JP2010164213A - 開放型燃焼機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転指令手段20により運転開始が指令されると、送風手段5を作動させ且つ点火手段2を作動させ且つ燃料断続手段Vを燃料供給状態に切り換える点火処理を実行する制御手段4が設けられた開放型燃焼機器であって、制御手段4が、ガスセンサ3,17の濃度対応信号が燃料漏れ又は不完全燃焼を検知するための異常検知用設定値よりもガス濃度が高い信号になって燃料漏れ又は不完全燃焼を検知すると、燃料断続手段Vを供給停止状態に切り換えた後、ガスセンサ3,17の濃度対応信号が異常検知用設定値に比してガス濃度が等しいか低い濃度対応信号に設定された待機解除用設定値よりもガス濃度が低い信号になるまで、バーナ1の燃焼開始を禁止するように構成されている。
【選択図】図2
Description
前記バーナを点火する点火手段と
前記バーナに燃焼用空気を供給する送風手段と、
前記バーナへ燃料を供給する燃料供給状態と前記バーナへの燃料の供給を停止する燃料供給停止状態とに切り換え自在な燃料断続手段と、
可燃性ガスと不完全燃焼ガスとの少なくとも一方に感応して可燃性ガスと不完全燃焼ガスとの少なくとも一方のガス濃度に応じた濃度対応信号を出力するガスセンサと、
運転指令手段により運転開始が指令されると、前記送風手段を作動させ且つ前記点火手段を作動させ且つ前記燃料断続手段を前記燃料供給状態に切り換える点火処理を実行する制御手段とが設けられた開放型燃焼機器に関する。
そして、運転指令手段により運転開始を指令すると、送風手段を作動させ且つ点火手段を作動させ且つ燃料断続手段を燃料供給状態に切り換える点火処理が実行されて、バーナが燃焼されるように構成されている。
又、このような開放型燃焼機器の別の従来例として、不完全燃焼ガスに感応してその不完全燃焼ガスの濃度に応じた濃度対応信号を出力するガスセンサが設けられ、バーナの燃焼中にガスセンサの濃度対応信号に基づいて不完全燃焼を検知すると、燃料断続手段を燃料供給停止状態に切り換えることによりバーナを消火するように構成されて、不完全燃焼に対する安全対策が講じられたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
前記バーナを点火する点火手段と
前記バーナに燃焼用空気を供給する送風手段と、
前記バーナへ燃料を供給する燃料供給状態と前記バーナへの燃料の供給を停止する燃料供給停止状態とに切り換え自在な燃料断続手段と、
可燃性ガスと不完全燃焼ガスとの少なくとも一方に感応して可燃性ガスと不完全燃焼ガスとの少なくとも一方のガス濃度に応じた濃度対応信号を出力するガスセンサと、
運転指令手段により運転開始が指令されると、前記送風手段を作動させ且つ前記点火手段を作動させ且つ前記燃料断続手段を前記燃料供給状態に切り換える点火処理を実行する制御手段とが設けられたものであって、
第1特徴構成は、前記制御手段が、前記ガスセンサの濃度対応信号が燃料漏れ又は不完全燃焼を検知するための異常検知用設定値よりもガス濃度が高い信号になって燃料漏れ又は不完全燃焼を検知すると、前記燃料断続手段を前記供給停止状態に切り換えた後、前記ガスセンサの濃度対応信号が前記異常検知用設定値に比してガス濃度が等しいか低い濃度対応信号に設定された待機解除用設定値よりもガス濃度が低い信号になるまで、前記バーナの燃焼開始を禁止するように構成されている点にある。
つまり、燃料漏れが検知されてバーナが消火されたときは、可燃性ガスの濃度が燃料漏れを検知するための濃度よりも低い安全な濃度になるまで、運転指令手段により運転開始を指令しても、バーナの燃焼を再開することができない。
又、不完全燃焼が検知されてバーナが消火されたときは、不完全燃焼ガスの濃度が不完全燃焼を検知するための濃度よりも低い安全な濃度になるまで、運転指令手段により運転開始を指令しても、バーナの燃焼を再開することができない。
従って、燃料漏れと不完全燃焼との少なくとも一方に対する安全性をより一層向上し得る開放型燃焼機器を提供することができるようになった。
