JP2010154016A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の変調方式を切り替えて用いる通信を行う通信装置2において、変調方式によって発生する通信遅延の変動を無くし、例えば、途切れないストリーミング通信を実現する。
【解決手段】通信装置2では、通信手段21〜23、25〜27が他の通信装置1との間で複数の変調方式を切り替えて用いる通信を行い、遅延時間調整手段24が通信手段により他の通信装置1からの信号を受信してから当該受信信号から得られた情報を自装置2の外部へ出力するまでの間における遅延時間を用いられている変調方式に応じて調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の変調方式を切り替える通信装置に関し、特に、変調方式によって発生する通信遅延の変動を無くすことが可能な通信装置に関する。
情報通信を行う場合には、伝送路は有線或いは無線等であり、この伝送路の状況により誤りが発生することがある。
発生した誤りの検出及び誤りの訂正を行う技術は既に多数存在しており、例えば、ブロック符号或いは畳み込み符号等を用いた誤り検出及び訂正などがある。これらの技術では、本来伝える信号に加えて冗長な情報すなわち誤り検出訂正情報を一緒に伝達し、その情報を利用して誤りの検出及び訂正を行う。
また、情報通信において単位時間に伝送することができる情報量は通信方式により決定され、変調の多値化を行うことにより、例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)よりQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)の方が多くの信号を単位時間で伝えることができる。
本明細書では、以降、上記した誤り検出訂正情報と変調の多値化具合を合わせて、変調方式と呼称する。
近年の情報通信においては、伝送路の品質状況に応じて変調方式を変化させることにより適切な伝送を行うことが可能となる適応変調技術が一般的に用いられている。
図6には、適応変調を行う通信回路(適応変調回路)を有する通信システムの構成例を示してある。なお、本例では、無線信号を用いて伝送する例を示してあるが、有線伝送に適用することも可能である。
送信機101は、入力された情報を無線変調して送信する装置である。具体的には、変調回路111が、入力された情報(本来伝送される情報)を、当該情報に誤り検出訂正情報を付加し且つ多値変調を施したベースバンド信号へ変換する。送信回路112が、このベースバンド信号を無線信号へ変換する。この無線信号が、伝送路103を介して受信機102へ伝送される。
伝送路103は、無線信号が伝搬する媒体であり、通常は空間である。
受信機102は、無線信号を受信してその信号から情報を取り出して出力する装置である。
具体的には、受信回路121が、送信機101からの無線信号を受けて、ベースバンド信号へ変換する。復調回路122が、復調を行って、このベースバンド信号から、本来伝送される情報及び誤り検出訂正情報を抽出する。誤り検出訂正回路123が、復調回路122による抽出結果について、信号の誤りの有無の検出及び誤りの訂正を行い、これにより得られた情報(本来伝送される情報)が出力される。
また、伝送路品質検出回路124が、受信した信号により与えられる伝送路の品質を収集する。変調方式切替閾値記憶装置125が、変調方式を切り替えるための閾値(変調方式切替閾値)をメモリに記憶する。変調方式切替決定回路126が、伝送路品質検出回路124により収集した伝送路品質と変調方式切替閾値とを比較して変調方式を決定し、当該決定結果を送信機101の変調回路111へ通知する。この通知は、例えば、伝送路103を介して無線信号により行われ、或いは、他の伝送媒体を用いて行われてもよい。
送信機101の変調回路111は、受信機102の変調方式切替決定回路126から通知された変調方式を用いるように切り替える。また、受信機102の復調回路122は、送信機101の変調回路111で用いられる変調方式に対応した復調処理を行うように制御される。
ここで、受信機102の変調方式切替決定回路126から送信機101の変調回路111への通知や、変調方式に応じた処理が受信機102で実行されるようにする制御は、少なくとも変調方式が切り替えられるときに行われればよい。
