JP2010161112A - 露光装置の管理方法及びデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】露光装置の露光を中断して復帰動作を行った後で、露光装置の状態に大きい変化がない場合に、短時間に露光動作に移行できるようにする。
【解決手段】レチクルRのパターンを介してウエハステージWST上のウエハWを露光する露光装置の管理方法において、ウエハステージWSTのウエハホルダ20の清掃後にその露光装置をリセットする際に、その清掃及びリセットの前後に、ウエハステージWSTのレーザ干渉計用の移動鏡22A,22Yの曲がりを簡易的な計測方法で計測し、この計測結果の変動量が許容範囲を超えたときに、移動鏡22X,22Yの曲がりをより詳細な計測方法で計測する。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光光でパターンを介して基板ステージ上の基板を露光する露光装置の管理技術、及びこの管理技術を用いるデバイス製造技術に関する。
例えば半導体デバイス等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するためのリソグラフィ工程中で使用されるステッパー等の一括露光型の投影露光装置又はスキャニングステッパー等の走査露光型の投影露光装置等の露光装置においては、露光を継続すると、露光対象のウエハ(又はガラスプレート等)に塗布されたフォトレジストから剥落したレジスト残滓がウエハホルダに付着して、ウエハの平面度が低下することがある。このような場合には、露光を中断してウエハステージを清掃位置に引き出した後、砥石等を用いて自動又はマニュアルでウエハホルダの上面を磨くことによって、そのレジスト残滓を除去していた(例えば、特許文献1参照)。さらに、ウエハホルダの清掃後には、露光装置の動作を初期化してから、通常の露光動作に復帰していた。
特開2008−166616号公報
上述のようにウエハホルダの清掃を行うと、ウエハステージに外力が作用して、例えばレーザ干渉計からのレーザビームが照射される移動鏡の反射面の曲がりの状態が変化し、それ以降のレーザ干渉計の計測値に誤差が混入する恐れがある。そこで、ウエハホルダの清掃後に、常に例えば2軸のレーザ干渉計の計測値の差分を積算する方法又はテストプリントを行う方法等でその反射面の曲がりの状態を高精度に計測するものとした場合には、露光工程のスループットが低下する。
同様に、ウエハホルダの清掃以外にも、例えば何らかの要因で露光が中断した後で、露光装置の初期化を行う毎に、露光装置の状態を確認するための詳細な計測動作を行うものとすると、露光工程のスループットが低下する。
本発明はこのような事情に鑑み、露光装置において露光を中断して何らかの復帰動作を行った後に、露光装置の状態に大きい変化がない場合に、短時間に露光動作に移行できる露光装置の管理方法、及びこの管理方法を用いるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明による露光装置の管理方法は、露光光でパターンを照明し、その露光光でそのパターンを介して基板ステージ上の基板を露光する露光装置の管理方法において、その露光装置の復帰動作の前後に、その露光装置の装置状態を第1の計測方法で計測し、この計測結果の変動量が許容範囲を超えたときに、その装置状態をその第1の計測方法よりも計測される情報量が多い第2の計測方法で計測するものである。
また、本発明によるデバイス製造方法は、本発明の露光装置の管理方法で管理される露光装置を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、そのパターンが形成された基板を処理することと、を含むものである。
本発明によれば、例えば露光装置の露光を中断して何らかの復帰動作を行う場合に、その復帰動作の前後に、装置状態を簡易的な第1の計測方法で計測し、この計測結果の変動量が大きい場合に、より詳細な第2の計測方法で装置状態を計測している。従って、装置状態に大きい変化がない場合に、短時間に露光動作に移行できる。
以下、本発明の好ましい実施形態の一例につき図1〜図6を参照して説明する。本実施形態は、一括露光型(静止露光型)の投影露光装置であるステッパー型の露光装置で露光を行う場合に本発明を適用したものである。
図1は、本実施形態に係る露光装置100の概略構成を示す。図1において、露光装置100は、アーク放電型の水銀ランプ及びシャッタ等を含む露光光源(不図示)と、この露光光源からの露光用の照明光(露光光)ILによりレチクルR(マスク)を照明する照明光学系10とを備えている。さらに、露光装置100は、レチクルRを位置決めするレチクルステージRSTと、レチクルRから射出された照明光ILをフォトレジスト(感光材料)が塗布されたウエハW上に投射する投影光学系PLと、ウエハWの位置決め及び移動を行うウエハステージWSTと、装置全体の動作を統括制御するコンピュータよりなる主制御系2と、その他の駆動系等とを備えている。以下、投影光学系PLの光軸AXと平行にZ軸を取り、これに垂直な面内の直交する2方向にX軸及びY軸を取り、X軸、Y軸、及びZ軸に平行な軸の周りの回転(傾斜)方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。