前記制御手段が、燃料漏れ又は不完全燃焼を検知すると、前記ガスセンサの濃度対応信号が前記待機解除用設定値よりもガス濃度が低い信号になるまで、前記送風手段の作動を継続するように構成されている点にある。
つまり、燃料漏れ又は不完全燃焼が検知されてバーナが消火されたときに、安全にバーナの燃焼を再開できるようになるまでの時間を短縮することが可能となる。
しかしながら、ポストパージ用の設定時間は、開放型燃焼機器内の燃焼ガスを機器外に放出できる程度の短い時間に設定されるものであるので、燃料漏れ又は不完全燃焼を検知してバーナを消火したときに、ポストパージ用の設定時間の間送風手段を作動させるだけでは、可燃性ガスの濃度又は不完全燃焼ガスの濃度が十分に低下するまで室内が換気されない。そして、ポストパージ用の設定時間が経過した以降は、自然換気により室内が換気されることになるので、ガスセンサの濃度対応信号が待機解除用設定値よりもガス濃度が低い信号になって、安全にバーナの燃焼を再開できるようになるまでの時間を十分に短縮することができない。
従って、運転が再開できるようになるまでの時間が長くなるのを抑制して使い勝手が低下するのを抑制しながら、燃料漏れと不完全燃焼との少なくとも一方に対する安全性をより一層向上することができるようになった。
前記制御手段が、前記運転指令手段により運転開始が指令されると、前記ガスセンサを可燃性ガスと不完全燃焼ガスとの少なくとも一方に感応させることが可能な検出可能状態にすべく前記ガスセンサを起動し、前記運転指令手段により運転停止が指令されると前記ガスセンサの作動を停止し、燃料漏れ又は不完全燃焼を検知して前記燃料断続手段を前記供給停止状態に切り換えるときは、前記ガスセンサを前記検出可能状態に維持するように構成されている点にある。
そして、燃料漏れ又は不完全燃焼を検知して燃料断続手段を供給停止状態に切り換えるときは、ガスセンサが検出可能状態に維持されるので、そのように検出可能状態に維持されたガスセンサの検出情報に基づいて、可燃性ガスの濃度又は不完全燃焼ガスの濃度が低下してバーナの燃焼を安全に再開できる状態になるのを的確に検出することができる。よって、運転開始が指令されるとガスセンサを起動するようにすることにより、ガスセンサが検出可能状態になるまでに多少の時間がかかっても、予め可燃性ガスの濃度又は不完全燃焼ガスの濃度が十分に低下して安全が確認された状態でバーナの燃焼を再開しているので、安全性が損なわれることがない。
従って、待機電力を低減しながらも、燃料漏れと不完全燃焼との少なくとも一方に対する安全性をより一層向上することができるようになった。
前記制御手段が燃料漏れ又は不完全燃焼を検知すると、換気を促すことを示す情報を出力する警報手段が設けられている点にある。
従って、運転が再開できるようになるまでの時間が長くなるのをより一層抑制して使い勝手が低下するのをより一層抑制しながら、燃料漏れと不完全燃焼との少なくとも一方に対する安全性をより一層向上することができるようになった。
前記ガスセンサが、可燃性ガスに感応してその可燃性ガスの濃度に応じた濃度対応信号を出力するように構成され、
ガス燃料供給源に対して装着された供給源側接続具が着脱自在で且つその供給源側接続具が接続された状態で前記バーナへのガス燃料を受け入れる機器側接続具と、
前記供給源側接続具と前記機器側接続具とが接続状態であるか非接続状態であるかを検知する接続状態検知手段とが設けられ、
前記制御手段が、燃料漏れを検知したときに、前記接続状態検知手段により前記接続状態から前記非接続状態への変化が検知された後に再び前記接続状態であると検知されるまで、前記バーナの燃焼開始を禁止するように構成されている点にある。
そして、燃料漏れが検知されたときには、接続状態検知手段により接続状態から非接続状態への変化が検知された後に再び接続状態であると検知されるまで、運転指令手段により運転開始を指令してもバーナの燃焼が再開されない。
そのような場合、一旦、供給源側接続具を機器側接続具から取り外して、再度、供給源側接続具を機器側接続具に接続し直すことにより、噛み込んだ異物が除去されて、燃料漏れが解消される可能性が大きい。
