JP2010161942A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】左右外側の分草フレーム24の間に、左右方向に多数の歯を並設した固定刃33と、固定刃33の上に配置され、固定刃33に対して左右方向に摺動する多数の歯を並設した可動刃34とからなる刈刃31を左右に二組備えたコンバインであって、左右の可動刃34の間における可動刃34の上位の位置に、左右の可動刃34の略刃元から刃先に亘るカバー部材35を配設してある。
【選択図】図5
Description
第1発明の構成は、左右外側の分草フレームの間に、左右方向に多数の歯を並設した固定刃と、前記固定刃の上に配置され、前記固定刃に対して左右方向に摺動する多数の歯を並設した可動刃とからなる刈刃を左右に二組備えるとともに、前記左右の可動刃を互いに近接離間して駆動する刈刃駆動機構を備え、前記左右の可動刃の間における前記可動刃の上位の位置に、前記左右の可動刃の略刃元から刃先に亘るカバー部材を配設してある。
第1発明によると、左右の可動刃の間(境界部)における可動刃の上位の位置に、左右の可動刃の略刃元から刃先に亘るカバー部材を配設してあるので、左右の可動刃の間(境界部)に藁屑や泥土が入り込もうとしても、左右の可動刃の基端部間及び刃先間において藁屑や泥土が滞留や堆積することを回避でき、左右の可動刃が近接離間することによって、摺動部に詰まりを発生させるということが少なくなる。
このような状態になっても、カバー部材の上に載った藁屑や泥土は、左右の可動刃によって圧縮されることなく、カバー部材の上に載ったままの状態になると考えられるので、刈刃の振動や走行振動等によりカバー部材の上に載った藁屑や泥土が自然に落ちることが予想される。又、カバー部材の上に載った藁屑や泥土が落ちなくても、コンバイン及び刈刃の停止状態において、カバー部材の上に載った藁屑や泥土を容易に除去することができる。
したがって、第1発明によると、左右の可動刃の摺動不良を回避できるとともに、可動刃と固定刃による切断性能を低下させることも回避でき、良好な切断を保つことができるに至った。
第2発明は、第1発明の構成において、前記カバー部材の直下には固定の歯が存在せず、前記カバー部材に固定の刃部を形成してある。
第2発明によると、左右の可動刃の上位に位置するカバー部材に固定の刃部が形成されており、左右の刈刃の間(境界部)において、カバー部材(固定の刃部)と左右の可動刃との間で切断が行われるので、左右の刈刃の間(境界部)において切断が行われないと言うような状態は生じない。
第2発明によると、左右の可動刃の間(境界部)の下に固定の歯がないので、左右の刈刃の間(境界部)において切断された藁屑等は、固定の歯に邪魔されることなく下方へ落ちるようになる。
第3発明は、第1発明の構成において、前記カバー部材の直下で、且つ、前記可動刃の下位の位置に前記カバー部材と平面視で上下に重複する固定の歯を配備し、前記カバー部材を前記固定の歯の外形と略同じ形状に形成してある。
第3発明によると、カバー部材の直下で左右の可動刃の下位の位置に固定の歯が備えられており、左右の刈刃の間(境界部)において、固定の歯と左右の可動刃との間で切断が行われるので、左右の刈刃の間(境界部)において切断が行われないと言うような状態は生じない。
第3発明によると、カバー部材の外形と固定の歯の外形とが略同じ形状に形成されているので、カバー部材と固定の歯との間の開口部分が比較的小さなものとなり、カバー部材と固定の歯との間に藁屑や泥土が入り込み難いものとなる。
第4発明は、第1発明の構成において、前記カバー部材の直下で、且つ、前記可動刃の下位の位置に前記カバー部材と平面視で上下に重複する固定の歯を配備し、前記カバー部材を前記固定の歯の外形よりも小形に形成してある。
第4発明によると、カバー部材の直下で左右の可動刃の下位の位置に固定の歯が備えられており、左右の刈刃の間(境界部)において、固定の歯と左右の可動刃との間で切断が行われるので、左右の刈刃の間(境界部)において切断が行われないと言うような状態は生じない。
第4発明によると、カバー部材の外形が固定の歯の外形よりも小形に形成されているので、カバー部材と固定の歯との間の容積(重複する部分の容積)が比較的小さなものとなり、例えばカバー部材と固定の歯との間に藁屑や泥土が入り込んでも、カバー部材と固定の歯との間に多量の藁屑や泥土が滞留するようなことはない。これにより、カバー部材と固定の歯との間に多量の藁屑や泥土が滞留して、カバー部材や固定の歯が変形すると言うような状態は生じない。
