JP2010163943A - アイドリング判別装置、その制御方法及び制御プログラム - Google Patents

アイドリング判別装置、その制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Kazutoshi Sasaki
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Abstract

【課題】CANシステムからの情報を取得できない場合、又はCANシステムに組み込まれていない場合に車両のアイドリング状態を判別することが可能なアイドリング判別装置、その制御方法及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】パーキング判定部33Bが、ギアがパーキングにあると判断した場合、車両停止判定部31Eは車両が停止していると判定する。ギアがパーキングにない場合、車速度判定部31Cは車速度が0であるか判定し、加速度判定部31Dは加速度が0であるか判定する。車速度が0且つ加速度が0である状態が予め設定した時間継続していると停止時間判定部31Fが判定した場合、車両停止判定部31Eは車両が停止していると判定する。エンジン駆動判定部32Bは、バッテリー電圧値が予め設定された基準値以外である場合、エンジンが駆動していると判断し、アイドリング状態判定部32Cは、車両がアイドリング状態であると判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アイドリング状態を判別するアイドリング判別装置、その制御方法及び制御プログラムに関するものであり、特に、CAN情報を取得することができない車両のアイドリング状態を判別する技術に関する。
近年、車両の交通量が増加したことに伴い、車両から排出される排気ガス(二酸化炭素や窒素酸化物等)による大気汚染や地球温暖化の問題が深刻化している。特に、車両が停止した状態であっても、エンジンをかけ続ける状態(以下、アイドリング状態と称する)が継続すれば燃料であるガソリンは消費されるため、大気汚染や地球温暖化の要因となる排気ガスは排出される。
そこで、車両が停止した状態におけるエンジン駆動状態、すなわちアイドリング状態を抑制するために、排気ガスの排出を低減する施策としてエコドライブが推奨されている。実際には、このエコドライブを推奨する技術として、車両が停止した際にエンジンを自動的に停止し、車両が動き出すと同時に、エンジンを自動的に始動させるアイドリング・ストップ・アンド・スタートシステム(以下、ISSシステムと称する。)が開発されている。
また、最近では、ISSシステムを利用した発明として、車両に関する情報のうち、エンジン回転数、車速度及び走行した距離等に基づいて、車両が停止した際にエンジンを自動的に停止させるアイドリングのストップ状態を検出し、さらに、当該停止状態の継続時間を測定することで、エコドライブへの寄与率を評価する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−16443号公報
ところで、上記のようなISSシステムを利用する技術では、エンジン回転数や車速度等の車両に関する情報が同時に送受信されるため、これらの情報を共有する必要があることから、シリアルバス方式を利用してシステムをネットワーク化し、情報を共有するCAN(Cntoroller Area Network)システム(以下、CANシステムと称する)を採用する。特に、アイドリング状態を判別しエンジンの駆動を停止させるには、車両に搭載されたCANシステムを通じて、例えば、各デバイスからのエンジン回転数や車速度等の情報に優先度を設定した上で情報の送受信を行うことにより、車両の停止を検知し、エンジンの駆動を停止している。
しかしながら、上記CANシステムは、車両を製造する段階で予め搭載する必要がある。そのため、例えば、CANシステムが搭載された車両にナビゲーション装置を装着する場合には、当該ナビゲーション装置はこのCANシステムに接続できない。故に、ナビゲーション装置では、このCANシステムを介して車両に関する情報(例えば、発進情報等)を取得することができず、当然に車両がアイドリング状態にあるかも判別できないでいた。
