JP2010164105A - 電磁開閉弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】プランジャの端部に取り付けた弾性材料からなる緩衝部材の摩耗を防止することのできる電磁開閉弁を提供する。
【解決手段】プランジャ5に緩衝部材7を取り付け、プランジャ5を所定位置まで後退させた際の固定磁極6に衝突する衝撃をこの緩衝部材7で緩和するようにしたものにおいて、固定磁極6の緩衝部材7に当接するテーパ凹面61に潤滑性膜を形成する無電解ニッケルメッキを被着させ、緩衝部材の摩耗を防止するようにした。
【選択図】図2
【解決手段】プランジャ5に緩衝部材7を取り付け、プランジャ5を所定位置まで後退させた際の固定磁極6に衝突する衝撃をこの緩衝部材7で緩和するようにしたものにおいて、固定磁極6の緩衝部材7に当接するテーパ凹面61に潤滑性膜を形成する無電解ニッケルメッキを被着させ、緩衝部材の摩耗を防止するようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は、バネなどの付勢手段によって閉弁状態が保持されると共に、ソレノイドコイルの電磁力によって開弁状態が保持される電磁開閉弁に関する。
従来のこの種の電磁開閉弁は、例えばバネで閉弁状態に保持されている弁体を、ソレノイドコイルに通電することにより生じる電磁力で引き上げて開弁させ、さらにソレノイドコイルへ通電し続けることにより開弁状態を保持している。
ソレノイドに通電するとプランジャは勢いよく固定磁極に吸引され、両者が接近するにしたがって吸着力が増加する。そのため、ソレノイドが固定磁極に衝突する際に大きな衝撃音が発生するという不具合が生じる。
そこで、プランジャの端部に弾性材料からなる緩衝部材を取り付けて衝撃を緩和するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来のものでは、プランジャに取り付けた緩衝部材の当接面と、固定磁極の端面であって、この緩衝部材に当接する当接面とが勢いよく衝突し、その際若干の距離ではあるが衝突の衝撃によって押し付けられたまま両接触面が相互にずれる。すると、緩衝部材の当接面が徐々に摩耗し、長時間使用すると緩衝部材の当接面の形状が変形し、さらには固定磁極の当接面と接触しないようになり、緩衝部材としての機能を発揮できなくなるおそれがある。
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、緩衝部材の摩耗を防止することのできる電磁開閉弁を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明による電磁開閉弁は、ソレノイドコイルの中心に筒状のガイドパイプを設け、このガイドパイプ内を進退自在のプランジャと、ガイドパイプ内の後部に固定され、プランジャの後方への移動を所定の位置で規制する固定磁極とを備え、プランジャの前端に弁体を設けて、プランジャを前進方向に付勢する付勢手段により弁体を弁口に押接させて弁口を閉弁すると共に、ソレノイドコイルに通電することにより生じる電磁力でプランジャを付勢手段の付勢力に抗して上記所定位置まで後退させて弁口を開弁する電磁開閉弁であって、プランジャに緩衝部材を取り付け、プランジャを所定位置まで後退させた際の固定磁極に衝突する衝撃をこの緩衝部材で緩和するようにしたものにおいて、固定磁極の緩衝部材に当接する面に潤滑性膜を被着させ、緩衝部材の摩耗を防止するようにしたことを特徴とする。
潤滑性膜を被着させることに摩擦係数が低下し、緩衝部材が勢いよく衝突しても緩衝部材の当接面の摩耗が防止される。
なお、上記潤滑性膜は無電解ニッケルメッキを被着させて形成してもよい。
また、上記潤滑性膜はフッ素を複合させた無電解ニッケルメッキを被着させて形成してもよい。
以上の説明から明らかなように、本発明は、緩衝部材の摩耗を防止することにより長時間の使用によっても緩衝部材が摩耗により変形しない。
図1を参照して、1は本発明による電磁開閉弁の一例である。この電磁開閉弁1は流路を形成するマニホールド2に取り付けられており、マニホールド2に形成された弁口21を開閉するものである。
