処理系を制御するコントローラと、を有する。基板処理系は、例えば、基板を搬送する装置、処理炉、ガスを処理炉内に供給する部材、処理炉内からガスを排気する部材、ヒータ、取付部材、電気回路、電子回路、などを有する。
この基板処理系は、所定のメーカにより予め規定された部材(純正部材ともいう)で構成されている。純正部材は、基板処理装置の各構成部分や装置全体に対して最適となるように選択されている。詳細には、純正部材は、基板処理装置の各構成部分や装置全体に対して最適となるように、その形状、強度、耐熱性、寸法誤差、電気抵抗値、静電容量値、トランジスタ特性、などの性能が考慮されている。
しかしながら、基板処理系が、例えば純正部材と比較して形状や性能等が異なる部材(代替部材ともいう)で構成されていると、その基板処理装置が正常に動作しない、又、基板処理に関する動作中に基板処理に関する精度が低下する等の不具合が生じる場合がある。
そこで、本発明の目的は、基板処理系の少なくとも一部を構成する部材に対して、予め規定された部材(純正部材)か、それ以外の部材かを比較的簡単に判別することが可能な基板処理装置を提供することにある。
本発明の一態様によれば、基板を処理する基板処理系と、前記基板処理系を制御するコントローラと、を有する基板処理装置であって、前記基板処理系の少なくとも一部を構成する部材は、該部材を識別する識別コードを読み取り可能に記録する記録手段を備え、前記コントローラは、前記部材に備えられた記録手段から前記識別コードを読み取る読取部と、純正部材に関する識別コードを記憶する記憶部と、前記記憶部から読み出した前記識別コードと前記読取部で読み取った識別コードとを比較する機能と、を有する基板処理装置が提供される。
本発明にかかる基板処理装置によれば、基板処理系の少なくとも一部を構成する部材に対して、予め規定された部材か、それ以外の部材かを比較的簡単に判別することが可能である。
本発明の第1の実施形態にかかる基板処理装置の構成を説明するための図である。 図1に示した基板処理装置の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態にかかる基板処理装置の一例を示す半導体処理装置の斜透視図である。 本発明の第1の実施形態にかかる基板処理装置の一例を示す半導体処理装置の側面透視図である。 本発明の第1の実施形態にかかる基板処理装置の一例を示す半導体処理装置の処理炉の縦断面図である。 (A)は本発明の一実施形態にかかる基板処理装置の部材(ボルト)とタグを説明するための図であり、(B)は本発明の一実施形態にかかる基板処理装置の部材(ナット)とタグを説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかるタグに記憶されている識別コードを説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる純正部材の識別コードを含むリストを説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる記憶部に記憶されている履歴データを説明するための図である。 本発明にかかる一実施形態の基板処理装置の動作、特にコントローラによる初期処理に関する動作を説明するためのフローチャートである。 本発明にかかる一実施形態の基板処理装置の動作、特にコントローラによる通常処理に関する動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態にかかる基板処理システムを説明するための図である。 本発明の第3の実施形態にかかる基板処理システムを説明するための図である。
以下に、本発明の一実施形態にかかる基板処理装置の構成、及び動作について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる基板処理装置10の構成を説明するための図である。図2は、図1に示した基板処理装置10の機能ブロック図である。図3は、本発明の第1の実施形態にかかる基板処理装置10の一例を示す半導体処理装置の斜透視図である。図4は、本発明の第1の実施形態にかかる基板処理装置10の一例を示す半導体処理装置の側面透視図である。図5は、本発明の第1の実施形態にかかる基板処理装置10の一例を示す半導体処理装置の処理炉の縦断面図である。図6(A)は、本発明の一実施形態にかかる基板処理装置10の部材50(ボルト)とタグ51を説明するための図であり、図6(B)は、本発明の一実施形態にかかる部材50B(ナット)とタグ51Bを説明するための図である。
(1)基板処理装置10の構成
本実施形態にかかる基板処理装置10は、図1、図2に示されるように、基板を処理する基板処理系100と、基板処理系100を制御するコントローラ240と、を有する。図1、図2、図6(A)、図6(B)に示されるように、基板処理系100の少なくとも一部を構成する部材50は、その部材50を識別する識別コード(識別情報)5を読み取り可能に記録するタグ51を有する。タグ51は、本発明にかかる記録手段の一実施形態に相当する。タグ51は、基板処理系100の全ての部材に設けられてもよいし、基板処理系100の重要な部材(例えば、基板処理装置が正常に動作するために必須の部材や、比較的高い精度で基板処理を行うために必須の部材、等)にのみ設けられていてもよい。この重要な部材としては、例えば、ヒータ206、炉口フランジ(マニホールド209)、炉口シャッタ147、温度センサ263(熱電対)などが挙げられる。
コントローラ240は、第1の制御部(主制御部)239と、第2の制御部(基板処理系制御部)2300と、操作系2400と、IDセンサヘッド(リーダライタ:RW)4
1と、タグコントローラ42と、を有する。リーダライタ41は、本発明にかかる読取部の一実施形態に相当する。
以下に、まず、基板処理系100の構成、及び動作について、図3から図6(A)、図6(B)を参照しながら説明する。その後、コントローラ240の構成、及び動作について、図1、図2を参照しながら説明する。
(2−1)基板処理系100の構成
本発明を実施するための最良の形態において、基板処理装置10は、一例として、半導体装置(IC:Integrated Circuit)の製造方法における処理工程を実施する半導体製造装置として構成されている。なお、以下の説明では、基板処理装置10として、基板に酸化処理、拡散処理、CVD(Chemical Vapor Deposition)処理、などを行う縦型の装置(以下、単に処理装置という)を適用した場合について述べる。
図3および図4に示されているように、本発明の一実施形態にかかる基板処理系100は、筐体111を備えている。基板処理系100では、シリコン等からなるウエハ(基板)200を収納したウエハキャリアとしてフープ(基板収容器。以下ポッドという。)110が使用されている。筐体111の正面壁111aの正面前方部には、メンテナンス可能なように設けられた開口部としての正面メンテナンス口103が開設されている。また、筐体111の正面壁111aの正面前方部には、正面メンテナンス口103を開閉する正面メンテナンス扉104、104がそれぞれ設けられている。
筐体111の正面壁111aには、ポッド搬入搬出口(基板収容器搬入搬出口)112が、筐体111の内外を連通するように開設されている。ポッド搬入搬出口112は、フロントシャッタ(基板収容器搬入搬出口開閉機構)113によって開閉自在に構成されている。
ポッド搬入搬出口112の正面前方側には、ロードポート(基板収容器受渡し台)114が設置されている。ロードポート114は、ポッド110が載置されると、そのポッド110がロードポート114上の所定位置に位置合わせされるように構成されている。基板処理系100は、ポッド110が、ロードポート114上に工程内搬送装置(図示せず)によって搬入されるように構成されている。また、基板処理系100は、ポッド110が、ロードポート114上から搬出されるように構成されている。
