JP2010163049A - 車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動変速機が搭載されている車両において、シフトフィーリングを改善することができる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】車両は、車両の移動速度の増大を抑制するブレーキを作動させるブレーキアクチュエータ108と、パーキングおよび非パーキングの切換を指示するためのシフトレバー114と、シフトレバー114によって与えられるパーキング指示に応じてパーキングギヤの回転軸を固定するパーキングポールとを含む。パーキングポールには、パーキングギヤの歯とパーキングポールの凸部が当ってしまうような固定が有効に働かない角度が存在する。制御装置は車両が移動してパーキングポールによる固定が有効に働くようになるまでの間はブレーキアクチュエータ108に車両の移動速度の増大を抑制させる。
【選択図】図1
【解決手段】車両は、車両の移動速度の増大を抑制するブレーキを作動させるブレーキアクチュエータ108と、パーキングおよび非パーキングの切換を指示するためのシフトレバー114と、シフトレバー114によって与えられるパーキング指示に応じてパーキングギヤの回転軸を固定するパーキングポールとを含む。パーキングポールには、パーキングギヤの歯とパーキングポールの凸部が当ってしまうような固定が有効に働かない角度が存在する。制御装置は車両が移動してパーキングポールによる固定が有効に働くようになるまでの間はブレーキアクチュエータ108に車両の移動速度の増大を抑制させる。
【選択図】図1
Description
この発明は、車両の制御装置に関し、特に車両をパーキング状態に移行させる際の制御に関する。
特開2002−295657号公報(特許文献1)には、車両が傾斜している状態でパーキング解除する際に、大きな音やシフトショックなどが発生することが開示されている。すなわち、坂路でシフトレバーをパーキングポジションに設定する際に、路面の傾斜および自重によりパーキングギヤに負荷がかかった状態となる。このためパーキングギヤの設計は、比較的強度を高く設定しているのが通例である。
自動変速機が搭載されている車両のシフトフィーリングは、自動変速機に必須の機能である駐車機構によって大きな影響を受ける。この駐車機構は、車両が坂路にある場合でも確実に駐車できるよう設計する必要がある。このため駐車機構の要求仕様が厳しく設定されており、結果的にシフトレバーのシフト荷重が大きな設定とならざるを得ない。
この発明の目的は、シフトフィーリングを改善することができる車両の制御装置を提供することである。
本発明による車両の制御装置は、車両の移動速度の増大を抑制する抑制手段と、車両の移動に連動して回転する回転軸と、パーキングおよび非パーキングの切換を指示する指示手段と、指示手段によって与えられるパーキング指示に応じて回転軸を固定する固定手段とを含む車両の制御装置であって、上記固定手段には、回転軸の回転角度において固定が有効になる角度と固定が有効に働かない角度とが存在する。そして、本車両の制御装置は、パーキング指示に応じて固定手段による固定が有効に働くまでの間は抑制手段に車両の移動速度の増大を抑制させる。
好ましくは、抑制手段は、回転軸に連動して回転するいずれかの軸に設けられたブレーキを含む。
より好ましくは、上記ブレーキは、車輪の軸に設けられた電子制御ブレーキ若しくはパーキングブレーキ、または自動変速機内部のブレーキである。
好ましくは、制御装置は、坂路の勾配が大きいほど、または車両の重量が大きいほど抑制手段に車両移動速度の抑制度合を強めるように指示する。
本発明によれば、車両のシフトフィーリングの改善またはシフトに関連する部品の小型化を図ることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両の全体構成を示す図である。この車両は、FF(Front engine Front drive)車両である。なお、本実施の形態に係る自動変速機の制御装置を搭載した車両は、FF以外の車両であってもよい。
図1を参照して、車両は、エンジン102と、自動変速機104と、ドライブシャフト120,122と、前輪124,126と、ブレーキブースタ136と、マスタシリンダ106と、ブレーキアクチュエータ108と、ブレーキ油圧回路110と、ブレーキ機構112と、ECU(Electronic Control Unit)100とを含む。
