JP2010161667A - 画像処理装置と制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】符号化画像データに対し、所定のブロックから部分的に復号化する処理を行うに際し、その処理をあらかじめ抽出された領域の画像のみに適用する。
【解決手段】所定のブロックから成る符号化画像データのうち、1度全ての画像データを復号化し、その結果から抽出された任意の領域を部分的に復号化するための情報を取得することで、抽出された任意の領域を部分的に復号化することを可能にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、符号化された画像データを復号化するための画像処理装置に関する。
近年普及しているディジタル・カメラの画像圧縮機能には、静止画像符号化方式としてJPEG符号化方式が広く用いられている。
JPEG符号化方式においては、符号化対象の静止画像を8×8画素のブロックに分割し、各ブロックを離散コサイン変換して、変換係数ブロックを生成する。その後、前記変換係数ブロック内の各変換係数を量子化し、該量子化した変換係数を一定の順序で走査する。走査された変換係数が連続して0となる個数と、変換係数が0以外の値の組に対して、可変長符号を割り当てて符号化する。
ところで、画像データを取り扱うに際して、入力された画像に対して復号化後、出力される画像に対して所定の角度だけ回転させたい場合や、任意の領域を切り出したい場合が考えられる。具体的には、ディジタル・カメラで撮影したJPEG画像をプリンタで印刷出力する際に、用紙のサイズや画像のレイアウトに応じて、JPEG画像を90°、180°、あるいは270°回転させた状態で出力させたり、指定された領域のみ印刷出力させたりする場合などが挙げられる。このような場合に、対象となるJPEG画像の全体を復号し、しかる後に所定の画像処理を行う方法も考えられる。
しかし、この方法によると、復号した画像の全体を一時的に保持するための大容量メモリが必要となるばかりでなく、大容量の画像データを回転処理や切り出し処理を行うために、画像処理に係る所要時間も増大し、これに伴って、処理負荷も増大するという問題が生じる。このような問題を解決する1つの従来技術として、特許文献1が開示されている。
従来技術では、まず、非可逆圧縮された画像ファイルを途中から復元するために起点ブロックを予め定めておき、一度先頭から連続的に復元することによって、これら起点ブロックのファイルポインタとDC成分とを格納し、これらのデータを利用することによって、圧縮データを途中から迅速に復元することを可能とする。更に、予め入力された回転角度を基に回転させた状態とした時に上方に位置するブロックから順に復号化データを出力する。
従来技術では、まず、符号化画像データを最初から順番に復号化し、原画像中に予め定めた起点ブロックを復号化するために必要とされる復号情報を得る。しかる後に、前記復号情報を利用して前記符号化画像データを前記起点ブロックから復号化し、所定の角度だけ回転させて画像バッファに出力する。以上の処理を行うことにより、前記原画像を前記所定の角度だけ回転させた状態とした時に上方に位置するブロックから順に復号化データを出力可能とする。
特許第3661520号公報
しかしながら、従来技術では、部分的に復号化する処理を実施するために必要な起点ブロックを、入力される画像のブロック全体について設定する。そのため、本来復号化する処理が必要でないブロックまでを復号化対象として処理を行うこととなる。その結果、全ての画像を復号化する処理が完了するまでに時間がかかるという問題があった。更に、復号化時に同時に行われる画像処理も、回転処理のみを対象としていたため、指定の領域を切り出す処理は想定されていなかった。
そこで本発明は、符号化画像データにおいて所定のブロックから部分的に復号化する処理を、切り出された任意の対象領域のみに適用し、全体として復号化処理を行う時間を短縮することを目的とする。
以上に説明した課題を解決するために、本発明の画像復号化装置は、以下の構成を備える。符号化画像データにおいて、指定された任意の領域を復号化し出力する画像処理装置であって、前記符号化画像データにおいて部分的に指定された領域の復号を行うための復号化情報と前記指定された領域を特定するための領域特定情報とを有する復号化のためのテーブルを作成する復号テーブル作成手段と、前記復号テーブル作成手段にて生成した復号テーブルを保持する復号テーブル保持手段と、前記復号テーブル保持手段に保持された情報に基づいて前記指定された領域における前記符号化画像データを復号処理する復号化手段とを有する。
