JP2010157152A - 設備機器制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザにより設定の変更が行われた場合にも、省エネ効果を実現することができる設備機器制御システムを提供することにある。
【解決手段】本発明に係る設備機器制御システム100は、遠隔に配置された設備機器10を制御するための設備機器制御システムであって、制御装置20と、遠隔管理サーバ30とを備える。制御装置は、変更検出部24cと、変更内容通報部24dとを有する。変更検出部は、スケジュール制御を非スケジュール制御に変更することになる設備機器の設定の変更の入力を検出する。変更内容通報部は、変更検出部によって検出された設定の変更の内容を遠隔管理装置に通報する。遠隔管理装置は、復帰指令送信部35e,35gを有する。復帰指令送信部は、変更内容通報部から通報された設定の変更の内容に基づいて、設備機器の制御を非スケジュール制御からスケジュール制御に復帰させるための復帰指令を制御装置に送信する第1制御送信部を有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、設備機器制御システムに関する。
近年、温暖化ガス削減の要請により、オフィスビルやテナントビル等における設備機器についても省エネ制御が求められている。オフィスビルやテナントビル等では、例えば、各空間の空調環境を効果的に調整するために設備機器として、複数の空調機が用いられている。また、各空調機にスケジュールを設定し、複数の空調機を効率よく制御する技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。したがって、設備機器に設定するスケジュールを省エネスケジュールにすることにより、ビル全体として省エネ効果を実現することが期待される。
特開2000−132589号公報
一方、設備機器に省エネ制御を実行させるために適当なスケジュールを設定していても、ユーザが一時的に設定の変更を所望し、リモコン等を用いて設定の変更を行う場合がある。このように、ユーザにより設備機器の設定の変更が行われると、当該設定の変更を反映させて設備機器が制御されるために、予め設定されたスケジュールに基づくスケジュール制御が停止されてしまう。これにより、期待した通りの省エネ効果を得ることが困難となる場合がある。
本発明の課題は、ユーザにより設定の変更が行われた場合にも、省エネ効果を実現することができる設備機器制御システムを提供することである。
第1発明に係る設備機器制御システムは、遠隔に配置された空調機を制御するための設備機器制御システムであって、制御装置と、遠隔管理装置とを備える。制御装置は、設備機器に接続され、設備機器のスケジュール制御を行う。スケジュール制御とはスケジュール情報に基づいた設備機器の制御である。遠隔管理装置は、設備機器の遠隔に配置される。また、遠隔管理装置は、スケジュール情報を制御装置に送り、設備機器の運転状況を管理する。さらに、制御装置は、変更検出部と、変更内容通報部とを有する。変更検出部は、設備機器の設定の変更の入力を検出する。設備機器の設定の変更は、設備機器のスケジュール制御を非スケジュール制御に変更する。非スケジュール制御とは、スケジュール情報に基づかない、設備機器の制御である。変更内容通報部は、変更検出部によって検出された設定の変更の内容を遠隔管理装置に通報する。遠隔管理装置は、復帰指令送信部を有する。復帰指令送信部は、第1制御送信部を有する。第1制御送信部は、変更内容通報部から通報された設定の変更の内容に基づいて、復帰指令を制御装置に送信する。復帰指令とは、設備機器を非スケジュール制御からスケジュール制御に復帰させるための指令である。
本発明に係る設備機器制御システムでは、制御装置は、設備機器のスケジュール制御を行う。スケジュール制御では、設備機器がスケジュール情報に基づいて制御される。スケジュール情報は、遠隔管理装置から制御装置に送られる。設備機器のスケジュール制御中に設定の変更が入力されると、スケジュール制御が非スケジュール制御に変更される。非スケジュール制御では、設備機器がスケジュール情報に関係なく制御される。制御装置において設定の変更の入力が検出されると、設定の変更の内容が遠隔管理装置に通報される。遠隔管理装置は、設定の変更の内容に基づいて、設備機器の制御を非スケジュール制御からスケジュール制御に復帰させるための復帰指令を制御装置に送信する。
これにより、適宜スケジュール情報に基づいた制御が行われるため、省エネ効果を実現することができる。
第2発明に係る設備機器制御システムは、第1発明に係る設備機器制御システムであって、遠隔管理装置は、復帰ルール記憶領域と、判断部と、復帰指令生成部とをさらに有する。復帰ルール記憶領域は、復帰ルールを記憶する。復帰ルールは、復帰指令の生成の要否を規定する。判断部は、復帰ルール記憶領域に記憶された復帰ルールと、設定の変更の内容とを比較し、復帰指令を生成するか否かを判断する。復帰指令生成部は、判断部による判断結果に基づき復帰指令を生成する。
本発明に係る設備機器制御システムでは、遠隔管理装置に復帰指令を生成するための復帰ルールが記憶される。また、遠隔管理装置において復帰ルールと設定の変更の内容とが比較され、比較された結果に基づいて復帰指令が生成される。
これにより、復帰ルールに応じて適宜復帰指令を送ることができる。
第3発明に係る設備機器制御システムは、第2発明に係る設備機器制御システムであって、制御装置は、運転制御部をさらに有する。運転制御部は、復帰指令に基づいて、設定の変更の所定時間経過後に、設備機器のスケジュール制御である第1運転を行う。
本発明に係る設備機器制御システムでは、設定の変更の所定時間経過後に、復帰指令に基づいて、設備機器のスケジュール制御が行われる。すなわち、設定の変更がされた後、所定時間経過後に、設備機器の制御が非スケジュール制御からスケジュール制御に復帰される。
これにより、ユーザの所望する環境を一定時間確保することができる。