筐体111内の前後方向の略中央部における上部には、回転式ポッド棚(基板収容器載置棚)105が設置されている。回転式ポッド棚105は、複数個のポッド110を保管するように構成されている。すなわち、回転式ポッド棚105は、垂直に立設されて水平面内で間欠回転される支柱116と、支柱116に上中下段の各位置において放射状に支持された複数枚の棚板(基板収容器載置台)117と、を備えている。複数枚の棚板117それぞれは、ポッド110を載置した状態で保持するように構成されている。
筐体111内におけるロードポート114と回転式ポッド棚105との間には、ポッド搬送装置(基板収容器搬送装置)118が設置されている。ポッド搬送装置118は、ポッド110を保持したまま昇降可能なポッドエレベータ(基板収容器昇降機構)118aと、搬送機構としてのポッド搬送機構(基板収容器搬送機構)118bと、で構成されている。ポッド搬送装置118は、ポッドエレベータ118aとポッド搬送機構118bとの連続動作により、ロードポート114と、回転式ポッド棚105と、ポッドオープナ(基板収容器蓋体開閉機構)121との間で、ポッド110を搬送するように構成されている。
筐体111内の前後方向の略中央部における下部には、サブ筐体119が筐体111の略中央部から後端にわたって設けられている。サブ筐体119の正面壁119aには、ウ
エハ200をサブ筐体119内に対して搬入する又は搬出するためのウエハ搬入搬出口(基板搬入搬出口)120が一対、垂直方向に上下二段に並べられて開設されている。上下段のウエハ搬入搬出口120、120には、一対のポッドオープナ121、121がそれぞれ設置されている。
ポッドオープナ121は、ポッド110を載置する載置台122、122と、ポッド110のキャップ(蓋体)を着脱するキャップ着脱機構(蓋体着脱機構)123、123とを備えている。ポッドオープナ121は、載置台122に載置されたポッド110のキャップを、キャップ着脱機構123により着脱することで、ポッド110のウエハ出し入れ口が開閉する構造を有する。
サブ筐体119は、ポッド搬送装置118や回転式ポッド棚105の設置空間に対して流体的に隔絶された移載室124を備える。移載室124の前側領域には、ウエハ移載機構(基板移載機構)125が設置されている。ウエハ移載機構125は、ウエハ200を水平方向に回転又は直動可能なウエハ移載装置(基板移載装置)125aと、ウエハ移載装置125aを昇降させるためのウエハ移載装置エレベータ(基板移載装置昇降機構)125bとで構成されている。図3に模式的に示されているように、ウエハ移載装置エレベータ125bは、耐圧筐体111右側端部とサブ筐体119の移載室124前方領域右端部との間に設置されている。また、基板処理装置10は、ウエハ移載装置エレベータ125bおよびウエハ移載装置125aの連続動作により、ウエハ移載装置125aのツイーザ(基板保持体)125cをウエハ200の載置部として、ボート(基板保持具)217に対してウエハ200を装填(チャージング)および脱装(ディスチャージング)するように構成されている。
移載室124の後側領域には、ボート217を収容して待機させる待機部126が設けられている。待機部126の上方には、処理炉202が設けられている。処理炉202の下端部には、炉口シャッタ(炉口開閉機構)147が設けられている。この炉口シャッタ(炉口開閉機構)147が開閉することにより、処理炉202の下端部が開閉する。
図3に模式的に示されているように、ボート217を昇降させるためのボートエレベータ(基板保持具昇降機構)115が、耐圧筐体111右側端部とサブ筐体119の待機部126右端部との間に設置されている。ボートエレベータ115の昇降台に連結された連結具としてのアーム128には、蓋体としてのシールキャップ219が水平に設けられている。シールキャップ219は、ボート217を垂直に支持し、処理炉202の下端部を閉塞可能なように構成されている。
ボート217は、複数本の保持部材を備えている。ボート217は、保持部材により、複数枚(例えば、50枚〜125枚程度)のウエハ200をその中心を揃えて垂直方向に整列させた状態で、そのウエハ200それぞれを水平に保持するように構成されている。
図3に模式的に示されているように、移載室124のウエハ移載装置エレベータ125b側、およびボートエレベータ115側に対して反対側である左側端部には、清浄化した雰囲気もしくは不活性ガスであるクリーンエア133を供給するよう供給フアンおよび防塵フィルタで構成されたクリーンユニット134が設置されている。ウエハ移載装置125aとクリーンユニット134との間には、図示はしないが、ウエハの円周方向の位置を整合させる基板整合装置としてのノッチ合わせ装置(135)が設置されている。
クリーンユニット134から吹き出されたクリーンエア133は、ノッチ合わせ装置(135)およびウエハ移載装置125a、待機部126にあるボート217に流通された後に、図示しないダクトにより吸い込まれて、筐体111の外部に排気されるか、もしくはクリーンユニット134の吸い込み側である一次側(供給側)にまで循環され、再びクリーンユニット134によって、移載室124内に吹き出されるように構成されている。
(2−2)基板処理系100の動作
次に、本実施形態にかかる基板処理系100の動作について説明する。基板処理系100の動作は、コントローラ240により制御される。
図3および図4に示されているように、ポッド110がロードポート114に供給されると、ポッド搬入搬出口112がフロントシャッタ113によって開放される。そして、ロードポート114の上のポッド110が、ポッド搬送装置118によって筐体111の内部へポッド搬入搬出口112から搬入される。
搬入されたポッド110は、回転式ポッド棚105の指定された棚板117へポッド搬送装置118によって自動的に搬送されて受け渡され、一時的に保管された後、棚板117から一方のポッドオープナ121に搬送されて載置台122に移載されるか、もしくは直接ポッドオープナ121に搬送されて載置台122に移載される。この際、ポッドオープナ121のウエハ搬入搬出口120は、キャップ着脱機構123によって閉じられている。移載室124にクリーンエア133が流通されており、移載室124内がクリーンエア133で充満されている。例えば、クリーンエア133として窒素ガスが、移載室124に充満することにより、移載室124内の酸素濃度が20ppm以下となるように設定されている。詳細には、移載室124は、その移載室124内の酸素濃度が、筐体111の内部(大気雰囲気)の酸素濃度と比較して遥かに低くなるように設定されている。
載置台122に載置されたポッド110は、その開口側端面がサブ筐体119の正面壁119aにおけるウエハ搬入搬出口120の開口縁辺部に押し付けられるとともに、そのキャップがキャップ着脱機構123によって取り外されて、ウエハ出し入れ口が開放される。
ポッド110がポッドオープナ121によって開放されると、ウエハ200はポッド110からウエハ移載装置125aのツイーザ125cによってウエハ出し入れ口を通じてピックアップされる。ウエハ200は、ノッチ合わせ装置(135)にて整合された後、移載室124の後方にある待機部126に搬入され、ボート217に装填(チャージング)される。ボート217にウエハ200を受け渡したウエハ移載装置125aは、ポッド110の配置位置に戻り、次のウエハ200をボート217に装填する。
ウエハ移載機構125が、一方(上段または下段)のポッドオープナ121からボート217にウエハ200を装填する作業中に、ポッド搬送装置118が、他方(下段または上段)のポッドオープナ121に、回転式ポッド棚105から別のポッド110を搬送して、ポッドオープナ121がポッド110の開放作業を行う。
予め指定された枚数のウエハ200がボート217に装填されると、炉口シャッタ147によって閉じられていた処理炉202の下端部が、炉口シャッタ147によって開放される。続いて、ウエハ200群を保持したボート217は、シールキャップ219がボートエレベータ115によって上昇されることにより、処理炉202内に搬入(ローディング)されていく。
ローディング後は、処理炉202でウエハ200に任意の処理が実施される。処理後は、ノッチ合わせ装置(135)でのウエハの整合工程を除き、上述の逆の手順で、ウエハ200およびポッド110が筐体111の外部に払出される。
