JP2010163973A - 燃料供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】着火性が向上すると共に、着火による窒素酸化物及び粒子状物質の発生が抑制されるように燃料をエンジンに供給できる燃料供給システムを提供する。
【解決手段】
第1燃料供給装置から純粋燃料及び/又はエマルジョン燃料が供給され、メイン噴射を行う第1噴射弁と、第2燃料供給装置から純粋燃料及び/又はエマルジョン燃料が供給され、パイロット噴射を行う第2噴射弁と、筒内の失火発生を検知する失火検知手段と、第1噴射弁及び第2噴射弁からエマルジョン燃料を噴射する状態で、失火検知手段が失火の発生を検知すると、第1噴射弁及び/又は第2噴射弁から純粋燃料を噴射させる制御手段とを備える。これによれば、筒内の失火発生を検知すると、第1噴射弁及び/又は第2噴射弁から純粋燃料を噴射させるため、燃料の着火性が向上すると共に着火による窒素酸化物及び粒子状物質の発生が抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料供給システムに関する。
近年、エンジンが排出する窒素酸化物や粒子状物質を削減するために、エマルジョン燃料をエンジンに供給する燃料供給装置が知られるに至った。ここで、水を混合したエマルジョン燃料は、水を混合していない純粋な液体燃料(以下単に、純粋燃料という)と比べて、自己着火性が悪化する場合がある。
現在、このようなエマルジョン燃料が安定的に着火するように、エマルジョン燃料をエンジンへ供給できる燃料供給装置が知られている(例えば、特許文献1)。
この燃料供給装置は、エンジンの運転が安定していない場合には液体燃料を供給し、安定している場合にはエマルジョン燃料を燃料噴射装置に供給する。また、この燃料供給装置は、エマルジョン燃料における液体燃料と水との比率を変化させることによりエマルジョン燃料の性状を変化させて、エマルジョン燃料の着火が遅れる期間を制御している。
特開平11−159361号公報
しかしながら、特許文献1に記載の燃料供給装置においては、エマルジョン燃料の水比率を増加させるとエマルジョン燃料の着火性が悪化するため、安定的にエンジンが運転している場合であっても、エンジンに失火が生じるおそれがあるという問題があった。逆に、エマルジョン燃料の水比率を減少させると着火性は改善するが、エマルジョン燃料のメリットである窒素酸化物及び粒子状物質の削減量が減少するという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、着火性が向上すると共に、着火による窒素酸化物及び粒子状物質の発生が抑制されるように燃料をエンジンに供給できる燃料供給システムを提供することにある。
本発明に係る燃料供給システムは、第1燃料供給装置から純粋燃料及び/又はエマルジョン燃料が供給され、メイン噴射を行う第1噴射弁と、第2燃料供給装置から純粋燃料及び/又はエマルジョン燃料が供給され、パイロット噴射を行う第2噴射弁と、筒内の失火発生を検知する失火検知手段と、第1噴射弁及び第2噴射弁からエマルジョン燃料を噴射する状態で、失火検知手段によって失火の発生が検知されたときに、第1噴射弁及び/又は第2噴射弁から純粋燃料を噴射させる制御手段と、を、備えたことを特徴としている。
この構成によれば、筒内の失火発生を検知すると、第1噴射弁及び/又は第2噴射弁から純粋燃料を噴射させるため、燃料の着火性が向上すると共に着火による窒素酸化物及び粒子状物質の発生が抑制される。
上記構成において、制御手段は、第2噴射弁から純粋燃料を噴射すると共に第1噴射弁からエマルジョン燃料を噴射する状態で、失火検知手段によって失火の発生が検知されたときに、第1噴射弁から純粋燃料を噴射させる構成を採用できる。
この構成によれば、第2噴射弁から純粋燃料を噴射しても失火の発生が検知されると、第1噴射弁から純粋燃料を噴射するため、シリンダにおける失火を防止できる。
本明細書開示の燃料供給システムによれば、着火性が向上すると共に、着火による窒素酸化物及び粒子状物質の発生が抑制されるように燃料をエンジンに供給できる。
本発明の燃料供給システムの一実施形態を示す構成図である。 燃料供給システムが有する制御装置の一構成例を表す構成図である。 制御装置が実行する制御処理の一例を表すフローチャートである。 制御装置が実行する制御処理の他例を表すフローチャートである。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の燃料供給システム1の一実施形態を示す構成図である。
図1に示す燃料供給システム1は、エンジン60に対して燃料を供給するシステムである。燃料供給システム1は、車両に搭載される。本実施例において、車両は、例えば、乗用車、バス、及びトラック等のどのようなものでもよい。
ここで、燃料供給システム1について説明する前に、エンジン60について説明を行う。
図1に示すエンジン60は、シリンダ61、ピストン62、クランク角ロータ63、及び検出装置63aを含む。
シリンダ61は、内部にピストン62を有する。シリンダ61は、燃料供給システム1によって内部に燃料を噴射される。シリンダ61に噴射される燃料は、液体燃料(つまり、純粋燃料)及びエマルジョン燃料を含む。
液体燃料は、本実施例において、軽油であるとして説明するが、これに限定される訳ではなく、重油、灯油、及び廃油のいずれでも良いだけでなく、従来から車両の走行に用いられる液体燃料であれば良い。
また、エマルジョン燃料は、本実施例において、液体燃料と水と界面活性剤とを混合撹拌して生成される乳濁液であるとして説明するが、これに限定される訳ではない。例えば、エマルジョン燃料は、水の代わりに、液体燃料よりも沸点が低く、親油基又は疎水基を有する液体であって、従来から車両の走行に用いられる液体で構成される実施例を採用できる。
シリンダ61は、ピストン62が上昇する際に、燃料供給システム1によって内部に燃料をパイロット噴射される。また、パイロット噴射された燃料は、ピストン62の上昇に伴ってシリンダ61内部の温度が上昇することで自己着火して燃焼する。その後、シリンダ61は、燃料供給システム1によって内部に燃料をメイン噴射される。メイン噴射された燃料は、先にパイロット噴射された燃料の燃焼により活発化して着火性が改善する。よって、メイン噴射されてから燃料が自己着火するまでの「着火遅れ時間」が短縮されるだけでなく、着火遅れにより生じる窒素酸化物(NOx)や粒子状物質の排出量が削減される。尚、エマルジョン燃料は、液体燃料に水を混合した燃料であるため、水を混合していない液体燃料(つまり、純粋燃料)に比べて自己着火性が低い。
クランク角ロータ63は、ピストン62の上下運動を回転運動に変換するクランクに設けられたロータである。このため、クランク角ロータ63は、エンジン60の回転に伴って回転する。
検出装置63aは、例えば、回転数センサで構成される。検出装置63aは、クランク角ロータ63の回転数を検出すると共に、検出した回転数を表す信号(以下単に、NE信号:Number of Engine speed)を燃料供給システム1へ出力する。
次に、本発明に係る燃料供給システム1について説明する。
燃料供給システム1は、蓄積装置11から13、第1供給装置21及び第2供給装置22、検出装置21a及び22a、第1噴射弁31及び第2噴射弁32、制御装置40、並びに検出装置50aを含む。
蓄積装置11から13は、例えば、自動車用燃料タンクで構成される。蓄積装置11、12、及び13は、それぞれ液体燃料、界面活性剤、及び水を蓄液する。蓄積装置11から13は、それぞれ制御装置40に制御されて、蓄液する液体を第1供給装置21及び第2供給装置22へそれぞれ供給する。具体例としては、蓄積装置11から13は、それぞれが蓄積する液体を第1供給装置21及び第2供給装置22へ供給する供給路に、制御装置40が出力する信号に基づいて開閉する不図示の電磁弁を備える構成を採用できる。
第1供給装置21は、例えば、コモンレールで構成される。第1供給装置21は、蓄積装置11ないし13からそれぞれ供給される液体燃料と水と界面活性剤とを混合撹拌してエマルジョン燃料を生成する。また、第1供給装置21は、生成したエマルジョン燃料、又は蓄積装置11から供給された水を混合していない液体燃料(つまり、純粋燃料)を、メイン噴射に用いる第1噴射弁31へ供給する。
検出装置21aは、例えば、ダイアフラムゲージで構成される。検出装置21aは、第1供給装置21の内部に蓄積された燃料の圧力(以下単に、燃圧という)を検出すると共に、検出した燃圧を表す信号を制御装置40へ出力する。
第2供給装置22及び検出装置22aは、それぞれ第1供給装置21及び検出装置21aと同様の構成を有するため、以下主に相違点について説明する。第2供給装置22は、液体燃料及びエマルジョン燃料を、パイロット噴射に用いる第2噴射弁32へ供給する。検出装置22aは、第2供給装置22の燃圧を検出する。
この構成によれば、燃料供給システム1は、メイン噴射する第1噴射弁31へ燃料を供給する第1供給装置21と、パイロット噴射する第2噴射弁32へ燃料を供給する第2供給装置22とが異なる装置であるため、パイロット噴射により生じた燃圧の脈動がメイン噴射される燃料の燃圧に影響しない。よって、第1噴射弁31と第2噴射弁32とに共通して燃料を供給する供給装置と比べて、メイン噴射量のばらつきが少ないだけでなく、メイン噴射される燃料の燃圧を精度良く制御できる。
尚、図1において、第1噴射弁31及び第2噴射弁32は、それぞれ1つずつ図示されているが、燃料供給システム1が有する第1噴射弁31及び第2噴射弁32の数は、この数に限定されるのではない。例えば、エンジン60が複数のシリンダを有する場合には、それぞれのシリンダに燃料を噴射する第1噴射弁及び第2噴射弁をシリンダの数と同じ数だけ燃料供給システム1が有する構成を採用できる。この様にエンジン60が第1噴射弁及び第2噴射弁を複数有する場合には、第1供給装置21及び第2供給装置22は、それぞれ複数の第1噴射弁及び複数の第2噴射弁に共通して燃料を供給する構成を採用できる。
第1噴射弁31及び第2噴射弁32は、例えば、インジェクタで構成される。第1噴射弁31は、第1供給装置21から供給された液体燃料及び/又はエマルジョン燃料をシリンダ61に対してメイン噴射する。また、第2噴射弁32は、第1噴射弁31がメイン噴射する前に、第2供給装置22から供給された液体燃料及び/又はエマルジョン燃料をシリンダ61に対してパイロット噴射する。この構成によれば、一方のインジェクタに異常が生じた場合であっても、他方のインジェクタの噴射により異常に対応するフェールセーフ機能を発揮できる。尚、第1噴射弁31及び第2噴射弁32が液体燃料及び/又はエマルジョン燃料のいずれを噴射するか及びその噴射タイミングについては後に詳細に説明する。
制御装置40は、例えば、ECU(Electronic Control Unit)で構成される。制御装置40は、ソフトウェア処理である制御処理を実行することで、蓄液装置11から13が第1供給装置21及び第2供給装置22に供給する液体を制御する。
ここで、図2を参照して、ソフトウェア処理を実行するために制御装置40が用いるハードウェアの構成について説明を行う。図2(a)は、制御装置40の一構成例を表すハードウェア構成図である。
図2に示す制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置40a、ROM(Read-Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)等の記憶装置40b、及びAD変換機(Analog-to-Digital)等の入出力装置40cを含む。ソフトウェア処理は、演算装置40aが、記憶装置40bに格納したプログラムを読み込み、読み込んだプログラムが表すソフトウェア処理の実行手順に従って演算を行うことにより実現される。尚、記憶装置40bには、演算装置が行った演算結果が書き込まれる。また、必要に応じて入出力装置40cは、検出装置21a、22a、50a、及び63aが入力する信号を演算対象として入力すると共に、演算結果を蓄液装置11から13へ出力する。
次に、図2(b)を参照して、制御装置40の構成について、機能に着目して説明する。図2(b)は、制御装置40の一構成例を表す機能ブロック図である。
制御装置40は、読込部41、失火検知部42、及び供給制御部43を有する。
読込部41は、制御装置40がソフトウェア処理である読込処理を実行することで実現される。読込部41は、検出装置21a、22b、50a、及び63aがそれぞれ出力する信号を取得すると共に、取得したそれぞれの信号に基づいて第1供給装置21の燃圧、第2供給装置22の燃圧、アクセルペダル40の踏込量、及びエンジン60の回転数を読み込む。
失火検知部42は、制御装置40がソフトウェア処理である失火検知処理を実行することで実現される。失火検知部42は、筒内(つまり、シリンダ61内)の失火発生を検知する。具体的には、失火検知部42は、読込部41が読み込んだアクセルペダル50の踏込量及びエンジン60の回転数のいずれか1つ以上に基づいて、第1噴射弁31によってメイン噴射された燃料のシリンダ61における失火を検知する。より具体的な例として、失火検知部42は、ドライバーがアクセルペダル50を踏み込んでも失火の為に加速等のレスポンスを得られないため、通常の走行時よりも更にペダルを踏み込んだ状態であるか否かを、ペダル50の踏込量に基づいて判断する。更に具体的には、失火検知部42は、ペダルの踏込量が所定の閾値を超えた場合に、筒内の失火発生を検知する。
また、他の具体例として、失火検知部42は、エンジン60の回転速度に基づいて、筒内の失火発生を検知する。より具体的には、失火検知部42は、エンジン60の有するクランクの角速度の変化量が所定の閾値を超えた場合に失火を検知する。尚、失火を検知するために用いる閾値の好適な値は、当業者が実験により定めることができる。
供給制御部43は、制御装置40がソフトウェア処理である供給制御処理を実行することで実現される。供給制御部43は、読込部41が読み込んだ第1供給装置21の燃圧及び第2供給装置22の燃圧、並びに失火検知部42が失火を検知した検知結果に基づいて、蓄液装置11から13が第1供給装置21及び第2供給装置22へ供給する液体を制御する。
具体的には、図2(c)に示す様に、供給制御部43は、エマルジョン燃料制御、両燃料制御、及び純粋燃料制御を行う。
エマルジョン燃料制御は、第1噴射弁31及び第2噴射弁32にエマルジョン燃料をそれぞれメイン噴射及びパイロット噴射させるために行う制御である。ここで、エマルジョン燃料制御は、メイン噴射された燃料の失火が生じない通常時に供給制御部43が行う制御であるため、通常時制御ともいう。またエマルジョン燃料制御は、パイロット噴射及びメイン噴射させるエマルジョン燃料の水分比率をも制御するため、水比率制御ともいう。具体的には、エマルジョン燃料制御は、所定の水比率を有するエマルジョン燃料を、第1供給装置21及び第2供給装置22に生成させると共に、生成したエマルジョン燃料を第1噴射弁31及び第2噴射弁32に供給させる制御である。より具体的には、エマルジョン燃料制御は、それぞれ所定の量の液体燃料、界面活性剤、及び水を、それぞれ第1供給装置21及び第2供給装置22へ供給するよう蓄液装置11から13を制御する。
両燃料制御は、エマルジョン燃料に代えて純粋燃料を第2噴射弁32にパイロット噴射させると共に、第1噴射弁31には依然としてエマルジョン燃料をメイン噴射させる制御である。ここで、両燃料制御は、メイン噴射されたエマルジョン燃料の失火が発生した場合に、メイン噴射される燃料をエマルジョン燃料からより自己着火性の高い純粋燃料に遷移させる遷移過程において実行される制御である。よって両燃料制御を遷移過程制御ともいう。より具体的な実行タイミングとしては、両燃料制御は、エマルジョン燃料をそれぞれパイロット噴射及びメイン噴射する場合に、エマルジョン燃料の失火が発生すると実行される。
具体的な制御処理としては、両燃料制御は、所定の量の液体燃料のみ又はそれぞれ所定の量の液体燃料と界面活性剤とを第2供給装置22へ供給するよう蓄液装置11から13を制御する。つまり、両燃料制御は、第2供給装置22へ水を供給しないよう蓄液装置13を制御する。また、両燃料制御は、エマルジョン燃料制御と同様に、第1供給装置21へそれぞれ所定の量の液体燃料、界面活性剤、及び水を供給するよう蓄液装置11から13を制御する。
この構成によれば、メイン噴射されたエマルジョン燃料の失火が発生すると液体燃料をパイロット噴射するため、エマルジョン燃料の着火性が向上すると共に着火による窒素酸化物及び粒子状物質の発生が抑制される。また、純粋燃料をパイロット噴射するため、メイン噴射されたエマルジョン燃料の着火性が向上してエンジン60が発生させるトルクが増加するだけでなく燃費が向上する。
純粋燃料制御は、パイロット噴射のみならずメイン噴射においても水を混ぜていない純粋燃料を噴射させる制御である。よって、純粋燃料制御を水無し制御ともいう。尚、純粋燃料制御は、液体燃料をパイロット噴射してもメイン噴射されたエマルジョン燃料の失火が発生する場合に実行される制御である。具体的には、純粋燃料制御は、所定の量の液体燃料のみ又はそれぞれ所定の量の液体燃料と界面活性剤とを第2供給装置22のみならず第1供給装置21へ供給するよう蓄液装置11から13を制御する。
この構成によれば、液体燃料をパイロット噴射してもエマルジョン燃料の失火が発生する場合に液体燃料をメイン噴射するため、シリンダ61における失火を防止できる。
本実施例において、供給制御部43は、エマルジョン燃料をパイロット噴射及びメイン噴射する場合に筒内の失火発生を検知すると、両燃料制御として純粋燃料を第2噴射弁32にのみパイロット噴射させるとして説明した。しかしこれに限定されるのではなく、供給制御部43は、両燃料制御として純粋燃料を第1噴射弁31にのみメイン噴射させる構成を採用できる。これらの構成によれば、失火発生を検知すると第1噴射弁31及び/又は第2噴射弁32から純粋燃料を噴射させるため、燃料の着火性が向上すると共に着火による窒素酸化物及び粒子状物質の発生が抑制される。
また本実施例において、供給制御部43は、両燃料制御としてエマルジョン燃料をメイン噴射し、純粋燃料をパイロット噴射させる場合に失火を検知すると、純粋燃料制御として第1噴射弁31にも純粋燃料をメイン噴射させるとして説明した。しかしこれに限定されるのではなく、供給制御部43は、両燃料制御としてエマルジョン燃料をパイロット噴射し、純粋燃料をメイン噴射させる場合に失火を検知すると、純粋燃料制御として第2噴射弁32にも純粋燃料をパイロット噴射させる構成を採用できる。この構成によれば、第1噴射弁31から純粋燃料を噴射しても失火の発生が検知されると、第2噴射弁32から純粋燃料を噴射するため、シリンダにおける失火を防止できる。
ここで、図3を参照して、制御装置40が実行する制御処理の一例について説明を行う。図3は、制御装置40が実行する制御処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、制御装置40は、アクセルペダル50の踏込量を読み込む(ステップS01)。具体的には、制御装置40は、上記の様に、例えば、アクセルペダルセンサで構成される検出装置50aが出力する信号に基づいてアクセルペダル50の踏込量を読み込む。
次に、制御装置40は、読み込んだ踏込量が所定値を超えたか否かを判断する(つまり上記の様に、失火を検知したか否かを判断する)(ステップS02)。制御装置40は、踏込量が上記の所定値を超えたと判断する場合にはステップS04の処理を、そうでない場合にはステップS03の処理を実行する。
ステップS02において、制御装置40は、踏込量が所定値を超えないと判断した場合には、上記の通常時制御(つまり、水比率制御)を実行する(ステップS03)。
ステップS02において、制御装置40は、踏込量が所定値を超えたと判断した場合には、上記の遷移過程制御(つまり、両燃料制御)を実行する(ステップS04)。
次に、制御装置40は、ステップS01及びS02と同様の処理を順に実行する(ステップS05及びS06)。制御装置40は、踏込量が所定値を超えた(つまり上記の様に、純粋燃料をパイロット噴射しても失火が発生した)と判断する場合にはステップS07の処理を実行し、そうでない場合にはステップS04に戻り上記処理を繰り返す。
ステップS06において、制御装置40は、踏込量が所定値を超えたと判断した場合には、上記の純粋燃料噴射制御(つまり、水無し制御)を実行する(ステップS07)。
次に、制御装置40は、ステップS01及びS02と同様の処理を順に実行する(ステップS08及びS09)。制御装置40は、踏込量が所定値を超えた(つまり、失火し続けている)と判断する場合にはステップS07に戻り上記処理を繰り返し、そうでない場合にはステップS04に戻り上記処理を繰り返す。
尚、図3において、ステップS01、S05、及びS08の処理が読込部41を実現するための読込処理に相当し、ステップS02、S06、及びS09の処理が失火検知部42を実現するための失火検知処理に相当し、ステップS03、S04、及びS07の処理が供給制御部43を実現するための供給制御処理に相当する。
次に、図4を参照して、制御装置40が実行する制御処理の他例について説明を行う。図4は、制御装置40が実行する制御処理の他例を表すフローチャートである。
先ず、制御装置40は、クランク角速度(つまり、エンジン60の回転数)を読み込む(ステップS11)。次に、制御装置40は、読み込んだクランク角速度の変動値が上記の所定値を超えたか否かを判断する(つまり上記の様に、失火を検知したか否かを判断する)(ステップS12)。制御装置40は、クランク角速度の変動値が所定値を超えたと判断する場合にはステップS14の処理を、そうでない場合にはステップS13の処理を実行する。尚、その後に制御装置40が実行するステップS13からステップS19の処理は、既に説明したステップS03からステップS09の処理と同様であるため説明を省略する。
本実施例において、第2噴射弁32は、パイロット噴射を行うとして説明したが、これに限定される訳ではなく、例えば、プレ噴射を行う構成を採用できる。この構成によれば、シリンダ62における失火を検知すると、第2噴射弁から純粋燃料をプレ噴射するため、メイン噴射されたエマルジョン燃料の着火性が向上して緩やかに燃焼する。このため、燃焼による窒素酸化物及び粒子状物質の発生が抑制されるだけでなく、燃焼音を低減できる。
尚、本実施例において、失火検知部42が失火検知手段に相当し、供給制御部43が制御手段に相当する。
制御装置40が実行する処理手順を記述したプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供できる。
また、制御装置40がソフトウェア処理を実行することで実現する機能の一部又は全部は、ハードウェア回路を用いて実現することができる。逆に、制御装置40がハードウェア回路を用いて実現する機能の一部又は全部は、ソフトウェア処理を実行することで実現することができる。
更に、燃料供給システム1を用いて本発明に係る燃料供給方法を実施することができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1…燃料供給システム
11…蓄液装置(液体燃料タンク)
12…蓄液装置(界面活性剤タンク)
13…蓄液装置(水タンク)
21…第1供給装置(M噴射用コモンレール)
21a…検出装置(圧力センサ)
22…第2供給装置(P噴射用コモンレール)
22a…検出装置(圧力センサ)
31…第1噴射弁(M噴射用インジェクタ)
32…第2噴射弁(P噴射用インジェクタ)
40…制御装置 50a…CPU
40b…ROM 40c…入出力装置
40f…バス 41…読込部
42…失火検知部 43…供給制御部
50…アクセルペダル 50a…検出装置(アクセルペダルセンサ)
60…エンジン 61…シリンダ
62…ピストン 63…クランク角ロータ
63a…検出装置(NEセンサ)

Claims (2)

  1. 第1燃料供給装置から純粋燃料及び/又はエマルジョン燃料が供給され、メイン噴射を行う第1噴射弁と、
    第2燃料供給装置から純粋燃料及び/又はエマルジョン燃料が供給され、パイロット噴射を行う第2噴射弁と、
    筒内の失火発生を検知する失火検知手段と、
    前記第1噴射弁及び前記第2噴射弁からエマルジョン燃料を噴射する状態で、前記失火検知手段によって失火の発生が検知されたときに、前記第1噴射弁及び/又は前記第2噴射弁から純粋燃料を噴射させる制御手段と、
    を、備えたことを特徴とした燃料噴射装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2噴射弁から純粋燃料を噴射すると共に前記第1噴射弁からエマルジョン燃料を噴射する状態で、前記失火検知手段によって失火の発生が検知されたときに、前記第1噴射弁から純粋燃料を噴射させることを特徴とした請求項1記載の燃料噴射装置。
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