JP2010161862A - デジタル制御方式のスイッチング電源装置及び当該スイッチング電源装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム - Google Patents

デジタル制御方式のスイッチング電源装置及び当該スイッチング電源装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム Download PDF

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宏一 荒木
Mitsuru Nakamura
満 中村
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Abstract

【課題】デジタル制御方式のスイッチング電源装置において、より簡易的な手法により電力変換効率を向上させる。
【解決手段】パルス信号出力部336が、パターン決定部334により負荷率に応じて決定された間引きパターン及び補正係数に基づいて、負荷率が小さいほど固定周期のパルス信号に含まれる多くのパルスを間引くとともに、出力対象のパルスのパルス幅を、パルスの間引き数が多くなるほど広くなるように補正し、補正後のパルス信号をDC/DCコンバータが備えるスイッチ回路のスイッチ制御信号として出力することで、負荷率に応じてPWM制御方式で動作するDC/DCコンバータを擬似的にPFM制御方式で動作させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、各種電子機器等の電源として用いられるスイッチング電源装置に関する。
近年、環境問題に対する配慮から、電子機器の省電力化や小型軽量化が求められており、スイッチング電源装置の効率を向上させ無駄な電力消費を抑制することも重要となっている。また、小型軽量や省電力化などの要望に伴い、スイッチング電源装置のデジタル化も進んできている。
特許文献1〜3には、DC/DCコンバータのスイッチング制御をデジタル回路から出力されるパルス信号に基づいて実行するデジタル制御方式のスイッチング電源装置が開示されている。
ところで、一般に、スイッチング電源装置のスイッチ制御方式としては、大きく2つの方式が知られている。1つは、一定周波数のクロックパルスのデューティサイクルを変化させて出力電圧が一定になるように制御するPWM(pulse width modulation)制御方式であり、もう一つはパルス幅が一定でクロックの周期を変化させて出力電圧が一定になるように制御するPFM(pulse frequency modulation)制御方式である。
PWM制御方式は、軽負荷でも一定周期でスイッチングトランジスタのオン/オフ制御を行うため、軽負荷での効率は悪化する。これに対して、PFM制御方式は、負荷に応じて周波数が変動するため、機器に対してノイズやリプルの影響が大きいが、軽負荷に対してPWM制御方式よりも効率を高めることができる。
そこで、特許文献4や特許文献5のように、負荷の状態に応じてPWM制御方式とPFM制御方式とを切り替えて使用することで電力変換効率を向上させる技術が提案されている。
特開2007−306769号公報 特開2008−99440号公報 特開2008−109723号公報 特開2007−209180号公報 特開2007−252113号公報
上記のように、負荷の状態に応じてPWM制御方式とPFM制御方式とを切り替えて使用することで電力変換効率を向上させることはできる。
しかし、PWM制御方式とPFM制御方式とを切り替えてスイッチング制御を行う場合、PWM制御方式及びPFM制御方式それぞれの制御を実行するために、スイッチング電源装置は、PWM制御方式及びPFM制御方式それぞれに対応した回路やプログラムを備える必要がある。また、スイッチング電源装置の用途拡大等で仕様の変更も多い。
したがって、PWM制御方式とPFM制御方式とを切り替えてスイッチング制御を行うスイッチング電源装置の場合、仕様の変更の都度、PWM制御方式及びPFM制御方式それぞれに対応した回路やプログラムの変更や追加等を行う必要が生じ、コストの増加を招くこともある。
本発明は、デジタル制御方式のスイッチング電源装置において、より簡易的な手法により電力変換効率を向上させることを目的とする。