エンジン102は、インジェクタ(図示せず)から噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。なお、エンジン102の代わりに回転電機などを用いてもよい。
自動変速機104は、トルクコンバータと、プラネタリーギヤユニット3000とを含む。プラネタリーギヤユニット3000には、クラッチおよびブレーキなどの複数の摩擦係合要素が設けられる。それぞれの要素における係合力はECU100からの制御信号に基づいて油圧回路4000により制御される。それぞれの要素における係合力が変化することにより、所望のギヤ段が形成され、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。自動変速機104の出力ギヤは、ディファレンシャルギヤと噛合っている。
また、自動変速機104には、一方端がシフトレバー114に連結されたシフトケーブルが接続されており、シフトレバー114の操作に連動してシフトケーブルが動作することによってシフトの切換が行なわれる。
ディファレンシャルギヤにはドライブシャフト120,122がスプライン嵌合などによって連結されている。ドライブシャフト120,122を介して、左右の前輪124,126に動力が伝達される。
ドライブシャフト122の前輪126側の一方端には、ブレーキディスク138が設けられる。ブレーキディスク138には、ブレーキ機構112が設けられる。ブレーキ機構112は、ホイールシリンダを有し、ホイールシリンダは、ブレーキパッド(図示せず)を介してブレーキディスク138を挟み込むように設けられる。ブレーキ機構112は、ブレーキ油圧回路110の一方端に接続され、ブレーキ油圧回路110内の油圧が上昇すると、ホイールシリンダにかかる油圧が上昇する。油圧の上昇に応じて、ホイールシリンダがブレーキパッドを介してブレーキディスク138を挟み込む力が増加する。ブレーキパッドとブレーキディスク138との間に生じる摩擦力が増加すると、前輪126の回転が制限される。したがって、ブレーキ機構112における油圧が上昇すると、車両には、上昇した油圧に応じた制動力が発生する。なお、ブレーキ機構112は、車両の4つの車輪の各々に設けられるが、図1では代表して1つが示されている。また、本実施の形態において、ブレーキ機構112は、ディスクブレーキであるとして説明したが、たとえば、ドラムブレーキであってもよい。
マスタシリンダ106は、ブレーキ油圧回路110の他方端に接続される。マスタシリンダ106は、内部にピストン(図示せず)が設けられている。そして、ブレーキブースタ136からの入力に応じて、ピストンが移動することにより、マスタシリンダ106内の油圧が上昇し、それに応じて、ブレーキ油圧回路110内の油圧が上昇する。
ブレーキブースタ136は、エンジン102の運転時の吸気側の負圧を利用して、ブレーキペダル132に入力された踏力を倍力させて、マスタシリンダ106に伝達する。なお、ブレーキブースタ136の構造、作用については、周知の技術であるため詳細な説明はここでは行なわない。
マスタシリンダ106とブレーキ油圧回路110とは、ブレーキアクチュエータ108を介して接続される。ブレーキアクチュエータ108は、電磁弁と電動ポンプとを含む。ブレーキアクチュエータ108は、ECU100からの制御信号を受信して、電磁弁と電動ポンプとを作動させて、ブレーキ油圧回路110内の液圧を上昇させたり下降させたりする。ブレーキ油圧回路110は、ブレーキアクチュエータ108からブレーキ機構112に接続され、内部にブレーキ液が充填される液体通路(配管)である。
ECU100には、車速センサ118と、ブレーキペダル132に設けられたストップランプスイッチ130と、マスタシリンダ106の液圧センサ128と、Gセンサ140とがハーネスなどを介して電気的に接続されている。
車速センサ118は、ドライブシャフト120の回転数から車両の速度を検知し、車速を表わす信号をECU100に送信する。車速センサ118は、車両の各車輪に設けられる。
ポジションスイッチ116は、シフトレバー114の位置を検知する。ポジションスイッチ116は、シフトレバー114の位置を表す信号をECU100に送信する。
ストップランプスイッチ130は、ブレーキペダル132のオン/オフ状態を検知し、検知結果を表す信号をECU100に送信する。なお、ストップランプスイッチ130の代わりに、ブレーキペダル132のストローク量を検知するストロークセンサを設けてもよい。
液圧センサ128は、マスタシリンダ106内部の液圧(ブレーキマスタシリンダ圧P)を検知し、液圧を表わす信号をECU100に送信する。