照明光ILとしては、例えばi線(波長365nm)が使用されているが、i線の他に、g線、h線、若しくはこれらの混合光等が使用できる。さらに、露光用の光源としては、水銀ランプ等の放電ランプの他に、KrFエキシマレーザ(波長248nm)若しくはArFエキシマレーザ(波長193nm)などの紫外パルスレーザ光源、YAGレーザの高調波発生光源、固体レーザ(半導体レーザなど)の高調波発生装置なども使用することができる。
照明光学系10は、例えば特開2001−313250号公報(対応する米国特許出願公開第2003/0025890号明細書)などに開示されるように、オプティカルインテグレータ(フライアイレンズ、ロッドインテグレータ、回折光学素子など)等を含む照度均一化光学系、照明光ILの強度をモニタするインテグレータセンサ、レチクルブラインド(可変視野絞り)、及びコンデンサ光学系等を含んでいる。照明光学系10は、レチクルブラインドで規定されたレチクルRのパターン領域PAを囲む矩形の照明領域18Rを照明光ILによりほぼ均一な照度で照明する。また、通常照明、2極若しくは4極照明、又は輪帯照明等の照明条件に応じて、照明光学系10内の瞳面における照明光ILの強度分布が不図示の設定機構によって切り換えられる。
主制御系2の制御のもとで、露光量制御系(不図示)が照明光学系10内のインテグレータセンサの出力に基づいて、ウエハWのフォトレジストが適正露光量(ドーズ)で露光されるように、露光光源の出力及びシャッターの開閉(露光時間)を制御する。
照明光ILのもとで、レチクルRの照明領域18R内の回路パターンは、両側テレセントリック(又はウエハ側に片側テレセントリック)の投影光学系PLを介して所定の投影倍率(例えば1/4,1/5等の縮小倍率)で、ウエハW上の一つのショット領域SA上の露光領域18W(照明領域18Rと共役な領域)に投影される。投影光学系PLは例えば屈折系であるが、反射屈折系等も使用できる。レチクルRのパターン面(レチクル面)及びウエハWの表面(ウエハ面)がそれぞれ投影光学系PLの物体面及び像面に配置される。
また、レチクルRはレチクルホルダ(不図示)を介してレチクルステージRST上に吸着保持され、レチクルステージRSTはレチクルベース12のXY平面に平行な上面で微動して、レチクルRのX方向、Y方向の位置、及びθz方向の回転角の微調整を行う。レチクルステージRSTの少なくともX方向、Y方向の位置、及びθz方向の回転角を含む2次元的な位置の情報(位置情報)は、レチクルステージRSTに設けられた移動鏡(又は鏡面加工された反射面)と、X軸のレーザ干渉計14Xと、Y軸の2軸のレーザ干渉計14YA,14YBとを含むレチクル側干渉計システムによって計測されて、ステージ駆動系4及び主制御系2に供給される。ステージ駆動系4は、その位置情報及び主制御系2からの制御情報に基づいて、不図示の駆動機構(ボイスコイルモータなど)を介してレチクルステージRSTの2次元的な位置を制御する。
なお、点線で示すように、レチクルステージRSTの上方に、照明光学系10の光軸をX方向に挟むように外側に退避可能なミラーを介して、例えば画像処理方式のレチクルアライメント系(以下、RA系という)40A,40Bが配置されている場合もある。RA系40A,40Bは、必要に応じて照明光ILと同じ波長の照明光(アライメント光)を用いて、レチクルRのパターン領域PAをX方向に挟むように形成されているアライメントマーク16A,16Bと、ウエハステージWST上の所定の基準マークの像との位置ずれ量を計測し、計測結果をアライメント制御部6に供給する。アライメント制御部6は、その計測結果を用いてレチクルRのアライメントを行う。
ただし、本実施形態では、ウエハステージWST内の後述の空間像計測系34によってアライメントマーク16A,16Bの像の位置を計測できるため、RA系40A,40Bを省略することができる。
また、投影光学系PLの+Y方向の側面において、ウエハW上のアライメントマークの位置を計測するオフアクシス方式で例えば画像処理方式のウエハアライメント系38が不図示のフレームに保持されている。ウエハアライメント系38の計測結果はアライメント制御系6に供給される。本実施形態では、投影光学系PLの光軸AXと、ウエハアライメント系38の検出中心とは、Y軸に平行な直線上に配置されている。
また、ウエハWは、ウエハホルダ20を介してウエハステージWST上に吸着保持され、ウエハステージWSTは、ウエハベース26のXY平面に平行な上面でX方向、Y方向に移動するXYステージ24と、Zチルトステージ22とを備えている。Zチルトステージ22は、例えばZ方向に変位可能な3箇所のZ駆動部(不図示)を個別に駆動して、Zチルトステージ22(ウエハW)の光軸AX方向(Z方向)の位置、及びθx方向、θy方向の回転角を制御する。