第4発明に係る設備機器制御システムは、第2または第3発明に係る設備機器制御システムであって、復帰指令生成部は、設備機器の制御を非スケジュール制御からスケジュール制御に復帰させるタイミングを規定する復帰指令を生成する。また、判断部は、第1制御送信部によって制御装置に先に送信された復帰指令に規定されたタイミングから第2の所定時間経過後に、新たな復帰指令を生成するか否かを判断する。
本発明に係る設備機器制御システムでは、復帰指令に設備機器の制御を非スケジュール制御からスケジュール制御に復帰させるタイミングが規定されている。また、判断部は、先に制御装置に送信された復帰指令に規定されたタイミングから第2の所定時間経過後に、新たな復帰指令を生成するか否かが判断される。すなわち、設備機器の設定の変更の内容が通報された場合であっても、先に送られた復帰指令に規定されたタイミングから第2の所定時間が経過している場合に限り、復帰指令を生成するか否かが判断される。
これにより、設備機器の制御がスケジュール制御に復帰せずに非スケジュール制御で継続されることを予防することができる。
第5発明に係る設備機器制御システムは、第3または第4発明に係る設備機器制御システムであって、復帰指令生成部は、復帰指令として、新たなスケジュール情報を生成する。
本発明に係る設備機器制御システムでは、遠隔管理装置において復帰指令としての新たなスケジュール情報が生成され、当該新たなスケジュール情報が制御装置に送られる。
これにより、スケジュール制御が停止された後であっても、新たなスケジュール情報に基づいて設備機器を制御することができる。
第6発明に係る設備機器制御システムは、第3または第4発明に係る設備機器制御システムであって、復帰指令生成部は、復帰指令として、スケジュール制御を再開させる指令を生成する。
本発明に係る設備機器制御システムでは、遠隔管理装置において、停止されたスケジュール制御を再開させる指令が復帰指令として生成され、当該指令が制御装置に送られる。
これにより、スケジュール制御が停止された後であっても、スケジュール制御を再開させることができる。
第1発明に係る設備機器制御システムでは、適宜スケジュール情報に基づいた制御が行われるため、省エネ効果を実現することができる。
第2発明に係る設備機器制御システムでは、復帰ルールに応じて適宜復帰指令を送ることができる。
第3発明に係る設備機器制御システムでは、ユーザの所望する空調環境を提供しつつ、省エネ効果を得ることができる。
第4発明に係る設備機器制御システムでは、設備機器の制御がスケジュール制御に復帰せず非スケジュール制御で継続されることを予防することができる。
第5発明に係る設備機器制御システムでは、スケジュール制御が停止された後であっても、新たなスケジュール情報に基づいて設備機器を制御することができる。
第6発明に係る設備機器制御システムでは、スケジュール制御が停止された後であっても、スケジュール制御を再開させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る空調機制御システム(設備機器制御システム)100について説明する。
<全体構成>
図1に、空調機制御システム100の全体構成を示す。空調機制御システム100は、店舗A,B,Cの遠隔に配置された遠隔管理センターに設置されている遠隔管理サーバ(遠隔管理装置)30から各店舗A,B,Cに設置された空調機10,10,10を管理するシステムである。空調機10,10,10にはアダプタ20,20,20が接続されている。空調機10,10,10はアダプタ20,20,20から送られる制御命令と、リモコン12を介して送られる制御指令とに従って動作する。アダプタ20,20,20と遠隔管理サーバ30とは、インターネット40を介して相互に通信可能に接続されている。
なお、図1には三つの店舗A,B,Cと、各店舗A,B,Cに一台ずつ設置された空調機10,10,10とが示されているが、店舗の数および店舗内に設置される空調機の数はこれらに限られるものではない。空調機制御システム100では、多数の店舗にそれぞれ設置される複数の空調機10,10,10,・・・を管理することができる。
<各部の構成>
以下、主として、店舗Aに設置された空調機10とアダプタ20とを用いて各部の構成を説明するが、他の店舗B,Cに設置された空調機10,10およびアダプタ20,20についても同様の構成であるものとする。
(1)空調機
空調機10は、室外機と、当該室外機に冷媒配管を介して接続される1または複数の室内機とを有している。空調機10は、全体として、図示されない圧縮機や熱交換器等から構成される冷媒回路を有する1の系統を形成している。室内機のケーシング内の所定の位置には、後述するアダプタ20が取り外し可能な態様で取り付けられている。
空調機10には、室温センサ11a、外気温センサ11b、吐出温度センサ11c、吐出圧センサ11d、吸入圧センサ11eなどの各種センサが取り付けられている。室温センサ11aは、空調機10に含まれる親機となる室内機が設置されている部屋の温度を検出する。外気温センサ11bは、空調機10に含まれる室外機の設置されている店舗A付近の外気の温度を検出する。吐出温度センサ11cは、空調機10に含まれる圧縮機(図示されない)の吐出管における冷媒の温度を検出する。吐出圧センサ11dは、空調機10に含まれる圧縮機(図示されない)の吐出管における冷媒の圧力を検出する。吸入圧センサ11eは、空調機10に含まれる圧縮機(図示されない)の吸入管における冷媒の圧力を検出する。
空調機10は、制御部13を有している。制御部13は、後述するアダプタ20により送られる制御指令およびリモコン12を介してユーザから入力された制御指令に従って、冷媒回路に含まれる圧縮機等の被制御部品の動作を制御する。アダプタ20から送られる制御指令とは、具体的に、アダプタ20が後述する遠隔管理サーバ30から取得したスケジュール情報に基づいた制御指令である。アダプタ20から送られる制御指令により、制御部13は、空調機10のスケジュール制御を実行する。また、リモコン12を介してユーザから入力された制御指令とは、店舗A内の一般のユーザによってリモコン12に設定された内容に基づいた制御指令である。ユーザから入力された制御指令により、制御部13は、空調機10の非スケジュール制御を実行する。
