JPH08189248A - グレビティヒンジ - Google Patents

グレビティヒンジ

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JPH08189248A
JPH08189248A JP71495A JP71495A JPH08189248A JP H08189248 A JPH08189248 A JP H08189248A JP 71495 A JP71495 A JP 71495A JP 71495 A JP71495 A JP 71495A JP H08189248 A JPH08189248 A JP H08189248A
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hinge
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door
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各部の寸法が大きくなるような難点を生じさせ
ることなく、扉の自重を利用した扉の開閉動作を所望の
状態に設定できるようにする。 【構成】上下一対の筒状体10a,10b内に傾斜カム
機構を形成するブッシュ2a,2bが挿入されているグ
レビティヒンジであって、上記一対の筒状体10a,1
0bのうち少なくとも一方の後部には、この筒状体10
a,10b内に挿入されるブッシュ2a,2bの後端部
と対面するようにプラグ3a,3bが配置されて回転止
め装着され、このプラグ3a,3bが装着された筒状体
10a,10b内に挿入されているブッシュ2a,2b
の後端部は、このブッシュ2a,2bの周方向の角度を
複数の角度位置のいずれかから選択して固定できるよう
に上記プラグ3a,3bに係合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、グレビティヒンジ、
さらに詳しくは、扉の自重を利用して扉の閉動作または
開動作を行わせる用途に用いられるグレビティヒンジに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のグレビティヒンジとして
は、たとえば図9に示すようなものがある。この従来の
ものは、蝶番として構成されたものであり、取付板11
a,11bを備えた上下一対の筒状体10c,10dの
内部には、ブッシュ2c,2dが嵌入固着されている。
また、これらの各ブッシュ2c,2dには、相互に嵌合
する軸体21と孔部22が設けられているとともに、相
互に対面して接触する一対の傾斜カム面23c,23d
が設けられている。
【0003】このようなグレビティヒンジでは、たとえ
ば上側の取付板11aを扉に取付け、また下側の取付板
11bを壁面に取付けた状態において、扉を開けること
により上側の筒状体10cを回転させると、傾斜カム面
23c,23dどうしの接触によるガイド作用によって
上側の筒状体10cを上昇させることができる。そし
て、この状態で扉から手を離したときには、扉の自重に
よって上側の筒状体10cに下降力を生じさせて、扉を
閉じる方向に回転させることができる。したがって、た
とえば扉が開放状態のまま放置されるといったことを防
止できる。
【0004】一方、上記のようなグレビティヒンジで
は、実際の使用条件を考慮して上下一対の傾斜カム面2
3c,23dの向き(周方向の角度)を設定する必要が
ある。すなわち、たとえば、自重によって扉を全閉させ
たい場合には、扉が全閉となったときに上側の傾斜カム
面23cが下側の傾斜カム面23dの最も低い箇所まは
たその付近に当接する必要がある。扉が全閉となる以前
の時期において上側の傾斜カム面23cが下側の傾斜カ
ム面23dの最も低い箇所に到達したのでは、扉がそれ
以上閉まらなくなるという不具合が発生する。
【0005】そこで、従来では、このような不具合を解
消する手段として、筒状体10c,10dの各先端部に
キャップ状のフランジ部材50を外嵌装着し、このフラ
ンジ部材50とブッシュ2c,2dのそれぞれに形成さ
れたフランジ部51との両者に、相互に係合可能な凹部