本実施形態に係るデジタル制御方式のスイッチング電源装置は、入力をスイッチングして出力するスイッチ回路を備えたDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータの出力電圧を検出する電圧検出部と、前記DC/DCコンバータの出力電圧が予め定められた目標電圧となるように前記スイッチ回路のスイッチングを制御するための固定周期のパルス信号のパルス幅を、前記電圧検出部で検出された出力電圧に基づいて算出するパルス幅算出部と、前記DC/DCコンバータの出力電流を検出する電流検出部と、前記DC/DCコンバータからの出力電力が供給される負荷の負荷状態を示す負荷率を、前記電流検出部で検出された出力電流に基づいて算出する負荷率算出部と、負荷率に関連付けて、予め定められた周期分のパルスの中から負荷率が小さいほど出力対象のパルスが少なく定められたパルス信号の間引きパターンと、負荷率が小さいほどパルス信号のパルス幅が大きくなるように定められたパルス幅の補正係数とを記憶するパターンデータ記憶部と、前記パターンデータ記憶部を参照して、前記負荷率算出部で算出された負荷率に対応する間引きパターンと補正係数とを決定するパターン決定部と、パルス信号に含まれる各パルスを前記パターン決定部で決定された間引きパターンに応じて間引くと共に、前記パルス幅算出部で算出されたパルス幅に対して前記パターン決定部で決定された補正係数に基づく補正を行うことで、前記パルス信号を補正し、補正後のパルス信号を前記DC/DCコンバータに出力するパルス信号出力部と、を備えることを特徴とする。
本実施形態に係るデジタル制御方式のスイッチング電源装置によれば、負荷率が小さいほど固定周期のパルス信号に含まれる多くのパルスを間引くとともに、出力対象のパルスのパルス幅を、パルスの間引き数が多くなるほど広くなるように補正して、補正後のパルス信号をDC/DCコンバータのスイッチング制御の信号として出力することで、負荷率に応じてPWM制御方式で動作するDC/DCコンバータを擬似的にPFM制御方式で動作させることができ、より簡易的な手法により電力変換効率を向上させることができる。
本実施形態に係るデジタル制御方式のスイッチング電源装置の一つの態様では、前記負荷率算出部は、前記パルス幅算出部で算出されたパルス幅に対して予め定められた最大パルス幅を除算した値と、前記電流検出部で検出された出力電流を予め定められた最大出力電流で除算した値のうち、大きい方の値を負荷率として選択する、ことを特徴とする。
本実施形態に係るデジタル制御方式のスイッチング電源装置の一つの態様によれば、前記パルス幅算出部で算出されたパルス幅に対して予め定められた最大パルス幅を除算した値と、前記電流検出部で検出された出力電流を予め定められた最大出力電流で除算した値のうち、大きい方の値が負荷率として選択されるので、DC/DCコンバータの出力電流のみで負荷率を算出する場合に比べて、算出された負荷率の誤差による電圧低下等の不具合を減少させることができる。
本実施形態に係るプログラムは、入力をスイッチングして出力するスイッチ回路を備えたDC/DCコンバータを含むデジタル制御方式のスイッチング電源装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記DC/DCコンバータの出力電圧を電圧センサを介して検出する電圧検出部と、前記DC/DCコンバータの出力電圧が予め定められた目標電圧となるように前記スイッチ回路のスイッチングを制御するための固定周期のパルス信号のパルス幅を、前記電圧検出部で検出された出力電圧に基づいて算出するパルス幅算出部と、前記DC/DCコンバータの出力電流を電流センサを介して検出する電流検出部と、前記DC/DCコンバータからの出力電力が供給される負荷の負荷状態を示す負荷率を、前記電流検出部で検出された出力電流に基づいて算出する負荷率算出部と、負荷率に関連付けて、予め定められた周期分のパルスの中から負荷率が小さいほど出力対象のパルスが少なく定められたパルス信号の間引きパターンと、負荷率が小さいほどパルス信号のパルス幅が大きくなるように定められたパルス幅の補正係数とを記憶するパターンデータ記憶部と、前記パターンデータ記憶部を参照して、前記負荷率算出部で算出された負荷率に対応する間引きパターンと補正係数とを決定するパターン決定部と、パルス信号に含まれる各パルスを前記パターン決定部で決定された間引きパターンに応じて間引くと共に、前記パルス幅算出部で算出されたパルス幅に対して前記パターン決定部で決定された補正係数に基づく補正を行うことで、前記パルス信号を補正し、補正後のパルス信号を前記DC/DCコンバータに出力するパルス信号出力部と、してコンピュータを機能させることを特徴する。