なお、伝送路品質検出回路124は、予め設定された方法を用いて、例えば、受信回路121により得られる信号や、復調回路122により得られる復調結果や、誤り検出訂正回路123により得られる誤り率などの1つ以上に基づいて、伝送路の品質を検出する。
また、変調方式としては、2つ以上の任意の数の変調方式を切り替え、例えば、伝送路の品質が良いほど効率的な変調方式へ切り替えるように1つ以上の変調方式切替閾値が設定されている。
次に、誤り訂正の例を示す。
図7には、誤り訂正の一例を示してある。
送信機101に入力された情報「ABCD」は、送信機101内において冗長情報(誤り検出訂正情報)を付加されて、無線信号に変調されて送出される。
送信機101から送出された無線信号は、空間ノイズやフェージング等の様々な要因により誤りを含んで受信機102に到達する場合がある。本例では、情報「ABCD」が「ABeD」に誤ったとする。
受信機102は、受信した信号に対して誤りの有無の検出を行い、誤りがある場合には、それを訂正する。本例では、「ABeD」を「ABCD」に誤り訂正する。
なお、冗長情報、誤り検出、誤り訂正については、既知の技術が多数あり、任意のものを用いることができ、詳しい説明は割愛する。
次に、適応変調の例を示す。
上記において、誤りの訂正例を示したが、伝送路の条件によっては付加される冗長情報をもって誤りを全て訂正することができない場合がある。このような場合としては、特に、移動体通信における移動局の移動がある場合や、気象条件が悪い場合、特に影響を受けるのが降雨による通信路の変化等がある場合が挙げられる。
このような場合には、例えば、情報(本来伝送される情報)に対する冗長情報の比を多くして誤り訂正能力を高めること、或いは、1情報単位当たりの送信エネルギーを大きくすること例えば16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調をQPSK変調にすること等により、単位時間当たりの情報伝達量を減らして通信を継続する。これを適応変調と呼ぶ。
上述した変調方式の切り替えにおいて、変調回路111及び復調回路122では、変調方式が変化すると各回路の処理量が変動する。例えば、誤り訂正する量が増えれば、これに比例して処理が多くなる。また、畳み込み符号の拘束長が長くなると、長い時間処理を行わなければならなくなる。
特開2005−198123号公報
ここで、変調方式が変化した場合に、情報が時間軸上でどの様に伝送されるかを考えてみる。
図8には、情報が伝わる様子を時間軸で表した例を示してある。
ノード−1(Node−1)は情報の送信元であり、ノード−2(Node−2)は情報の受信者である。ノード−1から発せられた情報が、送信機101、伝送路103、受信機102を介して、ノード−2へ伝えられる。
本例の通信機(送信機101や受信機102)では、変調方式A、変調方式Bの2つの方式を切り替える。変調方式Aは、送信機101における変調に10msecを要し、受信機102における復調と誤り検出訂正に15msecを要する。変調方式Bは、送信機101における変調に40msecを要し、受信機102における復調と誤り検出訂正に60msecを要する。
なお、伝送路103における空間伝搬による遅延は、ほぼ0であるとする(本例では、計算上、0であるとする)。
このとき、変調方式Aで通信を行う場合には、送信機101が送信情報を受けてから受信機102が受信情報を送出するまでに、計25msec(=10msec+15msec)の遅延が発生する。一方、変調方式Bで通信を行う場合には、送信機101が送信情報を受けてから受信機102が受信情報を送出するまでに、計100msec(=40msec+60msec)の遅延が発生する。このように、変調方式によって、送信元から受信者へデータが届く時間が異なることがわかる。
すると、上記のような通信システムを用いて、リアルタイム性が高い情報通信を行う場合、例えば、映像や音声等のストリーミング情報を伝送する場合には、変調方式が変調方式Aから変調方式Bへ切り替わったときには、遅延が大きくなることから、画像や音声が途切れることが予想される。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、変調方式によって発生する通信遅延の変動を無くすことが可能であり、例えば、途切れないストリーミング通信を実現することができる通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、複数の変調方式を切り替えて用いる通信を行う通信装置(本通信装置)において、次のような構成とした。
