JP2010159006A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、外気温度が低い場合におけるエンジン始動初期にエンジン冷却水を用いて車室内の暖房を行う際に、エンジン冷却水の温度を急速に上昇させることができる車両用空調装置を提供すること。
【解決手段】水用熱交換手段は、ウォータジャケットからヒータコア8aに流れるエンジン冷却水を流す第1の水用熱交換器26と、ヒータコア8aからウォータジャケットに流れるエンジン冷却水を流す第2の水用熱交換器27を備えると共に、第2の外部熱交換器18は第1,第2の水用熱交換器間26,27に介装され、第2の水用熱交換器27は第2,第3の外部熱交換器18,20間に介装されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、エンジン冷却水を利用して車室内を暖房可能に設けた車両用空調装置に関するものである。
一般に、車両用空調装置は、エンジン冷却水を利用した暖房装置および冷媒による冷凍サイクルを利用した冷房装置を設けた車両用空調装置を備えているのが普通である。
この暖房装置では、車室内の暖房時に、エンジン冷却水をエンジンのウォータジャケットと車室内空調用のヒータコア(車室内熱交換器)との間で循環させると共に、車室内の空気をヒータコアを通過させ車室内に吹出口から吹き出させるようにして、この空気をヒータコア内を流れるエンジン冷却水で暖めることにより、車室内を暖房可能に設けたものが知られている。
このような車両用空調装置により冬期に車室内の暖房を行う場合、エンジン冷却水の水温が充分に上昇するまでは車室内に吹き出される空気の温度が低いと、乗員には快適ではなかった。
これの解消方法としては、外気温度が低い場合におけるエンジン始動初期に冷房装置を作動させると共に、この冷房装置の圧縮機で圧縮される圧縮冷媒の熱を利用してエンジン冷却水を加熱して、加熱されたエンジン冷却水をヒータコアに供給することにより、ヒータコアで車室内の空気を暖める冷却水式の暖房方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の解消方法としては、外気温度が低い場合におけるエンジン始動初期に冷房装置を作動させると共に、この冷房装置の圧縮機で圧縮される圧縮冷媒の熱で車室内の空気を直接加熱するようにしたヒートポンプ式の暖房方法も考えられる。なお、以下の説明では、冷房装置によるヒートポンプ式の暖房方法を冷房装置のヒートポンプ運転として用いる。
このヒートポンプ運転する方法では、圧縮機で圧縮された圧縮冷媒の熱で車室内の空気を加熱する際、圧縮冷媒から熱が奪われて圧縮冷媒が凝縮して高圧凝縮冷媒になる。このため、再び冷媒を圧縮機で圧縮させるには、凝縮冷媒を膨張手段又は減圧手段で膨張させて低圧凝縮冷媒にした後、熱交換器で低圧凝縮冷媒に吸熱させることにより、低圧凝縮冷媒をガス化させて冷媒ガスにする必要がある。
この熱交換器で低圧凝縮冷媒に吸熱させる際には、熱交換器の周囲の空気の温度の熱が奪われて、熱交換器の周囲の空気の温度が低下する。従って、低圧凝縮冷媒を熱交換器で冷媒ガスにする際に車室内の暖房に影響を与えないようにするために、熱交換器には車室外に配設された外部熱交換器を用いる必要がある。このため、冷房装置をヒートポンプ運転する方法では、外気温度が低くなるほど、圧縮冷媒の熱による車室内の空気の加熱量を増加させる必要がある。
特開平8−310227号公報
しかしながら、冷却水式の暖房方法では、外気温度が低い場合におけるエンジン始動初期の車室内暖房を快適に行うために、複数の熱交換器や多数の逆止弁,多数の電磁弁等を車両用空調装置(空調システム)に用いる必要があり、車両用空調装置の部品点数が増加や重量の増大を招き易い構造となり、製品コストの上昇が否めないものであった。しかも、この部品点数が増加は、車両用空調装置の構造を複雑に且つ大型化させると共に、車両用空調装置に用いられる冷媒の使用量を増加するので、好ましいものではない。その上、車両用空調装置の構造が大型化するので、熱交換器を設置することが困難な場合もある。
また、冷房装置のヒートポンプ運転では、外部熱交換器を用いて外気から圧縮冷媒に吸熱させるために、外気温度が低くなるに従って、冷媒への吸熱量が減少するものであった。このため、冷房装置をヒートポンプ運転する方法では、外気温度が低くなるに従って、暖房能力が低下する傾向があった。
しかもこの冷房装置をヒートポンプ運転する方法では、外部熱交換器により低圧凝縮冷媒が外気から吸熱するため、外気温度(換言すれば低圧凝縮冷媒の蒸発温度)によっては空気中に含まれる水分が外部熱交換器に結露・着霜し、外部熱交換器の熱交換機能が阻害されることは避けられないものであり、対策が必要となる。
