JP2010165864A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えばエアギャップ構造の形成に好適な、半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、半導体基板上方に第1の絶縁膜を形成する工程と、第1の絶縁膜に溝を形成する工程と、第1の絶縁膜上面及び溝の内面を覆うように、Ruを含む第1の金属層を形成する工程と、第1の金属層上に、銅を含む第2の金属層を形成する工程と、第1の絶縁膜上の第2の金属層及び第1の金属層を研磨し除去して、第1の絶縁膜を露出させ、溝内に形成された第1の金属層及び第2の金属層を残す工程と、研磨によって露出した第1の絶縁膜を上面から少なくとも一部除去する工程と、第1の絶縁膜の上方に、第1及び第2の金属層の少なくとも上面を覆う第2の絶縁膜を形成する工程とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、銅配線を有する半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の銅多層配線において、配線の微細化が進んでいる。配線の微細化に伴い、信号遅延を抑制するため、層間絶縁膜に誘電率の低い低誘電率材料(いわゆるLow−k材料)が適用されている。空孔を有するポーラス構造とすることにより、絶縁膜の低誘電率化が図られるが、配線材料が絶縁膜に拡散しやすくなる。特に銅は、Si−Oを含む絶縁膜に拡散しやすい。
このような拡散を防ぐため、銅配線の下地としてバリアメタル層が形成される。バリアメタル層として、一般には、Ta、Ti、TaN、TiN等が用いられているが、これらは銅よりも抵抗が高い。銅の比抵抗が1.7×10−6Ω・cmであるのに対し、例えばTa、Tiの比抵抗はそれぞれ15×10−6Ω・cm、80×10−6Ω・cmである。
配線の微細化が進み、配線に占めるバリアメタル層の割合が高くなると、配線全体の抵抗が上昇する。なお、ITRS2006が示すテクノロジーロードマップによれば、hp32nm世代(配線ピッチ64nm)の配線の比抵抗は4.83×10−6Ω・cmとされている。
また、配線間容量低減のため、配線間に空隙を配置したエアギャップ構造も提案されている。
特開2005−260272号公報
本発明の一目的は、例えばエアギャップ構造の形成に好適な、半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明の一観点によれば、半導体基板上方に、第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜に溝を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上面、及び前記溝の内面を覆うように、Ruを含む第1の金属層を形成する工程と、前記第1の金属層上に、銅を含む第2の金属層を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上の前記第2の金属層及び第1の金属層を研磨し除去して、該第1の絶縁膜を露出させ、前記溝内に形成された第1の金属層及び第2の金属層を残す工程と、前記研磨によって露出した前記第1の絶縁膜を上面から少なくとも一部除去する工程と、前記第1の絶縁膜の上方に、前記第1及び第2の金属層の少なくとも上面を覆う第2の絶縁膜を形成する工程とを有する半導体装置の製造方法が提供される。
(例えばエアギャップ構造形成のために)第1の絶縁膜の少なくとも一部を(例えばドライエッチングで)除去する工程において、Ruを含む第1の金属層は、銅を含む第2の金属層の侵食を抑制する。例えば、第2の金属層を用いた配線の、侵食に起因する抵抗上昇が抑制される。
図1は、本発明の実施例による半導体装置を示す概略断面図である。 図2A〜図2Cは、実施例の半導体装置の銅配線の形成工程を示す断面図である。 図2D〜図2Fは、図2A〜図2Cに引き続き、実施例の半導体装置の銅配線の形成工程を示す断面図である。 図2G及び図2Hは、図2D〜図2Fに引き続き、実施例の半導体装置の銅配線の形成工程を示す断面図である。 図3A〜図3Dは、第1の実験のサンプルの断面を示す顕微鏡写真である。 図4は、第1の実験で測定された配線抵抗を示すグラフである。 図5は、第2の実験で測定された配線間容量を示すグラフである。 図6は、第3の実験で測定されたTDDB寿命を示すグラフである。 図7A及び図7Bは、第4の実験で測定されたI−V特性を示すグラフである。 図8は、第5の実験(エレクトロマイグレーション試験)に用いたサンプルの配線パターンを示す概略断面図である。 図9は、空隙の他の形成態様を示す概略断面図である。
本願発明者は、多層配線構造における銅配線のバリアメタル層としてRuを含む金属層を用いると、例えばエアギャップ構造形成のため配線間の絶縁膜をエッチングする際に、バリアメタル層や銅配線の侵食が抑制されることを見出した。
このことについて、後に実験結果を参照しつつ詳しく説明する。それに先立ち、まず、本発明の実施例による半導体装置及びその製造方法について説明する。