本発明は、上記のような課題を解消するために提案されたものであって、その目的は、車載のCANシステムに組み込まれない場合や当該CANシステムからの情報を取得できない場合であっても、車両のアイドリング状態を判別することが可能なアイドリング判別装置、その制御方法及び制御プログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、車載の所定のネットワークシステムを介さずに、車両のアイドリング状態を判別するアイドリング判別装置であって、ギアの位置情報を検出するギア位置検出部と、車速度を検出する車速度検出部と、前記車両の加速度を検出する加速度検出部と、前記ギアの位置情報、車速度、加速度の少なくとも一つに基づいて前記車両が停止しているかを判定する車両停止判定手段と、前記車両のエンジンが駆動しているかを判定するエンジン駆動判定手段と、前記車両停止判定手段により前記車両が停止していると判定され、かつ、前記エンジン駆動判定手段により前記エンジンが駆動していると判定された場合に、前記車両はアイドリング状態にあると判定するアイドリング判定手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記所定のネットワークシステムがCANシステムであることを特徴とする点も一態様として包含する。
以上のような態様によれば、CANシステムが予め搭載された車両に対して、上記アイドリング判別装置を装着した場合であっても、当該CANシステムを利用せずに、実際に取得したギアのポジション情報、車速度、車両の加速度といった情報から、車両が停止状態及びエンジンが駆動状態を判定し、車両のアイドリング状態を判別することが可能となる。すなわち、アイドリング判別装置を車両に後付けした場合に、CANシステムからの情報が取得できない場合であっても、本実施形態によれば適切に車両のアイドリング状態を判別することができる。
また、本発明の他の態様として、前記車両停止判定手段は、前記ギア位置検出部により検出されたギアの位置情報がパーキングにあるかを判定する手段と、前記車速度検出部を通じて検出した車速度が0となり、かつ、前記加速度検出部を通じて検出した前記車両の加速度が0となるかを判定する手段と、を備え、ギアがパーキングにあると判定され、あるいは、車速度及び加速度が0であると判定された場合に、前記車両が停止していると判定することを特徴とする。
さらに、前記車両停止判定手段が、車速度及び加速度が0であると判定された状況下で車両の停止状態に相当する所定時間の経過を判定する手段を備え、所定時間が経過したと判定された場合に、前記車両は停止していると判定することを特徴とする点も一態様として包含する。
以上のような態様によれば、アイドリング状態を判別する上で、ギアがパーキングにあるか、あるいは車速度及び加速度が0となるかを判定することで、停止に相当するあらやる状態においても確実に停止状態と判定することができる。
また、本発明の他の態様として、前記エンジン駆動判定手段は、前記車両のエンジンからの出力電圧が当該エンジンの駆動の停止に相当する所定の基準値である場合に、このエンジンの駆動は停止していると判定することを特徴とする。
以上のような態様によれば、エンジンからの出力電圧が所定の基準値以外に該当する場合には、エンジンは駆動中であり、当該基準値に該当する場合には、エンジンは停止していると判定することができるので、適切に当該エンジン駆動の停止を検出することが可能となり、それ故に、アイドリング状態の正常な判別動作に貢献する。
なお、前記アイドリング判別装置の制御方法やコンピュータ上に前記アイドリング判別装置を実現するプログラムも、本発明の一態様である。
以上のような本発明によれば、CANシステムが予め搭載された車両に対して、上記アイドリング判別装置を装着した場合であっても、当該CANシステムを利用せずに、実際に取得したギアのポジション情報、車速度、車両の加速度といった情報から、車両が停止状態及びエンジンが駆動状態を判定し、車両のアイドリング状態を判別することが可能なアイドリング判別装置、その制御方法及び制御プログラムを提供することができる。すなわち、アイドリング判別装置を車両に後付けした場合に、CANシステムからの情報が取得できない場合であっても、本発明によれば適切に車両のアイドリング状態を判別することが可能となる。
