JP2010154283A - 通信ネットワークシステム及びデータ転送方法 - Google Patents

通信ネットワークシステム及びデータ転送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010154283A
JP2010154283A JP2008330735A JP2008330735A JP2010154283A JP 2010154283 A JP2010154283 A JP 2010154283A JP 2008330735 A JP2008330735 A JP 2008330735A JP 2008330735 A JP2008330735 A JP 2008330735A JP 2010154283 A JP2010154283 A JP 2010154283A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
station
communication bus
control station
transfer data
header
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008330735A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5257060B2 (ja
Inventor
Takashi Matsumoto
松本  孝
Shiro Tsujioka
史郎 辻岡
Rie Kamiyoshi
理衣 神吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2008330735A priority Critical patent/JP5257060B2/ja
Publication of JP2010154283A publication Critical patent/JP2010154283A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5257060B2 publication Critical patent/JP5257060B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

【課題】必要最小限のハーネスで制御局と複数の従属局とを接続して適切な通信を行えるようにした通信ネットワークシステムを提供する。
【解決手段】制御局から各従属局へのデータ転送時は、制御局が、第1のヘッダと、個数情報と、その数の転送データとを送出し、各従属局は、それぞれ制御局に近い側で第1のヘッダを検出すると、個数情報に対応した箇所の転送データを受信して個数情報を減算し、第1のヘッダ、減算した個数情報、受信した転送データ以外の他の転送データを制御局から離れる側に送出する。また、各従属局から制御局へのデータ転送時は、制御局が第2のヘッダを送出し、各従属局は、それぞれ制御局に近い側で第2のヘッダを検出すると、第2のヘッダを制御局から離れる側に送出するとともに、制御局から離れる側に送出された他の従属局からの転送データと自局の転送データとを制御局に近い側に送出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、1つの制御局と複数の従属局とが直列のライン状に接続された構成の通信ネットワークシステム及びこの通信ネットワークシステムにおけるデータ転送方法に関する。
従来、例えば自動車などの車両に搭載される通信ネットワークシステムとして、ネットワークのノードとして接続される複数の従属局を同一の構成とするとともにこれら各従属局に個別のアドレスを設定することなく適切な通信を行えるようにし、各従属局となる通信機器の製造、管理の一元化を可能にして、コスト削減を実現できるようにしたもの(以下、アドレスフリー通信という。)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の通信ネットワークシステムは、1つの制御局と複数の従属局とが通信バスを介してリング状に接続されてなるリング型通信ネットワークシステムにおいて、通信バスを流れる信号の形式を、送受信フラグとデータエリアとからなるパケットを複数繋ぎ合わせた複合パケット形式とし、各従属局がパケット先頭の送受信フラグの状態に基づいてバススルー状態と送受信状態とを切り替えるようにすることで、アドレスフリー通信を実現している。
特開2007−251361号公報
ところで、特に車両に搭載される通信ネットワークシステムにおいては、軽量化の観点から、通信バスとして用いるハーネスを如何にして削減するかが重要な課題とされている。しかしながら、特許文献1に記載されている従来の通信ネットワークシステムはリング型通信ネットワークシステムとして構成されているため、信号の流れる方向の最後尾となる従属局と制御局とをハーネスで接続する必要があり、このことがハーネス削減を図る上で障害となっていた。
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて創案されたものであって、必要最小限のハーネスで制御局と複数の従属局とを接続して適切な通信を行えるようにした通信ネットワークシステムを提供することを目的としている。
本発明に係る通信ネットワークシステムは、1つの制御局と複数の従属局とが、隣接する局間を個別に繋ぐ通信バスを介して直列のライン状に接続されてなる通信ネットワークシステムである。このような構成の通信ネットワークシステムにおいて、本発明では、制御局から複数の従属局に対してデータを転送する際に、制御局が、第1のヘッダと、後続する転送データの個数を示す個数情報と、個数情報で示された数の転送データとを通信バス上に送出し、複数の従属局は、それぞれ、制御局に近い側の通信バス上で第1のヘッダを検出すると、個数情報に対応した箇所の転送データを受信して個数情報を減算し、第1のヘッダと、減算した個数情報と、受信した転送データ以外の他の転送データとを制御局から離れる側の通信バス上に送出する。また、複数の従属局から制御局に対してデータを転送する際は、制御局が、第2のヘッダを通信バス上に送出し、複数の従属局は、それぞれ、制御局に近い側の通信バス上で第2のヘッダを検出すると、当該第2のヘッダを制御局から離れる側の通信バス上に送出するとともに、制御局から離れる側の通信バス上に送出された他の従属局からの転送データと自局の転送データとを制御局に近い側の通信バス上に送出する。
本発明によれば、1つの制御局と複数の従属局とが直列のライン状に接続された構成であるため、リング型として構成した場合に比べて通信バスとして用いるハーネスの本数を削減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明を適用した通信ネットワークシステムの一構成例を示す図である。この通信ネットワークシステムは、1つの制御局MNと複数の従属局(本例では制御局MNに近い側から第1従属局SN1、第2従属局SN2、第3従属局SN3の3つの従属局)とが、隣接する局間を個別に繋ぐ通信バスB1,B2,B3を介して直列のライン状に接続された構成とされる。すなわち、制御局MNと第1従属局SN1とが通信バスB1により接続され、第1従属局SN1と第2従属局SN2とが通信バスB2により接続され、第2従属局SN2と第3従属局SN3とが通信バスB3により接続されて、制御局MNと各従属局SN1,SN2,SN3が一列に並んだ接続形態とされている。なお、リング型の構成とは異なり、最後尾の従属局(本例では第3従属局SN3)と制御局MNとの間は直接的には繋がれていない。