本発明に係るプログラムによれば、負荷率が小さいほど固定周期のパルス信号に含まれる多くのパルスを間引くとともに、出力対象のパルスのパルス幅を、パルスの間引き数が多くなるほど広くなるように補正して、補正後のパルス信号をDC/DCコンバータのスイッチング制御の信号として出力することで、負荷率に応じてPWM制御方式で動作するDC/DCコンバータを擬似的にPFM制御方式で動作させることができ、より簡易的な手法により電力変換効率を向上させることができる。
本発明に係るプログラムの一つの態様では、前記負荷率算出部は、前記パルス幅算出部で算出されたパルス幅に対して予め定められた最大パルス幅を除算した値と、前記電流検出部で検出された出力電流を予め定められた最大出力電流で除算した値のうち、大きい方の値を負荷率として選択する、ことを特徴とする。
本発明に係るプログラムの一つの態様によれば、前記パルス幅算出部で算出されたパルス幅に対して予め定められた最大パルス幅を除算した値と、前記電流検出部で検出された出力電流を予め定められた最大出力電流で除算した値のうち、大きい方の値が負荷率として選択されるので、DC/DCコンバータの出力電流のみで負荷率を算出する場合に比べて、算出された負荷率の誤差による電圧低下等の不具合を減少させることができる。
本発明によれば、負荷率が小さいほど固定周期のパルス信号に含まれる多くのパルスを間引くとともに、出力対象のパルスのパルス幅を、パルスの間引き数が多くなるほど広くなるように補正して、補正後のパルス信号をDC/DCコンバータのスイッチング制御の信号として出力することで、負荷率に応じてPWM制御方式で動作するDC/DCコンバータを擬似的にPFM制御方式で動作させることができ、より簡易的な手法により電力変換効率を向上させることができる。
本実施形態に係るデジタル制御方式のスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 本実施形態に係るデジタル制御方式のスイッチング電源装置が備える制御部の機能ブロックを示す図である。 パターンデータ記憶部に記憶されるパターンデータの一例を示す図である。 間引きパターンごとの出力対象パルスのイメージを示す図である。 パターン決定部が間引きパターン及び補正係数Kを決定する際の手順を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称す)について、以下図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るデジタル制御方式のスイッチング電源装置の回路構成を示す。
図1において、全波整流回路12は、交流電源10からの交流電流を全波整流する。PFC回路(力率改善回路)14は、全波整流された交流電流の力率を改善し、直流電流を出力する。
DC/DCコンバータ20は、フライバック型、プッシュプル型、ハーフブリッジ型、フルブリッジ型等の周知のDC/DCコンバータである。DC/DCコンバータ20は、スイッチング素子等により構成されるスイッチ回路22、1次コイル及び2次コイル等により構成されるトランス回路24、ダイオードやコンデンサ等により構成される整流・平滑回路26を備える。スイッチ回路22は、制御部30からのパルス信号Pを受けて、PFC回路14から出力された電圧のスイッチング(オン・オフ)を行う。さらに、トランス回路24は、スイッチ回路22においてスイッチングされた電圧を変圧する。整流・平滑回路26は、変圧され出力された電圧の整流及び平滑処理を行い、出力端子32から出力する。
制御部30は、DC/DCコンバータ20の出力電圧Voを、電圧センサ34を介して検知し、出力電圧Voが予め定められた目標電圧となるように、スイッチ回路22のオン期間を示すパルス信号Pのパルス幅を調整して、出力する。また、制御部30は、DC/DCコンバータ20の出力電流Ioを電流センサ36を介して検知して、後述のように、出力電流Io等をパラメータとしてパルス信号Pを補正する。
ところで、一般に、スイッチ回路22は、スイッチがオン状態からオフ状態に移行する際に電力の損失が増大する。したがって、電源効率を向上させるためには、スイッチのオンオフの回数を減らすことが一つの有効な手段である。
