JP2010162713A - 制御装置、及び、流体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】汎用化したヘッドを用いることの出来る制御装置を製造すること。
【解決手段】(1)流体を噴射するヘッドを取り付けるための取付部と、(2)前記ヘッドから流体を噴射させるためのデータを前記ヘッドに送信する制御部であって、前記データを受信した前記ヘッドの処理方法を決定する情報であって、当該制御部の前記データの送信方法に適合した情報を、前記取付部に取り付けられる前記ヘッドが有するメモリーに書き込み、前記送信方法にて前記データを前記ヘッドに送信する制御部と、を有することを特徴とする制御装置。
【選択図】図10
【解決手段】(1)流体を噴射するヘッドを取り付けるための取付部と、(2)前記ヘッドから流体を噴射させるためのデータを前記ヘッドに送信する制御部であって、前記データを受信した前記ヘッドの処理方法を決定する情報であって、当該制御部の前記データの送信方法に適合した情報を、前記取付部に取り付けられる前記ヘッドが有するメモリーに書き込み、前記送信方法にて前記データを前記ヘッドに送信する制御部と、を有することを特徴とする制御装置。
【選択図】図10
Description
本発明は、制御装置、及び、流体噴射装置に関する。
流体噴射装置として、紙や布、フィルムなどの媒体に対してインクを噴射し、画像を印刷するインクジェットプリンター(以下、プリンター)が知られている。プリンターは、インクを噴射するヘッドと、画像を印刷するために種々の制御を行うコントローラーと、を有する(例えば特許文献1を参照)。コントローラーはヘッドからインクを噴射させるための印刷データをヘッドに送信するが、その送信方法はコントローラーの種類ごとに異なる。また、コントローラーの印刷データの送信方法によって、印刷データを受信する側のヘッドの処理も異なってくる。そのため、各コントローラーの印刷データの送信方法に合わせて、ヘッドを専用品として設計する必要がある。
プリンターメーカーは多種類のプリンターを製造し、また、プリンターの種類ごとにコントローラーの種類が異なることが多い。そのため、各プリンターの種類に合わせて多種類のヘッドを製造しなければならず、ヘッドの製造にコストがかかってしまう。
そこで、本発明では、汎用化したヘッドを用いることの出来る制御装置を製造することを目的とする。
そこで、本発明では、汎用化したヘッドを用いることの出来る制御装置を製造することを目的とする。
課題を解決するための主たる発明は、(1)流体を噴射するヘッドを取り付けるための取付部と、(2)前記ヘッドから流体を噴射させるためのデータを前記ヘッドに送信する制御部であって、前記データを受信した前記ヘッドの処理方法を決定する情報であって、当該制御部の前記データの送信方法に適合した情報を、前記取付部に取り付けられる前記ヘッドが有するメモリーに書き込み、前記送信方法にて前記データを前記ヘッドに送信する制御部と、を有することを特徴とする制御装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
即ち、(1)流体を噴射するヘッドを取り付けるための取付部と、(2)前記ヘッドから流体を噴射させるためのデータを前記ヘッドに送信する制御部であって、前記データを受信した前記ヘッドの処理方法を決定する情報であって、当該制御部の前記データの送信方法に適合した情報を、前記取付部に取り付けられる前記ヘッドが有するメモリーに書き込み、前記送信方法にて前記データを前記ヘッドに送信する制御部と、を有することを特徴とする制御装置を実現すること。
このような装置によれば、制御部から送信したデータを、取付部に取り付けられるヘッドに正しく処理させることができ、取付部に取り付けるヘッドを汎用化できる。
このような装置によれば、制御部から送信したデータを、取付部に取り付けられるヘッドに正しく処理させることができ、取付部に取り付けるヘッドを汎用化できる。
かかる装置であって、前記制御部は、前記取付部に取り付けられる前記ヘッドが有する前記メモリーに記憶されている前記情報を読み出し、前記情報と前記送信方法とを照合し、前記情報と前記送信方法とが適合しない場合には、前記メモリーに記憶されている前記情報を書き換えること。
このような装置によれば、制御部からのデータの送信方法が異なっても、取付部に取り付けられるヘッドにデータを正しく処理させることができ、取付部に取り付けるヘッドを汎用化できる。
このような装置によれば、制御部からのデータの送信方法が異なっても、取付部に取り付けられるヘッドにデータを正しく処理させることができ、取付部に取り付けるヘッドを汎用化できる。
かかる装置であって、前記取付部に取り付けられる前記ヘッドは、前記流体を噴射する複数のノズルと、前記データのうちの各前記ノズルの流体噴射に関する複数のノズルデータをそれぞれ記憶する複数のデータ記憶部と、を有し、前記メモリーに記憶されている前記情報により、複数の前記データ記憶部に複数の前記ノズルデータを記憶させる順番を変えること。
このような装置によれば、制御部からデータ(ノズルデータ)を送信する順番が異なったり、ヘッドが反転した状態で取り付けられたりしても、各ノズルに正しいノズルデータを対応付けることができる。
このような装置によれば、制御部からデータ(ノズルデータ)を送信する順番が異なったり、ヘッドが反転した状態で取り付けられたりしても、各ノズルに正しいノズルデータを対応付けることができる。
かかる装置であって、前記制御部は、前記ヘッドが複数の前記データ記憶部に複数の前記ノズルデータを記憶させる順番を示す順番情報を前記メモリーから読み出し、読み出した前記順番情報と、前記ノズルデータを前記ヘッドに送信する順番に関する情報と、を照合すること。
このような装置によれば、各ノズルに正しいノズルデータを対応付けることができる。
このような装置によれば、各ノズルに正しいノズルデータを対応付けることができる。
かかる装置であって、複数の前記取付部を有し、一方の前記取付部に取り付けられる前記ヘッドの前記メモリーに記憶されている前記順番情報と、他方の前記取付部に取り付けられる前記ヘッドの前記メモリーに記憶されている順番情報と、が異なること。
このような装置によれば、同じ装置内にてヘッドが反転した状態で取り付けられても、各ノズルに正しいノズルデータを対応付けることができる。
このような装置によれば、同じ装置内にてヘッドが反転した状態で取り付けられても、各ノズルに正しいノズルデータを対応付けることができる。
かかる装置であって、前記取付部に取り付けられる前記ヘッドは、前記流体を噴射する第1ノズルと、前記流体を噴射する第2ノズルと、前記第1ノズルの流体噴射に関する前記データを記憶する第1データ記憶部と、前記第2ノズルの流体噴射に関する前記データを記憶する第2データ記憶部と、前記制御部からの前記データを受信する受信部と、を有し、前記受信部が受信した前記データを、前記第1データ記憶部と前記第2データ記憶部のうちの一方に記憶させる第1処理と、前記受信部が受信した前記データを、前記第1データ記憶部と前記第2データ記憶部に記憶させる第2処理とを、前記メモリーに記憶されている前記情報により選択して行うこと。
このような装置によれば、受信部が受信するデータの数によって、データ記憶部にデータを記憶させる処理を異ならせることができ、各ノズルに正しいデータを対応付けることができる。
このような装置によれば、受信部が受信するデータの数によって、データ記憶部にデータを記憶させる処理を異ならせることができ、各ノズルに正しいデータを対応付けることができる。
かかる装置であって、前記制御部は、前記第1処理と前記第2処理のうち、前記ヘッドが選択する処理を示す処理情報を前記メモリーから読み出し、読み出した前記処理情報と、前記受信部に送信する前記データの数に関する情報と、を照合すること。
このような装置によれば、各ノズルに正しいデータを対応付けることができる。
このような装置によれば、各ノズルに正しいデータを対応付けることができる。
また、(1)流体を噴射するヘッドと、(2)前記ヘッドを取り付けるための取付部と、(3)前記ヘッドから流体を噴射させるためのデータを前記ヘッドに送信する制御部であって、前記データを受信した前記ヘッドの処理方法を決定する情報であって、当該制御部の前記データの送信方法に適合した情報を、前記取付部に取り付けられる前記ヘッドが有するメモリーに書き込み、前記送信方法にて前記データを前記ヘッドに送信する制御部と、を有することを特徴とする流体噴射装置である。
このような流体噴射装置によれば、制御部から送信したデータをヘッドに正しく処理させることができ、ヘッドを汎用化できる。
このような流体噴射装置によれば、制御部から送信したデータをヘッドに正しく処理させることができ、ヘッドを汎用化できる。
===プリンター1について===
以下、流体噴射装置をインクジェットプリンターとし、また、インクジェットプリンターの中のシリアル式のプリンター(以下、プリンター1)を例に挙げて実施形態を説明する。
以下、流体噴射装置をインクジェットプリンターとし、また、インクジェットプリンターの中のシリアル式のプリンター(以下、プリンター1)を例に挙げて実施形態を説明する。
図1Aは、プリンター1の全体構成ブロック図であり、図1Bは、プリンター1の一部の斜視図である。本実施形態の印刷システムでは、プリンター1とコンピューター60とが接続されている。コンピューター60から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー10により、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッド40を制御し、用紙S(媒体)に画像を形成する。また、プリンター1内の状況を検出器群50が監視し、コントローラー10は検出器群の検出結果に基づいて制御を行う。
コントローラー10は、プリンター1の制御を行うための制御ユニットである。インターフェイス部11は、外部装置であるコンピューター60とプリンター1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU12は、プリンター1全体の制御を行うための演算処理装置である。本体側メモリー13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU12は、ユニット制御回路14により制御を行う。
搬送ユニット20は、用紙Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時に搬送方向に所定の搬送量で用紙Sを搬送させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31に取り付けられたヘッド40を搬送方向と交差する方向(以下、移動方向)に移動させるためのものである。そのため、ヘッド40を取り付けるための取付部(不図示)がキャリッジ31に設けられている。
ヘッド40(詳細は後述)は、用紙Sにインクを噴射するためのものであり、ヘッド制御部HCと、印刷データ受信後の処理方法を記憶するメモリー41と、を有する。また、ヘッド40の下面にはインク噴射部であるノズルが複数設けられている。
シリアル式のプリンター1は、キャリッジ31により移動方向に沿って移動するヘッド40からインクを断続的に噴射させ、用紙S上に移動方向に沿うドット列を形成するドット形成処理と、用紙Sを搬送方向に搬送する搬送処理と、を交互に繰り返すことで、先のドット形成処理により形成されたドットの位置とは異なる位置にドットが形成され、画像が完成する。
===ヘッド40について===
図2Aはヘッド40の断面図である。ヘッド40は、ケース43と、流路ユニット44と、ピエゾ素子PZT(詳しくは櫛歯状の複数のピエゾ素子)を有する。ケース43は、ピエゾ素子PZTを収容空部431に収容して固定する。流路ユニット44には、共通インク室441からインク供給路442及び圧力室443を通ってノズルNzに至る一連のインク流路が設けられている。プリンター1の使用時において、インク流路はインクで満たされている。そして、各ピエゾ素子PZTは、駆動信号生成回路141からの駆動信号COMの印加によって変形し、対応する圧力室443の容積を変化させる。これにより、圧力室443内のインクに圧力変化が与えられ、ノズルNzからインク滴が噴射される。