この通信ネットワークシステムにおける通信は、制御局MNを主体として行われ、制御局MNが各従属局SN1,SN2,SN3に対してそれぞれデータを転送する処理と、制御局MNの要求に応じて各従属局SN1,SN2,SN3が制御局MNに対してそれぞれデータを転送する処理とが交互に繰り返し行われることで、制御局MNと各従属局SN1,SN2,SN3との間で双方向の通信を実現している。ここで、制御局MNと第2従属局SN2との関係においては、その間に介在する第1従属局SN1が両者の間のデータ転送を中継するハブとして機能する。また、制御局MNと第3従属局SN3との関係においては、その間に介在する第1従属局SN1及び第2従属局SN2が両者の間のデータ転送を中継するハブとして機能する。
特に本発明を適用した通信ネットワークシステムでは、制御局MNから各従属局SN1,SN2,SN3へのデータ転送、あるいは各従属局SN1,SN2,SN3から制御局MNへのデータ転送を1つのフレームの中で行うことを前提に、各従属局SN1,SN2,SN3が、転送データの個数を示す個数情報をもとにフレーム内における自局のデータ受信位置やデータ送信位置を認識できるようにすることで、制御局MNから各従属局SN1,SN2,SN3へのデータ転送や各従属局SN1,SN2,SN3から制御局MNへのデータ転送の際のアドレスの指定を不要にして、アドレスフリー通信を実現するようにしている。
以下、車載通信ネットワークの標準プロトコルとして知られているLIN(Local Interconnect Network)プロトコルを応用して本発明を実施した例について、さらに具体的に説明する。
まず、LINのフレームフォーマットについて、図2を参照して簡単に説明する。LINのフレームは、図2に示すように、マスタ・タスクから出力されるヘッダと、スレーブ・タスクから出力されるレスポンスとから構成される。ヘッダは、新しいフレームの開始信号として使用されるブレーク(Breakフィールド)と、同期バイト(Syncフィールド)と、識別子(IDフィールド)で構成され、レスポンスは、複数のデータ(Dataフィールド)と、チェックサム(Checksumフィールド)で構成される。ここで、マスタ・タスクは制御局のみが持つ機能であり、スレーブ・タスクは制御局と従属局の双方が持つ機能である。つまり、フレームのヘッダは制御局から通信バス上に送出され、このヘッダの識別子により後続するレスポンスの内容が指定される。そして、制御局から従属局にデータを転送する場合は、制御局がヘッダに続くレスポンスのデータフィールドを利用して従属局が受信すべき転送データを通信バス上に送出し、従属局から制御局にデータを転送する場合は、従属局がヘッダに続くレスポンスのデータフィールドを利用して制御局が受信すべき転送データを通信バス上に送出する。制御局および従属局は、ヘッダの識別子に従ってレスポンスのデータフィールドにある転送データが自局の受信すべきデータか否かを判断し、受信すべき転送データのみを受信する。
図3は、本実施形態の通信ネットワークシステムにおけるフレーム構成を模式的に示した図である。このフレームは、上述したLINのフレームフォーマットをベースに、直列ライン状のネットワークトポロジでアドレスフリー通信を実現するための工夫を盛り込んだものとなっている。
本実施形態の通信ネットワークシステムでは、制御局MNから各従属局SN1,SN2,SN3に対してデータ転送を行うフレームと、各従属局SN1,SN2,SN3から制御局MNに対してデータ転送を行うフレームとが、交互に通信バス上を流れるようにしている。これらのフレームの区別はヘッダの識別子により指定されている。以下、制御局MNから各従属局SN1,SN2,SN3に対してデータ転送を行うフレームのヘッダを第1のヘッダH1、各従属局SN1,SN2,SN3から制御局MNに対してデータ転送を行うフレームのヘッダを第2のヘッダH2という。
第1のヘッダH1に続くレスポンスは、最初の1バイトが個数情報C(n)の転送用として割り当てられている。この個数情報C(n)は、後続する転送データの個数を示す情報であり、詳細を後述するように、各従属局SN1,SN2,SN3が制御局MNからの転送データを順次受信することで転送データの数が減少することに合わせてその値が減算される。なお、本例では、転送データは1バイト分を1つのデータとして計算し、後続する転送データの個数が3バイトであれば個数情報C(n)はC(3)、後続する転送データの個数が2バイトであれば個数情報C(n)はC(2)、後続する転送データの個数が1バイトであれば個数情報C(n)はC(1)と表すものとする。
第1のヘッダH1を有するフレームのレスポンスでは、この個数情報C(n)の後のデータフィールドにて、制御局MNが各従属局SN1,SN2,SN3に対して送信する転送データD、つまり各従属局SN1,SN2,SN3が受信すべき転送データDが、各従属局SN1,SN2,SN3の接続順に応じて予め定めた順序で転送される。一方、第2のヘッダH2を有するフレームのレスポンスでは、各従属局SN1,SN2,SN3が制御局MNに対して送信する転送データDが、各従属局SN1,SN2,SN3の接続順に応じて予め定めた順序で転送される。なお、いずれのフレームにおいても、データフィールドの転送データを検証するためのチェックサムSが付加される。
次に、本実施形態の通信ネットワークシステムの動作について、図4及び図5を参照しながらさらに詳しく説明する。図4は、制御局MNと第1従属局SN1とを繋ぐ通信バスB1上のデータと、第1従属局SN1と第2従属局SN2とを繋ぐ通信バスB2上のデータと、第2従属局SN2と第3従属局SN3とを繋ぐ通信バスB3上のデータとの関係を示したタイミングチャートである。また、図5(a)は制御局MNにおける処理のフローチャート、図5(b)は第1従属局SN1における処理のフローチャート、図5(c)は第2従属局SN2における処理のフローチャート、図5(d)は第3従属局SN3における処理のフローチャートである。なお、本例においては、各従属局SN1,SN2,SN3が、第1のヘッダH1を有するフレームでは上述した個数情報C(n)で示される個数の転送データのうち末尾の転送データを受信し、第2のヘッダH2を有するフレームでは個数情報C(n)で示される位置にて転送データを送信するものとする。
まず、制御局MNから各従属局SN1,SN2,SN3に対して転送データD1,D2,D3を転送する場合の動作を説明する。
制御局MNから各従属局SN1,SN2,SN3に対して転送データD1,D2,D3を転送する際、まず、制御局MNが、第1のヘッダH1を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、制御局MNに近い側の通信バスB1上で第1のヘッダH1を検出すると、検出した第1のヘッダH1をそのまま制御局MNから離れる側の通信バスB2上に送出(スルーパス)するとともに、制御局MNから転送データが送られてくることを認識する。同様に、第2従属局SN2は、制御局MNに近い側の通信バスB2上で第1のヘッダH1を検出すると、検出した第1のヘッダH1をそのまま制御局MNから離れる側の通信バスB3上に送出するとともに、制御局MNから転送データが送られてくることを認識する。また、制御局MNから見て最後尾に位置する第3従属局SN3は、通信バスB3上で第1のヘッダH1を検出して、制御局MNから転送データが送られてくることを認識する。