本発明の実施形態に係る全体構成を示すブロック図 本発明の実施形態に係る全体作用の概略を示すフローチャート 本発明の実施形態に係る車両走行監視処理手順を例示するフローチャート 本発明の実施形態に係るエンジン駆動判定処理手順を示すフローチャート 本発明の実施形態に係るアイドリング継続状態監視処理手順を示すフローチャート
[本実施形態]
[1.構成]
[1.1.全体構成]
次に、本発明の実施するための最良の実施形態(以下、本実施形態と呼ぶ)に係る構成について図1を参照して説明するが、本実施形態では、ナビゲーション機能と一体に実現したアイドリング判別装置について説明する。特に、本実施形態では、車両に予め搭載されたCANシステムを介さずに、それとは別途独立して車両のアイドリング状態を判別するシステムを実現する点に特徴を有する。なお、ナビゲーション機能は必須ではなく、アイドリング判別装置単独で把握することも可能である。
まず、アイドリング判別装置の基本構成を説明すると、図1に示す通り、1は、FM多重放送による交通情報を取得するためのFM多重受信部である。2は、光ビーコンや電波ビーコンによる交通情報を取得するためのビーコン受信部である。
3は、システム全体の制御を司るメインCPU(中央演算装置)及びその周辺回路であり、本装置各部の制御を含む情報処理を行う制御部である。4は、メインプログラムをロードする為のダイナミックRAM(DRAM)、5は、メイン電源オフの間も設定などメモリ内容を保持するためのバッテリーバックアップ付スタティックRAM(SRAM)、6は、起動時等に制御部3よりアクセスされるROMである。ここで、メインメモリMはDRAM4とSRAM5とROM6とから構成されている。
7は、地図などの情報を描画及び表示する表示案内部で、液晶表示パネルなどの表示画面と、音声データを出力するスピーカを持つ。なお、表示案内部7では、表示部とスピーカを一体に構成しているが、別個独立に配設することも可能である。8は、表示案内部7用に設けられたビデオRAM(VRAM)である。
9は、情報や操作の入力を受け付ける入力部で、タッチキーなどからの入力を検出する制御装置であるが、入力部の構成や種類は自由で、表示案内部7周囲の操作スイッチ類であるハードキーのほか、リモコンユニット、表示パネルと一体のタッチセンサなどを単独、又は自由に組み合わせて用いることができる。
10は、I/O制御回路やドライバなどを使って表示案内部7や入力部9と制御部3を結ぶインターフェース部である。
11は、測位技術(例えば、GPS、ジャイロ、地磁気センサなど)により、現在位置、方位、自車の挙動に関する航法情報を得る測位部である。ここで、自車位置情報は、測位部11であるGPSを用いて取得した電波航法情報とジャイロスコープを通じて取得した自立航法情報により決定する。なお、電波航法情報としてFM多重受信部1から受信した情報を採用することも可能である。
12は、記憶装置であり、HDD、DVD−ROM、CD−ROMなどのドライブを用いて、各種データベースを記憶する。なお、この記憶部12は、地図データベース(典型的には、経路探索用データベースや地図表示用データベース)はもちろんのこと、その他の検索データや地図関連データなども記録されている。特に、本実施形態では、後述するが、車両に停止状態を判定する上で必要となる車速度及び加速度が0となる状態が継続すべき所定時間、及び、エンジン駆動の停止に相当する出力電圧であるバッテリーの基準値が記憶されている。
13は、ギアのポジション情報を取得するギア位置検出部であり、例えば、このギア位置検出部13は、ドライブ、リバース、パーキング等のギアのポジション情報を検知センサを用いることにより検出する。
14は、車両の加速度を検出する加速度検出部であり、この加速度検出部14には、走行中の車両の加速度を算出する加速度センサ等が用いられる。15は、車速度を検出する車速度検出部であり、この車速度検出部15は、例えば、変速器に取り付けた車速度センサ等を用いることで、当該センサからの車速パルス信号に基づき車速度を算出する。16は、車両のエンジン部に接続されたバッテリーからの出力電圧を検出するバッテリー電圧検出部である。