図2Aはヘッド40の断面図である。ヘッド40は、ケース43と、流路ユニット44と、ピエゾ素子PZT(詳しくは櫛歯状の複数のピエゾ素子)を有する。ケース43は、ピエゾ素子PZTを収容空部431に収容して固定する。流路ユニット44には、共通インク室441からインク供給路442及び圧力室443を通ってノズルNzに至る一連のインク流路が設けられている。プリンター1の使用時において、インク流路はインクで満たされている。そして、各ピエゾ素子PZTは、駆動信号生成回路141からの駆動信号COMの印加によって変形し、対応する圧力室443の容積を変化させる。これにより、圧力室443内のインクに圧力変化が与えられ、ノズルNzからインク滴が噴射される。
また、ヘッド40は、中継基板42と、中継基板42上のメモリー41、ヘッド制御部HC、フラットケーブルFCを接続する接続端子45と、ヘッド側ケーブル46と、を有する。ヘッド側ケーブル46は、可撓性を有するフィルム状の配線部材、例えば電気的な絶縁性を有するフィルムで芯線を挟んだ配線部材によって構成されており、ピエゾ素子PZTと中継基板42(メモリー41、ヘッド制御部HC)とを電気的に接続する。また、中継基板42は、ヘッド側ケーブル46とフラットケーブルFCとを電気的に接続する。これにより、プリンター側コントローラー60及び駆動信号生成回路141とヘッド制御部HC及び各ピエゾ素子PZTとの間は、電気的に接続される。その結果、ピエゾ素子PZTを変形し、ノズルからインクを噴射させることができる。
図2Bはヘッド40の下面に形成されるノズルNzを説明するための図である。ノズルNzは、搬送方向に所定ピッチDで設けられており、ノズル列を構成している。ノズル列に属するノズルには順に番号を付す(#i)。インク流路はノズルNz毎に設けられている。ここでは、ヘッド40は368個のノズルNzでノズル列が構成されているとする。これらのノズルNzのうち、ノズル#1〜ノズル#184を「第1ノズル群」と呼び、ノズル#185〜ノズル#368を「第2ノズル群」と呼ぶ。また、ノズル#1〜ノズル#4、及び、ノズル#365〜ノズル#368はダミーノズルと呼ぶ。
<ヘッド制御部HCについて>
図3はヘッド制御部HCを説明するための図である。ヘッド制御部HCは、ピエゾ素子PZT(ノズル)ごとに、第1シフトレジスタ71(第1SR)と、第2シフトレジスタ72(第2SR)と、第1ラッチ回路73と、第2ラッチ回路74と、デコーダ75と、スイッチ76と、制御ロジック77を備えている。なお、図中の括弧内に付す番号はノズル番号#iに相当する。また、図2Bに示す1つのノズル列に対して、1つのヘッド制御部HCが設けられている。
図3はヘッド制御部HCを説明するための図である。ヘッド制御部HCは、ピエゾ素子PZT(ノズル)ごとに、第1シフトレジスタ71(第1SR)と、第2シフトレジスタ72(第2SR)と、第1ラッチ回路73と、第2ラッチ回路74と、デコーダ75と、スイッチ76と、制御ロジック77を備えている。なお、図中の括弧内に付す番号はノズル番号#iに相当する。また、図2Bに示す1つのノズル列に対して、1つのヘッド制御部HCが設けられている。
本実施形態では、1画素(用紙上に仮想的に定めた単位領域)に対して2ビットのドット形成データSIが、コントローラー10のデータ送信部142からヘッド制御部HCに送信される(詳細は後述)。ドット形成データSIは、2ビットデータで構成されている。そのため、インク滴の吐出量を4段階で定めることができ、1画素を4階調で表現することができる。例えば、[SI=00]は「インク滴の非噴射」を示し、[SI=01]は「小ドットの形成に適した量のインク滴を噴射させること」を示し、[SI=10]は「中ドットの形成に適した量のインク滴を噴射させること」を示し、[SI=11]は「大ドットの形成に適した量のインク滴を噴射させること」を示す。
ヘッド制御部HCにドット形成データSIが送信されると、第1シフトレジスタ71(1)はドット形成データSIの上位ビットデータが記憶され、第2シフトレジスタ72(2)は下位ビットデータが記憶される。また、あるノズル#i(あるピエゾ素子PZT(i))に関するドット形成データSI(i)の上位ビットデータと下位ビットデータは、それぞれ対応する第1シフトレジスタ71(i)と第2シフトレジスタ72(i)に記憶される。そのため、対応する第1シフトレジスタ71(i)と第2シフトレジスタ72(i)の組は、ノズル列に属するノズル数(ここでは368個)だけ設けられている。
その後、ラッチ信号LATで規定されるタイミングで、第1ラッチ回路73は第1シフトレジスタ71に記憶されたデータをラッチし、第2ラッチ回路74は第2シフトレジスタ72に記憶されたデータをラッチする。第1ラッチ回路73と第2ラッチ回路74でラッチされることで、シリアル転送されたドット形成データSIがノズルごとの組となる。そのため、対応する第1ラッチ回路73(i)と第2ラッチ回路74(i)の組は、ノズル列に属するノズル数だけ設けられている。
そして、ラッチされたドット形成データSIは、各デコーダ75に入力される。デコーダ75は、ノズル毎に設けられており、制御ロジック77からのスイッチ動作データq0〜q3を、対応するラッチ回路の組73(i),74(i)でラッチされたドット形成データSIに基づいて選択する。デコーダ75(i)が選択したデータが、スイッチ動作データSW(i)として、各ノズルに対応したスイッチ76(i)へ出力される。
各スイッチ76(i)は、スイッチ動作データSW(i)に基づいてオンオフが制御される。そして、スイッチ76(i)がオン状態のとき、駆動信号COMが対応するピエゾ素子PZT(i)に印加される。また、スイッチ76(i)がオフ状態のとき、駆動信号COMはピエゾ素子PZT(i)に印加されない。これにより、駆動信号COMにおける必要な部分(駆動波形)がピエゾ素子PZTに印加されることになる。そして、ピエゾ素子PZTは、印加された駆動信号COMの電位に応じて変形し、圧力室443内のインクに圧力変化を与える。その結果、ドット形成データSIの内容に応じてインク滴の噴射制御が行われる。
<ヘッド40の配置について>
図4Aは、プリンター1におけるヘッド40の配置を示す図であり、図4Bは、ノズルの配列を示す図である。図4A及び図4Bは共に上から見た図である。本実施形態のプリンター1(キャリッジ31)には、ヘッド40の取付部(不図示)が2つ設けられている。即ち、プリンター1は2つのヘッド40を有する。搬送方向の上流側に位置する取付部を「第1取付部」と呼び、下流側に位置する取付部を「第2取付部」と呼ぶ。そして、第1取付部に取り付けられるヘッド40を「第1ヘッド40(1)」と呼び、第2取付部に取り付けられるヘッド40を「第2ヘッド40(2)」と呼ぶ。第1ヘッド40(1)と第2ヘッド40(2)は搬送方向にずれて取り付けられ、また、第1ヘッド40(1)の方が第2ヘッド40(2)よりも搬送方向の上流側に位置して取り付けられる。
図4Aは、プリンター1におけるヘッド40の配置を示す図であり、図4Bは、ノズルの配列を示す図である。図4A及び図4Bは共に上から見た図である。本実施形態のプリンター1(キャリッジ31)には、ヘッド40の取付部(不図示)が2つ設けられている。即ち、プリンター1は2つのヘッド40を有する。搬送方向の上流側に位置する取付部を「第1取付部」と呼び、下流側に位置する取付部を「第2取付部」と呼ぶ。そして、第1取付部に取り付けられるヘッド40を「第1ヘッド40(1)」と呼び、第2取付部に取り付けられるヘッド40を「第2ヘッド40(2)」と呼ぶ。第1ヘッド40(1)と第2ヘッド40(2)は搬送方向にずれて取り付けられ、また、第1ヘッド40(1)の方が第2ヘッド40(2)よりも搬送方向の上流側に位置して取り付けられる。
また、第2ヘッド40(2)は第1ヘッド40(1)を180度回転させた状態(反転させた状態)で配置されている。そのため、第1ヘッド40(1)は、メモリー41やヘッド制御部HCが設けられた中継基板42に対してノズル列が移動方向の左側に位置し、第2ヘッド40(2)は中継基板42に対してノズル列が移動方向の右側に位置する。ゆえに、第1ヘッド40(1)と第2ヘッド40(2)では、搬送方向におけるノズルの番号(#i)の順序が逆になる。具体的には、第1ヘッド40(1)では、搬送方向の上流側ほど小さい番号のノズル(#1)が位置し、逆に、第2ヘッド40(2)では、搬送方向の上流側ほど大きい番号のノズル(#368)が位置する。つまり、ヘッド40が取り付けられる向きによって、搬送方向の上流側に番号の小さいノズル(#1)が位置したり、逆に、搬送方向の下流側に番号の小さいノズル(#1)が位置したりする。このように、第1ヘッド40(1)と第2ヘッド40(2)が反転した状態で取り付けられる理由の1つとして、スペース上の制約が挙げられる。
また、理由の1つとして、ここで例示するヘッド40では、ノズル列が、移動方向において、ヘッド40の中央部ではなく一方側の端に位置している。そのため、ノズル列が左端に位置する第1ヘッド40(1)に対して、第1ヘッド40(1)よりも移動方向の左側に位置する第2ヘッド40(2)を反転させて配置する。そうすることで、第2ヘッド40(2)においてノズル列を移動方向の右端に位置させることができる。その結果、図4Bに示すように、第1ヘッド40(1)のノズル列と第2ヘッド40(2)のノズル列との移動方向の距離を出来る限り短くすることができる。通常の印刷方法では、第1ヘッド40(1)のノズル列によって形成する搬送方向に沿うドット列と、第2ヘッド40(2)のノズル列によって形成する搬送方向に沿うドット列が、搬送方向に一直線上に並ぶようにする。そのために、第1ヘッド40(1)のノズルと第2ヘッド40(2)のノズルから移動方向の位置が等しい画素に対して、インクを噴射させる。
仮に、第1ヘッド40(1)に対して第2ヘッド40(2)を反転させずに、同じ向きで配置し、第1ヘッド40(1)のノズル列も第2ヘッド40(2)のノズル列も共に移動方向の左端に位置したとする。このとき、キャリッジ31が移動方向の左側から右側に移動する場合には、第1ヘッド40(1)のノズルからインクが噴射され、その後、ヘッド40の移動方向の長さ分だけキャリッジ31が移動した後に、第2ヘッド40(2)からインクが噴射される。そうすると、第1ヘッド40(1)からインクが噴射されてから第2ヘッド40(2)からインクが噴射されるまでの時間に、第1ヘッド40(1)からのインクを用紙Sが吸収し、用紙Sが波打ってしまう(うねりが生じてしまう)虞がある。そうすると、第1ヘッド40(1)にて形成されたドットと第2ヘッド40(2)にて形成されたドットが移動方向にずれてしまい、第1ヘッド40(1)によるドット列と第2ヘッド40(2)によるドット列とが搬送方向に一直線に並ばずに、画像が劣化してしまう。
そのため、図4Aに示すように、第1ヘッド40(1)に対して第2ヘッド40(2)を反転させて配置し、第1ヘッド40(1)のノズル列と第2ヘッド40(2)のノズル列の間隔が出来る限り狭くなるようにするとよい。そうすることで、一方のヘッド(例:第1ヘッド40(1))からインクが噴射された直後に他方のヘッド(例:第2ヘッド40(2))からインクが噴射される。そのため、先に用紙Sに着弾したインクによる用紙Sのうねりの影響を低減でき、より正確な位置にドットを形成することができる。つまり、第1ヘッド40(1)と第2ヘッド40(2)において、搬送方向におけるノズル#iの配置が逆になっても、第1ヘッド40(1)と第2ヘッド40(2)を反転した状態で取り付ける理由の1つとして、第1ヘッド40(1)のノズル列と第2ヘッド40(2)のノズル列を出来る限り近づけることが挙げられる。