次に、制御局MNは、第1のヘッダH1に続いて、後続する転送データの個数が3つ(3バイト)であることを示す個数情報C(3)を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、通信バスB1上で個数情報C(3)を検出すると、その個数情報C(3)を記憶して、後続する転送データの数が3つであること、すなわち自局が受信すべき転送データの位置が3バイト目であることを認識するとともに、個数情報C(3)に対して減算を行って個数情報C(2)とし、減算した個数情報C(2)を通信バスB2上に送出する。また、第2従属局SN2は、通信バスB2上で個数情報C(2)を検出すると、その個数情報C(2)を記憶して、後続する転送データの数が2つであること、すなわち自局が受信すべき転送データの位置が2バイト目であることを認識するとともに、個数情報C(2)に対して減算を行って個数情報C(1)とし、減算した個数情報C(1)を通信バスB3上に送出する。また、制御局MNから見て最後尾に位置する第3従属局SN3は、通信バスB3上で個数情報C(1)を検出すると、その個数情報C(1)を記憶して、後続する転送データの数が1つであること、すなわち自局が受信すべき転送データのみが送信されることを認識する。
次に、制御局MNは、第3従属局SN3が受信すべき転送データD3を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、自局が受信すべき転送データの位置が3バイト目であることを認識しているので、通信バスB1上の転送データD3を受信することなく、そのまま通信バス2上に送出(スルーパス)する。また、第2従属局SN2は、自局が受信すべき転送データの位置が2バイト目であることを認識しているので、通信バスB2上の転送データD3を受信することなく、そのまま通信バスB3上に送出する。第3従属局SN3は、自局が受信すべき転送データが送信されることを認識しているので、通信バス3上の転送データD3を受信する。
次に、制御局MNは、第2従属局SN2が受信すべき転送データD2を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、自局が受信すべき転送データの位置が3バイト目であることを認識しているので、通信バスB1上の転送データD2を受信することなく、そのまま通信バス2上に送出する。第2従属局SN2は、自局が受信すべき転送データの位置が2バイト目であることを認識しているので、通信バスB2上の転送データD2を受信する。
次に、制御局MNは、第1従属局SN1が受信すべき転送データD1を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、自局が受信すべき転送データの位置が3バイト目であることを認識しているので、通信バスB1上の転送データD1を受信する。
次に、制御局MNは、通信バスB1上に送出したデータをもとに生成したチェックサムS1を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、通信バスB1側から送られてきたデータをチェックサムS1で検証するとともに、通信バスB2上に送出したデータをもとに生成したチェックサムS2を通信バスB2上に送出する。また、第2従属局SN2は、通信バスB2側から送られてきたデータをチェックサムS2で検証するとともに、通信バスB3上に送出したデータをもとに生成したチェックサムS3を通信バスB3上に送出する。また、第3従属局SN3は、通信バスB3側から送られてきたデータをチェックサムS3で検証する。以上で、制御局MNから各従属局SN1,SN2,SN3への転送データD1,D2,D3の転送が終了する。
次に、制御局MNからの要求に応じて各従属局SN1,SN2,SN3が制御局MNに対して転送データD4,D5,D6を転送する場合の動作を説明する。
各従属局SN1,SN2,SN3から制御局MNに対して転送データD4,D5,D6を転送する際は、まず、制御局MNが、第2のヘッダH2を通信バスB2上に送出する。第1従属局SN1は、制御局MNに近い側の通信バスB1上で第2のヘッダH2を検出すると、検出した第2のヘッダH2をそのまま制御局MNから離れる側の通信バスB2上に送出するとともに、制御局MNから転送データの要求があることを認識する。また、このとき第1従属局SN1は、個数情報C(3)を記憶しているので、自局が転送データを送信する位置が3バイト目であることを認識する。また、第2従属局SN2は、制御局MNに近い側の通信バスB2上で第2のヘッダH2を検出すると、検出した第2のヘッダH2をそのまま制御局MNから離れる側の通信バスB3上に送出するとともに、制御局MNから転送データの要求があることを認識する。また、このとき第2従属局SN2は、個数情報C(2)を記憶しているので、自局が転送データを送信する位置が2バイト目であることを認識する。また、制御局MNから見て最後尾に位置する第3従属局SN3は、通信バスB3上で第2のヘッダH2を検出すると、制御局MNから転送データの要求があることを認識する。また、このとき第3従属局SN3は、個数情報C(1)を記憶しているので、自局が転送データを送信する位置が1バイト目であることを認識する。
次に、第3従属局SN3は、第2のヘッダH2への応答として、制御局MNへの転送データD6を通信バスB3上に送出する。第2従属局SN2は、自局が転送データを送信する位置が2バイト目であることを認識しているので、ここでは、制御局MNから離れる側の通信バスB3上の転送データD6をそのまま制御局MNに近い側の通信バスB2上に送出する。また、第1従属局SN1は、自局が転送データを送信する位置が3バイト目であることを認識しているので、ここでは、制御局MNから離れる側の通信バスB2上の転送データD6をそのまま制御局MNに近い側の通信バスB1上に送出する。そして、制御局MNは、通信バスB1上に送出された第3従属局SN3からの転送データD6を受信する。
次に、第2従属局SN2が、第2のヘッダH2への応答として、制御局MNへの転送データD5を通信バスB2上に送出する。第1従属局SN1は、自局が転送データを送信する位置が3バイト目であることを認識しているので、ここでは、通信バスB2上の転送データD5をそのまま通信バスB1上に送出する。そして、制御局MNは、通信バスB1上に送出された第2従属局SN2からの転送データD5を受信する。また、このとき、既に転送データの送信を終了した第3従属局SN3は、通信バスB3上に送出したデータをもとに生成したチェックサムS6を通信バスB3上に送出する。
次に、第1従属局SN1が、第2のヘッダH2への応答として、制御局MNへの転送データD4を通信バスB1上に送出する。そして、制御局MNは、通信バスB1上に送出された第1従属局SN1からの転送データD4を受信する。また、このとき、既に転送データの送信を終了した第2従属局SN2は、通信バスB3側から送られてきたデータをチェックサムS6で検証するとともに、通信バスB2上に送出したデータをもとに生成したチェックサムS5を通信バスB2上に送出する。
