JP2010154808A - 園芸用害虫防除シート - Google Patents
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Abstract
【課題】安価に製作可能で、しかも植栽容器の下側への害虫の侵入と、植栽容器の上側へ害虫の侵入とを効果的に防止可能な園芸用害虫防除シートを提供する。
【解決手段】害虫防除剤を含ませたシート体に第1切れ目CL1を形成し、少なくとも植栽容器の上側又は植栽容器内の土壌の上側に敷設する第1シート2と、植栽容器の下側に敷設する第2シート3とに、第1切れ目CL1に沿って切り離し可能に一体化した。また、第2シート3に第2切れ目CL2を形成し、少なくとも植栽容器の下側に敷設する下部シート4と、植栽容器内の土壌に埋設配置する内部シート5とに、第2切れ目3に沿って切り離し可能に一体化した。
【選択図】図1
【解決手段】害虫防除剤を含ませたシート体に第1切れ目CL1を形成し、少なくとも植栽容器の上側又は植栽容器内の土壌の上側に敷設する第1シート2と、植栽容器の下側に敷設する第2シート3とに、第1切れ目CL1に沿って切り離し可能に一体化した。また、第2シート3に第2切れ目CL2を形成し、少なくとも植栽容器の下側に敷設する下部シート4と、植栽容器内の土壌に埋設配置する内部シート5とに、第2切れ目3に沿って切り離し可能に一体化した。
【選択図】図1
Description
本発明は、植木鉢やプランターなどの植栽容器に好適に利用可能な園芸用害虫防除シートに関するものである。
植木鉢やプランターなどの植栽容器に植えた植物に、ナメクジ、アブラムシ、カタツムリ、蟻等の害虫が付いて、植物が被害を受けることを未然に防止するための方法が種々提案され、実用化されている。
例えば、植物に対して農薬を定期的に散布する方法や、忌避剤あるいは殺虫剤を含ませた紐体やシートを、植栽容器や植物の枝に巻き付けたり(例えば、特許文献1参照。)、忌避剤あるいは殺虫剤を含ませたシートを植栽容器内の土壌の上側に敷設したり、該シートで植栽容器を被覆したり(例えば、特許文献2参照。)する方法が知られている。
ところで、特許文献1記載のように、植栽容器の高さ方向の途中部に、忌避剤あるいは殺虫剤を含ませた紐体を巻き付ける場合には、害虫が植栽容器の側面に沿って這い上がることを防止して、害虫による被害を未然に防止できるが、植栽容器の下側から植栽容器内へ害虫が入り込むことを防止できないという問題があった。
また、特許文献2記載のように、忌避剤あるいは殺虫剤を含ませたシート体で植栽容器全体を被覆する場合には、植栽容器の側面に沿って害虫が這い上がったり、植栽容器の下側へ害虫が侵入したりすることを効果的に阻止できるが、大きなシート体を用いる必要があるので、製作コストが高くなって、利用者の経済的な負担が大きくなるという問題がある。
本発明の目的は、安価に製作可能で、しかも植栽容器の下側への害虫の侵入と、植栽容器の上側への害虫の侵入とを効果的に防止可能な園芸用害虫防除シートを提供することである。
本発明に係る園芸用害虫防除シートは、害虫防除剤を含ませたシート体に第1切れ目を形成し、少なくとも植栽容器の上側又は植栽容器内の土壌の上側に敷設する第1シートと、植栽容器の下側に敷設する第2シートとに、前記第1切れ目に沿って切り離し可能に一体化したものである。
この園芸用害虫防除シートでは、第1切れ目に沿って、シート体を第1シートと第2シートとに切り離し、第1シートを植栽容器の上側又は植栽容器内の土壌の上側に敷設し、第2シートを植栽容器の下側に敷設することになる。第1シートは、植栽容器に植えられた植物を取り囲むように、植栽容器又は土壌に隙間なく環状に配置され、第2シートは、植栽容器の下面中央部を取り囲むように、植栽容器に隙間なく環状に配置される。このため、植栽容器の側面に沿って害虫が這い上ったとしても、該害虫は第1シートにより植栽容器内への侵入が忌避されたり殺虫されたりして防除され、植栽容器の下側への害虫の侵入は、第2シートにより忌避されたり殺虫されたりして防除されることになる。このように、第1及び第2シートにより害虫が防除されるので、植栽容器に植えた植物が害虫の被害を受けることを効果的に防止できる。また、1枚もののシート体を第1切れ目に沿って切り離すことで、第1シートと第2シートを得ることができるので、園芸用害虫防除シートを安価に製作することができる。しかも、園芸用害虫防除シートを薄肉なシート体で構成できるので、輸送性や保管性に優れたものとなる。ただし、第1シート及び第2シートは、隙間なく環状に配置させることが好ましいが、間隔をあけて間欠的に配置することも可能である。