すなわち、通信手段が、他の通信装置との間で、複数の変調方式を切り替えて用いる通信を行う。遅延時間調整手段が、前記通信手段により前記他の通信装置からの信号を受信してから当該受信信号から得られた情報を自装置(本通信装置)の外部へ出力するまでの間における遅延時間を、用いられている変調方式に応じて、調整する。
従って、変調方式によって発生する通信遅延の変動を無くすことが可能であり、例えば、途切れないストリーミング通信を実現することができる。
ここで、変調方式としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、誤り検出や誤り訂正の方式と、変調の多値化の方式のうちの一方又は両方を変化させることが可能なものを用いることができる。具体的には、多値化の方式(例えば、多値数)は固定として、誤り検出訂正の情報の長さ(例えば、冗長度)が異なる変調方式や、或いは、誤り検出訂正の情報の長さは固定として、多値化の方式が異なる変調方式や、或いは、多値化の方式も、誤り検出訂正の情報の長さも異なる変調方式を任意に用いることが可能である。
また、複数の変調方式の数としては、種々な数が用いられてもよい。
また、変調方式の切り替えは、例えば、伝送路の品質に適したものへ切り替えるように制御される。
また、複数の変調方式を切り替えて用いる通信としては、例えば、送信側では、変調、誤り検出や誤り訂正、送信、変調方式(変調の方式や、誤り検出や誤り訂正の方式)の切り替え、といった処理が行われ、受信側では、受信、復調、誤り検出や誤り訂正、伝送路の品質の検出、変調方式の切り替えの決定、当該決定内容の送信側への通知、変調方式(復調の方式や、誤り検出や誤り訂正の方式)の切り替え、といった処理が行われる。
また、遅延時間調整手段としては、例えば、信号を受信してからそれ(それに応じた情報)を出力するまでの間に当該信号(当該情報)に対して所定の長さの遅延を与える手段を用いることができ、具体例として、誤り検出や誤り訂正後の情報に対して所定の長さの遅延を与える手段を用いることができる。
また、遅延時間を変調方式に応じて調整する態様としては、例えば、送信側である他の通信装置が情報を受けてから(例えば、変調を開始してから)、受信側である本通信装置が受信した情報を出力するまでの時間が、全ての変調方式について同一となるような設定が予め行われる態様が用いられる。
また、ここでは、他の通信装置が送信側で本通信装置が受信側である構成を示しているが、例えば、他の通信装置に受信機能が備えられていてもよく、本通信装置に送信機能が備えられていてもよく、これら両方の通信装置が送受信機能を備える同じ装置から構成されてもよい。
以上説明したように、本発明に係る通信装置によると、複数の変調方式を切り替えて用いることが可能な通信において、変調方式によって発生する通信遅延の変動を無くすことが可能であり、例えば、途切れないストリーミング通信を実現することができる。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施例に係る適応変調を行う通信回路(適応変調回路)を有する通信システムの構成例を示してある。なお、本例では、無線信号を用いて伝送する例を示してあるが、有線伝送に適用することも可能である。
本例の通信システムは、送信機1と受信機2の2つの通信装置を伝送路3を介して接続する構成を有している。
送信機1は、変調回路11と、送信回路12を備えている。
受信機2は、受信回路21と、復調回路22と、誤り検出訂正回路23と、遅延調整回路24と、伝送路品質検出回路25と、変調方式切替閾値記憶装置26と、変調方式切替決定回路27を備えている。
ここで、本例の通信システムは、図6に示される通信システムと比べて、受信機2に遅延調整回路24を備えている点で異なっている。
送信機1は、入力された情報を無線変調して送信する装置である。具体的には、変調回路11が、入力された情報(本来伝送される情報)を、当該情報に誤り検出訂正情報を付加し且つ多値変調を施したベースバンド信号へ変換する。送信回路12が、このベースバンド信号を無線信号へ変換する。この無線信号が、伝送路3を介して受信機2へ伝送される。