(2−3)処理炉202の構成
続いて、本実施形態にかかる処理炉202の構成について、図5を参照しながら説明する。
図5に示されているように、処理炉202は、加熱機構としてのヒータ206を有する。ヒータ206は、円筒形状に形成されており、保持板としてのヒータベース251に支
持されることにより垂直に据え付けられている。
反応容器2039は、プロセスチューブ203とマニホールド209とを有する。
ヒータ206の内側には、反応管としてのプロセスチューブ203が配設されている。プロセスチューブ203は、ヒータ206と同心円状に形成されている。プロセスチューブ203は、内部反応管としてのインナーチューブ204と、その外側に設けられた外部反応管としてのアウターチューブ205とを有する。インナーチューブ204は、例えば石英(SiO)または炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料からなり、上端および下端が開口した円筒形状に形成されている。インナーチューブ204の筒中空部には処理室201が形成されている。この処理室201は、基板としてのウエハ200を後述するボート217によって水平姿勢で垂直方向に多段に整列した状態で収容可能に形成されている。アウターチューブ205は、例えば石英または炭化シリコン等の耐熱性材料からなり、内径がインナーチューブ204の外径よりも大きく、上端が閉塞し、下端が開口した円筒形状に形成されている。アウターチューブ205は、インナーチューブ204と同心円状に設けられている。
アウターチューブ205の下方には、アウターチューブ205と同心円状にマニホールド209が配設されている。マニホールド209は、例えばステンレス等からなり、上端および下端が開口した円筒形状に形成されている。マニホールド209は、インナーチューブ204とアウターチューブ205とに係合しており、インナーチューブ204とアウターチューブ205を支持するように設けられている。シール部材としてのOリング220aが、マニホールド209とアウターチューブ205との間に設けられている。マニホールド209がヒータベース251に支持されることにより、プロセスチューブ203は、垂直に配置されている。
後述するシールキャップ219にはガス導入部としてのノズル230が、処理室201内に連通するように接続されている。ガス供給管232は、その一方の端部がノズル230に接続されている。また、ガス供給管232は、他方の端部である上流側に、ガス流量制御器としてのMFC(マスフローコントローラ)241を介して図示しない処理ガス供給源や不活性ガス供給源が接続されている。MFC241には、ガス流量制御部235が電気的に接続されている。ガス流量制御部235は、MFC241を所定のタイミングで制御することにより、供給するガスの流量を所望の量とする。
マニホールド209は、処理室201内の雰囲気を排気する排気管231を有する。排気管231は、インナーチューブ204とアウターチューブ205との隙間によって形成される筒状空間250の下端部に配置されており、筒状空間250に連通している。排気管231は、マニホールド209との接続側と反対側である下流側に、圧力検出器としての圧力センサ245と、圧力調整装置242を介して真空ポンプ等の真空排気装置246とが接続されている。処理室201は、排気管231と圧力センサ245と圧力調整装置242と真空排気装置246とにより、処理室201内の圧力が所定の圧力(真空度)となるように構成されている。圧力制御部236は、圧力調整装置242および圧力センサ245に電気的に接続されている。圧力制御部236は、圧力センサ245で検出された圧力に基づいて、圧力調整装置242を所定のタイミングで制御することにより、処理室201内の圧力を所望の圧力とする。
マニホールド209の下方には、マニホールド209の下端開口を気密に閉塞可能な炉口蓋体としてのシールキャップ219が設けられている。シールキャップ219は、マニホールド209の下端に垂直方向下側から当接されるように設けられている。シールキャップ219は、例えばステンレス等の金属からなり、円盤状に形成されている。シールキャップ219の上面には、マニホールド209の下端と当接するシール部材としてのOリ
ング220bが設けられる。シールキャップ219の処理室201と反対側には、ボートを回転させる回転機構254が設置されている。回転機構254の回転軸255は、シールキャップ219を貫通して、後述するボート217に接続されている。回転機構254は、ボート217を回転させることで、ウエハ200を回転させる。シールキャップ219は、プロセスチューブ203の外部に垂直に設備された昇降機構としてのボートエレベータ115によって垂直方向に昇降されるように設けられている。このため、処理炉202は、ボート217を処理室201に対し搬入又は搬出することが可能となっている。駆動制御部237は、回転機構254及びボートエレベータ115に電気的に接続されている。駆動制御部237は、回転機構254及びボートエレベータ115を所望のタイミングで制御して、回転機構254及びボートエレベータ115に、本実施形態にかかる所定の動作を行わせる。
基板保持具としてのボート217は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなり、複数枚のウエハ200を水平姿勢でかつ互いに中心を揃えた状態で整列させて多段に保持するように構成されている。なおボート217の下部には、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなる円板形状をした断熱部材としての断熱板216が水平姿勢で多段に複数枚配置されている。ボート217は、この断熱板216により、ヒータ206からの熱がマニホールド209側に伝わりにくくなるように形成されている。
プロセスチューブ203内には、温度検出器としての温度センサ263が設置されている。ヒータ206と温度センサ263には、電気的に温度制御部238が接続されている。温度制御部238は、温度センサ263で検出された温度情報に基づいて、ヒータ206への通電具合を制御することにより、処理室201内を所望の温度又は所望の温度分布にする。
図1、図2に示されるように、第2の制御部(基板処理系制御部)2300は、上記ガス流量制御部235と、圧力制御部236と、駆動制御部237と、温度制御部238と、を有する。この第2の制御部2300は、基板処理装置全体を制御する主制御部239に電気的に接続されている。コントローラ240および主制御部239の詳細な構成や動作については、後述する。
(2−4)処理炉の動作
続いて、上記構成にかかる処理炉202を用いて、半導体装置(半導体デバイス)の製造工程の一工程として、CVD法によりウエハ200上に薄膜を形成する方法について説明する。なお、以下の説明において、基板処理装置10を構成する各部の動作はコントローラ240により制御される。
複数枚のウエハ200がボート217に装填(ウエハチャージ)されると、図5に示されているように、複数枚のウエハ200を保持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201に搬入(ボートローディング)される。この状態で、シールキャップ219はOリング220bを介してマニホールド209の下端をシールした状態となる。
処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように、真空排気装置246によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力に基づき、圧力調節器242によりフィードバック制御される。また、処理室201内が所望の温度となるように、ヒータ206によって加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように、温度センサ263により検出された温度情報に基づき、ヒータ206への通電具合がフィードバック制御される。続いて、回転機構254がボート217を回転することで、ウエハ200が回転する。