さらに、投影光学系PLの側面に、例えば特開平6−283403号公報(対応する米国特許第5,448,332号明細書)等に開示されるものと同様の構成の斜入射方式の多点のオートフォーカスセンサ(不図示)が設けられている。このオートフォーカスセンサによって、ウエハWの表面の投影光学系PLの像面に対するZ方向へのデフォーカス量、及びθx、θy方向の傾斜角が求められて、ステージ駆動系4に供給される。ステージ駆動系4は、そのオートフォーカスセンサの計測結果に基づいて、ウエハWの表面が投影光学系PLの像面に合焦されるように、Zチルトステージ22を駆動する。
ウエハステージWSTの2次元的な位置の情報(位置情報)を計測するために、ウエハステージWSTのZチルトステージ22のX軸及びY軸にほぼ垂直な側面は鏡面加工された反射面とされ、その反射面が移動鏡として使用される。以下、Zチルトステージ22のX軸及びY軸にほぼ垂直な側面の反射面をそれぞれX軸移動鏡22X及びY軸移動鏡22Yと呼ぶ。X軸移動鏡22XのY方向の長さ(計測範囲)及びY軸移動鏡22YのX方向の長さ(計測範囲)はほぼ同じである。なお、その反射面の代わりにロッド状の移動鏡を使用してもよい。また、X軸移動鏡22Xに対向して、それぞれ投影光学系PLの光軸AX及びウエハアライメント系38の検出中心を通りZ軸に平行な直線を通るように、X軸に平行に計測ビーム(計測用レーザビーム)を照射する2台のX軸のレーザ干渉計36XP,36XFが不図示のフレームに保持されている。
また、Y軸移動鏡22Yに対向して、Y軸に平行にX方向に所定間隔の計測ビームを照射する2台のY軸のレーザ干渉計36YA,36YBが不図示のフレームに保持されている。レーザ干渉計36YA,36YBからの計測ビームの中心は、投影光学系PLの光軸AXを通過している。本実施形態では、X軸のレーザ干渉計36XP,36XFの計測ビームのY方向の間隔DXは、Y軸のレーザ干渉計36YA,36YBの計測ビームのX方向の間隔DYに対して数倍(例えば3倍程度)広く設定されている。
レーザ干渉計36XP,36XFはそれぞれ光軸AX及びウエハアライメント系38の検出中心の位置でZチルトステージ22のX方向の位置を計測する。一例として、いわゆるアッベ誤差を低減するために、露光時にはレーザ干渉計36XPの計測値が使用され、ウエハのアライメント時にはレーザ干渉計36XFの計測値が使用される。また、Y軸のレーザ干渉計36YA,YBはそれぞれZチルトステージ22のY方向の位置を計測する。これら2つの計測値からZチルトステージ22のθz方向の回転角も計測できる。
Zチルトステージ22の移動鏡22Y,22Xと、レーザ干渉計36XP,36XFと、レーザ干渉計36YA,36YBとを含むウエハ側干渉計システムによって、Zチルトステージ22(ウエハW)の少なくともX方向、Y方向の位置、及びθz方向の回転角を含む2次元的な位置の情報(位置情報)が計測されて、ステージ駆動系4及び主制御系2に供給される。その位置情報はアライメント制御系6にも供給される。ステージ駆動系4は、その位置情報及び主制御系2からの制御情報に基づいて、不図示の駆動機構(リニアモータなど)を介して、ウエハステージWSTのXYステージ24の2次元的な位置を制御する。
なお、Zチルトステージ22の移動鏡22X,22Yには或る程度の曲がりがあるため、予め移動鏡22X,22Yの曲がりの状態が計測され、この計測結果がステージ駆動系4の記憶装置に記憶されている。そして、ステージ駆動系4が、レーザ干渉計36XP,36XF及びレーザ干渉計36YA,36YBの計測値をその記憶されている移動鏡22X,22Yの曲がりで補正することによって、その曲がりの影響が低減されている。
また、ウエハステージWSTのZチルトステージ22上のウエハホルダ20の近傍には平板状の基準部材28が固定され、基準部材28上にX方向に所定間隔の十字型のスリットパターン30A,30Bと2次元の基準マーク32とが形成されている。Zチルトステージ22内の基準部材28の底面に、スリットパターン30A,30Bを通過した光束を受光する空間像計測系34が収納され、空間像計測系34の検出信号がアライメント制御系6に供給されている。
空間像計測系34は、後述の図7(A)に示すように、スリットパターン30A(又は30B)を通過した光束を集光するレンズ系34Cと、集光された光束を受光するフォトダイオード等の光電センサ34Dとを含んでいる。被検マークの投影光学系PLによる像をスリットパターン30A(又は30B)でX方向、Y方向に走査しながら空間像計測系34の検出信号を図1のアライメント制御系6で処理することによって、被検マークの像の位置を計測できる。さらに、ウエハステージWSTでZ方向の位置を変えながら、空間像計測系34でテストレチクルのライン・アンド・スペースパターンの像のコントラストを計測することによって、投影光学系PLのベストフォーカス位置(像面)を求めることも可能である。
