JP2010159576A - 水栓装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 水路への給水を制御する給水制御手段と、水路に設けられ、水路の給水中の水流によって発電を行う発電手段と、発電手段からの給電を受けて蓄電する蓄電手段と、蓄電手段から給電され、給水制御手段を制御する制御部とを備えた水栓装置において、発電手段の発電量を検出する発電状態検出手段と、蓄電手段の蓄電量を検出する蓄電状態検出手段と、発電手段及び蓄電手段の状態を表示するための単一の発光素子からなる表示手段とを備え、制御部は、発電状態検出手段と蓄電状態検出手段の検出出力に応じて、単一の発光素子の点滅周期及び点滅周期の1周期における点灯時間を変更する表示制御を行い、発電量が多いほど点滅周期を短く、蓄電量が多いほど点灯時間を長く設定する。
【選択図】 図2
Description
つまり、この水力発電エネルギーによって動作する水栓装置の制御回路の消費電力を如何に削減するかが重要となる。
例えば、駅のトイレでは、数秒程度の短時間の吐水が非常に数多く行われる。また、オフィスビルのトイレでは、洗顔やうがい、歯磨きなどもあり、使用回数は駅ほど多くなくても、1回あたりの使用時間は長い。
このような問題を解決するには、瞬間的な発電量の大小だけでなく、日々の使用状態において、蓄電量が多すぎないか、或いは不足していないか、という確認をする必要がある。
また、表示をいつ行うのかという点では、メンテナンスの時だけ何かの操作で表示するのでなく、常に表示していることが望ましい。当然ながら、常時、表示を行っていても、表示のための消費電力は、水栓装置の発電と消費の収支を悪化させないものでなければならない。
これにより、水栓装置の発電状態と蓄電状態の表示を、それぞれに対応した複数の表示手段で表示するのでなく、単一の発光素子からなる表示手段を用いて、その点滅周期と点灯デューティを変更することにより、最適な消費電力で表示する。その結果、発電手段に対する負荷が少ない単一の発光素子からなる表示手段を用い、水栓装置が吐水させる数秒間の時間内でも点滅周期及び点灯デューティーで発電状態及び蓄電状態を同時に表示させることができるので、消費電力が少なく、蓄電状態をそのむやみに悪化させることがない。
発電状態と蓄電状態を同時に確認できるため、あらゆる現場で一律にどれだけの発電量が適切か、というマージンを持った流量判断をする必要がなく、その現場の蓄電状態を勘案しながら、最低限の発電量になるよう水量を調整することも可能となる。
また、発電中は常に表示を行うことが可能であり、例えば「エコ表示」のようなものとして使用者に見せても違和感が少ないため、目立つ部分に表示部を設けることができる。そうすることで、管理者のために隠れた場所に設ける表示よりも見やすくなり、日常的な動作確認が容易となる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる水栓装置を例示する全体構成図であり、手洗い用途の自動水栓装置の例である。
8は、水栓装置の電気的な制御手段である制御基板であり、マイコン10や蓄電手段であるコンデンサ11等が実装されている。また、前述の3乃至7は、制御基板8に接続され、それぞれが電気的に制御される。
マイコン10が水栓装置全体を制御する回路の中心となる。水栓装置を動作させる蓄電手段である電源がコンデンサ11であり、水栓の吐水中に発電機6の出力(交流電圧)がダイオード12によって整流され、充電電圧を制限する回路13を経由してコンデンサ11を充電する。
なお、コンデンサ11の電圧(図中の<VC>)、つまり蓄電状態は、マイコン10が電圧をA/D変換して、その値を知ることができるように接続されている。
コンデンサ11の電圧(図中の<VC>)は蓄電状態によって変化するので、電圧変換手段である昇圧回路15によって所定の電圧(図中の<VDD>)に昇圧され、電磁弁の駆動回路16やマイコン10、センサ3等に安定した電圧として電源供給される。