電磁開閉弁1には中空のボビンに巻回されたソレノイドコイル3が設けられており、その中空部分には真ちゅう製のガイドパイプ4が装着されている。このガイドパイプ4内には磁性体材料からなるプランジャ5が進退自在に保持されており、プランジャ5の前端には上記弁口21を開閉するゴム製の弁体51が取り付けられている。また、このプランジャ5を閉弁方向に付勢するバネ52が設けられており、このバネ52の付勢力により弁体51は弁口21に押接され、弁口21を閉弁した状態で保持されるように構成されている。
ソレノイドコイル3に通電すると、ソレノイドコイル3が発生させる電磁力によりプランジャ5は図において上方に引き上げられる。ガイドパイプ4内の後端である上端には固定磁極6が固定されており、ソレノイドコイル3の電磁力により引き上げられたプランジャ5はこの固定磁極6によって上昇端位置が規制される。すなわち、ソレノイドコイル3に通電し続けることによりプランジャ5を上昇端位置、すなわち開弁位置に保持し続けることができ、通電を停止すると、バネ52の付勢力によりプランジャ5は降下し、弁体51が弁口21を閉弁する閉弁位置に移動し、プランジャ5はそのまま閉弁位置で保持される。
プランジャ5の後部にはエラストマー製の緩衝部材7を取り付けた。なお、この緩衝部材7は樹脂製やゴム製であってもよい。プランジャ5が電磁力により上昇する際の速度は速いため、プランジャ5が直接固定磁極6に衝突して停止するように構成すると、開弁の際に大きな衝突音が生じる。また、プランジャ5が固定磁極6に密着すると、プランジャ5や固定磁極6が使用中に帯磁した場合に、ソレノイドコイル3への通電を停止しても残留磁力によってプランジャ5が固定磁極6に吸着され、閉弁しない場合が生じる。
そのため緩衝部材7は上記の衝撃音を防止すると共に、開弁状態においてプランジャ5と固定磁極6との間に隙間が確保され密着しないように設けている。そして、本実施の形態では、緩衝部材7にテーパ凸面71を設けると共に、このテーパ凸面71に対応するテーパ凹面61を固定磁極6に設けた。
図1は閉弁状態を示しており、プランジャ5は下降しているが、ソレノイドコイル3に通電し、プランジャ5を引き上げると、図2に示すように、テーパ凸面71がテーパ凹面61に当接する。これにより、固定磁極6に対して緩衝部材7が同心に位置決めされる。緩衝部材7はプランジャ5に対して同心に保持されており、また固定磁極6はガイドパイプ4に同心に位置決めされているので、プランジャ5がガイドパイプ4に対して同心に位置決めされることになる。
ところで、緩衝部材7のテーパ凸面71の大径部71aの直径を固定磁極6のテーパ凹面61の大径部61aの直径より小さくし、かつ、テーパ凸面71の小径部71bの直径をテーパ凸面61の小径部61bの直径より大きくして、緩衝部材7が摩耗されることを防止するようにした。
ソレノイドコイル3には直流電流が通電されるが、ダイオード等の整流素子で半端整流もしくは全波整流された脈動する直流が通電されると、脈動周期に同期してプランジャ5が前後方向や直径方向に振動するが、プランジャ5はガイドパイプ4に対して同心に位置決めされており、全周方向に対して同じ幅の隙間が確保されているので、プランジャ5が振動してもプランジャ5がガイドパイプ4に接触することがない。
なお、図1および図2に示した実施の形態では、緩衝部材7にテーパ凸面71を形成し、固定磁極6側にテーパ凹面61を形成したが、図3に示すように、固定磁極6側にテーパ凸面62を形成すると共に、緩衝部材7にテーパ凹面72を形成してもよい。
そして、この場合であっても、緩衝部材7のテーパ凸面72の大径部72aの直径を固定磁極6のテーパ凹面62の大径部62aの直径より小さくし、かつ、テーパ凸面72の小径部72bの直径をテーパ凸面62の小径部62bの直径より大きくして、緩衝部材7が摩耗されることを防止するようにした。
ところで、上記各実施の形態では、緩衝部材7および固定磁極6に互いに係合するテーパ面を形成したが、必ずしもテーパ面を設ける必要はなく、図4に示すように、緩衝部材7および固定磁極6の双方に互いに当接する平面部73,63を設けて、プランジャ5を引き上げた際に緩衝部材7の平面部73が固定磁極6の平面部63に衝突するようにしてもよい。