次いで、処理ガス供給源から供給され、MFC241にて所望の流量となるように制御されたガスは、ガス供給管232を流通してノズル230から処理室201内に導入される。導入されたガスは、処理室201内を上昇し、インナーチューブ204の上端開口から筒状空間250に流出して排気管231から排気される。ガスは処理室201内を通過する際にウエハ200の表面と接触し、熱CVD反応によってウエハ200の表面上に薄膜が堆積(デポジション)される。
予め設定された処理時間が経過すると、不活性ガス供給源から不活性ガスが供給され、処理室201内が不活性ガスに置換されるとともに、処理室201内の圧力が常圧に復帰される。
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、マニホールド209の下端が開口されるとともに、処理済ウエハ200が、ボート217に保持された状態でマニホールド209の下端からプロセスチューブ203の外部に搬出(ボートアンローディング)される。その後、処理済ウエハ200は、ボート217より取出される(ウエハディスチャージ)。
(2−5)タグの構成および動作
図1、2、5、6(A)、6(B)に示されるように、基板処理系100の少なくとも一部を構成する部材50は、その部材50を識別する識別コード5を読み取り可能に記録するタグ51を備える。
タグ51としては、例えばRFID(Radio Frequency Identification)タグ、バーコード、2次元バーコード、公知な規格と異なる独自方式のバーコード、などを採用することができる。本実施形態では、RFIDタグをタグ51として採用する。
基板処理系100の少なくとも一部を構成する部材50としては、例えば、基板を搬送する装置、処理炉202、ガスを処理炉202内に供給する部材(ガス供給管232)、ガスを排気する部材(排気管231)、ヒータ206、それら部材被取付部材に取り付ける取付部材、電気回路、電子回路、などを挙げることができる。
また、基板処理系100を構成する部材50は、任意の形状、例えば、ボルト形状、ナット形状、円柱形状、筒形状、などの形状に形成されていてもよい。
一具体例にかかる部材50は、例えば図6(A)に示されるように、部材本体501と、タグ51と、を有する。部材本体501は、例えば金属材料等で形成されており、ヘッド部5011と、他の被取付部材に取り付けられる取付部5012とを有する。タグ51は、部材本体501のヘッド部5011に備えられている。
また、他の具体例にかかる部材50Bは、例えば図6(B)に示されるように、部材本体501Bと、タグ51Bと、を有する。部材本体501Bは、略リング形状に形成されており、外周部が略六角形状に形成され、内周部に他の被取付部材に取り付けられる取付部5012Bが形成されている。タグ51Bは、部材本体部501Bに備えられている。
本実施形態では、タグ51が設けられた部材50は、図5に示されるように、ヒータ206の外周部に設けられている。詳細には、図5に示されるように、タグ51Cが設けられた部材50Cが、ヒータ206の上部の被取付部55Cに取り付けられている。また、タグ51Dが設けられた部材50Dが、ヒータベース251の上部に設けられた、ヒータ
206を固定する部材(被取付部55D)に取り付けられている。
上記部材50(50C、50D)は、例えば部材本体501が、比較的高温(例えば約200℃)でも比較的高い強度を有する。本実施形態にかかるRFIDタグ51は、比較的高温(例えば約200℃)でも正常に機能するように構成されている。
また、部材50(50C、50D)は、例えば予め規定された工具以外の工具で、被取付部材から取り外すように外力が加わると、部材本体501が変形するような構造を有していてもよい。また、部材50(50C、50D)は、例えば予め規定された工具以外の工具で、被取付部材から取り外すように外力が加わると、部材本体501の変形により、タグ51(51B)が破損して機能が停止するような構造を有していてもよい。こうすることで、例えば上記規定の工具を所有しない者(例えばメーカ以外の者)により、部材50が取り外されることを防止することができる。
例えば図6に示されるように、タグ51の近傍には、タグ51に記憶されている識別コードを読み取るリーダライタ(RW:IDタグセンサ)41が設けられている。
タグ51は、例えば約0.1mm〜数mmの大きさである。タグ51としては、例えば、チップ型、カード型、などを挙げることができる。
タグ51とリーダライタ41との間の通信は、識別コード5に基づいて所定の方式で搬送波を変調することで行われる。
変調の方式としては、例えば周波数変調方式、位相変調方式、振幅変調方式、等を採用することができる。搬送波は、例えば、125kHz〜135kHz、13.56MHz、2.45GHz、860M〜960MHz(UHF(Ultra High Frequency)帯)、などの周波数を有する電磁波を採用することができる。
また、タグ51としては、電池を内蔵するアクティブ方式、電池を内蔵しないパッシブ方式を挙げることができる。パッシブ方式のタグ51において、無線信号から電力を取得する方式としては、例えば電磁誘導方式、電磁結合方式、マイクロ波方式などが挙げられる。
本実施形態では、タグ51は、パッシブ方式を採用する。また、タグ51は、UHF帯の搬送波を、識別コード5に基づいて所定の変調方式で変調することで、識別コード5をリーダライタ41に送信する。上記構成のタグ51を採用した場合、タグ51とリーダライタ41との通信距離は、約1m〜約7m程度である。
また、本実施形態では、タグ51が、UHF帯の無線信号にて、リーダライタ41に識別コード5を送信する。このため、タグ51を備える部材50が、基板処理装置10を構成する金属部材の近傍に配置されていても、リーダライタ41は、タグ51から送信された無線信号を受信して、その無線信号に基づいて識別コード5を取得することができる。
また、本実施形態にかかる基板処理装置10は、例えば図1に示されるように、金属部材による筐体10Eを備える。上記タグ51を備える部材50は、その筐体10Eの内部に配置され、リーダライタ41がその筐体10E内部に配置されている。この筐体10Eは、リーダライタ41やタグ51から送信される電磁波を遮蔽(又は電波強度を低減)する電波遮蔽性を有する。
また、図1に示されるように、基板処理装置10は、上記RFIDタグ51を備えた部材50が、比較的低い電波遮蔽性を有する金属部材10Fで囲まれた空間に配置され、リ
ーダライタ41がその比較的低い電波遮蔽性を有する金属部材10Fで囲まれた空間の外側に配置されていてもよい。
タグ51は、詳細には、通信部511と、制御部512と、記憶部513とを有する。制御部512と通信部511は電気的に接続され、制御部512と記憶部513は電気的に接続されている。
通信部511は、アンテナ511aと、送受信回路とを有する。
記憶部513は、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、またはFRAM(Ferroelectric Random Access Memory)などで形成されている。また、記憶部513は、識別コード5を記憶する。
識別コード5は、タグ51が備えられた部材50を識別するための識別情報である。つまり識別コード5は、部材50それぞれに固有の情報である。
図7は、本発明の一実施形態にかかるタグ51に記憶されている識別コード5を説明するための図である。図7に示されるように、本実施形態にかかる識別コード5は、割り当てクラス情報551、メーカID情報552、シリアル番号情報553、部材情報554、その他情報555、を有する。割り当てクラス情報551は、例えば、識別コードを発行する機関を示す識別情報である。メーカID情報552は、メーカを示す識別情報である。シリアル番号情報553は、そのタグの製造番号を示す情報である。部材情報554は、タグが備えられた部材50に関する情報、例えば、部材50の名称に関するデータ、製造日時に関するデータ、取り付け位置に関するデータ、などを有する。その他の情報555は、上記情報以外の本発明にかかる部材50に関するデータである。識別コード5は、基板処理装置10の部材50を識別することができれば、上述した形態に限られるものではない。
