JP2010163746A - スイングドア - Google Patents

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JP2010163746A JP2009004429A JP2009004429A JP2010163746A JP 2010163746 A JP2010163746 A JP 2010163746A JP 2009004429 A JP2009004429 A JP 2009004429A JP 2009004429 A JP2009004429 A JP 2009004429A JP 2010163746 A JP2010163746 A JP 2010163746A
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Yoneji Kuwabara
米治 桑原
Takehiro Nokimura
剛宏 除村
Toshiaki Hirata
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Abstract

【課題】 耐風圧性を高めることができる、あるいは、簡単に組み立てられるなどの利点を有するカムヒンジタイプのスイングドアを提供する。
【解決手段】 スイングドア1は、ドア板2をドア枠Dに回動可能に吊り下げるとともに閉位置にオートリターンさせる上部ヒンジ3を備える。上部ヒンジ3は、枠側部材10と、板側部材50を具備する。枠側部材10は、板側部材50を回動可能に吊る吊下係合部(スリーブ部)30と、吊下係合部よりもヒンジ回転軸Rの外側に設けられた、ドア閉位置におけるドア開抵抗トルクを増大させる溝43と、を有する。板側部材50は、枠側部材10の吊下係合部30と係合する被吊下係合部(回動軸部)60と、枠側部材10の溝43に落ち込む抵抗付与凸部72を有する。ヒンジ回転軸Rに対して、吊下係合部よりも離れた位置に抵抗付与部を設けたので、ドア閉位置でのドア開抵抗トルクを大きくすることができ、耐風圧性が向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ドア板をドア枠に対してスイング可能に吊下げたオートリターン式のスイングドアに関する。特には、耐風圧性を向上させたスイングドアに関する。
スイングドアに要求される機能としては、一般に、自閉すること(オートリターン)、閉時にある程度の力が加わっても閉状態を維持すること(耐風圧性)、ドアが決まった位置に閉じること(センタリング力)、及び、使用条件によってはゆっくり閉じること、などが挙げられる。そして、このような要求を満たすヒンジとして、例えば、傾斜ヒンジやカムヒンジが使用されている。
傾斜ヒンジは、ドア板の回転軸を、ドア板の重心が閉時よりも開時において高くなるように傾斜させたもので、開位置でドアをフリーにすると、ドア板は重力の作用により自動的に閉位置に戻る。同ヒンジは、回転軸からやや離れた位置に形成された下向きのV字溝と、同溝に嵌り込むローラとを備えるものがある。ドア板が閉位置にあるとき、ローラはV字溝に嵌り込んでいる。ローラはV字溝の底に留まろうとするため、ドア板は閉位置で安定する。さらに、耐風圧性をより高めるために、ローラをV字溝に付勢する手段を備えるものもある(例えば、特許文献1参照)。
カムヒンジは、ドア板の回転軸は垂直であるが、回転軸の周囲に、ドア板が閉位置から開位置に回動する際にせり上がるカムスロープを設けている。開位置でドア板をフリーにすると、ドア板はスロープに沿って落下しながら自動的に閉じられる。スロープの最下面には、ドア板に設けられた突起が係合する溝が形成されている。この突起を溝から脱出させるための抵抗により、ドア板を閉位置に安定に維持し、耐風圧性を高めている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−215006 実開平6−6673
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、カムヒンジタイプのスイングドアであって、さらに耐風圧性を高めることができる、あるいは、簡単に組み立てられるなどの利点を有するスイングドアを提供することを目的とする。