そこで、この発明は、簡単な構成で、外気温度が低い場合におけるエンジン始動初期にエンジン冷却水を用いて車室内の暖房を行う際に、エンジン冷却水の温度を急速に上昇させることができる車両用空調装置を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、この発明は、冷媒を、エンジン駆動される圧縮機,車室外の冷媒凝縮用の第1の外部熱交換器,第1の膨張手段又は減圧手段,車室内の空気冷却及び液体冷媒蒸発用の内部熱交換器の順に循環させる冷房用冷媒循環回路と、エンジン冷却水をエンジンのウォータジャケットと車室内のヒータコアとの間で循環させる暖房用冷却水循環回路と、前記第1の外部熱交換器及び前記内部熱交換器と並列に前記圧縮機に接続されたバイパス流路と、前記圧縮機の冷媒吐出口を前記第1の外部熱交換器と前記バイパス流路とのいずれかに切り換え連通させる電磁切換弁と、前記ウォータジャケットと前記ヒータコアとの間に流路途中に介装された水用熱交換手段及び前記バイパス流路の途中に設けられて前記水用熱交換手段との間で熱の授受を行う冷媒用熱交換手段を有する水加熱用熱交換手段と、前記エンジン冷却水の温度を検出して温度信号を出力する水温検出センサと、前記エンジン駆動時の前記エンジン冷却水の温度が所定値以下のときに前記圧縮機を作動させると共に前記電磁切換弁を作動制御して前記圧縮機の冷媒吐出口を前記バイパス流路に連通させる制御手段とを備えると共に、前記冷媒用熱交換手段は、前記バイパス流路の途中に設けられた冷媒凝縮用の第2の外部熱交換器と、前記第2の外部熱交換器で凝縮された冷媒を膨張させる第2の膨張手段又は減圧手段と、前記第2の膨張手段又は減圧手段で膨張させられた液体冷媒から吸熱して液体冷媒を蒸発させる第3の外部熱交換器を備える車両用空調装置であって、前記水用熱交換手段は、前記ウォータジャケットから前記ヒータコアに流れるエンジン冷却水を流す第1の水用熱交換器と、前記ヒータコアから前記ウォータジャケットに流れるエンジン冷却水を流す第2の水用熱交換器を備えると共に、前記第2の外部熱交換器は前記第1,第2の水用熱交換器間に介装され、前記第2の水用熱交換器は前記第2,第3の外部熱交換器間に介装されている車両用空調装置としたことを特徴とする。
この構成によれば、簡単な構成で、外気温度が低い場合におけるエンジン始動初期にエンジン冷却水を用いて車室内の暖房を行う際に、エンジン冷却水の温度を急速に上昇させることができる。
即ち、冷房用の圧縮機を用いてヒータコアに供給するエンジン冷却水を加熱する冷凍サイクルにおいて、ヒータコアに供給されるエンジン冷却水を冷媒凝縮用の第2の外部熱交換器を利用して加熱できるので、外気温度が低い場合におけるエンジン始動初期にエンジン冷却水を用いて車室内の暖房を行う際に、エンジン冷却水の温度を急速に上昇させることができる。しかも、この冷凍サイクルにおいて、ヒータコアから流出するエンジン冷却水で液体冷媒蒸発用の第3の外部熱交換器内の冷媒を加熱して蒸発を促進させることができるので、冷却水加熱用の冷凍サイクルを長く維持できる。
また、第2の外部熱交換器は第1,第2の水用熱交換器間に介装され、第2の水用熱交換器は第2,第3の外部熱交換器間に介装されている構成としたので、第1,第2の水用熱交換器及び第2,第3の外部熱交換器を一体に形成して、冷却水加熱のための複数の熱交換器を一つの熱交換手段として取扱性を向上させることができると共に、配置スペースを確保し易くできる。
この発明に係る車両用空調装置の概略配管図である。 図1の車両用空調装置のうち車室内に配設される空調ユニットの概略説明図である。 図1の車両用空調装置の冷却水加熱用熱交換手段の拡大説明図である。 図1の車両用空調装置の制御回路図である。 図1,図2の冷却水加熱用熱交換手段の各部における温度特性を示す説明図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[構成]
図1において、1は車両(自動車)の車室、2は車両のエンジンルーム、3はエンジンルーム2内に配設された水冷式のエンジンである。このエンジン3には、エンジン冷却のためのエンジン冷却水を流す周知のウォータジャケット(図示せず)が設けられている。
また、車室1の前部に設けられたインストルメントパネル(図示せず)内には、車両用空調装置(車両用空調システム)4の空調ユニット5が配設されている。
<空調ユニット5>
この空調ユニット5は、図2に示したように、ブロワユニット6,クーラユニット7,ヒータユニット8を備えている。 尚、空調ユニット5のクーラユニット7,ヒータユニット8内には、ブロワユニット6から送風される空気が流れる一連の風路5aが形成されている。