図5は、フラットケーブルFCの接続端子45の位置が異なるヘッド40の配置を示す図である。ヘッド40が有する中継基板42には、フラットケーブルFCの接続端子45が設けられている。フラットケーブルFCは、ヘッド40の中継基板42接続端子45に接続すると共に、プリンター本体側の基板16の接続端子45’に接続している。プリンター本体側の基板16には、図1Aに示すユニット制御回路14などが設けられている。図4Aに例示するヘッド40では、フラットケーブルFCの接続端子45が移動方向の一方側に寄って形成されているが、これに限らず、図5に示すように、接続端子45が搬送方向の一方側に寄って形成されている場合もある。このような接続端子45を有するヘッド40において、仮に、第1ヘッド40(1)と同じ向きで第2ヘッド40(2)を配置した場合に、第1ヘッド40(1)の接続端子45と第2ヘッド40(2)の接続端子45は共に、搬送方向の下流側に位置する。そうすると、第1ヘッド40(1)に接続されるフラットケーブルFCと、第2ヘッド40(2)に接続されるフラットケーブルFCと、が離れてしまう。これに対して、図5に示すように、第1ヘッド40(1)を接続端子45が搬送方向の下流側に位置するように配置し、第2ヘッド40(2)を接続端子45が搬送方向の上流側に位置するように配置することで、第1ヘッド40(1)に接続されるフラットケーブルFCと第2ヘッド40(2)に接続されるフラットケーブルFCとを近づけることができ、フラットケーブルFC、即ち、配線をまとめ易くすることができる。特に、ヘッド40はキャリッジ31に取り付けられて移動方向に移動するため、フラットケーブルFCをまとめやすくすることで、キャリッジ31の移動の障害を減らすことができる。
つまり、第1ヘッド40(1)と第2ヘッド40(2)において、搬送方向におけるノズル#iの配置が逆になっても(図4B)、第1ヘッド40(1)と第2ヘッド40(2)を反転した状態で取り付ける理由の1つとして、第1ヘッド40(1)のフラットケーブルFCと第2ヘッド40(2)のフラットケーブルFCを近づけ、配線をまとめやすくすることが挙げられる。
===プリンター1の本体部について===
本実施形態のプリンター1は、ヘッド40と、ヘッド40を取り付けるための取付部を備えるプリンター1の本体部(制御装置に相当)と、を有する。プリンター1の本体部はコントローラー10を有し、また、図1Aに示すように、コントローラー10(制御部に相当)のユニット制御回路14は、各ノズルのインク噴射に関するデータであるドット形成データSIをヘッド40に送信する「データ送信部142」と、ヘッド40が有するメモリー41内の情報を読み出したり書き換えたりする「メモリーRW回路145」と、「照合部146」と、を有する。
本実施形態のプリンター1は、ヘッド40と、ヘッド40を取り付けるための取付部を備えるプリンター1の本体部(制御装置に相当)と、を有する。プリンター1の本体部はコントローラー10を有し、また、図1Aに示すように、コントローラー10(制御部に相当)のユニット制御回路14は、各ノズルのインク噴射に関するデータであるドット形成データSIをヘッド40に送信する「データ送信部142」と、ヘッド40が有するメモリー41内の情報を読み出したり書き換えたりする「メモリーRW回路145」と、「照合部146」と、を有する。
図6は、データ送信部142が有する出力バッファ143を説明するための図である。データ送信部142は、図1Aに示すように、出力バッファ143と書込送信制御部144とを有する。プリンター1がコンピューター60から受信して、本体側メモリー13に記憶しているドット形成データSIを、書込送信制御部144は読み出し、その読み出したドット形成データSIを出力バッファ143に書き込んだりする。そして、書込送信制御部144は、出力バッファ143に書き込んだドット形成データSIを所定のデータ量(単位データ量)ごとにヘッド40に送信する。
書込送信制御部144からヘッド40に送信されるドット形成データSIの単位データ量(ビット数,Data Length)は、出力バッファ143の構成に応じて定められる。図6に示す出力バッファ143は、搬送方向に対応するデータ上の方向(以下、搬送方向)に「Nワード(画素)」、移動方向に対応するデータ上の方向(以下、移動方向)に「8ワード(画素)」、合計「N×8ワード(画素)」のデータを記憶することができる。1ワード(1画素)のデータが1つのノズルNzに割り当てられる。前述のように、ここでは、1ワード(1画素)当たりのドット形成データSIを「2ビット」とするため、出力バッファ143は合計「N×16ビット」のデータを記憶することができる。ここで説明のため、図示するように、出力バッファ143に記憶されるデータを、搬送方向の上流側から順に、2ビットごとに、「SI(1)、SI(2)、…SI(N)」と付し、移動方向の左側から順に、2ビットごとに、「1列、2列、…8列」と付し、2ビットのデータのうちの上位ビットを「H」、下位ビットを「L」と付す。
そして、書込送信制御部144は、出力バッファ143で定められる単位ごとにドット形成データSIを読み出して、ヘッド40に送信する。図6の例において書込送信制御部144は、搬送方向の上流側から順にN個の1列目の上位ビットHを出力バッファ143から読み出してヘッド40へ送信する(SI(1,H)、SI(2,H)…SI(N,H))。即ち、書込送信制御部144は、出力バッファ143からN個のデータを読み出し、ヘッド40へ送信する。次に、書込送信制御部144は、1列目の下位ビットLを、搬送方向の上流側から順にN個を送信する(SI(1,L)、SI(2,L)…SI(N,L))。1列目のデータが送信し終わったら、2列目の上位ビットHをN個送信し、最終的には8列目の下位ビットLをN個送信する。つまり、書込送信制御部144からヘッド40に送信されるドット形成データSIの単位データ量は「N個」となる。なお、これに限らず搬送方向の下流側からドット形成データSIを送信してもよい(SI(N)、SI(N−1)…SI(1))。
図6の1列目の最上流側に記憶されるデータX1(太線)は、出力バッファ143に1回に記憶されるデータ(N×8ワード)により形成される単位画像のうち、移動方向の最も左側であり、搬送方向の最上流側に位置する画素に対するドット形成データSIである。そして、1列目の最下流側に記憶されるデータX2(太線)は、単位画像のうち、移動方向の最も左側であり、搬送方向の最下流側に位置する画素に対するドット形成データSIである。そして、データX1とデータX2は、移動方向の位置が等しい画素に対応するドット形成データSIである。ここでは、データX1とデータX2により、同じノズル列に属するノズルの同じタイミングにおけるインク噴射の制御が行われるとする。即ち、出力バッファ143に記憶されるデータのうち、同じ列(例えば1列目)におけるN個のドット形成データ(SI(1)〜SI(N))は、同じノズル列に属するノズルに割り当てられ、1列分のドット形成データSI(1)〜SI(N)により同じタイミングのインク噴射が制御される。つまり、書込送信制御部144からヘッド40に送信されるドット形成データSIの単位データ量は「N個」であるため、1つの書込送信制御部144にてインク噴射を制御できるノズル数は「N個」であると言える。
以下、書込送信制御部144からヘッド40にドット形成データSIを送信する方法の異なるコントローラー10について説明する。
図7は、出力バッファ143の記憶容量が異なるコントローラー10の種類を説明するための図である。図中には4種類のコントローラー10(第1コントローラーから第4コントローラー)を示し、各コントローラー10の出力バッファ143の記憶容量が異なる。即ち、書込送信制御部144が出力バッファ143から読み出してヘッド40に送信する単位データ量(N個)が異なる。そうすると、1つの書込送信制御部にてインク噴射を制御できるノズル数が異なる。図7では、1ノズル列(=368ノズル)のインク噴射を制御するためのドット形成データSIを送信するコントローラー(書込送信制御部144)について説明する。
図7は、出力バッファ143の記憶容量が異なるコントローラー10の種類を説明するための図である。図中には4種類のコントローラー10(第1コントローラーから第4コントローラー)を示し、各コントローラー10の出力バッファ143の記憶容量が異なる。即ち、書込送信制御部144が出力バッファ143から読み出してヘッド40に送信する単位データ量(N個)が異なる。そうすると、1つの書込送信制御部にてインク噴射を制御できるノズル数が異なる。図7では、1ノズル列(=368ノズル)のインク噴射を制御するためのドット形成データSIを送信するコントローラー(書込送信制御部144)について説明する。
まず、第1コントローラーは、出力バッファ143から読み出してヘッド40に送信する単位データ量が「N=184」である書込送信制御部144を有する。即ち、1つの書込送信制御部144にて、あるタイミングにおける184ノズル分の「ドット形成データSI」を送信することができる。なお、書込送信制御部144からヘッド40に送信されるデータの順番は、前述のように、ドット形成データSIの上位ビットが、搬送方向の上流側から順に184個送信され(SI(1,H)、SI(2,H)、…SI(184,H))、次に、ドット形成データSIの下位ビットが搬送方向の上流側から順に184個送信される(SI(1,L)、SI(2,L)、…SI(184,L))。ところで、ヘッド40に設けられるノズル列(図2B)は「368個」のノズルを有する。第1コントローラーが有する1つの書込制御部からは184ノズル分のドット形成データSIしか送信することができないため、1ノズル列(368個)に対して、書込送信制御部144と出力バッファ143の組を2組用意する必要がある。
第2コントローラーは、出力バッファ143から読み出してヘッド40に送信する単位データ量が「N=180」である書込送信制御部144を有する。そのため、ノズル列の両端の4つずつのダミーノズル(ノズル#1〜#4・ノズル#365〜#368)に対応するドット形成データSIは送信されない。また、第1コントローラーと同様に書込送信制御部144と出力バッファ143の組を2組用意する必要がある。
第3コントローラーは、出力バッファ143から読み出してヘッド40に送信する単位データ量が「N=360」である書込送信制御部144を有する。第2コントローラーと同様に、第3コントローラーからは8つのダミーノズルに対応するドット形成データSIは送信されない。そして、第1コントローラー及び第2コントローラーとは異なり、第3コントローラーでは、書込送信制御部144と出力バッファ143の組を1組用意すればよい。
第4コントローラーは、出力バッファ143から読み出してヘッド40に送信する単位データ量が「N=368」である書込送信制御部144を有する。1ノズル列に属する全てのノズルに対応するドット形成データSIが送信されるために、第3コントローラーと同様に書込送信制御部144と出力バッファ143の組を1組用意すればよい。
このように、出力バッファ143の記憶容量が異なる書込送信制御部144をそれぞれ有する第1コントローラーから第4コントローラーでは、ヘッド40(同じノズル列)にドット形成データSIを送信する送信方法が異なる。つまり、コントローラーの種類によって、1つの書込送信制御部144から送信される単位データ量N(ドット形成データSIの数)が異なったり、また、書込送信制御部144の数が異なったりする。
具体的には、第1コントローラー及び第2コントローラーからは2本の信号線によりドット形成データSIが送信されてくるのに対して、第3コントローラー及び第4コントローラーからは1本の信号線によりドット形成データSIが送信されてくる。また、各信号線から送信される単位データ量N(=184,180,360,368)が異なる。さらに、第1コントローラー及び第4コントローラーからは1ノズル列に属する全てのノズル(368個)に対するドット形成データSIが送信されるのに対して、第2コントローラー及び第3コントローラーからは、ダミーノズルに関するドット形成データSIは送信されずに、360個のノズルに対するドット形成データSIが送信される。
===ヘッド40の汎用化について===
ところで、前述の図4Bに示すように、ヘッド40が取り付けられる向きによって、搬送方向の上流側に、小さい番号のノズル(#1)が位置したり、大きい番号のノズル(#368)が位置したりする。これに対して、図6及び図7で説明しているように、プリンター1本体部の書込送信制御部144からヘッド40に送信されるドット形成データSI(ヘッドから流体を噴射させるためのデータ)は、搬送方向の上流側の画素(ワード)に対応するドット形成データから順に送信され(SI(1)、SI(2)、…SI(N))、また、出力バッファ143の記憶容量によって、1つの書込送信制御部144から送信されるデータ数が異なる。