図1において、基準部材28を用いることによって、アライメント制御系6は、レチクルRのパターン像の中心(露光中心)とウエハアライメント系38の検出中心とのX方向、Y方向の間隔(位置関係)であるベースラインを計測できる。また、アライメント制御系6は、ウエハアライメント系38の検出結果からウエハWの全部のショット領域の配列座標を算出し、これらの配列座標及びベースラインの情報を主制御系2に供給する。これらの情報に基づいて主制御系2は、ウエハWの各ショット領域の露光時に、当該ショット領域とレチクルRのパターン像とが正確に重なり合うようにステージ駆動系4を制御する。
ウエハWの露光時には、ウエハW上の一つのショット領域とレチクルRのパターン像とを重ね合わせ、照明光学系10から所定の露光時間だけレチクルRに照明光ILを照射して、当該ショット領域にレチクルRのパターン像を転写露光する動作と、ウエハステージWSTを駆動してウエハWをX方向、Y方向にステップ移動する動作とが繰り返される。このようにステップ・アンド・リピート方式でウエハW上の各ショット領域にレチクルRのパターン像が露光される。
さて、このような露光動作を多数のウエハについて継続して行うと、ウエハのレジスト残滓が次第にウエハステージWSTのウエハホルダ20の上面に付着し、その上に保持されているウエハの表面に凹凸が生じて、局所的な平面度(ローカルフラットネス)が低下することがある。その結果、オートフォーカス制御を行っても、ウエハの表面に部分的に像面に対して焦点深度の範囲から外れる部分が残り、この部分に転写されるパターンの精度が低下する。そこで、ウエハホルダ20に所定量以上のレジスト残滓が付着したと判定された場合には、ウエハホルダ20の清掃を行って、露光装置のリセットである初期化(例えばレーザ干渉計36XP,36XF及び36YA,36YBの計測値のリセット等を含む)を行う必要がある。さらに、ウエハホルダ20の清掃を行うと、Zチルトステージ22の移動鏡22X,22Yの曲がりの状態が変化する恐れがあるため、その曲がりの状態について検査を行った後に、通常の露光動作に復帰する必要がある。
以下、本実施形態の露光装置100において、ウエハホルダ20を清掃してから通常の露光動作に復帰するまでの動作の一例につき図2のフローチャートを参照して説明する。この動作は主制御系2によって制御される。先ず、図2のステップ101において、事前チェックとして、ウエハステージWST上のウエハを排出した後、ウエハステージWSTのZチルトステージ22のY軸移動鏡22Yの曲がりの簡易計測を行って、計測結果を記憶する。この場合、最初に図3(A)に示すように、例えばX軸のレーザ干渉計36XPからの計測ビームがX軸移動鏡22Xのほぼ中央に照射され、かつY軸の2軸のレーザ干渉計36YA,36YBからの間隔DYの計測ビームがY軸移動鏡22Yの−X方向の端部に照射されるようにウエハステージWSTを位置決めし、レーザ干渉計36YA,36YBの計測値の差分ΔYをステージ駆動系4を介して主制御系2内の記憶装置に取り込む。
次に、ウエハステージWSTのθz方向の回転角を固定した状態で、ウエハステージWSTを−X方向に間隔DYに等しいステップ量SYだけ移動して、2点鎖線で示す位置P1に停止させて、レーザ干渉計36YA,36YBの計測値の差分ΔYを取り込む。以下、同様に、ウエハステージWSTを−X方向にステップ量SYずつ移動してレーザ干渉計36YA,36YBの計測値の差分ΔYを取り込む動作を、図3(B)に示すように、レーザ干渉計36YA,36YBからの計測ビームがY軸移動鏡22Yの+X方向の端部に照射されるまで繰り返す。この結果、図3(C)に示すように、X方向に間隔DYで配列される一連の差分ΔYが計測結果として記憶される。図3(D)に示すように、X軸上の各計測点でそれまでの差分ΔYを積算した積算値ΣΔYを求めることによって、Y軸移動鏡22Yの曲がりを表す補間曲線22YCが得られる。しかしながら、この事前チェックの段階では積算値ΣΔYまでは計算しない。
次のステップ102において、事前チェックとして、ウエハステージWSTのX軸移動鏡22Xの曲がりの差分を用いた簡易計測を行って、計測結果を記憶する。この場合、最初に図4(A)に示すように、例えばY軸のレーザ干渉計36YA,36YBからの計測ビームがY軸移動鏡22Yのほぼ中央に照射され、かつX軸の2軸のレーザ干渉計36XP,36XFからの間隔DX(>DY)の計測ビームがX軸移動鏡22Xの+Y方向の端部に照射されるようにウエハステージWSTを位置決めし、レーザ干渉計36XP,36XFの計測値の差分ΔXをステージ駆動系4を介して主制御系2内の記憶装置に取り込む。
次に、ウエハステージWSTのθz方向の回転角を固定して、ウエハステージWSTを+Y方向に間隔DXに等しいステップ量SXだけ移動して、2点鎖線で示す位置P2に停止させて、レーザ干渉計36XP,36XFの計測値の差分ΔXを取り込む。以下、同様に、ウエハステージWSTを+Y方向にステップ量SXだけ移動してレーザ干渉計36XP,36XFの計測値の差分ΔXを取り込む動作を、図4(B)に示すように、レーザ干渉計36XP,36XFからの計測ビームがX軸移動鏡22Xの−Y方向の端部に照射されるまで繰り返す。この結果、図4(C)に示すように、Y方向に間隔DXで配列される複数の差分ΔXが計測結果として記憶される。しかしながら、間隔DXは図3(A)の間隔DYよりもかなり大きいため、得られる差分ΔXの個数は数個であり、X軸移動鏡22Xの曲がりを高精度に評価するには不十分である。