また、制御部13は、空調機10に関する機器データをアダプタ20に送信する。機器データには、空調機10の運転状況を示すデータ(運転状況データ)、リモコン12を介してユーザから入力される空調機10に対する制御指令に関するデータ(指令データ)、および空調機10の異常に関するデータ(異常データ)などが含まれる。運転状況データとは、例えば、上述した各種センサ11a,11b,11c,11d,11e,・・・の検出値である。制御部13は、所定の時間間隔(本実施形態では1分)で空調機10の機器データをアダプタ20に送信する。指令データとは、例えば、電源のON/OFF、運転モード(冷房モード、暖房モード、送風モードなど)、設定温度および設定湿度などである。制御部13は、リモコン12を介して制御指令が入力されると、直ちに当該指令データをアダプタ20に向けて送信する。異常データとは、上述の各種センサ11a,11b,11c,11d,11e,・・・の検出値が所定の閾値を超える等の異常を示すデータである。制御部13は、所定の時間間隔(本実施形態では1分)で各種センサ11a,11b,11c,11d,11e,・・・の検出値を所定の閾値と比較し、異常を検出した場合に異常データをアダプタ20に向けて送信する。
(2)アダプタ
アダプタ20は、上述したように、室内機のケーシング内の所定の位置に、取り外し可能な態様で取り付けられている。アダプタ20は、空調機10から送られる上述の機器データを取得して、当該機器データを遠隔管理サーバ30に送る。また、アダプタ20は、遠隔管理サーバ30から取得したスケジュール情報および復帰スケジュールに基づき、空調機10のスケジュール制御を行う。
アダプタ20は、通信部21と、タイマー22と、記憶部23と、制御部24とを有している。
〔通信部〕
通信部21は、他の機器と通信を行うための通信用インターフェースである。
〔タイマー〕
タイマー22は、後述するスケジュール取得部が遠隔管理サーバ30からスケジュールをダウンロードした後の時間を計測する。
〔記憶部〕
記憶部23は、空調機10を制御するための制御プログラムを記憶する。また、記憶部23は、主として、スケジュール記憶領域23aと、復帰スケジュール記憶領域23bと、機器データ記憶領域23cとを有する。
a)スケジュール記憶領域
スケジュール記憶領域23aには、空調機10を制御するためのスケジュール情報が記憶されている。スケジュール情報とは、空調機10を省エネ制御するための制御データである。当該スケジュール情報は、後述するスケジュール取得部24bによって、所定の時間毎(本実施形態では、3時間毎)に、遠隔管理サーバ30から取得される。
スケジュール情報は、曜日、時間帯、および空調機10の運転パターンの種類を示す情報(図5参照)と、運転パターンの具体的な制御内容に関する情報(図6参照)とを含む。運転パターンとは、運転モード、ON/OFF、風量、および設定温度などの組合せで決定される。なお、スケジュール記憶領域23aに記憶されるスケジュール情報は、24時間分のスケジュール情報である。
なお、スケジュール記憶領域23aは、24時間分のスケジュールを記憶するのに十分な容量のみを有する。したがって、スケジュール記憶領域23aに記憶された24時間分のスケジュール情報は、後述するスケジュール取得部24bによって新たなスケジュール情報が取得されるたびに、当該新たなスケジュール情報によって上書きされていく。
当該スケジュール情報に基づいて空調機10が制御されることにより、すなわち、アダプタ20から空調機10に向けて当該スケジュール情報に基づいた制御指令が送られることにより、空調機10のスケジュール制御(省エネ制御)が行われることになる。
b)復帰スケジュール記憶領域
復帰スケジュール記憶領域23bには、空調機10の制御を、非スケジュール制御からスケジュール制御に復帰させるための復帰スケジュールが記憶されている。復帰スケジュールは、後述する復帰スケジュール取得部24eによって、所定の時間毎(本実施形態では、3時間毎)に、遠隔管理サーバ30から取得される。復帰スケジュールは、運転モード、ON/OFF、風量、および設定温度を規定する。例えば、午前10時、冷房、ON、風量弱、22℃等のように空調機10を制御するための具体的な事項が規定されている。
また、復帰スケジュール記憶領域23bは、所定の数の復帰スケジュールを記憶できる程度の容量のみを有する。したがって、復帰スケジュール記憶領域23bに記憶された復帰スケジュールは、新たな復帰スケジュールが取得されるたびに、当該新たな復帰スケジュールによって上書きされていく。
当該復帰スケジュールに基づいて空調機10が制御されることにより、空調機10のスケジュール制御(省エネ制御)が行われることになる。
c)機器データ記憶領域
機器データ記憶領域23cは、空調機10から送られてくる機器データが記憶されている。機器データには、上述したように、空調機10の運転状況を示すデータ(運転状況データ)、リモコン12を介して入力される空調機10に対する制御指令に関するデータ(指令データ)、および空調機10の異常に関するデータ(異常データ)が含まれる。
さらに、機器データ記憶領域23cには、機器データ記憶領域23cに記憶された機器データに基づいて作成される日報データが記憶される。日報データは、機器データ記憶領域23cの一日分の機器データであり、一日一回遠隔管理サーバ30に送られる。日報データは、一日分の空調機10の運転状況や運転履歴をまとめたデータであり、具体的には、その1日の各種センサ11a,11b,11c,11d,11e,・・・の検出値の最大値・最小値や、その1日の空調機10の累積稼働時間などを含む。
機器データ記憶領域23cも、一日分の機器データおよび作成中の日報データを記憶できる程度の容量のみを有している。したがって、先に記憶されている機器データは、新たに取得される機器データによって上書きされていく。
〔制御部〕
制御部24は、主として、運転制御部24aと、スケジュール取得部24bと、変更検出部24cと、変更内容通報部24dと、復帰スケジュール取得部24eと、機器データ送信部24fとを有する。