52aおよび凸部52bを形成していた。このような構
成によれば、傾斜カム面23c,23dの向きが不適切
な場合には、ブッシュ2c,2dを筒状体10c,10
dから少し抜いて凹部52aと凸部52bとの係合を解
除することにより、これらブッシュ2c,2dを回転さ
せることができ、これにより傾斜カム面23c,23d
の向きを変更することができる。また、その後はこれら
ブッシュ2c,2dを筒状体10c,10d内に再度嵌
入し、各フランジ部51をフランジ部材50に係合させ
ることにより、これらブッシュ2c,2dの回転止めを
図ることができる。
【0006】また、従来では、上記手段とは異なり、た
とえば図10に示すように、キャップ状のフランジ部材
55を筒状体10c,10dのそれぞれの内部に嵌入さ
せることによって、このフランジ部材55とブッシュ2
c,2dに形成された各フランジ部51とを凹部52a
および凸部52bを介して相互に係合させる手段も採用
されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の前者の図9に示すものでは、上下一対の筒状体10
c,10dのそれぞれに、これらよりも大径のフランジ
部材50を嵌合装着させているために、このフランジ部
材50が設けられている部分の外径寸法Dが大きくな
る。したがって、扉などの取付けに際して小型化が要請
される蝶番などのヒンジとしては好ましいものではな
く、その使い勝手が悪くなるという難点があった。ま
た、フランジ部材50が筒状体10c,10dから部分
的に突出しており、その見栄えも悪いものとなってい
た。
【0008】一方、上記従来の後者の図10に示すもの
では、フランジ部材55が筒状体10c,10dから大
きく突出していないものの、このフランジ部材55は、
ブッシュ2c,2dに外嵌した状態で筒状体10c,1
0d内に嵌入されている。したがって、筒状体10c,
10dの外径D1は、フランジ部材55を嵌入させる分
だけ大きくする必要が生じ、筒状体10a,10bの全
体が大きくなる。その結果、やはり上記従来の前者のも
のと同様に、小型化が要請されるヒンジとしては好まし
くなく、その使い勝手が悪いという難点があった。
【0009】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、グレビティヒンジの各部の寸法
が大きくなるような難点を生じさせることなく、扉の自
重を利用した扉の閉動作または開動作を所望の状態に適
切に設定できるようにすることをその課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0011】すなわち、本願発明は、上下一対の筒状体
内にそれぞれブッシュが挿入され、各ブッシュの相互に
対向する先端部には、上記一対の筒状体を互いに相対回
転可能に連結すべく相互に嵌合する軸体と孔部が設けら
れているとともに、上記一対の筒状体が相対回転すると
きにこれら一対の筒状体を上下方向に移動ガイドする傾
斜カム面を有する傾斜カム機構が形成されているグレビ
ティヒンジであって、上記一対の筒状体のうち少なくと
も一方の後部には、この筒状体内に挿入されるブッシュ
の後端部と対面するようにプラグが配置されて回転止め
装着されており、このプラグが装着された筒状体内に挿
入されているブッシュの後端部は、このブッシュの周方
向の角度を複数の角度位置のいずれかから選択して固定
できるように、上記プラグに係合していることを特徴と
している。
【0012】本願発明に係るグレビティヒンジにおい
て、上記ブッシュの後端部とプラグとを係合させる手段
としては、請求項2に記載の通り、上記ブッシュの後端
部と上記プラグとの双方のうち、一方には、断面正多角
形状の凸状部を設けるとともに、他方には、その凸状部
と嵌合する正多角形状の凹状部を設ける手段を採用する
ことができる。
【0013】また、本願発明に係るグレビティヒンジ
は、請求項3に記載の通り、上記一対の筒状体にネジ挿
通孔を備えた取付板をそれぞれ連設することにより、全
体を蝶番として構成することができる。
【0014】
【発明の作用および効果】本願発明に係るグレビティヒ
ンジにおいては、ブッシュを筒状体から抜くなどして、