本発明のスイングドアは、 ドア板と、該ドア板をドア枠に回動可能に吊り下げるとともに閉位置にオートリターンさせる上部ヒンジと、を備えるスイングドアであって、 前記ヒンジが、ドア枠側のヒンジ部材(枠側部材)、及び、ドア板側のヒンジ部材(板側部材)を具備し、 前記枠側部材が、 前記板側部材を回動可能に吊る吊下係合部と、 前記吊下係合部よりもヒンジ回転軸の外側の位置に設けられている、ドア閉位置におけるドア開抵抗トルクを増大させる抵抗付与部と、を有し、 前記板側部材が、 前記枠側部材の吊下係合部と係合する被吊下係合部と、 前記枠側部材の抵抗付与部と係合する被抵抗付与部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ヒンジ回転軸に対して、吊下係合部よりも離れた位置に抵抗付与部を設けたので、ドア閉位置でのドア開抵抗トルクを大きくすることができ、耐風圧性が向上する。
本発明においては、 前記吊下係合部又は被吊下係合部に、前記ヒンジ回転軸の両側方に沿って上向き又は下向きに延びる、両部の回動につれて前記ドア板を上下させるためのカムスロープが形成されているとともに、前記カムスロープの中央部に、閉位置において前記ドア板が落ち込むための溝が形成されており、 前記抵抗付与部又は被抵抗付与部に、閉位置において前記ドア板が落ち込むための溝が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、ドアが閉じる際は、吊下係合部及び被吊下係合部において、ドア板が重力によりカムスロープを下がりながら回動して、ドア板が自動的に閉じる。そして、全閉時に、抵抗付与部(又は被抵抗付与部)の溝にドア板が落ち込む。ドアを開く際は、ドア板を溝から脱出させる程度の抵抗がかかるので、ドア開抵抗トルクが生じる。さらに、抵抗付与部(又は被抵抗付与部)は、ヒンジ回転軸に対して吊下係合部よりも遠い位置に設けられているので、モーメントアームが大きくなる。これらのことにより、ドア開抵抗トルクが大きくなり、耐風圧性を高めることができる。
なお、吊下係合部(又は被吊下係合部)そのものを大きくして、カムスロープをヒンジ回転軸から離すことも同様の効果(モーメントアームを大きくする)がある。しかし、吊下係合部(又は被吊下係合部、カムスロープ)は、ドア板の回転角度範囲のほぼ全体に渡って設ける必要があるので、上ヒンジ全体が大きく(厚く)なってしまい、外観的に商品性が低下するという弊害がある。これに対して、抵抗付与部は、ドア閉位置の近傍にのみ存在すればよい。本発明によれば、同部を吊下係合部と別に設け、ヒンジ回転軸から離して、ドア閉位置の近傍のみに設けているので、ヒンジの寸法(厚さ)が大きくならない。
さらに、本発明においては、 前記枠側部材と前記板側部材とが、前記ドア板の使用時回動範囲外の相対角度において組み合わされ、次いで、両部材を、前記ドア板の使用時回動範囲内に回動させることによって組み立てられていることが好ましい。
本発明によれば、組み付け時に別の部品を使用する必要がないので部品数を減らすことができる。例えば、蝶番式ヒンジの場合、固定側部材と可動側部材とを連結するピンなどが必要になるが、本発明のヒンジの場合は、このようなピンが不要であり、ドア板側とドア枠側のヒンジ部材のみでよい。
本発明のスイングドアのヒンジの具体的な構造としては、 前記枠側部材が、 前記ドア枠に固定されるベース部と、 該ベース部から垂下する、ヒンジ回転軸周りのスリーブ部と、 該スリーブ部の内周面に形成された、平面視において一部を除き周状に張り出す顎部であって、その上面に前記カムスロープ及び溝が形成された顎部と、 前記ベース部の前記スリーブ部から離れた位置から垂下する、垂直部と該垂直部の先端から前記スリーブ部方向に突き出す水平部とを有し、その水平部の上面に前記抵抗付与用溝が形成されたL字状部と、を具備し、 前記板側部材が、 前記ドア板に固定されるベース部と、 該ベース部に設けられた、前記枠側部材のスリーブ部に挿入される、ヒンジ中心軸周りの回動軸部と、 該回動軸部から外方向に突出し、前記カムスロープ上を滑る又は前記溝に落ち込む、カムスロープ係合凸部と、 前記回動軸部から離れて設けられた、前記枠側部材のL字状部に形成された前記抵抗付与用溝に落ち込む、抵抗付与凸部と、を具備することとできる。
本発明においては、 前記板側部材と前記枠側部材とを組み立てる際、 前記板側部材のカムスロープ係合凸部は、前記枠側部材の前記スリーブ部の内周面に形成された顎部の両端縁間のスリットを通って、該スリーブ部内に挿入され、その後前記両部材を相対回動させることにより、前記係合凸部が前記顎部のカムスロープ上に組み込まれることとできる。