本発明の画像復号化装置では、切り出された領域における所定のブロックを起点として、部分的に復号化するために必要な情報を有する復号用のテーブルを作成する。更に復号用のテーブルが作成される時に、復号画像がバッファに格納される。上記により、従来よりも復号化対象となる領域が削減され、意図するブロックに対してのみの復号化処理で済む。これによって、復号化処理が全て終了するまでの処理時間が短縮される。更には、復号画像データがバッファに格納されるまでの時間が短縮されるので、画像処理、印刷や表示といった復号画像に対する各種の処理が高速になる。
<実施形態1>
本発明が適用可能な実施形態1の画像処理装置の構成を、図1のブロック図を参照して説明する。図1において、11は入力画像を読み込むためのスキャン処理部である。符号化部12はスキャン処理部11で読み込んだ入力画像に対し、符号化処理を実行する。なお、本実施形態ではJPEG符号化形式でブロック単位で符号化された例を想定する。本実施形態では、符号化部12は任意の領域画像について符号化処理のみを行う。さらに、符号化処理時に任意の領域画像を部分的に復号化する際に起点となるブロック位置と、終了するブロック位置情報を抽出し、抽出した情報を出力しても良い。符号化画像データバッファ13は、符号化部12で符号化された符号化画像データのファイルを格納するバッファである。画像抽出部14は、スキャン処理部11で読み込んだ原画像から任意の領域を抽出して、任意の領域画像についての情報を取得する。画像抽出部14で行われる任意の領域の抽出処理は、例えばエッジ検出や位置座標からの抽出などが挙げられるが、当業者には周知の処理であるためここでは説明しない。画像復号化装置10は、符号化画像データバッファ13から入力された符号化画像データを用いて画像抽出部14で抽出された任意の領域の画像を復号化する。
画像復号化装置10は、上記でも示したようにJPEG符号化方式で符号化された画像データを復号化する。JPEG符号化方式では、少なくとも1つの変換係数ブロックから成るMCU(Minimum Coded Unit)と呼ばれるブロックを処理単位として符号化及び復号化が行なわれる。なお、本発明はJPEG符号化方式に限定されるものではなく、例えばMPEG符号化方式で符号化された画像データを処理してもよい。
画像復号化装置10は、以下から構成される。復号化部101は、入力された符号化画像データを復号化する。復号化部101は、制御部104からの指示に基づき、指定された起点ブロックから所定の数のMCUを復号化し、復号画像データを出力する。復号テーブル作成部102は、復号化部101により復号化された分割ブロックに関する情報である「DC成分」と「ファイルポインタ」を作成する。
ファイルポインタは、符号化画像データバッファ13においてMCUが位置するアドレスに対応し、MCUの位置を特定するために利用される。また、JPEG符号化において、変換係数のうちのDC成分は、直前のMCUを構成する変換係数ブロックのDC成分を予測値として、その予測値と当該変換係数ブロックのDC成分との差分について符号化されている。従って、画像の途中にあるMCUから画像データを復号化したい場合は、当該MCUのファイルポインタのみならず、直前のMCUを構成する変換係数ブロックのDC成分値をDC予測値として保持しておく必要がある。
復号テーブル格納部103は、復号テーブル作成部102によって作成された復号テーブルを格納する。これにより復号テーブル保持手段としての機能を有する。制御部104は、復号化部101と復号テーブル作成部102を制御する。復号画像データバッファ105は、復号化部101によって復号化され出力された画像データを格納する。これにより復号画像データ保持手段としての機能を有する。
<画像復号化装置における処理のフローチャート>
図2は本発明による画像復号化装置の動作を概念的に表すフローチャートである。本発明においては、前述の画像ファイルを復号化するに際して、まず図2にステップS100で表したように、画像ファイルをライン毎に順に復号化する。そして、画像抽出部14で抽出された任意の領域の画像についての起点ブロックが復号化されたら、ステップS200においてその起点ブロックについての復号化情報を格納する。さらに、抽出された領域に対しライン毎の復号化処理に必要となるブロック数を格納する。ここでの起点ブロックとは、図3に示すように画像抽出部14で抽出された任意の領域の画像に対するライン毎の左端ブロックを指している。そして、前記復号化処理に必要となるブロック数とは、図3に示すライン毎の起点ブロックから終端ブロックまでのブロック数である。この情報が領域を特定するための領域特定情報となる。具体的には図3において、上から3ライン目においては、左から5行目のブロックが起点ブロックとして抽出され、左から6行目のブロックが終端ブロックとして抽出されている。このとき、ブロック数は2となる。同ラインの他のブロックは復号化して出力する対象外であるため、保持するためにテーブルへ格納されない。