伝送路3は、無線信号が伝搬する媒体であり、通常は空間である。
受信機2は、無線信号を受信してその信号から情報を取り出して出力する装置である。
具体的には、受信回路21が、送信機1からの無線信号を受けて、ベースバンド信号へ変換する。復調回路22が、復調を行って、このベースバンド信号から、本来伝送される情報及び誤り検出訂正情報を抽出する。
誤り検出訂正回路23が、復調回路22による抽出結果について、信号の誤りの有無の検出及び誤りの訂正を行い、これにより得られた情報(本来伝送される情報)を遅延調整回路24へ出力する。また、誤り検出訂正回路23は、一定量の信号ブロックを対象として誤り訂正を行うため、誤り訂正を行う信号ブロックの開始タイミング(誤り検出訂正開始タイミング)は既知であり、誤り検出訂正回路23は、このタイミングの情報を遅延調整回路24へ通知する。
遅延調整回路24は、前記した信号ブロックの誤り検出訂正を開始した旨の通知以降の情報を内部(例えば、内部のメモリ)に保持することができ、予め定めた一定時間の後にその情報(本来伝送される情報)を受信機2から送出する。
また、伝送路品質検出回路25が、受信した信号により与えられる伝送路の品質を収集する。変調方式切替閾値記憶装置26が、変調方式を切り替えるための閾値(変調方式切替閾値)をメモリに記憶する。変調方式切替決定回路27が、伝送路品質検出回路25により収集した伝送路品質と変調方式切替閾値とを比較して変調方式を決定し、当該決定結果を送信機1の変調回路11へ通知する。この通知は、例えば、伝送路3を介して無線信号により行われ、或いは、他の伝送媒体を用いて行われてもよい。
送信機1の変調回路11は、受信機2の変調方式切替決定回路27から通知された変調方式を用いるように切り替える。また、受信機2の復調回路22は、送信機1の変調回路11で用いられる変調方式に対応した復調処理を行うように制御される。
ここで、受信機2の変調方式切替決定回路27から送信機1の変調回路11への通知や、変調方式に応じた処理が受信機2で実行されるようにする制御は、少なくとも変調方式が切り替えられるときに行われればよい。
なお、伝送路品質検出回路25は、予め設定された方法を用いて、例えば、受信回路21により得られる信号や、復調回路22により得られる復調結果や、誤り検出訂正回路23により得られる誤り率などの1つ以上に基づいて、伝送路の品質を検出する。
また、変調方式としては、2つ以上の任意の数の変調方式を切り替え、例えば、伝送路の品質が良いほど効率的な変調方式へ切り替えるように1つ以上の変調方式切替閾値が設定されている。
図2には、遅延調整回路24の構成例を示してある。
遅延調整回路24は、情報バッファ31と、ゲート32と、ウエイト(Wait)時間記憶部33と、タイマー34を備えている。
遅延調整回路24は、復調回路22から誤り検出訂正回路23を介して受けた信号について、一定の時間、情報を保持した後に、装置から出力する機能を有している。
情報バッファ31は、誤り検出訂正回路23から入力された情報(本来伝送される情報)をメモリに保持する。ゲート32は、情報バッファ31に保持された情報について、情報転送を行い、この転送の開始と停止はゲート32の外部(本例では、タイマー34)からの信号により制御することができる。
ウエイト時間記憶部33は、例えばリードライトメモリから構成されており、ウエイト時間に応じた数字をメモリに記憶する。また、タイマー34へ供給されるクロックとして、固定周期の信号が連続して生成される。
タイマー34は、タイマー34の外部(本例では、誤り検出訂正回路23)から通知されるタイミング(信号ブロックの誤り訂正開始タイミング)を起点に計時を開始し、一定時刻経過したことを示す信号をタイマー34の外部(本例では、ゲート32)へ伝達する。タイマー34の計時時間(前記した一定時刻)は、前記したクロックの周期とウエイト時間記憶部33に記憶された数字(前記したウエイト時間に応じた数字)を乗算することにより決定される。
ここで、ウエイト時間は各変調方式毎に設定され、遅延調整回路24により与えられる遅延の時間は各変調方式毎に切り替えられるように制御される。
