JP2010156265A - 高圧ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】製造が簡単で、吐出量が安定する高圧ポンプを提供する。
【解決手段】加圧室121に燃料を導く燃料通路100を有するハウジング本体11と、燃料通路100に設けられる弁ボディ30と、弁ボディ30の弁座34に着座または弁座から離座する円板部41と円板部41から加圧室121側へ中空筒状に延びるガイド部42とからなる弁部材40と、筒部51を有し弁部材40の開弁方向への移動を規制するストッパ50と、弁部材40に当接可能なニードル60と、ニードル60を弁部材40の閉弁方向に吸引可能な電磁駆動部70と、を備えている。ガイド部42は、内壁に、ストッパ50の筒部51の外壁と摺動可能、かつ、弁部材40の円板部41の外径よりも内径が小さな筒形状のガイド面43を有する。弁ボディ30は、弁部材40の外壁との間に、燃料通路100の燃料が流通する環状の環状燃料通路101を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、加圧室に吸入した燃料をプランジャの往復移動により加圧する高圧ポンプに関する。
従来、加圧室に吸入した燃料をプランジャの往復移動により加圧し吐出する高圧ポンプが公知である。例えば、特許文献1に開示されている高圧ポンプの場合、加圧室に接続する燃料通路の途中に、加圧室へ供給する燃料の流量を調整する弁部材が設けられている。弁部材は、円筒部および底部からなる有底円筒状に形成され、電磁駆動部によって駆動される。電磁駆動部は、弁部材を、底部が弁座に着座または弁座から離座する方向へ往復移動させる。
ところで、特許文献1の高圧ポンプでは、筒状に形成された筒部材の内周壁に、弁部材の円筒部および底部の外周壁を摺動させることにより、弁部材の往復移動の安定化を図っている。すなわち、弁部材の円筒部および底部の外周壁には、筒部材の内周壁と摺動する、円筒形状のガイド面が形成されている。また、特許文献1の高圧ポンプでは、筒部材の内周壁を複数箇所、径外方向へ溝状に切り欠くことによって、前記ガイド面の径外側、つまり弁部材の円筒部および底部の外周壁の径外側に、複数の流路溝を形成している。加圧室への燃料の吸入時、燃料は、弁座の内周側および流路溝を経由して加圧室へ導かれる。
上述のように、特許文献1の高圧ポンプでは、弁部材の円筒部および底部の外周壁にガイド面が形成されている。すなわち、弁部材の底部の径とガイド面の径とは同一である。そのため、ガイド面において弁部材の外周壁と筒部材との摺動面積を所定の大きさで確保しつつ、弁部材の径外側に複数の流路溝を形成する場合、流路溝の断面積の総和は必然的に小さなものとなる。流路溝の断面積が小さいと、燃料通路を流通する燃料の流量が低下し、加圧室へ供給する燃料の吸入特性および調量特性が不安定になるおそれがある。その結果、高圧ポンプから吐出される燃料の量が不安定になるといった問題が生じる。
また、筒部材の内周壁を溝状に切り欠いて流路溝を形成する場合、加工が困難なため、製造コストが増大するおそれがある。なお、このような加工法で流路溝を形成すると、筒部材の内周壁と流路溝を形成する壁面との境界にバリが生じることがある。このバリは、弁部材の円滑な往復移動を妨げる原因となるため、加工後に取り除く必要がある。そのため、製造コストがさらに増大するおそれがある。
特許第3833505号明細書
本発明の目的は、製造が簡単で、吐出量が安定する高圧ポンプを提供することにある。
請求項1記載の発明は、往復移動可能なプランジャと、プランジャによって燃料が加圧される加圧室、および加圧室に燃料を導く燃料通路を有するハウジングと、燃料通路に設けられ、加圧室側壁面に弁座を有する弁ボディと、円板部と円板部から加圧室側へ中空筒状または中実筒状に延びるガイド部とからなり、円板部が弁座に着座または弁座から離座することにより燃料通路を流通する燃料の流れを断続する弁部材と、弁部材の加圧室側に設けられ、弁部材側端部に弁部材側へ中空筒状に延びる筒部を有し、弁部材の開弁方向への移動を規制するストッパと、ストッパと弁部材との間に設けられ、弁部材を閉弁方向へ付勢する第1付勢部材と、円板部に当接することで弁部材を開弁方向へ押圧可能なニードルと、ニードルを弁部材の開弁方向に付勢する第2付勢部材と、ニードルを弁部材の閉弁方向または開弁方向のいずれか一方に吸引可能なコイル部を有する電磁駆動部と、を備えている。
弁部材のガイド部は、内壁または外壁に、ストッパの筒部の外壁または内壁と摺動可能、かつ、弁部材の円板部の外径よりも内径または外径が小さな筒形状のガイド面を有している。すなわち、ガイド面は、少なくとも、円板部の外周壁面を軸方向へ延長した筒形状の仮想面上に形成されるものではない。そのため、例えば、円板部およびガイド部が同一の外径となるように弁部材が形成されている場合でも、ガイド面を弁部材(円板部およびガイド部)の外周壁に形成する必要がない。これにより、弁部材の径外側に形成され、加圧室への燃料を流通させる通路を、例えば弁ボディまたはハウジングなどの他部材を切り欠いた「溝状」ではなく、「環状」に形成することができる。そのため、弁部材のガイド部とストッパの筒部との摺動面積をガイド面において所定の大きさで確保しつつ、当該燃料通路(環状燃料通路)の断面積を十分に確保することができる。その結果、燃料通路を流通する燃料の流量の低下を抑制することができる。したがって、加圧室へ供給する燃料の吸入特性および調量特性を安定させることができる。よって、高圧ポンプからの燃料の吐出量が安定する。
請求項2記載の発明では、ガイド部は、中空筒状に形成されている。そして、ガイド面は、ガイド部の内壁に形成され、ストッパの筒部の外壁と摺動可能である。この構成によれば、上述した請求項1記載の発明と同様、弁部材のガイド部とストッパの筒部との摺動面積をガイド面において所定の大きさで確保しつつ、環状燃料通路の断面積を十分に確保することができる。したがって、加圧室へ供給する燃料の吸入特性および調量特性を安定させることができ、高圧ポンプからの燃料の吐出量が安定する。