[1.2.制御部の具体的な構成]
次に、制御部3が有する各処理手段について説明するが(図1に示す31、32…)、制御部3は、大きく分けて、車両の走行状態を監視し、当該車両停止している状態にあるか否かを判定する走行監視処理部31と、車両に搭載されたエンジンの駆動を有無を判定するエンジン監視処理部32と、上記走行監視処理部31及びエンジン状態監視処理部32からの判定結果に基づきアイドリング状態が継続中であるか、解除されたかを判定するアイドリング監視処理部33と、から構成される。以下では、この走行監視処理部31、エンジン監視処理部32、アイドリング監視処理部33が各々有する各処理手段について具体的に説明する。
なお、従来のナビゲーション装置と同様の処理である、自車の現在位置情報を測位部11やFM多重受信部1及びビーコン受信部2から取得した情報をもとに逐次計算し検出し、ユーザにより入力部9を通じて入力された目的地の指定を受付け、これに基づき自車位置から目的地までの経路候補を計算する手段は、ナビゲーション部30として記載する。このナビゲーション部30は、経路計算を行わない場合でも現在の自車位置を検知し、また目的地の指定がある場合には当該目的地も検知するものとする。
[1.2.1.走行監視処理部の具体的な構成]
走行監視処理部31が有する各処理手段について具体的に説明する(図1に示す31A、31B、31C…)。
31Aは、車両情報抽出部であり、この車両情報抽出部31Aは、測位部11により取得する自車の挙動に関する航法情報や、ギア位置検出部13により検出されるギアのポジション情報、加速度検出部14により検出される車両の加速度、車速度検出部15により検出される車速度を抽出する。
31Bは、ギアがパーキングに位置するかを判定するパーキング判定部であり、このパーキング判定部31Bは、ギア位置検出部13を通じて、車両情報抽出部31Aにより抽出されたギアのポジション情報から当該ギアがパーキングにあるかを判定する。
31Cは、車速度判定部であり、この車速度判定部31Cは、車速度検出部15を通じて、車両情報抽出部31Aにより抽出された車速度、すなわち車速パルスが0であるかを判定する。31Dは、加速度判定部であり、加速度検出部14を通じて、車両情報抽出部31Aにより抽出された車両の加速度が0であるかを判定する。
31Eは、上記パーキング判定部31B、車速度判定部31C、加速度判定部31Dからの判定結果に基づいて、車両が停止状態にあるかを判定する車両停止判定部である。この車両停止判定部31Eは、パーキング判定部31Bによりギアがパーキングにあると判定された場合、又は車速度判定部31Cにより車速度が0であると判定され、かつ、加速度判定部31Dにより加速度が0であると判定された場合に、車両が停止状態にあると判定する。
より詳細には、車両停止判定部31Eは、車速度判定部31Cにより車速度が0であると判定され、かつ、加速度判定部31Dにより加速度が0であると判定された場合であると、後述する停止時間判定部31Fによる所定時間の経過判定を経て車両が停止状態にあると判定する。
31Fは、停止時間判定部であり、この停止時間判定部31Fは、車速度判定部31Cにより車速度が0であると判定され、かつ、加速度判定部31Dにより加速度が0であると判定された場合に、この状態が、車両を停止状態とする決定する上で必要とする所定時間以上継続するかを判定する。
[1.2.2.エンジン監視処理部の具体的な構成]
エンジン監視処理部32が有する各処理手段について具体的に説明する(図1に示す32A、32B…)。
まず、32Aは、車両の搭載したエンジンに付属のバーテリーの出力電圧を検出するバッテリー電圧抽出部であり、実際には、バッテリー電圧検出部16により検出されたバッテリーの電圧値を抽出する。
32Bは、車両が搭載したエンジンが駆動しているかを判定するエンジン駆動判定部であり、エンジン駆動判定部32Bは、バッテリー電圧抽出部32Aにより抽出されたバッテリー電圧が、エンジンの停止に相当する予め設定した基準値であるかを判定することで、当該基準値にあたる場合にエンジンは停止、当該基準値以外の場合にエンジンは駆動中であると判断する。