そこで、本実施形態では、制御部30は、スイッチ回路22のオンオフの回数を減らすために、必要に応じてパルス信号に含まれる出力対象のパルスを間引くとともに、出力対象のパルスのパルス幅を、パルスの間引き数が多くなるほど広くなるようにパルス信号を補正して出力する。このように、パルスの間引きと共にパルス幅の調整を行うことで、例えばPWM制御方式の汎用のソフトウェア処理モジュールを利用して、擬似的なPFM制御方式でDC/DCコンバータ20を動作させ、軽負荷時における電力変換効率を向上させることができる。つまり、本実施形態では、PWM制御方式の処理プログラムを搭載すれば、たとえPFM制御方式の処理プログラムを搭載していなくても、より簡易的な手法により軽負荷時の電力変換効率を向上させることができる。
図2は、制御部30の機能ブロックを示す図である。制御部30は、例えば、ワンチップマイコンで構成される。
図2において、制御部30は、CPU310、ROM312、RAM314、記憶装置320、入出力インタフェース350を備え、CPU310、ROM312、RAM314、記憶装置320、入出力インタフェース350はそれぞれ通信バス360を介して接続される。
CPU310は、ROM312に記憶されたBIOSプログラムなどの基本的な制御プログラムをRAM314に展開し、さらに記憶装置320に記憶されたパルス信号Pを生成するためのプログラム330をRAM314に展開して、プログラム330を実行し、入出力インタフェース350を介してパルス信号PをDC/DCコンバータ20に出力する。
記憶装置320は、プログラム330と、プログラム330を実行する際にCPU310によって参照されるパターンデータ記憶部340を記憶する。
本実施形態では、記憶装置320は、プログラム330として、パルス幅算出部332と、パターン決定部334と、パルス信号出力部336とを記憶する。CPU310は、プログラム330としてこれら各部を実行することで、DC/DCコンバータ20に対するパルス信号Pを生成し、入出力インタフェース350を介して出力する。
パルス幅算出部332は、DC/DCコンバータ20の出力電圧が予め定められた目標電圧となるように、予め周期が定められた固定周期のパルス信号のパルス幅を、電圧センサ34を介して検知したDC/DCコンバータ20の出力電圧Voに基づいて算出する。パルス幅算出部332は、パルス幅変調(PWM)方式でDC/DCコンバータ20を動作させる際に、出力電圧Voに応じたパルス信号のパルス幅を算出する際に用いられる周知の処理モジュールを用いることができる。
パターンデータ記憶部340は、スイッチング電源装置からの電力が供給される負荷の状態の指標を示す後述の「負荷率L」に関連付けて、パルス信号に含まれる各パルスのうち、間引き対象のパルスを定めた間引きパターン及び各パルスのパルス幅に対する補正係数Kが登録されたパターンデータを記憶する。
パターン決定部334は、パターンデータ記憶部340に記憶されたパターンデータを参照して、負荷率Lに基づいてパルス信号の各パルスの間引きパターン及び各パルスのパルス幅の補正係数Kを決定する。
図3は、パターンデータ記憶部340に記憶されるパターンデータの一例を示す図である。
図3に示すように、パターンデータには、負荷率に関連付けて、パルス信号の各パルスの間引きパターンと、各パルスのパルス幅に対する補正係数Kとが登録されている。
図3において、間引きパターンは、16ビットの16進数で示されており、各ビットのうち、「0」を示すビットが出力対象のパルス、「1」を示すビットが間引き対象のパルスを示す。つまり、図3のパターンデータでは、間引きパターンは、16周期分のパルスを一単位として、それぞれのパルスが出力対象か間引き対象かをそれぞれビットにより示している。図4は、間引きパターンごとの出力対象パルスのイメージを示す。
また、補正係数Kは、パルスを間引いたことで不足する出力電流を出力対象のパルスのパルス幅を調整することで補うための係数であり、間引き数が多いほど、パルス幅が大きくなるような値が定められている。なお、本実施形態では、補正係数Kは、16周期分の各パルスのうち間引かれずに出力対象となるパルスの数をnとした場合、K=16/nで定められている。
図2に戻り、パルス信号出力部336は、決定された出力パターンに応じて、パルス信号Pに含まれるパルスを間引くとともに、パルス幅算出部332で算出されたパルス幅に対して、決定された補正係数Kを乗算することで、パルス信号Pを補正して、出力する。
図5は、パターン決定部334が間引きパターン及び補正係数Kを決定する際の手順を示すフローチャートである。パターン決定部334は、図5に示す手順を、例えば、パルス信号Pの周期に同期して一周期毎に行う。