ところで、前述の図4Bに示すように、ヘッド40が取り付けられる向きによって、搬送方向の上流側に、小さい番号のノズル(#1)が位置したり、大きい番号のノズル(#368)が位置したりする。これに対して、図6及び図7で説明しているように、プリンター1本体部の書込送信制御部144からヘッド40に送信されるドット形成データSI(ヘッドから流体を噴射させるためのデータ)は、搬送方向の上流側の画素(ワード)に対応するドット形成データから順に送信され(SI(1)、SI(2)、…SI(N))、また、出力バッファ143の記憶容量によって、1つの書込送信制御部144から送信されるデータ数が異なる。
そして、図3に示すように、ヘッド40に送信されたドット形成データSIは、ヘッド制御部HC内の第1シフトレジスタ71及び第2シフトレジスタ72(以下、2つまとめてシフトレジスタとも言う)に記憶される。図3に示すヘッド制御部HCの場合、先に送信されるドット形成データSIほど、即ち、搬送方向の上流側の画素のドット形成データ(SI(1))ほど、番号の大きいノズル(#368)に対応する第1シフトレジスタ71及び第2シフトレジスタ72にデータが記憶される。この場合、番号の大きいノズル(#368)ほど、搬送方向の上流側の画素のドット形成データSIが割り当てられる。図4Bに示す第2ヘッド40(2)では、搬送方向の上流側ほど番号の大きいノズル(#368)が位置するため、搬送方向の上流側に位置するノズル(#368)に上流側の画素のドット形成データSIが割り当てられれば、正しく画像を印刷することができる。ここで仮に、第1ヘッド40(1)のヘッド制御部HCが図3に示すヘッド制御部HCであると、番号の大きいノズル(#368)に搬送方向上流側の画素のドット形成データSIが割り当てられ、印刷したい画像と反転した画像が印刷されてしまう。
以上をまとめると、図4Bに示すように2つのヘッド40が反転した状態で取り付けられると、第1ヘッド40(1)では搬送方向上流側ほど番号の小さいノズル(#1)が位置し、第2ヘッド40(2)では搬送方向上流側ほど番号の大きいノズル(#368)が位置する。そのため、368ノズル分のドット形成データSIが送信される場合、第1ヘッド40(1)では、ノズル#1には搬送方向上流側の画素のドット形成データSI(1)を割り当て、ノズル#2は上流側から2番目の画素のドット形成データS(2)を割り当てる必要がある。逆に、第2ヘッド40(2)では、ノズル#368に上流側の画素のドット形成データSI(1)を割り当て、ノズル#367に上流側から2番目の画素のドット形成データSI(2)を割り当てる必要がある。そして、プリンター1の本体部(書込送信制御部144)から、搬送方向上流側のドット形成データSIから順に(SI(1)、SI(2)…)、ヘッド40に送信されるため、第1ヘッド40(1)では、受信したデータを順に番号の小さいノズル(#1)に対応するシフトレジスタ71,72から記憶させる必要がある。逆に、第2ヘッド40(2)では、受信したデータを順に番号の大きいノズル(#368)に対応するシフトレジスタから記憶させる必要がある。
つまり、取り付け位置が反転している2つのヘッド40(1),40(2)に対して、ドット形成データSIを送信するプリンター1の本体部は1つであり、2つのヘッド40(1),40(2)にドット形成データSIを送信する順番は一定であるため(ここでは搬送方向上流側の画素のドット形成データSIから送信される)、2つのヘッド40(1),40(2)において、受信したドット形成データSIをシフトレジスタ71,72に記憶させる順番を変える必要がある。
ここで仮に、ヘッド40が、プリンター1から受信したドット形成データSIを、シフトレジスタに記憶させる順番を切換えることが出来ずに、固定されていたとする。この場合、第1取付部(不図示)には、受信したドット形成データSIを順に番号の小さいノズルに対応するシフトレジスタから記憶させることしか出来ないヘッド(以下、第1比較ヘッドと呼ぶ)を取り付け、第2取付部には、受信したドット形成データSIを番号の大きいノズルに対応するシフトレジスタから順に記憶させることしか出来ないヘッド(以下、第2比較ヘッドと呼ぶ)を取り付けなければならない。
そうすると、プリンターの製造時において、1つのプリンターごとに2つの異なる種類のヘッド(第1比較ヘッドと第2比較ヘッド)を準備しなければならず、準備作業の手間が増える。また、確実に、プリンター本体部の第1取付部に第1比較ヘッドを取り付け、第2取付部には第2比較ヘッドを取り付けなければならず、組立作業が複雑化する。また、もし、第1比較ヘッドと第2比較ヘッドを誤って逆に取り付けてしまった場合には、搬送方向の向きが逆の画像が印刷されてしまう。そのため、プリンター製造時の検査工程などで、第1比較ヘッドと第2比較ヘッドが逆に取り付けられたことを検出した場合には、第1比較ヘッドと第2比較ヘッドを取り出して、再度、プリンター本体部にヘッドを組み込む必要がある。
そこで、本実施形態では、ヘッド40の取り付け状態が反転し、搬送方向におけるノズル番号(#i)が逆になる場合であっても、同じヘッド40を取り付けること、即ち、ヘッド40の取り付け方向に関わらずにヘッド40を汎用化することを目的とする。そのために、ヘッド40がプリンター本体部から受信したドット形成データSIをシフトレジスタ71,72に記憶させる順番を切換えられるヘッド40を実現する。
また、前述のように(図7)、プリンター1本体部が有する出力バッファ143の記憶容量によって、プリンター1本体部の書込送信制御部144からヘッド40へのドット形成データSIの送信方法が異なる。例えば、1つのノズル列のインク噴射を制御するために、1本の信号線でドット形成データSIが送信される場合と、2本の信号線でドット形成データSIが送信される場合とがあったり、ダミーノズル(#1〜#4、#365〜#368)を含む全てのノズルのドット形成データSIが送信される場合と、ダミーノズルにはドット形成データSIが送信されない場合とがあったりする。
例えば、図7に示す第1コントローラーでは、1つのノズル列に対して2つの書込送信制御部144からドット形成データSIが送信される。この場合、一方の書込送信制御部144から送信されるドット形成データSIがノズル#1〜ノズル#184を制御するためのデータであり、そのデータはノズル#1〜ノズル#184に対応するシフトレジスタ71,72に記憶させる必要がある。そして、他方の書込送信制御部144から送信されるドット形成データSIがノズル#185〜ノズル#368を制御するためのデータであり、ノズル#185〜ノズル#368に対応するシフトレジスタ71,72に記憶させる必要がある。即ち、2つの書込送信制御部144から受信したドット形成データSIを記憶させるシフトレジスタ71,72をそれぞれ区別する必要がある。これに対して、第4コントローラーでは、1つの書込送信制御部144からドット形成データがノズル#1〜ノズル#368を制御するためのデータであり、受信したドット形成データをノズル#1〜ノズル#368に対応するシフトレジスタに順番に記憶させればよい。
また、第1コントローラー及び第4コントローラーでは、1つのノズル列に属する全ノズル(#1〜#368)に対応するドット形成データSIが送信される。そのため、第1コントローラー及び第4コントローラーから送信されたデータを受信したヘッド40では、ノズル#1〜ノズル#368に対応する全てのシフトレジスタ71,72にデータを記憶させる。これに対して、第2コントローラー及び第3コントローラーでは、ダミーノズル(#1〜#4,#365〜#368)に対応するドット形成データSIが送信されない。そのため、第2コントローラー及び第3コントローラーから送信されたデータを受信したヘッド40では、ダミーノズルに対応するシフトレジスタ以外のシフトレジスタにデータを記憶させる。
つまり、コントローラーの種類(出力バッファ143の記憶容量)が異なり、1つの書込送信制御部144から送信されるドット形成データSIの数が異なる場合、ヘッド40は、ドット形成データSIをシフトレジスタ71,72に記憶させる方法を異ならせる必要がある。
ここで仮に、1つの書込送信制御部144から送信されるドット形成データSIの数が異なる場合に、ドット形成データSIをシフトレジスタ71,72に記憶させる方法が1通りであったとする。そうすると、コントローラーの種類ごとに専用のヘッド40を設計しなければならない。そのため、多品種のプリンターを製造するプリンターメーカーでは、プリンター1(コントローラー10)ごとに、専用品のヘッド40を製造しなければならず、製造コストがかかってしまう。
そこで、本実施形態では、プリンター1の本体部(コントローラー10)からのドット形成データSIの送信方法、即ち、1つの書込送信制御部144から送信されるドット形成データSIの数が異なったとしても、ヘッド40が、受信したドット形成データSIを、正しいノズルに対応したシフトレジスタに記憶させることを目的とする。即ち、ヘッド40に送信するドット形成データSIの数が異なる書込送信制御部144をそれぞれ有する複数種類のプリンター本体部に対して、ヘッド40を汎用化することを目的とする。
<シフトレジスタ71,72について>
図8は、ヘッド制御部HC内の第1シフトレジスタ71及び第2シフトレジスタ72を詳しく説明するための図である。前述の図3にて説明しているように、ヘッド制御部HCは、1つのノズル列に属するノズル数分だけ(#1〜#368)、第1シフトレジスタ71(1)〜71(368)と、第2シフトレジスタ72(1)〜72(368)と、をそれぞれ有する。
図8は、ヘッド制御部HC内の第1シフトレジスタ71及び第2シフトレジスタ72を詳しく説明するための図である。前述の図3にて説明しているように、ヘッド制御部HCは、1つのノズル列に属するノズル数分だけ(#1〜#368)、第1シフトレジスタ71(1)〜71(368)と、第2シフトレジスタ72(1)〜72(368)と、をそれぞれ有する。
ここで、ドット形成データSIを構成する2ビットのデータのうち、上位ビットHを記憶する第1シフトレジスタ71(1)〜71(368)を4つのグループに分ける。前半側のダミーノズル#1〜#4についてのドット形成データSIを記憶する第1シフトレジスタ71(1)〜71(4)を、「第1ダミー上位グループDH1」とする。そして、前半側のノズル#5〜#184についてのドット形成データSIを記憶する第1シフトレジスタ71(5)〜71(184)を、「第1上位グループSH1」とする。後半側のノズル#185〜#364についてのドット形成データSIを記憶する第1シフトレジスタ71(185)〜71(364)を、「第2上位グループSH2」とし、後半側のダミーノズル#365〜#368についてのドット形成データSIを記憶する第1シフトレジスタ71(365)〜71(368)を「第2上位ダミーグループSD2」とする。
同様に、下位ビットHを記憶する第2シフトレジスタ72(1)〜72(368)を4つのグループに分ける。前半側のダミーノズル#1〜#4についてのドット形成データSIを記憶する第2シフトレジスタ72(1)〜72(4)を、「第1ダミー下位グループDL1」とする。そして、前半側のノズル#5〜#184についてのドット形成データSIを記憶する第2シフトレジスタ72(5)〜72(184)を、「第1下位グループSL1」とする。後半側のノズル#185〜#364についてのドット形成データSIを記憶する第2シフトレジスタ72(185)〜72(364)を、「第2下位グループSL2」とし、後半側のダミーノズル#365〜#368についてのドット形成データSIを記憶する第2シフトレジスタ72(365)〜72(368)を「第2下位ダミーグループSL2」とする。
また、本実施形態のヘッド制御部HCには、シフトレジスタ71,72に関連して、第1データ入力部SI_1、第2データ入力部SI_2、及び、複数のマルチプレクサMX1〜MX13が設けられている。第1データ入力部SI_1及び第2データ入力部SI_2は、例えば、ドット形成データSIが入力される端子によって構成される。各マルチプレクサMX1〜MX13は、第1データ入力部SI_1や第2データ入力部SI_2に入力されたドット形成データSIの伝送経路を定める。言い換えれば、各マルチプレクサMX1〜MX13は、第1データ入力部SI_1に入力されたドット形成データSIや第2データ入力部SI_2に入力されたドット形成データSIを、8つのグループに分けたシフトレジスタのうちのどのクループに記憶させるか、また、受信したドット形成データSIを順にどのシフトレジスタから記憶させるかを、切換えるための処理を行う。各マルチプレクサMX1〜MX13は、ヘッド40のメモリー41に記憶された「情報」に基づき、ドット形成データSIの伝送経路を定める。
