JP5267479B2 - 空気調和装置および空気調和システム - Google Patents

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Description

この発明は、給停電の検知機能を有する空気調和装置、およびこれらの空気調和装置を複数用いた空気調和システムに関するものである。
従来一般の空気調和装置において、停電後の給電再開時に自動で運転を再開する機能を備えているものがあるが、その運転制御は通常の起動時と同一の制御を実施している。また、例えば特許文献1の空気調和装置のように、停電後の給電再開時に圧縮機の運転周波数を通常時よりも素早く上昇させることにより、大きな冷房能力を迅速に確保しようとする制御を行なうものも知られている。
特開平7−332774号公報
ところで、上記した従来一般の空気調和装置は、停電後の給電再開時でも通常と同等の100%の冷房能力しか発揮することができない。そのため、停電時に、空気調和装置のみが停止し、負荷(例えばサーバーなどの発熱体)が稼動しているような状態では、室内の空気温度が上昇してしまい、停電前の空調状態に復帰するまでに長い時間がかかるという問題点があった。
また、特許文献1に記載の空気調和装置であっても、圧縮機の信頼性確保、消費電力の低減化などの観点から、圧縮機の運転周波数に上限をもたせて運転していることが多い。更に、室内送風機や室外送風機に関しても、騒音の制限があり、運転周波数に上限をもたせて運転しているという側面もあった。
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、停電発生後の給電再開時に、停電前の空調状態に迅速に回復させることのできる空気調和装置、およびその空気調和装置を複数用いた空気調和システムを得るものである。
この発明に係る空気調和装置は、運転容量可変の圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、および室内熱交換器を環状に連結して成る冷媒回路と、冷媒回路に供給される電源の給停電を検知する給停電検知手段とを有する空気調和装置において、給停電検知手段により検知された停電開始から給電再開までの停電時間を計時する停電時間計時手段と、停電時間計時手段により計時された停電時間が、予め設定されている所定停電時間を上回ったとき、通常運転時のために予め設定されている圧縮機の運転指令値に係る通常最大値を当該通常最大値よりも大きな最大値に設定変更して、圧縮機に給電再開後の最大値変更運転をさせる運転制御手段と、を備えているものである。
この発明の空気調和装置は、計時した停電開始から給電再開までの停電時間停電時間が、予め設定されている所定停電時間を上回ったとき、通常運転時のために予め設定されている圧縮機の運転指令値に係る通常最大値を当該通常最大値よりも大きな最大値に設定変更して、圧縮機に給電再開後の最大値変更運転をさせるので、被空調空間を停電前の空気調和状態に迅速に復旧させることができるという効果を有する。
この発明の実施の形態1における空気調和装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1における空気調和装置の制御を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2における空気調和装置の制御を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3における空気調和装置の制御を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4における空気調和システムの平面配置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4における空気調和システムの側面配置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4における空気調和システムの制御を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5における空気調和装置の制御を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における空気調和装置の構成図を示すものである。