まず、受信機2が受信した信号が誤り検出訂正回路23に届くと、誤り検出訂正回路23は遅延調整回路24へ信号ブロックの誤り検出訂正開始タイミングを通知する。このタイミングの通知が来ると、遅延調整回路24はタイマー34を動作させる。タイマー34による計時時間(本例では、それに応じた値)が、ウエイト時間記憶部33に予め記憶されている。タイマー34が動作中はゲート32が閉じる(遮断する)ものとし、誤り検出訂正回路23から受けた情報(本来伝送される情報)は情報バッファ31に保持される。一方、タイマー34は指定時間(一定時刻)が経過すると、その旨をゲート32へ通知する。ゲート32は、タイマー34からの通知を受けると、情報バッファ31に保持している情報を装置外部へ送出する。
図3には、情報が伝わる様子を時間軸で表した例を示してある。
ノード−1(Node−1)は情報の送信元であり、ノード−2(Node−2)は情報の受信者である。ノード−1から発せられた情報が、送信機1、伝送路3、受信機2を介して、ノード−2へ伝えられる。
本例の通信機(送信機1や受信機2)では、変調方式A、変調方式Bの2つの方式を切り替える。変調方式Aは、送信機1における変調に10msecを要し、受信機2における復調と誤り検出訂正に15msecを要する。変調方式Bは、送信機1における変調に40msecを要し、受信機2における復調と誤り検出訂正に60msecを要する。
なお、伝送路3における空間伝搬による遅延は、ほぼ0であるとする(本例では、計算上、0であるとする)。
このとき、変調方式Aで通信を行う場合には、本例では、受信機2の遅延調整回路24により75msecの遅延を与える遅延調整を行う。すると、変調方式Aで通信を行う場合には、本例では、送信機1が送信情報を受けてから受信機2が受信情報を送出するまでに、計100msec(=10msec+15msec+75msec)の遅延が発生する。
一方、変調方式Bで通信を行う場合には、本例では、受信機2の遅延調整回路24により0msecの遅延を与える遅延調整を行う(つまり、遅延調整を行わない)。すると、変調方式Bで通信を行う場合には、本例では、送信機1が送信情報を受けてから受信機2が受信情報を送出するまでに、計100msec(=40msec+60msec)の遅延が発生する。
このように、本例では、変調方式A、Bに係わらず、装置内遅延が同一である。本例では、受信機2において受信した情報を一定時間保留する機能を有することにより、変調方式に一切関係なく常に一定の遅延量での通信を可能としている。
ここで、遅延調整の時間、すなわち、タイマー34の時間の求め方について説明する。
図4には、各変調方式における遅延状況の例を示してある。
本例では、変調方式A、変調方式B、変調方式Cの3種類の変調方式を切り替える装置を例とする。
各変調方式A、B、Cについて、変調による遅延時間を(1)とし、復調及び誤り検出訂正による遅延時間を(2)とし、変調による遅延時間と復調及び誤り検出訂正による遅延時間との和(変復調遅延時間)を(3)とし、装置における変復調遅延時間の最大値をIとし、遅延調整時間を(4)とし、装置内における遅延の合計時間を(5)とする。
そして、遅延調整時間(4)を次の式で求める。
遅延調整時間(4)=変復調遅延時間の最大値I−変調による遅延時間(1)−復調及び誤り検出訂正による遅延時間(2)
すると、送信機1と受信機2で発生する遅延量の合計である装置内遅延合計時間(5)は、次の式で表される。
装置内遅延合計時間(5)=変調による遅延時間(1)+復調及び誤り検出訂正による遅延時間(2)+遅延調整時間(4)=変復調遅延時間の最大値I
具体例として、変調方式Aでは、(1)=10msec、(2)=15msec、(3)=25msecとなり、変調方式Bでは、(1)=40msec、(2)=60msec、(3)=100msecとなり、変調方式Cでは、(1)=20msec、(2)=30msec、(3)=50msecとなるときには、I=100msec(変調方式Bのときの値)となる。すると、変調方式Aでは(4)=75msecとなり、変調方式Bでは(4)=0msecとなり、変調方式Cでは(4)=50msecとなり、全ての変調方式A、B、Cにおいて(5)=100msecとなる。
このように、所定の遅延調整を行うことで、いずれの変調方式A、B、Cにおいても、装置内の遅延が同一の値となる。
具体例を示す。
図5(a)〜図5(d)には、受信機2側における情報の出力間隔の例を示してある。
図5(a)、(c)には、従来技術を用いた場合の例を示してあり、変調方式が切り替わると、受信機側の出力が遅れたり早まったりする。本例では、「い」と「う」の間が長くなり、「お」と「か」の間が詰まっている。