以上、図1及び図2を構成するそれぞれの要素については、水力発電によって動作する水栓装置として公知のもの、或いは一般的な電気回路の組み合わせである。
主な動作は、センサによって人体(手洗いをする使用者の手)を感知すると電磁弁を制御して吐水するものであり、プログラムはループして、その動作を継続する。
電磁弁5が閉状態で止水中(ステップS003:N)であれば、電磁弁5を開方向に通電し(ステップS005)、コンデンサ11の電圧<VC>、つまり蓄電量をA/D変換し、表示LED4の点滅条件をセットし(ステップS007)、LEDの点滅制御を行う(ステップS010)。LED点滅条件のセット内容及び点滅制御の詳細は後述する。
吐水中であれば(ステップS004:N)、電磁弁5を閉方向に通電し(ステップS008)、表示LED4を消灯して(ステップ009)最初のセンサ駆動(ステップS001)に戻る。人体を感知していない場合も同様にループして繰り返す。
図4は図3のLED点滅条件セット(ステップS007)の動作詳細を示すサブルーチンのフローチャートである。
発電機6の出力電圧を回路17によってディジタル信号に変換し、そのパルス信号をマイコン10の発電カウンタ(具体的には、マイコンの外部入力のカウント機能である、イベントカウンタなど)によってカウントする。そのカウンタの名称を「発電カウンタ」とし、まず、これをリセットする(ステップS101)。
図6において、前述の「発電カウンタ」のカウント値が8の倍数であるかどうかをチェックする(ステップS201)。これは、発電機の回転数を示すパルスを8カウントするごとに表示LED4を点滅させる動作を目的とするためである。
(ステップS202)、図4のステップS102で設定した点灯時間だけ待つ(ステップS203)。そして、LEDを消灯して(ステップS204)、メインルーチンに戻る(ステップS205)。
「発電カウンタ」が8の倍数でない場合(ステップS201:N)、表示LED4を消灯(ステップS204)のまま、メインルーチンに戻る(ステップS205)。
その結果、LED4の表示状態は、発電機6の発電量が多いほど点滅周波数が速く、蓄電量が多いほど点滅のデューティーが大きくなる。
図7乃至図9は、発電量が多い場合で、図7は蓄電量が中間的な値の場合、図8は蓄電量が不足している場合、図9は蓄電量が十分に多い場合である。
また、図10は発電量と蓄電量が共に中間程度の場合、図11は発電量が中間程度で蓄電量が少ない場合、図12は発電量が少ないが蓄電量は多い場合である。
まず、発電機6の回転数をカウントする「発電カウンタ」をリセットする(ステップS301)。
次に、図3のステップS006で得た、コンデンサ11の蓄電電圧<VC>である蓄電量A/D値をもとに、図14の参照テーブルを用いてLED4を点灯するカウント値と、消灯するカウント値を設定する(ステップS302)。この値は、人体が非感知(図3のステップS002:N)となるまで継続して使用する。そして、メインルーチンに戻る(ステップS303)。
また、吐水中(つまり発電中)はカウントが繰り返されるため、そのカウント値の下位ビットによってLEDを点灯、消灯するということは、図14の値に応じて点滅デューティーが設定されることになる。
図15において、前述の「発電カウンタ」のカウント値の下位3ビット以外をマスクしてゼロにする。これで、「発電カウンタ」は最大値が7(二進数の111B)となり、「0、1、2、3、4、5、6、7、0、1、2、...」とカウントが進む。
そして、メインルーチンに戻る(ステップS206)。
蓄電量が2.2Vだった場合、図14の設定により、発電カウント値が「7、0」の時にLEDが点灯し、「1、2、3、4、5、6」の時に消灯する。つまり、点灯の割合は25%となる。
同様に、蓄電量が3.2Vだった場合、図14の設定により、発電カウント値が「7、0、1、2、3、4、5」の時にLEDが点灯し、「6」の時に消灯する。つまり、点灯の割合は87.5%となる。
このように、図14は、蓄電量が多いほど、点灯の割合が増える(点滅デューティーが大きくなる)設定となっている。
よって、本発明の第2の実施形態の動作タイミング例を挙げれば、図7乃至図12のようになり、第1の実施形態同様の効果が得られる。
また、表示手段を、通電によって発光する表示手段としたので、発光デバイス故の視認性に優れた表示が活用できる。
また、発電量や蓄電量が少なくても、その状態に応じた電力消費で点滅の表示を行うため、電力収支を悪化させることなく常に状態表示ができる。よって、表示手段が発光したりしなかったりということがなく、その表示は使用者にとっても違和感が少なく、水栓本体など、製品の目立つ部分に装飾的要素として表示部を設けることが可能となる。その結果、メンテナンス者にとっても確認がしやすくなり、日々の動作確認を習慣づける効果も期待できる。
また、単一の発光素子からなる表示手段としてLEDの例を示したが、他に、ランプ、ELなどの表示に電力を要するデバイスを使っても良い。ここでは言う単一の発光素子からなる表示手段として、発光素子の数が単一という意味合いではなく、発電量と蓄電量の2つの状態量をそれぞれ表示する表示手段が1つの表示手段として構成していることを言う。
2…流路
3…センサ
4…表示LED
5…電磁弁
6…発電機
7…バックアップ電池
8…制御基板
10…マイコン
11…コンデンサ
12…整流ダイオード
13…電圧制限回路
14…充電制御回路
15…昇圧回路
16…電磁弁駆動回路
17…発電パルス変換回路
Claims (5)
- 水路への給水を制御する給水制御手段と、
前記水路に設けられ、前記水路の給水中の水流によって発電を行う発電手段と、
前記発電手段からの給電を受けて蓄電する蓄電手段と、
前記蓄電手段から給電され、前記給水制御手段を制御する制御部とを備えた水栓装置において、
前記発電手段が前記給水中に発電している発電量を検出する発電状態検出手段と、
前記蓄電手段が蓄電している蓄電量を検出する蓄電状態検出手段と、
前記発電手段及び前記蓄電手段の状態を表示するための単一の発光素子からなる表示手段と、を備え、
前記制御部は、
前記発電状態検出手段と前記蓄電状態検出手段の検出出力に応じて、前記単一の発光素子の点滅周期及び前記点滅周期の1周期における点灯時間を変更する表示制御を行い、
前記発電量が多いほど前記点滅周期を短く、前記蓄電量が多いほど前記点灯時間を長く設定することを特徴とする水栓装置。 - 請求項1に記載の水栓装置において、
前記発電状態検出手段は、前記発電手段の回転数に比例した回転パルスを出力するものであり、前記点滅周期は、前記制御部が前記回転パルスを第1の所定回数カウントすることにより設定されることを特徴とする水栓装置。 - 請求項2に記載の水栓装置において、
前記点滅表示の1回の点灯時間は、前記蓄電状態に応じて時間が設定されるタイマー手段によって制御されることを特徴とする水栓装置。 - 請求項2に記載の水栓装置において、
前記制御部による表示制御は、
前記回転パルスに応じて点灯消灯を行うものであり、前記第1の所定回数カウントするごとに点灯し、前記回転パルスを前記第1の所定回数より少ない第2の所定回数カウントすると消灯するとともに、前記第2の所定回数は、前記蓄電量が多いほど大きい回数が設定されることを特徴とする水栓装置。 - 請求項1乃至4のいずれかひとつに記載の水栓装置において、
前記蓄電手段から給電され使用者を検出する人体センサとを備えるとともに、前記人体センサの感知状態に応じて前記給水制御手段の制御を行うことを特徴とする水栓装置。
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2009
- 2009-01-08 JP JP2009002257A patent/JP5505856B2/ja active Active
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