そこで、本特徴構成では、燃料漏れが検知されてバーナが消火されたときは、供給源側接続具を機器側接続具から取り外して供給源側接続具を機器側接続具に接続し直さないと、バーナの燃焼が再開されないようにしている。これにより、異物を噛み込んだ状態で供給源側接続具が機器側接続具に接続されている場合の燃料漏れの原因を解消した上で、バーナの燃焼を再開することができるのである。
従って、燃料漏れが検知されてバーナが消火されたときには、燃料漏れの原因を解消して可燃性ガスの濃度が安全な濃度に低下した後に、バーナの燃焼を再開することができるので、燃料漏れに対する安全性をより一層向上することができるようになった。
前記バーナが、吸気口及び吹出し口が設けられたケーシング内に設けられ、
前記送風手段が、前記吸気口を通して吸い込んだケーシング外の空気を燃焼用空気として前記バーナに供給し且つそのバーナの燃焼ガスを前記吹出し口からケーシング外に吹き出すように通風作用する状態で前記ケーシング内に設けられ、
前記ガスセンサが、前記吸気口を通して吸い込まれる空気中の可燃性ガス又は不完全燃焼ガスに感応するように前記吸気口又は前記吸気口付近に設けられている点にある。
そして、ガスセンサが、吸気口を通して吸い込まれる空気中の可燃性ガス又は不完全燃焼ガスに感応するように吸気口又は吸気口付近に設けられているので、暖房対象空間の空気中に含まれる可燃性ガス又は不完全燃焼ガスに感応してガスセンサから出力される濃度対応信号に基づいて、燃料漏れ又は不完全燃焼を検知することができるようになり、燃料漏れ又は不完全燃焼により安全性が損なわれるのを的確に検知することができる。
従って、燃料漏れと不完全燃焼との少なくとも一方に対する安全性をより一層向上し得るファンヒータを提供することができるようになった。
図1及び図2に示すように、ガスファンヒータは、供給されるガス燃料を燃焼させるバーナ1と、そのバーナ1を点火する点火手段としてのイグナイタ2と、バーナ1に燃焼用空気を供給する送風手段としての送風機5と、バーナ1へガス燃料を供給する燃料供給状態とバーナ1へのガス燃料の供給を停止する燃料供給停止状態とに切り換え自在な燃料断続手段Vと、可燃性ガスとしてのガス燃料に感応して可燃性ガスの濃度に応じた濃度対応信号を出力する可燃性ガスセンサ3と、不完全燃焼ガスとしての一酸化炭素ガスに感応して不完全燃焼ガスの濃度に応じた濃度対応信号を出力するCOセンサ17と、ガスファンヒータの運転を制御する制御手段としての制御部4等を備えて構成されている。
つまり、可燃性ガスに感応して可燃性ガスのガス濃度に応じた濃度対応信号を出力するガスセンサとして、前記可燃性ガスセンサ3が設けられ、不完全燃焼ガスに感応して不完全燃焼ガスのガス濃度に応じた濃度対応信号を出力するガスセンサとして、前記COセンサ17が設けられている。
このガスファンヒータには、更に、ガスファンヒータの駆動用電力を供給する定電圧回路6、及び、制御部4に各種制御指令を指令する操作部7も設けられている。
そのケーシング10内には、吸気口8を通して吸い込まれたケーシング外の空気の一部をバーナ1に燃焼用空気として案内し、残部をバーナ1の燃焼ガスと混合させた状態で吹出し口9に案内するように、内部風路11が形成されている。又、吸気口8には、エアフィルタ12が設けられている。
送風機5は、吸気口8に対して吸い込み作用させ且つその吐出部を吹出し口9に臨ませた状態で、つまり、吸気口8を通して吸い込んだケーシング外の空気の一部を燃焼用空気としてバーナ1に供給し且つ残部をバーナ1の燃焼ガスと混合させた状態で吹出し口9からケーシング外に吹き出すように通風作用する状態で、内部風路11の途中に設けられている。
そして、送風機5の通風作用により、吸気口8を通して吸い込まれた暖房対象空間の空気にバーナ1の燃焼ガスを混合させて温風を生成し、その温風を吹出し口9から暖房対象空間に吹き出して、暖房対象空間を暖房することになる。
図1及び図2に示すように、バーナ1にガス燃料を供給する燃料供給路14には、その燃料供給路14を開閉する電磁式の開閉弁15、及び、バーナ1への燃料供給量を調整する電磁式の比例弁16が設けられ、これら開閉弁15と比例弁16とにより燃料断続手段Vが構成される。
燃料供給路14のガス受け入れ側の端部には、ガスホース29に装着された供給源側接続具としての継手部材30が着脱自在で且つその継手部材30が接続された状態でバーナ1へのガス燃料を受け入れる機器側接続具としてのプラグ40が装着されている。