32Cは、車両がアイドリング状態にあるかを判定するアイドリング状態判定部である。このアイドリング状態判定部32Cは、上述した走行監視処理部31により車両が停止していると判定された場合、より詳細には、車両停止判定部31Eにより車両が停止状態にあると判定された場合に、エンジン駆動判定部32Bにより、エンジンが駆動状態にあると判定されると、車両がアイドリング状態にあると判定する。
[1.2.3.アイドリング監視処理部の具体的な構成]
アイドリング監視処理部33が有する処理手段について具体的に説明する。
33Aは、アイドリング状態の継続又は解除を判定するアイドリング継続判定部であり、このアイドリング継続判定部33Aは、エンジン監視処理部32により車両がアイドリング状態にあると判定された場合に、再度、走行監視処理部31及びエンジン監視処理部32によるアイドリング状態の判定処理が行われることで、当該車両がアイドリング状態にあると判定された場合にアイドリング状態は継続していると判定する。
一方、このアイドリング継続判定部33Aは、アイドリング状態にあると判定された状況下で、再度取得した各種情報から、走行監視処理部31により車両が停止状態にないと判定される場合や、エンジン監視処理部32によりエンジンの停止が判定される場合に、当該アイドリング状態が解除されたと判定する。
[2.作用]
[2.1.作用の概略]
次に、本実施形態に係るアイドリング判別装置の作用の概略について、図2に示すフローチャートを参照して、以下に説明する。
まず、図2に示す通り、走行監視処理部31において、ギア位置検出部13や加速度検出部14等により検出されたギア位置や車両の加速度等の車両に関する情報を抽出し、この抽出した情報に基いて当該車両の走行状態を監視することで、この車両が停止状態にあるかを判定する(S201)。なお、停止状態になるまで、このような判定処理は繰り返される。
そして、走行監視処理部31において車両が停止状態にあると判定された場合に、
エンジン監視処理部32は、車両のエンジンに付属のバッテリーからの出力電圧に基づいて、このエンジンの駆動状態を監視することで当該車両が駆動状態にあるかを判定し、アイドリング状態にあるかを判別する(S202)。なお、後述するが、エンジン監視処理部32において、車両のエンジンが駆動していないことにより、車両がアイドリング状態にないと判定された場合には、本フローは終了する。
S202において、エンジン監視処理部32により車両がアイドリング状態にあると判定された場合に、アイドリング監視処理部33は、新たに、ギア位置や車両の加速度等の車両に関する情報を抽出し、その情報に基づいて、当該車両がアイドリング状態にあるかを判定することで、このアイドリング状態の継続、解除を判定する(S203)。なお、後述するが、アイドリング状態が継続中であると判定された場合には、当該アイドリング監視処理部33において、繰り返し、この車両のアイドリング状態の継続、解除の判定処理が行われる。
[2.2.具体的な作用]
次に、上記作用の概略において示した走行監視処理部31による走行監視処理、エンジン監視処理部32によるエンジン状態の監視処理、アイドリング監視処理部33によるアイドリング状態の継続監視処理の具体的な作用について、図3〜5を参照して、以下に説明する。
[2.2.1.走行監視処理]
走行監視処理部31による走行監視処理、すなわち、車両が停止状態にあるかの具体的な判定手順について、図3を参照して説明する。
まず、図3に示す通り、車両情報抽出部31Aは、測位部11が取得した自車の挙動に関する航法情報、ギア位置検出部13により検出されるギアのポジション情報、加速度検出部14により検出される車両の加速度、車速度検出部15により検出される車速度を抽出する(S301)。
そして、ギア位置検出部13を通じて、車両情報抽出部31Aによりギアのポジション情報が抽出されると、パーキング判定部31Bは、この抽出されたギアがパーキングにあるかを判定する(S302)。パーキング判定部31Bによりギアがパーキングにあると判定された場合に(S302のYES)、車両停止判定部31Eは、車両が停止状態にあると判定する(S305)。
これに対し、パーキング判定部31Bによりギアがパーキングにないと判定された場合には(S302のNO)、車速度判定部31C及び加速度判定部31Dは、車両情報抽出部31Aにより抽出された車速度が0、かつ、加速度が0であるかを判定する(S303)。車速度判定部31C及び加速度判定部31Dにより、車両情報抽出部31Aにより抽出された車速度及び加速度が0であると判定された場合には(S303のYES)、停止時間判定部31Fは、この車速度及び加速度が0の状態が、予め設定した所定時間、継続するかを判定する(S304)。
停止時間判定部31Fにより、この車速度及び加速度が0の状態が、予め設定した所定時間、継続していると判定された場合には(S304のYES)、車両停止判定部31Eは、車両が停止状態にあると判定する(S305)。
一方、車速度判定部31C及び加速度判定部31Dにより、車両情報抽出部31Aにより抽出された車速度、加速度の少なくとも一つが0でないと判定された場合や(S303のNO)、停止時間判定部31Fにより、この車速度及び加速度が0の状態が所定時間、継続していないと判定された場合には(S304のNO)、S301に戻り処理が繰り返される。
[2.2.2.エンジン監視処理]
次に、エンジン監視処理部32によるエンジン状態の監視処理、すなわち、エンジンの駆動の有無に基づき車両がアイドリング状態にあるかの具体的な判定手順について、上記走行監視処理部31により車両が停止状態にあると判定された状況下を前提に、図4を参照して説明する。
まず、図4に示す通り、バッテリー電圧抽出部32Aが、バッテリー電圧検出部16により検出されたバッテリーからの出力電圧を抽出する(S401)。そして、エンジン駆動判定部32Bは、バッテリー電圧抽出部32Aにより抽出されたバッテリー電圧が、エンジンの停止に相当する予め設定した基準値であるかを判定する(S402)。
エンジン駆動判定部32Bにより、バッテリー電圧がエンジンの停止に相当する予め設定した基準値以外であると判定された場合には(S402のNO)、アイドリング状態判定部32Cは、車両がアイドリング状態にあると判定する(S403)。これに対し、エンジン駆動判定部32Bにより、バッテリー電圧がエンジンの停止に相当する予め設定した基準値であると判定された場合には(S402のYES)、アイドリング状態判定部32Cは、車両がアイドリング状態にないと判定する(S404)。
[2.2.3.アイドリング継続監視処理]
アイドリング監視処理部33によるアイドリング状態の監視処理、すなわち、アイドリング状態が継続、あるいは解除しているかの具体的な判定手順について、上記エンジン監視処理により車両がアイドリング状態にある場合を前提に、図5を参照して説明する。
まず、アイドリング状況下において、車両情報抽出部31Aは、測位部11が取得した自車の挙動に関する航法情報、ギア位置検出部13により検出されるギアのポジション情報、加速度検出部14により検出される車両の加速度、車速度検出部15により検出される車速度を新たに抽出し、さらに、バッテリー電圧抽出部32Aは、エンジンに付属するバッテリーの電圧をバッテリー電圧検出部16を通じて新たに抽出する(S501)。
そして、エンジン駆動判定部32Bは、バッテリー電圧抽出部32Aにより抽出されたバッテリー電圧が、エンジンの停止に相当する予め設定した基準値であるかを判定する(S502)。エンジン駆動判定部32Bにより、バッテリー電圧がエンジンの停止に相当する予め設定した基準値以外であると判定された場合には(S502のNO)、パーキング判定部31Bは、ギア位置検出部13を通じて、車両情報抽出部31Aにより抽出されたギアのポジション情報に基づき当該ギアがパーキングにあるかを判定する(S503)。
パーキング判定部31Bによりギアがパーキングにないと判定された場合には(S503のNO)、車速度判定部31C及び加速度判定部31Dは、車両情報抽出部31Aにより抽出された車速度が0、かつ、加速度が0であるかを判定する(S504)。車速度判定部31C及び加速度判定部31Dにより、車両情報抽出部31Aにより抽出された車速度及び加速度が0であると判定された場合には(S504YES)、停止時間判定部31Fは、この車速度及び加速度が0の状態が、予め設定した所定時間、継続するかを判定する(S505)。
停止時間判定部31Fにより、この車速度及び加速度が0の状態が、予め設定した所定時間、継続していると判定された場合には(S505のYES)、アイドリング継続判定部33Aは、車両のアイドリング状態は継続中であると判定する(S506)。なお、パーキング判定部31Bによりギアがパーキングにあると判定された場合(S503のYES)においても、アイドリング継続判定部33Aは、車両のアイドリング状態は継続中であると判定する(S506)。アイドリング状態が継続中であると判定された場合には、S501以降の処理が繰り返される。
一方、S502において、エンジン駆動判定部32Bにより、バッテリー電圧がエンジンの停止に相当する予め設定した基準値と同じであると判定された場合(S502のYES)、車速度判定部31C及び加速度判定部31Dにより、車両情報抽出部31Aにより抽出された車速度、加速度の少なくとも一つが0でないと判定された場合(S504のNO)、及び、停止時間判定部31Fにより、この車速度及び加速度が0の状態が所定時間、継続していないと判定された場合には(S505のNO)、アイドリング継続判定部33Aは、アイドリング状態が解除されたと判定する(S507)。
以上のような、本実施形態によれば、CANシステムが予め搭載された車両に対して、上記アイドリング判別装置を装着した場合であっても、当該CANシステムを利用せずに、実際に取得したギアのポジション情報、車速度、車両の加速度といった情報から、車両が停止状態及びエンジンが駆動状態を判定し、車両のアイドリング状態を判別することが可能となる。すなわち、アイドリング判別装置を車両に後付けした場合に、CANシステムからの情報が取得できない場合であっても、本実施形態によれば適切に車両のアイドリング状態を判別することができる。
[他の実施形態]
本発明は、上記のような実施形態に加えて、次のような他の実施形態を包含するものである。つまり、アイドリング状態判定部32Cにより、車両がアイドリング状態であると判断された場合、または、アイドリング継続判定部33Aにより、アイドリング状態が継続中であると判断した場合、表示案内部7に、アイドリング状態である旨、又はアイドリング状態が継続中である旨を表示し、ユーザに報知することができる。
1…FM多重受信部
2…ビーコン受信部
3…CPU
4…DRAM
5…SRAM
6…ROM
7…表示案内部
8…VRAM
9…入力部
10…インターフェース部
11…測位部
12…記憶装置
13…ギア位置検出部
14…加速度検出部
15…車速度検出部
16…バッテリー電圧検出部
30…ナビゲーション部
31…走行監視処理部
31A…車両情報抽出部
31B…パーキング判定部
31C…車速度判定部
31D…加速度判定部
31E…車両停止判定部
31F…停止時間判定部
32…エンジン監視処理部
32A…バッテリー電圧抽出部
32B…エンジン駆動判定部
32C…アイドリング状態判定部
33…アイドリング監視処理部
33A…アイドリング継続判定部

Claims (11)

  1. 車載の所定のネットワークシステムを介さずに、車両のアイドリング状態を判別するアイドリング判別装置であって、
    ギアの位置情報を検出するギア位置検出部と、
    車速度を検出する車速度検出部と、
    前記車両の加速度を検出する加速度検出部と、
    前記ギアの位置情報、車速度、加速度の少なくとも一つに基づいて前記車両が停止しているかを判定する車両停止判定手段と、
    前記車両のエンジンが駆動しているかを判定するエンジン駆動判定手段と、
    前記車両停止判定手段により前記車両が停止していると判定され、かつ、前記エンジン駆動判定手段により前記エンジンが駆動していると判定された場合に、前記車両はアイドリング状態にあると判定するアイドリング判定手段と、
    を備えることを特徴とするアイドリング判別装置。
  2. 前記所定のネットワークシステムはCANシステムであることを特徴とする請求項1に記載のアイドリング判別装置。
  3. 前記車両停止判定手段は、
    前記ギア位置検出部により検出されたギアの位置情報がパーキングにあるかを判定する手段と、
    前記車速度検出部を通じて検出した車速度が0となり、かつ、前記加速度検出部を通じて検出した前記車両の加速度が0となるかを判定する手段と、を備え、
    ギアがパーキングにあると判定され、あるいは、車速度及び加速度が0であると判定された場合に、前記車両が停止していると判定することを特徴とする請求項1に記載のアイドリング判別装置。
  4. 前記車両停止判定手段は、車速度及び加速度が0であると判定された状況下で車両の停止状態に相当する所定時間の経過を判定する手段を備え、
    所定時間が経過したと判定された場合に、前記車両は停止していると判定することを特徴とする請求項3に記載のアイドリング判別装置。
  5. 前記エンジン駆動判定手段は、前記車両のエンジンからの出力電圧が当該エンジンの駆動の停止に相当する所定の基準値である場合に、このエンジンの駆動は停止していると判定することを特徴とする請求項1に記載のアイドリング判別装置。
  6. 車載の所定のネットワークシステムを介さずに、コンピュータにより車両のアイドリング状態を判別するアイドリング判別装置の制御方法において、
    前記コンピュータは、
    ギアの位置情報を検出するギア位置検出ステップと、
    車速度を検出する車速度検出ステップと、
    前記車両の加速度を検出する加速度検出ステップと、
    前記ギアの位置情報、車速度、加速度の少なくとも一つに基づいて前記車両が停止しているかを判定する車両停止判定ステップと、
    前記車両のエンジンが駆動しているかを判定するエンジン駆動判定ステップと、
    前記車両停止判定ステップにより前記車両が停止していると判定され、かつ、前記エンジン駆動判定ステップにより前記エンジンが駆動していると判定された場合に、前記車両はアイドリング状態にあると判定するアイドリング判定ステップと、
    を実行することを特徴とするアイドリング判別装置の制御方法。
  7. 前記所定のネットワークシステムはCANシステムであることを特徴とする請求項6に記載のアイドリング判別装置の制御方法。
  8. 前記車両停止判定ステップは、前記ギア位置検出ステップにより検出されたギアの位置情報から当該ギアがパーキングにあると判定し、あるいは、前記車速度検出ステップを通じて検出した車速度が0、かつ、前記加速度検出ステップを通じて検出した前記車両の加速度が0であると判定した場合に、前記車両が停止していると判定することを特徴とする請求項6に記載のアイドリング判別装置の制御方法。
  9. 前記車両停止判定ステップは、車速度及び加速度が0であると判定された状況下で車両の停止状態に相当する所定時間が経過したと判定した場合に、前記車両は停止していると判定することを特徴とする請求項7に記載のアイドリング判別装置の制御方法。
  10. 前記エンジン駆動判定ステップは、前記車両のエンジンからの出力電圧が当該エンジンの駆動の停止に相当する所定の基準値である場合に、このエンジンの駆動は停止していると判定することを特徴とする請求項6に記載のアイドリング判別装置の制御方法。
  11. 車載の所定のネットワークシステムを介さずに、コンピュータにより車両のアイドリング状態を判別させるアイドリング判別装置の制御プログラムにおいて、
    前記プログラムは前記コンピュータに、
    ギアの位置情報を検出するギア位置検出処理と、
    車速度を検出する車速度検出処理と、
    前記車両の加速度を検出するギア加速度検出処理と、
    前記ギアの位置情報、車速度、加速度の少なくとも一つに基づいて前記車両が停止しているかを判定する車両停止判定処理と、
    前記車両のエンジンが駆動しているかを判定するエンジン駆動判定処理と、
    前記車両停止判定処理により前記車両が停止していると判定され、かつ、前記エンジン駆動判定処理により前記エンジンが駆動していると判定された場合に、前記車両はアイドリング状態にあると判定するアイドリング判定処理と、
    を実行させることを特徴とするアイドリング判別装置の制御プログラム。
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