本発明においては、 前記板側部材と前記枠側部材とを組み立てる際、 前記板側部材の抵抗付与凸部は、前記枠側部材のスリーブ部の、前記L字状部の反対側に位置し、その後前記両部材を相対回動させることにより、前記抵抗付与凸部が前記L字状部の抵抗付与用溝に落ち込むこととできる。
本発明の他のスイングドアは、 ドア板と、該ドア板をドア枠に回動可能に吊り下げるとともに閉位置にオートリターンさせる上部ヒンジと、を備えるスイングドアであって、 前記ヒンジが、ドア枠側のヒンジ部材(枠側部材)、及び、ドア板側のヒンジ部材(板側部材)を具備し、 前記枠側部材と前記板側部材とが、前記ドア板の使用時回動範囲外の相対角度において組み合わされ、 次いで、両部材を、前記ドア板の使用時回動範囲内に回動させることによって組み立てられていることを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、カムヒンジタイプのスイングドアにおいて、ドア開抵抗付与部を、ヒンジ回転軸に対して、吊下係合部よりも外側に設けることにより、ドア開抵抗トルクを大きくすることができる。したがって、軽量のドア板を使用しても、ドア閉位置における耐風圧性の向上したスイングドアを提供できる。
本発明の実施の形態に係るスイングドアの上部ヒンジを示す一部断面正面図である。 スイングドアの全体を示す正面図である。 上部ヒンジのドア枠側のヒンジ部材の構造を示す斜視図である。 図4(A)は、ドア枠側ヒンジ部材の構造を示す正面断面図、図4(B)は平面図である。 上部ヒンジのドア板側のヒンジ部材の構造を示す斜視図である。 図6(A)は、ドア板側のヒンジ部材の正面断面図、図6(B)は平面図である。 両ヒンジ部材の組み立て方法の一例を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るスイングドアの上部ヒンジを示す一部断面正面図である。
図2は、スイングドアの全体を示す正面図である。
図2に示すように、スイングドア1は、建物の壁に設けられたドア枠Dの開口を開閉するドア板2と、ドア板2の上隅をドア枠Dに回動可能に吊り下げる上部ヒンジ3と、ドア板2の下隅を床面Fに回動可能に支持する下部ヒンジ4と、を有する。上部ヒンジ3は、ドア板2を閉位置にオートリターンさせる機能も有する。
図2に示すように、上部ヒンジ3と下部ヒンジ4の回転軸Rは直線上にあり、同回転軸Rは床面Fに対して垂直である。
上部ヒンジ3について説明する。
上部ヒンジ3は、ドア枠Dに取り付けられるドア枠側のヒンジ部材(枠側部材)10と、ドア板2に取り付けられるドア板の側ヒンジ部材(板側部材)50から構成される。
まず、ドア枠側のヒンジ部材10を説明する。
図3は、上部ヒンジのドア枠側のヒンジ部材の構造を示す斜視図である。
図4(A)は、ドア枠側ヒンジ部材の構造を示す正面断面図、図4(B)は平面図である。
ドア枠側のヒンジ部材10には、ドア板側のヒンジ部材50が回動可能に吊られる吊下係合部10Aと、この吊下係合部10Aよりもヒンジ回転軸Rの外側に位置する、ドア閉位置におけるドア開抵抗トルクを増大させる抵抗付与部10Bとが設けられている。
具体的な形状は、ドア枠Dの上枠部材に固定されるベース部20と、ベース部20から垂下する、ヒンジ回転軸R周りのスリーブ部30と、同様にベース部20から垂下するL字状部40とを有する。スリーブ部30とL字状部40とは、離れて位置している。
ベース部20は、平らなプレート状の部材であり、四隅付近には上枠部材に固定するためのビスが通される孔21が開けられている。
スリーブ部30は、板側部材50が回動可能に吊られる吊下係合部10Aである。スリーブ部30の内周面には、周状に内側に張り出す顎部31が設けられている。図4(B)に分かりやすく示すように、顎部31は、平面視において、円弧状の一部を除いて設けられており、その両端面31a間はスリット32となっている。顎部31の上面には、ドア板2の回動につれてドア板2を上下させるためのカムスロープ35が形成されている。カムスロープ35は、ヒンジ回転軸Rの両側方に沿って、顎部31の両端から中央の最下部に向かって対称に形成されている。最下部とは、図4(B)に示すように、平面視において、カムスロープ35がドア枠Dの開口面Fと交差する位置(中央部)であり、ドア板2の閉位置である。カムスロープ35は、顎部31の端部から水平に延びる水平部35aと、水平部35aから下向きに延びるスロープ部35bとを有し、両スロープ部35bの交わる部分(中央部)に、溝36が形成されている。ヒンジ回転軸Rに対するカムスロープ35の中心角度は、一般的なスイングドアのドア板の回動範囲角度(±100°、即ち、200°程度)以上であり、この例では230°である。つまり、スリット32は、ドア板2の回動範囲外の部分に形成されている。スリット32の幅は、図3等を参照して後述するドア板側ヒンジ部材50の外スリーブ部70に設けた突部71が通過可能な幅である。