又、継手部材30とプラグ40との接続状態を検知する接続状体検知手段としての接続検知スイッチ28が設けられている。
この実施形態では、ガスホース29は、例えば、都市ガス(13A等、メタンガス(CH4)を主成分とするガス)が供給される都市ガス管(図示省略)に接続されて、都市ガスがバーナ1に供給される。そして、可燃性ガスセンサ3は、例えば、可燃性ガスとしてのメタンガスに感応して可燃性ガスの濃度に応じた濃度対応信号を出力するように構成されている。
この実施形態では、例えば、可燃性ガスセンサ3及びCOセンサ17はいずれも半導体式のセンサが用いられ、この半導体式のセンサは、酸化錫等の金属酸化物半導体からなり、可燃性ガスや一酸化炭素ガスに接触したときに抵抗値が変化するセンサ素子を備えて構成されている。
そして、可燃性ガスセンサ3は、可燃性ガスの濃度に応じて変化するセンサ素子の抵抗値の変化を電圧の変化として出力するように構成されて、センサ素子の抵抗値に応じた電圧(以下、検出電圧と記載する場合がある)を可燃性ガスの濃度に応じた濃度対応信号として出力するように構成されている。
又、COセンサ17は、一酸化炭素ガスの濃度に応じて変化するセンサ素子の抵抗値の変化を電圧の変化として出力するように構成されて、センサ素子の抵抗値に応じた電圧(以下、検出電圧と記載する場合がある)を一酸化炭素ガスの濃度に応じた濃度対応信号として出力するように構成されている。
そして、可燃性ガスセンサ3及びCOセンサ17夫々のセンサ素子が夫々に対して設定された加熱目標温度に加熱されると、可燃性ガスセンサ3は可燃性ガスに感応してその可燃性ガスの濃度を十分な精度で検出可能な検出可能状態になり、COセンサ17は一酸化炭素ガスに感応してその一酸化炭素ガスの濃度を十分な精度で検出可能な検出可能状態になる。
図3は、プラグ40に継手部材30が接続されていない非接続状態を示しており、図4は、プラグ40に継手部材30が接続された接続状態を示している。
継手部材30及びプラグ40の両者の構成については、公知な構成であるので、以下、簡単に説明する。
そして、閉止状態の継手部材30では、筒状本体31の内部と作動部材33の内部とが非連通状態となり、継手部材30の先端からのガス燃料の流出が停止されることになる。
そして、開放状態の継手部材30では、ロック用ボール36がプラグ40のロック溝47に嵌まり込み、ロック用ボール36がスリーブ部材34に係合する状態が解除されて、スリーブ部材34が図示省略のコイルバネ等の付勢手段により継手部材先端側に移動する。
接続部43は、先端側の第1環状部45と基端側の第2環状部46とそれらの間のロック溝47とを備えて構成されている。
その接続部43は、継手部材30の筒状本体31内にその内周面に摺接する状態で挿入可能に構成され、小径部42の外径は、継手部材30のスリーブ部材34の内径よりも小径であり、プラグ本体部41の外径は、継手部材30のスリーブ部材34の内径よりも大径である。
そして、このような接続検知スイッチ28が、その作用部28sがプラグ40のプラグ本体部41よりも先端側に突出する状態で、そのプラグ本体部41の外周部に設けられている。
図示は省略するが、接続検知スイッチ28のオンオフ信号が制御部4に伝送されるように、接続検知スイッチ28と制御部4とがリード線にて接続されている。
継手部材30をプラグ40に接続するときは、図3に示す如き閉止状態の継手部材30を、その筒状本体31内にプラグ40の接続部43を挿入させる状態でプラグ40に向けて移動させる。すると、プラグ40の接続部43により作動部材33が継手部材基端側に押し込まれながら、図4に示す如く、ロック用ボール36が接続部43のロック溝47に近づいてそのロック溝47に嵌まり込み、それに伴って、スリーブ部材34がロック用ボール36に係合される状態が解除されて、スリーブ部材34が継手部材先端側に突出して、継手部材30がプラグ40に接続される。そして、そのようにスリーブ部材34が継手部材先端側に突出すると、スリーブ部材34の先端面が接続検知スイッチ28の作用部28sに当接してその作用部28sが押し込まれることになって、接続検知スイッチ28がオン状態に切り換えられる。