制御部512は、例えば、ICなどの制御回路で構成され、タグ51の各構成要素である通信部511、記憶部513を統括的に制御する。
上記タグ51は、例えば通信部511の送受信回路と、制御部512と、記憶部513とが、ICチップに形成されていてもよい。
上記構成のタグ51の動作を説明する。制御部512は、例えば、識別コード5を送信させるコマンドを含む無線信号を通信部511で受信したとき、記憶部513から識別コード5を読み出し、その識別コード5を通信部511を介して送信する処理を行う。
(3−1)コントローラ240の構成
続いて、本発明の一実施形態にかかる基板処理装置10が備えるコントローラ240のブロック構成について、図1、図2を参照しながら説明する。
上述したように、コントローラ240は、基板処理系制御部(第2の制御部)2300と、リーダライタ(RW:IDタグセンサ)41と、タグコントローラ42と、操作系2400と、主制御部(第1の制御部)239と、を有する。
基板処理系制御部(第2の制御部)2300は、ガス流量制御部235と、圧力制御部236と、駆動制御部237と、温度制御部238と、を有し、基板処理系100を制御する。各制御部235〜238と、主制御部239とは、通信路2301等で電気的に接続されている。
リーダライタ(RW)41は、上述したように部材50に取り付けられたタグ51の近傍に設けられている。また、リーダライタ41は、部材50に備えられたタグ51から識別コード5を読み取り、その読み取った識別コード5を出力する。リーダライタ41は、識別コード5を、直接、主制御部239に出力してもよいし、図2に示すようにタグコントローラ42を介して主制御部239に出力してもよい。
タグコントローラ42は、リーダライタ41から受信した識別コード5を主制御部239に出力する。また、タグコントローラ42は、例えば図1に示すように、基板処理装置10が複数のリーダライタ41を備えている場合、各リーダライタ41間での電波干渉を防止して、識別コード5の読み取り性を向上させる。各リーダライタ41間での電波干渉を防止するために、タグコントローラ42は、例えば、複数のリーダライタ41の周波数を管理するミラーサブキャリア方式を採用してもよい。ミラーサブキャリア方式とは、タグコントローラ42、リーダライタ41からの指示信号により、その指示信号を受けたタグ51側で、リーダライタ41の送信波と異なる周波数となるようにタグ51の反射波の周波数をずらす技術である。このため、複数のリーダライタ41間の干渉を避けやすくすることが可能である。すなわち、タグコントローラ42および所定のリーダライタ41は、所望のタグ51の反射波の周波数を、このリーダライタ41からの送信波の周波数に対してずらすことで、例えば他のリーダライタ41から比較的大きい強度の電波が送信されたとしても、そのタグ51の比較的弱い強度の反射波がかき消されることなく、そのタグ51の反射波を高精度で受信することが可能である。つまり、本実施形態では、上記ミーラーサブキャリア方式を採用することで、各リーダライタ41間での電波干渉を防止する。
また、リーダライタ41の機能として、通信距離制限機能や、ALE(Application Level Events)準拠フィルタリング機能を併用することで、リーダライタ41は、所望のタグ51の識別コード5をさらに高い精度で読み取ることが可能である。
上述した実施形態では、コントローラ240は、タグコントローラ42を備えたが、この形態に限られるものではない。例えば、リーダライタ41と主制御部239が直接電気的に接続した構成でもよい。
操作系2400は、例えば基板処理装置10とオペレータ(図示しない)とのヒューマンインタフェースを提供する。操作系2400は、例えば、タッチパネルやキーボード等の入力装置240aと、モニタ装置やプリンタ等の表示部240bと、を有する。
主制御部(第1の制御部)239は、基板処理装置10全体を制御する。詳細には、主制御部239は、例えば、インタフェース(I/F)239aと、操作系制御部239bと、CPU(Central Processing Unit:制御回路)239cと、外部記憶装置239dと、RAM(Random Access Memory)239eと、計時部239f、通信部239gと、を有する。外部記憶装置239aやRAM239eは、本発明にかかる記憶部の一実施形態に相当する。
I/F239aは、リーダライタ41に電気的に接続されている。また、図2に示すように、I/F239aは、タグコントローラ42を介してリーダライタ41に電気的に接続されていてもよい。I/F239aは、CPU239cの制御により、リーダライタ41から直接又はタグコントローラ42を介してデータ通信を行う。
操作系制御部239bは、操作系2400の入力装置240aや表示部240bを制御して、基板処理装置10とオペレータとのヒューマンインタフェースを提供する。
計時部239fは、例えば計時回路を有し、計時回路による時刻情報をCPU239cに出力する。
通信部239gは、例えば、CPU239cの制御により、他の装置と図示しない通信路を介して、データ通信を行う。
外部記憶装置239dは、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置で構成されている。外部記憶装置239dには、基板処理装置10の純正部材に関する識別コード562と、本発明にかかる基板処理装置の機能を実現するプログラムとが格納されている。
純正部材に関する識別コード562は、例えば、メーカなどにより、予め規定された部材(純正部材)に取り付けられたタグ51に記憶されている識別コードである。
図8は、本発明の一実施形態にかかる純正部材の識別コード562を含むリスト560を説明するための図である。図9は、本発明の一実施形態にかかる記憶部(外部記憶装置239d)に記憶されている履歴データ570を説明するための図である。
本実施形態にかかる外部記憶装置239dは、例えば、図8に示されるように、部材名に関する情報561と、純正部材に備えられたタグに記憶された識別コード562と、純正部材の取り付け時間や耐久時間などに関する時間情報563と、部材50の取り付け位置に関する位置情報564とをそれぞれ関連付けたリスト560を記憶する。
また、外部記憶装置239dは、例えばリーダライタ(RFIDタグセンサ)41で、規定間隔または不定期に読み取られた識別コードを履歴データ570として記憶してもよい。詳細には、履歴データ570は、例えば図9に示されるように、部材50の部材名に関する情報561と、部材50に備えられたタグ51に記憶された識別コード562と、読み取られた時間に関する時間情報563と、タグの位置に関する位置情報564とをそれぞれ関連付けて記憶する。
純正部材に関する識別コード562やリスト560は、例えば、基板処理装置10に純正部品が取り付けられているか否かを判別する際に、CPU239cにより参照される。
また、リスト560と履歴データ570は、例えば、基板処理装置10、後述する群管理装置、管理サーバなどが、部材50に関する管理処理を行う際に参照される。
外部記憶装置239dに記憶されているリスト560は、例えば基板処理装置10の起動時や必要に応じて外部記憶装置239dから読み出されてRAM239eに格納される。
また、外部記憶装置239dに記憶されているプログラムは、例えば基板処理装置10の起動時、外部記憶装置239dから読み出されてRAM239eに格納され、CPU239cにより実行される。
(3−2)プログラムの機能の構成
本実施形態では、CPU239cがプログラムを実行することにより、基板処理装置10にかかる機能を実現する。本発明の一実施形態にかかるCPU239cにより実現される機能は、例えば図2に示されるように、比較部2391と、純正部材識別部2392と、管理部2393と、を有する。