Gセンサ140は、車両が走行あるいは停止する路面勾配の傾斜度Gを表わす信号をECU100に送信する。
ECU100は、車速センサ118、ポジションスイッチ116、ストップランプスイッチ130、液圧センサ128およびGセンサ140などから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の状態となるように、機器類を制御する。本実施の形態に係る自動変速機の制御装置は、ECU100により実現される。
図2は、自動変速機104内のシフト切換機構248の構成を示す図である。以下、シフトポジションは、Pポジション、非Pポジション(R、N、Dの各ポジションを含み、さらにDポジションに加えて1速固定のD1ポジションや、2速固定のD2ポジションを含んでも良い)とを含む。
シフト切換機構248は、レバー242により回転されるシャフト202、シャフト202の回転に伴って回転するディテントプレート200、ディテントプレート200の回転に伴って動作するパーキングロッド204、図示しない変速機の出力軸に固定されたパーキングギヤ208、パーキングギヤ208をロックするためのパーキングポール206、ディテントプレート200の回転を制限してシフトポジションを固定するディテントスプリング210およびころ212を含む。ディテントプレート200は、レバー242により駆動されてシフトポジションを切換える。
なお、図2の斜視図においては、ディテントプレート200の谷(Pポジション位置)しか示していないが、実際には図2の拡大平面図に示すように、ディテントプレート200には、D、N、R、Pの4つのポジションに対応する4つの谷が存在する。なお、以下においては、D、N、Rの各ポジションを(まとめて)非Pポジションとして、Pポジションと非Pポジションとの切換について説明する。
図2は、シフトポジションが非Pポジションであるときの状態を示している。この状態では、パーキングポール206がパーキングギヤ208をロックしていないので、車両の駆動軸の回転は妨げられない。この状態からレバー242によりシャフト202を時計回り方向に回転させると、ディテントプレート200を介してパーキングロッド204が図2に示す矢印Aの方向に押され、パーキングロッド204の先端に設けられたテーパ状のカム214によりパーキングポール206が図2に示す矢印Bの方向に押し上げられる。ディテントプレート200の回転に伴ってディテントプレート200の頂部に設けられた2つの谷のうちの一方、すなわち非Pポジション位置220にあったディテントスプリング210のころ212は、山222を乗り越えて他方の谷、すなわちPポジション位置224へ移る。ころ212は、その軸方向に回転可能にディテントスプリング210に設けられている。ころ212がPポジション位置224に来るまでディテントプレート200が回転したとき、パーキングポール206は、パーキングポール206の突起部分がパーキングギヤ208の歯部間に嵌合する位置まで押し上げられる。これにより、車両の駆動軸が機械的に固定され、シフトポジションがPポジションに切り換わる。
シャフト202は、先端に取付けられたレバー242がシフトケーブルによって操作されることに応じて回転する。このシフトケーブルは、シフトレバーに連結されている。したがって、シフトレバーを操作するとシャフト202が回転する。
なお、図2において、ポジションスイッチ116によって検知されたシフトレバー114の位置を表す信号に従って、電気制御によりシフトを切換えるシフトバイワイヤ機構を採用する場合には、シャフト202をレバー242に代えてモータで回転させるようにしてもよい。
この駐車機構は、運転手がシフトレバーを操作することでパーキングロッド204の先端のカム214がパーキングポール206を押上げてパーキングギヤ208と噛み合うことで車両を動かないようにしている。
パーキングギヤ208の凸部とパーキングポール206の先端部が当るようなパーキングギヤの回転角のときにはパーキングギヤ208とパーキングポール206とは噛み合うことができない。このような場合を非噛み合い時という。非噛み合い時では、パーキングギヤが少し回転したとき、すなわち車両が少し動いたときにパーキングポール206が噛み合い位置に押上げられるようカムスプリング216が設けられている。このような機構を待ち機構という。