図1において、この実施形態に係る空気調和装置は、室外機1と室内機2とから成っている。室外機1は、運転容量可変の圧縮機7、圧縮機7からの冷媒と室外空気との熱交換を行なう室外熱交換器11、室外熱交換器11に室外空気を送る送風量可変の室外送風機8、室外機1の駆動制御を担う室外機制御器3、電源15の停電時間を計測する停電時間計測装置5、および、停電時に停電時間計測装置5へ電源を供給する予備電源6を備えている。また、室内機2は、室外熱交換器11からの冷媒を絞る膨張弁10、膨張弁10からの冷媒と室内空気との熱交換を行なう室内熱交換器12、室内熱交換器12に室内空気を送る送風量可変の室内送風機9、室内機2の駆動制御を担う室内機制御器4、室内熱交換器12の吸込側の空気の温度を検出するサーミスタなどの吸込温度検出手段13、および、室内機制御器4に外部から設定入力するためのキーボードなどの設定入力手段14を備えている。前記の圧縮機7、室外熱交換器11、膨張弁10、および室内熱交換器12は冷媒配管16を介して順次環状に連結されることにより、冷媒回路を構成している。前記の圧縮機7、室外送風機8、室内送風機9を回転駆動するそれぞれのモータは、インバータ装置(図示省略)から出力された運転周波数指令値により回転数可変に運転されるようになっている。また、室外機制御器3および室内機制御器4は全体制御装置20と通信自在に接続されている。この全体制御装置20は、汎用のCPU、ROM、RAM、データバス、入出力ポート、インタフェース(いずれも図示省略)などを備えた演算装置で構成されており、後で詳述する運転制御手段21と記憶手段22の各機能を有している。そして、停電時間計測装置5は、空気調和装置に供給される電源15の給停電を検知する給停電検知手段17、停電時間計時手段18、および記憶手段19の各機能を有している。
次に動作につき図2のフローチャートの処理手順に沿って説明する。まず、電源15が停電すると、停電時間計測装置5の給停電検知手段17が停電の発生を検知し(ステップS1のYES)、停電時間計測装置5の停電時間計時手段18が、給停電検知手段17により検知された停電開始時刻から給電再開時刻までの停電時間taを計時する(ステップS2)。計時された停電時間taはその都度記憶手段19に格納される。そのうち、電源15の停電が終わって給電が再開されると(ステップS3のYES)、全体制御装置20は空気調和装置の運転を自動的に再開させる。このとき、それまで計時された停電時間taが、予め設定され記憶手段19に格納されている所定停電時間tsetを上回ったか否かが判断される(ステップS4)。ステップS4において、計時された停電時間taが所定停電時間tsetを上回っていなければ(NO)、ステップS7Aの処理に移行する。ここで、圧縮機7の運転周波数(運転指令値)は、通常運転時のために予め設定され記憶手段19に格納されている通常最大値Faのままにされる。これは、前記のような短時間の停電の場合は瞬時停電などが多いが、被空調空間の空気の状態は大きく変わっていないことが多い。そこで、圧縮機7の運転周波数の最大値を高める制御は不要としているのである。一方、ステップS4で計時された停電時間taが所定停電時間tsetを上回っていれば(YES)、全体制御装置20の運転制御手段21は、圧縮機7の運転周波数を前記の通常最大値Faよりも大きな最大値Fdに設定変更して、圧縮機7に給電再開後の最大値変更運転をさせる(ステップS5A)。そして、より高い最大値Fdを設定した運転が、予め設定され記憶手段19に格納されている所定運転時間(X分間)を経過すると(ステップS6のYES)、運転制御手段21は、圧縮機7の運転周波数の最大値を通常最大値Faに設定変更し、以後、通常の制御に戻すのである(ステップS7A)。
因みに、通常の制御では、圧縮機7の運転周波数の最大値を、予め規定された通常最大値Fa以上にさせることは無い。これは、通常最大値Faよりも高い運転周波数で長時間の運転をさせると、圧縮機7の信頼性低下の原因となるためである。そこで、停電後給電再開時のみの短期間、圧縮機7の運転周波数の最大値を通常最大値Fa以上に設定変更させることで、信頼性の低下を免れることが可能となる。
以上のように、この実施形態1の空気調和装置は、停電後の給電再開時に、圧縮機の運転周波数の最大値を通常最大値よりも高くするようにしているので、多少のデメリットは覚悟の上で、通常時よりも高い空調能力を発揮することができる。これにより、停電中の室内温度の変化に素早く追従して、停電前の室内空調状態に迅速に復旧させることができる。
実施の形態2.