比較部2391は、外部記憶装置239d(記憶部)から読み出した純正部材に関する
識別コード562と、リーダライタ41(読取部)で、部材50に記憶されたタグ51から読み取った識別コード5と、を比較する。
純正部材識別部2392は、例えば、比較部2391による、純正部材に関する識別コード562と、リーダライタ41で読み取った識別コード5とを比較した結果に基づいて、その識別コード5を記憶するタグ51を備える部材50に対して、純正部材か否かを判別する。
詳細には、純正部材識別部2392は、純正部材に関する識別コード562と、リーダライタ41で読み取った識別コード5とが一致している場合、識別コード5が記憶されているタグ51を備える部材50を純正部材であると判別して、それに関連する所定の処理を行う。また、純正部材識別部2392は、上記比較の結果、識別コード562と識別コード5とが一致していない場合、識別コード5が記憶されているタグ51を備える部材50を純正部材でないと判別して、例えば、基板処理系100の動作を停止する等の所定の処理を行う。
管理部2393は、リーダライタ41で読み取った識別コード5に基づいて、その識別コード5を記憶するタグ51を備えられた部材50を管理する。例えば、管理部2393は、例えば、部材50の交換履歴、交換時期、取り付け場所などに関する処理を行う。
(3−3)コントローラ240の動作
(3−3−1)初期処理
図10は、本発明にかかる一実施形態の基板処理装置10の動作、特にコントローラ240による初期処理に関する動作を説明するためのフローチャートである。図1、図2、図10を参照しながら、基板処理装置10の初期処理に関する動作を説明する。
初期状態では、基板処理装置10の基板処理系100が、全て純正部材で構成されているとする。基板処理系100を構成する一部又は全ての部材50には、タグ51が備えられている。
ステップS1において、コントローラ240のCPU239cは、リーダライタ(RW)41(読取部)を制御して、部材50に備えられたタグ51から識別コード5をRW41で読み取る処理を行う。詳細には、CPU239cは、リーダライタ(RW)41から、識別コード5を送信させるコマンドを含む無線信号を、タグ51に送信する処理を行う。タグ51の制御部512は、その無線信号を通信部511で受信した場合、記憶部513から識別コード5を読み出し、その識別コード5を通信部511を介して送信する処理を行う。CPU239cは、リーダライタ41で受信した識別コード5をタグコントローラ42、I/F239aを介して取得する。
この際、タグ51とリーダライタ41との間、リーダライタ41とタグコントローラ42との間、タグコントローラ42と主制御部239(I/F239a)との間、の全て又は一部で、予め規定された通信プロトコルに基づいてデータ通信が行われる。この通信プロトコルは、例えば、識別コード5を暗号化した状態で送受信する等のセキュリティ性を有することが好ましい。基板処理装置10は、セキュリティ性を有する通信プロトコルに基づいて識別コード5を送受信することで、識別コード5の漏えいを防止することが可能である。
ステップS2において、コントローラ240のCPU239cは、リーダライタ41で読み取った識別コード5を、外部記憶装置239d(記憶部)に記憶させる処理を行う。この際、CPU239cは、リーダライタ(RW)41で読み取った識別コード5を、純正部材の識別コード562として、外部記憶装置239d(記憶部)に記憶させる。
(3−3−2)通常処理
図11は、本発明にかかる一実施形態の基板処理装置10の動作、特にコントローラ240による通常処理に関する動作を説明するためのフローチャートである。図1、図2、図11を参照しながら、基板処理装置10の通常処理に関する動作を説明する。
ステップS11において、CPU239cは、例えば、操作系2400の入力装置240aから、操作系制御部239bを介して、運転開始を指示する信号が入力されたか否かを判別する。CPU239cは、その信号が入力されたと判別した場合、ステップS12の処理に進む。
ステップS12において、CPU239cは、リーダライタ41を制御して、部材50に備えられたタグ51から識別コード5をリーダライタ41で読み取る。具体的な動作は、ステップS1と同様な処理なので、説明を省略する。
次に、ステップS13において、比較部2391は、外部記憶装置239d(記憶部)から読み出した純正部材に関する識別コード562と、リーダライタ41で読み取った識別コード5と、を比較する。
次に、ステップS14において、純正部材識別部2392は、比較部2391による比較の結果、純正部材に関する識別コード562と、リーダライタ41で読み取った識別コード5とが一致していない場合、識別コード5が記録されているタグ51を備える部材50を純正部材でないと判別する。そして、純正部材識別部2392は、例えば、純正部材が使用されていない旨を表示部240bに表示する処理を行う(S15)、基板処理系100による基板処理を停止(キャンセル)する(ST16)、等の所定の処理を行う。
一方、ステップS14で、純正部材に関する識別コード562と、リーダライタ41で読み取った識別コード5とが一致している場合、純正部材識別部2392は、リーダライタ41で読み取った識別コード5が記録されたタグ51を備える部材50を純正部材と判別する。そして、CPU239cは、基板処理系100が純正部品で構成されていることを条件に、第2の制御部2300などを介して基板処理系100を制御して、基板処理を開始する。
そして、所定の基板処理が終了した後、CPU239cは、操作系2400の入力装置240aから、操作系制御部239bを介して、運転停止を指示する信号が入力されると、基板処理装置10の動作を停止する処理を行う。
(4)本発明の第1の実施形態にかかる効果
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
(a)本実施形態によれば、基板処理装置10は、リーダライタ(RW)41で、基板処理系100の少なくとも一部を構成する部材50に設けられたタグ51から識別コード5を読み取り、その識別コード5と、記憶部(外部記憶装置239d)から読み出した純正部材に関する識別コード562とを比較する。そして、主制御部239は、表示部240bに、その比較の結果を表示する処理を行う。これにより、基板処理装置10のオペレータは、表示部240bに表示された内容を見ることにより、基板処理系100の少なくとも一部を構成する部材50が、純正部材かそれ以外の部材かを簡単に判別することができる。
(b)本実施形態によれば、基板処理装置10は、上記比較の結果、基板処理装置に純正部材以外の部材で構成されていると判別した場合、基板処理系100による基板の処理を停止する。これにより、純正部材以外の部材が原因となる動作不良、制御不良、故障など
の不具合を防止することが可能である。また、比較的高い信頼性の半導体装置を製造することができる。また、例えば、不正に複製された部材を使用することを防止することができる。
(c)本実施形態によれば、基板処理装置10は、上記比較の結果、基板処理系100が予め規定された純正部材で構成されていると判別した場合、基板処理系100により基板処理を行う。これにより、比較的高い信頼性の半導体装置を製造することができる。
(d)本実施形態によれば、基板処理装置10は、リーダライタ41で読み取った識別コード5と、時間に関する情報とを関連付けて、履歴データ570として記憶部(外部記憶装置239d)に記憶する。そして、主制御部239は、表示部240bに、履歴データ570を表示する処理を行う。これにより、基板処理装置10のオペレータは、表示部240bに表示された履歴データ570を見て、識別コード5が記録されたタグ51を備える部材50に関して、交換履歴、交換時期、等の管理を比較的簡単に行うことが可能である。
(e)本実施形態では、タグ51が、UHF帯の無線信号にて、リーダライタ41に識別コード5を送信する。このため、タグ51を備える部材50が、基板処理装置10を構成する金属部材の近傍に配置されていても、リーダライタ41は、タグ51から送信された無線信号を受信して、その無線信号に基づいて識別コード5を取得することができる。すなわち、金属部材の近傍に配置された部材50についても、純正部材か否かを比較的簡単に識別することが可能である。また、上記部材50に関しても、交換履歴、交換時期、等の管理を比較的簡単に行うことが可能である。