ブロワユニット6は、ブロワ(送風ファン)6aを有すると共に、インテークユニット6bを有する。このインテークユニット6bは、外気取入口6b1と内気取入口6b2を有すると共に、外気取入口6b1と内気取入口6b2の開閉用のインテークドア6cを有する。このインテークドア6cは、モータ等のドア駆動装置(ドア駆動手段)6c1により駆動(回動)させられて、外気取入口6b1と内気取入口6b2の開閉又は開度を調整し、車室外の外気と車室内の内気との流量吸込量を調整可能に設けられている。
そして、この外気取入口6b1から取り入れられた外気または内気取入口6b2から取り入れられた内気、或いは外気取入口6b1及び内気取入口6b2から取り入れられた外気と内気の混合された空気は、ブロワ(送風ファン)6aによりクーラユニット7へ送風されるようになっている。
このクーラユニット7には冷房用冷媒が循環するエバポレータ(空気冷却用の内部熱交換器、内部蒸発器)7aが設けられている。そして、ブロワユニット6により送風される取入空気は、エバポレータ7aの図示しないエア通路を通過する際に、エバポレータ7aが熱交換により冷却することができるようになっている。そして、このエバポレータ7aを通過した空気はヒータユニット8へ送られるようになっている。
尚、このエバポレータ7aの上流側(即ちブロワ6aとエバポレータ7aとの間)には、風路5aの下部を開閉する風路調整ドア7bが設けられている。この風路調整ドア7bはモータ等の駆動装置(駆動手段)7b1により駆動(回動)させられるようになっている。
ヒータユニット8内には、エンジンの冷却水が循環するヒータコア(空気加熱用の内部熱交換器)8aが設けられている。また、ヒータコア8aの側部(図では下部)には当該ヒータコア8aを迂回するバイパス風路8bが設けられ、またヒータコア8aの前面にはミックスドア8cが設けられている。そして、このミックスドア8cは、モータ等のドア駆動装置(ドア駆動手段)8c1により駆動(回動)されられて、ヒータコア8aの上流側の図示しないエア通路(エア風路)の開度を調節することにより、ヒータコア8aのエア通路内を流れる空気の量とバイパス風路8bを流れる空気の量との比率を調節できるようになっている。
このヒータコア8aの下流には混合室8dが形成され、この混合室8dには室内のデフロストグリル、ベントグリル及びフットグリルへそれぞれ連通する吹出口8eが設けられている。
<冷媒循環回路>
また、図1に示したように車両用空調装置4は、冷媒循環回路9と、暖房用冷却水循環回路10を有する。
この冷媒循環回路9は、冷房用の冷凍サイクル(即ち冷房サイクル)を行わせる冷房冷媒循環回路(第1の冷媒瞬間回路)9aと、冷却水加熱用の冷凍サイクルを行わせるバイパス冷媒循環回路(第2の冷媒循環回路、冷却水加熱循環回路)9bを有する。
(冷房冷媒循環回路9a)
この冷房用の冷房冷媒循環回路9aは、エンジン駆動される圧縮機11と、一端が圧縮機11の図示しない冷媒出口(冷媒出口側)に接続された第1の冷房冷媒配管11aと、この第1の冷房冷媒配管11aの他端に接続され且つ車室1外に配設された冷媒凝縮用の第1の外部熱交換器12を有する。
また、冷房冷媒循環回路9aは、冷媒入口(図示せず)が第1の外部熱交換器12の冷媒出口(図示せず)に接続されたリキッドタンク13と、一端がリキッドタンク13の冷媒出口(図示せず)に接続された第2の冷房冷媒配管13aと、この第2の冷房冷媒配管13aの他端に冷媒入口(図示せず)が接続された第1の膨張手段又は減圧手段14と、この第1の膨張手段又は減圧手段14の冷媒出口(図示せず)が接続された上述の空気冷却用のエバポレータ(内部熱交換器)7aを有する。この冷房冷媒循環回路に適用される膨張手段とは例えば膨張弁であり、減圧手段とは例えば冷房冷媒配管11aの流路を絞るオリフィスである。
この第1の膨張手段又は減圧手段14は、エバポレータ7aの冷媒出口(図示せず)から吐出(流出)する冷媒温度及び冷媒圧力を感知(検知)して、エバポレータ7aの冷媒入口(図示せず)に流入する液体冷媒の流量を負荷にあった冷媒流量になるように調整し、即ちエバポレータ7aの冷媒出口(図示せず)から吐出される(流出する)冷媒温度が設定した目標の(所定の)温度・圧力の加熱蒸気になるように、エバポレータ7aの冷媒入口(図示せず)に流入する液体冷媒の流量を調整するようになっている。この構成には、周知の構成を採用できるので、その詳細な説明は省略する。
更に、冷房冷媒循環回路9aは、一端がエバポレータ7aの冷媒出口(図示せず)に接続された第3の冷房冷媒配管7a1と、第3の冷房冷媒配管7a1の他端に冷媒入口(図示せず)が接続された第1の一方向弁(第1のチェックバルブ)15と、この第1の一方向弁15の冷媒出口(図示せず)に一端が接続された第4の冷媒配管15aと、この第4の冷媒配管15aと圧縮機11の冷媒入口(図示せず)を接続する気液分離用のアキュームレータ16等を備えている。
そして、圧縮機11から吐出される冷媒は、第1の冷房冷媒配管11a,第1の外部熱交換器12,リキッドタンク13,第2の冷房冷媒配管13a,第1の膨張手段又は減圧手段14,エバポレータ7a,第3の冷房冷媒配管7a1,一方向弁15,第4の冷房冷媒配配管15a,アキュームレータ16の順に流れた後に、圧縮機11に戻されて循環する第1の冷凍サイクルを繰り返すことができるようになっている。
この際、圧縮機11は冷媒ガスを圧縮して高温高圧の圧縮冷媒(圧縮冷媒ガス)にし、第1の外部熱交換器12は圧縮冷媒の熱を外気に放熱して圧縮冷媒を冷却することにより凝縮させて液体冷媒(凝縮冷媒、冷媒液)にし、リキッドタンク13は液体冷媒を貯留し、第1の膨張手段又は減圧手段14はリキッドタンク13からの高圧の液体冷媒を膨張させて低圧の液体冷媒(凝縮冷媒)にするようになっている。この第1の膨張手段又は減圧手段14からの液体冷媒は、エバポレータ7a内に供給されて風路5a内の空気の熱を吸熱し(奪い)、風路5a内の空気を冷却する際に、蒸発させられて冷媒ガスになる。この冷媒ガスは、第3の冷房冷媒配管7a1,第1の一方向弁15,第4の冷房冷媒配管15a及びアキュームレータ16を介して圧縮機11に戻される。
(冷却水加熱用のバイパス冷媒循環回路9b)
このバイパス冷媒循環回路9bは、圧縮機11と、第1の冷房冷媒配管11aの途中に介装された三方電磁切換弁(電磁弁)17と、一端が三方電磁切換弁17に接続され第1のバイパス冷媒配管17aと、車室1外に配設され且つ第1のバイパス冷媒配管17aの他端に冷媒入口(図示せず)が接続された冷媒凝縮用(冷却水加熱用)の第2の外部熱交換器18と、第2の外部熱交換器18の冷媒出口(図示せず)に接続された車室1外の第2の膨張手段又は減圧手段19を有する。
また、バイパス冷媒循環回路9bは、第2の膨張手段又は減圧手段19で膨張させられた冷媒が供給される冷媒蒸発用の第3の外部熱交換器(第2のエバポレータ即ち外部蒸発器)20と、一端が第3の外部熱交換器20の冷媒出口(図示せず)に接続された第2のバイパス冷媒配管20aと、この第2のバイパス冷媒配管20aの他端と第1の一方向弁15の冷媒出口(図示せず)に接続した第4の冷房冷媒配管15aの途中とを接続する第2の一方向弁21と、アキュームレータ16を有する。
そして、圧縮機11から吐出される冷媒は、三方電磁切換弁17,第1のバイパス冷媒配管17a,第2の外部熱交換器18,第2の膨張手段又は減圧手段19,第3の外部熱交換器20,第2のバイパス冷媒配管20a,一方向弁21,アキュームレータ16の順に流れた後に、圧縮機11に戻されて循環する第2の冷凍サイクルを繰り返すことができるようになっている。
尚、上述した第1,第2のバイパス冷媒配管17a,20a内には第1の外部熱交換器12及びエバポレータ7a(内部熱交換器)と並列に圧縮機11に連通する(接続された)バイパス流路(図示せず)が形成され、このバイパス流路の途中には第2,第3の外部熱交換器18,20を備える冷媒用熱交換手段23が配設(介装)されている。
<暖房用冷却水循環回路10>
この暖房用冷却水循環回路10は、エンジン3のウォータジャケット内(図示せず)の流路と、図示しないウォータポンプによりウォータジャケット(図示せず)の冷却水出口(図示せず)から吐出される冷却水をヒータコア8aに流した後にウォータジャケット内の流路に戻す冷却水循環流路24を有する。
この冷却水循環流路24は、エンジン3のウォータジャケット(図示せず)の冷却水出口(図示せず)とヒータコア8aの冷却水入口(図示せず)を接続する(連通させている)第1の冷却水流路24aと、ヒータコア8aの冷却水入口(図示せず)を接続する第1の冷却水出口(図示せず)とエンジン3のウォータジャケット(図示せず)の冷却水入口(図示せず)とを接続する(連通させている)第2の冷却水流路24bを有する。しかも、冷却水循環流路24の途中には水用熱交換手段25が介装されている。
この水用熱交換手段25は、第1の冷却水流路24aの途中に設けられた第1の水用熱交換器26と、第2の冷却水流路24bの途中に設けられた第2の水用熱交換器27を有する。尚、第1の水用熱交換器26内には第1の冷却水流路24aの一部が形成され、第2の水用熱交換器27内には第2の冷却水流路24bの一部が形成される。
そして、図1,図3に示したように、第1の水用熱交換器26と第2の水用熱交換器27との間には冷媒用の第2の外部熱交換器18が介装され、この第2の外部熱交換器18と第3の外部熱交換器20との間には第2の水用熱交換器27が介装されている。しかも、第1の水用熱交換器26,第2の外部熱交換器18,第2の水用熱交換器27及び第3の外部熱交換器20はこの順に一体的に固定されていて、一つの冷却水加熱用熱交換手段28を形成している。
<コントロールユニット(制御手段)>
上述した空調ユニット5の図示しないブロワ,圧縮機11及び三方電磁切換弁17等は、車両各部を制御するオートアンプ等の図4のコントロールユニット(演算制御回路等の制御手段)29により動作制御させられるようになっている。
また、第1の冷却水流路24aの途中には、冷却水温度を検出して検出信号を水温信号(温度信号)として出力する図示しない信号通信システムの水温検出センサ(水温検出手段)30が設けられている。この水温検出センサ30からの検出信号はコントロールユニット29に入力されるようになっている。更に、コントロールユニット29には、冷房スイッチ31からの操作信号(ON・OFF信号)及び暖房スイッチ32からの操作信号(ON・OFF信号)が入力されるようになっている。
尚、水温検出センサ30はエンジンのウオータジャケット、又は冷却水循環流路24の少なくとも一方に設け、信号通信システムを介してコントロールユニット29に入力する。
更に暖房スイッチ32はコントロールユニット29により自動的に,あるいは乗員の手動操作のいずれでも良い。
又、コントロールユニット29には図示しない外気温度検出手段あるいは、圧縮機11の図示しないプーリー回転数検出手段であっても良い。
[作用]
次に、このような構成の車両用空調装置の作用を説明する。
(1).通常の冷房運転
エンジン3の始動後に冷房スイッチ31からのON信号がコントロールユニット29に入力されると、コントロールユニット29は通常の冷房運転の制御を開始する。
この際、コントロールユニット29は、三方電磁切換弁17を作動制御して、この三方電磁切換弁17により、圧縮機11の冷媒出口(図示せず)と第1の冷媒配管17aとの連通を遮断させると共に、圧縮機11の冷媒出口(図示せず)と第1の外部熱交換器12の冷媒入口(図示せず)を連通させる。
この後、コントロールユニット29は、ヒータユニット8のドア駆動装置(ドア駆動手段)8c1を作動制御して、ミックスドア8cによりヒータコア8aのエア通路(図示せず)の上流側を閉成すると共に、インテークユニット6bのドア駆動手段6c1を作動制御して、インテークユニット6bの外気取入口6b1を閉成すると共に内気取入口6b2を開かせる。
これに伴い、コントロールユニット29は、ブロワ6aを作動させて内気取入口6b2から車室1内の空気を吸い込ませる。この吸い込まれた空気は、風路5aを流れてエバポレータ7aの図示しないエア通路(エア風路)内を流れて通過した後、ヒータユニット8のバイパス風路8b,混合室8dを介して吹出口8eから車室1内に吹き出される。
一方、コントロールユニット29は、圧縮機11を作動制御してガス状の冷媒(冷媒ガス)の圧縮を開始し、高温高圧の圧縮冷媒を第1の冷房冷媒配管11aに吐出する。この圧縮冷媒は、三方電磁切換弁17を介して第1の外部熱交換器12に供給されて、第1の外部熱交換器12で冷却され、凝縮されて凝縮し液体冷媒(冷媒液)となる。この凝縮冷媒は、リキッドタンク13に貯留された後、第2の冷房冷媒配管13aを介して第1の膨張手段又は減圧手段14に供給されて膨張(減圧)される。
この減圧された凝縮冷媒は、車室1内のエバポレータ7aに供給されて、ブロワ6aから送風され且つエバポレータ7aの図示しないエア通路を流れる車室1の空気の熱を吸収し、空気の温度を低下させる。この温度が低下した空気は上述したように吹出口8eから車室1内に吹き出されて、車室1内を冷房する。
この際、吸熱により第1の膨張手段又は減圧手段14からの液体冷媒(冷媒液)は蒸発させられてガス状の冷媒(冷媒ガス)となり、この冷媒(冷媒ガス)は第3の冷房冷媒配管7a1,一方向弁15,第4の冷房冷媒配管15a,アキュームレータ16を介して圧縮機11に戻されて循環し、圧縮機11で圧縮される。
(2).外気温度が低い場合の暖房運転
また、車両の図示しないイグニッションスイッチをONさせて、エンジン3を始動させると、エンジン3のウォータジャケット(図示せず)のエンジン冷却水の水温が水温検出センサ30で検出され、この水温検出センサ30から温度検出信号が出力され、この温度検出信号がコントロールユニット29に入力される。
この状態で、暖房スイッチ32をONさせて、このON信号を車両用空調装置4の暖房運転の指令としてコントロールユニット29に入力すると、コントロールユニット29は水温検出センサ30の温度検出信号からエンジン冷却水の温度が車室1内の暖房に必要な温度(所定温度)に達しているか否かを判断する。
そして、コントロールユニット29は、冬期等の外気温度が低い場合におけるエンジン始動初期に、エンジン冷却水の温度(水温)が車室1内の暖房に必要な温度(所定温度)に達していないと判断すると、三方電磁切換弁17を作動制御する。
この際、コントロールユニット29は、三方電磁切換弁17により、圧縮機11の冷媒出口(図示せず)と第1の外部熱交換器12の冷媒入口(図示せず)を遮断すると共に、圧縮機11の冷媒出口(図示せず)とバイパス流路を形成する第1のバイパス冷媒配管17aとを連通させる。この状態では、圧縮機11を作動させても、冷媒が第1の外部熱交換器12,リキッドタンク13,第1の膨張手段又は減圧手段14,エバポレータ7a等を流れることはない。
この後、コントロールユニット29は、ヒータユニット8のドア駆動手段8c1を作動制御して、ミックスドア8cによりヒータコア8aのエア通路(図示せず)の上流側を開くと共に、インテークユニット6bのドア駆動手段6c1を作動制御して、インテークユニット6bの外気取入口6b1を閉成すると共に外気取入口6b2を開かせる。
この状態で、コントロールユニット29は、ブロワ6aを作動させて外気取入口6b2から車室1内の空気を吸い込ませる。この吸い込まれた空気は、風路5aを流れてエバポレータ7aの図示しないエア通路(エア風路)内を流れて通過した後、ヒータユニット8のエア通路(図示せず),混合室8dを介して吹出口8eから車室1内に吹き出される。この状態で、圧縮機11を作動させても、エバポレータ7aには上述したように冷媒が供給されていないので、ブロワ6aで送風される空気がエバポレータ7aのエア通路(図示せず)内を流れて透過しても、空気がエバポレータ7aで冷却されることはない。
一方、コントロールユニット29は、圧縮機11を作動させて冷媒ガスを圧縮させ、高温の圧縮冷媒を冷媒配管11aに吐出させる。この圧縮冷媒は、三方電磁切換弁17,第1のバイパス冷媒配管17a,第2の外部熱交換器18,第2の膨張手段又は減圧手段19,第3の外部熱交換器20,第2のバイパス冷媒配管20a,一方向弁21,アキュームレータ16等の順に流れて圧縮機11に戻され循環する。この際、圧縮冷媒は第2の外部熱交換器18で放熱され凝集して高圧の液体冷媒(高圧液体冷媒)になり、この液体冷媒は第2の膨張手段又は減圧手段で膨張されて低圧の液体冷媒になった後に第3の外部熱交換器20内に流入し、この低圧の液体冷媒は第3の外部熱交換器20で蒸発させられて冷媒ガスとなる。この蒸発させられた冷媒ガスは、第2のバイパス冷媒配管20a,第2の一方向弁21,アキュームレータ16を介して圧縮機11に戻される。
また、エンジン3の図示しないウォータジャケットからエンジン冷却水は、第1の水用熱交換器26を介してヒータコア8a内に流入した後、ヒータコア8aから流出して第2の水用熱交換器27を介してエンジン3のウォータジャケット(図示せず)に戻されて循環する。
これに伴い、圧縮冷媒は、第2の外部熱交換器18を流れる際に、第2の外部熱交換器18と第1の水用熱交換器26との間で熱の授受を行い、第1の水用熱交換器26内をヒータコア8a側に流れるエンジン冷却水を加熱すると共に、第2の外部熱交換器18と第2の水用熱交換器27との間で熱の授受を行い、ヒータコア8aから流出して第2の水用熱交換器27をウォータジャケット(図示せず)側に流れるエンジン冷却水を加熱する。
この第2の外部熱交換器18及び第1の水用熱交換器26で加熱されたエンジン冷却水は、ヒータコア8aに供給されて、ヒータコア8aのエア通路(図示せず)を流れる空気を加熱して暖める。そして、この暖められた空気は、吹出口8eから車室1内に吹き出されて車室1内を暖めることになる。しかも、第2の外部熱交換器18及び第2の水用熱交換器27で加熱されたエンジン冷却水は、ウォータジャケット(図示せず)に戻されて循環する。
また、第3の外部熱交換器20は第2の水用熱交換器27との間で熱の授受を行い、第2の水用熱交換器27のエンジン冷却水の熱で第3の外部熱交換器20内に流入する低圧の液体冷媒(低圧液体冷媒)を加熱して、第3の外部熱交換器20内の低圧の液体冷媒の蒸発を促進する。
図5は、図2の冷却水加熱用熱交換手段28の(1)〜(4)で示した部分の温度特性を示したものである。この(1)は第3の外部熱交換器20内の冷媒の温度特性線を示し、(2)は第2の水用熱交換器27内のエンジン冷却水の温度特性線を示し、(3)は第2の外部熱交換器18内の冷媒の温度特性線を示し、(4)は第1の水用熱交換器26内のエンジン冷却水の温度特性線を示したものである。
温度特性線(4)から明らかなように、ヒータコア8a側に流れる第1の水用熱交換器26内のエンジン冷却水の温度は第2の外部熱交換器18で加熱されるので、暖房初期に急激に上昇する。
また、ヒータコア8aからウォータジャケット(図示せず)に流れるエンジン冷却水はヒータコア8a内で室内空気に熱エネルギーが吸収されて温度が低下している一方、第2の外部熱交換器18の圧縮冷媒は第1の水用熱交換器26内のエンジン冷却水に多くの熱エネルギーを吸収されて温度が低下させられる。しかも、第2の水用熱交換器27内のエンジン冷却水は、第3の外部熱交換器20内に流入する液体冷媒を加熱して蒸発させる際に、熱エネルギーを吸収される。
これらの結果、ヒータコア8aからウォータジャケット(図示せず)に流れるエンジン冷却水は、温度特性線(2)から明らかなように、暖房初期に第2の外部熱交換器18で加熱される際に、温度(水温)が急激に上昇するが、第1の水用熱交換器26内を流れるエンジン冷却水の温度よりも僅かに低い状態となっている。
しかしながら、ヒータコア8aからウォータジャケット(図示せず)に戻されるエンジン冷却水は、第2の外部熱交換器18の圧縮冷媒の熱で加熱されるので、ヒータコア8aからウォータジャケット(図示せず)に直接戻す場合に比べて水温が高い状態を維持した状態となる。この結果、外気温が低い場合にエンジン3を始動させたときに、エンジン始動初期における暖機運転を阻害することを防止できる。
尚、圧縮機11で圧縮された圧縮冷媒を第2の外部熱交換器18に供給したときに、第2の外部熱交換器18内の圧縮冷媒の温度は温度特性線(3)から明らかなように温度特性線(1),(2),(4)等の温度よりも高い状態でエンジン始動初期に急激に立ち上がっている。
また、第3の外部熱交換器20内の冷媒の温度は、温度特性線(1)から明らかなように温度特性線(2)の温度よりもかなり低い状態で徐々に上昇していることが分かる。
(その他)
以上説明したように、この発明の実施の形態の車両用空調装置は、冷媒を、エンジン駆動される圧縮機11,車室1外の冷媒凝縮用の第1の外部熱交換器12,第1の膨張手段又は減圧手段14,車室内の空気冷却及び液体冷媒蒸発用の内部熱交換器(エバポレータ7a)の順に循環させる冷房用冷媒循環回路(9)と、エンジン冷却水をエンジンのウォータジャケットと車室1内のヒータコアとの間で循環させる暖房用冷却水循環回路(10)を有する。
また、車両用空調装置は、前記第1の外部熱交換器12及び前記内部熱交換器(エバポレータ7a)と並列に前記圧縮機11に接続されたバイパス流路と、前記圧縮機11の冷媒吐出口を前記第1の外部熱交換器12と前記バイパス流路とのいずれかに切り換え連通させる電磁切換弁(三方電磁切換弁17)を有する。
更に、車両用空調装置は、前記ウォータジャケットと前記ヒータコア8aとの間に流路途中に介装された水用熱交換手段25及び前記バイパス流路の途中に設けられて前記水用熱交換手段25との間で熱の授受を行う冷媒用熱交換手段23を有する冷却水加熱用熱交換手段28と、前記エンジン冷却水の温度を検出して温度信号を出力する水温検出センサ30を備えている。
更に、車両用空調装置は、前記エンジン駆動時の前記エンジン冷却水の温度が所定値以下のときに前記冷房回路(冷房冷媒循環回路9a)の圧縮機11を作動させると共に前記電磁切換弁(三方電磁切換弁17)を作動制御して前記圧縮機11の冷媒吐出口を前記バイパス流路に連通させる制御手段(コントロールユニット29)を有する。
また、前記冷媒用熱交換手段23は、前記バイパス流路の途中に設けられた冷媒凝縮用の第2の外部熱交換器18と、前記第2の外部熱交換器18で凝縮された冷媒を膨張させる第2の膨張手段又は減圧手段19と、前記第2の膨張手段又は減圧手段19で膨張させられた液体冷媒から吸熱して液体冷媒を蒸発させる第3の外部熱交換器20を備えている。
しかも、前記水用熱交換手段は、前記ウォータジャケットから前記ヒータコア8aに流れるエンジン冷却水を流す第1の水用熱交換器26と、前記ヒータコア8aから前記ウォータジャケットに流れるエンジン冷却水を流す第2の水用熱交換器27を備えると共に、前記第2の外部熱交換器18は前記第1,第2の水用熱交換器間26,27に介装され、前記第2の水用熱交換器27は前記第2,第3の外部熱交換器18,20間に介装されている。
この構成によれば、簡単な構成で、外気温度が低い場合におけるエンジン始動初期にエンジン冷却水を用いて車室内の暖房を行う際に、エンジン冷却水の温度を急速に上昇させることができる。
即ち、冷房用の圧縮機11を用いてヒータコア8aに供給するエンジン冷却水を加熱する冷凍サイクルにおいて、ヒータコア8aに供給されるエンジン冷却水を冷媒凝縮用の第2の外部熱交換器18を利用して加熱できるので、外気温度が低い場合におけるエンジン始動初期にエンジン冷却水を用いて車室1内の暖房を行う際に、エンジン冷却水の温度を急速に上昇させることができる。しかも、この冷凍サイクルにおいて、ヒータコア8aから流出するエンジン冷却水で液体冷媒蒸発用の第3の外部熱交換器20内の冷媒を加熱して蒸発を促進させることができるので、冷却水加熱用の冷凍サイクルを長く維持できる。
また、第2の外部熱交換器18は第1,第2の水用熱交換器26,27間に介装され、第2の水用熱交換器27は第2,第3の外部熱交換器間18,20に介装されている構成としたので、第1,第2の水用熱交換器26,27及び第2,第3の外部熱交換器18,20を一体に形成して、冷却水加熱のための複数の熱交換器を一つの熱交換手段として取扱性を向上させることができると共に、配置スペースを確保し易くできる。
更に、この発明の実施の形態において、アキュームレータ16は第1の一方向弁15及び第2の一方向弁21の下流側へ配置した例を示したが、これに限定されない。例えば、アキュームレータ16は第1の一方向弁15の下流側であり且つ第2の一方向弁21を配置する第3バイパス冷媒配管20aと第4の冷媒配管15aとの接続部の上流側に配置させても良く、又は、第2の一方向弁21の上流側に配置させても良い。このようにアキュームレータ16を配置することにより、エンジン始動初期もしくは、低外気時に発生する冷媒ガスの液化現象をアキュームレータ16内に貯留させることで水用熱交換手段25である、第1,第2の水用熱交換器26,27との間に介在する第2の外部熱交換器18との熱交換のロスが低減され、エンジン冷却水の温度を急速に上昇させることができると共に即暖性が確保でき、車室内を快適に成し得る。
1・・・車室1
7a・・・エバポレータ(内部熱交換器)
8a・・・ヒータコア
9・・・冷媒循環回路
9a・・・冷房冷媒循環回路(冷房回路)
10・・・暖房用冷却水循環回路
11・・・圧縮機11
12・・・第1の外部熱交換器
14・・・第1の膨張手段又は減圧手段
17・・・三方電磁切換弁(電磁切換弁)
19・・・第2の膨張手段又は減圧手段
20・・・第3の外部熱交換器
23・・・冷媒用熱交換手段
25・・・水用熱交換手段
26・・・第1の水用熱交換器
27・・・第2の水用熱交換器
28・・・冷却水加熱用熱交換手段
29・・・コントロールユニット(制御手段)
30・・・水温検出センサ

Claims (1)

  1. 冷媒を、エンジン駆動される圧縮機,車室外の冷媒凝縮用の第1の外部熱交換器,第1の膨張手段又は減圧手段,車室内の空気冷却及び液体冷媒蒸発用の内部熱交換器の順に循環させる冷房用冷媒循環回路と、
    エンジン冷却水をエンジンのウォータジャケットと車室内のヒータコアとの間で循環させる暖房用冷却水循環回路と、
    前記第1の外部熱交換器及び前記内部熱交換器と並列に前記圧縮機に接続されたバイパス流路と、
    前記圧縮機の冷媒吐出口を前記第1の外部熱交換器と前記バイパス流路とのいずれかに切り換え連通させる電磁切換弁と、
    前記ウォータジャケットと前記ヒータコアとの間に流路途中に介装された水用熱交換手段及び前記バイパス流路の途中に設けられて前記水用熱交換手段との間で熱の授受を行う冷媒用熱交換手段を有する水加熱用熱交換手段と、
    前記エンジン冷却水の温度を検出して温度信号を出力する水温検出センサと、
    前記エンジン駆動時の前記エンジン冷却水の温度が所定値以下のときに前記圧縮機を作動させると共に前記電磁切換弁を作動制御して前記圧縮機の冷媒吐出口を前記バイパス流路に連通させる制御手段とを備えると共に、
    前記冷媒用熱交換手段は、前記バイパス流路の途中に設けられた冷媒凝縮用の第2の外部熱交換器と、前記第2の外部熱交換器で凝縮された冷媒を膨張させる第2の膨張手段又は減圧手段と、前記第2の膨張手段又は減圧手段で膨張させられた液体冷媒から吸熱して液体冷媒を蒸発させる第3の外部熱交換器を備える車両用空調装置であって、
    前記水用熱交換手段は、前記ウォータジャケットから前記ヒータコアに流れるエンジン冷却水を流す第1の水用熱交換器と、前記ヒータコアから前記ウォータジャケットに流れるエンジン冷却水を流す第2の水用熱交換器を備えると共に、
    前記第2の外部熱交換器は前記第1,第2の水用熱交換器間に介装され、前記第2の水用熱交換器は前記第2,第3の外部熱交換器間に介装されていることを特徴とする車両用空調装置。
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