運転スイッチ20は、押し操作が繰り返される毎に、運転開始と運転停止とが交互に指令されるように構成されている。
制御部4には、予め、燃料漏れを検知するための可燃性ガスセンサ3の濃度対応信号に設定された燃料漏れ検知用設定値Sma(異常検知用設定値に相当する)、その燃料漏れ検知用設定値Smaよりも可燃性ガス濃度が低い濃度対応信号に設定された燃料漏れ時待機解除用設定値Smr(待機解除用設定値に相当する)、不完全燃焼を検知するためのCOセンサ17の濃度対応信号に設定された不完全燃焼検知用設定値Sca(異常検知用設定値に相当する)、及び、その不完全燃焼検知用設定値Scaよりも一酸化炭素ガス濃度が低い濃度対応信号に設定された不完全燃焼時待機解除用設定値Scr(待機解除用設定値に相当する)が記憶されている。
この実施形態では、燃料漏れ時待機解除用設定値Smrが燃料漏れ検知用設定値Smaよりも可燃性ガス濃度が低い濃度対応信号に設定され、不完全燃焼時待機解除用設定値Scrが不完全燃焼検知用設定値Scaよりも一酸化炭素ガス濃度が低い濃度対応信号に設定されているが、燃料漏れ検知用設定値Smaや不完全燃焼検知用設定値Scaは安全サイドの設定値であるため、燃料漏れ時待機解除用設定値Smrが燃料漏れ検知用設定値Smaと可燃性ガス濃度が等しい濃度対応信号に設定され、不完全燃焼時待機解除用設定値Scrが不完全燃焼検知用設定値Scaと一酸化炭素ガス濃度が等しい濃度対応信号に設定されてもよい。
又、不完全燃焼検知用設定値Scaは、例えば300ppmの一酸化炭素ガスの濃度に対応する濃度対応信号に設定され、不完全燃焼時待機解除用設定値Scrは、例えば100ppmのメタンガスの濃度に対応する濃度対応信号に設定される。
そして、制御部4は、運転スイッチ20により運転開始が指令されると、可燃性ガスセンサ3及びCOセンサ17夫々を検出可能状態にすべく、夫々にセンサ駆動用電力を供給するように夫々の加熱制御部の作動を制御することにより夫々を起動し、並びに、接続検知スイッチ28がオン状態であって継手部材30とプラグ40とが接続状態であると検知されると、バーナ1を点火する点火処理を実行し、以降、運転スイッチ20により運転停止が指令されると、バーナ1を消火する消火処理を実行するように構成されている。
そして、制御部4は、燃料漏れ検知処理において可燃性ガスセンサ3の検出電圧Vmが燃料漏れ検知用設定値Smaよりも高くなって(即ち、燃料漏れ検知用設定値Smaよりも可燃性ガス濃度が高い信号になることに相当する)燃料漏れを検知すると、送風機5の作動を継続した状態で開閉弁15及び比例弁16夫々を閉弁するように構成されている。
つまり、本発明では、制御部4は、可燃性ガスセンサ3の検出電圧Vmが燃料漏れ時待機解除用設定値Smrよりも低くなり(即ち、燃料漏れ時待機解除用設定値Smrよりも可燃性ガス濃度が低い信号になることに相当する)、且つ、接続検知スイッチ28がオフ状態になった後に再びオン状態になる(即ち、非接続状態であると検知された後に再び接続状態であると検知されることに相当する)まで、運転スイッチ20による運転開始の指令を受け付けない(即ち、バーナ1の燃焼開始を禁止することに相当する)ように構成されている。
又、制御部4は、燃料漏れ検知処理において燃料漏れを検知すると、可燃性ガスセンサ3の検出電圧Vmが燃料漏れ時待機解除用設定値Smrよりも低くなるまで、送風機5の作動を継続するように構成されている。
このようにして、不完全燃焼を検知すると、バーナ1の燃焼を停止するのであるが、本発明では、このような不完全燃焼によりバーナ1の燃焼を停止させた後には、不完全燃焼ガスの濃度が不完全燃焼を検知するための濃度よりも低い安全な濃度になるまで、バーナ1の燃焼を再開することができないようにしている。
つまり、本発明では、制御部4は、COセンサ17の検出電圧Vcが不完全燃焼時待機解除用設定値Scrよりも低くなるまで、運転スイッチ20による運転開始の指令を受け付けないように構成されている。
又、制御部4は、不完全燃焼検知処理において不完全燃焼を検知すると、COセンサ17の検出電圧Vcが不完全燃焼時待機解除用設定値Scrよりも低くなるまで、送風機5の作動を継続するように構成されている。