坂路においては運転手がフットブレーキを離した際に車両が加速していくため、ある程度の坂路でも待ち機構により確実に噛み合いが可能となるようにカムスプリング216の諸元(荷重特性またはバネ定数)は決められている。この非噛み合い時の角度位相関係でシフトレバーをパーキング位置に動かすためには、通常のシフト荷重に追加してカムスプリング216を縮める必要があるため、シフトレバーを動かすのにさらに重く感じることになる。
必要なカムスプリング荷重は車両重量や、ギヤ比、タイヤサイズに応じて変わる。このため、基本的には一番厳しい条件で駐車機構が設計される必要がある。カムスプリング荷重を弱くすればシフトフィーリングは改善するが、駐車機構の要件から簡単にカムスプリング216の荷重を小さくすることはできない。
そこで、本実施の形態では、従来坂路においてずり下がりの防止などに用いられているヒルホールド制御を応用して、坂路駐車時(ドライバがシフトレバーをパーキング位置に設定してフットブレーキを離すとき)に一定時間フットブレーキの油圧を残すように制御を行なう。この際の坂路勾配の判定はヒルホールド制御と同様のものを使用すればよい。
図3は、本実施の形態においてECU100が実行する制御を説明するためのフローチャートである。本フローチャート中の各ステップについては、ECU100に予め格納されたプログラムを所定周期で実行することによって実現される。あるいは、一部のステップについては、専用のハードウェア(電子回路)を構築して処理を実現することも可能である。
図3を参照して、まず処理が開始されるとステップS1においてECU100は、道路勾配を検出する。この道路勾配の検出は、たとえば、図1のGセンサ140を用いて行なうことができる。
続いてステップS2においてヒルホールド制御中であるか否かが判断される。ヒルホールド制御とは、たとえばドライバが坂路においてブレーキを踏んで車両を停車させた後ブレーキを離した場合などグリップ力によって車両が現在位置を維持できないほど急な登り勾配であるような場合に、ドライバがアクセルを踏むなどして発進の意思を示すまでブレーキを効かせておくような制御をいう。ヒルホールド制御中でなければ、処理はステップS2からステップS6に進み、制御はメインルーチンに移される。
一方、ステップS2においてヒルホールド制御中であると判断された場合にはステップS3に処理が進む。ステップS3では、ECU100は道路勾配に応じたブレーキ油圧の落とし方を決定する。
図4は、道路勾配に応じたブレーキ油圧の落とし方を設定する例を示した図である。
図4を参照して、横軸には時間が示され、縦軸にはブレーキ油圧係数が示されている。そしてP(A),P(B),P(C),P(D)は、それぞれ坂路勾配がA,B,C,Dである場合のブレーキ油圧係数を示している。ここで坂路勾配はA<B<C<Dである。なお、ブレーキ油圧の落とし方(制御方法)については、車両毎の要求(坂路での車両保証性能による)に合せて適合する。
図4を参照して、横軸には時間が示され、縦軸にはブレーキ油圧係数が示されている。そしてP(A),P(B),P(C),P(D)は、それぞれ坂路勾配がA,B,C,Dである場合のブレーキ油圧係数を示している。ここで坂路勾配はA<B<C<Dである。なお、ブレーキ油圧の落とし方(制御方法)については、車両毎の要求(坂路での車両保証性能による)に合せて適合する。
再び図3を参照して、ステップS3においてブレーキ油圧の落とし方が決定されると、ステップS4においてシフトレバーが非パーキングからパーキングに変化したか否かが判断される。ここで、シフトレバーの変化が検出されていない場合には、ステップS4からステップS6に処理が進み、制御はメインルーチンに移される。
一方、ステップS4においてシフトレバーの変化が検出された場合にはステップS4からステップS5に処理が進む。ステップS5では、ステップS3で決定されたブレーキ油圧の落とし方に基づいてブレーキ油圧を落とす制御が行なわれる。そしてステップS5からS6に処理が進み制御はメインルーチンに移される。
図4に示したように、坂路勾配においてブレーキ残油圧を調整することで、車両のずり下がり速度を一定にし、駐車機構の設計要件(坂路でも確実にパーキングに入ること)から決まっている部品の諸元(たとえばカムスプリング216の強さやパーキングポール206およびパーキングギヤ208の強度などの諸元)を変更できる。これによりさらなる最適設計が可能となる。このような部品は、シフトフィーリングに大きく影響しているため、本実施の形態の制御を織り込む前提で最低限の機能を満たす諸元に変更できると、駐車機構の設計要件は満足したままでシフトフィーリングの設計自由度が増すという効果がある。