ここで、前記第2シートに、植栽容器の脚部に沿って延びる取付部を切起こしにより形成し、該取付部の一方の面に粘着層を形成し、該粘着層を植栽容器の脚部に付着させて第2シートを植栽容器に固定可能となすことが好ましい実施の形態である。このように構成すると、第2シートの取付部を植栽容器の脚部に付着させて植栽容器に固定できるので、植栽容器を移動させたときに、植栽容器に対して第2シートを再度位置合せすることなく、適正な位置に第2シートを配置させることが可能となり、植木の配置換えを効率的に行なうことが可能となる。
また、第1の園芸用害虫防除シートのように、前記シート体の外周部側を第1シートとして用い、シート体の中央部側を第2シートとして用いることができる。
この第1の園芸用害虫防除シートにおいて、前記第2シートに第2切れ目を形成し、第2シートを、少なくとも植栽容器の下側に敷設する下部シートと、植栽容器内の土壌に埋設配置する内部シートとに、前記第2切れ目に沿って切り離し可能に一体化することが好ましい実施の形態である。この場合には、外側から植栽容器の下側へ侵入しようとする害虫を下部シートにより防除できる。また、万一下部シートを通過するなどして、害虫が植栽容器の下側に侵入した場合でも、内部シートにより植栽容器内へ侵入しようとする害虫が防除されるので、植栽容器に植えた植物を一層効果的に害虫から守ることができる。
また、前記第1の園芸用害虫防除シートにおいて、前記第1シートの一方の面に粘着層を形成し、該粘着層により第1シートを植栽容器のフランジ部上に固定可能となすことも好ましい実施の形態である。このように構成すると、第1シートの位置ズレや変形、風により吹き飛ばされることを防止して、害虫の忌避作用を安定的に得ることができる。
第2の園芸用害虫防除シートのように、前記シート体の中央部側を第1シートとして用い、シート体の外周部側を第2シートとして用いて、第1シートに植物の植設位置に対応させて開口を形成することもできる。
前記第1及び第2の園芸用害虫防除シートにおいて、前記第1シートに、第1シートの外縁部とその内側の開口とにわたる、切断可能な切れ目を形成することが好ましい実施の形態である。この場合には、植栽容器に植えている植物が既に成長している場合でも、第1シートを切れ目に沿って切断して、2つのシートに分割したり、切れ目に沿った両端部を広げたりすることで、植物に接触しないように第1シートを植物の根元に囲繞させて、第1シートを植栽容器内の土壌の上側に敷設できる。
また、前記第1シートと内部シートの少なくとも一方に肥料を含ませることも好ましい実施の形態である。この場合には、園芸用害虫防除シートに、害虫防除機能だけでなく、植物の生育促進機能を付与できる。
本発明に係る園芸用害虫防除シートによれば、第1シートを植栽容器の上側又は植栽容器内の土壌の上側に敷設するので、植栽容器の側面に沿って害虫が這い上ったとしても、該害虫が植栽容器内へ侵入することが第1シートにより防止される。また、第2シートを植栽容器の下側に敷設するので、植栽容器の下側への害虫の侵入が第2シートにより防止されることになる。このように、第1及び第2シートにより、植栽容器内への害虫の侵入が防止されるので、害虫が植栽容器に植えた植物に対してダメージを与えることを未然に且つ効果的に防止できる。しかも、1枚もののシート体に切れ目を形成することで園芸用害虫防除シートを製作できるので、園芸用害虫防除シートを安価に製作できるとともに、輸送性や保管性に優れた園芸用害虫防除シートを実現できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1、図2に示すように、園芸用害虫防除シート1は、害虫防除剤を含ませたシート体で構成され、植栽容器10の平面形状に応じた外形及び寸法に形成されている。害虫防除シート1の外形は、植栽容器10の平面外形の略相似形に形成することが好ましく、例えば、平面視長方形状の植栽容器10に適用する場合には、図1(a)に示す害虫防除シート1Aのように長方形状に形成し、倒立円錐台状の素焼きの植木鉢に適用する場合には、図1(b)に示す害虫防除シート1Bのように円形に形成することになる。ただし、害虫防除シート1の外形は、植栽容器10の平面外形の略相似形に必ずしも形成する必要はなく、相似形以外の形状に形成することも可能である。また、本発明に係る害虫防除シート1は、害虫防除剤を含ませた帯状や紐状の部材と併用することも可能である。
図1、図2に示すように、園芸用害虫防除シート1は、害虫防除剤を含ませたシート体で構成され、植栽容器10の平面形状に応じた外形及び寸法に形成されている。害虫防除シート1の外形は、植栽容器10の平面外形の略相似形に形成することが好ましく、例えば、平面視長方形状の植栽容器10に適用する場合には、図1(a)に示す害虫防除シート1Aのように長方形状に形成し、倒立円錐台状の素焼きの植木鉢に適用する場合には、図1(b)に示す害虫防除シート1Bのように円形に形成することになる。ただし、害虫防除シート1の外形は、植栽容器10の平面外形の略相似形に必ずしも形成する必要はなく、相似形以外の形状に形成することも可能である。また、本発明に係る害虫防除シート1は、害虫防除剤を含ませた帯状や紐状の部材と併用することも可能である。
害虫防除シート1には略環状の第1切れ目CL1が害虫防除シート1の外形と略相似形に形成され、害虫防除シート1は、外周部側の環状の第1シート2と中央部側の平板状の第2シート3とに第1切れ目CL1に沿って切り離し可能に一体化され、第1シート2は、図2に示すように植栽容器10のフランジ部11上に敷設したり、図3に示すように植栽容器10内の土壌15の上側に敷設したりできるように構成されている。植栽容器10のフランジ部11上に敷設する場合には、図示外の両面テープにより第1シート2をフランジ部11に貼着したり、第1シート2に図示外の粘着層を一体的に形成したりして、第1シート2をフランジ部11の上面に貼着することで、植栽容器10に対する第1シート2の位置ズレを防止することができる。
第2シート3には第1切れ目CL1に沿ってその内側に略環状の第2切れ目CL2が形成され、第2シート3は、植栽容器10の下側に敷設される環状の下部シート4と、植栽容器10内の土壌15に埋設配置される平板状の内部シート5とに、第2切れ目CL2に沿って切り離し可能に一体化されている。ただし、第2シート3は、図4に示すように、これをそのまま植栽容器10の下側に敷設して使用することも可能である。尚、第1切れ目CL1と第2切れ目CL2に沿って切取線を印刷して、お年寄りでも切取位置を容易に把握できるように構成することが好ましい。また、第1切れ目CL1と第2切れ目CL2とをそれぞれ設定間隔をあけて複数本形成し、メーカーなどによって異なる植栽容器10の大きさに応じて、第1シート2と下部シート4と内部シート5の大きさを微調整できるように構成することも好ましい実施の形態である。更に、害虫防除シート1に切取線のみをプリントして、利用者がカッターナイフや鋏等で切取線に沿って第1シート2と第2シート3とに切り分けるように構成することもできる。更にまた、第1切れ目CL1又は第2切れ目CL2の一方は省略することができる。
図1に示すように、第1シート2の長さ方向の途中部には切断可能な第3切れ目CL3が形成され、植物16が既に成長している植栽容器10に対して本発明を適用する場合には、第3切れ目CL3において第1シート2を切断し、植物16に接触しないように第1シート2を広げて、植物16の根元を取り囲むように、第1シート2を植栽容器10の上側又は植栽容器10内の土壌15の上側に敷設することができるように構成されている。尚、この第3切れ目CL3を1対設けて、第1シート2をコ字状の2つの分割体に分割可能に構成し、側方より該分割体を植物16の根元に挿入して、第1シート2を植栽容器10の上側又は植栽容器10内の土壌15の上側に敷設することもできる。この場合には、該分割体の両端部を重ね合わせて、植栽容器10の大きさに応じて第1シート2の大きさを調整することもできる。また、第3切れ目CL3を3本以上設けて、第1シート2の大きさをよりきめ細かく調整できるように構成することも可能で、例えば第1シート2の4辺の途中部に第3切れ目CL3をそれぞれ形成して、第1シート2の大きさを調整できるように構成することもできる。更にまた、下部シート4の長さ方向の途中部に切断可能な複数の切れ目を形成して、第1シート2と同様に植栽容器10の大きさに応じて、その大きさを調整できるように構成することもできる。ただし、この第3切れ目CL3は省略することも可能である。
なお、図5、図6に示す害虫防除シート1Cのように、第2シート3の下部シート4に植栽容器10の脚部12の内側に沿って配置可能な取付部6を第4切れ目CL4に沿って切起こし可能に形成し、取付部6の一方の面に図示外の粘着層を形成したり、取付部6に図示外の両面テープを貼り付けたりして、取付部6を植栽容器10の脚部12の内面に付着させ、下部シート4を植栽容器10に固定することもできる。この場合には、植栽容器10の配置換えなどで、植栽容器10を移動させるときに、下部シート4を植栽容器10に付着させた状態で移動できるので、植栽容器10に対する下部シート4の位置決め作業が不要となり、植栽容器10の配置換えが容易に行なえる。
更に、前記害虫防除シート1A〜1Cでは、外周部側の環状の第1シート2を植栽容器10の上側又は植栽容器10内の土壌15の上側に敷設し、中央部側の平板状の第2シート3を植栽容器10の下側に敷設したが、図7、図8に示す害虫防除シート1Dのように、中央部側の平板状の第1シート2Dを植栽容器10内の土壌15の上側に敷設し、外周部側の環状の第2シート3Dを植栽容器10の下側に敷設することもできる。第1シート2Dの中央部には植物の植設位置に対応させて、長孔からなる開口20を形成したり、一定間隔をあけて開口を形成したりして、開口内に植物を植えることになる。この場合には、第1シート2Dに対して、植物16への害虫の移動を防止する機能と、土壌15の上面を覆うマルチング機能を付与できる。また、開口20の位置において第1シート2Dを2つに分割する第5切れ目CL5を形成して、第5切れ目CL5に沿って第1シート2Dを分割し、分割した第1シート2Dを側方より植物16の根元を取り囲むように土壌15の上側に敷設することで、植物16を傷付けないように第1シート2Dを敷設することができる。ただし、第5切れ目CL5は省略することも可能である。
害虫防除シート1を構成するシート体としては、合成樹脂、天然繊維、再生繊維、生分解性繊維などからなる、厚さ0.1mm〜20mm、好ましくは0.5mm〜10mmのシート状の織布、不織布、編み物、フェルト、紙又は網状体などの素材で構成できるが、合成樹脂材料からなる発泡体やスポンジ、発泡或いは非発泡の樹脂シートで構成することもできる。合成繊維としては、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維及びポリオレフィン繊維などを採用でき、天然繊維としては、綿、亜麻、大麻等の麻、セルロース、竹、サイザル、ケナフ、ジュート、羊毛、絹などを採用でき、再生繊維としては、レーヨン、アセテートなどを採用でき、生分解性繊維としては、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート等の脂肪族ポリエステル系生分解性樹脂、ポリ乳酸系生分解性樹脂、ポリビニルアルコール系生分解性樹脂、ポリウレタン系生分解性樹脂などからなる繊維を採用できる。
また、シート体を織布、不織布、編み物又はフェルトで構成する場合には、シート体の引っ張り強度が高くなり、害虫防除シート1が切れ目に沿って切り離し難くなるので、シート体に合成樹脂フィルムや薄紙などからなるフィルム体を積層したものを害虫防除シート1として採用することもできる。この場合には、シート体に関しては、連続的な環状の切れ目CL1〜CL5を形成し、フィルム体に関しては、シート体の切れ目CL1〜CL5に対応する位置に、間欠的に切れ目を形成したり、ハーフカットを形成したり、ミシン目を形成したり、これらを組み合わせて形成したりして、フィルム体を切り離すことで、害虫防除シート1を複数のシート体に分割できるように構成することが好ましい。
害虫防除シート1には、ナメクジ、アブラムシ、カタツムリ、夜盗虫、青虫、蟻等の害虫を防除する園芸用の忌避剤、防虫剤、または殺虫剤からなる防除剤が、含浸させたり、担持させたり、シート体の素材に練りこんだりして添加されている。
忌避剤として、ポリフェノール類、テルペン類、界面活性剤及び銅化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種を成分として含むものを採用できる。
殺虫剤としては、有機リン酸系殺虫剤、カルバミド殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤、ネオニコチノイド系殺虫剤、またはネライストキシン系殺虫剤などの神経系阻害剤、トルフェンピラド、ピロール系、またはマクロライド系などの呼吸阻害剤、ベンゾイルウレア系殺虫剤、ブプロフェジン剤、テブフェノジド剤などの昆虫生長制御剤などを採用できる。
防虫剤としては、ピレスロイド、アレスリン、フラメトリンなどの成分を含む防虫剤や、リナロールやアネトールなどの天然物由来の防虫剤を利用できる。
特に、キトサンと、銅、亜鉛、銀、鉄、モリブデンから選ばれる金属の塩化物等の強酸塩とを反応させてなるキトサンの金属錯塩からなる防除剤(防虫・忌避剤)を好適に採用できる。このような防除剤を使用すると、害虫防除シート1のシート体を構成する素材として天然繊維を用いた場合において、防除剤の付着量を調整することで、害虫防除シート1の腐朽速度を遅く防除効果を高く調整することができること、腐朽を遅らせることで、忌避効果が維持できること、シートのマルチング効果により雑草が生え難くなるので植物の生育を促進できること、キトサン銅塩は、分子が大きいため、容易に植物に吸収されず、植物に残留し難いので好ましいこと、中性の水には溶脱しないので、長期にわたって防除効果を維持できること、放線菌が活性化し、線状菌が衰退するので、植物の生育環境を改善でき、植物の生育を促進できること、害虫の忌避効果も有すること、天然繊維を用いることで、腐朽後は害虫防除シート1自体が肥料になること、廃棄のため焼却してもダイオキシンなどの有毒ガスが発生しないこと、などの効果が得られる。