L字状部40は、ドア閉位置においてドア開抵抗を付与する抵抗付与部10Bである。L字状部40は、ヒンジ回転軸R(スリーブ部30の中心軸)に対して、顎部31に形成された溝36の180°反対側に設けられており、ベース部20から垂下する垂直部41と、垂直部41の先端からスリーブ部30の方向に突き出す水平部42とを有する。水平部42の上面には、ヒンジ回転軸Rからドア枠Dの開口面F上を径方向に延びる溝43が形成されている。図4(B)に示すように、この溝43と、スリーブ部30の顎部31に形成された溝36とは、ドア枠Dの開口面F上に位置する。溝43の両側の面44は、外方向に向かってやや上方向に傾斜している。なお、同面44は平坦な面でもよい。
垂直部41に設けられた空間46は、溝43の成形スライド型用の孔である。
次に、ドア板側のヒンジ部材(板側部材)50を説明する。
図5は、上部ヒンジのドア板側のヒンジ部材の構造を示す斜視図である。
図6(A)は、ドア板側のヒンジ部材の正面断面図、図6(B)は平面図である。
ドア板側のヒンジ部材50には、ドア枠側のヒンジ部材10の吊下係合部10Aと係合する被吊下係合部50Aと、ドア板側のヒンジ部材10の抵抗付与部10Bと係合する被抵抗付与部50Bと、が設けられている。
具体的な形状は、ヒンジ回転軸R周りの回動軸部60と、この回動軸部60を取り囲む、ヒンジ回転軸R周りの外スリーブ部70と、ドア板2に固定されるベース部80とを有する。回動軸部60の下端と外スリーブ部70の下端との間には、環状の底部61が形成されている。
ベース部80は、ドア板2を両側から挟む2枚のベース部材81からなる。各ベース部材81は、底部61から下方に垂下するように取り付けられている。各ベース部材81には、ドア板2と固定するための皿ネジを通す孔82が開けられている。
回動軸部60は、ドア枠側のヒンジ部材10の吊下係合部10Aと係合する被吊下係合部50Aであり、ドア枠側のヒンジ部材10のスリーブ部30に挿入される。回動軸部60の上端には、外方向に突出する突出部63が形成されている。この突出部63の下面には、ドア枠側ヒンジ部材10のスリーブ部30に形成されたカムスロープ35上を滑る又は溝36に落ち込む、カムスロープ係合凸部64が形成されている。
なお、突出部63の下方の底部61に形成された開口66は、突出部63の成形スライド型用孔である。
外スリーブ部70の上端には、外方向に突出する突出部71が形成されている。突出部71は、ドア板側ヒンジ部材10の抵抗付与部10Bと係合する被抵抗付与部50Bである。図6(B)に示すように、突出部71は、ヒンジ回転軸R(回動軸部60の中心軸)に対して、回動軸部60に設けられた突出部63の180°反対側に設けられている。突出部71の下面には、下方に突出する抵抗付与凸部72が設けられている。この抵抗付与凸部72は、ドア枠側ヒンジ部材10のL字状部40の水平部42に形成された抵抗付与用溝43に落ち込む。
次に、図1を参照して、ドア枠側のヒンジ部材(枠側部材)10とドア板側のヒンジ部材(板側部材)50とが組み立てられた状態を説明する。組み立て方法については後述する。
図1に示すように、板側部材50の回動軸部60は、枠側部材10のスリーブ部30に挿入される。そして、板側部材50の突出部71は、枠側部材10のスリーブ部30とL字状部40の垂直部41の間に位置する。ドア閉時においては、板側部材50の回動軸部60のカムスロープ係合凸部64は、枠側部材10のスリーブ部30の顎部31の上面の溝36に落ち込んでいる。つまり、ドア板2が、このカムスロープ係合凸部64で、ドア枠Dに固定された枠側部材10の顎部31に吊り下げられる。この状態において、回動軸部60の上方とドア枠側ヒンジ部材10のベース部20(ドア枠Dの上枠部材の下面)との間には空間が空いている。
そして、板側部材50の突出部71の抵抗付与凸部72は、枠側部材10のL字状部40の水平部42の抵抗付与用溝43に落ち込んでいる。この部分にも、ドア板2の荷重が一部かかっている。これらの凸部64、72は、各々が落ち込んでいる溝36、43に留まろうとするため、ドア板2は閉位置で安定する。