本実施の形態によれば、自動変速機を搭載する車両において、駐車機構の設計要件からシフトフィーリングの設計自由度が制限されていたものが、制限が緩和される。そして、駐車機構の設計要件は満足しつつ、シフトフィーリングの設計自由度が広がり、シフトバイワイヤ機構の車両においては、図2のシャフト202を回転させるモータの小型化も可能となる。
最後に、図1等を用いて本発明の実施の形態について総括する。本発明の実施の形態に係る車両の制御装置において、車両は、車両の移動速度の増大を抑制するブレーキを作動させるためのブレーキアクチュエータ108と、車両の移動に連動して回転するパーキングギヤ208の回転軸と、パーキングおよび非パーキングの切換を指示するためのシフトレバー114と、シフトレバー114によって与えられるパーキング指示に応じてパーキングギヤ208の回転軸を固定するパーキングポール206とを含む。パーキングポール206には、パーキングギヤ208の回転角度において固定が有効になる角度とパーキングギヤ208の歯とパーキングポール206の凸部が当ってしまうような固定が有効に働かない角度とが存在する。制御装置は、パーキング指示に応じてパーキングポール206による固定が有効に働くまでの間は、ブレーキアクチュエータ108に車両の移動速度の増大を抑制させる。
なお、本実施の形態においては、フットブレーキに連動して動作するブレーキアクチュエータ108、ブレーキ油圧回路110およびブレーキを車両の移動速度の抑制手段として用いた例を示したが、これに代えて抑制手段としてパーキングブレーキまたは自動変速機内部のブレーキを用いてもよい。
制御装置として働くECU100は、図4に示すように坂路の勾配が大きいほど、車両の移動速度の抑制度合を強めるすなわちブレーキ油圧係数を大きくするように指示を行なう。さらに坂路に勾配に代えてまたは坂路の勾配に加えて車両の重量が大きいほど車両移動速度の抑制度合を強めるように指示を行なわせてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 ECU、102 エンジン、104 自動変速機、106 マスタシリンダ、108 ブレーキアクチュエータ、110 ブレーキ油圧回路、112 ブレーキ機構、114 シフトレバー、116 ポジションスイッチ、118 車速センサ、120,122 ドライブシャフト、124,126 前輪、128 液圧センサ、130 ストップランプスイッチ、132 ブレーキペダル、136 ブレーキブースタ、138 ブレーキディスク、140 Gセンサ、200 ディテントプレート、202 シャフト、204 パーキングロッド、206 パーキングポール、208 パーキングギヤ、210 ディテントスプリング、212 ころ、214 カム、216 カムスプリング、242 レバー、248 シフト切換機構、3000 プラネタリーギヤユニット、4000 油圧回路。
Claims (4)
- 車両の制御装置であって、
前記車両は、
前記車両の移動速度の増大を抑制する抑制手段と、
前記車両の移動に連動して回転する回転軸と、
パーキングおよび非パーキングの切換を指示する指示手段と、
前記指示手段によって与えられるパーキング指示に応じて前記回転軸を固定する固定手段とを含み、
前記固定手段には、前記回転軸の回転角度において固定が有効になる角度と固定が有効に働かない角度とが存在し、
前記制御装置は、前記パーキング指示に応じて前記固定手段による固定が有効に働くまでの間は前記抑制手段に前記車両の移動速度の増大を抑制させる、車両の制御装置。 - 前記抑制手段は、前記回転軸に連動して回転するいずれかの軸に設けられたブレーキを含む、請求項1に記載の車両の制御装置。
- 前記ブレーキは、車輪の軸に設けられた電子制御ブレーキ若しくはパーキングブレーキ、または自動変速機内部のブレーキである、請求項2に記載の車両の制御装置。
- 前記制御装置は、坂路の勾配が大きいほど、または車両の重量が大きいほど前記抑制手段に車両移動速度の抑制度合を強めるように指示する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の制御装置。
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Cited By (1)
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-
2009
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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