a)運転制御部
運転制御部24aは、空調機10の運転の制御を行う。具体的には、運転制御部24aは、スケジュール記憶領域23aに記憶されたスケジュール情報に基づいて、空調機10の制御を行う。より詳細には、運転制御部24aは、当該スケジュール情報に基づいて制御指令を生成し、当該制御指令を空調機10に送る。
また、ユーザのリモコン12による設定の変更に基づいて空調機10の制御が行われている場合、すなわち、非スケジュール制御が行われている場合には、運転制御部24aは、復帰スケジュール記憶領域23bに記憶された復帰スケジュールに基づいて、空調機10のスケジュール制御を行う(第1運転に相当)。詳細には、運転制御部24aは、当該復帰スケジュール情報に基づいて制御指令を生成し、当該制御指令を空調機10に送る。これにより、空調機10の制御が非スケジュール制御からスケジュール制御に切り替えられる。
b)スケジュール取得部
スケジュール取得部24bは、上記したように、所定の時間毎(本実施形態では3時間毎)に、遠隔管理サーバ30からスケジュール情報を取得する。スケジュール取得部24bは、3時間毎に遠隔管理サーバ30のスケジュール記憶領域34aから24時間分のスケジュール情報を取得する。
c)変更検出部
変更検出部24cは、ユーザがリモコン12を介して入力した設定の変更を検出する。
d)変更内容通報部
変更内容通報部24dは、上述の変更検出部24cによって設定の変更が検出されると、機器データ記憶領域23cに記憶されている指令データに基づいて、遠隔管理サーバ30に対して当該設定の変更の内容を通報する。
e)復帰スケジュール取得部
復帰スケジュール取得部24eは、遠隔管理サーバ30で作成された復帰スケジュールを取得する。
f)機器データ送信部
機器データ送信部24fは、機器データ記憶領域23cに記憶された機器データのうち、異常データと、日報データとを所定のタイミングで遠隔管理サーバ30に送信する。異常データは、検知されるとすぐに遠隔管理サーバ30に送られる。日報データは、一日一回遠隔管理サーバ30に送られる。
(3)遠隔管理サーバ
遠隔管理サーバ30は、図4に示すように、通信部31と、表示部32と、入力部33と、記憶部34と、制御部35とを有している。
〔通信部〕
通信部31は、アダプタ20,20,20とインターネット40を介して接続されている。通信部31は、アダプタ20,20,20を介して遠隔管理サーバ30と空調機10,10,10との通信を可能にしている。
〔表示部〕
表示部32は、アダプタ20,20,20を介して取得された空調機10,10,10の機器データを表示するためのディスプレイである。また、表示部32には、空調機10,10,10の機器データの他、後述する記憶部34に記憶された各種データが表示される。
〔入力部〕
入力部33は、入力部33は、主としてキーボードおよび操作ボタンから構成されている。
〔記憶部〕
記憶部34は、空調機10,10,10を遠隔で監理するための管理プログラムを記憶する。また、記憶部34には、空調機10,10,10に関する各種データが記憶されている。記憶部34は、主として、スケジュール記憶領域34aと、復帰ルール記憶領域34bと、機器データ記憶領域34cとを有する。
a)スケジュール記憶領域
スケジュール記憶領域34aには、空調機10,10,10を省エネ制御するためのスケジュール情報が記憶されている。スケジュール情報は、遠隔管理センターにおける管理者によって快適性と省エネとを考慮して設定される。詳細には、図5に示すように、一週間の各時間帯における運転パターンの種類に関する情報と、図6に示すように、各運転パターンの具体的な制御内容に関する情報とが記憶されている。なお、スケジュール記憶領域34aには、空調機10,10,10に含まれる室内機毎のスケジュール情報を記憶させることができる。
b)復帰ルール記憶領域
復帰ルール記憶領域34bには、空調機10,10,10の制御を非スケジュール制御からスケジュール制御に復帰させるか否かを判断するために用いる復帰ルールが記憶されている。復帰ルールは、図7に示すように、設定温度および指定温度の大小関係と、運転モードとに基づいた復帰条件を規定する。設定温度とは、ユーザがリモコン12を介して設定した温度である。指定温度とは、省エネ制御を考慮して予め定められた温度である。なお、指定温度は、非スケジュール制御に変更される前のスケジュール制御に係る温度と同一温度であっても、スケジュール制御に係る温度とは異なる温度であってもよい。
c)機器データ記憶領域
機器データ記憶領域34cには、アダプタ20から送られた空調機10,10,10の機器データが記憶される。また、機器データ記憶領域34cに記憶される機器データは、空調機10,10,10毎に記憶される。
〔制御部〕
制御部35は、記憶部34に記憶されている空調機10,10,10の管理プログラムを実行する。制御部35は、主として、スケジュール送信部35aと、通報取得部35bと、判断部35cと、復帰スケジュール作成部35dと、復帰スケジュール送信部35eとを有する。
a)スケジュール送信部
スケジュール送信部35aは、上述のスケジュール記憶領域34aに記憶されたスケジュール情報をアダプタ20,20,20に送る。図5に示すように、スケジュール記憶領域34aには、一週間分のスケジュール情報が記憶されているが、スケジュール送信部35aは、スケジュール取得部24bがスケジュール情報を要求した時点から24時間分のスケジュール情報を、アダプタ20,20,20に向けて送る。
b)通報取得部
通報取得部35bは、アダプタ20,20,20の変更内容通報部24dからの設定の変更に関する通報を取得する。設定の変更に関する通報とは、具体的には、ユーザがリモコン12を介して変更した空調機10の設定の具体的な内容である。例えば、28℃でスケジュール制御されていた設定温度を、22℃に変更した場合、通報取得部35bは、その旨を示す情報をアダプタ20,20,20から取得する。
c)判断部
判断部35cは、通報取得部35bが取得した設定の変更に関する通報について、当該設定の変更の内容、すなわち、設定の変更に係る制御、が省エネ制御にあたるか否かを判断する。判断部35cは、復帰ルール記憶領域34bに記憶された復帰ルールに基づいて、当該設定の変更に係る制御が省エネ制御にあたるか否かを判断する。図7を参照して詳細に説明する。例えば、空調機10の運転モードが冷房であり、ユーザが設定した温度が、予め定められた指定温度より低い場合には、判断部35cは、当該設定の変更に係る制御を省エネ制御に反するものと判断する。また、空調機10の運転モードが暖房であり、ユーザが設定した温度が、予め定められた指定温度より高い場合には、判断部35cは、当該設定の変更に係る制御を省エネ制御に反するものと判断する。一方、空調機10の運転モードが冷房であり、ユーザが設定した温度が、予め定められた指定温度より高い場合には、判断部35cは、当該設定の変更に係る制御を省エネ制御にあたるものと判断する。さらに、空調機10の運転モードが暖房であり、ユーザが設定した温度が、予め定められた指定温度より低い場合には、判断部35cは、当該設定の変更に係る制御を省エネ制御にあたるものと判断する。さらに、空調機10の運転モードが冷房および暖房のいずれの場合にも、ユーザが設定した温度が、予め定められた指定温度と同じ場合には、判断部35cは、当該設定の変更に係る制御を省エネ制御にあたるものと判断する。
d)復帰スケジュール作成部
復帰スケジュール作成部35dは、上記判断部35cの判断結果に基づき、復帰スケジュールを作成する。復帰スケジュール作成部35dは、判断部35cがユーザによる設定の変更に係る制御を省エネ制御に反するものと判断した場合に、指定温度に戻すための復帰スケジュールを作成する。具体的には、指定温度に復帰させるタイミングと、運転モードと、指定温度とを示す復帰スケジュール(例えば、10:00,冷房,22℃)が作成される。なお、指定温度に復帰させるタイミングは、ユーザによる設定の変更があった後、所定時間(本実施形態では30分)経過後であるものとする。判断部35cが、ユーザによる設定の変更に係る制御を省エネ制御にあたると判断した場合、復帰スケジュール作成部35dは復帰スケジュールを作成しない。
e)復帰スケジュール送信部
復帰スケジュール送信部35eは、第1制御送信部と第2制御送信部とを有する。第1制御送信部は、判断部35cがユーザによる設定の変更に係る制御を省エネ制御に反するものと判断した場合に、上記復帰スケジュール作成部35dが作成した復帰スケジュールをアダプタ20に向けて送る。第2制御送信部は、判断部35cがユーザによる設定の変更に係る制御を省エネ制御にあたると判断した場合に、変更された設定を放置してよい旨を示すデータをアダプタ20に向けて送る。
(4)空調機制御システムの流れ
以下、図8および図9を用いて、空調機制御システム100における空調機10の制御の流れを説明する。図8は、アダプタ20,20,20における処理の流れを示す。図9は、遠隔管理サーバ30における処理の流れであって、特に、アダプタ20,20,20で設定の変更が検出された後の処理を示す。
a)アダプタにおける処理
アダプタ20,20,20では、起動時および3時間毎に、スケジュール取得部24bが遠隔管理サーバ30から24時間分のスケジュール情報を取得する(ステップS101)。スケジュールが取得されると、ステップS102で、タイマー22が時間の計測を開始する。その後、ステップS103で、運転制御部24aは、当該スケジュール情報に基づき、空調機10のスケジュール制御を行う。次に、ステップS104において、変更検出部24cにより設定の変更が検出されたか否かが判断される。ステップS104において、設定の変更が検出された場合には、ステップS105に進む。ステップS104において、設定の変更が検出されない場合には、ステップS108に進む。なお、ステップS104において、設定の変更が検出された場合、すなわち、ユーザにより設定の変更がされた場合に、空調機10の制御はスケジュール制御から非スケジュール制御に切り替えられる。
ステップS105では、変更内容通報部24dによって設定変更の内容が遠隔管理サーバ30に通報される。次に、ステップS106において、復帰スケジュールが取得されたか否かが判断される。復帰スケジュールが取得された場合には、ステップS107に進み、復帰スケジュールが取得されなかった場合には、ステップS108に進む。ステップS107では、運転制御部24aは、復帰スケジュールに基づき、空調機10のスケジュール制御を行う。ここで、空調機10の制御が非スケジュール制御からスケジュール制御に切り替えられる。
次に、ステップS108において、ステップS101でスケジュールが取得された後、所定時間が経過したか否かが判断される。ステップS108において、所定時間が経過したものと判断された場合には、ステップS101に戻る。ステップS109において、所定時間が経過していないと判断された場合には、ステップS104に戻る。
b)遠隔管理サーバにおける処理
遠隔管理サーバ30では、ステップS201において、アダプタ20,20,20から設定の変更に関する通報が取得されたか否かが判断される。ステップS201において、設定の変更に関する通報が取得されない場合には、設定の変更に関する通報が取得されるまで待機する。ステップS201において、設定の変更に関する通報が取得された場合には、ステップS202に進み、当該通報に係る設定の変更の内容を機器データ記憶領域34cに記憶する。次に、ステップS203において、判断部35cは設定の変更に係る制御が省エネ制御に反するか否かを判断する。ステップS203において、設定の変更に係る制御が省エネ制御に反すると判断された場合には、ステップS204に進む。ステップS204では、復帰スケジュール作成部35dが復帰ルール記憶領域34bに記憶されている復帰ルールに基づいて復帰スケジュールを作成する。その後、ステップS205に進み、当該復帰スケジュールがアダプタ20に向けて送られる。一方、ステップS203で設定の変更に係る制御が省エネ制御に反しないと判断された場合には、ステップS206に進み、設定の変更を放置してもよい旨を示すデータがアダプタ20,20,20に向けて送られる。
<特徴>
(1)
上記実施形態における空調機10,10,10は、基本的にはスケジュール制御が行われる。また、リモコン12を介してユーザにより空調機10,10,10の設定の変更が行われた場合には、空調機10の制御がスケジュール制御から非スケジュール制御に切り替わり、ユーザが変更した設定の内容に基づいて空調機10の制御が行われる。当該スケジュール情報は、遠隔管理サーバ30において、快適性と省エネとを考慮して設定されている。空調機10,10,10の制御は、基本的には、アダプタ20,20,20が遠隔管理サーバ30から定期的に取得した当該スケジュール情報に基づいて行われるため、空調機10,10,10のスケジュール制御が行われている限りは、空調機10,10,10の省エネを実現することができる。しかし、ユーザがスケジュール情報に設定された内容とは異なる設定を所望し、空調機10,10,10の制御がスケジュール制御から非スケジュール制御に切り替えられると、アダプタ20,20,20のスケジュール取得部24bが次にスケジュール情報を取得するまで、そのまま非スケジュール制御が継続されてしまうことになる。これにより、期待した省エネ効果を十分に得ることができない。一方、リモコン12の操作を禁止することによりスケジュール制御が非スケジュール制御に切り替えられないようにすることも考えられるが、ユーザのニーズに対応できないことは好ましくない。
本実施形態に係る空調機制御システム100では、ユーザによる設定内容の変更により空調機10,10,10の制御がスケジュール制御から非スケジュール制御に切り替えられた場合に、変更された設定の内容が遠隔管理サーバ30に送られる。また、当該変更された設定の内容を取得した遠隔管理サーバ30は、当該設定の内容が省エネに反するか否かを判断し、省エネに反する場合には、非スケジュール制御をスケジュール制御に復帰させるための復帰スケジュールを作成する。また、遠隔管理サーバ30で作成された復帰スケジュールは、アダプタ20,20,20に送られ、アダプタ20,20,20は、当該復帰スケジュールに基づいて、空調機10,10.10のスケジュール制御を行う。
これにより、ユーザが所望する空調環境を実現するとともに、空調機10,10,10の省エネ制御を実現することができる。
(2)
上記実施形態では、復帰スケジュール作成部35dは、非スケジュール制御からスケジュール制御に復帰させるタイミングを、ユーザによる設定の変更が検出された後、所定時間経過後に設定する。したがって、所定時間の間は、ユーザの所望する設定で空調機10,10.10を制御することができる。
また、復帰スケジュール作成部35dは、復帰ルール記憶領域34bに記憶されているルールに基づいて復帰スケジュールを作成する。復帰ルールとして設定する内容(例えば、指定温度)を変更することにより、非スケジュール制御の許容範囲を変更することができる。
(3)
上記実施形態では、スケジュール制御が非スケジュール制御に切り替えられた場合に、省エネの観点から復帰が必要な場合にのみ、遠隔管理サーバ30からアダプタ20,20,20に対する復帰スケジュールが送られる。復帰スケジュールは必要な場合にのみ送られるものであるため、アダプタ20,20,20と遠隔管理サーバ30との間の通信量を低減させることができる。
(4)
上記実施形態では、アダプタ20,20,20がユーザによる設定の変更が検出された場合にのみ、スケジュール制御に復帰させるために必要な情報が遠隔管理サーバ30からアダプタ20,20,20に向けて送られる。したがって、記憶領域の容量が限られているアダプタ20,20,20であっても、本実施形態に係る空調機制御システム100に採用することができる。
<変形例>
(1)
上記実施形態では、遠隔管理サーバ30からアダプタ20,20,20に送信されるスケジュール情報は、時間帯および運転パターンの組合せに関する情報と、当該運転パターンの具体的な制御内容に関する情報との両方であったが、スケジュール情報として、具体的な時間と制御内容を示す情報が送信されてもよい。
(2)
上記実施形態では、復帰ルールに規定された指定温度と、変更された設定温度との関係で省エネか否かが判断されたが、復帰ルールに規定する内容はこれに限られない。すなわち、復帰ルールに規定する内容を、指定温度に代えて、もしくは、指定温度に加えて、風量および能力制御値等であり、これらの値と、変更された設定に係るこれらの値との関係で省エネか否かが判断されても構わない。なお、能力制御値は、空調機10,10,10の空調能力(馬力(kW))を制限する値である。これにより、ユーザによる設定が、例えば、空調機10,10,10の定格能力の70%を超える能力を必要とする場合に、スケジュール制御に切り替えられるように設定することができる。
また、アダプタ20,20,20で変更しうる設定の内容(例えば、設定温度の変更、変更された設定温度の程度、運転モードの変更など)に省エネの順番を設定しておき、当該順番に基づいて復帰させるか否かが判断されるように設計されてもよい。
さらに、この省エネの順番は、マップを作成しておき、マップ上の位置で決められてもよいし、マップ内に大小の値を記述しておき、その大小の値で決めてもよいし、システムで予め定義しておいてもよい。
(3)
上記実施形態では、非スケジュール制御をスケジュール制御に復帰させるタイミングは、ユーザによる設定の変更があった後、30分経過後であるものとしたが、当該復帰させるタイミングは、可変であってもよい。
また、ユーザによる設定の変更の内容に応じて、当該復帰させるタイミングが変更されてもよい。例えば、アダプタ20,20,20で変更しうる設定の内容(例えば、設定温度の変更、変更された設定温度の程度、運転モードの変更など)にそれぞれ対応度レベルを設定し、当該対応度レベルを遠隔管理サーバ30に記憶させておく。対応度レベルは、早急にスケジュール制御に復帰させるべき変更の内容、すなわち、省エネ制御に反する程度が大きいものに対して高い対応度レベルが設定される。例えば、「運転モードの変更」より「設定温度の変更」の対応度レベルを高く設定する。また、変更された設定温度の程度は、各運転モードにおける指定温度からの乖離値が大きくなればなるほど、すなわち、省エネ制御に反する程度が大きくなればなる程対応度レベルを高く設定する。そして、設定の変更の内容の対応度レベルが大きい場合は、復帰させるタイミングを早くさせ、対応度レベルが低い場合は、復帰させるタイミングを遅くする。これにより、反省エネ制御の程度に応じて空調機の制御を行うことができる。
(4)
上記実施形態では、復帰ルール記憶領域34bには、非スケジュール制御をスケジュール制御に復帰させる条件を記憶させたが、復帰させる条件に代えて、または、復帰させる条件に加えて、復帰させない条件(復帰停止条件)を記憶させてもよい。例えば、室温センサ11aで検知する室内の温度と、空調機10,10,10の設定温度とが一定以上乖離している場合には、空調機10,10,10になんらかの不具合が生じている場合があり、空調機10,10,10をスケジュール制御する場合には、ユーザに快適な空調環境を提供できない場合がある。また、例えば、外気温センサ11bで検知された外気の温度が一定以上あるいは一定以下になった場合にも、スケジュール情報に基づいて行われるスケジュール制御が適当でない場合がある。したがって、復帰停止条件を復帰ルール記憶領域34bに記憶させておき、復帰スケジュール作成部35dが当該復帰停止条件に基づいて、復帰スケジュールを作成するように設計することにより、非スケジュール制御からスケジュール制御への切り替えが制限され、ユーザが変更した設定の内容が優先されることになる。これにより、室内の快適性を確保することができる。
(5)
上記実施形態では、遠隔管理サーバ30は、アダプタ20,20,20からの変更内容の通報により、空調機10,10,10の設定の変更を把握するが、遠隔管理サーバ30から所定の時間間隔で設定の変更があったか否かを問合せするように設計されていてもよい。この場合、変更検出部24cによって設定の変更が検出されても、変更内容通報部24dは当該変更された設定の内容を即座に遠隔管理サーバ30に通報せず、遠隔管理サーバ30からの問合せに応じて通報する。
(6)
上記実施形態では、アダプタ20,20,20から遠隔管理サーバ30に対して変更内容の通報があった場合に、即座に遠隔管理サーバ30において当該設定の変更に係る制御が省エネ制御に反するか否かを判断し、省エネ制御に反すると判断された場合には、復帰スケジュールが送信されるが、変更内容の通報があった場合に、先にアダプタ20,20,20に送られた復帰スケジュールにおける復帰のタイミングとの関係で、復帰スケジュールを作成するか否かが判断されてもよい。
具体的には、図10Aに示すように、遠隔監理サーバ30が記憶部34に復帰スケジュール記憶領域34dをさらに有する。図10Aに示す遠隔監理サーバ30の復帰スケジュール記憶領域34d以外の構成は、図4に示す遠隔監理サーバ30の構成と同様であるので説明は省略する。復帰スケジュール記憶領域34dには、復帰スケジュール送信部35eによってアダプタ20,20,20に送信された復帰スケジュールが記憶される。また、判断部35cは、復帰スケジュール記憶領域34dに記憶された復帰スケジュールに規定されたタイミングと、現在の時間とを比較し、復帰スケジュールに規定されたタイミングから所定時間が経過している場合に限り、設定の変更に係る制御が省エネ制御にあたるか否かを判断する。
図10Bに、変形例(6)に係る遠隔監理サーバ30における処理の流れを示す。図10Bのフローでは、図9に示すフロー中のステップS202およびステップS203の間にステップS202′を挿入する。すなわち、通報取得部35bがアダプタ20からの変更内容の通報を取得すると、ステップS202において当該変更内容が機器データ記憶領域34cに記憶される。その後、ステップS202′において、判断部35cによって、先にアダプタ20,20,20に送った復帰スケジュールに設定した復帰のタイミング(時間)から所定時間が経過したか否かが判断される。ステップS202′において、所定時間が経過していると判断された場合には、ステップS203へ進み、所定時間が経過していないと判断された場合には、ステップS201に戻り、次の変更内容の通報を取得するまで待機する。ステップS203以降の処理については、上述の図9を用いて説明した処理と同様であるため、説明は省略する。
これは、ユーザによりリモコン12を介した設定の変更が繰り返し行われた場合に、当該設定の変更を連続して反映させることにより、スケジュール制御に復帰できないことを考慮するものである。例えば、ユーザが9:30に設定の変更を行った場合、上記実施形態に係る空調機制御システム100では、アダプタ20,20,20に対して9:30の30分後である10:00にスケジュール制御に復帰するように規定する復帰スケジュールがアダプタ20,20,20に送られる。この場合、9:29に新たに設定が変更されると、9:29から30分後である9:59にスケジュール制御に復帰するように新たな復帰スケジュールが送られることになる。新たな復帰スケジュールがアダプタ20,20,20に送られると、復帰スケジュール記憶領域23bに先に記憶されている復帰スケジュールは上書きされ、結果として、10:59まで非スケジュール制御が延長されることになる。このように、連続してユーザによる設定の変更が行われた場合に、非スケジュール制御からスケジュール制御に復帰しない可能性があるため、一定の省エネ効果を得るために、先に送られた復帰スケジュールの復帰タイミングから所定時間(例えば、1時間)経過後にのみ、その後のステップ(ステップS203〜S206)の処理が行われるように設計してもよい。
(7)
上記実施形態では、遠隔管理サーバ30が制御部35として復帰スケジュール作成部35dと復帰スケジュール送信部35eとを有し、ユーザによる設定の変更について、判断部35cが省エネ制御に反すると判断した場合には、復帰スケジュールが作成され、アダプタ20,20,20に向けて送られた。復帰スケジュール作成部35dと復帰スケジュール送信部35eに代えて、図11に示すように、制御部35が復帰指令生成部35fと、復帰指令送信部35gとを有するように設計してもよい。復帰指令生成部35fは、非スケジュール制御を、先に実行していたスケジュール制御に復帰させる指令を生成する。復帰指令送信部35gは復帰指令生成部35fで生成された指令をアダプタ20,20,20に送る。
具体的には、上記実施形態では、復帰スケジュール作成部35dが非スケジュール制御をスケジュール制御に復帰させるための新たなスケジュール(復帰スケジュール)を作成したが、復帰指令生成部35fは、非スケジュール制御を、非スケジュール制御に切り替わる前のスケジュール制御に復帰させるための指令である。アダプタ20,20,20は、復帰指令送信部35gにより復帰指令が送られると、先に行っていたスケジュール制御に係るスケジュール情報に基づいた制御を再度実行させる。これにより、遠隔管理サーバ30で新たなスケジュールを作成することなくアダプタ20,20,20側のみで空調機10,10,10のスケジュール制御を実行させることができる。
(8)
上記実施形態において、アダプタ20,20,20の有する機能がそれぞれ空調機10,10,10の制御部13に搭載されていてもよい。この場合、アダプタ20,20,20は不要になる。
(9)
上記実施形態におけるシステムでは、設備機器として空調機10,10,10を挙げて、スケジュール復帰の説明をしたが、設備機器は、空調機10,10,10の他、照明、空気清浄機、換気扇、換気装置、送風機、扇風機、給湯器、保湿機器、暖房機、冷凍装置、調理機器、ポンプ、電動機、原動機等であってもよい。また、各設備機器に応じて、それぞれ復帰ルールを設定することができる。具体的には、図12に示すような、各制御項目に関する値を用いて復帰ルールを設定しうる。
本発明は、ユーザにより設定の変更が行われた場合にも、省エネ効果を実現することができる設備機器制御システムとして有用である。
本発明の一実施形態に係る空調機制御システムの概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る空調機の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るアダプタの概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る遠隔管理サーバの概略構成図である。 スケジュール情報に含まれる一のデータを示す図である。 スケジュール情報に含まれる一のデータを示す図である。 復帰ルール記憶領域に記憶されるルールを示す図である。 アダプタにおける制御の流れを示す図である。 遠隔管理サーバにおける制御の流れを示す図である。 変形例(6)に係る遠隔管理サーバの概略構成図である。 変形例(6)に係る遠隔管理サーバにおける制御の流れを示す図である。 変形例(7)に係る遠隔管理サーバの概略構成図である。 変形例(9)で説明した設備機器に応じて用いる復帰ルールの制御項目を示す図である。
符号の説明
10,10,10 空調機(設備機器)
20,20,20 アダプタ(制御装置)
30 遠隔管理サーバ(遠隔管理装置)
40 インターネット
100 空調機制御システム(設備機器制御システム)

Claims (6)

  1. 遠隔に配置された設備機器(10,10,10)を制御するための設備機器制御システム(100)であって、
    前記設備機器に接続され、前記設備機器のスケジュール情報に基づいた制御であるスケジュール制御を行う制御装置(20,20,20)と、
    前記設備機器の遠隔に配置され、前記スケジュール情報を前記制御装置に送り、前記設備機器の運転状況を管理する遠隔管理装置(30)と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記スケジュール制御を前記スケジュール情報に基づかない制御である非スケジュール制御に変更することになる設備機器の設定の変更の入力を検出する変更検出部(24c)と、
    前記変更検出部によって検出された前記設定の変更の内容を前記遠隔管理装置に通報する変更内容通報部(24d)と、
    を有し、
    前記遠隔管理装置は、
    前記変更内容通報部から通報された前記設定の変更の内容に基づいて、前記設備機器の制御を前記非スケジュール制御から前記スケジュール制御に復帰させるための復帰指令を前記制御装置に送信する第1制御送信部を有する復帰指令送信部(35e,35g)
    を有する、
    設備機器制御システム。
  2. 前記遠隔管理装置は、
    前記復帰指令の生成の要否を規定する復帰ルールを記憶する復帰ルール記憶領域(34b)と
    前記復帰ルール記憶領域に記憶された前記復帰ルールと、前記設定の変更の内容とを比較し、前記復帰指令を生成するか否かを判断する判断部(35c)と、
    前記判断部による判断結果に基づき前記復帰指令を生成する復帰指令生成部(35d,35f)と、
    をさらに有する、
    請求項1に記載の設備機器制御システム。
  3. 前記制御装置は、前記復帰指令に基づいて、前記設定の変更の第1の所定時間経過後に、前記設備機器の前記スケジュール制御である第1運転を行う運転制御部(24a)をさらに有する、
    請求項2に記載の設備機器制御システム。
  4. 前記復帰指令生成部は、前記設備機器の制御を前記非スケジュール制御から前記スケジュール制御に復帰させるタイミングを規定する前記復帰指令を生成し、
    前記判断部は、前記第1制御送信部によって前記制御装置に先に送信された前記復帰指令に規定された前記タイミングから第2の所定時間経過後に、新たな復帰指令を生成するか否かを判断する、
    請求項2または3に記載の設備機器制御システム。
  5. 前記復帰指令生成部(35d)は、前記復帰指令として、新たなスケジュール情報を送信する、
    請求項3または4に記載の設備機器制御システム。
  6. 前記復帰指令生成部(35f)は、前記復帰指令として、前記スケジュール制御を再開させる指令を生成する、
    請求項3または4に記載の設備機器制御システム。
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