ここで、板側部材50の突出部71に設けた抵抗付与凸部72(被抵抗付与部50B)は、ヒンジ回転軸Rに対して、カムスロープ係合凸部64(被吊下係合部50A)よりも遠い位置に設けられているので、抵抗付与凸部72−ヒンジ回転軸R間のモーメントアームの長さD1が、カムスロープ係合凸部64−ヒンジ回転軸R間のモーメントアームの長さD2よりも大きくなる。この例では、約4〜5倍とすることができる。これらのことにより、ドア開抵抗トルクが大きくなり、ドア板2を閉位置に安定に維持できるとともに、耐風圧性を高めることができる。
ドア板2を押して前記抵抗に抗してヒンジ回転軸R周りに回動させると、板側部材50のカムスロープ係合凸部64は、スリーブ部30の顎部31の溝36から脱出してスロープ部35bに乗り上げ、スロープ部35bの傾斜に沿って円弧状に移動する。スロープ部35bは溝36から上方に傾斜しているので、板側部材50の回動軸部60は、枠側部材10のスリーブ30内を上昇し、ドア板2が回動しながら持ち上がる。また、板側部材50の突出部71に設けた抵抗付与凸部72は、枠側部材10のL字状部40の水平部42に設けた溝43から脱出してその両側の傾斜面44上を、ヒンジ回転軸Rに対して円弧上に移動する。
カムスロープ35の中心角度は、前述のように一般的なスイングドアのドア板の最大回動範囲角度以上に設定されているので、ドア板2を回動させた際に、板側部材50のカムスロープ係合凸部64が、枠側部材10のスロープ部35から外れてスリット32に落ち込むことはない。
また、ドア板2が最大回動位置まで回動したとき、回動軸部60の上面と、枠側部材10のベース部20の上面(ドア枠Dの上枠部材の下面)との間には、やや空間があく。この空間に油圧ダンパーを装着することもできる。油圧ダンパーを装着することにより、ドア板2がゆっくり閉まるという利点がある。
ドア板2の回動中にスロープ部35bの途中で手を離すと、ドア板2の自重により、カムスロープ係合凸部64がスロープ部35bを滑って最下部の溝36まで落下し、同溝36に落ち込む。そして、板側部材50の突出部71に設けた抵抗付与凸部72は、枠側部材10のL字状部40の水平部42の傾斜面44上を滑って、溝43に落ち込む。これにより、ドア板2が自動的に閉位置に戻る。
次に、枠側部材10と板側部材50の組み立て方法を説明する。
図7は、両ヒンジ部材の組み立て方法の一例を説明する図である。
まず、両部材10、50を、枠側部材10を上、板側部材50(ベース部は図示省略)を下にして、ヒンジ回転軸R上に並べる。そして、板側部材50の回動軸部60を、枠側部材10のスリーブ部30に下から挿入するが、この際、両部材10、50の円周方向位置を合わせて、回動軸部60の突出部63を、スリーブ部30のスリット32内に位置させる。そして、回動軸部60の突出部63をスリーブ部30のスリット32内を通して、回動軸部60をスリーブ部30内に挿入する。突出部63が、スリット32内を通って顎部31の上方に達した後、両部材を少し相対回動させると、突出部63に設けた凸部64は、顎部31の上面のスロープ部35に乗る。そして、板側部材50をヒンジ回転軸R周りに回動させると、やがて、板側部材50のカムスロープ係合凸部64、突出部71に設けた凸部72が、各々枠側部材10の溝36、43に落ち込む。
両部材10、50を、それぞれドア枠D、ドア板2に取り付ける方法の一例を説明する。
まず、前述のように両部材10、50を組み立てた後、図1に示すように、枠側部材10を、L字状部40をドア枠Dの側枠部材に当て、ベース部20をドア枠Dの上部材に当ててビスBで固定する。その後、板側部材50のベース部80にドア板2を固定する。
以上説明した実施形態の他に、次のようなものもありうる。
板側部材にカムスロープを設け、枠側部材にカムスロープ係合凸部を設けることもできる。また、抵抗付与部の溝を板側部材に設け、同溝にはまり込む被抵抗付与凸部を枠側部材に設けることもできる。
1 スイングドア 2 ドア板
3 上部ヒンジ 4 下部ヒンジ
10 ドア枠側ヒンジ部材(枠側部材)
10A 吊下係合部 10B 抵抗付与部
20 ベース部 21 孔
30 スリーブ部 31 顎部
32 スリット 35 カムスロープ
36 溝
40 L字状部 41 垂直部
42 水平部 43 溝
44 傾斜面 46 空間
50 ドア板側ヒンジ部材(板側部材)