図1は、実施例の半導体装置を示す概略断面図である。シリコン基板である半導体基板1に、シャロートレンチアイソレーション(STI)による素子分離絶縁膜2が形成されている。素子分離絶縁膜2で囲まれた活性領域内に、MOSトランジスタ3が形成されている。MOSトランジスタ3は、ソース領域3S、ドレイン領域3D、及びゲート電極3Gを含んで形成される。MOSトランジスタ3は、公知の方法により形成することができる。
MOSトランジスタ3を覆って、半導体基板1上に、例えば、リン珪酸ガラス(PSG)により厚さ1.5μmの層間絶縁膜5を化学気相堆積(CVD)で形成する。層間絶縁膜5に、ビアホール4S、4Dが形成され、ビアホール4S、4Dに、それぞれ導電性プラグ6S、6Dが充填されている。MOSトランジスタ3のソース領域3S、ドレイン領域3Dが、それぞれ導電性プラグ6S、6Dに電気的に接続される。
導電性プラグ6S、6Dは、例えば、TiNによるバリアメタル層とW層の積層構造で形成され、TiN層とW層を基板全面に堆積した後、不要なW層、TiN層を化学機械研磨(CMP)で除去して形成される。
層間絶縁膜5上に、エッチングストッパ膜11が形成されており、エッチングストッパ膜11の上に、層間絶縁膜12が形成されている。層間絶縁膜12に、配線溝13が形成されている。導電性プラグ6S、6D上で、エッチングストッパ膜11に、ビアホールが形成されている。
配線溝13及びエッチングストッパ膜11のビアホールの内面に、バリアメタル層14が形成され、バリアメタル層14の上に、銅が充填されて銅配線15が形成されている。下層の導電性プラグ6S、6Dが、銅配線15に電気的に接続される。銅配線15を覆って層間絶縁膜12上に、エッチングストッパ膜21が形成され、エッチングストッパ膜21上に、層間絶縁膜22が形成されている。
層間絶縁膜12は、好ましくは層間絶縁膜12上にエアギャップ構造が形成されるように、上面が銅配線15とバリアメタル層14の上面より低くエッチングされている。なお、図1は、多層配線構造を概略的に示すものであり、図示の単純化のために、層間絶縁膜12の上面を、銅配線15の上面と揃えて示している。上面が低くエッチングされた層間絶縁膜12、及びその上のエアギャップ構造を、以下の図2H等に示す。
ここで、銅配線15の製造工程について詳しく説明するとともに、層間絶縁膜12のエッチング、及びエアギャップ構造について説明する。
図2A〜図2Hは、銅配線15の製造工程を示す概略断面図である。ただし、銅配線15が上下層の配線に接続されていない部分の断面を示す。
図2Aに示すように、層間絶縁膜5上に、例えば、シリコンオキシカーバイドをCVDで厚さ30nm成膜して、エッチングストッパ膜11を形成する。エッチングストッパ膜11のシリコンオキシカーバイドの比誘電率は、例えば3.6である。
エッチングストッパ膜11の上に、例えば、比誘電率2.6以下の低誘電率材料でポーラス構造を有する層間絶縁膜12を厚さ100nm形成する。層間絶縁膜12は、例えばCVDで形成されるSiOC膜である。このような絶縁材料として、例えば、AMAT社のBlack Diamond、ノベラスシステム社のCoral、ASM社のAurolaULK(いずれも各社商品名)等が挙げられる。
このような低誘電率のSiOC膜材料として、シルセスキオキサン、Si、C、O、およびHの原子を含むCドープ酸化物、または熱硬化性のポリアレーン・エーテルを用いることができる。
なお、エッチングストッパ膜11、層間絶縁膜12ともSi、O、Cを含む膜を用いているが、層間絶縁膜12はポーラス構造を取り、両者で密度が違うことにより、エッチング選択比の差等、化学的性質の違いを与えることができる。
層間絶縁膜12の上に、例えば、酸化シリコンをCVDで厚さ30nm成膜して、後の化学機械研磨(CMP)の犠牲膜となる絶縁膜12aを形成する。犠牲膜12aの比誘電率は、4.2程度であり、層間絶縁膜12の比誘電率に比べ高い。
次に、図2Bに示すように、犠牲膜12a及び層間絶縁膜12の積層絶縁膜に、例えば、フォトレジストマスクを用いたエッチングにより、底がエッチングストッパ膜11上面に達する配線溝13を形成する。なお、エッチングのマスクとして、ハードマスクを用いることもできる。ハードマスクの材料として、例えばRuを用いることができる。配線溝13は、幅Lが例えば70nmであり、隣接する配線溝間の間隔Sが例えば70nmである。なお、下層の導電性プラグと接続する部分は、さらに、エッチングストッパ膜11にビアホールを形成する。
次に、図2Cに示すように、配線溝13の内面を覆って犠牲膜12a及び層間絶縁膜12の積層絶縁膜上に、バリアメタル層14を形成する。バリアメタル層14は、例えば、まず、非晶質のRu層14aを、フィールド膜厚5nm相当成膜し、次に、非晶質のRu層14a上に多結晶のRu層14bをフィールド膜厚5nm相当積層することにより形成される。
非晶質のRu層14aは、例えば、スパッタリング、CVD、原子層堆積(ALD)等で成膜可能である。スパッタリングの成膜条件として、例えば、Ruターゲットを用い、プロセスガスをArとNとの混合ガスとし、ガス流量をAr/N=10/70sccm程度とし、スパッタリング雰囲気の圧力を3000mTorrとし、DCパワーを800Wとすることができる。非晶質Ruを得るために、成膜時のN流量を10sccm〜80sccm程度とすることが望ましい。