これに対して、図5(b)、(d)には、本提案の技術を用いた場合の例を示してあり、変調方式の切り替わりに関係なく、受信機2側の出力間隔が一定になる。
以上のように、本例の通信システムでは、送信機1と受信機2で構成され、誤り検出及び誤り訂正の情報を伝送信号に付加する情報通信において、2種類以上の変調方式(誤り検出訂正の方法と変調の多値化の方法の一方又は両方が変化し得る組み合わせ)を有し、伝送品質に応じて変調方式を変化させる。そして、受信機2では、受信した情報を予め定めた時間保持するとともに、前記した予め定めた時間が経過した後に前記した受信した情報を当該受信機2から出力し、これにより、変調方式が変化しても伝送情報の遅延量が変化しないようにする。
このように、本例の通信装置(本例では、受信機2)は、他の通信装置(本例では、送信機1)と複数の変調方式で通信することが可能な通信装置であって、他の通信装置から信号を受信してから出力するまでの間における遅延時間を変調方式に応じて調整する。
また、上記した遅延時間としては、例えば、送信側である他の通信装置が送信情報を受けてから(例えば、変調を開始してから)、受信側である通信装置が受信した情報を出力するまでの時間(つまり、変調遅延+復調及び誤り検出訂正の遅延+遅延調整)が、変調方式に係わらず同一になるように設定されている。
以上のように、本例の通信システムでは、適応変調通信を行うに際して、信号の変復調における処理遅延に関して、変調方式によって発生する通信遅延の変動を無くして、遅延時間を固定化することができ、例えば、途切れないストリーミング通信を実現することが可能となる。
ここで、本例では、説明の便宜上から、送信機1と受信機2を区別して説明したが、本例の技術は送受信装置に適用することができ、例えば、送信機1は受信機の機能を有していてもよく、受信機2は送信機の機能を有していてもよく、送信機1と受信機2が同一の機能(送受信の機能)を有する通信装置から構成されてもよい。
なお、本例の受信機2(通信装置)では、受信回路21や復調回路22や誤り検出訂正回路23や伝送路品質検出回路25や変調方式切替閾値記憶装置26や変調方式切替決定回路27の機能により、複数の変調方式を切り替えて用いる通信を行う通信手段が構成されており、また、送信側の機能も有する場合には、変調回路や送信回路の機能(変調回路11や送信回路12と同様な機能)も通信手段を構成する。また、本例の受信機2(通信装置)では、遅延調整回路24の機能により、変調方式に応じて遅延時間を調整する遅延時間調整手段が構成されている。
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
本発明の一実施例に係る通信システムの構成例を示す図である。 本発明の一実施例に係る遅延調整回路の構成例を示す図である。 本発明の一実施例に係る情報が伝わる様子を時間軸で表した例を示す図である。 各変調方式における遅延状況の例を示す図である。 (a)〜(d)は受信機側における情報の出力間隔の例を示す図である。 通信システムの構成例を示す図である。 誤り訂正の一例を示す図である。 情報が伝わる様子を時間軸で表した例を示す図である。
符号の説明
1、101・・送信機、 2、102・・受信機、 3、103・・伝送路、 11、111・・変調回路、 12、112・・送信回路、 21、121・・受信回路、 22、122・・復調回路、 23、123・・誤り検出訂正回路、 24・・遅延調整回路、 25、124・・伝送路品質検出回路、 26、125・・変調方式切替閾値記憶装置、 27、126・・変調方式切替決定回路、 31・・情報バッファ、 32・・ゲート、 33・・ウエイト時間記憶部、 34・・タイマー、

Claims (1)

  1. 複数の変調方式を切り替えて用いる通信を行う通信装置において、
    他の通信装置との間で複数の変調方式を切り替えて用いる通信を行う通信手段と、
    前記通信手段により前記他の通信装置からの信号を受信してから当該受信信号から得られた情報を自装置の外部へ出力するまでの間における遅延時間を用いられている変調方式に応じて調整する遅延時間調整手段と、
    を備えたことを特徴とする通信装置。
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