図5において、パターン決定部334は、電流センサIoを介して出力電流Ioを取得するとともに、パルス幅算出部332で算出されたパルス信号Pのパルス幅Hを取得する(S100)。次いで、パターン決定部334は、出力電流Ioを予め定められた最大出力電流Imaxで除算することで、負荷率候補La(=Io/Imax)を求めるとともに、パルス幅Hを予め定められた最大パルス幅Hmaxで除算することで、負荷率候補Lb(=H/Hmax)を求め(S102)、求められた負荷率候補La及び負荷率候補Lbのうち、値が大きい方の負荷率候補を負荷率Lとして選択する(S104)。負荷率Lの選択後、パターン決定部334は、パターンデータ記憶部340を参照して、決定された負荷率Lに対応する間引きパターン及び補正係数Kを決定する(S106)。例えば、負荷率Lが60%であれば、図3に示すパターンデータを参照して、パターン決定部334は、間引きパターンを「8888」、補正係数Kを「16/12」と決定する。
決定された間引きパターン及び補正係数Kは、パルス信号出力部336に提供される。パルス信号出力部336は、予め定められた固定周期で、且つパルス幅算出部332で算出されたパルス幅Hを有する基準のパルス信号に含まれる各パルスを間引きパターンに基づいて間引くとともに、出力対象のパルスのパルス幅Hに対して補正係数Kを乗算することでパルス幅Hを調整することで、パルス信号を補正して、パルス信号Pとして入出力インタフェース350を介してDC/DCコンバータ20が備えるスイッチ回路22に出力する。
なお、上記の実施形態では、出力電流Ioにより求めた負荷率と、パルス幅Hに基づいて求めた負荷率のうち、大きい方の負荷率を負荷率Lとして選択している。このようにすることで、DC/DCコンバータの出力電流のみで負荷率を算出する場合に比べて、算出された負荷率の誤差による電圧低下等の不具合を減少させることができる。しかし、簡易的には、例えば、出力電流Ioにより求めた負荷率をそのまま負荷率Lとして選択しても構わない。
以上の通り、本実施形態では、負荷率に応じて、パルス信号に含まれる出力対象のパルスを間引くとともに、出力対象のパルスのパルス幅を、パルスの間引き数が多くなるほど広くなるように(つまり、スイッチ回路22のオン期間が長くなるように)パルス信号を補正して出力する。このように、負荷率に応じてパルスの間引きと共にパルス幅の調整を行うことで、PWM制御方式の汎用の処理モジュール(パルス幅算出部)を利用して、軽負荷時に擬似的なPFM制御方式でDC/DCコンバータ20を動作させ、電力変換効率を向上させることができる。つまり、本実施形態によれば、たとえPFM制御方式の処理プログラムを搭載しなくても、より簡易的な手法により軽負荷時の電力変換効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、パルス信号Pの1周期ごとに負荷率を算出して、負荷率に応じた間引きパターンと補正係数Kによりパルス信号Pを補正する例について説明した。しかし、パルス信号Pの補正は、パルス信号Pの1周期ごとでなくても構わない。例えば、パルス信号Pを補正する周期、つまり、負荷率を算出する周期をfl、パルス信号Pの周期をfp、さらに16周期分の各パルスのうち間引かれずに出力対象となったパルスの数をnとした場合、補正係数Kは、以下のように定めることができる。
K=(16×fl)/(n×fp) ・・・(1)
なお、上記の実施形態では、パルス信号Pの1周期ごとに負荷率を算出する例を示している。つまり、fl=fpであるため、fl/fp=1となり、上式(1)に基づいて、K=16/nとして補正係数Kを定めている。
本発明は、負荷率が小さいほど固定周期のパルス信号に含まれる多くのパルスを間引くとともに、出力対象のパルスのパルス幅を、パルスの間引き数が多くなるほど広くなるように補正して出力することで、負荷率に応じてPWM制御方式で動作するDC/DCコンバータを擬似的にPFM制御方式で動作させることができ、より簡易的な手法により電力変換効率を向上させることができるので、デジタル制御方式のスイッチング電源装置等に適用することができる。
10 交流電源
12 全波整流回路
14 PFC回路
20 DC/DCコンバータ
22 スイッチ回路
24 トランス回路
26 整流・平滑回路
30 制御部
32 出力端子
34 電圧センサ
36 電流センサ
320 記憶装置
330 プログラム
332 パルス幅算出部
334 パターン決定部
