JP2010154940A - 掃除機 - Google Patents

Abstract

【課題】塵の捕集吸引力を増強させ、大きな塵から、より細かい塵までを完全に取り切ることができる掃除機を提供する。
【解決手段】本発明に係る掃除機は、空気と共に吸入される塵を旋回気流の遠心力作用により分離して収集するサイクロン集塵装置を、真空掃除機に脱着可能となるように設けている。また、サイクロン集塵装置は、互いに連通した２個の塵捕集用容器と、両塵捕集用容器それぞれの内部に配された円筒フィルターとによって構成されている。さらに、サイクロン集塵装置の底部には、内部に捕集された塵を排出させるために、プッシュボタンで扉式に開放可能とした底蓋が設けられている。
【選択図】図１

Description

本発明は、各種サイズの汚物を収集する、サイクロン集塵装置を真空掃除機に備えた掃除機に関するものである。

従来において、この種の掃除機としては、例えば、吸引口から空気と共に吸入される比較的に大きな埃や汚物を旋回気流の遠心力作用により分離して収集するサイクロン集塵装置を接続して成る延長管を、連結ホースを介して、紙フィルター式の真空掃除機に接続した構成のものが存在する。
特になし

しかしながら、従来における真空掃除機には、サイクロン集塵装置が１つしか接続されていないことから、遠心分離でも、大きな塵から、より細かい塵までを完全に取り切れないのが実状である。

そこで、本発明は、如上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、塵の捕集吸引力を増強させ、大きな塵から、より細かい塵までを完全に取り切ることができる掃除機を提供することを目的とする。

本発明に係る掃除機は、空気と共に吸入される塵を旋回気流の遠心力作用により分離して収集するサイクロン集塵装置を、真空掃除機に脱着可能となるように設けたことで、上述した課題を解決した。

また、サイクロン集塵装置は、互いに連通した２個の塵捕集用容器と、両塵捕集用容器それぞれの内部に配された円筒フィルターとによって構成されていることで、同じく上述した課題を解決した。

さらに、サイクロン集塵装置は、互いに連通した３個以上の塵捕集用容器と、各塵捕集用容器それぞれの内部に配された円筒フィルターとによって構成されていることで、同じく上述した課題を解決した。

また、サイクロン集塵装置の底部には、内部に捕集された塵を排出させるために、プッシュボタンで扉式に開放可能とした底蓋が設けられていることで、同じく上述した課題を解決した。

加えて、真空掃除機は、サイクロン集塵装置内への吸引力の調整を行うためのスイッチを備えていることで、同じく上述した課題を解決した。

また、真空掃除機は、電源コード自動巻き取り装置を備えていることで、同じく上述した課題を解決した。

本発明によれば、塵の捕集吸引力を増強させ、大きな塵から、より細かい塵までを完全に取り切ることができる掃除機を提供することができる。

すなわち、本発明は、空気と共に吸入される塵を旋回気流の遠心力作用により分離して収集するサイクロン集塵装置を、真空掃除機に脱着可能となるように設けたので、従来の真空掃除機に対し塵の捕集吸引力を増強させることができる。

また、サイクロン集塵装置を、真空掃除機に脱着可能となるように設けたので、サイクロン集塵装置を真空掃除機から外して、内部に捕集された塵を容易に排出できる。

さらに、サイクロン集塵装置は、互いに連通した２個の塵捕集用容器と、両塵捕集用容器それぞれの内部に配された円筒フィルターとによって構成されているので、従来の真空掃除機に対し、塵の捕集吸引力を倍に増強させることができる。

また、サイクロン集塵装置は、互いに連通した３個以上の塵捕集用容器と、各塵捕集用容器それぞれの内部に配された円筒フィルターとによって構成されているので、従来の真空掃除機に対し、塵の捕集吸引力を更に倍以上に増強させることができる。

しかも、サイクロン集塵装置は、２個又は３個以上の塵捕集用容器から成り、各塵捕集用容器内にそれぞれ円筒フィルターが配されているので、複数の塵捕集用容器毎に塵を順次捕集させることができ、また、塵捕集吸引後の空気を清浄なものにして排気させることができる。

加えて、サイクロン集塵装置の底部には、内部に捕集された塵を排出させるために、プッシュボタンで扉式に開放可能とした底蓋が設けられているので、サイクロン集塵装置の内部に溜まった塵を、プッシュボタンのワンタッチ操作によって、手を汚さずに排出できる。

加えて、真空掃除機は、サイクロン集塵装置内への吸引力の調整を行うためのスイッチを備えているので、スイッチによる吸引力調整によって、大きな塵から、より細かい塵までを、完全に取りきることができる。