図1に自脱型コンバインの側面図が、また、図2にその刈取り部の搬送系の平面図がそれぞれ示されている。この自脱型コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部に5条刈り仕様の刈取り部3が昇降自在に連結されるとともに、走行機体2に運転座席4を備えた運転部5、脱穀装置6及び穀粒回収タンク7等が搭載された構造となっている。
図8に示す左右の刈刃31の間(境界部)に配設した左右一対のカバー部材35,35の直下には、左右の刈刃31の固定刃33に連なる固定歯33A(固定刃33と同じ断面形状を備える)を備えている。カバー部材35,35は、平面視で固定歯33Aと上下に重複し、外側の外形が固定歯33Aの外形と略同じ形状に形成してある。一対のカバー部材35,35によって下方の左右の刈刃31の境界部の固定歯33Aの切断領域の上に泥土等の異物を付着させないようにしている。
前記一対のカバー部材35,35は、それぞれ左右の可動刃支持部材36,36に取り付けて近接配置して、固定歯33Aの上方を覆うカバー部材35としてあるが、カバー部材35としては、一対のカバー部材35,35に代えて一枚板のカバー部材35で形成してもよい。カバー部材35において、固定の刃部35bを備えてもよく、備えなくてもよい。
図9に示す左右の刈刃31の間(境界部)に配設した左右一対のカバー部材35,35の直下には、左右の刈刃31の固定刃33に連なる固定歯33A(固定刃33と同じ断面形状を備える)を備えている。カバー部材35,35は、平面視で固定歯33Aと上下で重複し、固定歯33Aの外形よりも小形に形成してある。これによって、例え、左右の刈刃31,31の境界部の固定歯33Aの上に藁屑や泥土が載ることがあっても近接離間する左右の可動刃34,34の間の上部が覆われていることにより、固定歯33A上に付着する泥土が少なく詰まりの発生が軽減できる。又、切断領域の上に泥土が付着しても可動刃との摺動によって除去されやすく、カバー部材35を設けないときよりも刈刃の切れ味が低下することを抑制することができる。カバー部材35において、固定の刃部35bを備えてもよく、備えなくてもよい。
(1)上記実施形態では、個別の歯を並設して固定刃、可動刃を形成してあるが、複数の歯を一体形成して固定刃、可動刃を構成してもよい。
(2)上記実施形態では、5条刈りのコンバインについて説明したが、5条刈り以外のコンバインにも適用できる。
(3)上記実施形態では、刈取り装置14を自脱型コンバインに適用した例を示したが、普通型コンバインにも同様に適用でき、又、脱穀装置6等の備えないバインダー(図示せず)等においても同様に適用できる。
31 刈刃
32 刈刃駆動機構
33 固定刃
33a 固定の歯
33A 固定の歯
34 可動刃
34a 可動の歯
35 カバー部材
35b 固定の刃部
Claims (4)
- 左右外側の分草フレームの間に、左右方向に多数の歯を並設した固定刃と、前記固定刃の上に配置され、前記固定刃に対して左右方向に摺動する多数の歯を並設した可動刃とからなる刈刃を左右に二組備えるとともに、前記左右の可動刃を互いに近接離間して駆動する刈刃駆動機構を備え、前記左右の可動刃の間における前記可動刃の上位の位置に、前記左右の可動刃の略刃元から刃先に亘るカバー部材を配設してあるコンバイン。
- 前記カバー部材の直下には固定の歯が存在せず、前記カバー部材に固定の刃部を形成してある請求項1記載のコンバイン。
- 前記カバー部材の直下で、且つ、前記可動刃の下位の位置に前記カバー部材と平面視で上下に重複する固定の歯を配備し、前記カバー部材を前記固定の歯の外形と略同じ形状に形成してある請求項1記載のコンバイン。
- 前記カバー部材の直下で、且つ、前記可動刃の下位の位置に前記カバー部材と平面視で上下に重複する固定の歯を配備し、前記カバー部材を前記固定の歯の外形よりも小形に形成してある請求項1記載のコンバイン。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Citations (4)
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Patent Citations (4)
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