従って、図4(D)に示すように、Y軸上の各計測点でそれまでの差分ΔXを積算した積算値ΣΔXを求めても、その補間曲線22XCはX軸移動鏡22Xの曲がりを高精度には表していない。なお、この場合にも、積算値ΣΔXまでは計算しない。
次に、図5(A)に示すように、ウエハステージWSTを清掃位置、即ち投影光学系PLの下方から離れた位置に移動した後(ステップ103)、砥石51を回転機構(不図示)によって自動的に、又はマニュアルで、ウエハホルダ20の多数の凸部20aの上端部を回転させるように移動して、ウエハホルダ20を清掃する(ステップ104)。その後、ウエハステージWSTをウエハのローディング位置(ここでは清掃位置と同じとする)に移動して(ステップ105)、露光装置の初期化であるリセットを行う(ステップ106)。これによって、レーザ干渉計36XP,36XF及び36YA,36YBの計測値のリセット等が行われる。
その後、図5(B)に示すように、ウエハステージWST上にフォトレジストが塗布されていない平面度の良好な計測用ウエハWTをロードして、例えば基準平面板との間の干渉縞等を観察して計測用ウエハWTのローカルフラットネスを計測する(ステップ107)。そして、そのローカルフラットネスが許容範囲内かどうかを判定し(ステップ108)、それが許容範囲に入っていない場合には、ステップ103に戻り、ウエハホルダ20の清掃及びローカルフラットネスの計測を繰り返す。一方、ステップ108において、計測用ウエハWTのローカルフラットネスが許容範囲内である場合には、計測用ウエハWTを排出した後、動作はステップ109に移行して、事後チェックとして、ステップ101と同じくウエハステージWSTのY軸移動鏡22Yの曲がりの簡易計測を行って、計測結果を記憶する。これによって、図3(C)と同様の一連の差分ΔYのデータが得られる。次のステップ110において、事後チェックとして、ステップ102と同様にウエハステージWSTのX軸移動鏡22Xの曲がりの差分を用いた簡易計測を行って、計測結果を記憶する。これによって、図4(C)と同様の複数の差分ΔXのデータが得られる。
次に主制御系2は、ステップ109、110の計測結果のステップ101、102の計測結果からの変動量が許容範囲内かどうかを調べる(ステップ111)。この場合、一例として図3(C)の一連の差分ΔYの2回の計測結果の差分の自乗和、及び図4(C)の複数の差分ΔXの2回の計測結果の差分の自乗和がそれぞれ所定の許容値以下であれば、ステップ109、110の計測結果はステップ101、102の計測結果と同じ程度であり、ウエハステージWSTの移動鏡22X,22Yの曲がりの状態はウエハホルダ20の清掃によって変化しなかったものと判定して、ウエハホルダ20の清掃は完了する。この後の露光動作では、既に計測されて記憶されている移動鏡22X,22Yの曲がりのデータに基づいてレーザ干渉計36XP,36XF及び36YA,36YBの計測値の補正が高精度に行われる。
一方、ステップ111において、図3(C)の一連の差分ΔYの2回の計測結果の差分の自乗和、及び/又は図4(C)の複数の差分ΔXの2回の計測結果の差分の自乗和がそれぞれその許容値を超えているときには、ウエハステージWSTの移動鏡22X,22Yの曲がりの状態がウエハホルダ20の清掃によって変化したものと判定して、動作はステップ112に移行して、移動鏡22X,22Yの曲がりを高精度に計測する。即ち、先ず露光装置のリセットを行った後(ステップ112)、Y軸移動鏡22Yの曲がりを計測する(ステップ113)。この場合には、ステップ101と同様に、図3(C)の一連の差分ΔYを計測した後、図3(D)に示す積算値ΣΔYを計算し、さらに補間曲線22YCを求める。この補間曲線22YCのデータがY軸移動鏡22Yの曲がりのデータとしてステージ駆動系4の記憶装置に記憶される。
次に、X軸移動鏡22Xの曲がりを差分値から計測する(ステップ114)。この場合には、ステップ102と同様に、図4(C)の複数の差分ΔXを計測した後、図4(D)に示す積算値ΣΔXを計算し、さらに補間曲線22XCを求める。この補間曲線22XCのデータがX軸移動鏡22Xの曲がりのデータとしてステージ駆動系4の記憶装置に記憶される。しかしながら、このようにして求められたX軸移動鏡22Xの曲がりのデータは、2本の計測ビームの間隔DXが広いため、間隔DXより小さい周期の曲がりの情報を含んでいない。