次に、第1従属局SN1は、通信バスB2側から送られてきたデータをチェックサムS5で検証するとともに、通信バスB1上に送出したデータをもとに生成したチェックサムS4を通信バスB1上に送出する。制御局MNは、通信バスB1側から送られてきたデータをチェックサムS4で検証する。以上で、各従属局SN1,SN2,SN3から制御局MNへの転送データD4,D5,D6の転送が終了する。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態の通信ネットワークシステムによれば、制御局MNと複数の従属局SN1,SN2,SN3とを直列のライン状に接続した接続形態としながら、制御局MNから各従属局SN1,SN2,SN3へのデータ転送や各従属局SN1,SN2,SN3から制御局MNへのデータ転送の際のアドレスの指定が不要なアドレスフリー通信を行えるようにしているので、各従属局SN1,SN2,SN3となる通信機器を共通の構成とすることができ、通信機器の製造、管理の一元化を可能にしてコストの削減を実現することができる。また、制御局MNと複数の従属局SN1,SN2,SN3とを直列のライン状に接続した接続形態としたことにより、リング型として構成した場合に比べて通信バスとして用いるハーネスの本数を削減することができ、さらなるコスト削減を実現することができる。
なお、以上の実施形態では、従属局の数を3つとして説明しているが、従属局の数は任意であり、従属局の数が変っても同様の処理で適切な通信を行うことができる。また、以上の実施形態では、1つの転送データの単位を1バイトとして計算するようにしているが、転送データの大きさは予め定めたバイト数としておけばよく、そのバイト数に応じて個数情報の減算を行うようにすれば、同様の処理で適切な通信を行うことができる。さらに、以上の実施形態では、フレーム内における複数の従属局ごとの転送データの送受信位置を、制御局に近い従属極ほどヘッダから離れた位置となるようにしているが、これとは逆に、制御局に近い従属極ほど転送データの送受信位置をヘッダに近い位置と定めるようにしてもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、制御局から複数の従属局へのデータ転送や複数の従属局から制御局へのデータ転送を、それぞれ複数のフレームに分けて行うようにした例であり、特に、1つのフレーム内で転送できる転送データの数に制限があり、従属局の数がこれよりも多い場合に有効な例である。以下、1つのフレーム内で転送できる転送データの数が3つに制限されていることを前提とし、制御局に対して4つの従属局が直列のライン状に接続されている通信ネットワークシステムを例に挙げて、本実施形態の特徴部分を説明する。
図6は、本実施形態の通信ネットワークシステムの構成を示す図である。本実施形態の通信ネットワークシステムは、第1の実施形態の通信ネットワークシステムに対して、制御局MNから見て最後尾となる位置に、第4従属局SN4を付加した構成である。すなわち、制御局MNと第1従属局SN1とが通信バスB1により接続され、第1従属局SN1と第2従属局SN2とが通信バスB2により接続され、第2従属局SN2と第3従属局SN3とが通信バスB3により接続され、第3従属局SN3と第4従属局SN4とが通信バスB4により接続されて、制御局MNと4つの従属局SN1,SN2,SN3,SN4が一列に並んだ直列ライン状の接続形態とされている。
本実施形態の通信ネットワークシステムにおいて、制御局MNのマスタ・タスクによる処理の基本的な部分は、上述した第1の実施形態と同様である。ただし、本実施形態では、1つのフレーム内で転送できる転送データの数に対して従属局の数が多いため、制御局MNから各従属局SN1,SN2,SN3,SN4へのデータ転送や各従属局SN1,SN2,SN3,SN4から制御局MNへのデータ転送を2つのフレームに分けて行う。なお、1回目のフレームか2回目のフレームかの区別はヘッダの識別子により指定される。以下、制御局から従属局への2回目のデータ転送に用いるフレームのヘッダを第3のヘッダH3という。
また、本実施形態の通信ネットワークシステムにおいて、各従属局SN1,SN2,SN3,SN4のスレーブ・タスクによる処理の基本的な部分は、上述した第1の実施形態と同様である。ただし、本実施形態では、各従属局SN1,SN2,SN3,SN4は、第1のヘッダH1に対応した処理が完了したかどうかを完了フラグにより記憶しておき、完了フラグがセットされている状態では、第3のヘッダH3に続く個数情報C(n)の減算や転送データDの受信は行わずに、制御局MNに近い側の通信バス上のデータをそのまま制御局MNから離れる側の通信バス上に送出(スルーパス)するようにしている。
ここで、本実施形態の通信ネットワークシステムの動作について、図7乃至図9を参照しながらさらに詳しく説明する。図7は、制御局MNと第1従属局SN1とを繋ぐ通信バスB1上のデータと、第1従属局SN1と第2従属局SN2とを繋ぐ通信バスB2上のデータと、第2従属局SN2と第3従属局SN3とを繋ぐ通信バスB3上のデータと、第3従属局SN3と第4従属局SN4とを繋ぐ通信バスB4上のデータとの関係を示したタイミングチャートである。また、図8(a)及び図9(a)は制御局MNにおける処理のフローチャート、図8(b)及び図9(b9は第1従属局SN1における処理のフローチャート、図8(c)及び図9(c)は第2従属局SN2における処理のフローチャート、図8(d)及び図9(d)は第3従属局SN3における処理のフローチャート、図8(e)及び図9(e)は第4従属局SN4における処理のフローチャートである。
制御局MNと各従属局SN1,SN2,SN3,SN4との間でデータ転送を行う場合、本実施形態では、まず、制御局MNが、第1のヘッダH1を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、制御局MNに近い側の通信バスB1上で第1のヘッダH1を検出すると、検出した第1のヘッダH1をそのまま制御局MNから離れる側の通信バスB2上に送出(スルーパス)するとともに、制御局MNから転送データが送られてくることを認識し、完了フラグがセットされていればそれをリセットする。同様に、第2従属局SN2は、制御局MNに近い側の通信バスB2上で第1のヘッダH1を検出すると、検出した第1のヘッダH1をそのまま制御局MNから離れる側の通信バスB3上に送出するとともに、制御局MNから転送データが送られてくることを認識し、完了フラグがセットされていればそれをリセットする。同様に、第3従属局SN3は、制御局MNに近い側の通信バスB3上で第1のヘッダH1を検出すると、検出した第1のヘッダH1をそのまま制御局MNから離れる側の通信バスB4上に送出するとともに、制御局MNから転送データが送られてくることを認識し、完了フラグがセットされていればそれをリセットする。また、制御局MNから見て最後尾に位置する第4従属局SN4は、通信バスB4上で第1のヘッダH1を検出して、制御局MNから転送データが送られてくることを認識し、完了フラグがセットされていればそれをリセットする。