上記抽出された任意の領域におけるライン毎の起点ブロックを抽出手段は、復号テーブル作成部102により、画像ファイルにおいてライン毎に復号化されたブロックと、画像抽出部14で抽出された画像のライン毎の左端ブロックとのパターン一致をとり、一致したブロックを起点ブロックとして格納する。
復号化に必要となるブロック数は、上記起点ブロックの抽出処理時に、起点ブロックが抽出されてから終端ブロックが復号化されるまでのブロック数をカウントすることで取得する。このとき、終端ブロックの判定については、画像抽出部14で予め出力された起点ブロックと共に出力される終端ブロックとのパターン一致をとることで終端ブロックの判定を行い、その結果に基づいて復号化処理に必要となるブロック数を格納する。
次に、図4にステップS300で表したように、復号化情報及び復号化ブロック数情報とを利用して、抽出された任意の領域の起点ブロックから復号化を開始する。つまり、復号テーブル格納部103に格納した起点ブロックのデータを利用して、符号化画像データバッファ13に格納される符号化データを途中から復号化する。そして、ステップS400で表すように復号化された分割ブロックは出力される。その後、引き続き復号化処理が実行される(ステップS500)。そして、ステップS600で表すように、ライン毎に復号化されたブロック数が全て復号化された場合は、次の起点ブロックから新たに復号化を実行する(ステップS600:YES)。
<部分的復号化処理>
次に、図4に表した抽出された任意の領域を部分的に復号化して出力する場合の動作について図5を参照して詳細に説明する。図5において用いられている変数はそれぞれ以下を示す。変数H_INDEXは処理対象のMCUの水平位置を表す。変数V_INDEXは処理対象のMCUの垂直位置を表す。変数NUM_H_MCUは、原画像データの水平方向のMCU数を表す。変数PAT_H_MCUは、抽出された任意の領域データにおける水平方向のMCU数であり、本実施形態においては復号化に必要となるブロック数を表す。変数NUM_V_MCUは原画像データの垂直方向のMCU数を表す。変数PAT_V_MCUは、抽出された任意の領域データにおける垂直方向のMCU数を表す。変数M_COUNTは抽出された任意の領域の画像におけるライン毎の復号処理に必要となるMCUのブロック数を表す。ここで、復号画像データバッファ105は、NUM_H_MCUのMCU数(すなわち、原画像データの1ライン分)を格納できるバッファサイズを備えていることとする。
まず、符号化画像ファイルポインタを、符号化画像(すなわち、原画像データ)の先頭のMCUが位置する符号化画像データバッファ13内部のアドレスに設定し、初期化する(ステップS101)。次に、V_INDEX、H_INDEX、M_COUNTを各々初期化する(ステップS102〜S104)。次に、符号化画像データにおいて、復号化処理が完了していない水平方向のMCU数が0以下か否かを判定する(ステップS105)。0以下の場合は、S115へ進む。このとき、処理対象となっているV_INDEXのラインの復号化が終了したとして、次のラインへ処理が移る(ステップS115)。そうでない場合は、処理対象のMCUに対して復号化処理を行う(ステップS106)。次に、処理対象のMCUが、抽出された任意の領域における画像の左端(すなわち、パターン一致により抽出された画像の左端ブロック)に位置しているか否かを判定する(ステップS107)。パターン一致により抽出された画像の左端に位置しているMCUである場合は(ステップS107:YES)、復号テーブル作成部102は当該MCUのファイルポインタとDC予測値を出力し、復号テーブル格納部103にて復号テーブルに登録される(ステップS108)。これに伴って、制御部104は抽出された領域の画像の左端に該当するMCUのH_INDEXとV_INDEXとをそれぞれ格納する(ステップS109)。左端ブロックでない場合は(ステップS107:NO)、水平方向のブロックを進め、対象ブロックに対し復号化処理を行う(ステップS110〜S111)。なお、復号化部101は、ステップS106とS111のいずれにおいても、H_INDEX+1個目のMCUのファイルポインタとDC予測値を出力する。