このブッシュの後端部とこの後端部に対面するプラグと
の係合状態を解除させれば、このブッシュをその周方向
に回転させることができ、これによりブッシュの各先端
部によって形成される傾斜カム機構の傾斜カム面の向き
(周方向の角度)を変更することができる。そして、そ
の後このブッシュを筒状体に再度挿入させて、このブッ
シュの後端部をプラグに係合させれば、上記傾斜カム面
の向きを先に設定されていた向きとは異なる向きに変更
させて固定させることができる。したがって、扉の開閉
条件などに応じて傾斜カム面の向きを任意に変更するこ
とができ、扉の自重を利用しての扉の閉動作または開動
作を所望の状態に適切に設定することが可能となる。
【0015】一方、上記傾斜カム面の向きを固定させる
ための構造としては、ブッシュの後端部を筒状体の後部
に装着されてそのブッシュの後端部に対面するプラグに
係合させており、これらブッシュの後端部とプラグと
は、グレビティヒンジの組立使用の際に、何れも筒状体
の内部において対面配置されるものである。また、プラ
グは筒状体の後部に装着されているものの、このプラグ
を筒状体の外径よりも大径に形成する必要もない。
【0016】したがって、従来とは異なり、筒状体より
も大径の部材を筒状体の外部に突出させたり、あるいは
筒状体自体を大型化させるような必要はなく、グレビテ
ィヒンジ全体の見栄えを良好にし、また全体の小型化も
図れる。その結果、狭いスペースでの扉の取付けなども
適切に行うことができ、その使い勝手を良好にできると
いう優れた効果が得られる。
【0017】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0018】図1は、本願発明に係るグレビティヒンジ
の一例を示す断面図である。図2はその分解斜視図、図
3は図1のX−X線断面図である。
【0019】図1において、このグレビティヒンジは、
グレビティ蝶番として形成されたものであり、上下のヒ
ンジ体1A,1Bから構成されている。具体的には、上
下一対の筒状体10a,10b、これら筒状体10a,
10bに連設された取付板11a,11b、上記各筒状
体10a,10b内に嵌入されたブッシュ2a,2b、
および上記各筒状体10a,10bの一端部に嵌合装着
されたキャップ状のプラグ3a,3bとを備えて構成さ
れている。
【0020】上記一対の筒状体10a,10bおよび取
付板11a,11bは、たとえば金属板をプレス加工し
て形成されている。ただし、本願発明はこれに限定され
ず、たとえば金属製パイプで形成された筒状体10a,
10bに金属板を溶接するなどして製作してもよい。な
お、上記取付板11a,11bにはネジ挿通孔12が適
宜設けられている。
【0021】上記ブッシュ2a,2bは、たとえば耐摩
耗性に優れた合成樹脂製である。これら一対のブッシュ
2a,2bの相互に対面し合う先端部20a,20bの
うち、一方の先端部20bには軸体21が上方へ突出し
て設けられている。この軸体21はたとえば金属製であ
り、ブッシュ2bをインサート成形することによってこ
のブッシュ2bとの一体化が図られている。他方の先端
部20aには、上記軸体21が嵌入する孔部22が設け
られており、この孔部22に上記軸体21が嵌入される
ことにより、一対のブッシュ2a,2bどうし、ひいて
は上下のヒンジ体1A,1Bどうしが相対回転可能に連
結されている。
【0022】上記ブッシュ2a,2bの各先端部20
a,20bには、傾斜カム面23a,23bが形成され
ており、これにより傾斜カム機構が構成されている。こ
の傾斜カム機構の傾斜カム面23a,23bは、上下の
ヒンジ体1A,1Bどうしが相対回転を行うときに、一
方を他方に対して昇降ガイドさせるためのものであり、
たとえば図2に示すように、これらは何れもブッシュ2
a,2bの軸長方向に対して一定方向に傾斜した直面状
のカム面として形成されている。ただし、本願発明はこ
れに限定されず、傾斜カム面23a,23bを他の形状
に形成してもよいことは言うまでもない。また、ブッシ
ュ2a、2bの双方に傾斜カムを設ける必要もない。た
とえば一方のブッシュ2aに傾斜カムを設けるととも
に、他方のブッシュ2bにはこの傾斜カムに当接するカ