次に、制御局MNは、第1のヘッダH1に続いて、後続する転送データの個数が3つ(3バイト)であることを示す個数情報C(3)を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、通信バスB1上で個数情報C(3)を検出すると、その個数情報C(3)を記憶して、後続する転送データの数が3つであること、すなわち自局が受信すべき転送データの位置が3バイト目であることを認識するとともに、個数情報C(3)に対して減算を行って個数情報C(2)とし、減算した個数情報C(2)を通信バスB2上に送出する。また、第2従属局SN2は、通信バスB2上で個数情報C(2)を検出すると、その個数情報C(2)を記憶して、後続する転送データの数が2つであること、すなわち自局が受信すべき転送データの位置が2バイト目であることを認識するとともに、個数情報C(2)に対して減算を行って個数情報C(1)とし、減算した個数情報C(1)を通信バスB3上に送出する。また、第3従属局SN2は、通信バスB2上で個数情報C(1)を検出すると、その個数情報C(1)を記憶して、後続する転送データの数が1つであること、すなわち自局が受信すべき転送データのみが送信されることを認識するとともに、個数情報C(1)に対して減算を行って個数情報C(0)とし、減算した個数情報C(0)を通信バスB4上に送出する。また、制御局MNから見て最後尾に位置する第4従属局SN4は、通信バスB4上で個数情報C(0)を検出すると、その個数情報C(0)を記憶して、後続する転送データの数が0であること、すなわちこのフレームでは自局が受信すべき転送データは送信されないことを認識する。
次に、制御局MNは、第3従属局SN3が受信すべき転送データD3を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、自局が受信すべき転送データの位置が3バイト目であることを認識しているので、通信バスB1上の転送データD3を受信することなく、そのまま通信バス2上に送出(スルーパス)する。また、第2従属局SN2は、自局が受信すべき転送データの位置が2バイト目であることを認識しているので、通信バスB2上の転送データD3を受信することなく、そのまま通信バスB3上に送出する。第3従属局SN3は、自局が受信すべき転送データが送信されることを認識しているので、通信バス3上の転送データD3を受信する。
次に、制御局MNは、第2従属局SN2が受信すべき転送データD2を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、自局が受信すべき転送データの位置が3バイト目であることを認識しているので、通信バスB1上の転送データD2を受信することなく、そのまま通信バス2上に送出する。第2従属局SN2は、自局が受信すべき転送データの位置が2バイト目であることを認識しているので、通信バスB2上の転送データD2を受信する。
次に、制御局MNは、第1従属局SN1が受信すべき転送データD1を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、自局が受信すべき転送データの位置が3バイト目であることを認識しているので、通信バスB1上の転送データD1を受信する。
次に、制御局MNは、通信バスB1上に送出したデータをもとに生成したチェックサムS1を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、通信バスB1側から送られてきたデータをチェックサムS1で検証するとともに、通信バスB2上に送出したデータをもとに生成したチェックサムS2を通信バスB2上に送出する。また、第2従属局SN2は、通信バスB2側から送られてきたデータをチェックサムS2で検証するとともに、通信バスB3上に送出したデータをもとに生成したチェックサムS3を通信バスB3上に送出する。また、第3従属局SN3は、通信バスB3側から送られてきたデータをチェックサムS3で検証する。以上で、制御局MNから第1乃至第3従属局SN1,SN2,SN3への転送データD1,D2,D3の転送が終了する。
次に、制御局MNは、第2のヘッダH2を通信バスB2上に送出する。第1従属局SN1は、制御局MNに近い側の通信バスB1上で第2のヘッダH2を検出すると、検出した第2のヘッダH2をそのまま制御局MNから離れる側の通信バスB2上に送出するとともに、制御局MNから転送データの要求があることを認識する。また、このとき第1従属局SN1は、個数情報C(3)を記憶しているので、自局が転送データを送信する位置が3バイト目であることを認識する。また、第2従属局SN2は、制御局MNに近い側の通信バスB2上で第2のヘッダH2を検出すると、検出した第2のヘッダH2をそのまま制御局MNから離れる側の通信バスB3上に送出するとともに、制御局MNから転送データの要求があることを認識する。また、このとき第2従属局SN2は、個数情報C(2)を記憶しているので、自局が転送データを送信する位置が2バイト目であることを認識する。また、第3従属局SN3は、制御局MNに近い側の通信バスB3上で第2のヘッダH2を検出すると、検出した第2のヘッダH2をそのまま制御局MNから離れる側の通信バスB4上に送出するとともに、制御局MNから転送データの要求があることを認識する。また、このとき第3従属局SN2は、個数情報C(1)を記憶しているので、自局が転送データを送信する位置が1バイト目であることを認識する。また、制御局MNから見て最後尾に位置する第4従属局SN4は、通信バスB4上で第2のヘッダH2を検出すると、制御局MNから転送データの要求があることを認識する。また、このとき第4従属局SN4は、個数情報C(0)を記憶しているので、このフレームでは自局が転送データを送信しないことを認識する。
次に、第3従属局SN3は、第2のヘッダH2への応答として、制御局MNへの転送データD6を通信バスB3上に送出する。第2従属局SN2は、自局が転送データを送信する位置が2バイト目であることを認識しているので、ここでは、制御局MNから離れる側の通信バスB3上の転送データD6をそのまま制御局MNに近い側の通信バスB2上に送出する。また、第1従属局SN1は、自局が転送データを送信する位置が3バイト目であることを認識しているので、ここでは、制御局MNから離れる側の通信バスB2上の転送データD6をそのまま制御局MNに近い側の通信バスB1上に送出する。そして、制御局MNは、通信バスB1上に送出された第3従属局SN3からの転送データD6を受信する。
次に、第2従属局SN2が、第2のヘッダH2への応答として、制御局MNへの転送データD5を通信バスB2上に送出する。第1従属局SN1は、自局が転送データを送信する位置が3バイト目であることを認識しているので、ここでは、通信バスB2上の転送データD5をそのまま通信バスB1上に送出する。そして、制御局MNは、通信バスB1上に送出された第2従属局SN2からの転送データD5を受信する。また、このとき、既に転送データの送信を終了した第3従属局SN3は、通信バスB3上に送出したデータをもとに生成したチェックサムS6を通信バスB3上に送出し、完了フラグをセットする。
次に、第1従属局SN1が、第2のヘッダH2への応答として、制御局MNへの転送データD4を通信バスB1上に送出する。そして、制御局MNは、通信バスB1上に送出された第1従属局SN1からの転送データD4を受信する。また、このとき、既に転送データの送信を終了した第2従属局SN2は、通信バスB3側から送られてきたデータをチェックサムS6で検証するとともに、通信バスB2上に送出したデータをもとに生成したチェックサムS5を通信バスB2上に送出し、完了フラグをセットする。