同じラインのブロックに対し、復号化処理を適用する。そのため、ラインの終端ブロックか否かの判定を行う(ステップS112)。このMCU復号化の過程で、ステップS105で検出した起点ブロック(抽出画像の左端ブロック)が含まれるラインについて、抽出された画像の終端のブロック(図3参照)をパターン一致により検出する。なお、ここでのパターン一致に用いる抽出画像は、画像抽出部14により出力された終端となる画像である。対象MCUが抽出画像の終端ブロックであると判定された場合は(ステップS112:YES)、対象ラインのステップS107で抽出された起点MCUブロックから、終端MCUブロックまでのブロック数を、復号テーブル作成部102が出力する(ステップS113)。その後、水平方向のMCU全てに対し復号化処理が実施されたかを判定する(ステップS114)。ステップS114で水平方向のMCU全てに対し復号化処理が実施されたと判定された場合は(ステップS114:YES)、垂直方向の処理対象を次のラインへ進める(ステップS115)。そうでない場合は(ステップS114:NO)、ステップS110に戻り復号化処理を継続する。対象MCUが抽出画像の終端MCUブロックでない場合にも(ステップS112:NO)、ステップS110に戻り復号化処理を継続する。次に、ステップS116で垂直方向の処理対象行が進められた後に、垂直方向の残りMCUが全て復号化されたかを判定する(ステップS115)。この際に、[V_INDEX>NUM_V_MCU]の場合は全ての画像の復号化が終了したと判定して、ステップS117に進む(ステップS116:YES)。[V_INDEX=<NUM_V_MCU]の場合は、全ての画像の復号化が未終了であると判定して、ステップS104に戻り復号化が継続する(ステップS116:NO)。ステップS117に到達した時点で、復号テーブル内には図4に示すように、i(iは1以上の整数)列目のMCUを各々起点として、抽出された画像を部分的に復号するための情報が格納されている。ここまでの処理が復号テーブル作成となるため、ここで一旦完結させ、以降の処理と独立して実施しても良い。ここでは引き続き説明する。次に、V_INDEXにlを、H_INDEXにinを設定する(ステップS117〜ステップS118)。ここで設定されるi、lはステップS109で出力された、抽出された画像のライン毎の起点ブロックを表すための位置情報である。また、ここでの添字nは0以上の整数であり、復号化処理の対象となるライン数だけ存在する。すなわち、起点ブロックの位置は(i,l)で示すことができる。次にl行目のラインにおいて起点ブロックから、部分的に復号化するMCUのブロック数である変数PAT_H_NUMに、M_COUNTを設定する。M_COUNTはステップS113で出力される、ライン毎に必要となる復号化ブロック数である。次に、復号テーブル103から、(V_INDEX,H_INDEX)に位置するMCU(すなわち、起点ブロック)のファイルポインタとDC予測値を読み出す(ステップS120)。読み出されたファイルポインタを参照して、(V_INDEX,H_INDEX)に位置するMCUを起点として復号化部101がPAT_H_NUM個のMCUを復号化し、復号画像データを復号画像データバッファ105に出力する(ステップS121)。次に、復号テーブル格納部105に格納される起点ブロックの数や実際に復号化したライン数などの情報を用いて、制御部104は全ての起点ブロックに関する復号化が終了したかを判定する(ステップS122)。全ての起点ブロックからの復号化が終了したと判定できた場合は、処理を終了する(ステップS122:YES)。そうでない場合は、V_INDEXに1を加算し(ステップS123)、ステップS118へ戻る。
<復号化処理について>
本実施形態の画像処理装置の特徴を、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態の画像処理装置によって符号化画像データが復号化される様子を示した概念図である。ここで、復号画像データバッファ105は、1ライン分のMCUを格納できるバッファサイズ(ここでは、NUM_H_MCUのサイズ分に相当)を備えているとする。
本実施形態の画像処理装置では、まず原画像データに対して一度復号化処理を行い、その過程で抽出された任意の領域を保持し、復号化するための復号テーブルが作成される。次に、図5のステップS117〜ステップS123の処理により、(i,l)のMCUを起点として、lのラインで復号化に必要となるMCUのブロック数分を復号化する。さらに、(i,l)のMCU、(i,l)のMCU、i,l)のMCUを起点ブロックとして、各行で必要となるMCUのブロック数を復号化する。以上の処理後、復号画像データバッファ105上に復号化した画像データを展開する場合に、回転させてもよく、例えば、復号化した画像データを90度回転させた状態で展開しても良い。従来技術では、部分的に復号化を行う際に、原画像データ全てを復号化することを対象としており、図4に示す本実施形態の抽出された領域のみを部分的に復号化することは不可能であった。本発明によって、抽出された任意の領域のみを部分的に復号化することができる。これにより、本実施形態の画像処理装置を印刷装置や表示装置に応用した場合には、必要な部分のみの処理を行うため、これまでよりも迅速な印刷や表示が可能となる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2の画像処理装置について説明する。本実施形態の画像処理装置の構成を図6に示す。以降、図6のブロック図を参照して、本実施形態2の画像処理装置の構成を説明する。20は本実施形態に入力される画像データである。PDL変換領域指定部21は、入力画像20からPDL(Page Description Language)に展開される領域を指定して、画像処理装置10にその情報を送信する。10は、本提案の画像処理装置である。PDL生成部22は、画像処理装置10により出力された復号画像を、PDLに変換する。印刷部23は、PDL生成部21により出力されたPDLデータを用いて、印刷処理を実行する。
実施形態2の動作手順について図7、図8を参照すると共に、図9に示すフローチャートを用いて説明する。なお、以降の説明で使用する実施形態1と同じ名称の変数は、実施形態1と同じ役割を有する。実施形態2においても、実施形態1と同様に最初に原画像の全てを復号化した後に、PDL変換される領域を部分的に復号化処理を行うために必要な起点ブロックを検出する。起点ブロックを検出後、検出された起点ブロックから部分的に復号化処理を実行する。
まず、実施形態1と同様に符号化画像ファイルポインタを、符号化画像の先頭のMCUが位置する符号化画像データバッファ13内部のアドレスに設定する(ステップS201)。なお、符号化画像データバッファ13は、入力画像20の符号化画像データを格納したものである。実施形態2において図9で示した変数はそれぞれ以下の役割を有する。変数PAT_H_MCUは、PDL変換領域指定部21により指定された、PDL変換される領域の水平方向のMCU数を表す(図7参照)。変数PAT_V_MCUは、PDL変換領域指定部21により指定されたPDL変換される垂直方向のMCU数を表す(図8参照)。変数M_COUNTは、指定されたPDL変換領域の画像におけるライン毎の復号処理に必要となるライン毎のMCUのブロック数を表す。また、実施形態2においても、復号画像データバッファ105は、変数NUM_H_MCUサイズのMCU数を格納できるバッファサイズを備えている。ステップS201の次に、V_INDEX、H_INDEX、M_COUNTを各々初期化する(ステップS202〜S204)。次に、処理対象のMCUが、PDLに変換される領域の画像の左端に位置しているか否かを判定する(ステップS207)。次に、PDL変換領域指定部21により、予め出力された左端ブロックと復号化された画像とのパターン一致を行う。そして図7に示すように、PDL変換領域の画像の左端に位置しているMCUである場合は(ステップS207:YES)、復号テーブル作成部102は当該MCUのファイルポインタとDC予測値を出力し、復号テーブル格納部103に登録される(ステップS208)。この際に、制御部104はPDL変換領域の画像の左端に該当するMCUのH_INDEXとV_INDEXとをそれぞれ格納する(ステップS209)。そうでない場合は(ステップS207:NO)、水平方向のMCUを進めて復号化処理を行う(ステップS210〜S211)。なお、復号化部101は、ステップS206とS211のいずれにおいても、H_INDEX+1個目のMCUのファイルポインタとDC予測値を出力する。
次に、残りの水平方向のMCUを復号化する(ステップS211)。このMCU復号化の過程で、ステップS205で検出した起点ブロック(PDL変換領域画像の左端ブロック)が含まれるラインについて、PDL変換領域画像の終端のブロック(図7参照)をパターン一致により検出する(ステップS212)。なお、ここでパターン一致に用いるPDL変換領域画像は、PDL変換領域指定部21により出力された終端となる画像である。対象MCUがPDL変換領域画像の終端ブロックであると判定された場合は(ステップS212:YES)、対象ラインのステップS207で検出された起点MCUブロックから、終端MCUブロックまでのブロック数を、復号テーブル作成部102が出力する(ステップS213)。その後、水平方向のMCUが全て復号化されたかを判定する(ステップS214)。ステップS214で水平方向のMCUが全て復号化されたと判定された場合は(ステップS214:YES)、垂直方向の処理対象行を次のラインへ進める(ステップS215)。そうでない場合は(ステップS214:NO)、ステップS210に戻り復号処理を継続する。対象MCUがPDL変換領域画像の終端MCUブロックでない場合にも(ステップS212:NO)、ステップS210に戻り復号化処理を継続する。
次に、ステップS215で垂直方向の処理対象行が進められた後に、垂直方向の残りMCU全てに対し、復号化処理が実施されたかを判定する(ステップS215)。この際に、[V_INDEX>NUM_V_MCU]の場合は全ての画像の対象ブロックに対し復号化処理が終了したと判定して、ステップS217に進む(ステップS216:YES)。[V_INDEX=<NUM_V_MCU]の場合は、全ての画像の復号化が未終了であると判定して、ステップS204に戻り復号化処理が継続する(ステップS216:NO)。
ステップS217に到達した時点で、図8に示すように、i(iは1以上の整数)列目のMCUを各々起点として、抽出された画像を部分的に復号するための情報が復号テーブル格納部103に全て格納されている。図5と同様にここまでの処理が復号テーブル作成の処理となるため、ここで一旦処理を完結させ、以降の処理を独立して実施しても良い。ここでは、続けて説明を行うこととする。次に、V_INDEXにlを、H_INDEXにiを設定する(ステップS217〜ステップS218)。ここで設定されるi、lはステップS209で出力された、PDL変換領域画像のライン毎の起点ブロックを表すための位置情報である(図8参照)。次にl行目のラインにおいて起点ブロックから、部分的に復号化するMCUのブロック数である変数PAT_H_NUMに、M_COUNTを設定する。変数M_COUNTはステップS213で出力される、ライン毎に必要となる復号化ブロック数である。次に、復号テーブル103から、(V_INDEX,H_INDEX)に位置するMCUのファイルポインタとDC予測値を読み出す(ステップS220)。読み出されたファイルポインタを参照して、(V_INDEX,H_INDEX)に位置するMCUを起点として復号化部101がPAT_H_NUM個のMCUを復号化し、復号画像データを復号画像データバッファ105に出力する(ステップS221)。次に、復号テーブル格納部105に格納される起点ブロックの数と、実際に復号化したライン数とから、制御部104は全ての起点ブロックに関する復号化が終了したかを判定する(ステップS222)。全ての起点ブロックからの復号化が終了したと判定できた場合は、処理を終了する(ステップS222:YES)。そうでない場合は、V_INDEXに1を加算し(ステップS223)、ステップS218へ戻る。
ここまでの処理を実行した後に、復号画像データバッファ105には、PDL変換領域の上端のラインが復号化されたデータが格納されている。これにより、PDL生成部22は上記復号化されたデータをPDLに変換し、印刷部23に出力する。印刷部23は、PDLに変換されたデータを用いて印刷処理を実行する(図8参照)。図8に示すように、予めPDLに変換される領域を、部分的に復号化処理を実行することを可能にすることで、印刷部23による印刷処理を高速に実行することが可能となる。更に、予め指定されるPDL変換領域のPAT_H_NUMの上限値を決めておけば、復号画像データバッファ15が持つメモリを削減することが可能となる。
<備考>
本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
実施形態1の画像処理装置の構成例を表す図である。 実施形態1の画像処理置の動作概念を表すフローチャートである。 実施形態1の画像処理装置によって作られる復号テーブルを例示する概念図である。 実施形態1の画像処理装置によって任意の領域を部分的に復号化する概念図である。 実施形態1の動作を表すフローチャートである。 実施形態2の画像処理装置の構成を表す図である。 実施形態2の画像処理装置によって作られる復号テーブルを例示する概念図である。 実施形態2の画像処理装置によって任意の領域を部分的に復号化する概念図である。 実施形態2の動作を表すフローチャートである。
10 画像処理装置
11 スキャン処理部
12 符号化部
13 符号化画像データバッファ
14 画像抽出部
20 入力画像
21 PDL変換領域指定部
22 PDL生成部
23 印刷部
101 復号化部
102 復号テーブル作成部
103 復号テーブル格納部
104 制御部
105 復号画像データバッファ

Claims (8)

  1. 符号化画像データにおいて、指定された任意の領域を復号化し出力する画像処理装置であって、
    前記符号化画像データにおいて部分的に指定された領域の復号を行うための復号化情報と前記指定された領域を特定するための領域特定情報とを有する復号化のためのテーブルを作成する復号テーブル作成手段と、
    前記復号テーブル作成手段にて生成した復号テーブルを保持する復号テーブル保持手段と、
    前記復号テーブル保持手段に保持された情報に基づいて前記指定された領域における前記符号化画像データを復号処理する復号化手段と
    を有する画像処理装置。
  2. 前記符号化データは、ブロック単位で符号化されており、
    前記復号テーブル作成手段は、前記指定された領域の復号化を開始する起点ブロックの位置と終了するブロックの位置とを含む前記領域特定情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記符号化データは、ブロック単位で符号化されており、
    前記復号テーブル作成手段は、前記指定された領域の復号化を開始する起点ブロックの位置と前記起点ブロックから続けて復号化するブロックの数とを含む前記領域特定情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記符号化データは、ブロック単位で符号化されており、
    前記復号テーブル作成手段は、前記符号化画像データをその先頭からブロック単位で順に復号化し、前記起点ブロックの復号化におけるDC成分の予測値を前記復号テーブルの一部として生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記復号化手段から出力された復号画像データを格納する復号画像データ保持手段を更に有し、
    前記復号画像データ保持手段は、少なくとも前記符号化画像データの1ライン分のブロックを格納するサイズを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記復号画像データ保持手段は、前記復号画像データを展開する際に、前記復号画像データを90度回転した状態で出力することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 符号化画像データにおいて、指定された任意の領域を復号化し出力する画像処理装置の制御方法であって、
    前記画像処理装置の復号テーブル作成手段が、前記符号化画像データにおいて部分的に指定された領域の復号を行うための復号化情報と前記指定された領域を特定するための領域特定情報とを有する復号化のためのテーブルを作成する復号テーブル作成工程と、
    前記画像処理装置の復号テーブル保持手段が、前記復号テーブル作成工程にて生成した復号テーブルを保持する復号テーブル保持工程と、
    前記画像処理装置の復号化手段が、前記復号テーブル保持工程に保持された情報に基づいて前記指定された領域における前記符号化画像データを復号処理する復号化工程と
    を有する制御方法。
  8. コンピュータを、
    前記符号化画像データにおいて部分的に指定された領域の復号を行うための復号化情報と前記指定された領域を特定するための領域特定情報とを有する復号化のためのテーブルを作成する復号テーブル作成手段と、
    前記復号テーブル作成手段にて生成した復号テーブルを保持する復号テーブル保持手段と、
    前記復号テーブル保持手段に保持された情報に基づいて前記指定された領域における前記符号化画像データを復号処理する復号化手段と
    して機能させるためのプログラム。
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