請求項3記載の発明では、ガイド部は、中空筒状または中実筒状に形成されている。そして、ガイド面は、ガイド部の外壁に形成され、ストッパの筒部の内壁と摺動可能である。この構成によっても、上述した請求項2記載の発明の効果と同様の効果を奏することができる。
請求項4記載の発明は、往復移動可能なプランジャと、プランジャによって燃料が加圧される加圧室、および前記加圧室に燃料を導く燃料通路を有するハウジングと、燃料通路に設けられ、加圧室側壁面に弁座を有する弁ボディと、円板部と円板部から反加圧室側へ中空筒状に延びるガイド部とからなり、円板部が弁座に着座または弁座から離座することにより燃料通路を流通する燃料の流れを断続する弁部材と、弁部材の加圧室側に設けられ、弁部材の開弁方向への移動を規制するストッパと、ストッパと弁部材との間に設けられ、弁部材を閉弁方向へ付勢する第1付勢部材と、円板部に当接することで弁部材を開弁方向へ押圧可能なニードルと、ニードルを弁部材の開弁方向に付勢する第2付勢部材と、ニードルを弁部材の閉弁方向または開弁方向のいずれか一方に吸引可能なコイル部を有する電磁駆動部と、を備えている。
ガイド部は、内壁に、ニードルの外壁と摺動可能、かつ、円板部の外径よりも内径が小さな筒形状のガイド面を有している。すなわち、上述した請求項1記載の発明と同様、ガイド面は、少なくとも、円板部の外周壁面を軸方向へ延長した筒形状の仮想面上に形成されるものではない。そのため、弁部材の径外側に形成され、加圧室への燃料を流通させる通路を、例えば弁ボディまたはハウジングなどの他部材を切り欠いた「溝状」ではなく、「環状」に形成することができる。これにより、弁部材のガイド部とストッパの筒部との摺動面積をガイド面において所定の大きさで確保しつつ、当該燃料通路(環状燃料通路)の断面積を十分に確保することができ、燃料通路を流通する燃料の流量の低下を抑制することができる。したがって、加圧室へ供給する燃料の吸入特性および調量特性を安定させることができる。よって、高圧ポンプからの燃料の吐出量が安定する。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による高圧ポンプを図1および図2に示す。高圧ポンプ10は、例えばディーゼルエンジンやガソリンエンジンのインジェクタに燃料を供給する燃料ポンプである。
図2に示すように、高圧ポンプ10は、ハウジング本体11、カバー12、弁ボディ30、弁部材40、ストッパ50、スプリング21、ニードル60、スプリング22および電磁駆動部70などを備えている。
ハウジング本体11およびカバー12は、特許請求の範囲の「ハウジング」を構成している。ハウジング本体11は、例えばマルテンサイト系のステンレスなどで形成されている。ハウジング本体11は、円筒状のシリンダ14を形成している。ハウジング本体11のシリンダ14には、プランジャ13が軸方向へ往復移動可能に支持されている。
ハウジング本体11は、導入通路111、吸入通路112、加圧室121および吐出通路114などを形成している。ハウジング本体11は、筒部15を有している。筒部15は、内部に導入通路111と吸入通路112とを連通する通路151を形成している。筒部15は、シリンダ14の中心軸と概ね垂直に形成されており、内径が途中で変化している。ハウジング本体11は、筒部15において内径が変化する部分に段差面152を形成している。筒部15に形成されている通路151には、弁ボディ30が設けられている。
ハウジング本体11とカバー12との間には、燃料室16が形成されている。ハウジング本体11には、燃料室16に連通する図示しない燃料入口が形成されている。当該燃料入口は、図示しない低圧燃料配管と接続されている。燃料室16には、当該低圧燃料配管および燃料入口を通じて、図示しない低圧燃料ポンプによって燃料タンクから燃料が供給される。導入通路111は、燃料室16と筒部15の内側に形成されている通路151とを連通している。吸入通路112は、一方の端部が加圧室121に連通している。吸入通路112の他方の端部は、段差面152の内側に開口している。導入通路111と吸入通路112とは、図1に示すように弁ボディ30の内側を経由して接続している。加圧室121は、図2に示すように吸入通路112とは反対側において吐出通路114と連通している。ここで、導入通路111、通路151および吸入通路112は、特許請求の範囲の「燃料通路」を構成している。本実施形態では、当該「燃料通路」を燃料通路100で示している。
プランジャ13は、ハウジング本体11のシリンダ14に軸方向へ往復移動可能に支持されている。プランジャ13は、小径部131、および小径部131よりも径が大きく小径部131の加圧室121側に接続して小径部131との間に段差面132を形成する大径部133からなる。加圧室121は、大径部133の反小径部131側に形成されている。プランジャ13の段差面132の反加圧室121側には、ハウジング本体11に接する略円環状のプランジャストッパ23が設けられている。
プランジャストッパ23は、加圧室121側端面に、反加圧室121側へ略円板状に凹む凹部231と凹部231から径外方向へプランジャストッパ23の外縁まで延びる溝路232とを有している。凹部231の径は、プランジャ13の大径部133の外径とほぼ同一に形成されている。凹部231の中央部には、プランジャストッパ23を板厚方向に貫く孔233が形成されている。プランジャストッパ23は、孔233にプランジャ13の小径部131が挿通されるとともに、加圧室121側端面がハウジング本体11に接している。これにより、プランジャ13の段差面132、小径部131の外壁、シリンダ14の内壁、プランジャストッパ23の凹部231およびシール部材24に囲まれる、略円環状の可変容積室122が形成されている。
ハウジング本体11には、シリンダ14の反加圧室121側端部の径外側に、加圧室121側へ略円環状に凹む凹部105が形成されている。凹部105には、オイルシールホルダ25が嵌め込まれている。オイルシールホルダ25は、プランジャストッパ23との間にシール部材24を挟んで、ハウジング本体11に固定されている。シール部材24は、可変容積室122を液密にシールし、可変容積室122からエンジンへの燃料の流出を防止するとともに、エンジン内から可変容積室122へのオイルの浸入を防止する。また、シール部材24は、プランジャ13の摺動、特に小径部131の摺動による燃料油膜の厚さを規制することで、燃料のリークを抑制する。オイルシールホルダ25の反加圧室121側端部には、オイルシール26が装着されている。オイルシール26は、プランジャ13の摺動、特に小径部131の摺動によるオイル油膜の厚さを規制することで、オイルのリークを抑制する。
オイルシールホルダ25とハウジング本体11との間には、環状の通路106および通路107が形成されている。通路106と通路107とは接続している。ハウジング本体11には、通路107と燃料室16とを連通する通路108が形成されている。通路106とプランジャストッパ23の溝路232とは接続している。このように、溝路232、通路106、通路107および通路108がそれぞれ互いに接続することにより、可変容積室122は、燃料室16に連通している。
プランジャ13の小径部131の反大径部133側に設けられたヘッド17は、スプリング座18と結合している。スプリング座18とオイルシールホルダ25との間には、スプリング19が設けられている。スプリング座18は、スプリング19の付勢力により、図示しないカムの方向へ付勢されている。プランジャ13は、図示しないタペットを介してカムと接することにより、往復駆動される。スプリング19は、一方の端部がオイルシールホルダ25に接し、他方の端部がスプリング座18に接している。スプリング19は、軸方向へ伸びる力を有している。これにより、スプリング19は、スプリング座18を経由して図示しないタペットをカム側へ付勢する。
可変容積室122は、プランジャ13の往復移動に応じて容積が変化する。可変容積室122は、プランジャ13の移動により加圧室121の容積が減少するとき、すなわち、調量行程で燃料を加圧室121から燃料室16側へ排出しているとき、もしくは加圧行程で燃料を加圧または高圧燃料を高圧ポンプ10の外部へ吐出しているとき、可変容積室122の容積が増大することによって、燃料通路100に接続する燃料室16から、通路108、通路107、通路106および溝路232を通じて燃料を吸入する。調量行程においては、加圧室121から排出された燃料の一部を可変容積室122に吸入することができるため、燃料室16の燃圧脈動を抑制することができる。これにより、加圧室121からの燃料の排出による低圧燃料配管への燃圧脈動の伝達を抑制することができる。ここで、加圧行程においては、加圧室121の燃料は燃料室16に戻らないので、燃圧脈動の要因とはならない。
一方、可変容積室122は、プランジャ13の移動により加圧室121の容積が増大するとき、すなわち吸入行程で加圧室121に燃料を吸い込んでいるとき、可変容積室122の容積が減少することによって、燃料室16へ燃料を送り出す。ここで、加圧室121の容積および可変容積室122の容積は、プランジャ13の位置のみによって決定される。よって、加圧室121が燃料を吸入すると同時に、可変容積室122が燃料を燃料室16へ送り出すため、燃料通路100を通じて加圧室121へ吸入される燃料の量、圧力および勢いが増大する。そのため、加圧室121への燃料の吸入効率が向上する。
燃料出口91を形成する吐出弁部90は、ハウジング本体11の吐出通路114側に設けられている。吐出弁部90は、加圧室121において加圧された燃料の排出を断続する。吐出弁部90は、逆止弁92、規制部材93およびスプリング94を有している。逆止弁92は、底部921、および底部921から反加圧室121側へ筒状に延びる筒部922からなる有底筒状に形成され、吐出通路114において往復移動可能に設けられている。規制部材93は、筒状に形成され、吐出通路114を形成するハウジング本体11に固定されている。スプリング94は、一方の端部が規制部材93に接し、他方の端部が逆止弁92の筒部922に接している。逆止弁92は、スプリング94の付勢力により、ハウジング本体11が形成する弁座95側へ付勢されている。逆止弁92は、底部921側の端部が弁座95に着座することにより吐出通路114を閉鎖し、弁座95から離座することにより吐出通路114を開放する。逆止弁92は、弁座95とは反対側へ移動したとき、筒部922の反底部921側端部が規制部材93と接することにより移動が規制される。
加圧室121の燃料の圧力が上昇すると、加圧室121側の燃料から逆止弁92が受ける力は増大する。そして、加圧室121側の燃料から逆止弁92が受ける力がスプリング94の付勢力と弁座95の下流側の燃料、すなわち図示しないデリバリパイプ内の燃料から受ける力との和よりも大きくなると、逆止弁92は弁座95から離座する。これにより、加圧室121内の燃料は、吐出通路114、すなわち逆止弁92の筒部922に形成された通孔923、および筒部922の内側を経由して燃料出口91から高圧ポンプ10の外部へ吐出される。
一方、加圧室121の燃料の圧力が低下すると、加圧室121側の燃料から逆止弁92が受ける力は減少する。そして、加圧室121側の燃料から逆止弁92が受ける力がスプリング94の付勢力と弁座95の下流側の燃料から受ける力との和よりも小さくなると、逆止弁92は弁座95に着座する。これにより、図示しないデリバリパイプ内の燃料は、吐出通路114を経由して加圧室121へ流入することが防止される。
弁ボディ30は、図1に示すようにハウジング本体11に固定されている。弁ボディ30は、例えば圧入、および係止部材20などによりハウジング本体11の通路151の内側に固定されている。すなわち、弁ボディ30は、燃料通路100を構成する通路151の途中に設けられている。弁ボディ30は、略環状の弁座部31、および弁座部31から加圧室121側へ筒状に延びる筒部32からなる。弁座部31の加圧室121側壁面には、円環状の弁座34が形成されている。すなわち、弁ボディ30は、加圧室121側壁面に弁座34を有している。弁座部31には、弁座34の径内側に通孔35が形成されている。
弁部材40は、弁ボディ30の筒部32の内側、すなわち弁座34の加圧室121側に設けられている。弁部材40は、略円板状の円板部41、および円板部41の外縁から加圧室121側へ中空円筒状に延びるガイド部42からなる。弁部材40は、円板部41の弁座34側端部に、反弁座34側へ略円板状に凹んで形成される凹部45と、凹部45の径外側に形成され弁部材40の着座時に弁座34に当接可能な環状端面46と、を有する。弁部材40は、往復移動することで円板部41(環状端面46)が弁座34に着座または弁座34から離座して燃料通路100を流通する燃料の流れを断続する。
弁ボディ30の筒部32の内壁と円板部41およびガイド部42の外周壁との間には、略環状の環状燃料通路101が形成されている。すなわち、弁ボディ30は、弁部材40の外壁との間に環状燃料通路101を有している。
ストッパ50は、弁部材40の加圧室121側に設けられている。ストッパ50は、略円筒状の筒部51と、筒部51の加圧室121側に接続し、内径が筒部51の内径と同一かつ外径が筒部51の外径より大きな略円筒状の大径筒部52と、大径筒部52の反筒部51側端部を塞ぐ底部53とからなる。筒部51と大径筒部52との間には、段差面501が形成されている。ストッパ50は、弁ボディ30の筒部32の内壁に底部53の外壁が溶接されて弁ボディ30に固定されている。
弁部材40のガイド部42の内径は、ストッパ50の筒部51の外径とほぼ同一に、またはやや大きく設定されている。弁部材40は、ガイド部42の内側にストッパ50の筒部51が位置するように設けられている。これにより、弁部材40は、開弁方向または閉弁方向へ往復移動するとき、ガイド部42の内壁が筒部51の外壁と摺動する。すなわち、ガイド部42は、内壁に、筒部51の外壁と摺動可能な略円筒形状のガイド面43を有している。これにより、弁部材40は、開弁方向または閉弁方向への往復移動が案内される。ガイド面43の内径G1は、弁部材40の円板部41の外径Dよりも小さい。すなわち、弁部材40は、円板部41の外周壁よりも径内側においてストッパ50と摺動する。
ストッパ50と弁部材40との間に、第1付勢部材としてのスプリング21が設けられている。スプリング21は、弁部材40のガイド部42およびストッパ50の筒部51の内側に位置するように設けられている。スプリング21は、所謂コイルスプリングであり、一方の端部がストッパ50の底部53に接し、他方の端部が弁部材40の円板部41に接している。図1に示すように、スプリング21は、軸方向の少なくとも一部がガイド面43の軸方向の少なくとも一部と重なるようにして設けられている。スプリング21は、軸方向に伸びる力を有し、弁部材40を、反ストッパ40側すなわち閉弁方向へ付勢している。
ストッパ50の段差面501と弁部材40のガイド部42の加圧室121側端部とは当接可能である。ストッパ50は、弁部材40がストッパ50に当接したとき、弁部材40の、加圧室121側すなわち開弁方向への移動を規制する。ストッパ50は、加圧室121側から見たとき、弁部材40の加圧室121側壁面を隠すようにして覆っている。これにより、加圧室121側から弁部材40側へ向かう燃料の弁部材40への衝突が緩和される。また、ストッパ50は、弁部材40との間に容積室54を形成している。容積室54は、弁部材40が往復移動することにより、容積が変化する。本実施形態では、スプリング21は、容積室54に収容されている。
ストッパ50の大径筒部52および底部53には、段差面501と底部53の加圧室121側壁面とを接続する通路102が形成されている。通路102は、ストッパ50の軸に対して周方向に複数形成されている。また、大径筒部52には、容積室54と通路102とを連通する管路55が形成されている。これにより、通路102の燃料は、容積室54に流入可能である。
上述した通孔35、環状燃料通路101および通路102は、それぞれハウジング本体11に形成された通路151に含まれている。すなわち、燃料通路100は、通孔35、環状燃料通路101および通路102を含んでいる。これにより、燃料が燃料室16側から加圧室121側へ向かうとき、燃料は、通孔35、環状燃料通路101および通路102を、この順で流通する。一方、燃料が加圧室121側から燃料室16側へ向かうとき、燃料は、通路102、環状燃料通路101および通孔35を、この順で流通する。
図2に示すように、電磁駆動部70は、コイル71、固定コア72、可動コア73、フランジ75などを有している。コイル71は、樹脂製のスプール78に巻かれており、通電することにより磁界を発生する。固定コア72は、磁性材料から形成されている。固定コア72は、コイル71の内側に収容されている。可動コア73は、磁性材料から形成されている。可動コア73は、固定コア72と対向して配置されている。可動コア73は、非磁性材料から形成されている筒部材79およびフランジ75の内側に軸方向へ往復移動可能に収容されている。筒部材79は、固定コア72とフランジ75との間の磁気的な短絡を防止する。
フランジ75は、磁性材料から形成されている。図1に示すように、フランジ75は、ハウジング本体11の筒部15に取り付けられている。これにより、フランジ75は、電磁駆動部70をハウジング本体11に保持するとともに、筒部15の端部を塞いでいる。フランジ75は、中央部に、筒状に形成されたガイド筒76を有している。ガイド筒76は、フランジ75の弁ボディ30側と反弁ボディ30側とを連通する挿通孔761を有している。
ニードル60は、略円柱状に形成され、フランジ75のガイド筒76に形成された挿通孔761に挿通されている。ニードル60は、挿通孔761の内側において軸方向へ往復移動可能に設けられている。挿通孔761の径は、ニードル60の径とほぼ同一、またはニードル60の径よりもわずかに大きく形成されている。これにより、ニードル60は、外壁が、挿通孔761を形成するガイド筒76の内壁に摺動しながら往復移動する。そのため、ニードル60は、往復移動するとき、ガイド筒76によって、その往復移動が案内される。
ニードル60は、一方の端部が可動コア73に圧入または溶接されることで可動コア73と一体に組み付けられている。また、ニードル60は、他方の端部が、通孔35を通じて弁部材40の円板部41の弁座34側壁面のうち凹部45の中央部に当接可能である。
固定コア72と可動コア73との間に、第2付勢部材としてのスプリング22が設けられている。スプリング22は、可動コア73を弁部材40側へ付勢している。スプリング22が可動コア73を付勢する力は、スプリング21が弁部材40を付勢する力よりも大きい。すなわち、スプリング22は、可動コア73およびニードル60をスプリング21の付勢力に抗して弁部材40側、すなわち弁部材40の開弁方向へ付勢している。これにより、コイル71に通電していないとき、固定コア72と可動コア73とは互いに離れている。そのため、コイル71に通電していないとき、可動コア73と一体のニードル60はスプリング22の付勢力により弁部材40側へ移動するとともに、弁部材40は弁ボディ30の弁座34から離座している。このように、ニードル60は、スプリング22の付勢力により、円板部41に当接することで弁部材40を開弁方向へ押圧可能である。電磁駆動部70のコイル71、固定コア72、可動コア73、フランジ75、スプール78および筒部材79は、特許請求の範囲の「コイル部」を構成している。
次に、上記構成の高圧ポンプ10の作動について説明する。
(1)吸入行程
プランジャ13が図2の下方へ移動するとき、コイル71への通電は停止されている。そのため、弁部材40は、スプリング22から力を受けている可動コア73と一体のニードル60により加圧室121側へ付勢されている。その結果、弁部材40は、弁ボディ30の弁座34から離座している。また、プランジャ13が図2の下方へ移動するとき、加圧室121の圧力は低下する。そのため、弁部材40が反加圧室121側の燃料から受ける力は、加圧室121側の燃料から受ける力よりも大きくなる。これにより、弁部材40には弁座34から離座する方向へ力が加わり、弁部材40は弁座34から離座する。弁部材40は、ガイド部42がストッパ50の段差面501に当接するまで移動する。弁部材40が弁座34から離座、すなわち開弁することにより、燃料室16は、導入通路111、通路151および吸入通路112を経由して加圧室121に連通する。したがって、燃料室16の燃料は、通孔35、環状燃料通路101および通路102をこの順で経由して加圧室121に吸入される。また、このとき、通路102の燃料は、管路55を通じて容積室54へ流入可能である。そのため、容積室54の圧力は、通路102の圧力と同等になる。
(2)調量行程
プランジャ13が下死点から上死点に向かって上昇するとき、加圧室121から弁部材40側すなわち燃料室16側へ排出される燃料の流れにより、弁部材40には加圧室121側の燃料から弁座34に着座する方向へ力が加わる。しかし、コイル71に通電していないとき、ニードル60は、スプリング22の付勢力により弁部材40側へ付勢されている。そのため、弁部材40は、ニードル60によって弁座34側への移動が規制される。また、弁部材40の加圧室121側壁面は、ストッパ50によって覆われている。これにより、加圧室121から燃料室16側へ排出される燃料の流れが、弁部材40に直接衝突することはない。そのため、燃料の流れにより弁部材40に加わる閉弁方向への力が緩和される。
調量行程においては、コイル71への通電が停止されている間、弁部材40は弁座34から離座した状態を維持する。これにより、プランジャ13の上昇によって加圧室121から排出される燃料は、燃料室16から加圧室121へ吸入される場合と逆に、通路102、環状燃料通路101および通孔35をこの順で経由して燃料室16へ戻される。
調量行程の途中にコイル71へ通電すると、コイル71に発生した磁界により、固定コア72、フランジ75および可動コア73に磁気回路が形成される。これにより、互いに離間している固定コア72と可動コア73との間には磁気吸引力が発生する。固定コア72と可動コア73との間に発生する磁気吸引力がスプリング22の付勢力よりも大きくなると、可動コア73は固定コア72側へ移動する。そのため、可動コア73と一体のニードル60も、固定コア72側へ移動する。ニードル60が固定コア72側へ移動すると、弁部材40とニードル60とは離間し、弁部材40はニードル60から力を受けない。その結果、弁部材40は、スプリング21の付勢力、および、加圧室121から燃料室16側へ排出される燃料の流れにより弁部材40に加わる閉弁方向の力によって弁座34側へ移動する。これにより、弁部材40が閉弁する。
本実施形態では、ストッパ50は、大径筒部52に容積室54と通路102とを連通する管路55を有している。そのため、容積室54の圧力は、通路102の圧力と同等になる。つまり、通路102の圧力が高圧になったとしても、通路102の圧力が容積室54の圧力よりも高くなることはない。これにより、弁部材40をストッパ50の筒部51から容易に離間させることができる。よって、所望のタイミングで弁部材40を閉弁させることが可能となる。
弁部材40が弁座34側へ移動し、弁部材40が弁座34に着座、すなわち閉弁することにより、燃料通路100を流通する燃料の流れが遮断される。これにより、加圧室121から燃料室16へ燃料を排出する調量行程は終了する。プランジャ13が上昇するとき、加圧室121と燃料室16との間を閉鎖することにより、加圧室121から燃料室16へ戻される燃料の量が調整される。その結果、加圧室121で加圧される燃料の量が決定される。
(3)加圧行程
加圧室121と燃料室16との間が閉鎖された状態でプランジャ13がさらに上死点に向けて上昇すると、加圧室121の燃料の圧力は上昇する。加圧室121の燃料の圧力が所定の圧力以上になると、吐出弁部90のスプリング94の付勢力と弁座95の下流側の燃料から逆止弁92が受ける力とに抗して、逆止弁92は弁座95から離座する。これにより、吐出弁部90が開弁し、加圧室121で加圧された燃料は吐出通路114を通り高圧ポンプ10から吐出される。高圧ポンプ10から吐出された燃料は、図示しないデリバリパイプに供給されて蓄圧され、インジェクタに供給される。
プランジャ13が上死点まで移動すると、コイル71への通電が停止され、弁部材40は再び弁座34から離座する。このとき、プランジャ13は再び図2の下方へ移動し、加圧室121の燃料の圧力は低下する。これにより、加圧室121には燃料室16から燃料が吸入される。
なお、弁部材40が閉弁し、加圧室121の燃料の圧力が所定値まで上昇したとき、コイル71への通電は停止してもよい。加圧室121の燃料の圧力が上昇すると、弁部材40が弁座34から離座する方向へ受ける力よりも、加圧室121側の燃料によって弁座34へ着座する方向へ受ける力が大きくなる。そのため、コイル71への通電を停止しても、弁部材40は加圧室121側の燃料から受ける力によって弁座34への着座状態を維持する。このように、所定の時期にコイル71への通電を停止することにより、電磁駆動部70の消費電力を低減することができる。
上記の(1)から(3)の行程を繰り返すことにより、高圧ポンプ10は吸入した燃料を加圧して吐出する。燃料の吐出量は、電磁駆動部70のコイル71への通電タイミングを制御することにより調節される。
以上説明したように、第1実施形態では、弁部材40のガイド部42は、中空筒状に形成され、内壁に、ストッパ50の筒部51の外壁と摺動可能、かつ、弁部材40の円板部41の外径よりも内径が小さな筒形状のガイド面43を有している。すなわち、弁部材40は円板部41の外周壁よりも径内側においてストッパ50と摺動するものであり、ガイド面43は少なくとも円板部41の外周壁面を軸方向へ延長した筒形状の仮想面上に形成されるものではない。そのため、例えば、円板部41およびガイド部42が同一の外径となるように弁部材40が形成されている場合でも、ガイド面43を弁部材40(円板部41およびガイド部42)の外周壁に形成する必要がない。これにより、弁部材40の径外側に形成され、加圧室121への燃料を流通させる通路を、例えば弁ボディ30またはハウジング本体11などの他部材を切り欠いた「溝状」ではなく、「環状」に形成することができる。そのため、弁部材40のガイド部42とストッパ50の筒部51との摺動面積をガイド面43において所定の大きさで確保しつつ、当該燃料通路(環状燃料通路101)の断面積を十分に確保することができる。その結果、燃料通路100を流通する燃料の流量の低下を抑制することができる。したがって、加圧室121へ供給する燃料の吸入特性および調量特性を安定させることができる。よって、高圧ポンプ10からの燃料の吐出量が安定する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による高圧ポンプの一部を図3に示す。第2実施形態では、弁部材の形状等が第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、弁部材40は、略円板状の円板部41、および円板部41から加圧室121側へ中空円筒状に延びるガイド部421からなる。ガイド部421の外径は、円板部41の外径よりも小さい。
弁部材40のガイド部421の外径は、ストッパ50の筒部51の内径とほぼ同一に、またはやや小さく設定されている。弁部材40は、ガイド部421の外側にストッパ50の筒部51が位置するように設けられている。これにより、弁部材40は、開弁方向または閉弁方向へ往復移動するとき、ガイド部421の外壁が筒部51の内壁と摺動する。すなわち、ガイド部421は、外壁に、筒部51の内壁と摺動可能な略円筒形状のガイド面431を有している。これにより、弁部材40は、開弁方向または閉弁方向への往復移動が案内される。ガイド面431の外径G2は、弁部材40の円板部41の外径Dよりも小さい。すなわち、弁部材40は、円板部41の外周壁よりも径内側においてストッパ50と摺動する。
弁ボディ30の筒部32の内壁と円板部41およびガイド部421の外周壁との間には、略環状の環状燃料通路101が形成されている。すなわち、弁ボディ30は、弁部材40の外壁との間に環状燃料通路101を有している。より具体的には、環状燃料通路101は、筒部32の内壁と、円板部41の外周壁およびストッパ50の筒部51の外周壁との間に形成されている。
第1付勢部材としてのスプリング21は、ストッパ50の筒部51、大径筒部52および弁部材40のガイド部421の内側に位置するように設けられている。スプリング21は、一方の端部がストッパ50の底部53に接し、他方の端部が弁部材40の円板部41に接している。図3に示すように、スプリング21は、軸方向の少なくとも一部がガイド面431の軸方向の少なくとも一部と重なるようにして設けられている。スプリング21は、軸方向に伸びる力を有し、弁部材40を、反ストッパ40側すなわち閉弁方向へ付勢している。
ストッパ50の筒部51の弁座34側端部と弁部材40の円板部41の加圧室121側壁面とは当接可能である。ストッパ50は、弁部材40がストッパ50に当接したとき、弁部材40の、加圧室121側すなわち開弁方向への移動を規制する。
なお、第2実施形態では、円板部41の外径と筒部51の外径とは、ほぼ同一に設定されている。そのため、弁部材40がストッパ50に当接することで加圧室121側への移動を規制されているとき、環状燃料通路101には、軸方向の途中に大きな段差は形成されていない。その結果、燃料が環状燃料通路101を流れるとき、燃料は円滑に流れることができる。
以上説明したように、第2実施形態では、弁部材40のガイド部421は、中空筒状に形成され、外壁に、ストッパ50の筒部51の内壁と摺動可能、かつ、弁部材40の円板部41の外径よりも外径が小さな筒形状のガイド面431を有している。すなわち、弁部材40は円板部41の外周壁よりも径内側においてストッパ50と摺動するものであり、ガイド面431は少なくとも円板部41の外周壁面を軸方向へ延長した筒形状の仮想面上に形成されるものではない。そのため、弁部材40のガイド部421とストッパ50の筒部51との摺動面積をガイド面431において所定の大きさで確保しつつ、環状燃料通路101の断面積を十分に確保することができる。その結果、第1実施形態と同様、燃料通路100を流通する燃料の流量の低下を抑制することができる。したがって、加圧室121へ供給する燃料の吸入特性および調量特性が安定し、高圧ポンプからの燃料の吐出量を安定させることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による高圧ポンプの一部を図4に示す。第3実施形態では、弁部材の形状、第1付勢部材の配置等が第1実施形態および第2実施形態と異なる。
第3実施形態では、弁部材40は、略円板状の円板部41、および円板部41から加圧室121側へ中実円筒状に延びるガイド部422からなる。ガイド部422の外径は、円板部41の外径よりも小さい。
弁部材40のガイド部422の外径は、ストッパ50の筒部51の内径とほぼ同一に、またはやや小さく設定されている。弁部材40は、ガイド部422の外側にストッパ50の筒部51が位置するように設けられている。これにより、弁部材40は、開弁方向または閉弁方向へ往復移動するとき、ガイド部422の外壁が筒部51の内壁と摺動する。すなわち、ガイド部422は、外壁に、筒部51の内壁と摺動可能な略円筒形状のガイド面432を有している。これにより、弁部材40は、開弁方向または閉弁方向への往復移動が案内される。ガイド面432の外径G3は、弁部材40の円板部41の外径Dよりも小さい。すなわち、弁部材40は、円板部41の外周壁よりも径内側においてストッパ50と摺動する。
弁ボディ30の筒部32の内壁と円板部41およびガイド部422の外周壁との間には、略環状の環状燃料通路101が形成されている。すなわち、弁ボディ30は、弁部材40の外壁との間に環状燃料通路101を有している。より具体的には、環状燃料通路101は、筒部32の内壁と、円板部41の外周壁およびストッパ50の筒部51の外周壁との間に形成されている。
第1付勢部材としてのスプリング21は、弁部材40のガイド部422およびストッパ50の筒部51の外側に位置するように設けられている。スプリング21は、一方の端部がストッパ50の段差面501に接し、他方の端部が弁部材40の円板部41の加圧室121側壁面に接している。図4に示すように、スプリング21は、軸方向の少なくとも一部がガイド面432の軸方向の少なくとも一部と重なるようにして設けられている。スプリング21は、軸方向に伸びる力を有し、弁部材40を、反ストッパ40側すなわち閉弁方向へ付勢している。
ストッパ50の筒部51の弁座34側端部と弁部材40の円板部41の加圧室121側壁面とは当接可能である。ストッパ50は、弁部材40がストッパ50に当接したとき、弁部材40の、加圧室121側すなわち開弁方向への移動を規制する。
以上説明したように、第3実施形態では、弁部材40のガイド部422は、中実筒状に形成され、外壁に、ストッパ50の筒部51の内壁と摺動可能、かつ、弁部材40の円板部41の外径よりも外径が小さな筒形状のガイド面432を有している。すなわち、弁部材40は円板部41の外周壁よりも径内側においてストッパ50と摺動するものであり、ガイド面432は少なくとも円板部41の外周壁面を軸方向へ延長した筒形状の仮想面上に形成されるものではない。そのため、弁部材40のガイド部422とストッパ50の筒部51との摺動面積をガイド面432において所定の大きさで確保しつつ、環状燃料通路101の断面積を十分に確保することができる。その結果、第1実施形態および第2実施形態と同様、燃料通路100を流通する燃料の流量の低下を抑制することができる。したがって、加圧室121へ供給する燃料の吸入特性および調量特性が安定し、高圧ポンプからの燃料の吐出量を安定させることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による高圧ポンプの一部を図5に示す。第4実施形態では、弁部材の形状、第1付勢部材の配置等が第1実施形態および第2実施形態と異なる。
第4実施形態では、弁部材40は、略円板状の円板部41、および円板部41から反加圧室121側へ中空円筒状に延びるガイド部423からなる。ガイド部423の外径は、円板部41の外径よりも小さい。
弁部材40のガイド部423の内径は、ニードル60の外径とほぼ同一に、またはやや大きく設定されている。弁部材40は、ガイド部423の内側にニードル60の加圧室121側端部が位置するように設けられている。これにより、弁部材40は、開弁方向または閉弁方向へ往復移動するとき、ガイド部423の内壁がニードル60の外壁と摺動する。すなわち、ガイド部423は、内壁に、ニードル60の外壁と摺動可能な略円筒形状のガイド面433を有している。これにより、弁部材40は、開弁方向または閉弁方向への往復移動が案内される。ガイド面433の内径G4は、弁部材40の円板部41の外径Dよりも小さい。すなわち、弁部材40は、円板部41の外周壁よりも径内側においてニードル60と摺動する。
弁ボディ30の内壁と円板部41およびガイド部423の外周壁との間には、略環状の環状燃料通路101が形成されている。すなわち、弁ボディ30は、弁部材40の外壁との間に環状燃料通路101を有している。より具体的には、環状燃料通路101は、弁ボディ30の通孔35を形成する弁座部31の内壁および筒部32の内壁と、ガイド部423の外周壁および円板部41の外周壁との間に形成されている。
第1付勢部材としてのスプリング21は、ストッパ50と弁部材40との間に設けられている。スプリング21は、ストッパ50の筒部51および大径筒部52の内側において、一方の端部が底部53に接し、他方の端部が弁部材40の円板部41の加圧室121側壁面に接している。スプリング21は、軸方向に伸びる力を有し、弁部材40を、反ストッパ50側すなわち閉弁方向へ付勢している。
ストッパ50の筒部51の弁座34側端部と弁部材40の円板部41の加圧室121側壁面とは当接可能である。ストッパ50は、弁部材40がストッパ50に当接したとき、弁部材40と筒部51および大径筒部52の内壁と底部53とに囲まれた容積室54を形成する。また、このとき、ストッパ50は、弁部材40の、加圧室121側すなわち開弁方向への移動を規制する。
以上説明したように、第4実施形態では、弁部材40のガイド部423は、中空筒状に形成され、内壁に、ニードル60の外壁と摺動可能、かつ、弁部材40の円板部41の外径よりも内径が小さな筒形状のガイド面433を有している。すなわち、弁部材40は円板部41の外周壁よりも径内側においてニードル60と摺動するものであり、ガイド面433は少なくとも円板部41の外周壁面を軸方向へ延長した筒形状の仮想面上に形成されるものではない。そのため、弁部材40のガイド部423とニードル60との摺動面積をガイド面433において所定の大きさで確保しつつ、環状燃料通路101の断面積を十分に確保することができる。その結果、第1〜3実施形態と同様、燃料通路100を流通する燃料の流量の低下を抑制することができる。したがって、加圧室121へ供給する燃料の吸入特性および調量特性が安定し、高圧ポンプからの燃料の吐出量を安定させることができる。