次に、第1従属局SN1は、通信バスB2側から送られてきたデータをチェックサムS5で検証するとともに、通信バスB1上に送出したデータをもとに生成したチェックサムS4を通信バスB1上に送出し、完了フラグをセットする。制御局MNは、通信バスB1側から送られてきたデータをチェックサムS4で検証する。以上で、第1乃至第3従属局SN1,SN2,SN3から制御局MNへの転送データD4,D5,D6の転送が終了する。
次に、制御局MNは、第3のヘッダH3を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、制御局MNに近い側の通信バスB1上で第3のヘッダH3を検出すると、検出した第3のヘッダH3をそのまま制御局MNから離れる側の通信バスB2上に送出(スルーパス)する。このとき、第1従属局は完了フラグがセットされているので、後続するフレームには反応しないことを認識する。同様に、第2従属局SN2は、制御局MNに近い側の通信バスB2上で第3のヘッダH3を検出すると、検出した第3のヘッダH3をそのまま制御局MNから離れる側の通信バスB3上に送出するとともに、完了フラグがセットされているので後続するフレームには反応しないことを認識する。同様に、第3従属局SN3は、制御局MNに近い側の通信バスB3上で第3のヘッダH3を検出すると、検出した第3のヘッダH3をそのまま制御局MNから離れる側の通信バスB4上に送出するとともに、完了フラグがセットされているので後続するフレームには反応しないことを認識する。また、制御局MNから見て最後尾に位置する第4従属局SN4は、通信バスB4上で第3のヘッダH3を検出すると、完了フラグがセットされていないので、制御局MNから転送データが送られてくることを認識する。
次に、制御局MNは、第3のヘッダH3に続いて、後続する転送データの個数が1つ(1バイト)であることを示す個数情報C(1)を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、通信バスB1上に送出された個数情報C(1)をそのまま通信バスB2上に送出し、第2従属局SN2は、通信バスB2上に送出された個数情報C(1)をそのまま通信バスB3上に送出し、第3従属局SN3は、通信バスB3上に送出された個数情報C(1)をそのまま通信バスB4上に送出する。また、制御局MNから見て最後尾に位置する第4従属局SN4は、通信バスB4上で個数情報C(1)を検出すると、その個数情報C(1)を記憶して、後続する転送データの数が1つであること、すなわち自局が受信すべき転送データのみが送信されることを認識する。
次に、制御局MNは、第4従属局SN4が受信すべき転送データD7を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、通信バスB1上に送出された転送データD7をそのまま通信バスB2上に送出し、第2従属局SN2は、通信バスB2上に送出された転送データD7をそのまま通信バスB3上に送出し、第3従属局SN3は、通信バスB3上に送出された転送データD7をそのまま通信バスB4上に送出する。第4従属局SN4は、自局が受信すべき転送データが送信されることを認識しているので、通信バス4上の転送データD7を受信する。
次に、制御局MNは、通信バスB1上に送出したデータをもとに生成したチェックサムS7を通信バスB1上に送出する。第1従属局SN1は、通信バスB1上に送出されたチェックサムS7をそのまま通信バスB2上に送出し、第2従属局SN2は、通信バスB2上に送出されたチェックサムS7をそのまま通信バスB3上に送出し、第3従属局SN3は、通信バスB3上に送出されたチェックサムS7をそのまま通信バスB4上に送出する。第4従属局SN4は、通信バスB4側から送られてきたデータをチェックサムS7で検証する。以上で、制御局MNから第4従属局SN4への転送データD7の転送が終了する。
次に、制御局MNは、第2のヘッダH2を通信バスB2上に送出する。
第1従属局SN1は、通信バスB1上に送出された第2のヘッダH2をそのまま通信バスB2上に送出し、第2従属局SN2は、通信バスB2上に送出された第2のヘッダH2をそのまま通信バスB3上に送出し、第3従属局SN3は、通信バスB3上に送出された第2のヘッダH2をそのまま通信バスB4上に送出する。また、制御局MNから見て最後尾に位置する第4従属局SN4は、通信バスB4上で第2のヘッダH2を検出すると、制御局MNから転送データの要求があることを認識する。また、このとき第4従属局SN4は、個数情報C(1)を記憶しているので、自局が転送データを送信する位置が1バイト目であることを認識する。
次に、第4従属局SN4は、第2のヘッダH2への応答として、制御局MNへの転送データD8を通信バスB4上に送出する。第3従属局SN3は、制御局MNから離れる側の通信バスB4上の転送データD8をそのまま制御局MNに近い側の通信バスB3上に送出し、第2従属局SN2は、制御局MNから離れる側の通信バスB3上の転送データD8をそのまま制御局MNに近い側の通信バスB2上に送出し、第1従属局SN1は、制御局MNから離れる側の通信バスB2上の転送データD8をそのまま制御局MNに近い側の通信バスB1上に送出する。そして、制御局MNは、通信バスB1上に送出された第4従属局SN4からの転送データD8を受信する。
次に、第4従属局SN4は、通信バスB4上に送出したデータをもとに生成したチェックサムS8を通信バスB4上に送出し、完了フラグをセットする。第3従属局SN3は、通信バスB4上に送出されたチェックサムS8をそのまま通信バスB3上に送出し、第2従属局SN2は、通信バスB3上に送出されたチェックサムS8をそのまま通信バスB2上に送出し、第1従属局SN1は、通信バスB2上に送出されたチェックサムS8をそのまま通信バスB1上に送出する。制御局MNは、通信バスB1側から送られてきたデータをチェックサムS8で検証する。以上で、第4従属局SN4から制御局MNへの転送データD8の転送が終了する。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態の通信ネットワークシステムによれば、制御局MNと複数の従属局SN1,SN2,SN3,SN4とを直列のライン状に接続した接続形態としながら、制御局MNから各従属局SN1,SN2,SN3,SN4へのデータ転送や各従属局SN1,SN2,SN3,SN4から制御局MNへのデータ転送の際のアドレスの指定が不要なアドレスフリー通信を行えるようにしているので、第1の実施形態と同様に、各従属局SN1,SN2,SN3,SN4となる通信機器を共通の構成とすることができ、通信機器の製造、管理の一元化を可能にしてコストの削減を実現することができる。また、制御局MNと複数の従属局SN1,SN2,SN3,SN4とを直列のライン状に接続した接続形態としたことにより、リング型として構成した場合に比べて通信バスとして用いるハーネスの本数を削減することができ、さらなるコスト削減を実現することができる。
また、特に本実施形態の通信ネットワークシステムによれば、1つのフレーム内で転送できる転送データの数に制限があり、従属局の数がこれよりも多い場合であっても、アドレスフリー通信を適切に行うことができ、利便性が向上する。