前記した実施の形態1は、停電後給電再開時に圧縮機7に出力される運転周波数の最大値を高くするようにしたものであるが、この実施の形態2では、室外機1の室外送風機8の送風量を可変制御する例を図3のフローチャートに沿って説明する。図3におけるステップS1〜S4については、実施形態1を示した図2で説明した内容と同じであるから、説明を割愛する。尚、この実施の形態2の空気調和装置の構成は図1に示したものと同様である。
そこで、ステップS4においては、計時された停電時間taが所定停電時間tsetを上回っていなければ(NO)、ステップS7Bの処理に移行し、室外送風機8へ出力される運転周波数(運転指令値)の最大値は、通常運転時のために予め設定され記憶手段19に格納されている通常最大値Fbのままにされる。一方、計時された停電時間taが所定停電時間tsetを上回っていれば(ステップS4のYES)、全体制御装置20の運転制御手段21は、室外送風機8の運転周波数の最大値を前記の通常最大値Fbよりも大きな最大値Feに設定変更して、室外送風機8に給電再開後の最大値変更運転をさせる(ステップS5B)。そして、より高い最大値Feを設定した運転が、予め設定されている所定のX分間経過すると(ステップS6のYES)、運転制御手段21は、室外送風機8の運転周波数の最大値を通常最大値Fbに設定変更し、以後、通常の制御に戻す(ステップS7B)。
以上のように、この実施形態2の空気調和装置は、停電後の給電再開時に、圧縮機7の運転周波数の最大値だけでなく、室外機1の室外送風機8の運転周波数の最大値も高くすることで、更に空調能力を高めることができ、被空調空間をより迅速に停電前の空調状態に復旧させることができる。その際に、運転周波数を高めた室外送風機8の運転は短時間であるから、騒音や消費電力に関して、ほとんど問題を生じない。
実施の形態3.
前記した実施の形態2は、停電後給電再開時に室外機1の室外送風機8の運転周波数の最大値を高めるようにしたものであるが、この実施の形態3では、室内機2の室内送風機9の送風量を可変制御する例を図4のフローチャートに沿って説明する。図4におけるステップS1〜S4については、実施形態1を示した図2および実施形態2を示した図3で説明した内容と同じであるから、説明を割愛する。尚、この実施の形態3の空気調和装置の構成も図1に示したものと同様である。
そこで、ステップS4においては、計時された停電時間taが所定停電時間tsetを上回っていなければ(NO)、ステップS7Cの処理に移行し、室内送風機9へ出力される運転周波数(運転指令値)の最大値は、通常運転時のために予め設定され記憶手段19に格納されている通常最大値Fcのままにされる。一方、計時された停電時間taが所定停電時間tsetを上回っていれば(ステップS4のYES)、全体制御装置20の運転制御手段21は、室内送風機9の運転周波数の最大値を前記の通常最大値Fcよりも大きな最大値Ffに設定変更して、室内送風機9に給電再開後の最大値変更運転をさせる(ステップS5C)。そして、より高い最大値Ffを設定した運転が、予め設定されている所定のX分間経過すると(ステップS6のYES)、運転制御手段21は、室内送風機9の運転周波数の最大値を通常最大値Fcに設定変更し、以後、通常の制御に戻す(ステップS7C)。
以上のように、この実施形態3の空気調和装置は、停電後の給電再開時に、圧縮機7の運転周波数の最大値だけでなく、室内機2の室内送風機9の運転周波数の最大値も高くすることで、更に空調能力を高めることができ、被空調空間をより迅速に停電前の空調状態に復旧させることができる。その際に、運転周波数を高めた室内送風機9の運転は短時間であるから、騒音や消費電力に関して、ほとんど問題を生じない。尚、この実施形態3の制御と実施形態2の制御を同時に実行させることにより、よりいっそう迅速に停電前の空調状態に復旧させることができる。
実施の形態4.
前記した実施の形態1〜3は、停電時間によって、圧縮機7、室外送風機8、室内送風機9の運転周波数の最大値を上げるようにしたものであるが、空気調和装置の設置環境によっては、停電復旧後において大きな空調能力が不要な場合、すなわち停電時に負荷も停止してしまう場合や、消費電力を抑えたいような場合などがある。特に、電算機室などでは大型の空気調和装置を多数設置することが多いが、その全ての空気調和装置が、実施の形態1〜3のような制御を同時に実行すると、消費電力が電源容量を超えてしまうことが懸念される。一方で、電算機の電源は一般の停電時にも切れることがなく、負荷は減少することがない。そこで、複数基の空気調和装置を設置する場合に、利用者からの設定入力によって、給電再開後に通常制御を行なう空気調和装置にするか最大値変更運転制御を行なう空気調和装置にするかを選択可能にした、実施の形態4を説明する。
この空気調和システムは複数基の空気調和装置を備えている。各空気調和装置は図1に示したものと同様の構成であるが、利用者からの設定入力を受ける室内機2のリモコンなどに代表される設定入力手段14を利用している。尚、この設定入力手段14は、室外機1に配備しても構わない。そして、図5に示すように、数基の空気調和装置の室内機2,2,2,・・・が電算室30の上床板34上に適宜離間した配置で設置されている。また、上床板34上には、複数基のサーバー31,31,31,・・・が設置されている。各サーバー31は、作動により発熱する発熱体である。図5中、符号31(1)を付したサーバーは発熱量が特に大きなサーバーである。室内機2,2,2,・・・の室内機制御器4,4,4,・・・は制御用配線32を介して通信可能に接続されている。そして、各室内機2の設定入力手段14は、それ自身の属する空気調和装置が給電再開後の最大値変更運転を行なわれるものであるか否かを利用者が外部から設定入力するために用いられる。図5中、符号2(1)を付した室内機は給電再開後の最大値変更運転制御を行なうことが有効であると設定された空気調和装置に属するものであることを示し、符号2(0)を付した室内機は給電再開後の最大値変更運転制御を行なうことが有効でないと設定された空気調和装置に属するものであることを示している。これらの設定は、利用者により設定入力手段14を用いて予め設定入力され全体制御装置20の記憶手段22に格納されている。
また、電算室30は、図6に示すように、基床33の上方に上床板34が敷設され、基床33と上床板34との間はフリーアクセス空間35となっている。このフリーアクセス空間35には、室内機2下面の吹出口2Aから吹き出された空調空気が流通し、電気配線、制御用配線などが通される。そして、室内機2の吹出口2Aから吹き出された空調空気は、フリーアクセス空間35を通り空気入口31A,31A,31A,・・・からサーバー31,31,31,・・・内に入る。サーバー31,31,31,・・・の内部機器を冷却した空気は空気出口31B,31B,31B,・・・から室内に流出し、吸込口2Bから室内機2内に戻って空気調和処理されるようになっている。
そこで、複数台の空気調和装置について、給電再開後に通常制御を行なう空気調和装置であるか最大値変更運転制御を行なう空気調和装置であるかを、利用者からの設定入力により選択可能にした実施の形態4を、図7のフローチャートに沿って説明する。図7におけるステップS1〜S4については、図2〜図4のフローチャートのステップS1〜S4の内容と同じであるから、説明を割愛する。尚、この実施の形態4のそれぞれの空気調和装置の構成は図1に示したものと同様である。
そこで、ステップS4において、計時された停電時間taが所定停電時間tsetを上回っていなければ(NO)、ステップS7Dの処理に移行し、圧縮機7、室外送風機8、室内送風機9の各運転周波数(運転指令値)の最大値は、通常運転時のために予め設定され記憶手段19に格納されている通常最大値Fa,Fb,Fcのままにされる。