(他の実施形態)
上述の複数の実施形態では、環状燃料通路を弁ボディの内壁と弁部材の外壁との間に形成する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、環状燃料通路は、ハウジングの内壁と弁部材の外壁との間、あるいはハウジングの内壁および弁ボディの内壁と弁部材の外壁との間に形成することとしてもよい。
上記第2実施形態では、ガイド部が中空筒状のものを示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、ガイド部を中実筒状としてもよい。この場合、第1付勢部材は、ガイド部の加圧室側端面とストッパの底部との間に設けられる。
上記第3実施形態では、ガイド部が中実筒状のものを示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、ガイド部を中空筒状としてもよい。これにより、弁部材が軽くなり、弁部材の応答性を向上することができる。
上述の複数の実施形態では、電磁駆動部のコイル部に通電していないとき弁部材は開弁しており、コイル部に通電したとき弁部材が閉弁する、常開型の弁構造を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、コイル部に通電したとき弁部材が開弁する、常閉型の弁構造としてもよい。
このように、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の第1実施形態による高圧ポンプの部分断面図。 本発明の第1実施形態による高圧ポンプの断面図。 本発明の第2実施形態による高圧ポンプの部分断面図。 本発明の第3実施形態による高圧ポンプの部分断面図。 本発明の第4実施形態による高圧ポンプの部分断面図。
符号の説明
10:高圧ポンプ、11:ハウジング本体(ハウジング)、12:カバー(ハウジング)、13:プランジャ、21:スプリング(第1付勢部材)、22:スプリング(第2付勢部材)、30:弁ボディ、34:弁座、40:弁部材、41:円板部、42、421、422:ガイド部、43、431、432:ガイド面、50:ストッパ、51:筒部、60:ニードル、70:電磁駆動部、71:コイル(コイル部)、72:固定コア(コイル部)、73:可動コア(コイル部)、75:フランジ(コイル部)、78:スプール(コイル部)、79:筒部材(コイル部)、100:燃料通路、101:環状燃料通路、121:加圧室

Claims (4)

  1. 往復移動可能なプランジャと、
    前記プランジャによって燃料が加圧される加圧室、および前記加圧室に燃料を導く燃料通路を有するハウジングと、
    前記燃料通路に設けられ、前記加圧室側壁面に弁座を有する弁ボディと、
    円板部と前記円板部から前記加圧室側へ中空筒状または中実筒状に延びるガイド部とからなり、前記円板部が前記弁座に着座または前記弁座から離座することにより前記燃料通路を流通する燃料の流れを断続する弁部材と、
    前記弁部材の前記加圧室側に設けられ、前記弁部材側端部に前記弁部材側へ中空筒状に延びる筒部を有し、前記弁部材の開弁方向への移動を規制するストッパと、
    前記ストッパと前記弁部材との間に設けられ、前記弁部材を閉弁方向へ付勢する第1付勢部材と、
    前記円板部に当接することで前記弁部材を開弁方向へ押圧可能なニードルと、
    前記ニードルを前記弁部材の開弁方向に付勢する第2付勢部材と、
    前記ニードルを前記弁部材の閉弁方向または開弁方向のいずれか一方に吸引可能なコイル部を有する電磁駆動部と、を備え、
    前記ガイド部は、内壁または外壁に、前記筒部の外壁または内壁と摺動可能、かつ、前記円板部の外径よりも内径または外径が小さな筒形状のガイド面を有し、
    前記弁ボディまたは前記ハウジングは、前記弁部材の外壁との間に、前記燃料通路の燃料が流通する環状の環状燃料通路を有することを特徴とする高圧ポンプ。
  2. 前記ガイド部は、中空筒状に形成され、
    前記ガイド面は、前記ガイド部の内壁に形成され、前記筒部の外壁と摺動可能であることを特徴とする請求項1に記載の高圧ポンプ。
  3. 前記ガイド部は、中空筒状または中実筒状に形成され、
    前記ガイド面は、前記ガイド部の外壁に形成され、前記筒部の内壁と摺動可能であることを特徴とする請求項1に記載の高圧ポンプ。
  4. 往復移動可能なプランジャと、
    前記プランジャによって燃料が加圧される加圧室、および前記加圧室に燃料を導く燃料通路を有するハウジングと、
    前記燃料通路に設けられ、前記加圧室側壁面に弁座を有する弁ボディと、
    円板部と前記円板部から反加圧室側へ中空筒状に延びるガイド部とからなり、前記円板部が前記弁座に着座または前記弁座から離座することにより前記燃料通路を流通する燃料の流れを断続する弁部材と、
    前記弁部材の前記加圧室側に設けられ、前記弁部材の開弁方向への移動を規制するストッパと、
    前記ストッパと前記弁部材との間に設けられ、前記弁部材を閉弁方向へ付勢する第1付勢部材と、
    前記円板部に当接することで前記弁部材を開弁方向へ押圧可能なニードルと、
    前記ニードルを前記弁部材の開弁方向に付勢する第2付勢部材と、
    前記ニードルを前記弁部材の閉弁方向または開弁方向のいずれか一方に吸引可能なコイル部を有する電磁駆動部と、を備え、
    前記ガイド部は、内壁に、前記ニードルの外壁と摺動可能、かつ、前記円板部の外径よりも内径が小さな筒形状のガイド面を有し、
    前記弁ボディまたは前記ハウジングは、前記弁部材の外壁との間に、前記燃料通路の燃料が流通する環状の環状燃料通路を有することを特徴とする高圧ポンプ。
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