また、真空掃除機は、電源コード自動巻き取り装置を備えているので、使用後の電源コードを、真空掃除機内にコンパクトに収納しておくことができる。

以下に、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して詳細に説明する。

本発明に係る掃除機は、図１・図２に示すように、空気と共に吸入される塵を旋回気流の遠心力作用により分離して収集するサイクロン集塵装置Ｑを、真空掃除機１に脱着可能となるように設けている。

真空掃除機１は、上側に取っ手２を備え、下部後方側の左右には、大径の移動用車輪３を取り付けている。また、下部前側の中央には、移動用キャスター（図示せず）を取り付けている。そして、真空掃除機１の内部には、動力源として、例えば、不図示の吸引ファンモータ等が設置されている。

また、真空掃除機１には、サイクロン集塵装置Ｐ内への空気吸引力の調整を行うためのスイッチＳと、電源コードを真空掃除機１の内部に自動的に巻き取るための自動巻き取り装置（図示せず）が設けられている。

尚、このスイッチＳは、例えば、真空掃除機１の受光部に赤外線を照射して、真空掃除機１のメインスイッチのＯＮ・ＯＦＦ、また、吸引力の強さを調節する照射機構によって構成されていても良い。

サイクロン集塵装置Ｑは、互いに連通した円筒状の透明な２個の塵捕集用容器５ａ，５ｂと、両塵捕集用容器５ａ，５ｂそれぞれの内部に配された各円筒フィルターＰ１，Ｐ２によって構成され、真空掃除機１に対して着脱可能なカートリッジタイプとなっている。

尚、サイクロン集塵装置Ｑを、互いに連通する３個以上の塵捕集用容器から構成し、各塵捕集用容器内に円筒フィルターをそれぞれ配しても良い。

真空掃除機１には、略前半分が若干斜めに切欠状となった凹所４を設け、該凹所４にサイクロン集塵装置Ｑが着脱可能となるように装着されている。すなわち、サイクロン集塵装置Ｑは、図５・図６に示すように、円筒状の透明な合成樹脂材によって形成された第１塵捕集用容器５ａ、円筒状の第２塵捕集用容器５ｂそれぞれが、並列状態となるように接続され、その接続部分には、ハンドルグリップ６が取り付けられている。

また、凹所４の底部には、第１塵捕集用容器５ａおよび第２塵捕集用容器５ｂそれぞれの底面側を支えるための、左右一対の円形状の窪みが形成されている。

この他、図５に示すように、第１塵捕集用容器５ａ、第２塵捕集用容器５ｂそれぞれの底部には、内部に捕集された塵を排出させるために、ハンドルグリップ６の下端に設けられたプッシュボタン７を操作し、扉式に開放可能となるよう、左右一体となった開放用の底蓋８ａ，８ｂが設けられている。

また、図６に示すように、第１塵捕集用容器５ａ、第２塵捕集用容器５ｂそれぞれの上側開口部には、第１円筒フィルターＰ１と第２円筒フィルターＰ２とを並設して成る長円形筐体状の蓋体１０が被冠され、ハンドルグリップ６の上端に設けられたプッシュボタン式フック１１で蓋体１０が係止・固定されるようになっている。

そして、真空掃除機１の凹所４にサイクロン集塵装置Ｑが装着された際には、図２・図４に示すように、真空掃除機１の取っ手２の前端側に設けられたプッシュボタン式フック１２で蓋体１０が係止・固定される。

第１円筒フィルターＰ１と第２円筒フィルターＰ２とは、蓋体１０内に設けられた連通部（図示せず）を介して、互いに接続されている。また、蓋体１０の上面には、第１円筒フィルターＰ１と第２円筒フィルターＰ２とのそれぞれに対応して、内部にフィルターを備えた一対の吸排口１３が形成されている。

そして、真空掃除機１の凹所４の下縁前側に接続口５を設け、先端に吸引ノズルＮを備えた可撓性のある蛇腹状の吸引ホースＨの基端開口側が、この接続口５に接続されている。

尚、吸引ホースＨの先端に、カーペット用ブラシ、ウオーターブラシ、マルチブラシ等を取り付けても良い。

この接続口５は、真空掃除機１内部の吸入ダクト（図示せず）を介して凹所４の吸入口１４に通じており、この吸入口１４は、第１塵捕集用容器５ａの上部側面に形成された開口部１５に接続されている。

また、真空掃除機１の凹所４の上側には、第２塵捕集用容器５ｂに接続される排出口１６を設けており、この排出口１６は、真空掃除機１内部の排出ダクト（図示せず）を介して後部側にある後部排出口１７に通じている。

この排出口１７の内側には、塵埃から吸引ファンモータを保護するためのネットバスケット状の不図示の保護フィルターが、着脱可能となるように設けられている。

次に、以上のように構成された本発明に係る掃除機について、使用・動作の一例を説明する。

先ず、空の状態のサイクロン集塵装置Ｑを真空掃除機１の凹部４にセットし、スイッチＳをＯＮ状態にする。

このとき、吸引ホースＨで吸引された塵を含んでいる空気は、真空掃除機１の吸入ダクトを介して、第１円筒フィルターＰ１を備えた第１塵捕集用容器５ａ内に流入する。そして、第１円筒フィルターＰ１内において、塵を含んでいる空気が回転気流を形成して、大きな塵と空気が遠心分離される。

大きな塵が除去された空気は、連通部（図示せず）を介して、第２円筒フィルターＰ２を備えた第２塵捕集用容器５ｂ内に流入する。そして、この第２円筒フィルターＰ２内において、小さな塵を含んでいる空気が再度回転気流を形成して、小さな塵と空気が遠心分離される。

また、遠心分離された塵は、第１塵捕集用容器５ａ、第２塵捕集用容器５ｂそれぞれに収容される。そして、塵が除去された空気は、真空掃除機１内部の排出ダクト（図示せず）を介して後部側にある後部排出口１７から排気される。

掃除を終えたときには、真空掃除機１の取っ手２のプッシュボタン式フック１２を押して、塵が充満しているサイクロン集塵装置Ｑを、真空掃除機１の凹部４から引き出す。

そして、サイクロン集塵装置Ｑのハンドルグリップ６のプッシュボタン７を押して、底蓋８ａ，８ｂを開くことで、サイクロン集塵装置Ｑの各塵捕集用容器５ａ，５ｂ内に溜まった塵を底部から落として排出する。

尚、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での改良・変形等は、本発明に全て包含されるものである。

本発明は、掃除機内で、種々の細菌類の増殖を抑えることを可能にし、しかも、紙フィルターや紙パック等の交換を全く不要にすることのできる掃除機、または、吸引された塵埃をタンク室内に貯めている水によってフィルタリングさせる着脱可能な水流管と、タンク室内に残留した塵と埃から動力源を保護する着脱可能なネットバスケット状の保護フィルターとを備えた水フィルター式の真空掃除機等の家庭用や業務用の掃除機として、幅広く利用することができる。

サイクロン集塵装置を備えている真空掃除機の使用状態を示した斜視図である。 サイクロン集塵装置を真空掃除機にセットした状態を、前方側から見た斜視図である。 サイクロン集塵装置を真空掃除機にセットした状態を、後方側から見た斜視図である。 サイクロン集塵装置を真空掃除機から取り外した状態を、前方側から見た斜視図である。 真空掃除機から取り外したサイクロン集塵装置において、底蓋を開いた状態を示した斜視図である。 真空掃除機から取り外したサイクロン集塵装置において、蓋体側と第１・第２塵捕集用容器側を分離した状態を示した斜視図である。

符号の説明

Ｐ１…第１円筒フィルター
Ｐ２…第２円筒フィルター
Ｑ…サイクロン集塵装置
Ｓ…スイッチ
Ｎ…吸引ノズル
Ｈ…吸引ホース
１…真空掃除機
２…取っ手
３…移動用車輪
４…凹所
５ａ…第１塵捕集用容器
５ｂ…第２塵捕集用容器
６…ハンドルグリップ
７…プッシュボタン
８ａ…底蓋
８ｂ…底蓋
１０…蓋体
１１…プッシュボタン式フック
１２…プッシュボタン式フック
１３…吸排口
１４…吸入口
１５…開口部
１６…排出口
１７…後部排出口

Claims (6)

1. 空気と共に吸入される塵を旋回気流の遠心力作用により分離して収集するサイクロン集塵装置を、真空掃除機に脱着可能となるように設けたことを特徴とする掃除機。
2. サイクロン集塵装置は、互いに連通した２個の塵捕集用容器と、両塵捕集用容器それぞれの内部に配された円筒フィルターとによって構成されている請求項１記載の掃除機。
3. サイクロン集塵装置は、互いに連通した３個以上の塵捕集用容器と、各塵捕集用容器それぞれの内部に配された円筒フィルターとによって構成されている請求項１記載の掃除機。
4. サイクロン集塵装置の底部には、内部に捕集された塵を排出させるために、プッシュボタンで扉式に開放可能とした底蓋が設けられている請求項１乃至３のいずれか記載の掃除機。
5. 真空掃除機は、サイクロン集塵装置内への吸引力の調整を行うためのスイッチを備えている請求項１乃至４のいずれかに記載の掃除機。
6. 真空掃除機は、電源コード自動巻き取り装置を備えている請求項１乃至５のいずれかに記載の掃除機。

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