一方、計時された停電時間taが所定停電時間tsetを上回っていれば(ステップS4のYES)、全体制御装置20の運転制御手段21は、ステップS8において、それぞれの空気調和装置について給電再開後の最大値変更運転制御を行なうことが有効であるか否かを判断する。ステップS8において最大値変更運転制御が有効でない(NO)と判断された空気調和装置(室内機2(0)を有する空気調和装置)は、前述したステップS7Dの処理に供されて通常の制御が行なわれる。他方、ステップS8において最大値変更運転制御が有効である(YES)と判断された空気調和装置(室内機2(1)を有する空気調和装置)は、運転制御手段21により、圧縮機7、室外送風機8、室内送風機9の各運転周波数の最大値が、通常最大値Fa,Fb,Fcよりも大きな最大値Fd,Fe,Ffに設定変更されて、圧縮機7、室外送風機8、室内送風機9に対し給電再開後の最大値変更運転が行なわれる(ステップS5D)。そして、より高い最大値Fd,Fe,Ffを設定した運転が所定のX分間を経過すると(ステップS6のYES)、運転制御手段21は、ステップS7Dで圧縮機7、室外送風機8、室内送風機9の各運転周波数の最大値を通常最大値Fa,Fb,Fcに設定変更し、以後、通常の制御に戻すのである。
以上のように、この実施形態4の空気調和システムは、制御機能の有効無効を選択可能とすることで、図5で発熱量の大きなサーバー31(1)に空調空気を送るような、負荷の高い場所に設置された空気調和装置(室内機2(1)を有する空気調和装置)のみの制御を有効にすることができるので、電源側の電気容量を考慮して消費電力を削減しながら、被空調空間の空調状態の復旧を確実かつ迅速に行うことができる。
実施の形態5.
前記した実施形態1〜4は、計時した停電時間によって、圧縮機7、室外送風機8、室内送風機9の運転周波数の最大値を高くするようにしたものであるが、利用者によっては、停電時間に関して適切な所定停電時間の設定値を決めることが困難な場合がある。そこで、この実施の形態5では、室内機2の吸込側空気の吸込温度によって、圧縮機7、室外送風機8、室内送風機9の運転周波数の最大値を高くする例を図8のフローチャートに沿って説明する。この実施の形態5の空気調和装置の構成は図1に示したものと同様であるが、室内熱交換器12の吸込側空気の温度(吸込温度)を検出する吸込温度検出手段13と、吸込温度検出手段13により検出された吸込温度を記憶する記憶手段22も利用する。
まず、ステップS01において、室内機2の吸込側空気の吸込温度Tinが吸込温度検出手段13により定期的に検出され(ステップS01)、吸込温度Tinbとして記憶手段22に格納される(ステップS02)。そこで、電源15が停電すると、停電時間計測装置5の給停電検知手段17が停電の発生を検知する(ステップS1のYES)。その後、電源15の停電が終わって給電が再開されると(ステップS3のYES)、全体制御装置20は空気調和装置の運転を自動的に再開させ、吸込温度検出手段13により吸込温度Tinが検出される(ステップS03)。この給電再開後最初に検出された吸込温度Tinと停電前最後に検出された吸込温度Tinbとの温度差が算出され、この温度差が、予め設定され記憶手段22に記憶されている所定温度差Y度を超えたか否かが、ステップS04で判断される。ステップS04において、前記の温度差が所定温度差Yを超えていなければ(NO)、ステップS7Dの処理に移行して、圧縮機7、室外送風機8、室内送風機9の各運転周波数の最大値が、通常運転時のために予め設定され記憶手段19に格納されている通常最大値Fa,Fb,Fcのままにされる。これは、前記のような短時間の停電の場合は瞬時停電などであり、室内の空気状態は大きく変わっていないことが多いためである。一方、ステップS04で、算出された温度差が所定温度差Y度を超えていれば(YES)、全体制御装置20の運転制御手段21は、圧縮機7、室外送風機8、室内送風機9の各運転周波数を前記の通常最大値Fa,Fb,Fcよりも大きな最大値Fd,Fe,Ffに設定変更して、圧縮機7、室外送風機8、室内送風機9に給電再開後の最大値変更運転をさせる(ステップS5D)。そして、より高い最大値Fd,Fe,Ffを設定した運転が所定のX分間を経過すると(ステップS6のYES)、運転制御手段21は、圧縮機7、室外送風機8、室内送風機9の各運転周波数を通常最大値Fa,Fb,Fcに設定変更し、以後、通常の制御に戻す(ステップS7D)。
以上のように、この実施形態5の空気調和装置は、適切な所定停電時間tsetの設定値を決めることが困難な場合があっても、給電再開後最初に検出された吸込温度Tinと停電前最後に検出された吸込温度Tinbとの温度差が所定温度差Y度以上であった場合に、実施の形態1〜3で記載したような、圧縮機7、室外送風機8、室内送風機9の給電再開後の最大値変更運転制御を実行させることが可能で、被空調空間の空調状態を迅速に復旧させることができる。
1 室外機、2 室内機、3 室外機制御器、4 室内機制御器、5 停電時間計測装置、6 予備電源、7 圧縮機、8 室外送風機、9 室内送風機、10 膨張弁、11 室外熱交換器、12 室内熱交換器、13 吸込温度検出手段、14 設定入力手段、15 電源、16 冷媒配管、17 給停電検知手段、18 停電時間計時手段、19 記憶手段、20 全体制御装置、21 運転制御手段、22 記憶手段、32 制御用配線。

Claims (4)

  1. 運転容量可変の圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、および室内熱交換器を環状に連結して成る冷媒回路と、前記冷媒回路に供給される電源の給停電を検知する給停電検知手段とを有する空気調和装置において、
    前記給停電検知手段により検知された停電開始から給電再開までの停電時間を計時する停電時間計時手段と、
    前記停電時間計時手段により計時された停電時間が、予め設定されている所定停電時間を上回ったとき、通常運転時のために予め設定されている前記圧縮機の運転指令値に係る通常最大値を当該通常最大値よりも大きな最大値に設定変更して、前記圧縮機に給電再開後の最大値変更運転をさせる運転制御手段と、を備えていることを特徴とする空気調和装置。
  2. 室外熱交換器に室外空気を送る送風量可変の室外送風機と、室内熱交換器に室内空気を送る送風量可変の室内送風機とを備え、
    運転制御手段は、停電時間計時手段により計時された停電時間が、予め設定されている所定停電時間を上回ったとき、通常運転時のために予め設定されている前記室外送風機または前記室内送風機の運転指令値に係る通常最大値をこれらの通常最大値よりも大きな最大値に設定変更して、前記室外送風機または前記室内送風機に給電再開後の最大値変更運転をさせるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 室外熱交換器に室外空気を送る送風量可変の室外送風機と、室内熱交換器に室内空気を送る送風量可変の室内送風機と、室内熱交換器の吸込側空気の吸込温度を検出する吸込温度検出手段とを備え、
    運転制御手段は、停電前最後に検出された吸込温度と給電後最初に検出された吸込温度との温度差が、予め設定されている所定温度差を超えたとき、通常運転時のために予め設定されている、圧縮機、前記室外送風機、または前記室内送風機のいずれかの運転指令値に係る通常最大値を当該通常最大値よりも大きな最大値に設定変更して、前記圧縮機、前記室外送風機、または前記室内送風機のいずれかに給電再開後の最大値変更運転をさせるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  4. 請求項2に記載の空気調和装置を制御用配線によって複数基接続して成る空気調和システムにおいて、
    前記複数の空気調和装置について、それぞれ給電再開後の最大値変更運転を行なうか否かを外部から設定入力するための設定入力手段と、
    前記停電時間計時手段により計時された停電時間が、予め設定されている所定停電時間を上回ったとき、前記設定入力手段により設定入力された空気調和装置について、通常運転時のために予め設定されている前記圧縮機、前記室外送風機、または前記室内送風機のいずれかの運転指令値に係る通常最大値をこれらの通常最大値よりも大きな最大値に設定変更して、前記設定入力された空気調和装置の、前記圧縮機、前記室外送風機、または前記室内送風機のいずれかに給電再開後の最大値変更運転をさせる運転制御手段と、を備えていることを特徴とする空気調和システム。
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