50A 被吊下係合部 50B 被抵抗付与部
60 回動軸部 61 底部
63 突出部 64 カムスロープ係合凸部
66 開口
70 外スリーブ部 71 突出部
72 抵抗付与凸部
80 ベース部 81 ベース部材
82 孔

Claims (7)

  1. ドア板と、該ドア板をドア枠に回動可能に吊り下げるとともに閉位置にオートリターンさせる上部ヒンジと、を備えるスイングドアであって、
    前記ヒンジが、ドア枠側のヒンジ部材(枠側部材)、及び、ドア板側のヒンジ部材(板側部材)を具備し、
    前記枠側部材が、
    前記板側部材を回動可能に吊る吊下係合部と、
    前記吊下係合部よりもヒンジ回転軸の外側の位置に設けられている、ドア閉位置におけるドア開抵抗トルクを増大させる抵抗付与部と、を有し、
    前記板側部材が、
    前記枠側部材の吊下係合部と係合する被吊下係合部と、
    前記枠側部材の抵抗付与部と係合する被抵抗付与部と、を有することを特徴とするスイングドア。
  2. 前記吊下係合部又は被吊下係合部に、前記ヒンジ回転軸の両側方に沿って上向き又は下向きに延びる、両部の回動につれて前記ドア板を上下させるためのカムスロープが形成されているとともに、前記カムスロープの中央部に、閉位置において前記ドア板が落ち込むための溝が形成されており、
    前記抵抗付与部又は被抵抗付与部に、閉位置において前記ドア板が落ち込むための溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスイングドア。
  3. 前記枠側部材と前記板側部材とが、前記ドア板の使用時回動範囲外の相対角度において組み合わされ、次いで、両部材を、前記ドア板の使用時回動範囲内に回動させることによって組み立てられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイングドア。
  4. 前記枠側部材が、
    前記ドア枠に固定されるベース部と、
    該ベース部から垂下する、ヒンジ回転軸周りのスリーブ部と、
    該スリーブ部の内周面に形成された、平面視において一部を除き周状に張り出す顎部であって、その上面に前記カムスロープ及び溝が形成された顎部と、
    前記ベース部の前記スリーブ部から離れた位置から垂下する、垂直部と該垂直部の先端から前記スリーブ部方向に突き出す水平部とを有し、その水平部の上面に前記抵抗付与用溝が形成されたL字状部と、
    を具備し、
    前記板側部材が、
    前記ドア板に固定されるベース部と、
    該ベース部に設けられた、前記枠側部材のスリーブ部に挿入される、ヒンジ中心軸周りの回動軸部と、
    該回動軸部から外方向に突出し、前記カムスロープ上を滑る又は前記溝に落ち込む、カムスロープ係合凸部と、
    前記回動軸部から離れて設けられた、前記枠側部材のL字状部に形成された前記抵抗付与用溝に落ち込む、抵抗付与凸部と、
    を具備することを特徴とする請求項2又は3に記載のスイングドア。
  5. 前記板側部材と前記枠側部材とを組み立てる際、
    前記板側部材のカムスロープ係合凸部は、前記枠側部材の前記スリーブ部の内周面に形成された顎部の両端縁間のスリットを通って、該スリーブ部内に挿入され、その後前記両部材を相対回動させることにより、前記係合凸部が前記顎部のカムスロープ上に組み込まれることを特徴とする請求項4に記載のスイングドア。
  6. 前記板側部材と前記枠側部材とを組み立てる際、
    前記板側部材の抵抗付与凸部は、前記枠側部材のスリーブ部の、前記L字状部の反対側に位置し、その後前記両部材を相対回動させることにより、前記抵抗付与凸部が前記L字状部の抵抗付与用溝に落ち込むことを特徴とする請求項4又は5に記載のスイングドア。
  7. ドア板と、該ドア板をドア枠に回動可能に吊り下げるとともに閉位置にオートリターンさせる上部ヒンジと、を備えるスイングドアであって、
    前記ヒンジが、ドア枠側のヒンジ部材(枠側部材)、及び、ドア板側のヒンジ部材(板側部材)を具備し、
    前記枠側部材と前記板側部材とが、前記ドア板の使用時回動範囲外の相対角度において組み合わされ、
    次いで、両部材を、前記ドア板の使用時回動範囲内に回動させることによって組み立てられていることを特徴とするスイングドア。
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