多結晶のRu層14bも、例えば、スパッタリング、CVD、ALD等で成膜可能である。スパッタリングの成膜条件として、非晶質としたRu層14aの成膜条件においてNを抜くことにより、多結晶膜を得ることができる。
Ruを用いることにより、比抵抗の抑えられたバリアメタル層14が得られる。例えば、従来用いられているバリアメタル層材料Ta、Tiの比抵抗が15×10−6Ω・cm、80×10−6Ω・cmであるのに対し、非晶質Ru、多結晶Ruの比抵抗は9×10−6Ω・cm、7×10−6Ω・cm程度であり低い。非晶質Ruは、多結晶Ruよりもやや比抵抗が高い。
多結晶のRu層は、非晶質のRu層に比べ抵抗は低いが、粒界が銅を通す孔となる。非晶質のRu層を多結晶のRu層と積層することにより、抵抗が低く、かつ銅に対するバリア性が良好なバリアメタル層を形成することができる。また、多結晶のRu層を銅配線側とすると、グレイン部の銅との濡れ性が良好であるので、銅配線との密着性向上が図られ、エレクトロマイグレーション寿命向上が図られる。
次に、図2Dに示すように、バリアメタル層14の上に、銅を例えばスパッタリングで厚さ30nm成膜して、シード層15aを形成する。次に、シード層15a上に、めっき等により銅層15bを形成する。シード層15aと、めっきで形成した銅層15bをまとめて、銅層15と呼ぶこととする。
次に、図2Eに示すように、犠牲膜12a上の不要な銅層15、バリアメタル層14を、CMPで除去し、犠牲膜12aを露出させる。配線溝13中に残った銅層が、銅配線15を形成する。
次に、図2Fに示すように、銅配線15及びバリアメタル層14をマスクとして、銅配線15間の絶縁膜(犠牲膜12aと層間絶縁膜12の積層絶縁膜)を選択エッチングし、凹部16aを形成する。例えばドライエッチングが用いられ、エッチングガスとして、CF、CFI、C等を用いることができる。また、Ar、N、H等を併用することもできる。
このエッチングにより、例えば、犠牲膜12aを全ての厚さ除去し、さらに、層間絶縁膜12を配線溝13の底から厚さ20nm残すように除去し、凹部16aを形成する。凹部16aの側面に、バリアメタル層14が露出する。
凹部16aを形成するエッチングの後、ウエット洗浄を行なう。洗浄液として、例えば、フッ化アンモニウム系の薬液が用いられる。これにより、凹部16aを形成するエッチングの際のプラズマで飛散した銅が、凹部16aの底上から除去されて、配線間リーク耐性の向上が図られる。
次に、図2Gに示すように、銅配線15の上面、凹部16aの側面のバリアメタル層、及び、凹部16aの底面の層間絶縁膜12を覆って、エッチングストッパ膜21を形成する。エッチングストッパ膜21は、例えば、CVDで厚さ5nm成膜したコンフォーマルなシリコンナイトライドカーバイド層と、CVDで厚さ25nm成膜したコンフォーマルなシリコンオキシカーバイド層の積層で形成される。エッチングストッパ膜21は、凹部16aを埋め込まず、エッチングストッパ膜21の形成後、凹部16a内に凹部16bが残る。
エッチングストッパ膜21は、銅配線15からその周囲に銅が拡散するのを抑制する銅拡散防止絶縁膜として機能する。銅配線15上面を覆うのに加え、凹部16aの側面(つまり、バリアメタル層14を介して銅配線15の側面)に沿ってエッチングストッパ膜21が形成されていることにより、配線間のリーク抑制に効果があると考えられる。なお、銅拡散防止性の優れたエッチングストッパ膜材料として、SiC、SiCN、SiCO、SiOCN、SiN等を用いることができる。
次に、図2Hに示すように、エッチングストッパ膜21の上に、層間絶縁膜22を形成する。層間絶縁膜22は、例えば、層間絶縁膜12と同様に、ポーラス構造を含む低誘電率絶縁膜であり、厚さは例えば150nmである。
層間絶縁膜12のエッチングで凹部16aを十分に深く形成して、凹部16bのアスペクト比を十分に高くすることにより、層間絶縁膜22が凹部16bを埋め込まず、層間絶縁膜22の下の、銅配線15同士の間に、空隙17が残る。このようにして、配線間に空隙の形成されたエアギャップ構造を得ることができる。エアギャップ構造により、配線間容量の低減が図られる。
配線間の絶縁膜を、配線溝の底から一部の厚さ残してエッチングする例を説明したが、配線溝の底に達する深さまでエッチングすることも可能である。つまりこの例で、層間絶縁膜12を全厚さ除去するエッチングとしてもよい。これにより、配線間の空隙を広くし、配線間容量のさらなる低減を図ることができる。
なお、配線溝の底から一部の厚さ絶縁膜を残すことにより、配線倒れを抑制する効果がある。また、これにより、配線の下部のコーナが露出することが抑制され、コーナ部間のリーク発生が抑えられる。配線溝の底から一部の厚さ絶縁膜を残す場合、配線間容量低減の観点から、残す絶縁膜部分は、例えば比誘電率2.6以下の低誘電率とすることが好ましい。配線溝底から残す厚さは、例えば、配線溝高さの1/8〜3/4程度である。
なお、配線間の絶縁膜のエッチング深さが浅ければ、層間絶縁膜22が最終的に凹部16bを埋め込んで、配線間に空隙が残らない。この場合でも、配線間の絶縁膜上部の、比誘電率の高い犠牲膜が除去されることにより、配線間容量の低減が図られる。犠牲膜12aは、配線間容量低減の観点からは、全厚さ除去することが好ましい。