なお、上記の各実施形態は本発明の一適用例を例示的に示したものであり、本発明の技術的範囲がこれらの実施形態として説明した内容に限定されることを意図するものではない。つまり、本発明の技術的範囲は、上記の各実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、この開示から容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。例えば、上記の各実施形態は、車載通信ネットワークの標準プロトコルとして知られているLINプロトコルを応用して本発明を実施した例であるが、通信の具体的な手法は特にこの例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に定めることが可能である。
本発明を適用した通信ネットワークシステムの一構成例を示す図である。 LINのフレームフォーマットを示す図である。 本発明を適用した通信ネットワークシステムにおけるフレーム構成を模式的に示す図である。 第1の実施形態の通信ネットワークシステムの動作を説明する図であり、制御局と第1従属局とを繋ぐ通信バス上のデータと、第1従属局と第2従属局とを繋ぐ通信バス上のデータと、第2従属局と第3従属局とを繋ぐ通信バス上のデータとの関係を示したタイミングチャートである。 第1の実施形態の通信ネットワークシステムの動作を説明する図であり、(a)は制御局における処理のフローチャート、(b)は第1従属局における処理のフローチャート、(c)は第2従属局における処理のフローチャート、(d)は第3従属局における処理のフローチャートである。 本発明を適用した通信ネットワークシステムの他の構成例を示す図である。 第2の実施形態の通信ネットワークシステムの動作を説明する図であり、制御局と第1従属局とを繋ぐ通信バス上のデータと、第1従属局と第2従属局とを繋ぐ通信バス上のデータと、第2従属局と第3従属局とを繋ぐ通信バス上のデータと、第3従属局と第4従属局とを繋ぐ通信バス上のデータとの関係を示したタイミングチャートである。 第2の実施形態の通信ネットワークシステムの動作を説明する図であり、(a)は制御局における処理のフローチャート、(b)は第1従属局における処理のフローチャート、(c)は第2従属局における処理のフローチャート、(d)は第3従属局における処理のフローチャート、(e)は第4従属局における処理のフローチャートである。 第2の実施形態の通信ネットワークシステムの動作を説明する図であり、(a)は図8(a)に繋がる制御局における処理のフローチャート、(b)は図8(b)に繋がる第1従属局における処理のフローチャート、(c)は図8(c)に繋がる第2従属局における処理のフローチャート、(d)は図8(d)に繋がる第3従属局における処理のフローチャート、(e)は図8(e)に繋がる第4従属局における処理のフローチャートである。
符号の説明
MN 制御局
SN1 第1従属局
SN2 第2従属局
SN3 第3従属局
SN4 第4従属局
B1〜B4 通信バス
H1 第1のヘッダ
H2 第2のヘッダ
H3 第3のヘッダ
C(n) 個数情報

Claims (3)

  1. 1つの制御局と複数の従属局とが、隣接する局間を個別に繋ぐ通信バスを介して直列のライン状に接続されてなる通信ネットワークシステムであって、
    前記制御局は、前記複数の従属局に対してデータを転送する際に、第1のヘッダと、後続する転送データの個数を示す個数情報と、個数情報で示された数の転送データとを前記通信バス上に送出する処理を実行し、前記複数の従属局から転送されるデータを受信する際に、第2のヘッダを前記通信バス上に送出するとともに、当該第2のヘッダへの応答として前記複数の従属局から転送される転送データを受信する処理を実行する制御手段を備え、
    前記複数の従属局は、それぞれ、前記制御局に近い側の通信バス上で前記第1のヘッダを検出すると、前記個数情報に対応した箇所の転送データを受信して前記個数情報を減算し、前記第1のヘッダと、前記減算した個数情報と、受信した転送データ以外の他の転送データとを前記制御局から離れる側の通信バス上に送出する処理を実行し、前記制御局に近い側の通信バス上で前記第2のヘッダを検出すると、当該第2のヘッダを前記制御局から離れる側の通信バス上に送出するとともに、前記制御局から離れる側の通信バス上に送出された他の従属局からの転送データと自局の転送データとを前記制御局に近い側の通信バス上に送出する処理を実行する制御手段を備えること、を特徴とする通信ネットワークシステム。
  2. 前記制御局の制御手段は、前記複数の従属局に対してデータを転送する際に、従属局の数が所定数を超える場合は、第1のヘッダと、後続する転送データの個数が所定数であることを示す個数情報と、所定数の転送データとを前記通信バス上に送出する処理を実行した後、第3のヘッダと、後続する転送データの個数を示す個数情報と、個数情報で示された数の転送データとを前記通信バス上に送出する処理を実行し、
    前記従属局の制御手段は、それぞれ、前記制御局に近い側の通信バス上で前記第3のヘッダを検出した場合に、前記第1のヘッダに対応した処理が完了していることを示す完了フラグがセットされていれば、前記第3のヘッダと、後続する転送データの個数を示す個数情報と、個数情報で示された数の転送データとをそのまま前記制御局から離れる側の通信バス上に送出し、前記完了フラグがセットされていなければ、前記個数情報に対応した箇所の転送データを受信して前記個数情報を減算し、前記第3のヘッダと、前記減算した個数情報と、受信した転送データ以外の他の転送データとを前記制御局から離れる側の通信バス上に送出する処理を実行すること、を特徴とする請求項1に記載の通信ネットワークシステム。
  3. 1つの制御局と複数の従属局とが、隣接する局間を個別に繋ぐ通信バスを介して直列のライン状に接続されてなる通信ネットワークシステムにおけるデータ転送方法であって、
    前記制御局から前記複数の従属局に対してデータを転送する際は、
    前記制御局が、第1のヘッダと、後続する転送データの個数を示す個数情報と、個数情報で示された数の転送データとを前記通信バス上に送出し、
    前記複数の従属局は、それぞれ、前記制御局に近い側の通信バス上で前記第1のヘッダを検出すると、前記個数情報に対応した箇所の転送データを受信して前記個数情報を減算し、前記第1のヘッダと、前記減算した個数情報と、受信した転送データ以外の他の転送データとを前記制御局から離れる側の通信バス上に送出し、
    前記複数の従属局から前記制御局に対してデータを転送する際は、
    前記制御局が、第2のヘッダを前記通信バス上に送出し、
    前記複数の従属局は、それぞれ、前記制御局に近い側の通信バス上で前記第2のヘッダを検出すると、当該第2のヘッダを前記制御局から離れる側の通信バス上に送出するとともに、前記制御局から離れる側の通信バス上に送出された他の従属局からの転送データと自局の転送データとを前記制御局に近い側の通信バス上に送出すること、を特徴とするデータ転送方法。
JP2008330735A 2008-12-25 2008-12-25 通信ネットワークシステム及びデータ転送方法 Expired - Fee Related JP5257060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008330735A JP5257060B2 (ja) 2008-12-25 2008-12-25 通信ネットワークシステム及びデータ転送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008330735A JP5257060B2 (ja) 2008-12-25 2008-12-25 通信ネットワークシステム及びデータ転送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010154283A true JP2010154283A (ja) 2010-07-08