そこで、露光装置のリセットをした後(ステップ115)、ステップ116において、テストプリントによってX軸移動鏡22Xの曲がりを高精度に計測する。即ち、図1のレチクルステージRST上に評価用マークが形成されたテストレチクル(不図示)をロードして、ウエハステージWST上にフォトレジストが塗布された未露光のウエハW1をロードした後、X軸のレーザ干渉計36XPの計測値が一定値となるようにウエハステージWSTを所定ステップ量ずつ+Y方向に移動しながら、図6(A)に示すように、ウエハW1上のY方向に周期DX1(図6(B)参照)で配列される一連のショット領域SA1,SA2,…,SAn(nは例えば10以上)にそのテストレチクルのパターンの像を露光する。周期DX1は例えば図3(A)のY軸のレーザ干渉計36YA,36YBからの計測ビームの間隔DYと同程度である。その後、ウエハW1の現像を行い、現像後にウエハW1上に形成される一連の評価用パターン(レジストパターン)の位置ずれ量を不図示の計測装置で計測する。
図6(B)は、その一連の評価用パターンの一部を示す拡大図である。図6(B)において、ショット領域SA1,SA2のY方向の端部にはそれぞれ1対の評価用パターンWMA,WMBが形成され、図6(A)の他のショット領域SA3〜SAnにもそれぞれ同様の評価用パターンが形成されている。この場合、その計測装置によって、ショット領域SA1の評価用パターンWMBとショット領域SA2の評価用パターンWMAとのX方向の間隔を位置ずれ量ΔXT1として計測し、同様に隣接するショット領域SAi,SA(i+1)間の位置ずれ量ΔXTi(i=1〜(n−1))を計測する。この位置ずれ量ΔXTiはX軸移動鏡22Xの曲がりを表しているため、位置ずれ量ΔXTiを補間した曲線のデータがX軸移動鏡22Xの曲がりのデータとしてステージ駆動系4の記憶装置に記憶される。
その後、露光装置のリセットをしてウエハホルダ20の清掃が終了する(ステップ117)。この後、露光装置100は通常の露光動作に復帰できる。
本実施形態においては、ウエハホルダ20の清掃によって、移動鏡22X,22Yの曲がりの変動量が許容範囲を超えるほどにウエハステージWSTが影響を受けることはあまりない。従って、ウエハホルダ20の清掃によって、移動鏡22X,22Yの曲がりがほとんど変化しない通常の場合には、長い時間を要する移動鏡22X,22Yの曲がりの高精度な(詳細な)計測(ステップ113、116)を行う必要がないため、露光工程のスループットを向上できる。
本実施形態の作用効果等は以下の通りである。
(1)本実施形態の露光装置の管理方法は、照明光ILでレチクルRのパターンを介してウエハステージWST上のウエハWを露光する露光装置100の管理方法において、ウエハステージWSTのウエハホルダ20の清掃及び露光装置100のリセットを行う復帰動作(ステップ104、106)の前後に、装置状態としての移動鏡22X,22Yの曲がりを簡易的な計測方法で計測し(ステップ101、102及び109、110)、その2回の計測結果の変動量が許容範囲を超えたときに、移動鏡22X,22Yの曲がりをその簡易的な計測方法よりも計測される情報量が多い詳細な(より高精度な)計測方法で計測している(ステップ113、116)。
本実施形態によれば、露光装置100の露光を中断して、ウエハホルダ20の清掃及び露光装置100のリセットを行う復帰動作によって、移動鏡22X,22Yの曲がりの変動量が少ない通常の場合には、移動鏡22X,22Yの曲がりをその詳細な方法で計測する必要がないため、短時間に露光動作に移行できる。従って、露光を中断してウエハホルダ20の清掃を行っても、移動鏡22X,22Yの曲がりを高精度にモニタすることと、露光工程のスループットを高く維持することとを両立できる。
(2)また、その移動鏡22X,22Yの曲がりの簡易的な計測方法は、テストプリントを行う必要がなく、その詳細な計測方法よりも計測時間がかなり短いため、ウエハホルダ20の清掃毎にその簡易的な計測を実行しても、露光工程のスループットはほとんど低下しない。
(3)また、ウエハホルダ20の清掃を行う場合には、レーザ干渉計用の移動鏡22X,22Y(反射面)の曲がりが変化する恐れがあるため、移動鏡22X,22Yの曲がりによって装置状態を評価できる。
(4)また、ステップ101、102における移動鏡22Y,22Xの曲がりの簡易的な計測方法は、2つの計測ビームを介して計測される1組の2つの計測値の差分を求めることであるため、計測に要する時間が短くできる。
一方、ステップ116におけるX軸の移動鏡22Xの曲がりの詳細な計測方法は、テストプリントによってウエハW1上に形成される複数のショット領域の評価用パターンの位置ずれ量を計測することであるため、X軸のレーザ干渉計36XP,36XFからの計測ビームの間隔が広い場合でも、移動鏡22Xの曲がりを高精度に計測できる。
なお、そのテストプリント時には、例えば予め位置の基準となる複数のマークが形成された基準ウエハを使用してもよい。
次に本発明の実施形態の他の例につき図7(A)、図7(B)を参照して説明する。この実施形態でも図1の露光装置100を使用するが、ウエハホルダ20の清掃を行ってから露光動作に復帰する動作の前後に、装置状態として投影光学系PLのベストフォーカス位置(像面)を計測する点が異なっている。
即ち、ウエハホルダ20の清掃の前に、図7(A)に示すように、X方向及びY方向に周期性を持つライン・アンド・スペースパターン(以下、L&Sパターンという)52X及び52Yが形成されたテストレチクルRTをレチクルステージRST上にロードして、ウエハステージWSTのスリットパターン30Aを通過した光束を空間像計測系34で検出することによって、L&Sパターン52Y(又は52X)の像のコントラストCOを計測する。さらに、ウエハステージWSTによってスリットパターン30AのZ位置を例えば所定のステップ量SZずつ変えてそのL&Sパターンの像のコントラストCOを複数回計測することで、図7(B)の曲線53Aで近似できるコントラストCOの変化が得られ、この曲線53Aからベストフォーカス位置BF1が検出される。
この場合、それに続くウエハホルダ20の清掃の後で、再び図7(A)に示すように、スリットパターン30AのZ位置をステップ量SZずつ変えてL&Sパターン52Y(又は52X)の像のコントラストCOを計測することで、図7(B)の点線の曲線53Bで近似できるコントラストCOの変化が得られ、この曲線53Bからベストフォーカス位置BF2が検出される。そして、その2回のベストフォーカス位置の計測結果の変動量ΔBFが所定の許容範囲を超えた場合に、スリットパターン30AのZ位置をステップ量SZよりも微細なステップ量で変化させながら空間像計測系34によって投影光学系PLのベストフォーカス位置を計測し、この計測結果を装置状態として例えばステージ駆動系4の記憶装置に記憶する。これによって、ウエハホルダ20の清掃によってベストフォーカス位置の変動量が少ない場合には、短時間で通常の露光動作に復帰できる。
なお、ウエハホルダ20の清掃の前後に計測する装置状態は、図1のウエハアライメント系38の計測再現性でもよい。この場合には、簡易的な計測再現性の評価は、例えばウエハアライメント系38で基準部材28の基準マーク32を複数回計測することによって行われ、より詳細な計測再現性の評価は、例えば基準マーク32をより多くの回数計測することによって行われる。
また、上記の実施形態ではウエハステージWSTの位置がレーザ干渉計36XP,36XF等で計測されているため、装置状態の一例としてウエハステージWSTの移動鏡22X,22Yの曲がりが計測されている。しかしながら、本発明を、例えば特開2008−300839号公報に開示されているように、ウエハステージWSTの位置を所定の回折格子を検出するエンコーダによって計測する露光装置に適用する場合には、装置状態としては例えば投影光学系PLのベストフォーカス位置又はウエハアライメント系38の計測再現性を計測すればよい。
また、上記の実施形態では、露光装置の復帰動作は、ウエハステージWSTのウエハホルダ20の清掃時に行われているが、その復帰動作は、例えばウエハステージWST上のウエハをマニュアルで交換又は排出する場合にも行われる。従って、このような復帰動作を行う場合にも本発明が適用できる。
また、上記の実施形態の露光装置100を用いて半導体デバイス等の電子デバイス(又はマイクロデバイス)を製造する場合、電子デバイスは、図8に示すように、電子デバイスの機能・性能設計を行うステップ221、この設計ステップに基づいたレチクル(マスク)を製作するステップ222、デバイスの基材である基板(ウエハ)を製造してレジストを塗布するステップ223、前述した実施形態の露光装置によりレチクルのパターンを基板(感光基板)に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理ステップ224、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)225、並びに検査ステップ226等を経て製造される。
言い換えると、このデバイスの製造方法は、上記の実施形態の露光装置の管理方法で管理された露光装置100を用いて基板(ウエハ)を露光することと、露光された基板を処理すること(ステップ224)とを含んでいる。この際に、上記の実施形態によれば、スループットを低下させることなく露光装置の状態を良好に維持できるため、高いスループットで高精度に電子デバイスを製造できる。
なお、本発明は、上述の一括露光型の露光装置で露光する場合の他に、スキャニングステッパー等の走査露光型の露光装置で露光する場合にも適用できる。さらに、本発明は、例えば国際公開第2004/053955号パンフレット、又は欧州特許出願公開第1420298号明細書等に開示されている液浸型露光装置で露光する場合にも同様に適用することができる。
また、本発明は、半導体デバイス製造用の露光装置への適用に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに形成される液晶表示素子、若しくはプラズマディスプレイ等のディスプレイ装置用の露光装置や、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、薄膜磁気ヘッド、MEMS(Microelectromechanical Systems)、及びDNAチップ等の各種デバイスを製造するための露光装置にも広く適用できる。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォトリソグラフィ工程を用いて製造する際の露光工程にも適用することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