銅配線を埋め込む絶縁膜として、ポーラス構造を有する低誘電率のSiOC膜と酸化シリコンの犠牲膜との積層を例示したが、その他、必要に応じて種々の絶縁膜を用いることができる。例えば、酸化シリコン膜の単層、SiOC膜の単層、比誘電率3.0程度のSiC膜単層を用いることもできる。また例えば、CMPの犠牲膜として、SiC膜を用いることもできる。
配線間の絶縁膜の選択エッチングとして、ドライエッチングを例示したが、ウエットエッチングを用いることも可能である。ウエットエッチングには、フッ酸等を用いることができる。なお、絶縁膜としてCを含むSiCOが用いられている場合、ウエットエッチングではエッチングされにくい。ウエットエッチングは、絶縁膜に例えば酸化シリコンを用いる場合に好ましい。
なお、配線間の絶縁膜のエッチング後に、露出した絶縁膜表面の終端修飾を行なうこともできる。終端修飾により、絶縁膜除去後に形成されるSiH基を安定化させる。終端修飾には、一般式R−Si(OR´)3で表されるシランカップリング剤(Rは官能基で、アミノプロピル基、グリシドキシ基、メタクリロキシ基、N−フェニルアミノプロピル基、メルカト基、ビニル基等であり、R´はメチル基またはエチル基である)、または、Trimethylsilyldiethylamine,N,N-Dimetylaminotrimethylsilane, 1,1,3,3-Tetrametyldisilazane, Dimethylsilyldiethylamine, Hexamethylcyclotrisilazane, Bis(N,N-Dimethylamino)dimethylsilane, Bis(N,N-Dimethylamino)methylsilane等のシリル化剤が用いられる。終端修飾で、露出した絶縁膜表面を化学的に安定化させることにより、絶縁膜表面を介した配線間リークの抑制が図られる。
例えば、配線間の絶縁膜のエッチング後、ウエハ表面にコータを用いてγ−グリシドキトリメトキシシランを塗布した後、150℃で1時間のアニールを行って、露出した絶縁膜表面の終端修飾を行なうことができる。また例えば、終端修飾にN,N-Dimetylaminotrimethylsilaneを用いることもできる。
図1に戻って説明を続ける。層間絶縁膜22の上に、ミドルストッパ膜23、及び層間絶縁膜24が形成されている。層間絶縁膜24は、層間絶縁膜12、22と同様に、例えばポーラス構造を含む低誘電率絶縁膜であり、厚さは例えば150nmである。ミドルストッパ膜23は、例えば、CVDで形成されたシリコンオキシカーバイド膜であり厚さ30nmである。
ミドルストッパ膜23、層間絶縁膜22、及びエッチングストッパ膜21にビアホール25が形成され、層間絶縁膜24に配線溝26が形成されている。ビアホール25及び配線溝26の内面に、バリアメタル層27が形成され、バリアメタル層27の上に、銅が充填されて配線28が形成されている。エッチングストッパ膜21から層間絶縁膜24までの絶縁膜と、バリアメタル層27、及び銅配線28が、1層分の配線層を構成する。なお、配線溝26の底にミドルストッパ膜23を残す構造を例示しているが、ミドルストッパ膜23を残さない構造として、さらに低誘電率化を図ることもできる。
銅配線28を覆って層間絶縁膜24上に、エッチングストッパ膜31が形成され、エッチングストッパ膜31上に、層間絶縁膜32が形成されている。エッチングストッパ膜31は、例えば、エッチングストッパ膜21と同様にシリコンオキシカーバイド膜である。層間絶縁膜32は、層間絶縁膜12、22と同様に、例えばポーラス構造を含む低誘電率絶縁膜である。
銅配線28も、銅配線15と同様に、ダマシン工程で形成される。M1層の銅配線15の形成がシングルダマシン工程であるのに対し、M2層の銅配線28の形成はデュアルダマシン工程となる。M1層の層間絶縁膜12と同様に、M2層の層間絶縁膜24も、上面が銅配線28の上面より低くされ、好ましくは層間絶縁膜24上にエアギャップ構造が形成されている。
M1層の形成工程と同様に、層間絶縁膜24上に、例えば酸化シリコンで犠牲膜を形成しておき、層間絶縁膜24と犠牲膜との積層に、配線溝26が形成される。配線溝26とビアホール25の内面に、Ruを含む金属層でバリアメタル層27を形成し、バリアメタル層27上に銅層28を形成し、犠牲膜上面上の不要な銅層28とバリアメタル層27をCMPで除去して、銅配線28が形成される。
そして、隣り合う銅配線28の間の領域で、例えば、犠牲膜を全厚さエッチングし、さらに層間絶縁膜24を、配線溝26の底から厚さ20nm残すようにエッチングして、凹部を形成する。エッチング後、凹部内面をウエット洗浄する。さらに、エッチングで露出した絶縁膜表面の終端修飾を行なってもよい。
銅配線28上面を覆うとともに、隣接銅配線間の凹部内面上にエッチングストッパ膜31(銅拡散防止膜)を形成し、エッチングストッパ膜31上に層間絶縁膜32を形成する。このようにして、M1層と同様に、例えば、エッチングストッパ膜31と層間絶縁膜32との間に空隙を残して、エアギャップ構造を形成することができる。
なお、必要に応じてポーラスLow−k膜、犠牲膜成膜後平坦化のためのCMPを行なっても差し支えない。その場合は、平坦化後に全面に犠牲膜が残る程度に、研磨で削り込む厚さ分の犠牲膜の成膜を余分に行なう。
さらに、M2層の上方に、同様にして配線層が積層される。最上層の配線層の上に、例えばシリコンオキシカーバイドによりエッチングストッパ膜51が形成され、その上に、例えばCVDで形成されたSiOCにより層間絶縁膜52が形成されている。エッチングストッパ膜51及び層間絶縁膜52にビアホール53が形成され、ビアホール53内にWを用いた導電性プラグ54が充填されている。下層の配線49が、導電性プラグ54に電気的に接続される。
アルミニウムで形成されたパッド55が、層間絶縁膜52の上に形成され、導電性プラグ54に接続されている。層間絶縁膜52及びパッド55を覆って、例えばシリコンナイトライドにより保護膜56が形成されている。保護膜56は、パッド55上面に開口を有し、開口内にパッド55が露出している。以上のようにして、実施例の半導体装置が作製される。
次に、実施例のようにバリアメタル層としてRuを用い配線間の絶縁膜をエッチングしたサンプルと、バリアメタル層としてTaを用い配線間の絶縁膜をエッチングした比較例のサンプルとで、配線抵抗等の特性を評価した実験について説明する。
まず、配線抵抗を調べた第1の実験について説明する。第1の実験では、M1層で折り返し形状の蛇行する配線を作製した。配線の幅が70nmであり、配線間の間隔が70nmである。Ruバリアメタル層で、配線間の絶縁膜のエッチング時間を様々に変化させたサンプルと、Taバリアメタル層で、配線間の絶縁膜のエッチング時間を様々に変化させたサンプルとを用意した。
図3A〜図3Dは、第1の実験のサンプルの断面を示す顕微鏡写真である。図3Aが、Taバリアメタル層で絶縁膜エッチングなし(エッチング時間0秒)のサンプルであり、図3Bが、Taバリアメタル層でエッチング時間45秒のサンプルであり、図3Cが、Ruバリアメタル層でエッチング時間45秒のサンプルであり、図3Dが、Ruバリアメタル層でエッチング時間90秒のサンプルである。
Taバリアメタル層のエッチングなしのサンプルは、配線高さが113nmである。Taバリアメタル層のエッチング時間45秒のサンプルも、エッチング前はエッチングなしのサンプルと同程度の配線高さである。しかし、配線間の絶縁膜のエッチングを45秒行なうと、絶縁膜がエッチングされるとともに、バリアメタル層も上部が削られ、さらに銅配線も上部が削られて、配線高さが102nmと減少している。
Taのエッチング耐性が低くバリアメタル層が削られ、銅配線は、特にバリアメタル層に近い肩部が大きく削られて、丸みを帯びた形状となっている。このように、バリアメタル層をTaとしたサンプルは、配線間の絶縁膜のエッチングに起因して、バリアメタル層が削られ、さらに、配線も後退した。
Ruバリアメタル層のサンプルは、エッチング時間45秒で、配線高さが116nmである。Taバリアメタル層のエッチングなし、及びエッチング時間45秒のサンプルと比較するとわかるように、Ruバリアメタル層のサンプルでは、配線間の絶縁膜のエッチングに起因するバリアメタル層の侵食、及び、銅配線の後退がほぼ見られない。なお、エッチング時間45秒のサンプルでは、配線間に形成された凹部が浅く、最終的に配線間に空隙が残らなかった。
Ruバリアメタル層でエッチング時間90秒のサンプルは、配線高さが114nmである。エッチング時間を90秒に伸ばしても、バリアメタル層の侵食、及び、銅配線の後退が抑えられている。なお、サンプル間のばらつきにより、図3C及び図3Dに示すエッチング時間45秒及び90秒のサンプルの高さの差が生じている。
エッチング時間を90秒に伸ばすと、配線間の凹部が深くなり、配線間の凹部内面を覆うエッチングストッパ膜(銅拡散防止膜)と、さらにその上の層間絶縁膜との間に、空隙が形成された。つまり、エアギャップ構造が生じた。
Taバリアメタル層でも、Ruバリアメタル層でも、配線上面に銅層が露出した状態で、配線間の絶縁膜のエッチングが行なわれる。従って、どちらのバリアメタル層を用いる場合でも、上面に露出した銅層は同様にエッチングされるようにも思われる。しかし、上述のように、Ruバリアメタル層を用いると、エッチングでRuバリアメタル層が削られにくいばかりではなく、銅層も削られにくくなるということがわかった。この理由はまだ不明であるが、例えば、Ru層上に成長させた銅層が、エッチングされにくい組成に形成されている可能性もある。
図4は、第1の実験で測定された配線抵抗を示すグラフである。白抜きの丸印がTaバリアメタル層のエッチングなし(エッチング時間0秒)、丸印がTaバリアメタル層のエッチング時間45秒のサンプルを示す。白抜きの三角印がRuバリアメタル層のエッチング時間25秒、三角印がRuバリアメタル層のエッチング時間45秒、白抜きの逆三角印がRuバリアメタル層のエッチング時間90秒、逆三角印がRuバリアメタル層のエッチング時間120秒のサンプルを示す。
個々のサンプルの配線抵抗がプロットされている。横軸が抵抗をohm/mm単位で示し、縦軸が累積確率を%単位で示す。
Taバリアメタル層のサンプルでは、エッチング時間の伸びに伴い配線抵抗が上昇する。図3A、図3Bを参照して説明したように、配線間の絶縁膜のエッチングに起因して配線の後退が起こるので、配線の断面積が減少して、抵抗上昇を招いたと理解される。
一方、Ruバリアメタル層のサンプルでは、エッチング時間を120秒程度まで変えても、配線抵抗はほとんど変化しない。図3C、図3Dを参照して説明したように、Ruバリアメタル層を用いると、配線間の絶縁膜のエッチングに起因する配線の後退が抑えられるので、配線抵抗の上昇が抑制されたと理解される。