ムフォロアを設け、これによって1組の傾斜カム機構を
構成してもよい。
【0023】また、上記ブッシュ2a,2bのそれぞれ
の後端部には、これら各ブッシュ2a,2bよりも小径
の凸状部24a,24bが設けられている。これらの凸
状部24a,24bは、たとえばその断面形状が正六角
形状に形成された六角柱形状である。
【0024】上記ブッシュ2a,2bは、それらの各先
端部20a,20bに形成されたフランジ部25a,2
5bが筒状体10a,10bの各先端部に当接するよう
に筒状体10a,10b内へそれぞれ嵌入されている。
ただし、これらのブッシュ2a,2bは、筒状体10
a,10bから抜き外しできるように筒状体10a,1
0bに対して挿脱自在である。
【0025】上記プラグ3a,3bは、たとえば合成樹
脂製であり、筒状体10a,10bの各後端部に当接す
る鍔部30a,30bの一側面に筒状体10a,10b
内へ嵌入可能な突出部31a,31bを形成したもので
ある。そして、これらの各突出部31a,31bの側面
には、上記凸状部24a,24bとそれぞれ嵌合する正
六角形状の凹状部34a,34bが設けられている(図
3参照)。これらプラグ3a,3bのそれぞれは、筒状
体10a,10bに対して回転止めされている。この回
転止め手段としては、たとえば接着剤を用いてプラグ3
a,3bを筒状体10a,10bに接着固定する手段、
あるいはプラグ3a,3bに適当な突起を設けて、この
突起を筒状体10a,10bに形成した凹部に係合させ
るなどの種々の手段を採用することができる。
【0026】上記構成のグレビティヒンジは、たとえば
上側の取付板11aを扉Tに取付け、また下側の取付板
11bを壁面Hあるいはその他のパネル材や枠材などの
固定部材へ取付けて使用される。また、このような使用
時においては、筒状体10a,10bに回転止めされた
プラグ3a,3bの各凹状部34a,34b内に、これ
と同様な断面形状の凸状部24a,24bが嵌入してい
るために、これら凸状部24a,24bを有するブッシ
ュ2a,2bは筒状体10a,10bのそれぞれに対し
て回転止めされた状態となっている。
【0027】したがって、扉Tが開放され、上側のヒン
ジ体1Aが回転されたときには、通常のグレビティヒン
ジと同様に、上側のヒンジ体1Aのブッシュ2aに形成
されている傾斜カム面23aを下側の固定されたヒンジ
体1Bの傾斜カム面23bに相対して回転させることが
でき、これらの傾斜カム面23a,23bのガイド作用
によって上側のヒンジ体1Aを上昇させることができ
る。そして、この上昇状態において、扉Tから手を離す
と、扉Tの自重が上側のヒンジ体1Aを下降させる力と
して作用するため、この下降力、ならびに傾斜カム面2
3a,23bのガイド作用によって上側のヒンジ体1A
を先とは逆方向に回転させ、扉Tの閉動作を行わせるこ
とができる。
【0028】ところで、上記のような扉Tの閉動作を行
わせる場合には、扉Tに対する取付板11aの取付角度
や、壁面Hに対する取付板11bの取付角度などに応じ
て傾斜カム面23a,23bの向きを種々調整しなけれ
ばならない場合がある。また、たとえば図4において、
扉Tが180度の角度範囲の何れの角度範囲にあっても
常に扉Tを矢印aに沿う扉閉方向へ動作させたい場合が
あり、この場合にはたとえば扉Tの全閉時に傾斜カム面
23a,23bの各最下端面どうしが当接するととも
に、扉Tの全開時には上側の傾斜カム面23aの最下端
面が下側の傾斜カム面23bの最上端面に当接するよう
に設定する必要がある。
【0029】さらに、これとは異なり、たとえば扉Tの
開放角度が所定の角度α以内のときには矢印a方向の扉
閉動作を行わせる一方で、その開放角度がαを超えたと
きには矢印bに沿う扉開動作を行わせたい場合もある。
この場合には、たとえば扉Tの開放角度がαのときに、
上側の傾斜カム面23aの最下端面が下側の傾斜カム面
23bの最上端面に当接するように設定する必要があ
る。
【0030】本実施例において、上記したような使用条
件に応じての傾斜カム面23a,23bの向きの変更を
行うには、まず図5に示すように、筒状体10bからブ
ッシュ2bを抜き、このブッシュ2bの凸状部24bと