又、制御部4は、不完全燃焼検知処理において不完全燃焼を検知して開閉弁15及び比例弁16夫々を閉弁するときも、同様に、可燃性ガスセンサ3及びCOセンサ17夫々を検出可能状態に維持するように構成されている。
つまり、制御部4とスピーカ21により、燃料漏れ又は不完全燃焼を検知すると換気を促すことを示す情報を出力する警報手段Aが構成されている。
制御部4は、電源コード18のプラグ19が電源コンセントに挿入されるのに伴って駆動用電力が供給されると、制御動作を開始する。
そして、制御部4は、運転スイッチ20により運転開始が指令されると、可燃性ガスセンサ3及びCOセンサ17夫々を検出可能状態にすべくセンサ起動処理を実行し、続いて、接続検知スイッチ28がオン状態かオフ状態かを判別することにより継手部材30とプラグ40とが接続状態であるか非接続状態であるかを判別して、非接続状態の場合は、スピーカ21により継手部材30が接続されていない旨の接続異常メッセージを報知し、接続状態である場合は、バーナ1を点火する点火処理を実行する(ステップ#1〜5)。
ちなみに、制御部4は、燃焼量調整制御を燃焼量調整用の設定周期毎に実行し、並びに、燃料漏れ検知処理及び不完全燃焼検知処理を異常検知用の設定周期毎に実行する。
このステップ#7での燃料漏れ検知では、接続検知スイッチ28により継手部材30とプラグ40との接続異常が検知されていないが、異物を噛み込んだ状態で継手部材30とプラグ40とが接続されている場合もあるので、「継手部材30の接続をし直して下さい」等の接続し直しメッセージを報知するように構成されている。
つまり、燃料漏れが検知されると、可燃性ガスセンサ3の検出電圧Vmが燃料漏れ時待機解除用設定値Smrよりも低くなり、且つ、接続検知スイッチ28により継手部材30とプラグ40とが非接続状態であると検知された後に再び接続状態であると検知されるまで、運転スイッチ20による運転開始の指令が受け付けられず、ガスファンヒータの運転を再開することができない。
つまり、不完全燃焼が検知されると、COセンサ17の検出電圧Vcが不完全燃焼時待機解除用設定値Scrよりも低くなるまで、運転スイッチ20による運転開始の指令が受け付けられず、ガスファンヒータの運転を再開することができない。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の実施形態においては、制御部4を、燃料漏れ検知処理において燃料漏れを検知したときは、開閉弁15及び比例弁16を閉弁した後、可燃性ガスセンサ3の検出電圧Vmが燃料漏れ時待機解除用設定値Smrよりも低くなるまで送風機5の作動を継続するように構成したが、開閉弁15及び比例弁16の閉弁後、ポストパージ用設定時間が経過すると、可燃性ガスセンサ3の検出電圧Vmが燃料漏れ時待機解除用設定値Smrよりも低くなるか否かに拘わらず、送風機5を停止するように構成しても良い。
又、制御部4を、不完全燃焼検知処理において不完全燃焼を検知したときは、開閉弁15及び比例弁16を閉弁した後、COセンサ17の検出電圧Vcが不完全燃焼時待機解除用設定値Scrよりも低くなるまで送風機5の作動を継続するように構成したが、開閉弁15及び比例弁16の閉弁後、ポストパージ用設定時間が経過すると、COセンサ17の検出電圧Vcが不完全燃焼時待機解除用設定値Scrよりも低くなるか否かに拘わらず、送風機5を停止するように構成しても良い。
例えば、機器側接続具40に一対の端子部を設け、供給源側接続具30に、それが機器側接続具40に正常に接続された状態で前記一対の端子部を電気的に導通状態にする導通部を設けて、それら一対の端子部と導通部とにより接続状態検知手段を構成しても良い。
この場合、制御部4は、運転スイッチ20により運転開始が指令されると、点火処理を実行するように構成する。又、制御部4を、燃料漏れ検知処理において燃料漏れを検知すると、開閉弁15及び比例弁16夫々の閉弁後、可燃性ガスセンサ3の検出電圧Vmが燃料漏れ時待機解除用設定値Smrよりも低くなるまで、バーナ1の燃焼開始を禁止するように構成する。