次に、配線間容量を調べた第2の実験について説明する。第2の実験では、M1層で、対向する櫛歯状の電極を作製した。一方の櫛歯状電極の歯と、他方の櫛歯状電極の歯が交互に並ぶように、両電極を咬み合わせて対向配置(インターデジタル配置)し、容量を形成した。両電極の歯が交互に並んでいる部分で、電極幅(配線幅)が70nmであり、電極間(配線間)の間隔が70nmである。Ruバリアメタル層で、配線間の絶縁膜のエッチング時間を様々に変化させたサンプルと、Taバリアメタル層で、配線間の絶縁膜のエッチング時間を様々に変化させたサンプルとを用意した。
図5は、第2の実験で測定された配線間容量を示すグラフである。白抜きの丸印がTaバリアメタル層のエッチングなし(エッチング時間0秒)、丸印がTaバリアメタル層のエッチング時間45秒のサンプルを示す。白抜きの三角印がRuバリアメタル層のエッチング時間25秒、三角印がRuバリアメタル層のエッチング時間45秒、白抜きの逆三角印がRuバリアメタル層のエッチング時間90秒、逆三角印がRuバリアメタル層のエッチング時間120秒のサンプルを示す。
個々のサンプルの配線間容量がプロットされている。横軸が容量をpF/mm単位で示し、縦軸が累積確率を%単位で示す。
Taバリアメタル層のサンプル、Ruバリアメタル層のサンプルとも、エッチング時間が長くなるほど、配線間容量が低下している。エッチング時間45秒程度までは、比誘電率の高い犠牲膜が削られることにより、配線間容量が低下しているものと考えられる。エッチング時間がさらに伸びて、エアギャップ構造が生じることにより、配線間容量がさらに低下すると考えられる。なお、Taバリアメタル層のサンプルでは、エッチングで配線高さが減少して配線間の側面の面積が小さくなることが、配線間容量の上昇に寄与すると思われる。
次に、タイム・ディペンデント・ダイエレクトリック・ブレークダウン(TDDB)寿命を調べた第3の実験について説明する。第3の実験でも、第2の実験と同様な、対向する櫛歯電極のサンプルに対する測定を行なった。対向電極間に電圧が印加された状態が長くなると、対向電極間にリークパスが形成されて短絡が生じる。対向電極間に所定電圧(例えば30V)を印加し、所定のリーク電流値(例えば1×10−7A)に到達した時間を、TDDB寿命として評価した。なお、初期のリーク電流値は、例えば1×10−13A〜1×10−14A程度である。
図6は、第3の実験で測定されたTDDB寿命を示すグラフである。四角印がRuバリアメタル層のエッチング時間45秒、丸印がRuバリアメタル層のエッチング時間90秒サンプルを示す。個々のサンプルのTDDB寿命がプロットされている。横軸がTDDB寿命を対数表示の時間で示し、縦軸が累積確率を%単位で示す。エッチング時間が長くなると、TDDB寿命が延びる。つまり、リーク電流が抑制される。
次に、I−V特性を調べた第4の実験について説明する。第4の実験でも、第2、第3の実験と同様な、対向する櫛歯電極のサンプルに対する測定を行なった。対向電極間の印加電圧とリーク電流との関係を調べた。第4の実験では、配線幅を74nmとし、配線間の間隔を66nmとした。配線間間隔が短いほど、リークの生じやすい厳しい条件となる。
図7A及び図7Bは、第4の実験で測定されたI−V特性を示すグラフである。図7Aが、Ruバリアメタル層でエッチング時間45秒のサンプルの結果を示し、図7Bが、Ruバリアメタル層でエッチング時間90秒のサンプルの結果を示す。横軸が印加電圧をV単位で示し、縦軸がリーク電流をA単位で示す。第3の実験のTDDB寿命試験の結果と同様に、エッチング時間が長くなると、リーク電流が抑制されることがわかる。
第3、第4の実験で、エッチング時間45秒から90秒に長くなると、リーク電流が抑制された。これは、例えば、配線間に形成された空隙によるリーク抑制効果と思われる。
次に、エレクトロマイグレーション特性を調べた第5の実験について説明する。
図8は、エレクトロマイグレーション試験に用いたサンプルの配線パターンを示す概略断面図である。M1層とM2層で配線パターンを形成した。配線パターンは、第1層の配線部61と第2層の配線部62とが、端部をビア部63で接続されて交互に並んだチェーン形状である。第1層の配線部61、第2層の配線部62の各々は、幅70nm、長さ200nm、厚さ100nmであり、各ビア部は、直径70nm、高さ100nmである。配線パターンの両端が、それぞれパッドに接続されている。
このような配線パターンを有するサンプルを100チップ用意し、温度150℃、電流0.2mAで200時間のエレクトロマイグレーション試験を行った。実施例のRuバリアメタル層のサンプルと、比較例のTaバリアメタル層のサンプルを用意した。エッチング時間は90秒である。
Ruバリアメタル層のサンプルは、100チップ中オープン不良となったものが0個であったのに対し、Taバリアメタル層のサンプルは、100チップ中オープン不良となったものが25個であった。実施例のRuバリアメタル層は、Taバリアメタル層よりも、エレクトロマイグレーションを抑制することがわかった。これは、多結晶Ru層と銅配線との密着性が高いことが寄与していると思われる。
以上説明したように、銅を含む配線のバリアメタル層として、Ruを含む金属層を用いると、例えばエアギャップ構造形成のため配線間の絶縁膜をエッチングする際に、バリアメタル層や配線の侵食を抑制することができる。
バリアメタル層や配線の侵食が抑制されることにより、配線間に残す絶縁膜の厚さを変えても、ほぼ一定の配線抵抗が得られる。Taバリアメタル層の場合のような、配線間に残す絶縁膜を薄くするほど配線も後退し配線抵抗が上昇する現象が抑えられる。
なお、バリアメタル層は、Ru以外の金属を含んでいてもよい。例えば、RuとTaの合金を用いてもよい。Ruに対するTaの含有率は、0.5%〜15%程度が望ましい。Ruを含むバリアメタル層の厚さは、例えば配線溝幅に応じて、0.5nm〜20nm程度の範囲とすることが好ましい。
配線間に残す絶縁膜は、エアギャップ構造が生じる程度に薄くすることが好ましい。必要に応じて、配線溝の底に達する深さまで、絶縁膜を除去することもできる。エアギャップ構造により、配線間容量低下、リーク電流低下等が図られる。
なお、エアギャップ構造が生じるまで深くエッチングしなくとも、例えば絶縁膜上部に比誘電率の高い犠牲膜を用いた場合等、絶縁膜上部をエッチングすることで、配線間容量の低下が図られる。
なお、配線上のエッチングストッパ膜と、さらに上の層間絶縁膜との間に空隙が形成される例を説明したが、空隙の形成態様はこれに限定されるものではない。
図9は、空隙の他の形成態様を示す概略断面図である。この例では、配線間のエッチングされた絶縁膜12と、配線上のエッチングストッパ膜21との間に、空隙17aが形成されたエアギャップ構造が示されている。バリアメタル層14が、空隙17aに露出している。例えば、配線間の絶縁膜のエッチングで形成された凹部のアスペクト比が十分に高ければ、この凹部の側壁上にエッチングストッパ膜21が入り込まず、このような態様の空隙が形成されるであろう。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
以上説明した実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
半導体基板上方に、第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜に溝を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上面、及び前記溝の内面を覆うように、Ruを含む第1の金属層を形成する工程と、
前記第1の金属層上に、銅を含む第2の金属層を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上の前記第2の金属層及び第1の金属層を研磨し除去して、該第1の絶縁膜を露出させ、前記溝内に形成された第1の金属層及び第2の金属層を残す工程と、
前記研磨によって露出した前記第1の絶縁膜を上面から少なくとも一部除去する工程と、
前記第1の絶縁膜の上方に、前記第1及び第2の金属層の少なくとも上面を覆う第2の絶縁膜を形成する工程と
を有する半導体装置の製造方法。
(付記2)
前記溝を形成する工程は、前記第1の絶縁膜に、隣り合う第1の溝と第2の溝を形成し、
前記第1の金属層を形成する工程は、前記第1及び第2の溝の内面に該第1の金属層を形成し、
前記第2の金属層を形成する工程は、前記第1及び第2の溝の内面上に形成された前記第1の金属層の上に、該第2の金属層を形成し、
前記溝内に形成された第1の金属層及び第2の金属層を残す工程は、前記第1及び第2の溝内に形成された第1の金属層及び第2の金属層を残し、該第1及び第2の溝の間の、前記第1の絶縁膜を露出させ、
前記第1の絶縁膜を少なくとも一部除去する工程は、前記第1の溝内に形成された第1、第2の金属層と、前記第2の溝内に形成された第1、第2の金属層との間に凹部を形成し、
さらに、前記第2の絶縁膜の上方に第3の絶縁膜を形成する工程を有し、
前記第2または第3の絶縁膜の形成後に、前記第1の溝内に形成された第1、第2の金属層と、前記第2の溝内に形成された第1、第2の金属層との間に空隙が形成される付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3)
前記第1の絶縁膜を形成する工程は、前記第1の絶縁膜を露出させる工程で露出する上層絶縁膜と、該上層絶縁膜よりも比誘電率の低い下層絶縁膜との積層を含んで、該第1の絶縁膜を形成し、
前記第1の絶縁膜を少なくとも一部除去する工程は、少なくとも前記上層絶縁膜を除去する付記1または2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4)
前記第1の金属層を形成する工程は、非晶質のRuを含む層と、多結晶のRuを含む層の積層を含んで、該第1の金属層を形成する付記1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記5)
さらに、前記第1の絶縁膜を少なくとも一部除去する工程で露出した、該第1の絶縁膜の表面を洗浄する工程を有する付記1〜4のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)
さらに、前記第1の絶縁膜を少なくとも一部除去する工程で露出した、該第1の絶縁膜の表面を終端修飾する工程を有する付記1〜5のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)
前記第1の絶縁膜を少なくとも一部除去する工程は、前記溝の内面に形成された第1の金属層を露出させ、
前記第2の絶縁膜を形成する工程は、前記第1の絶縁膜を少なくとも一部除去する工程で露出した前記第1の金属層を覆って、第2の絶縁膜を形成する付記1〜6のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)
前記第1の絶縁膜を少なくとも一部除去する工程は、ドライエッチングを用いる付記1〜7のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)
半導体基板と、
前記半導体基板上方に形成され、溝を有する第1の絶縁膜と、
前記溝内に形成され、銅を含み、上面が前記第1の絶縁膜の上面より高く形成された第1の金属層と、
前記第1の金属層の側面を覆い、前記溝内で、該溝の内面と前記第1の金属層との間に介在し、Ruを含む第2の金属層と、
前記第1の絶縁膜の上方に形成され、前記第1及び第2の金属層の少なくとも上面を覆う第2の絶縁膜と
を有する半導体装置。
(付記10)
前記第1の絶縁膜は、隣接して第1の溝と第2の溝を有し、該第1、第2の溝内それぞれに、銅を含み、上面が前記第1の絶縁膜の上面より高く形成された前記第1の金属層が形成され、該第1、第2の溝内それぞれに形成された該第1の金属層について、第1の金属層の側面を覆い、溝内で溝の内面と第1の金属層との間に介在し、Ruを含む前記第2の金属層が形成され、前記第2の絶縁膜は、該第1、第2の溝内それぞれに形成された第1及び第2の金属層の少なくとも上面を覆い、
さらに、前記第2の絶縁膜の上方に形成された第3の絶縁膜と、
前記第1の溝内に形成された第1、第2の金属層と、前記第2の溝内に形成された第1、第2の金属層との間に配置され、前記第2、第3の絶縁膜で埋め込まれない空隙と
を有する付記9に記載の半導体装置。
5、12、22 層間絶縁膜
11、21 エッチングストッパ膜
12a 犠牲膜
13 配線溝
14 バリアメタル層
15 銅配線
16a、16b 凹部
17 空隙

Claims (5)

  1. 半導体基板上方に、第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜に溝を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上面、及び前記溝の内面を覆うように、Ruを含む第1の金属層を形成する工程と、
    前記第1の金属層上に、銅を含む第2の金属層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上の前記第2の金属層及び第1の金属層を研磨し除去して、該第1の絶縁膜を露出させ、前記溝内に形成された第1の金属層及び第2の金属層を残す工程と、
    前記研磨によって露出した前記第1の絶縁膜を上面から少なくとも一部除去する工程と、
    前記第1の絶縁膜の上方に、前記第1及び第2の金属層の少なくとも上面を覆う第2の絶縁膜を形成する工程と
    を有する半導体装置の製造方法。
  2. 前記溝を形成する工程は、前記第1の絶縁膜に、隣り合う第1の溝と第2の溝を形成し、
    前記第1の金属層を形成する工程は、前記第1及び第2の溝の内面に該第1の金属層を形成し、
    前記第2の金属層を形成する工程は、前記第1及び第2の溝の内面上に形成された前記第1の金属層の上に、該第2の金属層を形成し、
    前記溝内に形成された第1の金属層及び第2の金属層を残す工程は、前記第1及び第2の溝内に形成された第1の金属層及び第2の金属層を残し、該第1及び第2の溝の間の、前記第1の絶縁膜を露出させ、
    前記第1の絶縁膜を少なくとも一部除去する工程は、前記第1の溝内に形成された第1、第2の金属層と、前記第2の溝内に形成された第1、第2の金属層との間に凹部を形成し、
    さらに、前記第2の絶縁膜の上方に第3の絶縁膜を形成する工程を有し、
    前記第2または第3の絶縁膜の形成後に、前記第1の溝内に形成された第1、第2の金属層と、前記第2の溝内に形成された第1、第2の金属層との間に空隙が形成される請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1の絶縁膜を形成する工程は、前記第1の絶縁膜を露出させる工程で露出する上層絶縁膜と、該上層絶縁膜よりも比誘電率の低い下層絶縁膜との積層を含んで、該第1の絶縁膜を形成し、
    前記第1の絶縁膜を少なくとも一部除去する工程は、少なくとも前記上層絶縁膜を除去する請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1の金属層を形成する工程は、非晶質のRuを含む層と、多結晶のRuを含む層の積層を含んで、該第1の金属層を形成する請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. さらに、前記第1の絶縁膜を少なくとも一部除去する工程で露出した、該第1の絶縁膜の表面を洗浄する工程を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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