<ヘッド40側のメモリー41について>
図9は、ヘッド40のメモリー41に記憶される情報(データを受信したヘッドの処理を決定する情報)を説明するための図である。ヘッド40には、プリンター1の本体部(書込送信制御部144)からのドット形成データSIの送信方法に関する情報、言い換えれば、ヘッド40がドット形成データSIを受信した後に処理する動作を規定する情報が記憶されている。
図9は、ヘッド40のメモリー41に記憶される情報(データを受信したヘッドの処理を決定する情報)を説明するための図である。ヘッド40には、プリンター1の本体部(書込送信制御部144)からのドット形成データSIの送信方法に関する情報、言い換えれば、ヘッド40がドット形成データSIを受信した後に処理する動作を規定する情報が記憶されている。
図中の左側の表には、プリンター1の本体部から送信されるドット形成データSIの数に関する情報、即ち、1つの書込送信制御部144から送信されるドット形成データSIの数に関する情報(以下、データ数情報CI(1)と言う)を示す。ここでは、1つのノズル列(368個のノズル)を制御するために、1つの書込送信制御部144から送信されるドット形成データSIの数の種類が4種類であるとする。そのため、データ数情報CI(1)として2ビットのデータが用いられる。
4種類のデータ数情報CI(1)はそれぞれ[00],[01],[10],[11]と記載する。
データ数情報[00]は、図7の第1コントローラーのように、ドット形成データSIが184ビット単位で扱われることを示す。この場合、2つの書込送信制御部144から、それぞれ、184ノズル分の上位ビット群と184ノズル分の下位ビット群とを有する368ビットのドット形成データSIが繰り返し送信される。
データ数情報[00]は、図7の第1コントローラーのように、ドット形成データSIが184ビット単位で扱われることを示す。この場合、2つの書込送信制御部144から、それぞれ、184ノズル分の上位ビット群と184ノズル分の下位ビット群とを有する368ビットのドット形成データSIが繰り返し送信される。
データ数情報[01]は、第2コントローラー(図7)のように、ドット形成データSIが180ビット単位で扱われることを示す。この場合、2つの書込送信制御部144から、それぞれ、180ノズル分の上位ビット群と180ノズル分の下位ビット群とを有する360ビットのドット形成データSIが繰り返し送信される。
データ数情報[10]は、第3コントローラー(図7)のように、ドット形成データSIが360ビット単位で扱われることを示す。この場合、1つの書込送信制御部144から、360ノズル分の上位ビット群と360ノズル分の下位ビット群とを有する720ビットのドット形成データSIが繰り返し送信される。
データ数情報[11]は、第4コントローラー(図7)のように、ドット形成データSIが368ビット単位で扱われることを示す。この場合、1つの書込送信制御部144から、368ノズル分の上位ビット群と368ノズル分の下位ビット群とを有する736ビットのドット形成データSIが繰り返し送信される。
データ数情報[10]は、第3コントローラー(図7)のように、ドット形成データSIが360ビット単位で扱われることを示す。この場合、1つの書込送信制御部144から、360ノズル分の上位ビット群と360ノズル分の下位ビット群とを有する720ビットのドット形成データSIが繰り返し送信される。
データ数情報[11]は、第4コントローラー(図7)のように、ドット形成データSIが368ビット単位で扱われることを示す。この場合、1つの書込送信制御部144から、368ノズル分の上位ビット群と368ノズル分の下位ビット群とを有する736ビットのドット形成データSIが繰り返し送信される。
一方、図中の右側の表には、プリンター1の本体部から送信されるドット形成データSIをシフトレジスタに記憶させる順番に関する情報(以下、順番情報CI(2)と言う)を示す。ここでは、書込送信制御部144からヘッド40に、搬送方向の上流側の画素のドット形成データSIから順に送信されるとする。例えば、図4Bの第1ヘッド40(1)であれば受信したデータから順に小さい番号のノズルに対応するシフトレジスタから記憶させ、第2ヘッド40(2)であれば受信したデータから順に大きい番号のノズルに対応するシフトレジスタから記憶させる。そのために、順番情報CI(2)として、ヘッド40が受信したドット形成データSIを、番号の小さいノズルに対応するシフトレジスタから記憶させるのか、それとも、番号の大きいノズルに対応するシフトレジスタから記憶させるのか、をヘッド40のメモリー41に記憶させる。つまり、順番情報CI(2)は、ドット形成データSIを記憶させる順番(ドット形成データSIの伝送方向)を定める情報である。
このように、受信したドット形成データSIを記憶させる順番(伝送方向)は2種類であるため、順番情報CI(2)は、1ビットのデータとなる。図9の表に示すように、順番情報CI(2)が[0]の場合、ドット形成データSIを受信した順に番号の小さいノズルのシフトレジスタから記憶させる。一方、順番情報CI(2)が[1]の場合、ドット形成データSIを受信した順に番号の大きいノズルのシフトレジスタから記憶させる。
<照合部146について>
図10は、プリンター1本体部側の処理フローを示す図である。本実施形態では、プリンター1の本体部からのドット形成データSIの送信方法(データ数、データの送信順)に対して、ヘッド40を専用品とせずに汎用化することが目的である。そのため、ヘッド40にメモリー41を設ける。そして、そのメモリー41に、受信したドット形成データSIをシフトレジスタに記憶させる処理に関する情報(データ数情報CI(1)、順番情報CI(2))を記憶させる。そして、コントローラー10は、ヘッド40のメモリー41に記憶させた情報(データ数情報CI(1)、順番情報CI(2))に適合する送信方法にて、ヘッド40にドット形成データSIを送信する。また、ヘッド40のメモリー41に記憶されている情報CI(1),CI(2)は書き換え可能な情報とする。
図10は、プリンター1本体部側の処理フローを示す図である。本実施形態では、プリンター1の本体部からのドット形成データSIの送信方法(データ数、データの送信順)に対して、ヘッド40を専用品とせずに汎用化することが目的である。そのため、ヘッド40にメモリー41を設ける。そして、そのメモリー41に、受信したドット形成データSIをシフトレジスタに記憶させる処理に関する情報(データ数情報CI(1)、順番情報CI(2))を記憶させる。そして、コントローラー10は、ヘッド40のメモリー41に記憶させた情報(データ数情報CI(1)、順番情報CI(2))に適合する送信方法にて、ヘッド40にドット形成データSIを送信する。また、ヘッド40のメモリー41に記憶されている情報CI(1),CI(2)は書き換え可能な情報とする。
更に、本実施形態では、図1Aに示すように、コントローラー10のユニット制御回路14に、メモリーRW回路145と照合部146を設ける。メモリーRW回路145は、ヘッド40のメモリー41に記憶されている情報CI(1),CI(2)を読み出したり、書き換えたりすることができる。そして、照合部146は、ヘッド40のメモリー41に記憶されている情報CI(1),CI(2)と、コントローラー10(書込送信制御部144)からのドット形成データSIの送信方法と、を照合する。
具体的には、図10のフローに示すように、まず、プリンター1の電源がONされると、コントローラー10のメモリーRW回路145は、ヘッド40のメモリー41に記憶されているデータ数情報CI(1)と順番情報CI(2)とを読み出す(S001)。
そして、照合部146は、メモリーRW回路145が読み出したデータ数情報CI(1)と順番情報CI(2)を取得し、その情報CI(1),CI(2)とコントローラー10(書込送信制御部144)のドット形成データSIの送信方法と、を照合する(S002)。そのために、照合部146がコントローラー10からのドット形成データSIの送信方法に関する情報を記憶してもよく、また、ドット形成データSIの送信方法に関する情報をコントローラー10の本体側メモリー13に記憶して、照合部146が照合する際に送信方法に関する情報を本体側メモリー13から取得してもよい。
コントローラー10(書込送信制御部144)のドット形成データSIの送信方法に関する情報は、ドット形成データSIを送信する数に関する情報(以下、送信数情報RW(1)と呼ぶ)と、ドット形成データSIを送信する順番に関する情報(以下、送信順情報RW(2))と、がある。送信数情報RW(1)(受信部に送信するデータの数に関する情報に相当)は、ヘッド40のメモリー41に記憶されているデータ数情報CI(1)(処理情報に相当)と照合され、送信順情報RW(2)(ノズルデータをヘッドに送信する順番に関する情報に相当)は、順番情報CI(2)と照合される。
例えば、図7に示す第1コントローラーであれば、1つの書込送信制御部144から送信されるデータ数が184個であり、送信数情報RW(1)を[0,0]として記憶する。同様に、第2コントローラーは、1つの書込送信制御部144から送信されるデータ数が180個であり、送信数情報RW(1)を[0,1]として記憶し、第3コントローラーは、1つの書込送信制御部144から送信されるデータ数が360個であり、送信数情報RW(1)を[1,0]として記憶し、第4コントローラーは、1つの書込送信制御部144から送信されるデータ数が368個であり、送信数情報RW(1)を[1,1]として記憶する。
そして、第1コントローラーが有するメモリーRW回路145が、フラットケーブルFCを介して接続されたヘッド40のメモリー41から取得したデータ数情報CI(1)が[0,0(=184データ受信)]であった場合、第1コントローラーの送信数情報RW(1)は[0,0(=184データ送信)]であるため、照合部146は、接続されたヘッド40のメモリー41に記憶されているデータ数情報CI(1)と、送信数情報RW(1)とが適合すると判断する(S002→YES)。
もし、第1コントローラーが有するメモリーRW回路145が、ヘッド40のメモリー41から取得したデータ数情報CI(1)が[1,0(=360データ受信)]であったとする。このとき、照合部146は、ヘッド40のメモリー41に記憶されているデータ数情報CI(1)と、第1コントローラーの送信数情報RW(1)とが適合しないと判断する(S002→NO)。
照合部146は、データ数情報CI(1)と送信数情報RW(1)とが適合しないと判断した場合、メモリーRW回路145に、ヘッド40のメモリー41に記憶されているデータ数情報CI(1)を書き換えさせる(S003)。即ち、メモリーRW回路145は、ヘッド40のメモリー41に記憶されているデータ数情報CI(1)を、送信数情報RW(1)と適合するように、[0,0]に書き換える。こうすることで、ヘッド40は、コントローラー10(書込送信制御部144)から送信されるドット形成データSIを、正しくシフトレジスタに記憶させることができる。
つまり、ヘッド40は、コントローラー10から受信したドット形成データSIを、図8に示す各ノズルに対応した複数のシフトレジスタ(データ記憶部に相当)のうち、どのシフトレジスタのグループに記憶させるかを、メモリー41に記憶されているデータ数情報CI(1)により変更する(詳細は後述)。その結果、複数のノズル#1〜#368は、それぞれに対応したドット形成データSIにて制御され、正確に画像を印刷することができる。
次に、送信順情報RW(2)について説明する。本実施形態のプリンター1は、図4に示すように、第1ヘッド40(1)と第2ヘッド40(2)を有する。コントローラー10は搬送方向の上流側の画素のドット形成データSIから送信するため、第1ヘッド40(1)では受信したドット形成データSIを番号の小さいノズルに対応するシフトレジスタから順に記憶させる。そのため、コントローラー10は、第1ヘッド40(1)に関する送信順情報RW(2)は[0=(小さい番号のノズルから記憶させる)]と記憶する。即ち、コントローラー10は、第1ヘッド40(1)に対して、小さい番号のノズルに対応するドット形成データSIから送信すると記憶する。一方、第2ヘッド40(2)では受信したドット形成データSIを番号の大きいノズルに対応するシフトレジスタから順に記憶させる。そのため、コントローラー10は、第2ヘッド40(2)に関する送信順情報RW(2)は[1=(大きい番号のノズルから記憶させる)]と記憶する。即ち、コントローラー10は、第2ヘッド40(2)に対して、大きい番号のノズルに対応するドット形成データSIから送信すると記憶する。