336 パルス信号出力部
340 パターンデータ記憶部
350 入出力インタフェース
360 通信バス

Claims (4)

  1. 入力をスイッチングして出力するスイッチ回路を備えたDC/DCコンバータと、
    前記DC/DCコンバータの出力電圧を検出する電圧検出部と、
    前記DC/DCコンバータの出力電圧が予め定められた目標電圧となるように前記スイッチ回路のスイッチングを制御するための固定周期のパルス信号のパルス幅を、前記電圧検出部で検出された出力電圧に基づいて算出するパルス幅算出部と、
    前記DC/DCコンバータの出力電流を検出する電流検出部と、
    前記DC/DCコンバータからの出力電力が供給される負荷の負荷状態を示す負荷率を、前記電流検出部で検出された出力電流に基づいて算出する負荷率算出部と、
    負荷率に関連付けて、予め定められた周期分のパルスの中から負荷率が小さいほど出力対象のパルスが少なく定められたパルス信号の間引きパターンと、負荷率が小さいほどパルス信号のパルス幅が大きくなるように定められたパルス幅の補正係数とを記憶するパターンデータ記憶部と、
    前記パターンデータ記憶部を参照して、前記負荷率算出部で算出された負荷率に対応する間引きパターンと補正係数とを決定するパターン決定部と、
    パルス信号に含まれる各パルスを前記パターン決定部で決定された間引きパターンに応じて間引くと共に、前記パルス幅算出部で算出されたパルス幅に対して前記パターン決定部で決定された補正係数に基づく補正を行うことで、前記パルス信号を補正し、補正後のパルス信号を前記DC/DCコンバータに出力するパルス信号出力部と、
    を備えるデジタル制御方式のスイッチング電源装置。
  2. 請求項1に記載のスイッチング電源装置において、
    前記負荷率算出部は、
    前記パルス幅算出部で算出されたパルス幅に対して予め定められた最大パルス幅を除算した値と、前記電流検出部で検出された出力電流を予め定められた最大出力電流で除算した値のうち、大きい方の値を負荷率として選択する、
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 入力をスイッチングして出力するスイッチ回路を備えたDC/DCコンバータを含むデジタル制御方式のスイッチング電源装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、
    前記DC/DCコンバータの出力電圧を電圧センサを介して検出する電圧検出部と、
    前記DC/DCコンバータの出力電圧が予め定められた目標電圧となるように前記スイッチ回路のスイッチングを制御するための固定周期のパルス信号のパルス幅を、前記電圧検出部で検出された出力電圧に基づいて算出するパルス幅算出部と、
    前記DC/DCコンバータの出力電流を電流センサを介して検出する電流検出部と、
    前記DC/DCコンバータからの出力電力が供給される負荷の負荷状態を示す負荷率を、前記電流検出部で検出された出力電流に基づいて算出する負荷率算出部と、
    負荷率に関連付けて、予め定められた周期分のパルスの中から負荷率が小さいほど出力対象のパルスが少なく定められたパルス信号の間引きパターンと、負荷率が小さいほどパルス信号のパルス幅が大きくなるように定められたパルス幅の補正係数とを記憶するパターンデータ記憶部と、
    前記パターンデータ記憶部を参照して、前記負荷率算出部で算出された負荷率に対応する間引きパターンと補正係数とを決定するパターン決定部と、
    パルス信号に含まれる各パルスを前記パターン決定部で決定された間引きパターンに応じて間引くと共に、前記パルス幅算出部で算出されたパルス幅に対して前記パターン決定部で決定された補正係数に基づく補正を行うことで、前記パルス信号を補正し、補正後のパルス信号を前記DC/DCコンバータに出力するパルス信号出力部と、
    してコンピュータを機能させるためのプログラム。
  4. 請求項3に記載のプログラムにおいて、
    前記負荷率算出部は、
    前記パルス幅算出部で算出されたパルス幅に対して予め定められた最大パルス幅を除算した値と、前記電流検出部で検出された出力電流を予め定められた最大出力電流で除算した値のうち、大きい方の値を負荷率として選択する、
    ことを特徴とするプログラム。
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