(f)本実施形態にかかる基板処理装置10は、例えば図1に示されるように、金属部材による筐体10Eを備えている。上記タグ51を備える部材50がその筐体10Eの内部に配置され、リーダライタ41がその筐体10E内部に配置されている。この金属製の筐体10Eは、リーダライタ41やタグ51から送信される無線信号を遮蔽する電波遮蔽性を有する。このため、識別コード5を含む無線信号が、基板処理装置10の外部へ漏洩することを防止することが可能である。
また、筐体10E内に配置されたリーダライタ41が、例えば他の基板処理装置10に設けられたタグ51からの無線信号を誤って検出することを防止することができる。
(g)本実施形態にかかる基板処理装置10は、例えば図1に示すように、比較的低い電波遮蔽性を有する金属部材10Fを備えている。タグ51を備える部材50が、金属部材10Fで囲まれた空間内に配置され、リーダライタ41が、この金属部材10の外に配置されている。このため、リーダライタ41が、部材50に備えられたタグ51から、金属部材10Fを介して識別コード5を含む無線信号を受信し、その無線信号に基づいて識別コード5を比較的容易に読み取ることができる。すなわち、基板処理装置10は、上記タグ51が設けられた部材50に関して、純正部品か否かを判別することが可能である。
(h)本実施形態によれば、RFIDタグ51は、比較的高温(例えば約200℃)でも正常に機能するように構成されている。このため、基板処理装置10内の比較的高温(例えば約200℃)となる位置、例えばヒータ206の近傍の位置に備えられた部材50のタグ51から、識別コード5をリーダライタ41により読み取ることが可能である。すなわち、基板処理装置10は、比較的高温となる位置に配置された部材50に関して、純正部品か否かを判別することが可能である。
本実施形態では、ヒータ206にタグ51が設けられている場合について説明したが、この形態に限られるものではない。例えば、比較的高温となる部材50として、マニホールド209、炉口シャッタ147、温度センサ263(熱電対)等に関しても、本発明を
適用できるのは、いうまでもない。又、タグ51は、基板処理装置のこれらの重要な部材それぞれに複数個設けてもよい。
(i)本実施形態によれば、基板処理装置10は、タグコントローラ42を備えている。このため、例えば図1に示すように、基板処理装置10が複数のリーダライタ41を備えていても、タグコントローラ42が、各リーダライタ41間での電波干渉を防止することができる。すなわち、複数のリーダライタ41それぞれが、比較的高い精度で識別コード5を読み取ることが可能である。
各リーダライタ41間での電波干渉を防止するために、タグコントローラ42は、例えば、複数のリーダライタ41の周波数を管理するミラーサブキャリア方式を採用してもよい。ミラーサブキャリア方式を採用することで、上述したように複数のリーダライタ41間の干渉を避けやすくすることが可能である。詳細には、タグコントローラ42および所定のリーダライタ41は、所望のタグ51の反射波の周波数を、このリーダライタ41からの送信波の周波数に対してずらすことで、例えば他のリーダライタ41から比較的大きい強度の電波が送信されたとしても、そのタグ51の比較的弱い強度の反射波がかき消されることなく、そのタグ51の反射波を高精度で受信することが可能である。
また、リーダライタ41の機能として、距離制限機能や、ALE(Application Level Events)準拠フィルタリング機能を併用することで、リーダライタ41は、所望のタグ51の識別コード5をさらに高い精度で読み取ることが可能である。
(j)本実施形態によれば、基板処理装置10は、タグ51としてRFIDタグを採用している。このため、例えば、一つのリーダライタ41で、複数のタグ51それぞれから比較的簡単に識別コード5を読み取ることができる。すなわり、基板処理装置10は、一つのリーダライタ41を備える場合でも、タグ51が備えられた複数の部材50に関して純正部品か否かを判別することができる。
(k)本実施形態によれば、タグ51が備えられた部材50(50C、50D)は、予め規定された工具以外の工具で、被取付部材から取り外すように外力が加わると、部材本体501が変形するような構造を有している。このため、例えば上記規定の工具を所有しない者(例えばメーカ以外の者)により、部材50が取り外されることを防止することができる。
また、部材50(50C、50D)は、例えば予め規定された工具以外の工具で、被取付部材から取り外すように外力が加わると、部材本体501の変形により、タグ51(51B)が破損して機能が停止するような構造を有していてもよい。このため、上記規定の工具を所有しない者により、部材50が取り外されることを防止することができる。
(本発明の第2の実施形態)
図12は、本発明の第2の実施形態にかかる基板処理システム1000を説明するための図である。図12に示されるように、本実施形態にかかる基板処理システム1000は、基板処理を行う一台以上の基板処理装置10と、基板処理装置10とデータ交換可能なように接続される群管理装置600と、を有する。基板処理装置10と群管理装置600との間は、例えばLAN(Local Area Network)などの通信路700により接続されている。
群管理装置600は、例えば、基板処理装置10に通信路700を介して接続された通信部601と、キーボード等の入力部602と、モニタ等の表示部603と、メモリ等の記憶部604と、各構成要素を制御する制御部605と、を有する。
基板処理装置10については、第1実施形態と略同様な構成を有するので、説明を省略する。
上記構成の基板処理システム1000の動作を、図12、図1、図2を参照しながら説明する。
例えば、基板処理装置10は、第1実施形態と同様な処理を行うことにより、部材50に備えられたタグ51から読み出された識別コード5が、外部記憶装置239dに記憶されている。
基板処理装置10のCPU239cは、所定のタイミング、例えば基板処理装置10が純正部材以外の部材で構成されていると判別したとき、その旨を示す信号を、通信部239gにより群管理装置600に送信する処理を行う。この際、CPU239cは、外部記憶装置239dに記憶されている識別コード5や履歴データ570を送信する処理を行ってもよい。
群管理装置600の制御部605は、基板処理装置10からの信号を通信部601で受信すると、表示部603に、その旨を表示する処理を行う。また、群管理装置600の制御部605は、通信部601で受信された、識別コード5や履歴データ570を、記憶部604に記憶してもよい。また、群管理装置600の制御部605は、識別コード5や履歴データ570に基づいて、基板処理装置10の構成部材に関する管理を行ってもよい。
更に、群管理装置600は、タグコントローラ42の機能を含むように構成されてもよい。
上述したように、群管理装置600は、基板処理装置10の部材50に関する情報、例えば部材50に記録された識別コード5、履歴データ570、部材50が純正部材か否かを示す情報、などを取得して、表示部603に表示することができる。すなわち、比較的簡単に、部材50の交換時期、部材50に関するメンテナンス時期、純正部材以外の部材の検知、等の管理を行うことができる。
(本発明の第3の実施形態)
図13は、本発明の第3の実施形態にかかる基板処理システム1000Bを説明するための図である。第2実施形態と同様な構成については、説明を省略する。
図13に示されるように、本実施形態にかかる基板処理システム1000Bは、一台以上の基板処理装置10と、群管理装置600と、管理サーバ900と、ユーザ端末装置11と、を有する。基板処理装置10や群管理装置600は、例えば、ルータ(通信装置)700を経由して、通信路(例えばインターネット等)800により、管理サーバ900と接続されている。