JP5257060B2 JP5257060B2 (ja) 2013-08-07

Family

ID=42572824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008330735A Expired - Fee Related JP5257060B2 (ja) 2008-12-25 2008-12-25 通信ネットワークシステム及びデータ転送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5257060B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7479173B2 (ja) 2020-03-24 2024-05-08 ミネベアミツミ株式会社 通信システム、通信システムのスレイブ機器として用いられるアクチュエータおよび通信方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02140033A (ja) * 1988-11-19 1990-05-29 Fujitsu Ltd 可変長フレームによるポーリング応答方式
JP2000261454A (ja) * 1999-03-09 2000-09-22 Nec Corp 通信方法
JP2001251319A (ja) * 2000-03-07 2001-09-14 Yaskawa Electric Corp 通信システムおよび通信システムのデータ伝送方法
JP2005175536A (ja) * 2003-12-05 2005-06-30 Fujitsu Ltd 伝送装置およびトークンフレーム構成方法
JP2007067725A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd コンテンツ配信方法、コンテンツ配信サーバ、通信端末装置及びコンテンツ配信システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02140033A (ja) * 1988-11-19 1990-05-29 Fujitsu Ltd 可変長フレームによるポーリング応答方式
JP2000261454A (ja) * 1999-03-09 2000-09-22 Nec Corp 通信方法
JP2001251319A (ja) * 2000-03-07 2001-09-14 Yaskawa Electric Corp 通信システムおよび通信システムのデータ伝送方法
JP2005175536A (ja) * 2003-12-05 2005-06-30 Fujitsu Ltd 伝送装置およびトークンフレーム構成方法
JP2007067725A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd コンテンツ配信方法、コンテンツ配信サーバ、通信端末装置及びコンテンツ配信システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7479173B2 (ja) 2020-03-24 2024-05-08 ミネベアミツミ株式会社 通信システム、通信システムのスレイブ機器として用いられるアクチュエータおよび通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5257060B2 (ja) 2013-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10530606B2 (en) Method for transmitting data via a serial communication bus, bus interface, and computer program
US11343117B2 (en) Method for transmitting data via a serial communication bus, correspondingly designed bus interface, and correspondingly designed computer program
EP2958275B1 (en) Limp-home operation of audio video bridging networks
KR101536141B1 (ko) 이더넷과 can 통신 간의 신호 변환을 제공하는 차량용 장치 및 그 제어방법
JP5308802B2 (ja) Canノード
CN106209758B (zh) 与avb技术交互工作处理some/ip流的方法和装置
JP6500123B2 (ja) 車載ゲートウェイ装置、及び車載ネットワークシステム
KR20140124255A (ko) 이더넷 연동 차량 통신 게이트웨이 장치와, 그 장치에서의 메시지 전달 방법
JP5063655B2 (ja) 通信ゲートウェイ装置
CN114097210B (zh) 用于尤其在电梯设备中传送数据内容的方法和数据网络
JP5257060B2 (ja) 通信ネットワークシステム及びデータ転送方法
US10033453B2 (en) Repeater
JP3519628B2 (ja) 中継装置
KR100775516B1 (ko) 플렉스레이와 캔의 제어 시스템 및 그 제어 방법
CN103079251B (zh) 无线传感网中避免数据碰撞的方法及系统
US9485139B2 (en) Communication node, communication system, and method for performing a communication
KR100609493B1 (ko) 복수의 센서 데이터를 하나의 캔 메시지로 전송하는 방법
EP3780507A1 (en) Method and system for performing double message arbitration
CN112448981A (zh) 一种传输数据的方法及装置
JP2006319670A (ja) 通信システム及び中継装置
KR101514398B1 (ko) 가상 버스 개념의 차량용 게이트웨이 및 이의 메시지 전송 방법
JP6200268B2 (ja) 通信ネットワークシステム用中継端末及び通信ネットワークシステム
KR20180038960A (ko) 차량 네트워크에서 데이터의 송수신 방법 및 장치
JP5232041B2 (ja) ネットワーク制御システム
CN116527414A (zh) 网络接口设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130408

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160502

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees