JP2010165634A - 二輪車用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、すれ違いビームから走行ビームに切り替えた際に適切な配光を得ることができる二眼式形状の二輪車用前照灯を提供する。
【解決手段】本発明の二輪車用前照灯10はバルブ12、第一反射面14、16、第二反射面18、20、第三反射面22、24、第四反射面26、28、及びレンズ30、32から構成される。第三反射面22、24は楕円系反射面ではなく、平行光を照射する放物面系反射面とする。これにより、バルブ12をすれ違いビームから走行ビームに切り替えた際の配光パターンの位置が、バルブ12両側の第一反射面14、16、第二反射面18、20と逆方向にならず、適正な配光となる。したがって、本発明の二輪車用前照灯10によれば、すれ違いビームから走行ビームに切り替えた際に適切な配光を得ることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は二輪車用前照灯に係り、特に二眼式形状の二輪車用前照灯に関する。
特許文献1には、二眼式形状の二輪車用前照灯が開示されている。
この二輪車用前照灯は、一対の発光源を有し、各発光源が灯具の照射方向と交差する方向に長軸を有して上下に配置された光源と、光源から車両用灯具の照射方向に延びる光軸から下方に設けられ、光軸に対して左右対称の形状とされて、光源からの光を車両用灯具の照射方向に向けて反射するように、それぞれが焦点を光源近傍に設定した一対の放物面系とした第一反射面と、光軸から上方に設けられ、光軸に対して左右対称の形状とされて、光源からの光を車両用灯具の照射方向に対して、左右側方に向けて反射するように、それぞれが第一焦点を光源近傍に設定され、長軸を光軸に対して横方向外側とした一対の楕円系とした第二反射面と、光軸に対して左右対称の形状とされて、第二反射面で反射した光を車両用灯具の照射方向に向けて反射するように、それぞれが第二反射面の第二焦点近傍を焦点として設定した一対の放物面系の第三反射面とを備えている。
また、この二輪車用前照灯は、第二発光源から出射し各第二反射面で反射して、各第三反射面に向かう光の一部をそれぞれ遮断してカットオフを形成する一対のシャッタを備えている。
特許文献1の二輪車用前照灯によれば、第二発光源から上方に出射した光は、第二反射面から第三反射面で反射して、ほぼ平行光となって、光照射方向に照射される。この場合、第二発光源からの光は、第二反射面から第三反射面に向かう途中でシャッタにより一部が遮断される。これにより、第二発光源から出射した光によってすれ違いビームの配光パターンが形成される。
すなわち、特許文献1の二輪車用前照灯は、第二反射面として楕円系反射面を使用しているため、光源を切り替えた際の配光パターンの位置が、光源下側の第一反射部と逆方向となる。つまり、すれ違いビームから走行ビームに切り替えると、光源上側の光によって、すれ違いビームの配光パターンの下側に配光パターンが形成されるため、走行ビームに適した配光パターンが得られない。
特開2008−243795号公報
前述したように、特許文献1の二輪車用前照灯は、第二反射面として楕円系反射面を使用しているため、すれ違いビームから走行ビームに切り替えると、光源上側の光によって、すれ違いビームの配光パターンの下側に配光パターンが形成される。このため、走行ビームに適した配光パターンが得られないという欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、すれ違いビームから走行ビームに切り替えた際に適切な配光を得ることができる二眼式形状の二輪車用前照灯を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、水平方向に長手方向を有し上下に並列された一対の発光源を有する光源と、前記光源を挟んで左右対称位置に配置されるとともに、光源からの直射光を光源前方であって左右方向に反射する第一反射面と、前記第一反射面の外側に配置されるとともに、前記光源からの直射光を光源前方に反射する放物面系の第二反射面と、光源上方の光を左右方向対称に略水平に反射させる放物面系の第三反射面と、前記第三反射面からの反射光を前方に反射する放物柱面の第四反射面と、を備えたことを特徴とする二輪車用前照灯を提供する。
本発明によれば、第三反射面を楕円系反射面ではなく、平行光を照射する放物面系反射面としたので、光源をすれ違いビームから走行ビームに切り替えた際の配光パターンの位置が、光源両側の第一反射面、第二反射面と逆方向にならず、適正な配光となる。したがって、本発明の二輪車用前照灯によれば、すれ違いビームから走行ビームに切り替えた際に適切な配光を得ることができる。
また、本発明によれば、前記光源の一対の光源のうち、下側の発光源が走行ビーム用配光パターンを形成する第一発光源であり、上側の発光源がすれ違いビーム用配光パターンを形成する第二発光源であることが好ましい。
本発明によれば、走行ビーム時には、光源の第一発光源が発光して、左右に向かって出射する光が、それぞれ対応する第一反射面及び第二反射面で反射して、ほぼ平行光となって光照射方向に向かって照射される。また、光源から上側にて左右に向かって出射する光が、それぞれ対応する第三反射面で反射して平行光となり、対応する第四反射面に入射し、これらの第三反射面で反射して、ほぼ平行光となって光照射方向に向かって照射される。
一方、すれ違いビーム時には、光源の第二発光源が発光して、左右に向かって出射する光が、それぞれ対応する第一反射面及び第二反射面で反射して、適宜な下向きの平行光となって光照射方向に向かって照射される。また、光源から上側にて左右に向かって出射する光が、それぞれ対応する第三反射面で反射して平行光となり、対応する第四反射面に入射し、これらの第四反射面で反射して、ほぼ平行光となって光照射方向前方に向かって照射される。すれ違いビーム時には、第二発光源の光源像は、光照射方向前方に僅かに斜め下方に向かって照射されることになり、配光パターン全体がやや下側に形成される。
本発明によれば、走行ビームとすれ違いビームとの切り替えが、所謂ダブルフィラメントタイプのバルブを使用することにより、容易に行うことができる。また、光源は、第一発光源および第二発光源の各々が光照射方向と交差する方向に長軸を有するように配置される。すなわち、各々の発光源が光照射方向に対して横向きに配置されている。よって、光源像を左右方向に長いまま光照射方向に並べることができ、水平線中央付近に光を集中させ、走行ビーム及びすれ違いビームに最適な配光特性を得ることができる。
更に、本発明によれば、前記第一反射面は、その横断面形状が、第一焦点を前記第一光源付近に有し、第二焦点を光源前方から左右方向に離れた位置に有し、光軸が外側方向となる楕円形状に形成され、反射光線方向の縦断面形状が放物線形状であり、前記光源から発する光を、光軸方向から左右それぞれ外側方向に均一に配光し、上下方向は略平行に照射する反射面であることが好ましい。
更にまた、前記第二反射面は、前記第一発光源に焦点を備えた放物面系反射面であり、第一発光源からの光を前方に平行に照射する反射面であることが好ましい。
また、前記第三反射面は、前記第一発光源付近に焦点を備え、光源上方の光を左右方向に平行に反射する放物面系の反射面であって、複数の回転放物面が集合した反射面群で構成され、該反射面群のそれぞれの反射面は、第一発光源付近に焦点を備えるとともに、光軸方向がそれぞれ異なる放物面系の反射面であり、それらの光軸は、左右方向の所定の1点で交差する反射面であり、前記第四反射面は、前記第三反射面の反射面群からの光を前方へ反射する上下方向の放物柱面の反射面であり、第三反射面の反射面群の光軸交点付近に焦点を有することが好ましい。
本発明の二輪車用前照灯によれば、第一反射面は、横断面において光源前方から左右方向に離れた第二焦点位置に光源からの光が集光するように反射して光軸方向から左右それぞれ外側方向に光源からの光を均一に配光する。また、第一反射面は、反射光線方向の縦断面において、光源からの光を略平行に反射する。第二反射面は、第一発光源からの左右の光を前方に平行に照射する。一方、第三反射面の反射面群を構成するそれぞれの反射面は、第一発光源からの光を、左右方向の所定の略1点に向けて平行に反射する。そして、第四反射面は、第三反射面の反射面群で反射した平行光を前方へ平行に反射する。これにより、走行パターンを形成するための光源からの光を、ロス無く有効利用することができる。また、発光する光源が、第一発光源から第二発光源に切り替わると、配光パターンの位置は、他の第一反射面、第二反射面と同じく、上側から下側にシフトするので、すれ違いビーム用配光パターンとなる。よって、本発明によれば、走行及びすれ違いの双方に最適な配光パターンを提供できる。
以上の如く、本発明に係る二輪車用前照灯によれば、すれ違いビームから走行ビームに切り替えた際に適切な配光を得ることができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る二輪車用前照灯の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、実施の形態の二輪車用前照灯10の構成を示した斜視図、図2は、二輪車用前照灯10の後述するレンズ及びハウジングを実線で示した二輪車用前照灯10の正面図、図3は、二輪車用前照灯10の上面図である。
二輪車用前照灯10は、光源としてのバルブ12、第一反射面14、16、第二反射面18、20、第三反射面22、24、第四反射面26、28、及びレンズ30、32から構成されている。また、レンズ30、32以外の箇所を覆うハウジング34は、遮光性部材によって構成されている。
二輪車用前照灯10は、バルブ12の光軸Axを中心として各部材が左右対称形状に構成されており、すなわち、各反射面14〜28及びレンズ30、32は左右対称位置に配置されている。図中左側の反射面14、18、22、26及びレンズ30によって二輪車用前照灯10の右眼が構成され、また図中右側の反射面16、20、24、28及びレンズ32によって二輪車用前照灯10の左眼が構成されている。
バルブ12は、一般に自動車の前照灯に使用されるダブルフィラメントタイプのバルブ、例えば欧州規格対応のC6ダブルフィラメントバルブ(HS5)であって、公知の構成のハロゲン電球から構成されている。また、バルブ12は、その光軸Axが光照射方向前に向かって略水平に配置されるとともに、ソケットにより固定保持され、二輪車のバッテリから電力が供給されることによって発光する。
バルブ12は、光軸Axに対して垂直に上下に並設された二つの発光源(フィラメント)12a、12bを有しており、それぞれ選択的に発光されるようになっている。ここで、下側に位置する第一発光源12aが走行ビーム用のフィラメント、上側に位置する第二発光源12bがすれ違いビーム用のフィラメント12bに設定されている。すれ違いビーム用のフィラメント12bは光軸Ax上に位置され、走行ビーム用のフィラメント12aは光軸Axより下に位置されている。また、各々の発光源12a、12bは、その長軸が光軸Axに対して略直交する方向に配置されている。
第一反射面14、16は、バルブ12の後方であって、光軸Axを中心に左右対称位置に配置されている。
以下、左眼の第一反射面16について説明する。第一反射面16は、バルブ12から左手下側に出射する光を光照射方向に反射するように光照射方向に向かって凹状に形成されている。また、第一反射面16は、その横断面形状が、第一焦点をバルブ12の第一発光源12a付近に有し、且つ第二焦点を第一発光源12aの前方から左右方向に離れた位置に有し、光軸が外側方向となる楕円形状に形成されている。更に、第一反射面16は、反射光線方向の縦断面形状が放物線形状であり、第一発光源12aからの直射光を、光軸Ax方向から外側方向に均一に配光し、上下方向は略平行に照射する反射面となっている。
更にまた、第一反射面16は、図1及び図2に示すように、光軸Axから下方にて、横方向に関して所定幅で配置されている。また、第一反射面16は、その第一焦点位置付近に位置する第一発光源12aからの光を反射して、走行ビームに最適な配光パターン、すなわち、中心付近で光度の高い配光パターンを形成する。バルブ12の光軸Ax上に位置する第二発光源12b付近からの光は、第一反射面16で反射して光照射方向に向かって水平線より下側に照射される。また、その際、光源像の投影によりカットオフが形成されるようになっている。
第二反射面18、20は、同様に光軸Axを中心に左右対称位置に配置されている。
以下、左眼の第二反射面20について説明する。第二反射面20は、第一反射面16に連続して前方に湾曲した反射面であり、第一発光源12aに焦点を備えた放物面系反射面である。よって、第二反射面20は、第一発光源12aからの光を前方に平行に照射する。
第三反射面22、24も同様に光軸Axを中心に左右対称位置に配置されている。
以下、左眼の第三反射面24について説明する。図1、図3に示すように第三反射面24は、バルブ12から左手上側に出射する光を横方向外側、すなわち、左方向に向かって平行に反射するように、第一焦点がバルブ12の第二発光源12b付近に位置する放物面系の反射面である。また、第三反射面24は、複数の回転放物面が集合した反射面群で構成されている。この反射面群の図1〜図3に示すそれぞれの短冊状反射面24a、24a…は、第二発光源12b付近に焦点を備えるとともに、光軸方向がそれぞれ異なる放物面系の反射面であり、それらの光軸は、第三反射面24と第四反射面28との間の空間位置で左方向の所定の略1点(F1:図3参照)で交差するように形成された反射面である。したがって、第三反射面24のそれぞれの放物面上の反射面24a、24a…で反射された平行光は、各放物面からの各平行光が前記所定の略1点(F1)で交差し、第四反射面26に向う。
第四反射面26、28についても同様に光軸Axを中心に左右対称位置に配置されている。
以下、左眼の第四反射面28について説明する。第四反射面28は、第三反射面24から左方に反射した光を光照射方向に反射する上下方向の放物柱面の反射面であり、第三反射面24の反射面群の光軸交点(所定の略1点(F1))付近に焦点を有する反射面である。なお、第三反射面24から飛んできた平行光の内、焦点F1を通る光は第四反射面28で反射されても光照射方向に沿った平行光のままであるが、焦点F1から外れた光は第四反射面28で反射されると、図3の矢印aで示すように左右方向に広がる拡散光になる。
第四反射面28は、図1及び図3に示すように、第一反射面16、第二反射面20の横方向外側にて、光軸Axに対してその上側に配置されている。また、第四反射面28は、第二発光源12bから第三反射面24を介して入射する平行光を反射して、すれ違いビームに最適な配光パターン、すなわち、水平線より下側で左右にやや拡散した配光パターンを形成するようになっている。
また、すれ違いビームと走行ビームの切り替え時に、第四反射面28の配光パターンは、第一反射面16と第二反射面20の各配光パターンと同じ方向に形成される。
更に、第一反射面16、第二反射面20、及び第四反射面28から得られる照射光の上下幅は略同一であるが、照射光の左右方向の広がりは第一反射面16が一番大きく、次に第四反射面28であり、第二反射面20が一番小さい。
前面レンズ30、32も同様に光軸Axに関して左右対称に配置されている。
以下、左眼のレンズ32について説明する。レンズ32は、プラスチック等の透光性材料から製作されており、それぞれ対応する反射面16、20、24、28を保護する。また、外観見栄を向上させるための意匠窓として構成されている。そして、レンズ30、32は、ハウジング34の左右に対称に取り付けられて、二眼式前照灯の形状とされている。
次に、前記の如く構成された二輪車用前照灯10の作用について説明する。
二輪車のバッテリからバルブ12に電力が供給されると、バルブ12の第一発光源12a又は第二発光源12bから光が出射する。バルブ12から出射した光のうち、その下方に出射した光は、第一反射面14、16及び第二反射面18、20で反射して、光照射方向に照射される。また、バルブ12から出射した光のうち、その上方に出射した光は、第三反射面22、24で反射し、更に第四反射面26、28で反射して、光照射方向に照射される。このときに、反射面14、18、26で反射した光はレンズ30を介して外部に放射され、反射面16、20、28で反射した光はレンズ32を介して外部に放射される。
ここで、走行ビームを選択すると、バルブ12の第一発光源12aが発光する。第一発光源12aから下方に出射した光は、第一反射面14、16及び第二反射面18、20で反射して、略平行光となり、レンズ30、32を介して光照射方向に照射される。この場合、バルブ12の第一発光源12aからの光は、第二発光源12bの影になることなく、第一反射面14、16及び第二反射面18、20に入射する。
ここで、例えば第一反射面14、16の各部、すなわち、図4にて符号A、B、Cで示す位置で反射した光によって、それぞれ図5(A)〜(C)にて細線で示すように、第一発光源12aの光源像が投影される。すなわち、第一反射面14、16の光軸Axに近い領域Aで反射した光によって、図5(A)に示すように、水平線付近にて横方向に並んだ光源像L1aが形成される。
また、第一反射面14、16の光軸Axからやや離れた領域Bで反射した光によって、図5(B)に示すように、同様に水平線付近にて横方向に並んだ光源像L1bが形成される。さらに、第一反射面14、16の光軸Axから遠く離れた第一発光源12aの真下付近の領域Cで反射した光によって、図5(C)に示すように、同様に水平線付近にて横方向に並んだ光源像L1cが形成される。これにより、第一発光源12aから下方に出射した光によって、走行ビームに最適な配光パターンが形成される。
なお、第二反射面18、20、及び第四反射面26、28によって反射された光源像も図5(A)〜(C)に示した光源像と同様の光源像となる。
更に、図1に示すように、第一発光源12aから上方に出射した光L3は、第三反射面22、24から第四反射面26、28で反射して、光軸Axに対して略平行光となり、レンズ30、32を介して光照射方向に照射される。この場合、第三反射面22、24を、楕円系反射面ではなく、平行光を照射する放物面系反射面とし、かつ、第四反射面26、28を放物柱面系反射面としたので、走行ビームの配光パターンの位置が、第一反射面14、16及び第二反射面18、20と逆方向にならず、適正な配光となる。これにより、図6(A)に示すように、中心付近の光度が高い走行ビームに最適な配光パターンDHが形成される。
一方、すれ違いビーム時には、第二発光源12bが発光する。第二発光源12bから下方に出射した光は、第一反射面14、16及び第二反射面18、20で反射して、略平行光となり、前面レンズ30、32を介して光照射方向に照射される。
ここで、例えば第一反射面14、16の各部、すなわち、図4にて符号A、B、Cで示す位置で反射した光によって、それぞれ図5(A)〜(C)にて太線で示すように、第二発光源12bの光源像が投影される。すなわち、第一反射面14、16の光軸Axに近い領域Aで反射した光によって、図5(A)に示すように、水平線より下方にて横方向に並んだ光源像L2aが形成される。
また、第一反射面14、16の光軸Axからやや離れた領域Bで反射した光によって、図5(B)に示すように、より水平線に近づいて横方向に並んだ光源像L2bが形成される。さらに、第一反射面14、16の光軸Axから遠く離れた第二発光源12bの真下付近の領域Cで反射した光によって、図5(C)に示すように、略水平線付近にて横方向に並んだ光源像L2cが形成される。これにより、第二発光源12bから下方に出射した光によって、すれ違いビームに最適な配光パターンが形成される。
また、図1に示すように、第二発光源12bから上方に出射した光L4は、第三反射面22、24で反射し、続いて第四反射面26、28で反射するが、第一発光源12aからの光L3の第三反射面22、24への入射角度に比べて、第二発光源12bからの光L4の第三反射面22、24への入射角度は小さいため、第四反射面26、28で反射された光L4は光軸Axに対して略平行光とはならず、光L3の出射光よりも下向き配光となり、前面レンズ30、32を介して光照射方向に照射される。下向き配光が形成される理由は、第三反射面22、24を楕円反射面ではなく、平行光を照射する放物面系反射面とし、第四反射面26、28を放物面系反射面ではなく、放物柱面系反射面とを組み合わせた光学系としたことにある。この組み合わせにより、すれ違いビームの配光パターンの位置は、第一反射面14、16及び第二反射面18、20と逆方向にならず、図6(A)に示すように、すれ違いビームに最適な配光パターンDLが形成される。また、特許文献1と違い、すれ違いビームを形成するためのシャッタのような部品が不要になり、しかも、第二発光源12bからの光をシャッタで遮光する必要がないので、光源の光利用率も高めることができる。
ここで、特許文献1の二輪車用前照灯は、実施の形態の第三反射面22、24に相当する第二反射面が楕円系反射面で、かつ、第三反射面が放物面系反射面の組み合わせであるため、すれ違いビームから走行ビームに切り替えた際に適切な走行ビームの配光パターンを得ることができず、無理にすれ違いビームの配光パターンを形成するためにシャッタを設けているが、上方へ向う第二発光源からの光は遮光されるため、すれ違いビーム照射時の光源の光利用率も低下せざるを得なかった。
これに対して、実施の形態の二輪車用前照灯10の第三反射面22、24は、細幅の複数の短冊状に分割されている反射面群で構成され、この反射面群のそれぞれの反射面24a、24a…は、第二発光源12b付近に焦点を備えるとともに、光軸方向がそれぞれ異なる放物面系の反射面であり、それらの光軸は、左右方向の所定の1点で交差する反射面とした。
これにより、光源をすれ違いビームから走行ビームに切り替えた際の配光パターンの位置が、光源両側の第一反射面14、16及び第二反射面18、20と逆方向にならず、適正な配光となる。したがって、実施の形態の二輪車用前照灯10によれば、すれ違いビームから走行ビームに切り替えた際に適切な配光を得ることがで、しかも、シャッタ等で光源の光を遮る必要がないので、光源の光利用率の高い二輪車用前照灯を提供することができる。
上述した実施形態においては、二輪車用前照灯について説明したが、本発明の構成を利用して四輪の自動車用のヘッドランプとして構成してもよい。
実施の形態の二輪車用前照灯の構成を示した斜視図 図1に示した二輪車用前照灯のレンズ及びハウジングを実線で示した二輪車用前照灯の正面図 図1に示した二輪車用前照灯の上面図 図1の車両前照灯における光源から第一の反射面への光の入射状態を示す要部拡大断面図 図4の第一の反射面の各部による光源像を示したグラフ 図1の車両前照灯による(A)走行ビーム時及び(B)すれ違いビーム時の配光パターンを示したグラフ
10…二輪車用前照灯、12…バルブ、12a…第一の発光源、12b…第二の発光源、14、16…第一の反射面、18、20…第二の反射面、22、24…第三の反射面、26、28…第四反射面、30、32…レンズ、34…ハウジング

Claims (5)

  1. 水平方向に長手方向を有し上下に並列された一対の発光源を有する光源と、
    前記光源を挟んで左右対称位置に配置されるとともに、光源からの直射光を光源前方であって左右方向に反射する第一反射面と、
    前記第一反射面の外側に配置されるとともに、前記光源からの直射光を光源前方に反射する放物面系の第二反射面と、
    光源上方の光を左右方向対称に略水平に反射させる放物面系の第三反射面と、
    前記第三反射面からの反射光を前方に反射する放物柱面の第四反射面と、
    を備えたことを特徴とする二輪車用前照灯。
  2. 前記光源の一対の光源のうち、下側の発光源が走行ビーム用配光パターンを形成する第一発光源であり、上側の発光源がすれ違いビーム用配光パターンを形成する第二発光源である請求項1に記載の二輪車用前照灯。
  3. 前記第一反射面は、その横断面形状が、第一焦点を前記第一光源付近に有し、第二焦点を光源前方から左右方向に離れた位置に有し、光軸が外側方向となる楕円形状に形成され、反射光線方向の縦断面形状が放物線形状であり、前記光源から発する光を、光軸方向から左右それぞれ外側方向に均一に配光し、上下方向は略平行に照射する反射面である請求項1又は2に記載の二輪車用前照灯。
  4. 前記第二反射面は、前記第一発光源に焦点を備えた放物面系反射面であり、第一発光源からの光を前方に平行に照射する反射面である請求項1、2又は3に記載の二輪車用前照灯。
  5. 前記第三反射面は、前記第一発光源付近に焦点を備え、光源上方の光を左右方向に平行に反射する放物面系の反射面であって、複数の回転放物面が集合した反射面群で構成され、該反射面群のそれぞれの反射面は、第一発光源付近に焦点を備えるとともに、光軸方向がそれぞれ異なる放物面系の反射面であり、それらの光軸は、左右方向の所定の略1点で交差する反射面であり、
    前記第四反射面は、前記第三反射面の反射面群からの光を前方へ反射する上下方向の放物柱面の反射面であり、第三反射面の反射面群の光軸交点付近に焦点を有することを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の二輪車用前照灯。
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