プラグ3bの凹状部34bとの嵌合状態を解除させれば
よい。ブッシュ2bの全長を筒状体10bから抜く必要
はない。このように上記凸状部24bと凹状部34bと
の嵌合状態を解除すれば、もはやブッシュ2bは筒状体
10bに対して回転自在であり、このブッシュ2bに形
成された傾斜カム面23bの周方向の向きを容易に変更
することが可能である。そして、この傾斜カム面23b
を向きを変更したまま、再度このブッシュ2bを筒状体
10b内に挿入することにより、その凸状部24bをプ
ラグ3bの凹状部34bに嵌合させることができる。
【0031】これら凸状部24bと凹状部34bとは正
六角形状であるから、傾斜カム面23bの向きを60度
ずつ変更することが可能である。また、他方の上側の傾
斜カム面23aの向きの変更も、上記同様に、やはりブ
ッシュ2aの凸状部24aとプラグ3aの凹状部34a
との嵌合状態を解除して、ブッシュ2aを回転させるこ
とにより行うことができる。
【0032】このようにして、傾斜カム面23a,23
bの双方または何れか一方の向きを変更すれば、扉Tの
閉動作または開動作を所望の状態に適切に設定すること
が可能となる。なお、このような設定が完了した後にお
いて、扉Tの開閉動作をもはや変更する必要がない場合
には、たとえば接着剤を用いてブッシュ2a,2bを筒
状体10a,10bに接着するなどして、ブッシュ2
a,2bを筒状体10a,10bから抜き外しできない
ようにしてもよい。
【0033】上記構造のグレビティヒンジでは、プラグ
3a,3bは筒状体10a,10bの外径と略同一径に
形成されている。また、このプラグ3a,3bとブッシ
ュ2a,2bとは互いに対面配置した状態で筒状体10
a,10b内に嵌入されているために、この筒状体10
a,10bの内径を不必要に大きくする必要もない。さ
らには、上下一対のブッシュ2a,2bの先端部に形成
されたフランジ部25a,25bを筒状体10a,10
bよりも大径に形成する必要もない。したがって、この
グレビティヒンジでは、全体を小型に形成でき、また筒
状体10a,10bの外周に不体裁に突出する部材も存
在しないため、その外観体裁を良好にできることとな
る。
【0034】なお、上記実施例では、上下一対のブッシ
ュ2a,2bに形成された傾斜カム面23a,23bの
向きを双方ともに変更できるようにしたが、本願発明は
必ずしもこれに限定されない。上下一対の筒状体10
a,10bのうち、何れか一方にのみプラグ3aまたは
3bを設けることによって、一対のブッシュ2a,2b
のうち一方のブッシュに形成された傾斜カム面のみの向
きを変更できるようにしてもよい。この場合であって
も、一方の傾斜カム面の向きの変更によって、扉の開閉
動作を所望の状態に変更設定することが可能である。
【0035】また、上記実施例では、ブッシュ2a,2
bの後端部に形成された凸状部24a,24bとこれに
嵌合するプラグ3a,3bの凹状部34a,34bを正
六角形状に形成しているが、本願発明はこれら各部の具
体的な形状も限定されない。本願発明では、凸状部24
および凹状部34を、たとえば図6(a)に示すように
相互に嵌合する正八角形状に形成してもよい他、これ以
外の正多角形に形成してもよい。さらには、同図(b)
に示すように多数の凹凸部を有する形状(断面歯車状の
ものなど)に形成してもよい。また、これら以外の非円
形状の形状に形成してよい(なお、図6以降の各図につ
いては、先の第1実施例と同一部位は同一符号で示
す)。要は、ブッシュの後端部が、このブッシュの周方
向の角度を複数の角度位置のいずれかから選択して固定
できるように、上記プラグに係合された構造であればよ
い。ブッシュの後端部に設けられる凸状部とプラグに設
けられる凹状部とは必ずしも同一形状でなくてもよい。
なお、本願発明では、これらの凸状部および凹状部を多
角形状に形成するほど、傾斜カム面の向きを小ピッチで
変更することができる利点が得られる。
【0036】さらに、上記実施例では、ブッシュの後端
部に凸状部を設け、プラグに凹状部を設けているが、本
願発明はやはりこれに限定されない。たとえば図7に示
すように、ブッシュ2bの後端部に凹状部34cを形成
し、プラグ3bに凸状部24cを形成してもよい。