そして、例えば、メモリーRW回路145が第1ヘッド40(1)のメモリー41から取得した順番情報CI(2)が[0(=小さい番号のノズル順)]であったとする。この場合、照合部146は、メモリーRW回路145が読み出した順番情報CI(2)=[0]が、第1ヘッド40(1)に関する送信順情報RW(2)=[0]と適合すると判断する。
もし、メモリーRW回路145が、第1ヘッド40(1)のメモリー41から取得した順番情報CI(2)が[1(=大きい番号のノズル順)]であったとする。この場合、照合部146は、メモリーRW回路145が読み出した順番情報CI(2)=[1]が、第1ヘッド40(1)に関する送信順情報RW(2)=[0]と適合しないと判断する。そうすると、照合部146は、メモリーRW回路145に、第1ヘッド40(1)のメモリー41に記憶されている順番情報CI(2)を書き換えさせる。第1ヘッド40(1)が有するメモリー41に記憶される順番情報CI(2)を、第1ヘッド40(1)に関する送信順情報RW(2)=[0]と適合するように、[0]に書き換えさせる。
同様に、第2ヘッド40(2)のメモリー41に記憶されている順番情報CI(2)が、第2ヘッド40(2)に関する送信情報RW(2)=[1]と適合しない場合には、第2ヘッド40(2)のメモリー41に記憶されている順番情報CI(2)を[1]に書き換えさせる。そうすることで、ヘッド40は、コントローラー10(書込送信制御部144)から送信されるドット形成データSIを、正しくシフトレジスタに記憶させることができる。
つまり、ヘッド40は、メモリーに記憶されている順番情報CI(2)(データ記憶部にノズルデータを記憶させる順番を示す順番情報に相当)により、ヘッド40が有する各ノズルのインク噴射に関するドット形成データSI(i)(ノズルデータに相当)を、各ノズルに対応したシフトレジスタ71(i),72(i)に記憶させる順番を変える。
こうして、照合部146は、プリンター1が有する取付部に取り付けられた全てのヘッド40のメモリー41に記憶されているデータ数情報CI(1)と、コントローラー10側のドット形成データSIの送信方法に関する送信数情報RW(1)とを適合させ、ヘッド40のメモリー41に記憶されている順番情報CI(2)と、コントローラー10側の送信順情報RW(2)とを適合させて、図10に示すフローの処理を終了する。このフローの処理を終了した後に、印刷を行うことで、正しいドット形成データSIにて複数のノズルのインク噴射を制御でき、正確に画像を印刷することができる。
このように、本実施形態では、プリンター1の本体部側に、ヘッド40のメモリー41に記憶されているデータ数情報CI(1)と順番情報CI(2)を読み出したり書き換えたりするメモリーRW回路145と、ヘッド40のメモリー41に記憶されている情報CI(1),CI(2)と、コントローラー10側のドット形成データSIの送信方法に関する送信数情報RW(1),送信順情報RW(2)と、を照合する照合部146と、を設ける。そうすることで、仮に、ヘッド40のメモリー41に誤った情報CI(1),CI(2)が記憶されていたとしても、異なるドット形成データSIにて複数のノズルのインク噴射を制御してしまうことを防止できる。
また、故障などにより、ヘッド40又はコントローラー10(データ送信部142)を交換したとしても、ヘッド40のメモリー41に記憶しているデータ数情報CI(1)と順番情報CI(2)を書き換えるだけで、ドット形成データSIを正しいシフトレジスタに対応付けることができる。例えば、コントローラー10を交換して、ヘッド40に送信するデータ数が変わった場合には、ヘッド40のメモリー41のデータ数情報CI(1)を書き換えればよい。また、ヘッド40を交換する際に、取り付ける方向を逆にしたとしても、メモリー41の順番情報CI(2)を書き換えればよい。
また、プリンター1の製造工程において、図4Aに示すように、2つのヘッド40が反転した状態で取り付けられる第1取付部,第2取付部に、同じ種類のヘッド40を取り付けることができる。即ち、第1取付部に取り付けられるヘッド40と第2取付部に取り付けられるヘッド40では、コントローラー10から受信したドット形成データSIをシフトレジスタに記憶する順番が異なるが、各取付部に取り付けるヘッドを区別する必要がなく、製造を容易にすることができる。この場合、検査工程などにおいて、第1取付部に取り付けられたヘッド40のメモリー41には、順番情報CI(2)を[0(=小さい番号のノズルから)]として記憶させ、第2取付部に取り付けられたヘッド40のメモリー41には、順番情報CI(2)を[1(=大きい番号のノズルから)]として記憶させればよい。同様に、コントローラー10からドット形成データSIを送信する数に関する送信数情報RW(1)を2つの取付部に取り付けられたヘッド40のメモリー41に記憶させてもよい。
このとき、図10に示すように、コントローラー10のデータ送信方法に関する情報(RW(1)、RW(2))と、取付部に取り付けられたヘッド40のメモリー41に記憶されている情報(CI(1)、CI(2))を照合し、適合するか否かを判断しなくともよい。即ち、コントローラー10の送信方法に関する情報をヘッド40のメモリー41に書き込むだけでもよい。これにより、予めコントローラー10の送信方法に適したヘッド41を取り付けなくともよく、プリンター1の製造工程が容易となる。
また、製造工程において、第1取付部に取り付けるヘッド40と第2取付部に取り付けるヘッド40とを区別して取り付けてもよい。即ち、第1取付部には、順番情報CI(2)が[0]と記憶されたヘッド40を取り付け、第2取付部には、順番情報CI(2)が[1]と記憶されたヘッド40を取り付ける。もし、組立工程において、各取付部に取り付けるヘッド40を誤ったとしても、検査工程などにおいて、ヘッド40のメモリー41に記憶されている順番情報CI(2)をメモリーRW回路145によって書き換えるとよい。そうすることで、誤って取り付けたヘッド40を取付部から外し、再度、取付部にヘッド40を組み込む必要がなく、プリンター1の製造を容易にできる。
同様に、コントローラー10が送信するドット形成データ数に合わせて、ヘッド40を区別して組み込む必要が無く、また、コントローラー10に対して、受信するデータ数が異なるヘッド40を取り付けてしまったとしても、検査工程にてヘッド40のメモリー41の情報を書き換えればよく、プリンター1の製造を容易にできる。
<ドット形成データSIの具体的な処理について>
以下、ヘッド40がドット形成データSIを受信した後に行う処理について具体的に説明する。
図11Aから図11Dは、コントローラー10から送信されるデータ数が異なる場合による、ドット形成データSIのシフトレジスタへの記憶方法(ドット形成データSIの伝送処理)の違いを示す図である。そのため、ドット形成データSIをシフトレジスタに記憶する方向は一定であるとし、ここでは、受信したドット形成データSIから順に、小さい番号のノズルに対応するシフトレジスタに記憶させるとした。
以下、ヘッド40がドット形成データSIを受信した後に行う処理について具体的に説明する。
図11Aから図11Dは、コントローラー10から送信されるデータ数が異なる場合による、ドット形成データSIのシフトレジスタへの記憶方法(ドット形成データSIの伝送処理)の違いを示す図である。そのため、ドット形成データSIをシフトレジスタに記憶する方向は一定であるとし、ここでは、受信したドット形成データSIから順に、小さい番号のノズルに対応するシフトレジスタに記憶させるとした。
まず、図11Aは、データ数情報CI(1)=[00]の場合のドット形成データSIの記憶処理を示す。図7に示す第1コントローラーのように、1つの書込送信制御部144から184個のドット形成データSIが送信される場合、ヘッド40は図11Aのような処理をする。この場合、2つの書込送信制御部144からドット形成データSIが送信され、また、ダミーノズルを含む全てのノズル(#1〜#368)が制御上認識される。
2つの書込送信制御部144のうち、一方の書込送信制御部144からは、ノズル#1〜#184を制御するためのドット形成データSIが、図示する第1データ入力部SI_1に入力される。また、他方の書込送信制御部144からは、ノズル#185〜#368を制御するためのドット形成データSIが、図示する第2データ入力部SI_2に入力される。そして、入力された各ドット形成データSIは、それぞれ異なる経路で伝送される。
図11Aに太い実線で示すように、第1データ入力部SI_1に入力されたドット形成データSIは、第1下位グループSL1、第1ダミー下位グループDL1、第1上位グループSH1、第1ダミー上位グループDH1の順に伝送される。このため、メモリー41に記憶されたデータ数情報CI(1)=[00]に基づき、第1マルチプレクサMX1は、第1データ入力部SI_1に入力されたドット形成データSIを第1下位グループSL1、第1ダミー下位グループDL1に入力する。また、第3マルチプレクサMX3及び第6マルチプレクサMX6は、第1ダミー下位グループDL1からシフトされたドット形成データSIを第1上位グループSH1と第1ダミー上位グループDH1に入力する。
一方、第2データ入力部SI_2に入力されたドット形成データSIは、第2ダミー下位グループDL2、第2下位グループSL2、第2ダミー上位グループDH2、第2上位グループSH2の順に伝送される。このため、データ数情報CI(1)=[00]に基づき、第7マルチプレクサMX7は、第2データ入力部SI_2に入力されたドット形成データSIを、第2ダミー下位グループDL2に入力する。また、第9マルチプレクサMX9は、第2ダミー下位グループDL2からシフトされたドット形成データSIを第2下位グループSL2に入力する。第11マルチプレクサMX11は、第2下位グループSL2からシフトされたドット形成データSIを第2ダミー上位グループDH2に入力し、第13マルチプレクサMX13は、第2ダミー上位グループDH2からシフトされたドット形成データSIを第2上位グループSH2に入力する。
このとき、各ドット形成データSIは、クロック信号CLKに基づき、ノズル#1〜#184の各ドット形成データSIが、対応するシフトレジスタにセットされたタイミングで、ノズル#185〜#368の各ドット形成データSIも、対応するシフトレジスタにセットされる。
図11Bは、データ数情報CI(2)=[01]の場合のドット形成データSIの記憶処理を示す図である。図7に示す第2コントローラーのように、1つの書込送信制御部144から180個のドット形成データSIが送信される場合、ヘッド40は図11Bのような処理をする。この場合、2つの書込送信制御部144からドット形成データSIが送信され、また、ダミーノズル以外のノズル(#5〜#364)が制御上認識される。
2つの書込送信制御部144のうち、一方の書込送信制御部144からは、ノズル#5〜#184を制御するためのドット形成データSIが、図示する第1データ入力部SI_1に入力される。また、他方の書込送信制御部144からは、ノズル#185〜#364を制御するためのドット形成データSIが、図示する第2データ入力部SI_2に入力される。そして、入力された各ドット形成データSIは、それぞれ異なる経路で伝送される。
図11Bに太い実線で示すように、第1データ入力部SI_1に入力されたドット形成データSIは、第1下位グループSL1、第1上位グループSH1の順に伝送され、第1ダミー下位グループDL1や第1ダミー上位グループDH1にはドット形成データSIが送信されない。このため、メモリー41に記憶されたデータ数情報CI(1)=[01]に基づき、第1マルチプレクサMX1は、第1データ入力部SI_1に入力されたドット形成データSIを第1下位グループSL1に入力する。また、第3マルチプレクサMX3及び第6マルチプレクサMX6は、第1下位グループSL1からシフトされたドット形成データSIを第1上位グループSH1に入力する。
一方、第2データ入力部SI_2に入力されたドット形成データSIは、第2下位グループSL2、第2上位グループSH2の順に伝送され、第2ダミー下位グループDL2や第2ダミー上位グループDH2にはドット形成データSIが送信されない。このため、データ数情報CI(1)=[01]に基づき、第9マルチプレクサMX9は、第2データ入力部SI_2に入力されたドット形成データSIを第2下位グループSL2に入力する。第11マルチプレクサMX11及び第13マルチプレクサMX13は、第2下位グループSL2からシフトされたドット形成データSIを第2上位グループSH2に入力する。
つまり、ヘッド40は、例えば、第1データ入力部SI_1(受信部に相当)がコントローラー10から受信したドット形成データSIを、第1上位グループSH1及び第1下位グループSL1(第1データ記憶部に相当)と、第1ダミー上位グループDH1と第1ダミー下位グループDL1(第2データ記憶部に相当)の両方に記憶させる処理(図11A、第2処理に相当)と、第1データ入力部SI_1(受信部に相当)が受信したドット形成データSIを第1上位グループSH1及び第1下位グループSL1(図11B、第1データ記憶部に相当)だけに記憶させる処理(図11B、第1処理に相当)とを、ヘッド40のメモリーに記憶されているデータ数情報CI(1)により選択して行う。
図11Cは、データ数情報CI(1)=[10]の場合のドット形成データSIの記憶処理を示す図である。図7に示す第3コントローラーのように、1つの書込送信制御部144から360個のドット形成データSIが送信される場合、ヘッド40は図11Cのような処理をする。この場合、1つの書込送信制御部144からドット形成データSIが送信され、また、ダミーノズルを除くノズル(#5〜#364)が制御上認識される。
1つの書込送信制御部144からのノズル#5〜#364を制御するためのドット形成データSIが、全て第1データ入力部SI_1に入力される。そして、図11Cに太い実線で示すように、第1データ入力部SI_1に入力されたドット形成データSIは、第2下位グループSL2、第1下位グループSL1、第2上位グループSH2、第1上位グループSH1、の順に伝送される。なお、第1ダミー下位グループDL1や、第1ダミー上位グループDH1、第2ダミー下位グループDL2、第2ダミー上位グループDH2には、ドット形成データSIが送信されない。
このため、メモリー41に記憶されたデータ数情報CI(1)=[10]に基づき、第7マルチプレクサMX7及び第9マルチプレクサMX9は、第1データ入力部SI_1に入力されたドット形成データSIを第2下位グループSL2に入力する。そして、第1マルチプレクサMX1は、第2下位グループSL2からシフトされたドット形成データSIを第1下位グループSL1に入力する。また、第3マルチプレクサMX3、第11マルチプレクサMX11及び第13マルチプレクサMX13は、第1下位グループSL1からシフトされたドット形成データSIを第2上位グループSH2に入力し、第6マルチプレクサMX6は、第2上位グループSH2からシフトされたドット形成データSIを、第1上位グループSH1に入力する。
つまり、ヘッド40は、例えば、第1データ入力部SI_1が受信したドット形成データSIを、第1上位グループSH1及び第1下位グループSL1(第1データ記憶部に相当)だけに記憶させる処理(図11B,第1処理に相当)と、第1データ入力部SI_1が受信したドット形成データSIを、第1上位グループSH1及び第1下位グループSL1(第1データ記憶部に相当)と第2上位グループSH2及び第2下位グループSL2(第2データ記憶部に相当)の両方に記憶させる処理(図11C,第2処理に相当)とを、ヘッド40のメモリーに記憶されているデータ数情報CI(1)により選択して行う。
図11Dは、データ数情報CI(1)=[11]の場合のドット形成データSIの記憶方法を示す図である。図7に示す第4コントローラーのように、1つの書込送信制御部144から368個のドット形成データSIが送信される場合、ヘッド40は、図11Dのような処理をする。この場合、1つの書込送信制御部144からドット形成データSIが送信され、また、ダミーノズルを含む全てのノズル(#1〜#368)が制御上認識される。
1つの書込送信制御部144からのノズル#1〜#368を制御するためのドット形成データSIが、全て第1データ入力部SI_1に入力される。そして、図11Dに太い実線で示すように、第1データ入力部SI_1に入力されたドット形成データSIは、第2ダミー下位グループDL2、第2下位グループSL2、第1下位グループSL1、第1ダミー下位グループDL1、第2ダミー上位グループDH2、第2上位グループSH2、第1上位グループSH1、第1ダミー上位グループDH1に、ドット形成データSIが送信される。
このため、メモリー41に記憶されたデータ数情報CI(1)=[11]に基づき、第7マルチプレクサMX7は、第1データ入力部SI_1に入力されたドット形成データSIを第2ダミー下位グループDL2に入力し、第9マルチプレクサMX9は、第2ダミー下位グループDL2からシフトされたドット形成データSIを第2下位グループSL2に入力する。そして、第1マルチプレクサMX1は、第2下位グループSL2からシフトされたドット形成データSIを、第1下位グループSL1及び第1ダミー下位グループDL1に入力する。また、第3マルチプレクサMX3及び第11マルチプレクサMX11は、第1ダミー下位グループDL1からシフトされたドット形成データSIを第2ダミー上位グループDH2に入力し、第13マルチプレクサMX13は、第2ダミー上位グループDH2からシフトされたドット形成データSIを第2上位グループSH2に入力する。さらに、第6マルチプレクサMX6は、第2上位グループSH2からシフトされたドット形成データSIを、第1上位グループSH1及び第1ダミー上位グループに入力する。
なお、図11Bや図11Cに示す処理では、ダミーノズルに対応するシフトレジスタのグループDH1,DH2,DL1,DL2にドット形成データSIが入力されない。そのため、例えば、他のシフトレジスタに記憶されているドット形成データSIがラッチ回路(第1ラッチ回路73,第2ラッチ回路74)にラッチされるタイミングにて、ダミーノズルに対応するラッチ回路73,74に、「ドット形成なし」のデータを入力しても良い。また、これに限らず、書込送信制御部144から送信されたドット形成データSIを、第1データ入力部SI_1や第2データ入力部SI_2にて一度記憶して、ダミーノズルに対応するドット形成データSIを付加した後に、データをシフトレジスタに伝送してもよい。この場合には、図11Aや図11Dに示す処理のように、ダミーノズルに対応するシフトレジスタのグループにもドット形成データSIが記憶される。
次に、ヘッド40が受信したドット形成データSIをシフトレジスタが入力する方向(入力する順番)が異なる場合について説明する。
図12は、データ数情報CI(1)=[0,0]である場合において、入力順データCI(2)が異なるドット形成データSIの記憶方法を示す図である。図中の上方に描かれているシフトレジスタが図4Aに示す第1ヘッド40(1)のシフトレジスタに相当し、下方に描かれているシフトレジスタが第2ヘッド40(2)のシフトレジスタに相当する。コントローラー10からは、搬送方向上流側のドット形成データSIから送信されるため、第1ヘッド40(1)では、番号の小さいノズル(#1)ほど搬送方向の上流側に位置し、入力順データCI(2)=[0(=小さいノズル番号から記憶)]となる。第2ヘッド40(2)では、番号の大きいノズル(#368)ほど搬送方向の下流側に位置し、入力順データCI(2)=[1(=大きいノズル番号から記憶)]となる。
この場合、第1ヘッド40(1)に入力されたドット形成データSIは、図11Aに示す処理と同じ処理がなされる。簡単に説明すると、第1データ入力部SI_1に入力されたノズル#1〜#184のドット形成データSIは、第1マルチプレクサMX1、第1下位グループSL1、第1ダミー下位グループDL1、第3マルチプレクサMX3、第6マルチプレクサMX6、第1上位グループSH1、第1ダミー上位グループDH1の順に伝送される。また、第2データ入力部SI_2に入力されたノズル#185〜#368のドット形成データSIは、第7マルチプレクサMX7、第2ダミー下位グループDL2、第9マルチプレクサMX9、第2下位グループSL2、第11マルチプレクサMX11、第2ダミー上位グループDH2、第13マルチプレクサMX13、第2上位グループSH2の順に伝送される。
一方、第1ヘッド40(1)に対して反転状態の第2ヘッド40(2)は、第1ヘッド40(1)とは異なる処理をする。簡単に説明すると、ノズル#1〜#184のドット形成データSIは第2データ入力部SI_2から入力される。そして、入力されたドット形成データSIは、第8マルチプレクサMX8、第2下位グループSL2、第2ダミー下位グループDL2、第10マルチプレクサMX10、第12マルチプレクサMX12、第2上位グループSH2、第2ダミー上位グループDH2の順に伝送される。また、ノズル#185〜#368のドット形成データSIは第1データ入力部SI_1から入力される。そして、入力されたドット形成データSIは、第1ダミー下位グループDL1、第2マルチプレクサMX2、第1下位グループSL1、第4マルチプレクサMX4、第1ダミー上位グループDH1、第5マルチプレクサMX5、第1上位グループSH1の順に伝送される。
第1ヘッド40(1)と第2ヘッド40(2)が反転した状態で取り付けられ、搬送方向におけるノズル位置(#i)が逆になったとしても、ドット形成データSIをシフトレジスタに記憶させる順番(伝送経路)を変えることで、各ノズル#1〜#368に正しく対応したドット形成データSIにて、インク噴射を制御することができる。その結果、画像が反転して印刷されてしまうこと等を防止できる。
図13は、データ数情報CI(1)=[1,1]である場合において、入力順データCI(2)が異なるドット形成データSIの記憶方法を示す図である。この場合、第1ヘッド40(1)に入力されたドット形成データSIは、図11Dに示す処理と同じ処理がなされる。簡単に説明すると、第1データ入力部SI_1に入力されたドット形成データSIは、第7マルチプレクサMX7、第2ダミー下位グループDL2、第9マルチプレクサMX9、第2下位グループSL2、第1マルチプレクサMX1、第1下位グループSL1、第1ダミー下位グループDL1、第3マルチプレクサMX3、第11マルチプレクサMX11、第2ダミー上位グループDH2、第13マルチプレクサMX13、第2上位グループSH2、第6マルチプレクサMX6、第1上位グループSH1、第1ダミー上位グループDH1の順に伝送される。
一方、第1ヘッド40(1)に対して反転状態の第2ヘッド40(2)は、第1ヘッド40(1)とは異なる処理をする。すなわち、第1データ入力部SI_1に入力されたドット形成データSIは、第1ダミー下位グループDL1、第2マルチプレクサMX2、第1下位グループSL1、第8マルチプレクサMX8、第2下位グループSL2、第2ダミー下位グループDL2、第10マルチプレクサMX10、第4マルチプレクサMX4、第1ダミー上位グループDH1、第5マルチプレクサMX5、第1上位グループSH1、第12マルチプレクサMX12、第2上位グループSH2、第2ダミー上位グループDH2の順に伝送される。
このように、コントローラーの種類の違いにより、1つの書込送信制御部144から送信されるドット形成データSIの数が異なったとしても、第1ヘッド40(1)と第2ヘッド40(2)にそれぞれ入力されたドット形成データSIをシフトレジスタに記憶させる順番(伝送経路)を変えることで、各ノズル#1〜#368に正しく対応したドット形成データSIにてインク噴射を制御することができる。
===その他の実施形態===
上記の各実施形態は、主としてインクジェット方式のプリンターを有する印刷システムについて記載されているが、プリンターが有するコントローラー等の開示が含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上記の各実施形態は、主としてインクジェット方式のプリンターを有する印刷システムについて記載されているが、プリンターが有するコントローラー等の開示が含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<ドット形成データについて>
前述の実施形態では、2ビットのドット形成データSIとしているがこれに限らず、例えば、3ビット以上のデータであってもよく、ヘッド40はコントローラーから送信されるデータに応じて、そのデータをシフトレジスタに記憶させる方法を異ならせればよい。
前述の実施形態では、2ビットのドット形成データSIとしているがこれに限らず、例えば、3ビット以上のデータであってもよく、ヘッド40はコントローラーから送信されるデータに応じて、そのデータをシフトレジスタに記憶させる方法を異ならせればよい。
また、前述の実施形態では、最大で2つの書込送信制御部144からヘッド40にドット形成データSIを送信するとしているが(図7)、これに限らない。例えば、3つ以上の書込送信制御部からドット形成データSIが送信される場合には、それに合わせて、シフトレジスタをグループ分けして、グループごとにドット形成データSIを入力できるようにするとよい。
<ヘッド40について>
前述の実施形態では、プリンター1の本体部は2つの取付部を有し、その取付部に取り付けられる2つのヘッドは反転状態となるが、これに限らない。例えば、プリンターの本体部は1つの取付部のみを有していても良いし、3つ以上の取付部を有していてもよい。また、2つの取付部に取り付けられるヘッドが反転状態にならなくてもよい。
前述の実施形態では、プリンター1の本体部は2つの取付部を有し、その取付部に取り付けられる2つのヘッドは反転状態となるが、これに限らない。例えば、プリンターの本体部は1つの取付部のみを有していても良いし、3つ以上の取付部を有していてもよい。また、2つの取付部に取り付けられるヘッドが反転状態にならなくてもよい。
また、図4の実施形態においては、2つのヘッド41は搬送方向の上流側と下流側とに位置をずらして配置しているが、搬送方向に位置をずらさず、移動方向に並んで配置させても良い。この場合、例えば、2つのヘッド41からそれぞれ異なる種類のインクを噴射することとすれば、ヘッド41の1回の移動にて異なる種類のインクを同一の領域に噴射することもできる。
<照合部146について>
前述の実施形態では、メモリーRW回路145がデータ数情報CI(1)と順番情報CI(2)の2つをヘッド40のメモリー41から読み出し、照合部146がドット形成データSIの送信方法と2つの情報CI(1),CI(2)をそれぞれ照合しているがこれに限らず、どちらか一方の情報だけを照合してもよい。
前述の実施形態では、メモリーRW回路145がデータ数情報CI(1)と順番情報CI(2)の2つをヘッド40のメモリー41から読み出し、照合部146がドット形成データSIの送信方法と2つの情報CI(1),CI(2)をそれぞれ照合しているがこれに限らず、どちらか一方の情報だけを照合してもよい。
<ラインプリンターについて>
前述の実施形態では、ヘッド40がキャリッジと共に移動方向に移動しながらインク滴を噴射する画像形成動作と、媒体を搬送する搬送動作と、を交互に行うプリンター1を例に挙げているが、これに限らない。例えば、媒体の搬送方向と交差する紙幅方向に多数のノズルを並べ、そのヘッドの下を搬送される媒体に向けてインク滴を噴射することによって画像を形成するラインヘッドプリンターでもよい。
前述の実施形態では、ヘッド40がキャリッジと共に移動方向に移動しながらインク滴を噴射する画像形成動作と、媒体を搬送する搬送動作と、を交互に行うプリンター1を例に挙げているが、これに限らない。例えば、媒体の搬送方向と交差する紙幅方向に多数のノズルを並べ、そのヘッドの下を搬送される媒体に向けてインク滴を噴射することによって画像を形成するラインヘッドプリンターでもよい。
<流体噴射装置について>
前述の実施形態では、流体噴射装置(一部)としてインクジェットプリンターを例示していたが、これに限らない。流体噴射装置であれば、プリンターではなく、様々な工業用装置に適用可能である。例えば、布地に模様をつけるための捺染装置、カラーフィルター製造装置や有機ELディスプレイ等のディスプレイ製造装置、チップへDNAを溶かした溶液を塗布してDNAチップを製造するDNAチップ製造装置等であっても、本件発明を適用することができる。
また、流体の噴射方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけて、インク室を膨張・収縮させることにより液体を吐出するピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によって液体を吐出させるサーマル方式でもよい。
前述の実施形態では、流体噴射装置(一部)としてインクジェットプリンターを例示していたが、これに限らない。流体噴射装置であれば、プリンターではなく、様々な工業用装置に適用可能である。例えば、布地に模様をつけるための捺染装置、カラーフィルター製造装置や有機ELディスプレイ等のディスプレイ製造装置、チップへDNAを溶かした溶液を塗布してDNAチップを製造するDNAチップ製造装置等であっても、本件発明を適用することができる。
また、流体の噴射方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけて、インク室を膨張・収縮させることにより液体を吐出するピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によって液体を吐出させるサーマル方式でもよい。
1 プリンター、10 コントローラー、11 インターフェイス部、12 CPU、
13 本体側メモリー、14 ユニット制御回路、141 駆動信号生成回路、
142 データ送信部、143 出力バッファ、144 書込送信制御部、
145 メモリーRW回路、146 照合部、20 搬送ユニット、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、40 ヘッド、41 メモリー、
42 中継基板、43 ケース、431 収容空部、44 流路ユニット、
441 共通インク室、442 インク供給路、443 圧力室、Nz ノズル、
45 接続端子、46 ヘッド側ケーブル、50 検出器群、60 コンピューター、
71 第1シフトレジスタ、72 第2シフトレジスタ、73 第1ラッチ回路、
74 第2ラッチ回路、75 デコーダ、76 スイッチ、77 制御ロジック
13 本体側メモリー、14 ユニット制御回路、141 駆動信号生成回路、
142 データ送信部、143 出力バッファ、144 書込送信制御部、
145 メモリーRW回路、146 照合部、20 搬送ユニット、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、40 ヘッド、41 メモリー、
42 中継基板、43 ケース、431 収容空部、44 流路ユニット、
441 共通インク室、442 インク供給路、443 圧力室、Nz ノズル、
45 接続端子、46 ヘッド側ケーブル、50 検出器群、60 コンピューター、
71 第1シフトレジスタ、72 第2シフトレジスタ、73 第1ラッチ回路、
74 第2ラッチ回路、75 デコーダ、76 スイッチ、77 制御ロジック
Claims (8)
- (1)流体を噴射するヘッドを取り付けるための取付部と、
(2)前記ヘッドから流体を噴射させるためのデータを前記ヘッドに送信する制御部であって、
前記データを受信した前記ヘッドの処理方法を決定する情報であって、当該制御部の前記データの送信方法に適合した情報を、前記取付部に取り付けられる前記ヘッドが有するメモリーに書き込み、
前記送信方法にて前記データを前記ヘッドに送信する制御部と、
を有することを特徴とする制御装置。 - 請求項1に記載の制御装置であって、
前記制御部は、
前記取付部に取り付けられる前記ヘッドが有する前記メモリーに記憶されている前記情報を読み出し、
前記情報と前記送信方法とを照合し、
前記情報と前記送信方法とが適合しない場合には、前記メモリーに記憶されている前記情報を書き換える、
制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載の制御装置であって、
前記取付部に取り付けられる前記ヘッドは、
前記流体を噴射する複数のノズルと、前記データのうちの各前記ノズルの流体噴射に関する複数のノズルデータをそれぞれ記憶する複数のデータ記憶部と、を有し、
前記メモリーに記憶されている前記情報により、複数の前記データ記憶部に複数の前記ノズルデータを記憶させる順番を変える、
制御装置。 - 請求項3に記載の制御装置であって、
前記制御部は、
前記ヘッドが複数の前記データ記憶部に複数の前記ノズルデータを記憶させる順番を示す順番情報を前記メモリーから読み出し、
読み出した前記順番情報と、前記ノズルデータを前記ヘッドに送信する順番に関する情報と、を照合する、
制御装置。 - 請求項4に記載の制御装置であって、
複数の前記取付部を有し、
一方の前記取付部に取り付けられる前記ヘッドの前記メモリーに記憶されている前記順番情報と、他方の前記取付部に取り付けられる前記ヘッドの前記メモリーに記憶されている順番情報と、が異なる、
制御装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の制御装置であって、
前記取付部に取り付けられる前記ヘッドは、
前記流体を噴射する第1ノズルと、前記流体を噴射する第2ノズルと、
前記第1ノズルの流体噴射に関する前記データを記憶する第1データ記憶部と、前記第2ノズルの流体噴射に関する前記データを記憶する第2データ記憶部と、
前記制御部からの前記データを受信する受信部と、を有し、
前記受信部が受信した前記データを、前記第1データ記憶部と前記第2データ記憶部のうちの一方に記憶させる第1処理と、
前記受信部が受信した前記データを、前記第1データ記憶部と前記第2データ記憶部に記憶させる第2処理とを、
前記メモリーに記憶されている前記情報により選択して行う、
制御装置。 - 請求項6に記載の制御装置であって、
前記制御部は、
前記第1処理と前記第2処理のうち、前記ヘッドが選択する処理を示す処理情報を前記メモリーから読み出し、
読み出した前記処理情報と、前記受信部に送信する前記データの数に関する情報と、を照合する、
制御装置。 - (1)流体を噴射するヘッドと、
(2)前記ヘッドを取り付けるための取付部と、
(3)前記ヘッドから流体を噴射させるためのデータを前記ヘッドに送信する制御部であって、
前記データを受信した前記ヘッドの処理方法を決定する情報であって、当該制御部の前記データの送信方法に適合した情報を、前記取付部に取り付けられる前記ヘッドが有するメモリーに書き込み、
前記送信方法にて前記データを前記ヘッドに送信する制御部と、
を有することを特徴とする流体噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009005082A JP2010162713A (ja) | 2009-01-13 | 2009-01-13 | 制御装置、及び、流体噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009005082A JP2010162713A (ja) | 2009-01-13 | 2009-01-13 | 制御装置、及び、流体噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=42579305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009005082A Withdrawn JP2010162713A (ja) | 2009-01-13 | 2009-01-13 | 制御装置、及び、流体噴射装置 |
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Country | Link |
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-
2009
- 2009-01-13 JP JP2009005082A patent/JP2010162713A/ja not_active Withdrawn
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