管理サーバ900は、例えば通信部901と、キーボード等の入力部902と、モニタ等の表示部903と、メモリ等の記憶部904と、各構成要素を制御する制御部905と、を有する。
ユーザ端末装置11は、例えば通信路700を介して各装置に接続された通信部と、入力部と、表示部と、記憶部と、制御部と、を有する。ユーザ端末装置11は、上記管理サーバ900と略同じ構成であるので、説明を省略する。
上記構成の基板処理システム1000Bの動作を、図13、図1、図2を参照しながら説明する。
基板処理装置10や群管理装置600は、上記部材50に備えられたタグ51に記憶された識別コード5に関する情報を、管理サーバ900に送信する。
詳細には、例えば、基板処理装置10のCPU239cは、所定のタイミングで、部材
50に備えられたタグ51に記憶された識別コード5に関する情報を含む信号を、通信部239gにより管理サーバ900に送信する処理を行う。
また、群管理装置600の制御部605は、所定のタイミングで、部材50に備えられたタグ51に記憶された識別コード5に関する情報を含む信号を、通信部601により管理サーバ900に送信する処理を行ってもよい。
管理サーバ900の制御部905は、通信部601でその信号を受信すると、表示部903に、その旨を表示する処理を行う。また、管理サーバ900の制御部905は、受信された識別コード5や履歴データ570を、記憶部904に記憶してもよい。また、群管理サーバの制御部905は、識別コード5や履歴データ570に基づいて、基板処理装置10の構成部材50に関する管理を行ってもよい。
上述したように、管理サーバ900は、基板処理装置10の部材50に関する情報、例えば部材50に記録された識別コード5、履歴データ570、部材50が純正部材か否かを示す情報、などを取得して、表示部903に表示することができる。すなわち、比較的簡単に、部材50の交換時期、部材50に関するメンテナンス時期、純正部材以外の部材の検知、等の管理を行うことができる。
また、例えば、管理サーバ900は、上記識別コード5に関する情報に基づいて、部材50の在庫情報や、受注情報などの情報を、基板処理装置10、群管理装置600、ユーザ端末装置11などに送信することが可能である。基板処理装置10、群管理装置600、ユーザ端末装置650では、受信された情報を表示部に表示する。
このため、例えばメーカ側では、管理サーバ900により、タグ51を備える部材50に関する情報に基づいて、各種基板処理装置10の部材50に関する各種管理を行うことができる。
ところで、一般的には、メーカの保守担当者が、基板処理装置10の設置場所にて、基板処理装置10の構成部材に関する保守管理を行っていた。
一方、本実施形態にかかる基板処理システム1000Bでは、管理サーバ900により、基板処理装置10の部材50に関する保守管理を簡単に行うことができる。
<本発明の好ましい態様>
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
本発明の一態様によれば、
基板を処理する基板処理系と、前記基板処理系を制御するコントローラと、を有する基板処理装置であって、
前記基板処理系の少なくとも一部を構成する部材は、該部材を識別する識別コードを読み取り可能に記録する記録手段を備え、
前記コントローラは、前記部材に備えられた記録手段から前記識別コードを読み取る読取部と、
純正部材に関する識別コードを記憶する記憶部と、
前記記憶部から読み出した前記識別コードと前記読取部で読み取った識別コードとを比較する機能と、
を有する基板処理装置が提供される。
好ましくは、基板処理系に関する表示を行う表示部と基板処理系に関する操作入力を行う入力装置とを備える操作系を有し、
前記コントローラは、前記記憶部から読み出した前記識別コードと、前記読取部で読み
取った識別コードと、を比較した結果を、前記表示に表示する処理を行う。
また、好ましくは、前記コントローラは、前記記憶部から読み出した前記識別コードと前記読取部で読み取った識別コードとを比較した結果、一致していない場合、基板処理系による基板の処理を停止する。
また、好ましくは、前記記録手段は、RFIDタグであり、
前記読取部は、前記RFIDタグとデータ通信を行うリーダライタである。
また、好ましくは、前記コントローラは、複数の読取部と、
前記複数の読取部の間の電波干渉を低減する制御を行うタグコントローラとを有する。
本発明の他の態様によれば、
基板を処理する基板処理系と、前記基板処理系を制御するコントローラと、を有し、
前記基板処理系の少なくとも一部を構成する部材は、該部材を識別する識別コードを読み取り可能に記録するタグを備え、
前記コントローラは、前記部材に備えられたタグから前記識別コードを読み取る読取部と、
純正部材に関する識別コードを記憶する記憶部と、
を有する基板処理装置により実施される半導体装置の製造方法であって、
前記読取部で前記部材に備えられた前記タグから前記識別コードを読み取る工程と、
前記読取部で読み取った識別コードと前記記憶部から読み出した前記識別コードとを比較する工程と、
を有する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、
一つ以上の基板処理装置と、前記基板処理装置を管理する群管理装置と、を有する基板処理システムであって、
前記基板処理装置は、基板を処理する基板処理系と、前記基板処理系を制御するコントローラと、を有し、
前記基板処理系の少なくとも一部を構成する部材は、該部材を識別する識別コードを読み取り可能に有するタグを備え、
前記コントローラは、前記部材に備えられたタグから前記識別コードを読み取る読取部と、
純正部材に関する識別コードを記憶する記憶部と、
前記記憶部から読み出した前記識別コードと前記読取部で読み取った識別コードとを比較する機能と、
を有する基板処理システムが提供される。
以上、本発明の実施の形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。また、本発明は、上述した実施形態を組み合わせてもよい。
また、本発明にかかる基板処理装置は、半導体製造装置だけでなく、例えばLCD(Liquid Crystal Display)装置のようなガラス基板を処理する装置にも適用することができる。
また、本発明にかかる基板処理装置は、縦型装置だけでなく、いわゆる枚葉装置や横型装置にも適用することができる。
また、上記実施形態では、基板処理装置10は、処理炉内でCVD処理などの処理を行
ったが、これに限られるものではなく、例えば酸化処理、拡散処理、アニール処理、などの基板処理にかかる所定の処理を行ってもよい。
また、第1実施形態では、コントローラ240に基板処理系制御部(第2の制御部)2300が設けられていたが、この形態に限られるものではない。例えば、基板処理系100に基板処理系制御部(第2の制御部)2300が設けられていてもよい。
10 基板処理装置
5 識別コード
41 リーダライタ(RW:IDセンサヘッド)
42 タグコントローラ
51 タグ
50 部材
100 基板処理系
240 コントローラ
239 主制御部
239d 記憶部
560 リスト
562 純正部材に関する識別コード
600 群管理装置
900 管理サーバ
1000 基板処理システム
2391 比較部
2392 純正部材識別部
2393 管理部
2400 操作系

Claims (1)

  1. 基板を処理する基板処理系と、前記基板処理系を制御するコントローラと、を有する基板処理装置であって、
    前記基板処理系の少なくとも一部を構成する部材は、該部材を識別する識別コードを読み取り可能に記録する記録手段を備え、
    前記コントローラは、前記部材に備えられた記録手段から前記識別コードを読み取る読取部と、
    純正部材に関する識別コードを記憶する記憶部と、
    前記記憶部から読み出した前記識別コードと前記読取部で読み取った識別コードとを比較する機能と、
    を有することを特徴とする基板処理装置。
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