尚、害虫防除シート1には防除剤以外に、保水剤や肥料や除草剤などを含ませることも可能である。肥料としては、植物の種類等及び施肥の目的等により周知のものを適宜に採用できる。
1 害虫防除シート 1A 害虫防除シート
1B 害虫防除シート 1C 害虫防除シート
1D 害虫防除シート
2 第1シート 3 第2シート
4 下部シート 5 内部シート
6 取付部
10 植栽容器 11 フランジ部
12 脚部
15 土壌 16 植物
20 開口
2D 第1シート 3D 第2シート
CL1 第1切れ目 CL2 第2切れ目
CL3 第3切れ目 CL4 第4切れ目
CL5 第5切れ目
1B 害虫防除シート 1C 害虫防除シート
1D 害虫防除シート
2 第1シート 3 第2シート
4 下部シート 5 内部シート
6 取付部
10 植栽容器 11 フランジ部
12 脚部
15 土壌 16 植物
20 開口
2D 第1シート 3D 第2シート
CL1 第1切れ目 CL2 第2切れ目
CL3 第3切れ目 CL4 第4切れ目
CL5 第5切れ目
Claims (8)
- 害虫防除剤を含ませたシート体に第1切れ目を形成し、少なくとも植栽容器の上側又は植栽容器内の土壌の上側に敷設する第1シートと、植栽容器の下側に敷設する第2シートとに、前記第1切れ目に沿って切り離し可能に一体化した、
ことを特徴とする園芸用害虫防除シート。 - 前記第2シートに、植栽容器の脚部に沿って延びる取付部を切起こしにより形成し、該取付部の一方の面に粘着層を形成し、該粘着層を植栽容器の脚部に付着させて第2シートを植栽容器に固定可能となした請求項1記載の園芸用害虫防除シート。
- 前記シート体の外周部側を第1シートとして用い、シート体の中央部側を第2シートとして用いた請求項1又は2記載の園芸用害虫防除シート。
- 前記第2シートに第2切れ目を形成し、第2シートを、少なくとも植栽容器の下側に敷設する下部シートと、植栽容器内の土壌に埋設配置する内部シートとに、前記第2切れ目に沿って切り離し可能に一体化した請求項3記載の園芸用害虫防除シート。
- 前記第1シートの一方の面に粘着層を形成し、該粘着層により第1シートを植栽容器のフランジ部上に固定可能となした請求項3又は4記載の園芸用害虫防除シート。
- 前記シート体の中央部側を第1シートとして用い、シート体の外周部側を第2シートとして用いて、第1シートに植物の植設位置に対応させて開口を形成した請求項1又は2記載の園芸用害虫防除シート。
- 前記第1シートに、第1シートの外縁部とその内側の開口とにわたる、切断可能な切れ目を形成した請求項1〜6のいずれか1項記載の園芸用害虫防除シート。
- 前記第1シートと内部シートの少なくとも一方に肥料を含ませた請求項1〜7のいずれか1項記載の園芸用害虫防除シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008335396A JP2010154808A (ja) | 2008-12-27 | 2008-12-27 | 園芸用害虫防除シート |
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Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101760080B1 (ko) | 2015-04-07 | 2017-07-20 | 전라남도(농업기술원장) | 토양 해충 방제용 트랩과 이를 이용한 토양 해충 방제 방법 |
CN107548815A (zh) * | 2017-09-26 | 2018-01-09 | 北京市园林科学研究院 | 基于保育式生物防治的蜜粉源植物群落的配置方法 |
JP2018035070A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | パネフリ工業株式会社 | 陸棲腹足類忌避剤組成物及びこれを利用した陸棲腹足類忌避シート |
-
2008
- 2008-12-27 JP JP2008335396A patent/JP2010154808A/ja active Pending
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