実施形態の一例で使用される露光装置を示す斜視図である。 ウエハホルダ20を清掃する場合の動作の一例を示すフローチャートである。 (A)は移動鏡22Yの曲がり計測の始めのウエハステージWSTを示す図、(B)はその曲がり計測の終わりのウエハステージWSTを示す図、(C)は2軸のY軸レーザ干渉計の計測値の差分を示す図、(D)はその差分の積算値を示す図である。 (A)は移動鏡22Xの曲がり計測の始めのウエハステージWSTを示す図、(B)はその曲がり計測の終わりのウエハステージWSTを示す図、(C)は2軸のX軸レーザ干渉計の計測値の差分を示す図、(D)はその差分の積算値を示す図である。 (A)はウエハホルダ20の清掃時の要部を示す斜視図、(B)はウエハホルダ20上に計測用ウエハを載置した状態の要部を示す斜視図である。 (A)はウエハ上の一連のショット領域に評価用マークの像を露光した状態のウエハステージWSTを示す平面図、(B)は図6(A)中のショット領域SA1,SA2を示す拡大平面図である。 (A)はベストフォーカス位置計測時の露光装置の要部を示す一部を切り欠いた図、(B)はL&Sパターンの像のコントラストの変化の一例を示す図である。 電子デバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。
R…レチクル、RST…レチクルステージ、PL…投影光学系、W…ウエハ、WST…ウエハステージ、2…主制御系、4…ステージ駆動系、10…照明光学系、20…ウエハホルダ、22…Zチルトステージ、22X,22Y…移動鏡、28…基準部材、30A,30B…スリットパターン、34…空間像計測系、36XP,36XF,36YA,36YB…レーザ干渉計、38…ウエハアライメント系

Claims (10)

  1. 露光光でパターンを照明し、前記露光光で前記パターンを介して基板ステージ上の基板を露光する露光装置の管理方法において、
    前記露光装置の復帰動作の前後に、前記露光装置の装置状態を第1の計測方法で計測し、
    該計測結果の変動量が許容範囲を超えたときに、前記装置状態を前記第1の計測方法よりも計測される情報量が多い第2の計測方法で計測することを特徴とする露光装置の管理方法。
  2. 前記第1の計測方法は、前記第2の計測方法よりも計測に要する時間が短いことを特徴とする請求項1に記載の露光装置の管理方法。
  3. 前記装置状態は、前記基板ステージの位置情報をレーザ干渉計で計測するために前記基板ステージに設けられる反射面の曲がり情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置の管理方法。
  4. 前記反射面の曲がり情報に関する前記第1の計測方法は、
    前記反射面に2軸の計測ビームを照射して前記基板ステージを移動し、前記2軸の計測ビームを介して計測される1組の2つの計測値の差分を求めることを特徴とする請求項3に記載の露光装置の管理方法。
  5. 前記反射面の曲がり情報に関する前記第2の計測方法は、
    前記基板ステージを移動しながら所定のパターンを介して前記基板を露光し、前記基板上に形成される複数のパターンの配列情報を計測することを特徴とする請求項3又は4に記載の露光装置の管理方法。
  6. 前記装置状態は、前記パターンの像を前記基板上に投影する投影光学系のフォーカス位置であり、
    前記フォーカス位置を前記第1の計測方法で計測するときの分解能に比べて、前記フォーカス位置を前記第2の計測方法で計測するときの分解能はより微細であることを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置の管理方法。
  7. 前記装置状態は、前記基板のマークを検出するマーク検出系の計測再現性であることを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置の管理方法。
  8. 前記露光装置の復帰動作は、前記基板ステージ上で前記基板を吸着保持する保持部材の清掃を含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の露光装置の管理方法。
  9. 前記露光装置の復帰動作は、前記露光装置の初期化動作を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の露光装置の管理方法。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の露光装置の管理方法で管理される露光装置を用いて基板上に感光層のパターンを形成することと、
    前記パターンが形成された基板を処理することと、を含むデバイス製造方法。
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