又、燃料としてガス燃料を用いるバーナ1を備えた開放型燃焼機器に本発明を適用する場合、ガス燃料はメタンを主成分とする都市ガスに限定されるものではなく、例えばプロパンガスでも良い。
2 点火手段
3 ガスセンサ
4 制御手段
5 送風手段
8 吸気口
9 吹出し口
10 ケーシング
17 ガスセンサ
20 運転指令手段
28 接続状態検知手段
30 供給側接続具
40 機器側接続具
A 警報手段
V 燃料断続手段
Claims (6)
- 供給される燃料を燃焼させるバーナと、
前記バーナを点火する点火手段と
前記バーナに燃焼用空気を供給する送風手段と、
前記バーナへ燃料を供給する燃料供給状態と前記バーナへの燃料の供給を停止する燃料供給停止状態とに切り換え自在な燃料断続手段と、
可燃性ガスと不完全燃焼ガスとの少なくとも一方に感応して可燃性ガスと不完全燃焼ガスとの少なくとも一方のガス濃度に応じた濃度対応信号を出力するガスセンサと、
運転指令手段により運転開始が指令されると、前記送風手段を作動させ且つ前記点火手段を作動させ且つ前記燃料断続手段を前記燃料供給状態に切り換える点火処理を実行する制御手段とが設けられた開放型燃焼機器であって、
前記制御手段が、前記ガスセンサの濃度対応信号が燃料漏れ又は不完全燃焼を検知するための異常検知用設定値よりもガス濃度が高い信号になって燃料漏れ又は不完全燃焼を検知すると、前記燃料断続手段を前記供給停止状態に切り換えた後、前記ガスセンサの濃度対応信号が前記異常検知用設定値に比してガス濃度が等しいか低い濃度対応信号に設定された待機解除用設定値よりもガス濃度が低い信号になるまで、前記バーナの燃焼開始を禁止するように構成されている開放型燃焼機器。 - 前記制御手段が、燃料漏れ又は不完全燃焼を検知すると、前記ガスセンサの濃度対応信号が前記待機解除用設定値よりもガス濃度が低い信号になるまで、前記送風手段の作動を継続するように構成されている請求項1に記載の開放型燃焼機器。
- 前記制御手段が、前記運転指令手段により運転開始が指令されると、前記ガスセンサを可燃性ガスと不完全燃焼ガスとの少なくとも一方に感応させることが可能な検出可能状態にすべく前記ガスセンサを起動し、前記運転指令手段により運転停止が指令されると前記ガスセンサの作動を停止し、燃料漏れ又は不完全燃焼を検知して前記燃料断続手段を前記供給停止状態に切り換えるときは、前記ガスセンサを前記検出可能状態に維持するように構成されている請求項1又は2に記載の開放型燃焼機器。
- 前記制御手段が燃料漏れ又は不完全燃焼を検知すると、換気を促すことを示す情報を出力する警報手段が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の開放型燃焼機器。
- 前記ガスセンサが、可燃性ガスに感応してその可燃性ガスの濃度に応じた濃度対応信号を出力するように構成され、
ガス燃料供給源に対して装着された供給源側接続具が着脱自在で且つその供給源側接続具が接続された状態で前記バーナへのガス燃料を受け入れる機器側接続具と、
前記供給源側接続具と前記機器側接続具とが接続状態であるか非接続状態であるかを検知する接続状態検知手段とが設けられ、
前記制御手段が、燃料漏れを検知したときに、前記接続状態検知手段により前記接続状態から前記非接続状態への変化が検知された後に再び前記接続状態であると検知されるまで、前記バーナの燃焼開始を禁止するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の開放型燃焼機器。 - 前記バーナが、吸気口及び吹出し口が設けられたケーシング内に設けられ、
前記送風手段が、前記吸気口を通して吸い込んだケーシング外の空気を燃焼用空気として前記バーナに供給し且つそのバーナの燃焼ガスを前記吹出し口からケーシング外に吹き出すように通風作用する状態で前記ケーシング内に設けられ、
前記ガスセンサが、前記吸気口を通して吸い込まれる空気中の可燃性ガス又は不完全燃焼ガスに感応するように前記吸気口又は前記吸気口付近に設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の開放型燃焼機器。
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