上記各実施の形態において、緩衝部材7のテーパ面に当接する固定磁極6のテーパ面61,62および平面部63にはいずれも摩擦係数を低下させるため、無電解ニッケルメッキを被着させた。なお、この無電解ニッケルメッキにはフッ素を複合させても良い。なお、本発明では、電気メッキよりも均一な厚みのメッキ層を被着させるために無電解メッキによりメッキ層を被着させることとした。また、フッ素を複合させることにより潤滑性が増す。ここで言うフッ素はフッ化黒鉛などのフッ化炭素樹脂を含むものである。
なお、本発明は上記した形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもかまわない。
1 電磁開閉弁
2 マニホールド
3 ソレノイドコイル
4 ガイドパイプ
5 プランジャ
6 固定磁極
7 緩衝部材
51 弁体
52 バネ
2 マニホールド
3 ソレノイドコイル
4 ガイドパイプ
5 プランジャ
6 固定磁極
7 緩衝部材
51 弁体
52 バネ
Claims (3)
- ソレノイドコイルの中心に筒状のガイドパイプを設け、このガイドパイプ内を進退自在のプランジャと、ガイドパイプ内の後部に固定され、プランジャの後方への移動を所定の位置で規制する固定磁極とを備え、プランジャの前端に弁体を設けて、プランジャを前進方向に付勢する付勢手段により弁体を弁口に押接させて弁口を閉弁すると共に、ソレノイドコイルに通電することにより生じる電磁力でプランジャを付勢手段の付勢力に抗して上記所定位置まで後退させて弁口を開弁する電磁開閉弁であって、プランジャに緩衝部材を取り付け、プランジャを所定位置まで後退させた際の固定磁極に衝突する衝撃をこの緩衝部材で緩和するようにしたものにおいて、固定磁極の緩衝部材に当接する面に潤滑性膜を被着させ、緩衝部材の摩耗を防止するようにしたことを特徴とする電磁開閉弁。
- 上記潤滑性膜は無電解ニッケルメッキを被着させて形成したことを特徴とする請求項1に記載の電磁開閉弁。
- 上記潤滑性膜はフッ素を複合させた無電解ニッケルメッキを被着させて形成したことを特徴とする請求項1に記載の電磁開閉弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009005795A JP2010164105A (ja) | 2009-01-14 | 2009-01-14 | 電磁開閉弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009005795A JP2010164105A (ja) | 2009-01-14 | 2009-01-14 | 電磁開閉弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010164105A true JP2010164105A (ja) | 2010-07-29 |
Family
ID=42580434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009005795A Withdrawn JP2010164105A (ja) | 2009-01-14 | 2009-01-14 | 電磁開閉弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010164105A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230106033A (ko) * | 2022-01-05 | 2023-07-12 | 주식회사 신풍 | 무용접 솔레노이드 밸브 |
-
2009
- 2009-01-14 JP JP2009005795A patent/JP2010164105A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20230106033A (ko) * | 2022-01-05 | 2023-07-12 | 주식회사 신풍 | 무용접 솔레노이드 밸브 |
KR102602991B1 (ko) | 2022-01-05 | 2023-11-16 | 주식회사 신풍 | 무용접 솔레노이드 밸브 |
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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