【0037】また、本願発明に係るグレビティヒンジ
は、グレビティ蝶番以外のヒンジとして構成することも
可能である。すなわち、たとえば図8に示すように、ブ
ッシュ2aやプラグ3aを有する筒状体10aを、扉T
aに埋設するなどして取付けるとともに、ブッシュ2b
やプラグ3bを有する筒状体10bを固定壁面Haに埋
設するなどして取付けることによって、扉Taの回動動
作を行わせるようにしてもよい。
【0038】その他、本願発明に係るグレビティヒンジ
の各部の具体的な構成は種々に設計変更自在である。ま
た、その具体的な用途も限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るグレビティヒンジの一例を示す
断面図。
【図2】図1に示すグレビティヒンジの分解斜視図。
【図3】図1のX−X線断面図。
【図4】図1に示すグレビティヒンジを使用する状態の
説明図。
【図5】グレビティヒンジの傾斜カム面の向きの調整を
行う状態の一例を示す断面図。
【図6】(a),(b)は本願発明に係るグレビティヒ
ンジの凸状部および凹状部の他の例を示す断面図。
【図7】本願発明に係るグレビティヒンジの凸状部およ
び凹状部の他の例を示す断面図。
【図8】本願発明に係るグレビティヒンジの他の例を示
す断面図。
【図9】従来のグレビティヒンジの一例を示す断面図。
【図10】従来のグレビティヒンジの他の例を示す断面
図。
【符号の説明】
2a,2b ブッシュ 3a,3b プラグ 10a,10b 筒状体 11a,11b 取付板 12 ネジ挿通孔 20a,20b 先端部 21 軸体 22 孔部 23a,23b 傾斜カム面 24,24a〜24c 凸状部 34,34a〜34c 凹状部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対の筒状体内にそれぞれブッシュ
    が挿入され、各ブッシュの相互に対向する先端部には、
    上記一対の筒状体を互いに相対回転可能に連結すべく相
    互に嵌合する軸体と孔部が設けられているとともに、上
    記一対の筒状体が相対回転するときにこれら一対の筒状
    体を上下方向に移動ガイドする傾斜カム面を有する傾斜
    カム機構が形成されているグレビティヒンジであって、 上記一対の筒状体のうち少なくとも一方の後部には、こ
    の筒状体内に挿入されるブッシュの後端部と対面するよ
    うにプラグが配置されて回転止め装着されており、 このプラグが装着された筒状体内に挿入されているブッ
    シュの後端部は、このブッシュの周方向の角度を複数の
    角度位置のいずれかから選択して固定できるように、上
    記プラグに係合していることを特徴とする、グレビティ
    ヒンジ。
  2. 【請求項2】 上記ブッシュの後端部と上記プラグとの
    双方のうち、一方には、断面正多角形状の凸状部が設け
    られているとともに、他方には、その凸状部と嵌合する
    正多角形状の凹状部が設けられている、請求項1に記載
    のグレビティヒンジ。
  3. 【請求項3】 上記一対の筒状体にはネジ挿通孔を備え
    た取付板がそれぞれ連設され、全体が蝶番として構成さ
    れている、請求項1または2に記載のグレビティヒン
    ジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001207476A (ja) * 2000-01-25 2001-08-03 Hitachi Constr Mach Co Ltd 軸受装置
JP2003307242A (ja) * 2002-01-02 2003-10-31 Meritor Light Vehicle Technology Llc 螺旋巻き積層ブッシュ
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US20220106824A1 (en) * 2019-01-11 2022-04-07 Sugatsune Kogyo Co., Ltd. Hinge device

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